俺と幼なじみ２

産まれるのが我慢出来んかった俺は未知がおる部屋のすぐ横の部屋に移動してそこにおった。
未知の声と先生の声が聞こえるもんでなんか生々しかった(笑)
下品やけど･･･

『う○こ出るー！』

って言う未知の声が聞こえた(笑)

『出していいでもっと力入れて！』

とかって言う助産婦さんの声も聞こえるし、中の様子がどんなんかめっちゃ知りたくなった(笑)
けど中に入れんから仕方なくそこで待っとったら･･･

『おぎゃー！』

つって赤ちゃんの泣き声が聞こえた。

『産まれた！？今産まれたよな！？どうなん！？』

って言って俺はおばさんに言い掛かった。
落ち着きなさいってずっと言われとったけどな(汗)

中から助産婦さんが出てきて、手には赤ちゃん抱いとった。

『元気な女の子産まれましたよー！』

そう言われて手渡された時、これが俺の赤ちゃんなんやと思ってドキドキした。

いざ抱いて見るとすげー小さくて、むっちゃ感動した。
そして誰よりも先にちゅーしたった(笑)
小さくて猿みたいで･･･
本当に可愛かった。

『ちょっと、私にも抱かせてよ。』

未知のおばさんがそう言うけど俺は離さんかった。
けど奪われたでおばさんも抱いた。

『ちっちゃいなー･･･可愛いなぁ･･･』

おばさんもそう言っとった。

それからは未知のとこに赤ちゃんが行った。

『何で私より先に遼ちゃんが抱くん？納得いかん。』

って未知に怒られたけど、産まれたばかりの赤ん坊と３人でおるとなんか幸せを感じた。

それからは俺は退院の日まで病院に通い続けた。
未知の体も心配やし、赤ちゃんにも会いたいし。
未知は産んだのにも関わらずピンピンしとった。
ご飯もめちゃ食うし普通やったかな。

退院してからは未知は自分家で暫くは様子を見とった。
まぁ家が真ん前やから俺ん家来んくても俺はいつでも未知の家行けたから良かったんやけど(笑)

悪いんやけど、ちびの名前は出さんとくわな

子供が成長してくにつれて俺も一緒に成長してった気がする。
しかも未知と育ててくやつやから、３人が成長してったんかもな･･･
未知は慣れへん子育てに毎日必死に追われとった。
俺ももちろん協力するけど、意見が食い違う時もある。