俺と幼なじみ２

みちって名前はややこしい。

だから俺は名字の鈴木から取って勝手に“りんちゃん”って呼んどった。

その場はまあ皆で話して盛り上がったんかな？

俺はみちって名前を聞くたびドキドキしとったけどな。

連れはりんちゃんの連れの女を気に入って自分で送ってくって言い出した。

だから俺はりんちゃんを送ってく事になった。

連れ達が行ってからりんちゃん俺の車に乗ろうとせんかったな(笑)

『何で乗らんの？』

『だって怖いもん。』

『何が？』

『車乗ってどこかに降ろされたりしたら嫌だ。山とか…』

そんなんを警戒するりんちゃんに笑ってまった。

『は？するわけないやん。安心して乗って。』

『嫌です。ナンパしてきた人やし怖い。』

『あのねーナンパしたの俺やないよ？連れがしたんやん。だから俺はナンパしてきた人じゃないですよ。』

『…本当や。』

けど中々車に乗ってくれんかった。
俺はただ単純に女の子を１人で帰らせるのは危ないから言っただけやのにやけに警戒しとった。

『大丈夫やから乗ってよ。』
『えー、怖いです。』
『なんなのマジで(笑)大丈夫やって。』

『そうやって乗れ乗れ言うのが怪しいー。』
『うわー、生意気。』
『怖いもん。』

イライラしたな(笑)
本当大丈夫なのに(笑)

もう仕方ないから俺はりんちゃんが立っとる地面の横に座った。

『分かった。りんちゃんが安心やと思うまでここで話そか。話とる間に車のナンバーメモっていいし、なんかあったら警察チクれ(笑)』

て事で暫くその場所で話をしとった。

りんちゃんは見かけによらず真面目？なんやと思った。
今時の女子高生って外見派手な子ははしゃいだり遊んでる女の子なんやと思った。

俺の若い時の女がそうやったから(笑)
やけど意外と真面目やった(笑)

『あたし…なんて呼んだらいいですか？』

『遼って名前やから好きなように呼んで。』

『年上に向かって呼び捨ては失礼やから…じゃあー…遼君？遼ちゃん？ちゃんも失礼か…』

『………ちゃん付けはやめて下さい。』

『じゃあ遼君で。』

『分かった。』

さすがにちゃん付けは無理や。

“遼ちゃん”と呼ばれるのは、未知だけで十分や────