俺と幼なじみ２

それから俺はりんちゃんと２人で遊ぶ事も増えた。
週１か週２やったな。

まあ全部夜遊んどったんやけどな。
遊ぶにつれてりんちゃんも俺に気を許してくれて色々と話してくれた。

俺がりんちゃんを可愛いと思うのは八重歯(笑)
片方あってなんか可愛い(笑)
けどりんちゃんは八重歯嫌やって言う。
可愛いのに(笑)

遊ぶたびりんちゃんは髪の色直したら？って言ってくる。

まあ俺金髪？くらいの色やからオッサンやからやめろ言われるし遊んでるようにどうしても見えるらしい。

…悲しいわ(笑)

ある日りんちゃんがいきなり彼女の話をしてきた。

『遼君本当は彼女いるやろ？』

って。

『彼女？おらんなあ。』
『絶対嘘や。いそうやもん。』
『おったらなんになんの？』
『別に何にもならんけどー…』

彼女なんておらん。
別れた妻ならいるが…
けど言えない。

『りんちゃんは彼氏は？』
『いたら遼君と遊ばへんよ。』
『そっか。』

それからりんちゃんは元彼の話をしてきた。

その元彼の話を聞いててさ…

なんか変な気持ちになったんやんな。

元彼の話を聞きたくなかったって言うかなんて言うか…

なんか嫌やった。

『元彼最悪。』

とか言って嫌な事ばっかり話してくれたけど、なんか話を聞きたくなかった。
その時はまだ自分の気持ちが分からへんかった。
ただ嫌やなって思っただけや。

やけどなー、段々惹かれていったんよな。
何でやろ…
女子高生ですよ？
年が離れ過ぎとるやん。
ＪＫとかって言うんやお？
そんな略した言葉についてけへんわ(笑)

好きなんかな俺、りんちゃんが。
好きの意味はなんなんやろ？
友達として好きなんか恋愛として好きなんか…
それが自分の中で分からんかったんやおな。
“年が離れとるから”
って事が引っ掛かった。

やけどまた元彼の話をされた時にはっきり分かったんやな。

“俺はりんちゃんが好きや”

って…
友達としてじゃなくて、１人の女として見てて好きなんやなって────