俺と幼なじみ２

付き合って１ヶ月経とうとしとる頃未知はまた俺の前に現れた。

『何で付き合っとんの？』

やとさ。
関係ないから俺の感情を全てぶつけた。

『遼ちゃんが幸せになるとかありえん。あたしの事好きなんじゃなかったの？すぐ気持ち変わるなんて、結局誰でも良かったの？』

あのさ…
お前自分の胸に手を当ててよく聞いてみろ？
悪いのは誰や？
俺にも悪いとこあったかもしれんよ？
けど大半以上はお前やろ。

なのになんやてその言い方。
考えおかしくないか？

『女子高生とか…若い子のエキス吸いたいの？』
『…』

エキスって言われて笑いそうになったけど堪えた(笑)

まあどうでもいいけど、未知さんあなたもう俺とは関係ないでしょう。
別れてから何でそんなに執着すんの？
意味分からんわ(笑)
俺はもう本当に未知に感情は一切ない。
ただの幼なじみ。
ただそれだけの関係────

９月の終わり頃、夜ドライブをしとった。
行くあてもなく走っとってラブホが何個かある場所を走っとった。
したらりんちゃんがいきなり

『ラブホ…入りたい。』

って言い出した。
大胆やなと思った。

『…入りたいの？』
『うん…』

よし入ろうとすぐに思ったな(笑)
やらしい事考えとったわけやないよ(笑)
りんちゃんが入りたいって言ったから入っただけや(笑)

りんちゃんラブホ初めてなんやと。

『ラブホって意外と綺麗なんやね。なんかボロい感じしとったー。』

ソファにチョコンと座って礼儀正しく座っとったな。

ラブホで何すりゃいい？
まあ大概寝るかヤるかのどっちか？
寝たらりんちゃん送ってけんしヤるのは…
あ、俺らこの時までキスも何もなしで手繋ぐだけやった(笑)

手出すの悪いしりんちゃん何も言わんし何もせんかっただけなんやけどな。
りんちゃん緊張しとったな。
顔と態度見れば分かった。
だから俺はりんちゃんの隣に座って手を繋いだ。

『何もせんからええよ。そんな緊張せんとって。』
『うん…』

緊張すんの可愛いなあとか思いながら俺は煙草を吸ってりんちゃんから話し掛けてくるまでずっと待った。