俺と幼なじみ２

いくら他の男の子でも堕ろしたって聞いてめっちゃ辛かった。

『遼ちゃん…あたしやっぱ遼ちゃんがいいよ。遼ちゃんが１番やよ…』

『知らん。もうお前は俺と関係ないから。』

都合がいいな。

勝手すぎるな。

もう未知に振り回されるのは飽きた。

ここまでくると何で俺コイツの事好きになったんやろって感じ。

話しとんのも馬鹿馬鹿しくなってきた。

『とにかく俺は知らん。お前との間に子供がおるからお前とは連絡取らなあかんって思っとったけど、もういいわ。本当にもういいわ。親権俺やし俺が全部面倒見て育てとるんやし、もう俺の前に現れんといて。マジでお願いします。』

未知は嫌だ嫌だと泣いてきた。

けどもう本当にいいんです。

頼むからこれ以上幸せ壊さんといてくれ────

それから一週間くらいりんちゃんは連絡取ってくれんかった。

やけど連絡がきた。

もう終わったと思ってたから連絡がきて嬉しく思ったのが本音やった。

それと同時に申し訳ないと思った。

連絡きたのはメールで、こうメールがきた。

『連絡しなくてごめんなさい。あたしなりに色々考えてました。』

きっとりんちゃんも俺に沢山言いたい事があるはずや。
俺もちゃんと向き合って話さなきゃいけない。

ちゃんと会って話したいし待ち合わせ場所を決めた。
りんちゃんが来てくれるかどうかは分からん。

けど俺は待った。

公園での待ち合わせ場所やったし、暫くしたら歩いてくる人影が見えた。
りんちゃんやなと思った。
暗いから顔は見えんけど、俺は顔を合わせれなくて下を向いていた。
りんちゃんは俺の横に座った。

『…』
『…』

お互い無言が続いたし、何を話したらいいか分からんかったな…
無言なんて嫌やし俺から話した。

『ごめんな。』
『…………何が？』

『歩いてこさせて。夜道やのに危ないよな。』

『…………そんなんは全然いいよ。』

『…』

『…』

また無言が続いてまった。