俺と幼なじみ２

『は？(笑)バカか？』

『バカやけど、あたしは本気。』

『あのさお前さ、今の状況分かっとる？俺はりんちゃんと付き合っとんのやぞ？今お前の前におんのは誰や？俺の女がおるんやぞ？』

『んなの別れてまえや。』

『…は？』

何で未知は強気なんや？
元嫁のが勝てるって言うんやろか？

『くだらん、はよ帰れ。』

『嫌や。遼ちゃんが戻るって言うまで帰らんから。』

全く分かってくれない女やな未知は。
俺にどうしてほしいんや？
俺に何をしたいんや？

『彼女さんさあ、別れてくれんかな？アンタ遼ちゃんと不釣り合いよ？あたしのが似合っとるよ。ガキはガキらしくタメくらいの奴と付き合えばいいやん。』

チラッと横見たらりんちゃん顔が怖かった…
初めて見たな、睨む顔。

『あたしと遼ちゃんの関係分かっとるやろ？アンタよりあたしの方が付き合い長いからよく分かっとる…だから言うけど、遼ちゃんはアンタの事好きじゃないよ。遊びに決まってるやん遊びに。』

『…』

するとりんちゃん鼻で笑った。

『は…？何笑っとん？』

『いや…考え方が幼稚だなと思いまして。』

『…は！？』

『なんか…欲しい物が手に入らんくて泣いてる子供みたいな人ですね。』

って言った。
したら未知は物をりんちゃんに投げてきた。

『ふざけんな！！お前より大人じゃ！！』

りんちゃんも勇気出して言ったんやろな、泣いてまったな…

『嘘泣きしてんじゃねえよ！顔上げろ！！』

俺は腹がたちまくった。
泣かせたから許せんかった。

『頼むから…帰ってくれ…』

『嫌よー。』

『…お前別に俺が好きなわけじゃねえやろ？楽やから戻りたいって言っとるだけやろ。』

『違う。遼ちゃんの事好きやから…』

『俺はりんちゃんが好きや。お前は好きじゃねえ。』