俺と幼なじみ２

『好きになるよまた。戻ったらまた好きになれるよ。』

『無理やってもう。』

『無理じゃないって！あたしが好きなんやから戻って！』

『……無理やって。俺が好きなのはコイツだけ。』

『……だったらあたしは恨むよその子。どんな手使ってでも別れさせるよ？いいの？』

『んな事したら俺がお前を許さん絶対に。』

『…何でよ、好きなのに…』

未知は泣いた。
けどどうにもならんのや。

『本当に俺が好き？』

『うん！』

『だったらもうほかっといて。幸せ壊さんといて。』

『幸せ壊れたらあたしとまたやり直そう。あたしはそっちのがいい…』

『頼むでさ…マジで頼む…俺はりんちゃんがおれば幸せやから…お前はもう関係ない女やから。』

『…』

ここまで言ってるから普通分かるやろ。
なのに何で未知は俺がいいんやろ…？

『本当…あたしとはもう無理なんやね…？もうあたしの事好きになる事ないの…？』

『ないな。はっきり言える。お前はもう関係ない。好きにならん。』

『……分かった…』

未知は泣いて帰った。
泣こうが喚こうが俺はどうする事も出来ん。
未知はもう、他人や───

未知が帰った後りんちゃんはボケーッとしとった。

『ごめんなりんちゃん。びっくりしたな。』
『びっくりした…なんか…よく分かんない…』
『ごめんな…』

俺が悪いわけやないのに俺が謝るしかなかった。

『アイツ来たばっかりでびっくりしたしあれやけど…どうする？子供に会うか…？』

『会いたいけど…今日はやめとこうかな。せっかく来たけど…ごめん…』

未知の事で気持ちの整理がつかんりんちゃんはまた今度にすると言った。

りんちゃんを送ってった後、俺は親と話をした。

『いやー…アイツありえんわ…』
『元嫁があんなんじゃねぇ…みー坊何があってあんな風に変わってまったんやろね…』
『俺が知るかよ。』
『もしこれからも何かあったらどうする？アンタがしんどかったら警察か弁護士に相談してもいいよ？』

『そこまでせんくていいわ。何かあったら俺が何とかする。アイツが用あんの俺か子供やし…俺が何とかするわ。』

おれがはっきり無理やと言ったからもう未知は俺に関わってこないやろう。
そう思っとった。