偽りの“ジン”...
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#441 [我輩は匿名である]
次の日。
昼過ぎに目が覚めてバイトの準備をした。
(今日もジン来たりして…)
頭の中でそんな不安を余ぎっていた。
:09/09/03 23:59 :N904i :NONmqpnY
#442 [我輩は匿名である]
『おはようございます』
「おはようございます」
バイト場に着きバイト着に着替え、仕事に就いた。
(嫌だ…)
こんなにもバイトを嫌だと思ったのは初めてだった。
:09/09/04 00:04 :N904i :WIy8s1Vo
#443 [我輩は匿名である]
ピンポーン
ドキッ
「いらっしゃいませ!」
冷や汗がでそうなほど緊張が漂う。
:09/09/04 00:29 :N904i :WIy8s1Vo
#444 [我輩は匿名である]
(ジン…?)
私はおそるおそる厨房から顔を出した。
若い二人のカップルだった。
(良かった…ジンじゃない)
:09/09/04 00:30 :N904i :WIy8s1Vo
#445 [我輩は匿名である]
ジン気持ち悪い
どんな顔か見てみたいし(笑)
:09/09/04 00:36 :SH904i :uaR08Awg
#446 [我輩は匿名である]
:09/09/04 02:12 :N904i :WIy8s1Vo
#447 [我輩は匿名である]
お客さんが入ればジンじゃないかと怯え、違ったら安堵する。
そんな繰り返しだった。
(こんな気持ちじゃ仕事に集中できない。今日上がったら店長に辞めるって話そう…)
:09/09/04 02:16 :N904i :WIy8s1Vo
#448 [我輩は匿名である]
ピンポーン
またお客さんが入った音。
「いらっしゃいませ」
『……いらっしゃいませ』
私も顔を出し、そしてその瞬間、背筋が凍り付いた。
:09/09/04 02:20 :N904i :WIy8s1Vo
#449 [我輩は匿名である]
(…………ジン。)
避けたくても避けられない道。
どれだけ願っても叶わなかった。
またジンがバイト先に現れたのだ。
:09/09/04 02:21 :N904i :WIy8s1Vo
#450 [我輩は匿名である]
「一名様ですか?」
「…………」
スタスタ
(はッ!?)
:09/09/04 02:26 :N904i :WIy8s1Vo
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