偽りの“ジン”...
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#1 [我輩は匿名である]
出会い系をなめていた。


“ジン”


この名前を私は一生忘れられることはできないだろう…。

⏰:09/07/02 02:26 📱:N904i 🆔:hnZaUsdE


#2 [我輩は匿名である]
高校2年の夏休み。


『あ〜暇だ…』


私(里沙)は朝と夜が逆転した生活を送っていた。

⏰:09/07/02 02:32 📱:N904i 🆔:hnZaUsdE


#3 [我輩は匿名である]
(可愛い画像でも探そうかなぁ〜♪)


そんなことを思いついて携帯をいじっていた。


しばらく探しているうちに

(探すより貰おうかな!)

そんな考えがよぎった。

⏰:09/07/02 02:36 📱:N904i 🆔:hnZaUsdE


#4 [我輩は匿名である]
中学時代流行っていた

“スタービーチ”

という出会い系サイト。


そこには画像掲示板というものがあり、投稿すると画像を送ってくれる人達がたかさんいる。

⏰:09/07/02 02:38 📱:N904i 🆔:hnZaUsdE


#5 [我輩は匿名である]
私は一時的にアドレスを変え久しぶりスタビに投稿した。


“可愛い待ち受け画像探してます女の子らしいのがいいなお願いします

⏰:09/07/02 02:40 📱:N904i 🆔:hnZaUsdE


#6 [我輩は匿名である]
〜♪〜♪〜♪〜


投稿してすぐにメール受信。

いっきに3件。

メールを開いてまたすぐに別のメール受信。

⏰:09/07/02 02:42 📱:N904i 🆔:hnZaUsdE


#7 [我輩は匿名である]
“テルHしない?”

“気持ちいいことしない

“¥しない?”

大半はそんな内容のメールばっかり。

⏰:09/07/02 02:45 📱:N904i 🆔:hnZaUsdE


#8 [我輩は匿名である]
画像も下半身などエロ系ばっかり。


(やっぱスタビはダメだな…)


昔からスタビに何回も投稿したことあったが、ほとんどは下心見え見えの人達ばかりでスタビに投稿してはアドレスを変えていた。

⏰:09/07/02 02:51 📱:N904i 🆔:hnZaUsdE


#9 [我輩は匿名である]
(そろそろアド戻そうかな…)

耐えないメールを見ながらそう思った。

そんな中、ある一通のメールが目に留まった。

⏰:09/07/02 12:40 📱:N904i 🆔:hnZaUsdE


#10 [我輩は匿名である]
“こんばんは
いっぱいメール来てるよね?画像は見つかった?俺の持ってるのでよかったら送るね


まともなメール内容。

画像を開くと、可愛いピンク背景のお菓子の画像。

⏰:09/07/02 16:23 📱:N904i 🆔:hnZaUsdE


#11 [我輩は匿名である]
“ありがとう

私はそのメールに返事をした。

“いえいえところでいくつなの?”

そう返事が来た。

⏰:09/07/02 19:55 📱:N904i 🆔:hnZaUsdE


#12 [我輩は匿名である]
だけど私は返事を返さなかった。

画像を貰っておきながら都合のいいパターンだ。笑


私は返事をせずに自分の元のアドレスに戻した。

⏰:09/07/02 19:58 📱:N904i 🆔:hnZaUsdE


#13 [我輩は匿名である]
『あーっ!!』


翌日、とんだ間違いをしてしまった。


友達に送るメールを昨日のスタビの人に間違えて送ってしまった。

⏰:09/07/03 00:27 📱:N904i 🆔:Rr44iXEc


#14 [我輩は匿名である]
私の送ったメールはバイトの内容だった。


“間違いメールもしかして桃ちゃん


すぐに返事が来た。

⏰:09/07/03 00:30 📱:N904i 🆔:Rr44iXEc


#15 [我輩は匿名である]
(バレたッッ!!)


桃とは昨日の私の偽名だ。


私は出会い系の人に本アドがバレたのがすごくショックだった。

⏰:09/07/03 00:31 📱:N904i 🆔:Rr44iXEc


#16 [我輩は匿名である]
それもそのはず,,,

私のアドレスには携帯番号が入っていたのだ。


(どうしよう…どうしよう…)


動揺しながらも返事を返さないことにした。

⏰:09/07/03 00:36 📱:N904i 🆔:Rr44iXEc


#17 [我輩は匿名である]
『桃ちゃんだよね


しばらくするとまたメールが来た。

⏰:09/07/03 14:29 📱:N904i 🆔:Rr44iXEc


#18 [我輩は匿名である]
(このままこの人を敵に回しては番号とアドレスを悪用されるかも…)



私はメールを返すことに決めた。

⏰:09/07/03 14:30 📱:N904i 🆔:Rr44iXEc


#19 [我輩は匿名である]
“桃ですアドレス変わりました
さっきのは間違いメールですごめんなさい


と。

⏰:09/07/03 14:31 📱:N904i 🆔:Rr44iXEc


#20 [我輩は匿名である]
〜♪〜♪〜♪〜

すぐに知らない番号から着信。


(うわ〜絶対スタビの人だ)

『…もしもし』

私は恐る恐る電話に出た。

⏰:09/07/04 01:34 📱:N904i 🆔:l.Mx25hE


#21 [我輩は匿名である]
「もしもし!桃ちゃん?」


(やっぱり!スタビだ…)


『はい…』

「いきなり電話してごめんな!!」

⏰:09/07/04 01:36 📱:N904i 🆔:l.Mx25hE


#22 [我輩は匿名である]
「今さっきメールしとったもんです!」

『分かりますよ』

「やっぱアドの番号やったんや!気になってかけてしまった!俺ジンっていうんや!よろしくな!」



ジンという人はハキハキとした喋り方だった。

⏰:09/07/04 01:56 📱:N904i 🆔:l.Mx25hE


#23 [我輩は匿名である]
(声かっこいいじゃん…//)


ジンの声はハスキーでかっこよかった。

⏰:09/07/04 02:38 📱:N904i 🆔:l.Mx25hE


#24 [我輩は匿名である]
「てか俺にアドレス教える気本当はなかったやろ!?」

突然のジンの質問。


『そんなことないよ〜』 


と、ごまかす私。

⏰:09/07/04 02:41 📱:N904i 🆔:l.Mx25hE


#25 [我輩は匿名である]
「ウソつけ〜!まぁ俺怪しいやつじゃないし、せっかくの機会や!友達なろ!」


『うん。』

⏰:09/07/04 02:43 📱:N904i 🆔:l.Mx25hE


#26 [我輩は匿名である]
「ところで桃って名前は本名なん?」

『あ、うん。』


とっさにウソをついてしまった。

⏰:09/07/04 02:45 📱:N904i 🆔:l.Mx25hE


#27 [我輩は匿名である]
「じゃあこれから桃って呼ぶな!」


こうして私は“桃”として出会い系で知り合ったジンと友達になった。

⏰:09/07/04 02:46 📱:N904i 🆔:l.Mx25hE


#28 [我輩は匿名である]
「なぁ桃ってもしかして石川に住んどる?」


『え?何で?』


ジンの言葉に私は戸惑った。


なんせ私の出身は石川県だったからだ。

⏰:09/07/04 13:26 📱:N904i 🆔:l.Mx25hE


#29 [我輩は匿名である]
「俺今富山に住んどるけど、元は石川やよ!やし方言でそう思った」


『すご…なんかすごい偶然だね。』



意外に近くに住んでる偶然に驚いた。

⏰:09/07/04 13:31 📱:N904i 🆔:l.Mx25hE


#30 [我輩は匿名である]
ジンは私の5つ上。

建築業界の仕事をしているみたいだ。

それからというもの私はジンと連絡をとることになった。

⏰:09/07/05 17:28 📱:N904i 🆔:OtIUm3q6


#31 [我輩は匿名である]
“おはよ”

から

“おやすみ”

まで日常会話的なメールのやりとりを頻繁にした。

⏰:09/07/06 02:51 📱:N904i 🆔:hDWlh6Xw


#32 [我輩は匿名である]
ジンとメールをしているとジンと出会い系サイトで知り合ったというのは忘れている自分もいた。


友達感覚だった。

⏰:09/07/06 02:53 📱:N904i 🆔:hDWlh6Xw


#33 [我輩は匿名である]
“桃ってどんな子なん

“ダレに似てる?”

“写メみたいな〜

メール続けているうちにジンは私の顔を見たがるようになってきた。

⏰:09/07/06 02:54 📱:N904i 🆔:hDWlh6Xw


#34 [我輩は匿名である]
“普通の子だよ
写メはムリ


私は顔見せをジンに拒否った。

⏰:09/07/06 03:08 📱:N904i 🆔:hDWlh6Xw


#35 [我輩は匿名である]
“桃が嫌ならいいけど
俺の送るわ


とジンから画像つきでメールがきた。

⏰:09/07/06 03:13 📱:N904i 🆔:hDWlh6Xw


#36 [K]
黒い太陽のKです。
面白そう話しなんで最後まで、頑張って書いてくださいね。応援してます。

⏰:09/07/06 06:46 📱:P07A3 🆔:h9E73qcA


#37 [我輩は匿名である]
Kさんコメありがとうございます

Kさんも小説頑張って下さい

応援してます

⏰:09/07/06 14:16 📱:N904i 🆔:hDWlh6Xw


#38 [我輩は匿名である]
画像をクリックしてみた。

(うわ…かっこいい)

茶髪で顔が整っているイケメン。

まるで“赤西ジン”みたいだった。笑

⏰:09/07/06 15:20 📱:N904i 🆔:hDWlh6Xw


#39 [我輩は匿名である]
(私すごいイケメンとメールしてるじゃん!!)


テンションが上がった。


“写メみたよジンかっこいいね


とジンにメールを返した。

⏰:09/07/06 15:22 📱:N904i 🆔:hDWlh6Xw


#40 [我輩は匿名である]
“ありがとう桃も気向いたら見せてな

私はジンと比べてぶっさいく。

尚更見せれない自分がいた。

⏰:09/07/07 01:45 📱:N904i 🆔:1WgerZ5o


#41 [我輩は匿名である]
ジンとのメールはもちろん、電話もたまにしていた。


そして“桃”という偽名を使っていることに対し罪悪感もあった。

⏰:09/07/07 03:00 📱:N904i 🆔:1WgerZ5o


#42 [我輩は匿名である]
もうジンに本名を教えてもいいと思っていた。


だけど日が経つに連れて、ジンと仲良くなるほど言いだせなかった。

⏰:09/07/07 03:01 📱:N904i 🆔:1WgerZ5o


#43 [我輩は匿名である]
「桃はどんなんタイプなん?」

ある日、ジンとの会話で出された質問。


『う〜ん、心広い人かな!』

⏰:09/07/07 03:03 📱:N904i 🆔:1WgerZ5o


#44 [我輩は匿名である]
「顔とかで男選んだりするん?」


『全部が顔ってわけじゃないけど…ぶっちゃけ、ちょっとは気にするよ。』


「そうやな!でも桃って絶対性格重視やろ?」

⏰:09/07/07 03:05 📱:N904i 🆔:1WgerZ5o


#45 [我輩は匿名である]
『重視っていうか性格悪かったらムリだね。』


「やっぱ人間顔より性格やな!」


『そうだね。』


私はジンが外見で人を判断しない優しさに惹かれた。

⏰:09/07/07 03:07 📱:N904i 🆔:1WgerZ5o


#46 [我輩は匿名である]
(とは言っても私はジンの見た目に惹かれているんだが…。笑)


このことはジンには秘密にしとおこうと思った。

⏰:09/07/07 14:50 📱:N904i 🆔:1WgerZ5o


#47 [我輩は匿名である]
「俺は桃は性格いいって絶対思う!」

『わかんないよ〜』

「いや、俺には分かる!
桃はウソもつかんような子や!!」


ジンにそう言われ罪悪感が込み上げてきた。

⏰:09/07/07 15:15 📱:N904i 🆔:1WgerZ5o


#48 [我輩は匿名である]
『私だってウソぐらいつくよ〜!』


「でも俺にはついたことないやろ?」


『ついてたらどうする?』

⏰:09/07/07 15:17 📱:N904i 🆔:1WgerZ5o


#49 [我輩は匿名である]
「俺は桃を信じる」


『なんだそれ。笑』


ジンの根拠のない自信。
嬉しい反面、尚更本名を明かすことができなかった。

⏰:09/07/07 15:19 📱:N904i 🆔:1WgerZ5o


#50 [我輩は匿名である]
『信じてもらえて光栄です』

私はジンにそう言った。


(ジン、本当は桃じゃなくて里沙っていうんだ。ウソついてごめんね。)


私は心の中でジンに謝った。

⏰:09/07/07 15:20 📱:N904i 🆔:1WgerZ5o


#51 [みぃ]
気になるッ
応援してるし頑張って

⏰:09/07/07 23:19 📱:F905i 🆔:hAVu8QEk


#52 [我輩は匿名である]
みぃさん応援ありがとう

がんばります

⏰:09/07/08 00:26 📱:N904i 🆔:0UBT9Fwg


#53 [我輩は匿名である]
“今日友達と遊んできた〜

ある日の私からジンに送ったメール。

“いいな何して遊んできたん?”

⏰:09/07/08 01:32 📱:N904i 🆔:0UBT9Fwg


#54 [我輩は匿名である]
“ご飯食べてカラオケ行ってプリクラ


“いいなぁてか…プリクラ見たいな笑”

⏰:09/07/08 01:47 📱:N904i 🆔:0UBT9Fwg


#55 [我輩は匿名である]
ジンからの返事に少し悩んだ。


私はジンの顔を見てる。

ジンは会ったことはないけど信頼できるメル友だ。

⏰:09/07/08 01:48 📱:N904i 🆔:0UBT9Fwg


#56 [我輩は匿名である]
(勇気を出してジンに私の顔を見せようかな…)


そんなことを考えていたとき、メール受信の音楽。


またジンからのメールだった。

⏰:09/07/08 02:26 📱:N904i 🆔:0UBT9Fwg


#57 [我輩は匿名である]
“ごめん、ムリやったらいいからな” 


そんなジンの優しさから私はプリクラの画像を送ることを決めた。

⏰:09/07/08 02:57 📱:N904i 🆔:0UBT9Fwg


#58 [我輩は匿名である]
携帯のプリクラ画像は二枚。

そのうち一枚は落書きで
“里沙”と書いてあるのでもう一枚のほうを送ることにした。

⏰:09/07/08 02:59 📱:N904i 🆔:0UBT9Fwg


#59 [我輩は匿名である]
“別に平気送るね
右だよ


送信完了。


ドキドキが止まらない。

⏰:09/07/08 11:49 📱:N904i 🆔:0UBT9Fwg


#60 [我輩は匿名である]
私の中ではプリクラ写りはいいほうだ。

だけどジンと比べれば天と地の差。

(嫌われたりして…)


送った後に後悔が押し寄せてきた。

⏰:09/07/08 11:56 📱:N904i 🆔:0UBT9Fwg


#61 [我輩は匿名である]
〜♪〜♪〜♪〜

メール受信の着信。


(きたっ!!)


私はジンからのメールを開いた。

⏰:09/07/08 15:07 📱:N904i 🆔:0UBT9Fwg


#62 [我輩は匿名である]
“画像ありがとう
めっちゃタイプ


ジンからのメールの内容を見てニヤけている私がいた。

⏰:09/07/09 00:23 📱:N904i 🆔:UXzx9cGg


#63 [我輩は匿名である]
初めてジンが私にメールでハートマークをつけたことにも嬉しかった。


(あたし…ジンのこと好きかも)


そのときは本当にそう思ったんだ。

⏰:09/07/09 00:26 📱:N904i 🆔:UXzx9cGg


#64 [我輩は匿名である]
“桃…会いたい


画像を送って数時間後のジンからのメール。


(どうしよう…)


私は迷った。

⏰:09/07/09 01:21 📱:N904i 🆔:UXzx9cGg


#65 [我輩は匿名である]
恋かどうかは分からないけれどジンのことは好きだ。


だけど出会い系で会うのはやっぱり抵抗がある。

⏰:09/07/09 01:29 📱:N904i 🆔:UXzx9cGg


#66 [我輩は匿名である]
“まだ会うのは勇気がないな


私はジンに返事した。


〜♪〜♪〜♪〜


すぐにジンから電話がかかってきた。

⏰:09/07/09 21:30 📱:N904i 🆔:UXzx9cGg


#67 [我輩は匿名である]
『もしもし』

「桃〜俺のこと嫌いなん?」

『質問唐突すぎ!笑』

「ごめん、ごめん。でも俺らそろそろ会わんけ?」

⏰:09/07/10 00:33 📱:N904i 🆔:QVTGLOxU


#68 [我輩は匿名である]
『なんかこういうの初めてやし…ちょっと怖い』


「俺怖くないって!じゃあ一時間ぐらいドライブしながら話して帰るだけでいいしダメ?」

⏰:09/07/10 02:14 📱:N904i 🆔:QVTGLOxU


#69 [我輩は匿名である]
「お願い…」


『…分かったよ』


私はジンと会うことに決めた。

⏰:09/07/14 01:59 📱:N904i 🆔:8sC.c1Hk


#70 [我輩は匿名である]
「ありがと!めっちゃ嬉しい!楽しみ!」

ジンは子供のように喜んでくれた。


(かわいいなぁ)

私はそう思いながらさっきまでの不安は飛んでいった。

⏰:09/07/14 02:01 📱:N904i 🆔:8sC.c1Hk


#71 [我輩は匿名である]
そしてジンと会う当日。

“今日○○まで迎えに行くな

ジンからのメール。

(本当にジンと会うんだぁ)


そう思うと緊張が押し寄せてきた。

⏰:09/07/14 02:35 📱:N904i 🆔:8sC.c1Hk


#72 [我輩は匿名である]
出会い系は何度もしたことはある。

だけどメル友と会うのはジンが初めて。

ちょっとドライブするだけ。


だけどこんなにも緊張するのは久しぶりだ。

⏰:09/07/14 02:39 📱:N904i 🆔:8sC.c1Hk


#73 [我輩は匿名である]
ぁげ

⏰:09/07/14 23:04 📱:F02A 🆔:7nJDZKjY


#74 [我輩は匿名である]
あげありがとございます

⏰:09/07/17 05:42 📱:N904i 🆔:rXoFy.kU


#75 [我輩は匿名である]
待ち合わせ場所についた。

(緊張するぅ…)


私は何度も鏡チェックをした。

⏰:09/07/17 05:44 📱:N904i 🆔:rXoFy.kU


#76 [我輩は匿名である]
〜♪〜♪〜♪〜


ドキッ!

携帯が鳴り、心臓が止まるかと思うほど驚いた。


ジンからの着信。

⏰:09/07/17 05:47 📱:N904i 🆔:rXoFy.kU


#77 [我輩は匿名である]
『もしもし』

「着いたよ!」

『私も』

「どこら辺?俺今駐車場におる!」

⏰:09/07/17 05:51 📱:N904i 🆔:rXoFy.kU


#78 [我輩は匿名である]
『私もそこら辺立ってる!』

「あっ!分かったかも!白のワンピっぽいの?」

『うん!てかどこにいんの?』

「今行く!」

⏰:09/07/17 05:53 📱:N904i 🆔:rXoFy.kU


#79 [我輩は匿名である]
そして一台の車が私に近づいてきた。


(え…)


一瞬、自分の目を疑った。

⏰:09/07/17 06:02 📱:N904i 🆔:rXoFy.kU


#80 [我輩は匿名である]
私にゆっくりと車で向かってくる人はジンではなかった。


その車の窓が開いた。


「よっ!乗って!」

その男の人は私にそう言った。

⏰:09/07/17 06:05 📱:N904i 🆔:rXoFy.kU


#81 [我輩は匿名である]
(誰この人…?)


声は電話で何度も聞いたジンの声だ。

だけど私の目の前にいる人はジンではない。

⏰:09/07/17 06:09 📱:N904i 🆔:rXoFy.kU


#82 [亜弥奈]
続き気になります!!
最後まで頑張ってください!

⏰:09/07/17 06:41 📱:W65T 🆔:dJBODEis


#83 [ラリックマ]
気になるw

⏰:09/07/17 19:10 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#84 [我輩は匿名である]
ありがとうございます
マイペースですが最後まで頑張ります

⏰:09/07/18 03:31 📱:N904i 🆔:rbNxcGm2


#85 [我輩は匿名である]
ジンの綺麗な茶髪と違い、黒髪で前髪の一部が妙に長くテンパ。

体重も100キロはあるだろう。

目だって開いているのかさえ分からない。

⏰:09/07/18 03:35 📱:N904i 🆔:rbNxcGm2


#86 [我輩は匿名である]
写メでしか見たことがないジン。

だけど写メ詐欺なんてもんじゃない。

全くの別人だ。

⏰:09/07/18 03:46 📱:N904i 🆔:rbNxcGm2


#87 [我輩は匿名である]
『………』

私は固まっていた。


「お〜い、桃!とりあえず乗れって!」


私の知らないジンがそう言って車から降りてきた。

⏰:09/07/18 03:53 📱:N904i 🆔:rbNxcGm2


#88 [我輩は匿名である]
「桃?」


『………』


「とりあえず乗って」


冷たい空気が流れた。

⏰:09/07/18 04:19 📱:N904i 🆔:rbNxcGm2


#89 [我輩は匿名である]
(怖い…逆らえない…)


私は車に乗った。


「やっと会えた。会いたかったよ」

そう言われ鳥肌がたった。

⏰:09/07/18 04:29 📱:N904i 🆔:rbNxcGm2


#90 [我輩は匿名である]
「桃プリクラより可愛いね」


『ジンは…写メのジンじゃないよね?』


私は勇気を出して切り出した。

⏰:09/07/18 04:36 📱:N904i 🆔:rbNxcGm2


#91 [我輩は匿名である]
>>1-50
>>51-100

⏰:09/07/18 22:39 📱:W61SH 🆔:ulfFvfJ.


#92 [我輩は匿名である]
「あ〜やっぱり気づくよな?あれ別人なんだ。ごめん、ごめん。ははは。」


(別人?ごめん、ごめんって?何笑ってんのこの人?)

私は唖然とした。

⏰:09/07/19 00:52 📱:N904i 🆔:PGchal9k


#93 [我輩は匿名である]
「でも桃は見た目より中身重視だからな!気にせんよな!」

笑いながらそう言われた。


私は返す言葉が見つからなかった。

⏰:09/07/19 01:16 📱:N904i 🆔:PGchal9k


#94 [我輩は匿名である]
確かに前にジンと外見より中身のほうが大事って言ったよ?


だけど目の前にいるあなたは中身は完璧なの?


ただの詐欺男じゃないの?

⏰:09/07/19 02:54 📱:N904i 🆔:PGchal9k


#95 [我輩は匿名である]
(ジンを信じた自分がバカだった…)


出会い系なんてやっぱり
ろくなもんじゃない。

自分に反省しながら、とにかくさっさとドライブをしてさっさと帰ろうと思った。

⏰:09/07/19 03:07 📱:N904i 🆔:PGchal9k


#96 [我輩は匿名である]
「夜景見に行こ」

『…うん』

(早く帰りたいよ…)

心の中でそう思いながらも渋々夜景を見に行くことになった。

⏰:09/07/22 02:46 📱:N904i 🆔:ro3OJTe.


#97 [我輩は匿名である]
車の中でジンはマシンガントークだった。

話を聞いてて分かったこと。


ジンはナルシストだ。

⏰:09/07/22 02:49 📱:N904i 🆔:ro3OJTe.


#98 [我輩は匿名である]
「俺今まで逆ナンされたことあってもナンパしたことないんだよな〜」


(本当かよ?)


「昔よく伊藤英明に似てるって言われてたな〜」


(似てねーよ)

⏰:09/07/22 04:15 📱:N904i 🆔:ro3OJTe.


#99 [美和~]
更新待ってますx

⏰:09/07/22 13:10 📱:W63CA 🆔:f7x78qZI


#100 [りおな]
おもしろ〜い

⏰:09/07/22 13:21 📱:P904i 🆔:McYyFKdM


#101 [(゜∀゜;ノ)ノ]
更新
頑張ってください!!
楽しみにしてます(^-^)

⏰:09/07/22 22:41 📱:W63SA 🆔:CRwC02DI


#102 [我輩は匿名である]
ありがとうございます
更新がんはります

⏰:09/07/23 01:27 📱:N904i 🆔:pb9phE0g


#103 [我輩は匿名である]
「俺昔から空手とか色々やってたんだ。だから体系とかすごいガッチリしてるだろ?」


(ガッチリっていうかデブじゃん)


見た目だけじゃなく話していくうちに中身さえメル友だったジンとのイメージがかけ離れていった。

⏰:09/07/23 01:38 📱:N904i 🆔:pb9phE0g


#104 [我輩は匿名である]
メル友だったときのジンは自分の武勇伝を語るような人じゃなかった。

だけど今私の前にいるジンは「俺は〜、俺は〜、」
と過去の武勇伝ばかり語っている。

⏰:09/07/23 02:03 📱:N904i 🆔:pb9phE0g


#105 [我輩は匿名である]
私の横にいる奴は一体誰なんだよ。


怒りと後悔が頭の中をモンモンと漂った。

⏰:09/07/23 02:12 📱:N904i 🆔:pb9phE0g


#106 [我輩は匿名である]
「着いたよ」

『うん、降りようか』


車の中は狭くジンとの密室が嫌だったので私はそう言った。

⏰:09/07/23 02:25 📱:N904i 🆔:pb9phE0g


#107 [我輩は匿名である]
「手、」

車を降りたとき、ジンが私に手を差し出してきた。

手を握ろうということだ。

⏰:09/07/23 03:52 📱:N904i 🆔:pb9phE0g


#108 [我輩は匿名である]
(無理!!)


『手汗すごいし遠慮しとく』

とっさに言い訳をし拒否った。

⏰:09/07/24 02:34 📱:N904i 🆔:TPmKBl8w


#109 [我輩は匿名である]
アゲ

⏰:09/08/02 11:27 📱:F905i 🆔:3HHFDhjY


#110 [我輩は匿名である]
「俺は手足なんて気にしない。遠慮するな。」


ジンが私にそう言った。


『いやいや、マジいいって』

⏰:09/08/02 14:50 📱:N904i 🆔:FNJcmOuc


#111 [我輩は匿名である]
手足!

手汗?

⏰:09/08/02 16:48 📱:F01A 🆔:w8.uSsFM


#112 [我輩は匿名である]
>>111

すいません

手汗です

⏰:09/08/02 21:50 📱:N904i 🆔:FNJcmOuc


#113 [我輩は匿名である]
「なんだよ、桃は照れ屋だな。ふふ…」


(嫌だ!何か勘違いしてる!)

私の鳥肌は増加する一方だった。

⏰:09/08/02 22:47 📱:N904i 🆔:FNJcmOuc


#114 [我輩は匿名である]
「きれいだね」


『うん』


「桃…」


『ん?』

⏰:09/08/02 23:25 📱:N904i 🆔:FNJcmOuc


#115 [我輩は匿名である]
「そろそろ俺たち付き合わない?」


『は!?』


思わず声をあげてしまった。

⏰:09/08/03 03:28 📱:N904i 🆔:DuKZp3m.


#116 []
かなり気になります〜
主さんの身が心配

⏰:09/08/03 20:28 📱:SH906iTV 🆔:☆☆☆


#117 [我輩は匿名である]
さん

ありがとうございます
続き書きます

⏰:09/08/04 13:56 📱:N904i 🆔:FWJoceD6


#118 [我輩は匿名である]
「だから…そろそろ付き合お?」


(付き合う?何言ってんのこの人?てか、そろそろってなによ…)

⏰:09/08/04 22:39 📱:N904i 🆔:FWJoceD6


#119 [我輩は匿名である]
『私今彼氏とかはいいや…ごめん。』

もちろんNOと返事。


「………嘘だろ?」

⏰:09/08/04 22:44 📱:N904i 🆔:FWJoceD6


#120 [我輩は匿名である]
面白い
続ききになります

⏰:09/08/04 22:54 📱:SH02A 🆔:1JLSK2dw


#121 [我輩は匿名である]
>>120さん


ありがとうございます

⏰:09/08/04 23:41 📱:N904i 🆔:FWJoceD6


#122 [我輩は匿名である]
ジンは強ばった表情だった。

『ごめん…』

「そうだよな。今日初めて会ったし、いくら両思いでも早いよな。」

と、いきなり笑顔になったジン。

⏰:09/08/04 23:41 📱:N904i 🆔:FWJoceD6


#123 [我輩は匿名である]
きになる(¨;)

⏰:09/08/04 23:45 📱:SH704i 🆔:x.4MPsOE


#124 [我輩は匿名である]
>>123

どうもです
続き頑張って書きます

⏰:09/08/04 23:56 📱:N904i 🆔:FWJoceD6


#125 [我輩は匿名である]
(は???)


『ちょ、ジン。何か勘違いしてない?』


「勘違いって?」


『…両思いって何?』

⏰:09/08/04 23:56 📱:N904i 🆔:FWJoceD6


#126 [我輩は匿名である]
「俺ら両思いだろ?」

『え、違うよ。』


・・・・・・・・・


しばらく沈黙が続いた。

⏰:09/08/04 23:58 📱:N904i 🆔:FWJoceD6


#127 [我輩は匿名である]
「…桃って思わせ振りだな。」


ジンがそう言った。


『え?思わせ振り?』


思わず私は聞き返した。

⏰:09/08/05 00:09 📱:N904i 🆔:B3rjtma.


#128 [我輩は匿名である]
「電話やメール…俺に気がある素振りだっただろ?」


ジンは不機嫌な口調で私に言い放った。

⏰:09/08/05 00:16 📱:N904i 🆔:B3rjtma.


#129 [我輩は匿名である]
ジンの言っていることは確かかもしれない。

メールや電話だけで繋がっていた頃、私は確かにジンに惹かれていた。

思わせ振りだったかもしれない。

⏰:09/08/05 00:43 📱:N904i 🆔:B3rjtma.


#130 [我輩は匿名である]
だけど詐称していた奴が偉そうに文句言える立場なの?


『そんなつもりはない』


私はそっけなくジンに返事した。

⏰:09/08/05 13:30 📱:N904i 🆔:B3rjtma.


#131 [はる]
すっごい続きが気になります!更新頑張って下さい(^^♪
楽しみにしてます

⏰:09/08/05 19:05 📱:SO706i 🆔:oMGGDe/k


#132 [我輩は匿名である]
ありがとうございます
更新がんばります

⏰:09/08/08 01:38 📱:N904i 🆔:uMtEJJDc


#133 [我輩は匿名である]
(もうめんどくさい…)

早く帰りたい。

何もかもがヤダ。

ジンといることが苦痛で仕方なかった。

⏰:09/08/08 01:44 📱:N904i 🆔:uMtEJJDc


#134 [我輩は匿名である]
「桃は最低だったんだな」

『そうですね』

「勝手にしろよ」


そう言われてジンはスタスタと歩いていった。

⏰:09/08/08 01:52 📱:N904i 🆔:uMtEJJDc


#135 [我輩は匿名である]
バタン

ジンは車に乗った。

ブルルルル

エンジンのかける音がした。


(え!?)

⏰:09/08/08 02:33 📱:N904i 🆔:uMtEJJDc


#136 []
すごくおもしろいデス
でも先がめちゃ心配

あたしも石川県出身なんで自分の事のように
見入ってしまいました

頑張って下さい

⏰:09/08/08 10:36 📱:P02A 🆔:XvXyJQOQ


#137 [我輩は匿名である]
石川県なんですか

なんか親近感わきますね更新がんばるんで応援よろしくお願いします

⏰:09/08/09 16:03 📱:N904i 🆔:ZcnqWavA


#138 [我輩は匿名である]
ジンの車は私の目の前で走り去っていた。


(嘘でしょ…)


夜景がキレイな山の中、私は一人置き去りにされてしまった。

⏰:09/08/09 22:55 📱:N904i 🆔:ZcnqWavA


#139 [我輩は匿名である]
『ありえねーし!くそでぶやろうー!!』


聞こえないだろうが私は過ぎ去った車に向かって大声で叫んだ。

⏰:09/08/09 23:09 📱:N904i 🆔:ZcnqWavA


#140 [我輩は匿名である]
(こっからどうやって家に帰ればいいのよ…)


駅まででも何時間もかかるだろう。

夜景は綺麗でも帰り道は山の中。

怖いにきまっている。

⏰:09/08/09 23:16 📱:N904i 🆔:ZcnqWavA


#141 [我輩は匿名である]
『もしもし。起きてた?
お願いがあるんだけど…』

私は親友の絵里に軽く事情を説明して迎えに来てくれるよう頼んだ。

⏰:09/08/09 23:33 📱:N904i 🆔:ZcnqWavA


#142 [我輩は匿名である]
「もしもーし!もう着くよ!」

『わかったぁ!ありがとう!』


しばらくすると車のライトが見え、絵里が来てくれた。

⏰:09/08/10 00:26 📱:N904i 🆔:Cyd9VzKg


#143 [我輩は匿名である]
『絵里ー!ありがとう!!』


「てかいったいどうしたのよ?置き去りって?」


『聞いてよ!マジムカつくんだよ!!』

⏰:09/08/10 00:49 📱:N904i 🆔:Cyd9VzKg


#144 [我輩は匿名である]
親友である絵里は何でも話せる仲。


私は絵里にジンについてのことを全部話した。

⏰:09/08/10 13:39 📱:N904i 🆔:Cyd9VzKg


#145 [我輩は匿名である]
『本当出会い系をした自分がバカだった』

「本当だよ〜出会い系で会うなんて危険すぎるよ!」

『もう二度としない!』

絵里に出会い系は二度としないと私は約束した。

⏰:09/08/10 14:26 📱:N904i 🆔:Cyd9VzKg


#146 [我輩は匿名である]
「てかそのメル友頭おかしいよね」

『絵里にも生のそいつ見せたかったよ!』

「見たくな〜い」

⏰:09/08/13 02:49 📱:N904i 🆔:L5biXM72


#147 [我輩は匿名である]
〜♪〜♪〜♪〜

絵里にジンの悪口を言っていると、電話が鳴った。


着信相手はジンからだった。

⏰:09/08/13 03:23 📱:N904i 🆔:L5biXM72


#148 [我輩は匿名である]
じらされてる感じ。

⏰:09/08/13 03:34 📱:F02A 🆔:Xl6369GU


#149 [我輩は匿名である]
えぇー

じらしてませんよ

⏰:09/08/13 04:41 📱:N904i 🆔:L5biXM72


#150 [我輩は匿名である]
『えっ!絵里!ジンから電話なんだけど!』

「え!?マジ?出ないの?」

『出ないよ!もう関わりたくないもん!』

⏰:09/08/13 04:48 📱:N904i 🆔:L5biXM72


#151 [我輩は匿名である]
私はジンの電話を無視した。


〜♪〜♪〜♪〜

〜♪〜♪〜♪〜

〜♪〜♪〜♪〜


私が無視したところでジンからの着信はずっと続いた。

⏰:09/08/13 04:53 📱:N904i 🆔:L5biXM72


#152 [我輩は匿名である]
「てかしつこくない?なんか怖いんだけど…」

『うん…』


私は鳴り続けるジンからの着信に恐怖を覚えた。

⏰:09/08/13 04:55 📱:N904i 🆔:L5biXM72


#153 [我輩は匿名である]
〜♪〜♪〜♪〜

ピーッピーッ

私は保留を押した。


何十秒、何分たってもジンは切ることはなかった。

⏰:09/08/13 04:57 📱:N904i 🆔:L5biXM72


#154 [我輩は匿名である]
『保留押してからまだ切らないんだけど!』

「なんかヤバイってその人!」


ブツッ

ジンから切ることはなさそうだったので私から電話を切った。

⏰:09/08/13 05:02 📱:N904i 🆔:L5biXM72


#155 [我輩は匿名である]
保留を押し、切ってからジンからの着信は鳴らなかった。


「諦めたのかな?」

『助かったぁ〜』

⏰:09/08/13 05:04 📱:N904i 🆔:L5biXM72


#156 [我輩は匿名である]
「理沙のことのように私まで怖かったよ!」

『本当に…。もう連絡こないことを祈るよ。』


私はそう言いながら携帯を開いた。

⏰:09/08/13 05:12 📱:N904i 🆔:L5biXM72


#157 [りな]
<<154-300
>>154-300

⏰:09/08/13 20:56 📱:SH001 🆔:lfG5Oizk


#158 [我輩は匿名である]
開いた瞬間iモードが点滅しているのが分かった。


(まさか……)


そしてメール受信画面になった。

⏰:09/08/14 02:40 📱:N904i 🆔:LC75IkoE


#159 [我輩は匿名である]
『絵里!メール受信中!ジンからかも!』

「え?てか絶対そいつでしょ!」


そうやって騒いでいるうちにメール受信完了…。

⏰:09/08/14 03:06 📱:N904i 🆔:LC75IkoE


#160 [我輩は匿名である]
『やだ…見るのも怖い』

「とりあえず見てみ?」


絵里にそう言われ、私は恐る恐るメールを開いた。

⏰:09/08/14 03:36 📱:N904i 🆔:LC75IkoE


#161 [我輩は匿名である]
じらしてるー
めっちゃ気になるんだもん
早く読みたくなっちゃう
応援してます☆
頑張って下さい

⏰:09/08/14 12:17 📱:F02A 🆔:YY7gLjB6


#162 [我輩は匿名である]
応援ありがとうございます

がんばります

⏰:09/08/15 06:05 📱:N904i 🆔:FlowJX8g


#163 [我輩は匿名である]
(やっぱり…)



受信相手には“ジン”と表示されていた。

⏰:09/08/15 06:16 📱:N904i 🆔:FlowJX8g


#164 [我輩は匿名である]
“桃、今どこにいるの俺心配で戻ってきたんだ怖くない夜道は危険だよ桃の身に何かあったら俺はどうしたらいいか分からないよお願いだから連絡ちょうだい

⏰:09/08/15 06:17 📱:N904i 🆔:FlowJX8g


#165 [我輩は匿名である]
(その危険な夜道に1人、置き去りにしたくせにッッ!)


私はそのメールを即行削除した。

⏰:09/08/15 06:22 📱:N904i 🆔:FlowJX8g


#166 [我輩は匿名である]
(めんどくさい…)



メールを削除し、私は携帯の電源も切った。

⏰:09/08/15 08:00 📱:N904i 🆔:FlowJX8g


#167 [我輩は匿名である]
『絵里ありがとう!!』


「うん!またなんかあったらすぐ言ってね!」


『うん!』


絵里に送ってもらい私は家に入った。

⏰:09/08/15 08:32 📱:N904i 🆔:FlowJX8g


#168 [はる]
やった更新されてるっ
ジンみたいな人私の周りにも居ます
ほんっと気持ち悪いですよね
更新頑張って下さい
楽しみにしています

⏰:09/08/15 11:06 📱:SO706i 🆔:3O9TBQy6


#169 [我輩は匿名である]
感想板作ってください

⏰:09/08/16 08:53 📱:SH704i 🆔:8i95e4P2


#170 [ぷぃ]
1回に書く文少なくね?

⏰:09/08/16 13:07 📱:F706i 🆔:☆☆☆


#171 [我輩は匿名である]
>>170 同感

つか、コメント欲しさにわざと少なめ更新にしといて、しかもコメントがきそうな所で止めてる感じ

⏰:09/08/16 13:47 📱:SH905i 🆔:☆☆☆


#172 [愛]
えっ別にそんなのどうでも良くね〜か?

⏰:09/08/16 14:59 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#173 [我輩は匿名である]
一回に書く分は確かに短く、不快にさせてしまったのなら申し訳ないです(*_*)

でもコメントは嬉しいですが、わざとコメント欲しさにしているというのは勘違いです

そんなつもりはないです

⏰:09/08/16 21:58 📱:N904i 🆔:JFnt6KeY


#174 [我輩は匿名である]
bbs1.ryne.jp/r.php/novel/4521/

感想板作りました
良かったら感想おまちしております

⏰:09/08/16 22:03 📱:N904i 🆔:JFnt6KeY


#175 [我輩は匿名である]
(長い1日だった…)


家に入りどっと疲れがきた。


顔を洗って、携帯の電源はオフのまま私は眠りについた。

⏰:09/08/16 22:07 📱:N904i 🆔:JFnt6KeY


#176 [我輩は匿名である]
目が覚めるたときは日が沈んでいた。

(うわ…寝すぎたな。何時だろ?)


そう思い携帯の電源をつけた。

⏰:09/08/16 22:09 📱:N904i 🆔:JFnt6KeY


#177 [我輩は匿名である]
時間は6時過ぎ。

やっぱり寝すぎだ。

それと同時にiモードの点滅。


―受信中―

⏰:09/08/16 22:13 📱:N904i 🆔:JFnt6KeY


#178 [我輩は匿名である]
(またジンからだろうな…やだなぁ)


受信中の画面を見て、私自身ジンからだという覚悟はできていた。

⏰:09/08/16 22:18 📱:N904i 🆔:JFnt6KeY


#179 [我輩は匿名である]
受信件数24件。


(多すぎ…)


一番最初のメールはiモードセンターからの留守電のお知らせメールだ。

⏰:09/08/16 22:20 📱:N904i 🆔:JFnt6KeY


#180 [我輩は匿名である]
iモードセンターの次にはずっと

“ジンジンジン”

と受信相手が続いていた。

中に一つ絵里からのメールもあり少し安心した。

⏰:09/08/16 22:28 📱:N904i 🆔:JFnt6KeY


#181 [我輩は匿名である]
iモードの留守電は全部ジンからだった。


(5分前ぐらいにもかけてきてるし…)


そして22件も着ているジンのメールを見た。

⏰:09/08/16 23:42 📱:N904i 🆔:JFnt6KeY


#182 [我輩は匿名である]
“桃
心配しすぎて眠れないよなんでこんなことになったんやろうね
神様は意地悪や
早く連絡ちょうだいね
俺を安心させて

“迷子の迷子の子猫ちゃんあなたの居場所はどこですか

⏰:09/08/16 23:52 📱:N904i 🆔:JFnt6KeY


#183 [我輩は匿名である]
“クマさんに会ってないすぐに連絡するんだよ俺がやっつけてやるから


など、ふざけているのか、そんな内容のメールばかりだった。

⏰:09/08/17 00:39 📱:N904i 🆔:qaeiFtGc


#184 [我輩は匿名である]
〜♪〜♪〜♪〜


メールを見ていると電話がなった。


“ジン”

そう表示された。

⏰:09/08/17 02:15 📱:N904i 🆔:qaeiFtGc


#185 [我輩は匿名である]
〜♪〜♪〜♪〜

〜♪〜♪〜♪〜

〜♪〜♪〜♪〜


どれだけ無視してもジンからのコールは鳴り止まなかった。

⏰:09/08/17 02:32 📱:N904i 🆔:qaeiFtGc


#186 [我輩は匿名である]
(マジしつこい…)


いい加減我慢できなくなってきた。


ピッ

『…はい。』

私はついに電話に出た。

⏰:09/08/18 00:08 📱:N904i 🆔:A74NPaO6


#187 [我輩は匿名である]
「も、桃!?良かったぁ…やっと繋がった」

『…………』

「桃、大丈夫だった?」

『ちゃんと生きてるから、もう心配しなくていいよ。』

「うん、分かった!で、次いつ会える?」

⏰:09/08/18 00:11 📱:N904i 🆔:A74NPaO6


#188 [我輩は匿名である]
(はぁ!?何言ってんのこいつ!?)


『もう会わないし』

「え、何で?」


(マジで自分で何したか分かってないの!?)

無関心なジンに怒りが最上級に込み上げてきた。

⏰:09/08/18 00:14 📱:N904i 🆔:A74NPaO6


#189 [我輩は匿名である]
『夜中に女の子を山の中で置き去りにするような男ともう会うわけないし!』


ブツッ


私はそう言い、電話を一方的に切った。

⏰:09/08/18 00:16 📱:N904i 🆔:A74NPaO6


#190 [我輩は匿名である]
(本当腹立つ!)


ボスッ


電話を切ってからもイライラが治まらず、私は携帯をベッドに投げつけた。

⏰:09/08/18 00:18 📱:N904i 🆔:A74NPaO6


#191 [我輩は匿名である]
〜♪〜♪〜♪〜


数分経った頃、メールの着信音が鳴った。


(うわ…絶対ジンからだ)


私は携帯を手に取った。

⏰:09/08/18 05:32 📱:N904i 🆔:A74NPaO6


#192 [我輩は匿名である]
“桃いきなり電話切るなんて酷いよ何で怒ってるのか理解できないよ電話にでてくれたってことは許してくれたからだよね
なのに何でまだ怒るのさ桃が早く素直になってくれることを祈るよ


(やっぱりこいつはありえない…)

メールを見て私は呆れ果てた。

⏰:09/08/18 05:34 📱:N904i 🆔:A74NPaO6


#193 [我輩は匿名である]
メールはシカトした。


それからというものジンから電話はかかってくることはなかったが、毎日のようにメールが来た。

決まって一時間に一通だった。

だいたい朝の8時頃から来て、夜中の1時、遅いときは4時まで来ていた。

⏰:09/08/18 05:37 📱:N904i 🆔:A74NPaO6


#194 [我輩は匿名である]
最初の方は

“無視しないで

“もう一度会おうよ

とかそういう内容だったけど、二日目ぐらいからは日記のようなメールになった。

⏰:09/08/18 05:43 📱:N904i 🆔:A74NPaO6


#195 [我輩は匿名である]
“桃ちーんおはよ
今日はどんな夢見たかな夢診断してあげるよ

“100円拾った今日はいいことありそ俺から桃に幸せビーム
(100円玉の画像つき)”

⏰:09/08/18 05:46 📱:N904i 🆔:A74NPaO6


#196 [我輩は匿名である]
“今日抱き枕買ったよ
すごく触りごこちよくて、桃の肌もこんな触りごこちなのかなぁって抱き枕を桃だと思って抱き締めるね大好きだよ


メール内容はどんどんエスカレートしていった。

⏰:09/08/18 06:07 📱:N904i 🆔:A74NPaO6


#197 [我輩は匿名である]
(きもい…。こいつこんなにメール送ってきてちゃんと仕事してんの?てか寝てんの?)


変な心配をしながらも、
メールが来るたび、どんどんジンのことが嫌いになっていく一方だった。

⏰:09/08/18 06:20 📱:N904i 🆔:A74NPaO6


#198 [我輩は匿名である]
「これ絶対ヤバイって!早くアド変えな!」


絵里が私の携帯に届いたジンからのメールを見ながら言った。

『やっぱりそうしたほうがいいよね…』

⏰:09/08/18 06:26 📱:N904i 🆔:A74NPaO6


#199 [我輩は匿名である]
絵里とそんな話をしていると、私の携帯が受信中になった。


「受信中だよ…」

『絶対ジンからだよ…』


受信ボックスを見ると、
やっぱりジンからだった。

⏰:09/08/19 14:56 📱:N904i 🆔:Wcc0n9Fs


#200 [我輩は匿名である]
“今日死後の生まれ変わりにについて考えたんだ
桃は生まれ変わったら何になりたい俺は生まれ変わったら何になりたいか知りたい教えてあげるよ俺は桃専用のテレビのリモコンになりたい
桃が辛い時はバラエティーをつけて笑わせてあげる桃が疲れたときは大自然の癒される番組をつけて癒してあげる桃がエッチな気分のときは深夜のアダルト番組をつけて気持ち良くさせてあげる

⏰:09/08/19 15:03 📱:N904i 🆔:Wcc0n9Fs


#201 [我輩は匿名である]
桃の喜怒哀楽を俺のリモコンで全てコントロールできると思うと、想像するだでワクワクしちゃうな
リモコンってすごいよね桃のテレビのリモコンは幸せだな俺も桃のリモコンになりたかった来世は桃専用のリモコンになってもいいかなてかなるからな

⏰:09/08/19 15:06 📱:N904i 🆔:Wcc0n9Fs


#202 [我輩は匿名である]
「ぎゃはははははは!
は、腹痛い!」


絵里はジンからのメールに大爆笑していた。


『笑いごとじゃないよぉ…もうやだぁ…』

⏰:09/08/19 15:09 📱:N904i 🆔:Wcc0n9Fs


#203 [我輩は匿名である]
打って変わって私は笑いごとじゃなかった。


もう限界で、涙が出た。


「ごめん、ごめん!とりあえず理沙、アド変えな?」


『うん…』

⏰:09/08/19 16:26 📱:N904i 🆔:Wcc0n9Fs


#204 [我輩は匿名である]
私は適当にアドを考えアドレスを変えた。


「これで諦めてくれるといいね」

『ジンをなめちゃいけないよ…絶対電話かかってくるよ。』

⏰:09/08/19 16:53 📱:N904i 🆔:Wcc0n9Fs


#205 [我輩は匿名である]
「着信拒否しなよ!」


『どうやってするの?』


「いや、よく分かんないけど…」


そう言いながらも携帯をいじると、意外に簡単に着信拒否のやり方が分かった。

⏰:09/08/20 02:23 📱:N904i 🆔:dv0pf5eM


#206 [我輩は匿名である]
ジンの番号、非通知、公衆電話も拒否した。


「これでメール来ることも、電話鳴ることもないね!」


『うん!』

⏰:09/08/20 03:09 📱:N904i 🆔:dv0pf5eM


#207 [我輩は匿名である]
少し肩の荷が降りた。


だけどモヤモヤはまだ消えない。


まだきっと何かあると予感していたから。

⏰:09/08/20 03:25 📱:N904i 🆔:dv0pf5eM


#208 [我輩は匿名である]
そして数十分後、0秒の不在着信があった。


ジンからだった。


着信拒否にしても、繋がらないだけで、着歴には残るのだ。

⏰:09/08/20 17:18 📱:N904i 🆔:dv0pf5eM


#209 [我輩は匿名である]
ジン
ジン
ジン
ジン
非通知
ジン
ジン
ジン


鬼のように続いた。

⏰:09/08/20 17:57 📱:N904i 🆔:dv0pf5eM


#210 [我輩は匿名である]
じらしすぎ

⏰:09/08/20 18:11 📱:F02A 🆔:lEa/8Wh.


#211 [我輩は匿名である]
わざとじゃないんで

⏰:09/08/20 18:26 📱:N904i 🆔:dv0pf5eM


#212 [我輩は匿名である]
『しつこすぎる〜…』


不在着信のジンの名前を見るだけで、憂鬱になった。

「ねぇねぇ!ちょっと試してみない!?」

絵里が突然言った。

⏰:09/08/20 18:32 📱:N904i 🆔:dv0pf5eM


#213 [我輩は匿名である]
「ジンのことだしさ、絶対出会い系してそうじゃない!?で、私のプリカでブラックメールするの!」


絵里は携帯を二つ持っていた。

絵里がいつも使っているのはDoCoMoの携帯。

⏰:09/08/20 18:41 📱:N904i 🆔:dv0pf5eM


#214 [我輩は匿名である]
おもしろい

⏰:09/08/20 19:55 📱:W52P 🆔:QcIeHioM


#215 [我輩は匿名である]
ありがとう

⏰:09/08/20 23:30 📱:N904i 🆔:dv0pf5eM


#216 [我輩は匿名である]
そしてもう一つ。

あまり使っていないが、絵里はプリカの携帯を持っていた。


「プリカからジンにメールしてみようよ!」

絵里はウキウキしながら言った。

⏰:09/08/20 23:33 📱:N904i 🆔:dv0pf5eM


#217 [我輩は匿名である]
『ストーカーされるよ?
辞めときね!』


「大丈夫、大丈夫!
理沙みたいに会ったりしないから!番号教えるつもりもないし、うざくなったらアド変えるから。それにさ、ジンも新しいメル友できたら理沙のことあきらめるかもよ?」

⏰:09/08/20 23:34 📱:N904i 🆔:dv0pf5eM


#218 [我輩は匿名である]
『うん。そうかも。
絵里が平気ならいいよ。
でも絶対会っちゃいけないからね。』

「りょーかい!!」


そう約束して、私はジンのアドレスを絵里に教えた。

⏰:09/08/20 23:37 📱:N904i 🆔:dv0pf5eM


#219 [我輩は匿名である]
そして相変わらずジンからの不在着信は続いた。


(しつこいなぁ〜)


「よし、出来た!送るよ?」

絵里が言った。

⏰:09/08/20 23:39 📱:N904i 🆔:dv0pf5eM


#220 [我輩は匿名である]
『見せて見せて!』


“前のスタビの投稿見ました!紗弥加っていいます☆仲良くしてくださぁぁぁい(≧▼≦)♪”


『うん、おっけー』

「送〜信!」

⏰:09/08/20 23:43 📱:N904i 🆔:dv0pf5eM


#221 [我輩は匿名である]
「返事くるかな〜?」

『ジンのことだし来そうだなぁ』


〜♪〜♪〜♪〜


さっそく絵里のプリカの
メール着信音がなった。

⏰:09/08/20 23:52 📱:N904i 🆔:dv0pf5eM


#222 [我輩は匿名である]
「きたっ!!」


『はやっ!!』


私と絵里はプリカにしがみついてさっそくメールを見た。

⏰:09/08/20 23:54 📱:N904i 🆔:dv0pf5eM


#223 [我輩は匿名である]
“初めまして〓ジンです〓書き込み見てくれたんだ〓〓友達なろうぜ〓よろしく〓”

『絵文字見れんし。笑』

プリカから絵文字は見れなかったが、やっぱりジンは出会い系で書き込みをしていた。

⏰:09/08/21 00:02 📱:N904i 🆔:suzgZ4M.


#224 [我輩は匿名である]
あげぇ

⏰:09/08/21 22:29 📱:auSH3B 🆔:☆☆☆


#225 [我輩は匿名である]
“お返事ありがとう(^O^)これから仲良くしようね☆ちなみに私は彼氏募集中だからね(^3^)/笑”


絵里はジンに返信。


『思わせ振りだね〜』

「まぁね。笑」

⏰:09/08/22 00:32 📱:N904i 🆔:qGbuOcZU


#226 [我輩は匿名である]
その間も私の携帯からにジンの不在着信がいっぱい表示された。

〜♪〜♪〜♪〜

「きた!」

そしてジンから着信が止んだと思うと、ジンは紗弥加にメール。

⏰:09/08/22 00:37 📱:N904i 🆔:qGbuOcZU


#227 [我輩は匿名である]
“気合うなぁ〜〓俺も彼女募集中〓〓仲良くしてな〓”

“気合うねぇ(*^□^*)
ジンは好きな子もいないのぉ(・・?)”

“いないよ〓最近ヤロー共とおってばっかで女の子と会う機会さえない〓やし遊んでくれ〜〓〓”

⏰:09/08/22 00:43 📱:N904i 🆔:qGbuOcZU


#228 [我輩は匿名である]
『なにこいつ、マジ腹立つ!』


私はジンのメールを見て
怒りを隠せなかった。


もちろんその怒りは嫉妬なんかじゃない。

⏰:09/08/22 00:47 📱:N904i 🆔:qGbuOcZU


#229 [我輩は匿名である]
好きな人いないなら、
私のこと好きじゃないんなら、もう私に構わないでほしい。


もうほっといてほしい。


今でも携帯に残るジンの不在着信を見て、私はため息をついた。

⏰:09/08/22 00:59 📱:N904i 🆔:qGbuOcZU


#230 [我輩は匿名である]
『ん?』


そんなことを考えていると、私の携帯がiモードの点滅していることに気づいた。


(メールだ。まさか…ジンじゃないよね?まさかね。)

⏰:09/08/22 03:56 📱:N904i 🆔:qGbuOcZU


#231 [我輩は匿名である]
〜♪〜♪〜♪〜


『……絵里』

「どした?」

『ジンからメール来た…』

「はぁ?何で?メルアド変えたじゃん!」

⏰:09/08/22 04:14 📱:N904i 🆔:qGbuOcZU


#232 [我輩は匿名である]
『…ショートメール』


そう、ジンはショートメールで私にメールを送ってきたのだ。


「あぁ!そっか忘れてた!」

⏰:09/08/22 04:17 📱:N904i 🆔:qGbuOcZU


#233 [我輩は匿名である]
絵里が言うよう、私もすっかりショートメールという存在を忘れていた。


(見るの怖い…)


私は恐る恐るメールの本文を見た。

⏰:09/08/22 04:19 📱:N904i 🆔:qGbuOcZU


#234 [我輩は匿名である]
“いい加減にしろ メアド教えろ”


(やだ、怖い…)


態度が豹変したジンのメールに心臓がバクバクした。

⏰:09/08/22 04:23 📱:N904i 🆔:qGbuOcZU


#235 [我輩は匿名である]
「なにキレてんのこいつ?理沙気にするな〜」

絵里は一生懸命私に気にするなと励ましてくれたが、やっぱり私は恐怖からか気にしてしまう。


〜♪〜♪〜♪〜

そして次は絵里のプリカにメールが来た。

⏰:09/08/22 04:26 📱:N904i 🆔:qGbuOcZU


#236 [我輩は匿名である]
“紗弥加〓〓写メ見たいな〓俺も送るから〓〓”


紗弥加(絵里)に対してのメールは全然怒ってる要素もなく普通だった。


(二重人格め…)

⏰:09/08/22 04:56 📱:N904i 🆔:qGbuOcZU


#237 [我輩は匿名である]
私はすぐにショートメールも拒否設定にした。

やり方に困難したがなんとかできた。


「これでもう大丈夫やね!」

『うん!』

⏰:09/08/23 02:53 📱:N904i 🆔:LpOQqLcg


#238 [我輩は匿名である]
「じゃあ私はジンにメール返すかな!」


そう言って絵里はプリカでジンにメールを打っていた。


“いいよ♪でも先は恥ずかしいからジンから送って〜(*/ω\*)”

⏰:09/08/23 03:15 📱:N904i 🆔:LpOQqLcg


#239 [我輩は匿名である]
『絵里、写メ送るの?』


「まっさか!送るはずないじゃん!貰い逃げだし。笑」


『なるほどね。なら良かった!』

⏰:09/08/23 03:18 📱:N904i 🆔:LpOQqLcg


#240 [我輩は匿名である]
“照れ屋なんやな〓〓いいよ〓じゃあ俺から送るな〓あんまかっこよくないけど〓〓(画像付き)”


ジンからはすぐに返事が返ってきた。

⏰:09/08/23 03:20 📱:N904i 🆔:LpOQqLcg


#241 [我輩は匿名である]
「あ!プリカから画像見れないんだった!理沙のところに転送してもいい?」

『うん!いいよ!』


プリカから画像は見れず、絵里は私の携帯に画像を転送した。

⏰:09/08/23 03:25 📱:N904i 🆔:LpOQqLcg


#242 [我輩は匿名である]
カチッ


私の携帯から画像をアクセス。


そして画像が表示された。

⏰:09/08/23 03:31 📱:N904i 🆔:LpOQqLcg


#243 [我輩は匿名である]
『別人だしー!!』


私は無意識に大きな声で叫んで言った。


「あら!画像のジン、めっちゃイケメンじゃん!」


『だから別人だから!』

⏰:09/08/23 03:34 📱:N904i 🆔:LpOQqLcg


#244 [我輩は匿名である]
その画像のジンは一度は私も惹かれたカッコいいジンだった。


『私のときもこのカッコいい人だったの!しかも同じ写メだし!マジ全くの別人!!顔も体型も正反対だから!』


私は必死に絵里に説明した。

⏰:09/08/23 03:39 📱:N904i 🆔:LpOQqLcg


#245 [我輩は匿名である]
さっき一気に読みました続きが気になります

また時間できたら更新してくださぃ

⏰:09/08/23 16:36 📱:F906i 🆔:QCAeiq2c


#246 [我輩は匿名である]
読んでいただきありがとうございます

頑張って続き書いていきますね

⏰:09/08/24 03:00 📱:N904i 🆔:oYNt5U0U


#247 [我輩は匿名である]
「知ってる、知ってる。
何回も聞いたから。まぁ、とりあえず本人に問い詰めよ」


そう言って絵里はジンにメールを打った。

⏰:09/08/24 03:05 📱:N904i 🆔:oYNt5U0U


#248 [我輩は匿名である]
“超〜かっこいいね♪これ本当にジンなの〜??笑☆怪しいなぁ〜Ψ(`∀´#)”


「これなら相手に不快を与えることなく、自然なメールでしょ?」


そう言い、絵里はメールを送信した。

⏰:09/08/24 03:09 📱:N904i 🆔:oYNt5U0U


#249 [我輩は匿名である]
“もちろん俺やって〓〓
でも写メうつりがいいの選んだけどな〓〓笑”


「写メうつりがいいんだってさ」

ジンのメールを見て絵里が言った。

⏰:09/08/24 03:12 📱:N904i 🆔:oYNt5U0U


#250 [我輩は匿名である]
『写メうつりじゃなくて全くの別人!誰かの写メを悪用してるから!』


会ったら絶対バレることなのに、そこまでして嘘をつくジンに私は呆れ果てた。

⏰:09/08/24 03:19 📱:N904i 🆔:oYNt5U0U


#251 [我輩は匿名である]
「さて、もうオシマイ!」

『ん?』

「ジンがどんだけ最低な男かよ〜く分かったし、もうメールはシカト。笑」

『メールする前から分かってたことじゃん。』

「ですよね〜」

⏰:09/08/24 03:26 📱:N904i 🆔:oYNt5U0U


#252 [我輩は匿名である]
そう言って絵里は即行プリカのアドレスを変えた。

「ジンご愁傷様!」


『ざまーみろだよ。』


いい気味だった。


絵里の行動に私は心がスカッとした。

⏰:09/08/24 03:32 📱:N904i 🆔:oYNt5U0U


#253 [我輩は匿名である]
そして私の携帯も見てみると相変わらずジンからの着歴。


(ほっとこ…)


すぐには無理だと思う。

だけどいつか時が解決してくれるはず。

⏰:09/08/24 03:47 📱:N904i 🆔:oYNt5U0U


#254 [我輩は匿名である]
>>150ー300

⏰:09/08/24 03:58 📱:W61SH 🆔:1lR1eMEw


#255 [我輩は匿名である]
>>150ー300


~

⏰:09/08/24 03:59 📱:W61SH 🆔:1lR1eMEw


#256 [我輩は匿名である]

>>150-300

⏰:09/08/24 04:00 📱:W61SH 🆔:1lR1eMEw


#257 [我輩は匿名である]
ジン…


お願いだから、、、



早く引き下がって。



私はそう強く強く願った。

⏰:09/08/24 04:02 📱:N904i 🆔:oYNt5U0U


#258 [我輩は匿名である]
それから数日、、、。


ジンからの着歴は一方に減ることはなかった。


ジンの着歴のせいで埋め尽くされて友達の着信に気付かなかったときもあった。

⏰:09/08/24 04:11 📱:N904i 🆔:oYNt5U0U


#259 [我輩は匿名である]
ジン
ジン
ジン
ジン
ジン


携帯を見るたびにジンの名前。

ひどいときは5分以内に着歴が全部埋め尽くされていた。

⏰:09/08/24 04:13 📱:N904i 🆔:oYNt5U0U


#260 [我輩は匿名である]
)ジー

⏰:09/08/24 20:51 📱:F906i 🆔:LolgLr6.


#261 [我輩は匿名である]
(あーうざい!!)


ジンの執着心は半端じゃない。


そしてある夜。

〜♪〜♪〜♪〜


私は寝ていたが着信音で目を覚ました。

⏰:09/08/25 00:39 📱:N904i 🆔:Q.5UUbSw


#262 [我輩は匿名である]
090-1314-xxxx


(知らない番号だ…)


私はなんとなく嫌な予感がしたので出なかった。

⏰:09/08/25 00:43 📱:N904i 🆔:Q.5UUbSw


#263 [我輩は匿名である]
数分後


〜♪〜♪〜♪〜


090-6815-xxxx


また知らない番号から電話。

さっきとはまた違う番号だ。

⏰:09/08/25 00:53 📱:N904i 🆔:Q.5UUbSw


#264 [あや]
いつも読んでます!

更新頑張って下さいメ~

⏰:09/08/25 00:55 📱:W52SH 🆔:Eg2TZpbI


#265 [我輩は匿名である]
いつも読んでくれてありがとうございます

更新がんばります

⏰:09/08/25 00:59 📱:N904i 🆔:Q.5UUbSw


#266 [我輩は匿名である]
ピッ


『…はい』


私はその電話に出てみた。


「ハァハァ、今どんな格好?」


息の荒いおじさんの声が私にそう言ってきた。

⏰:09/08/25 01:00 📱:N904i 🆔:Q.5UUbSw


#267 [我輩は匿名である]
ブチッ


私はすぐに電話を切った。


(何…何なの今の!?)


眠気も一気に吹っ飛び、
心臓がバクバクした。

⏰:09/08/25 01:06 📱:N904i 🆔:Q.5UUbSw


#268 [我輩は匿名である]
〜♪〜♪〜♪〜

090-6815-xxxx


すぐにまた同じ番号から電話がかかってきた。


『……………』


私は無言のまま電話に出た。

⏰:09/08/25 01:14 📱:N904i 🆔:Q.5UUbSw


#269 [我輩は匿名である]
「ハァハァ…気持ち?濡れてる?ハァハァ…アッ、イク…」


(やだ、きもい!!)


『かける相手間違ってんだよ!キモいし!!』

⏰:09/08/25 01:20 📱:N904i 🆔:Q.5UUbSw


#270 [我輩は匿名である]
ブチッ

私はそう言って思いっきり電話を切った。


(勘弁してよ…何なのよ…)


突然のことで頭の整理がつかなかった。

⏰:09/08/25 01:25 📱:N904i 🆔:Q.5UUbSw


#271 [我輩は匿名である]
〜♪〜♪〜♪〜


090-5171-xxxx


頭の整理もつかぬまま、
さっきとはまた違う番号から電話がかかってきた。

⏰:09/08/25 01:42 📱:N904i 🆔:Q.5UUbSw


#272 [我輩は匿名である]
『はい…』


「あ、もしもし。桃ちゃん?」


また知らないおじさんの声。


しかも私のことを“桃”と呼んでいる。

⏰:09/08/25 02:09 📱:N904i 🆔:Q.5UUbSw


#273 [我輩は匿名である]
『誰ですか?』


私はその電話の主に尋ねた。


「さっきまでメールしてたマコトだよ!桃ちゃんだよね?」


(メール???一切してませんが!)

⏰:09/08/25 02:25 📱:N904i 🆔:Q.5UUbSw


#274 [我輩は匿名である]
『人違いです。てか悪用です。どんなメールでしたか?』


「え?本人じゃないの?
残念だな〜電話で一緒に気持ちいいことしよって俺に番号教えてくれたんだよ。」


『どんなアドレスでしたか?』

⏰:09/08/25 02:39 📱:N904i 🆔:Q.5UUbSw


#275 [我輩は匿名である]
「いや〜そんなの教えちゃって大丈夫なの?」


『当たり前じゃないですか!私は番号を悪用されて、あなたは騙されたんですよ!いいにきまってるじゃないですか!』


私は必死にその人に教えてくれるよう頼んだ。

⏰:09/08/25 02:55 📱:N904i 🆔:Q.5UUbSw


#276 [我輩は匿名である]
(きっとジンの仕業だ…)


私の番号を知っており
“桃”と名乗り、私の番号を悪用した人…。



そんなのジンしかいない。


だからアドレスを聞いてジンだという確証が欲しかった。

⏰:09/08/25 03:10 📱:N904i 🆔:Q.5UUbSw


#277 [我輩は匿名である]
『アドにdo it(ドゥイット)って入ってるでしょ?』


「ちょっとまってね。」


カチカチ 


電話音からボタンの音が聞こえた。

⏰:09/08/25 03:19 📱:N904i 🆔:Q.5UUbSw


#278 [我輩は匿名である]
きっとメールに切り替えて調べてくれてるのだろう。


「あぁ!do itって入ってるよ!」


(やっぱり!!)

⏰:09/08/25 03:22 📱:N904i 🆔:Q.5UUbSw


#279 [我輩は匿名である]
ジンのアドには“do it”が入っていた。


これでジンだと確定だ。


(私の番号を出会い系に悪用しやがって…!!)


怒りが沸々と込み上げてきた。

⏰:09/08/25 03:25 📱:N904i 🆔:Q.5UUbSw


#280 [我輩は匿名である]
「知り合いに悪用されたんだぁ〜悲惨だね。でもこれも縁だしさ俺と大人の付き合いの友達にならない?」

そいつが私に言ってきた。


『なりません。二度と電話かけてこないで下さい!』

⏰:09/08/25 05:23 📱:N904i 🆔:Q.5UUbSw


#281 [我輩は匿名である]
ブチッ


私はそう言って切った。


(最低!最低!最低!拒否された逆恨み?なんで私がこんなことされなくちゃいけないの?)

⏰:09/08/25 05:27 📱:N904i 🆔:Q.5UUbSw


#282 [我輩は匿名である]
〜♪〜♪〜♪〜


そして知らない番号からまた電話。


ピーピー、ブチッ


私は保留を押し電話を切った。

⏰:09/08/25 16:18 📱:N904i 🆔:Q.5UUbSw


#283 [我輩は匿名である]
(電源切ろ…)


プツッ


私は携帯の電源を切りまた寝ようと思ったが、怒りのあまりか、なかなか寝付けなかった。

⏰:09/08/25 16:21 📱:N904i 🆔:Q.5UUbSw


#284 [我輩は匿名である]
次の日


携帯の電源を入れると、
iモード留守番電話サービスのメールで大量の着信履歴があった。


知らない番号が多数。


そしてジン。

⏰:09/08/26 00:10 📱:N904i 🆔:gB/kH802


#285 [我輩は匿名である]
『絵里ー!今日絵里ん家行っていい!?』


私はさっそく絵里に電話した。


「いいよ!何かあった?」


『ありまくり!助けて〜!話し聞いて〜』

⏰:09/08/26 00:15 📱:N904i 🆔:gB/kH802


#286 [我輩は匿名である]
バイトが休みだったので、話を聞いてほしくて絵里の家に急遽言った。


「うわ〜ありえない。てかもう携帯変えたほうがいいよ。」


『だよね…。バイト代入ったら変えようと思う。』

⏰:09/08/26 00:22 📱:N904i 🆔:gB/kH802


#287 [我輩は匿名である]
〜♪〜♪〜♪〜


「あ、誠二から電話だ。
ちょっとゴメンね。」


『うん。』


誠二とは絵里の彼氏だ。


長い付き合いで私もよくしてもらっている良い奴だ。

⏰:09/08/26 00:28 📱:N904i 🆔:gB/kH802


#288 [我輩は匿名である]
「理沙、誠二が今からご飯連れてってくれるってさ!行こう!」


『うん!』


誠二からの電話で、誠二にご飯を連れてってもらうことになった。

⏰:09/08/26 00:37 📱:N904i 🆔:gB/kH802


#289 [我輩は匿名である]
「まぁどんどん食え!」


『ごちになりまーす!』


近くの居酒屋で誠二と合流し私たち三人でご飯を食べていた。


「で、理沙は男関係どーなんだよ?」


突然誠二が私に尋ねてきた。

⏰:09/08/26 01:13 📱:N904i 🆔:gB/kH802


#290 [我輩は匿名である]
『は!?何もないし!男ネタなっしんぐやわ』


「ふ〜ん、その割にさっきから携帯ブーブーブーブー鳴ってね?」


誠二はマナーモードにしていた私の携帯を指摘した。

⏰:09/08/26 01:16 📱:N904i 🆔:gB/kH802


#291 [我輩は匿名である]
はい。



確かに男性からの連絡でしょう。



でもどの人も私を“桃”と思っている下心丸見えの男たちだ。

⏰:09/08/26 01:22 📱:N904i 🆔:gB/kH802


#292 [我輩は匿名である]
「まぁ理沙も色々あんのよ!」


『うんうん』


「え〜何だよ〜!教えろよ〜!俺たちの仲だろ!」


『やだ〜絶対引くもん』

⏰:09/08/26 01:39 📱:N904i 🆔:gB/kH802


#293 [我輩は匿名である]
「ひかないって!気になるし教えてくれよ〜」


誠二は必死にお願いした。


「理沙、誠二ならいいんじゃない?絶対他の人には喋らないだろうし」


『う〜ん………』

⏰:09/08/26 01:48 📱:N904i 🆔:gB/kH802


#294 [我輩は匿名である]
誠二は絵里の彼氏であり、私にとって信頼できり一人だ。


誠二なら話しても害はないだろう。


『まぁ…いいけど。誰にも言わないでよ?』


私は誠二にジンの話をすることにした。

⏰:09/08/26 02:03 📱:N904i 🆔:gB/kH802


#295 [我輩は匿名である]
『…、というわけです。』


私は一通り誠二に話した。


「ありえねー!そのジンってやつ!!」


誠二は大きな声で言った。

⏰:09/08/26 02:25 📱:N904i 🆔:gB/kH802


#296 [我輩は匿名である]
「理沙も理沙。出会い系なんてすんなよ。」


『…反省してます。』


「今もジンからの着信ひどいのか?」


『毎日だね。』

⏰:09/08/26 02:29 📱:N904i 🆔:gB/kH802


#297 [我輩は匿名である]
「よし!俺がガツンと言ってやる!!」


『は!?』


「理沙の彼氏のふりして理沙を諦めるよう言ってやるの!!」


誠二ははりきって私にそう言ってきた。

⏰:09/08/26 02:34 📱:N904i 🆔:gB/kH802


#298 [我輩は匿名である]
「いいね!いいね!それ!やってみよう!」


絵里もノリノリだ。


『いやいや、ヤバイって。』


「理沙はこのままでいいのかよ?」


誠二が言った。

⏰:09/08/26 04:12 📱:N904i 🆔:gB/kH802


#299 [我輩は匿名である]
『…よくないけどさ。』


「このままじゃ悔しいだろ?」


『うん』


「じゃあ一発言ってやらな!」

⏰:09/08/26 15:07 📱:N904i 🆔:gB/kH802


#300 [我輩は匿名である]
『…うん。よし!ガツンと言うか!』


「そうこなくっちゃっ!」


「やったー!」



絵里と誠二は大喜び。

⏰:09/08/26 15:17 📱:N904i 🆔:gB/kH802


#301 [我輩は匿名である]
「今かける?」


『いや、今はお店の中だし迷惑かけちゃいけないし家帰ってからにしよ?』


「そうだな!」


私たちは家に帰ってからジンに電話することになった。

⏰:09/08/26 15:21 📱:N904i 🆔:gB/kH802


#302 [我輩は匿名である]
そしてお店の中ではご飯を食べながらジンに何て言うかみんなで計画した。


「よし、そろそろ出るか!」


『うん!』


そうして私たち三人は店を出て、絵里の家へ向かった。

⏰:09/08/26 15:44 📱:N904i 🆔:gB/kH802


#303 [我輩は匿名である]
「よし、かけるぞ!」


『待って待って!緊張する…』


「理沙、頑張って!」


私はいざとなるとビビって、なかなかジンに電話をかけられなかった。

⏰:09/08/26 15:49 📱:N904i 🆔:gB/kH802


#304 [(○^ω^○)♪]
気になる

⏰:09/08/26 17:40 📱:auSH3B 🆔:☆☆☆


#305 [我輩は匿名である]
ありがとうございます

⏰:09/08/26 19:43 📱:N904i 🆔:gB/kH802


#306 [我輩は匿名である]
そんな中、自分の携帯を見てみるとジンからの不在着信の表示。


(このままじゃダメだ…!ジンを撃退しなくちゃ!)


『よし!かけよう!』


私は決心した。

⏰:09/08/26 19:44 📱:N904i 🆔:gB/kH802


#307 [我輩は匿名である]
「オッケー、かけるぞ?」


『う、うん!』


ピッ


誠二は私の携帯でジンに発信した。

⏰:09/08/26 19:49 📱:N904i 🆔:gB/kH802


#308 [我輩は匿名である]
プルルルル


スピーカーにしているので音がよく聞こえる。


「桃!?」


ワンコールでジンは出た。

⏰:09/08/26 19:52 📱:N904i 🆔:gB/kH802


#309 [我輩は匿名である]
「もしもし、俺桃の彼氏ですけど!」


誠二がジンに言った。


(始まった…!!)


バトル開始。


私はドキドキが止まらなかった。

⏰:09/08/26 19:57 📱:N904i 🆔:gB/kH802


#310 [我輩は匿名である]
「は?お前誰だよ?」


「だーかーら!桃の彼氏!」


「何言ってんだよ?桃の彼氏は俺だ!なんでお前が桃の携帯から喋ってんだよ?ぶっ殺すぞ!」

⏰:09/08/26 20:03 📱:N904i 🆔:gB/kH802


#311 [我輩は匿名である]
(桃の彼氏は俺だ?いつあんたが私の彼氏になったのよ!!)


「桃の彼氏がお前?そうなのか〜?桃!」


誠二がわざと私に尋ねてきた。

⏰:09/08/26 20:07 📱:N904i 🆔:gB/kH802


#312 [我輩は匿名である]
『彼氏じゃないですよー!』


私は大きな声で言った。



「だってさ。彼氏は俺なの!」


誠二はジンに嫌味たっぷりに言った。

⏰:09/08/26 20:10 📱:N904i 🆔:gB/kH802


#313 [我輩は匿名である]
「桃がそこにいるのか!?桃に変われよ!」


「桃はあんたのこと大嫌いなんだよ?俺の女にちょっかい出すの辞めてくれる?」


「うっせー!ぶっ殺すぞ!桃に変われ!!」


ジンはすごく大きな声で怒鳴っていた。

⏰:09/08/26 21:10 📱:N904i 🆔:gB/kH802


#314 [我輩は匿名である]
「理沙どうする?」


誠二が小声で私に聞いてきた。


『…変わるよ。』


私はジンの電話に出た。

⏰:09/08/26 23:08 📱:N904i 🆔:gB/kH802


#315 [我輩は匿名である]
『もしもし』


「桃!?なんなんだよ、今の男!」


『私の彼氏だけど。』


「どーいうことだよ!?嘘だろ!?」

⏰:09/08/26 23:10 📱:N904i 🆔:gB/kH802


#316 [我輩は匿名である]
『本当だよ。』


(嘘だけどね。)


「桃、無理してんだろ?
素直になれよ…本当は俺のことが好きなんだろ?」


また始まったこのジンの根拠のない自信。

⏰:09/08/26 23:12 📱:N904i 🆔:gB/kH802


#317 [雅]
まぢ面白い
頑張って下さい

⏰:09/08/27 00:48 📱:N02A 🆔:buUOR6Nw


#318 [我輩は匿名である]
ありがとうございます
がんばります

⏰:09/08/27 03:22 📱:N904i 🆔:1LCP5gi6


#319 [我輩は匿名である]
『ジンさ…それ本気で言ってんの?』


私はジンに聞いた。


「そうだけど!俺なにか間違ったこと言ったか?」


ジンもまた私の質問にキッパリと答えた。

⏰:09/08/27 03:33 📱:N904i 🆔:1LCP5gi6


#320 [我輩は匿名である]
(いつもの私だったら呆れてシカトだけど今日は言わなくちゃ…!!)


『私がジンのこと本当に好きだったら連絡シカトしたり拒否したりすると思う?関わりたくないからってことに気づいてよ!!』

⏰:09/08/27 03:36 📱:N904i 🆔:1LCP5gi6


#321 [我輩は匿名である]
「そんなことないだろ!今こうやって連絡してきたのだって俺を好きだからだろ!?」


『だからなんでそうやってプラスに考えるの!?電話拒否ったりしてるのに、それでもしつこいから諦めさせようとしてるんじゃん!』


「違う!桃は気付いてないだけで、わざと俺を困らせようとしてるんだ!俺のこと好きだから!」

⏰:09/08/27 03:40 📱:N904i 🆔:1LCP5gi6


#322 [我輩は匿名である]
『これっぽっちも好きじゃないから!』


「うそつけ!素直になれよ!」


『私は素直だよ!あんたが大嫌いだよ!!』


「桃…いい加減にしねーとどうなるか分かってんのか?」


ジンはどす低い声で言った。

⏰:09/08/27 03:43 📱:N904i 🆔:1LCP5gi6


#323 [我輩は匿名である]
「理沙、大丈夫?」


「俺と代わるか?」


スピーカーで話を聞いていた絵里と誠二が心配して私に小声で尋ねた。


『大丈夫!』


私は口パクで二人に伝えた。

⏰:09/08/27 03:48 📱:N904i 🆔:1LCP5gi6


#324 [我輩は匿名である]
『それって脅し?』


私はジンに聞いた。


「桃が悪いんだろ?俺にこんな酷いことするから!」


『ひどいこと?じゃあジンはどうなの?私に対して酷いことしまくりじゃない!』

⏰:09/08/27 04:02 📱:N904i 🆔:1LCP5gi6


#325 [我輩は匿名である]
「俺がいつ酷いことしたよ?こんなに大切にしてるのに!」


『その大切な子の番号を出会い系で悪用したのは誰だよ!?』


「…知らねーよ」


ジンはしらばっくれていた。

⏰:09/08/27 04:27 📱:N904i 🆔:1LCP5gi6


#326 [我輩は匿名である]
『もうジンだって証拠つかんでるから』


「あっそ」


『それだけ?』


「仕方ないだろ!桃が全部悪いんだ!」

⏰:09/08/27 14:41 📱:N904i 🆔:1LCP5gi6


#327 [我輩は匿名である]
『なにそれ?』


「だってそうだろ?俺の番号拒否ったりするから!俺の辛さを桃に味わってもらおうと思ったんだよ!悪いか!?」


ジンは完璧開き直っていた。

⏰:09/08/27 14:43 📱:N904i 🆔:1LCP5gi6


#328 [我輩は匿名である]
『…もうジンに何言っても通用しないんだね。とりあえず私はジンともう関わりたくないの』


「素直になれよ…」


『私は今いる彼氏を大切にしたいし、彼氏のためにももう連絡してこないで』

⏰:09/08/27 15:22 📱:N904i 🆔:1LCP5gi6


#329 [我輩は匿名である]
「今の彼氏じゃ桃を不幸にするに決まってる!」



「理沙、貸して」


ジンの話を聞いて誠二が電話を取った。

⏰:09/08/27 15:23 📱:N904i 🆔:1LCP5gi6


#330 [我輩は匿名である]
気になる(;´・`)

⏰:09/08/27 17:18 📱:SH704i 🆔:pJjJw1H.


#331 [我輩は匿名である]
ありがとうございます

⏰:09/08/28 02:45 📱:N904i 🆔:UHJIed9E


#332 [我輩は匿名である]
「桃を不幸にしてるのはあんたなんだよ!俺が桃を幸せにするから。あんた自分が邪魔者ってことに気づけよ!」


「違う……!!!そんなの違ーーーーーーーう!!」


プツッ


ジンは絶叫したと思えば、突然電話が切れた。

⏰:09/08/28 02:48 📱:N904i 🆔:UHJIed9E


#333 [我輩は匿名である]
「あ、切れた」


「誠二よくやった!」


絵里は喜んでいた。


「懲りたのかな?こいつ」


『どうでしょ?』

⏰:09/08/28 02:57 📱:N904i 🆔:UHJIed9E


#334 [我輩は匿名である]
「大丈夫大丈夫!理沙も誠二もここまで言ったんだから!」


『あ…』


「ん?どした?」


『さっそくジンから不在着信あるし…』

⏰:09/08/28 03:03 📱:N904i 🆔:UHJIed9E


#335 [我輩は匿名である]
「は、早っ!どうするかけ直す?」


『かけなおしてみようか?』


「俺が話すよ」


そう言って、誠二が電話を持った。

⏰:09/08/28 03:07 📱:N904i 🆔:UHJIed9E


#336 [我輩は匿名である]
プルルルル


ガチャ


「お前等2人とも覚えとけよーーーーー!!!
俺をなめんなよーーー!」


ブツッ


ジンの叫び声と共に電話はまた切れた。

⏰:09/08/28 03:12 📱:N904i 🆔:UHJIed9E


#337 [我輩は匿名である]
「・・・あははははは!
やっばい!うける!」


スピーカーを通して聞いていた絵里は大爆笑。


『覚えとけって何か怖くない?』


「大丈夫、大丈夫!強がりだって!」


「そうそう、実際何もできねーよ」

⏰:09/08/28 03:22 📱:N904i 🆔:UHJIed9E


#338 [我輩は匿名である]
「それにさ、もうすぐ携帯変えるんだし、もうジンと関わることはないって!だから大丈夫!」


若干怯えている私に絵里と誠二はフォローしてくれた。


(そうだ…もうすぐ携帯を変えるんだから、もう心配することないよね。)

⏰:09/08/28 04:06 📱:N904i 🆔:UHJIed9E


#339 [我輩は匿名である]
バイト代まで後二週間弱。


(私、平和に過ごせるかな?)


どうか何事もなく、平和に毎日を過ごせますように。



私はそう祈るばかりだった。

⏰:09/08/28 04:28 📱:N904i 🆔:UHJIed9E


#340 [我輩は匿名である]
数日後


祈りが届いたかのように私は平和だった。


ジンからの着信もなく、
イタ電も減ってきた。

⏰:09/08/28 04:41 📱:N904i 🆔:UHJIed9E


#341 [pome]
>>1-100
>>100-200
>>200-300
>>300-400
>>400-500

⏰:09/08/28 05:05 📱:F704i 🆔:3rr2YRq6


#342 [我輩は匿名である]
(あ〜平和だ!今日も1日バイトがんばるぞー!)


私は平和に浮かれたまま、ご機嫌にバイトに行った。


「何か理沙さん機嫌いいですね〜」


同じバイトの後輩に言われた。

⏰:09/08/28 23:45 📱:N904i 🆔:UHJIed9E


#343 [我輩は匿名である]
『まぁね〜』


「彼氏でもできたんですか〜?」


『まさか!人間恋だけじゃなく平和なだけで浮かれることもあるのよ〜』

⏰:09/08/28 23:52 📱:N904i 🆔:UHJIed9E


#344 [我輩は匿名である]
「理沙さん、変なの〜」


『うるさーい!笑。いいから10番のセットしてきなさーい!』


「は〜い」

⏰:09/08/28 23:59 📱:N904i 🆔:UHJIed9E


#345 [我輩は匿名である]
ピンポーン


「いらっしゃいませー!」


セットに行かせた後輩の声が響いた。


(お客さんだ!)

⏰:09/08/29 00:21 📱:N904i 🆔:Y5bgQdos


#346 [我輩は匿名である]
『いらっしゃいませー!』


私も厨房からホールに顔を出し挨拶した。





『・・・・・ジン。』

⏰:09/08/29 00:30 📱:N904i 🆔:Y5bgQdos


#347 [我輩は匿名である]
入り口には忘れもしないあいつの顔…


ジンが立っていた。


『……………』



目が合った瞬間はジンは
私にニコリと笑った。

⏰:09/08/29 00:43 📱:N904i 🆔:Y5bgQdos


#348 [我輩は匿名である]
(なんで…!?なんでジンがここにいるの!?)


「一名様ですか?こちらどうぞ」


何も知らない後輩がジンを案内した。

⏰:09/08/29 01:10 📱:N904i 🆔:Y5bgQdos


#349 [我輩は匿名である]
ジン、怖ッ

続き楽しみ

⏰:09/08/29 01:51 📱:auSH3B 🆔:☆☆☆


#350 [我輩は匿名である]
怖いですよね

続き書きます

⏰:09/08/29 02:39 📱:N904i 🆔:Y5bgQdos


#351 [我輩は匿名である]
(待って、そういえば…)


私は過去の記憶を振り返った。


私のバイト先は焼肉屋。


昔ジンにそういった話をしたことがある。

⏰:09/08/29 02:41 📱:N904i 🆔:Y5bgQdos


#352 [我輩は匿名である]
『街中の焼肉屋さんで、松阪牛取り扱ってるんだよ!』


こんな話をジンに話したことがある。


(ジン…覚えていたの?)

⏰:09/08/29 02:49 📱:N904i 🆔:Y5bgQdos


#353 [我輩は匿名である]
“街中にある”



“松阪牛”



この2つで私のバイト先を突き止めたの??

⏰:09/08/29 02:53 📱:N904i 🆔:Y5bgQdos


#354 [我輩は匿名である]
(ここまでするの…ジン?バイト先まで来るなんて辞めてよ…)


バイト先に何か迷惑かけてしまったらどうしようと心配だった。


そしてジンを案内した後輩が戻ってきた。

⏰:09/08/29 03:00 📱:N904i 🆔:Y5bgQdos


#355 [我輩は匿名である]
「今のお客さん、白菜キムチだけしか注文しなかった〜。ドリンクはお冷やです」


「あははは。そんなときもあるさ。はい、お冷や」


そう言って店長は私にお冷やを渡した。

⏰:09/08/29 03:03 📱:N904i 🆔:Y5bgQdos


#356 [我輩は匿名である]
(えっ?私が行くの〜!!)


まかされたからには行くしかなく、私はジンのところにお冷やを持っていった。


『失礼します』


「桃…!」

⏰:09/08/29 03:11 📱:N904i 🆔:Y5bgQdos


#357 [我輩は匿名である]
「俺のために来てくれたんだ。ありがとう!」


(来たくて来たんじゃねーよ!それにバイト先まで来たのはあんただろ)


『こちらタレ皿になります。』


私はジンの言葉は無視してタレ皿を出した。

⏰:09/08/29 03:19 📱:N904i 🆔:Y5bgQdos


#358 [我輩は匿名である]
「タレ皿はいいよ。もう注文もしたから。」


『白菜キムチだけでいいんですか?』


「うん。桃に会いにきただけやから」


そう言ったジンはすごく笑顔だった。

⏰:09/08/29 03:21 📱:N904i 🆔:Y5bgQdos


#359 [我輩は匿名である]
(キモい…。しかも焼肉屋来てお肉食べないのかよ)


『じゃ、失礼します』


「あ、待って。これ」


そう言ってジンは私に封筒を渡してきた。

⏰:09/08/29 03:32 📱:N904i 🆔:Y5bgQdos


#360 [我輩は匿名である]
「ラブレター。笑」


『はい?』


「受けとってくれなきゃ暴れちゃうぞ」


(でた…脅迫。)

⏰:09/08/29 03:59 📱:N904i 🆔:Y5bgQdos


#361 [我輩は匿名である]
そんなこと言われたら受け取らないわけにはいかない。


「俺の精一杯の気持ち書いたからな」


『…失礼します』


私は封筒を受け取り部屋を後にした。

⏰:09/08/29 04:36 📱:N904i 🆔:Y5bgQdos


#362 [我輩は匿名である]
封筒には大きく


“TO 桃ちゃん


と書いてあり、ハートマークのシールで封がされていた。

⏰:09/08/29 15:40 📱:N904i 🆔:Y5bgQdos


#363 [我輩は匿名である]
私は手紙をバイトの人達にバレないように折り曲げてポケットに入れた。


ピンポーン


ジンの部屋の番号から呼び出し音が鳴った。


「はーい!お伺いします」

⏰:09/08/29 16:13 📱:N904i 🆔:Y5bgQdos


#364 [我輩は匿名である]
後輩がジンの部屋に入り、しばらくすると戻ってきた。


「ドリンク?」


店長が聞いた。


「いや、なんか大きい器がタレか?とか小さい器は何だっけ?とか聞かれました。私最初に説明したんだけどなぁ。笑」

⏰:09/08/29 16:51 📱:N904i 🆔:Y5bgQdos


#365 [我輩は匿名である]
『へぇ〜』


私は全く他人事のように話を聞いた。


「料理でまーす」 


そう言って行ったのはジンのところに白菜キムチを持っていったバイトの男の子だ。

⏰:09/08/30 00:42 📱:N904i 🆔:p869y07.


#366 [我輩は匿名である]
「なんかすごい嫌がられたんですけど、俺」


バイトの子がジンのところから戻ってきて言った。


『どうしたの?』

⏰:09/08/30 00:50 📱:N904i 🆔:p869y07.


#367 [我輩は匿名である]
「おもいっきり睨まれて、舌打ちされました…。やっぱ男ってだけで嫌がられてるんですかね〜?」


『ま、マジかぁ。でも気にするな〜!』


私はそう言ってあげることしかできなかった。

⏰:09/08/30 01:21 📱:N904i 🆔:p869y07.


#368 [我輩は匿名である]
ピンポーン


『はーい』


(ゲッ、またジンのところだ)


ジンからの呼び出しコール。


私は嫌々向かった。

⏰:09/08/30 03:46 📱:N904i 🆔:p869y07.


#369 [我輩は匿名である]
『失礼します』


「あ、桃だ。嬉しい!
手紙読んでくれた?」


『バイト中ですので』


「バイト終わったら読んでね」


『ご用件は?』

⏰:09/08/30 04:23 📱:N904i 🆔:p869y07.


#370 [我輩は匿名である]
「お冷おかわり!」


『…かしこまりました』


(飲むの早ッ!)


「桃!」


『なんでしょうか?』

⏰:09/08/30 05:15 📱:N904i 🆔:p869y07.


#371 [我輩は匿名である]
「バイト着すごくそそるよ…」


(ヤダ…きもい!!)


私は身震いした。


『…失礼します』

⏰:09/08/30 05:16 📱:N904i 🆔:p869y07.


#372 [我輩は匿名である]
「それと!!」


部屋から出ようとする私をジンは呼び止めた。


「…あの糞男。あの件に関しては許さないからな」


ジンの顔つきが急に変わった。

⏰:09/08/30 05:18 📱:N904i 🆔:p869y07.


#373 [我輩は匿名である]
ただでさえ細い目がさらに見えない状態に。


それに大事な友達を糞男と呼ばれたことに対しても腹が立った。


『…何でバイト場分かったの?』


私は怒りを抑え、話をそらしてジンに聞いた。

⏰:09/08/30 19:33 📱:N904i 🆔:p869y07.


#374 [奈月]
気になる

⏰:09/08/30 19:43 📱:F01A 🆔:VTj9qX0I


#375 [我輩は匿名である]
するとジンは言った
『バイト先とか余裕』

⏰:09/08/30 20:11 📱:SH904i 🆔:RNz4z5NI


#376 [我輩は匿名である]
>>375
主じゃないし

⏰:09/08/30 20:16 📱:SH704i 🆔:☆☆☆


#377 [我輩は匿名である]
ジン?
あなたば誰

⏰:09/08/30 22:58 📱:SH904i 🆔:RNz4z5NI


#378 [我輩は匿名である]
家政婦はみた。

⏰:09/08/30 23:10 📱:F704i 🆔:c9VrszYY


#379 [我輩は匿名である]
続き書きます

⏰:09/08/30 23:10 📱:SH904i 🆔:RNz4z5NI


#380 [ぽ]
主さん、できれば上の人たちオーダーしてほしいです(>_<)

⏰:09/08/30 23:36 📱:F03A 🆔:NRlwYecM


#381 [我輩は匿名である]
>>380
あたしはスレ荒らしてないのに…

⏰:09/08/30 23:52 📱:SH704i 🆔:☆☆☆


#382 [我輩は匿名である]
更新遅れてすいません
なかなか書けなくて申し訳ないです

>>375さんもある意味正解に近いですね


頑張ってちょこちょこですが書きたいと思います

bbs1.ryne.jp/r.php/novel/4521/

感想板なんで、感想、意見お待ちしてます

⏰:09/08/31 01:31 📱:N904i 🆔:2RWoJ/g6


#383 [我輩は匿名である]
「桃のデータからインターネットで検索したら多分ここかなって。そしたら案の定いてラッキーだったよ。インターネットで便利だよね。」


『…………』


私はそんなことを堂々と言うジンに何も言い返せることはなかった。

⏰:09/08/31 01:40 📱:N904i 🆔:2RWoJ/g6


#384 [我輩は匿名である]
(この人、自分がしてることストーカーって気づいてないの?)


「俺も素直になるよ。桃を傷つけない。だから桃を素直になって。」


ジンに言われた。

⏰:09/08/31 01:49 📱:N904i 🆔:2RWoJ/g6


#385 [我輩は匿名である]
私はいつだって素直だ。


ジンが嫌い。


ジンと関わりたくないの。


だから素直に態度に出してきた。



何でそれがジンに伝わらないの?

⏰:09/08/31 01:57 📱:N904i 🆔:2RWoJ/g6


#386 [我輩は匿名である]
それに自意識過剰も入ってて、勘違い。


痛すぎる。


ピンポーン


そんなとき他の部屋から呼び出しベルが鳴った。

⏰:09/08/31 02:03 📱:N904i 🆔:2RWoJ/g6


#387 [我輩は匿名である]
『はい!お伺いします』


(ラッキー)


私はジンに背を向け部屋を出て、呼び出し番号の部屋に行った。

⏰:09/08/31 02:06 📱:N904i 🆔:2RWoJ/g6


#388 [我輩は匿名である]
その後、ジン回お冷やをお代わりした。

私はタイミング良くジンの席に行くことはなかった。

「5番の客、白菜キムチとお冷やだけでもう二時間いますよ」


バイトの子が言った。


(早く帰ってよ…)

⏰:09/08/31 02:51 📱:N904i 🆔:2RWoJ/g6


#389 [我輩は匿名である]
>>388

ジンはお冷やを3回お代わりした。

ですm(__)m

⏰:09/08/31 02:58 📱:N904i 🆔:2RWoJ/g6


#390 [我輩は匿名である]
ピンポーン


またジンのところから呼び出しだった。


(よし…!)


『お伺いします』


私はジンのところに向かった。

⏰:09/08/31 03:49 📱:N904i 🆔:2RWoJ/g6


#391 [我輩は匿名である]
「桃だ。嬉しい。お冷やお代わりで」


ジンが笑顔で言った。 


『すいません。当店、一組のお客様に一部屋二時間までとなっておりますので、申し訳ございませんがお帰りを頂けますか?』

⏰:09/08/31 03:54 📱:N904i 🆔:2RWoJ/g6


#392 [我輩は匿名である]
「え?そうなの?」


『本当にすいません』



そんなのもちろんウソだ。ジンを追い出すでまかせ。

⏰:09/08/31 03:56 📱:N904i 🆔:2RWoJ/g6


#393 [我輩は匿名である]
「そっかぁ。分かった!
じゃ、チェックで」


『400円になります。』


「はーい」 


そう言ってジンは400円を出した。

⏰:09/08/31 07:23 📱:N904i 🆔:2RWoJ/g6


#394 [クロ]
続きがめちゃくちゃきになります(>_<)

⏰:09/08/31 20:23 📱:W61T 🆔:rA/wcgB2


#395 [我輩は匿名である]
ありがとうございます

⏰:09/09/01 04:19 📱:N904i 🆔:SJoEFttA


#396 [我輩は匿名である]
(焼肉屋で400円で帰った人初めてだよ…)


「じゃ、また来るから」


ジンの言葉に鳥肌だたった。

⏰:09/09/01 04:25 📱:N904i 🆔:SJoEFttA


#397 [我輩は匿名である]
“また来るから”


バイト先を知られた以上、きっとジンはまた来るだろう。


(どうしよう…)

⏰:09/09/01 04:42 📱:N904i 🆔:SJoEFttA


#398 [我輩は匿名である]
バイト先も変える?


(バイトも慣れてきて引っ張る側にまできたのに…)


私はバイトはまだ続けたかった。


だけどジンに知られ、どうしていいか分からない。

⏰:09/09/01 04:45 📱:N904i 🆔:SJoEFttA


#399 [我輩は匿名である]
『疲れた…』


バイトが終わり家に帰り、ベッドに横たわった。


(そういえば手紙もらったんだ…)


私はジンから貰った手紙の封を開けた。

⏰:09/09/01 04:51 📱:N904i 🆔:SJoEFttA


#400 [我輩は匿名である]
“桃へ。桃がこの手紙を読んでる頃、俺も同じ時間に桃を思っているでしょう。最近はすれ違いが多いよな。お互い頑固なんだろうね。だけど喧嘩するほど仲が良いっていうように、俺達もきっとそうなんだと思う。今のバラバラの現状は神様の試練なんだと考えてる。だから俺は負けねぇ。

⏰:09/09/01 04:57 📱:N904i 🆔:SJoEFttA


#401 [我輩は匿名である]
バラバラになったパズルも時間をかけてピースを合わせて元通りにできる!桃は桃のままでいい。俺が桃を変えてやるよ!今は糞みたい男に目が言ってるのも桃の大きな過ちだってことを俺が気づかせてやるよ。
勘違いの気持ちだってことを。今でも桃に伝えたいことはたくさんある。
だけどどう伝えればいいか手紙じゃ難しいよな。

⏰:09/09/01 05:00 📱:N904i 🆔:SJoEFttA


#402 [我輩は匿名である]
だから言葉で伝えたい。
明日18時初めて俺達が会った○○で待ってます。






来てくれなかったら死にます。


ジンより”

⏰:09/09/01 05:03 📱:N904i 🆔:SJoEFttA


#403 [我輩は匿名である]
(死にます…って、、、
冗談でしょ?)


私は手紙を読み終わり身震いした。


なんでいつもジンはこんな自分勝手なんだろう。

相手を困らせることしか言わない。

⏰:09/09/01 14:16 📱:N904i 🆔:SJoEFttA


#404 [我輩は匿名である]
しかも明日18時っておもいっきりバイトだ。


行けないし、もしバイトがなくても行くつもりもない。


だけど最後の言葉“死にます”が私の気持ちをモヤモヤさせた。

⏰:09/09/01 14:28 📱:N904i 🆔:SJoEFttA


#405 [我輩は匿名である]
でも私はジンのハッタリだと分かっていた。


ジンにそんな度胸はない。


(気にするのは辞めよう)


そう思い私は眠りに就いた。

⏰:09/09/01 14:31 📱:N904i 🆔:SJoEFttA


#406 [我輩は匿名である]
お昼に目が覚めバイトの準備をした。


今日は17時入り。


携帯を見てもジンからの着信はない。


(良かった…。)

⏰:09/09/01 14:58 📱:N904i 🆔:SJoEFttA


#407 [我輩は匿名である]
『おはようございます』


「おはよ!」


17時私はバイトに入り、
あっという間に一時間。


(18時だ…)


ジンが一方的にした約束の時間。

⏰:09/09/01 15:19 📱:N904i 🆔:SJoEFttA


#408 [我輩は匿名である]
q゚)ドキドキ

⏰:09/09/01 19:25 📱:F906i 🆔:JXbYARJw


#409 [名無し]
>300-400

⏰:09/09/01 21:51 📱:N906i 🆔:ZQWH5nfo


#410 [名無し]
>>300-400

⏰:09/09/01 21:52 📱:N906i 🆔:ZQWH5nfo


#411 [我輩は匿名である]
ありがとうございます

⏰:09/09/02 03:56 📱:N904i 🆔:m/cLPRD6


#412 [我輩は匿名である]
(今頃ジンの奴待ってるだろうな…。)


行かなかったことに怒ってるかもしれない。


復讐されるかもしれない。


死ぬかもしれない。


考えれば考えるほど恐かった。

⏰:09/09/02 03:59 📱:N904i 🆔:m/cLPRD6


#413 [我輩は匿名である]
「理沙さん、もう上がっていいよ。」


『はい。お疲れ様です!』


ジンのことを気にしながらも、そんなこんなで23時。

お店もだいぶ落ち着いて私は23時上がりになった。

⏰:09/09/02 04:04 📱:N904i 🆔:m/cLPRD6


#414 [我輩は匿名である]
更衣室に戻り携帯を見た。


“不在着信あり ”


(ジンからかも…)


私は着信表示した。

⏰:09/09/02 04:08 📱:N904i 🆔:m/cLPRD6


#415 [我輩は匿名である]
(うわ、ひどっ…)


予感はしていた。


だけど画面を見て、私は呆気にとられた。

⏰:09/09/02 04:19 📱:N904i 🆔:m/cLPRD6


#416 [我輩は匿名である]
ジン
ジン
ジン
ジン
ジン
ジン




全部ジンで埋め尽くされていた。

⏰:09/09/02 04:21 📱:N904i 🆔:m/cLPRD6


#417 [我輩は匿名である]
もちろんまだ着信拒否中なので全部0秒だ。


全部がジンで埋め尽くされているので、一体私に何回電話をかけてきたのかさえわからない。

⏰:09/09/02 04:24 📱:N904i 🆔:m/cLPRD6


#418 [我輩は匿名である]
“不在着信 ジン 0秒”


携帯を手に持った今もジンからの着信が表示された。


(18時から今までずっとかけてたのこいつ?)

⏰:09/09/02 04:28 📱:N904i 🆔:m/cLPRD6


#419 [我輩は匿名である]
(今も電話してくるってことは、まだ待ってんの?)

こんなにしぶとい奴だ。


今も待ち合わせ場所で私を待っていそうな気がした。


普通なら帰るだろう。


だけどジンなら待っている可能性は高い。

⏰:09/09/02 05:02 📱:N904i 🆔:m/cLPRD6


#420 [我輩は匿名である]
帰り道。


ジンが待ち合わせした場所は通り道だった。


(もしかしていたりして…)


待ち合わせから七時間過ぎた頃私は待ち合わせ場所に足を運んでみることにした。

⏰:09/09/02 05:05 📱:N904i 🆔:m/cLPRD6


#421 [我輩は匿名である]
(ジンいるかな?)


私は待ち合わせ場所から少し離れた物陰から様子を伺った。


(あっ!!あれって…)


暗くてよく見えないが、
ジンの車らしきものを見つけた。

⏰:09/09/02 05:13 📱:N904i 🆔:m/cLPRD6


#422 [我輩は匿名である]
q゜д゜;))))ガクガク

ジンいたんだ

⏰:09/09/02 18:20 📱:F906i 🆔:Lu1Y6nu6


#423 [我輩は匿名である]
いました

⏰:09/09/03 04:16 📱:N904i 🆔:NONmqpnY


#424 [我輩は匿名である]
遠くてはっきりはしない。


ただジンの車のような気がする。


(どうなんだろ?)

するとその車の運転席から、キラキラっと光ものが見えた。

⏰:09/09/03 04:20 📱:N904i 🆔:NONmqpnY


#425 [我輩は匿名である]
きっと携帯のランプだ。


そしてそのランプはすぐ消えた。


私は急いで自分の携帯を見た。


(やっぱり…!!)

⏰:09/09/03 04:23 📱:N904i 🆔:NONmqpnY


#426 [我輩は匿名である]
“不在着信 ジン 0秒”


と表示されていた。


あの車で光ったランプと同じタイミングで不在着信。


あの車の中にいる人はジンに違いない。

⏰:09/09/03 05:24 📱:N904i 🆔:NONmqpnY


#427 [我輩は匿名である]
待っていると予感はしていた。


だけど本当に待っていると実感したとき私は怖くなってダッシュで逃げてしまった。

⏰:09/09/03 06:34 📱:N904i 🆔:NONmqpnY


#428 [ひょう]
うん、その方が良い

⏰:09/09/03 07:01 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#429 [我輩は匿名である]
この小説(∩・ω゚)イ
大好きですっっ

1日に(・3`)たくさん
更新してくれたら
とても嬉しいですP

ワガママすいませんヒホ

⏰:09/09/03 21:03 📱:W61SH 🆔:cfIAoSEg


#430 [我が輩は匿名である]
↑私もその意見に同意します。

⏰:09/09/03 21:10 📱:W54T 🆔:n9OPt5/I


#431 [我輩は匿名である]
>>429


そーゆーの迷惑だから 書くなよ

⏰:09/09/03 21:11 📱:SH706i 🆔:☆☆☆


#432 [我輩は匿名である]
>>429-430
いつ更新しようが主の自由だろ

⏰:09/09/03 21:40 📱:SH905i 🆔:☆☆☆


#433 [我輩は匿名である]
てか感想板に書けよ
読みにくい

レス失礼

⏰:09/09/03 22:29 📱:P02A 🆔:XL6BwCWY


#434 [我輩は匿名である]
すいません
バイトでなかなか更新できずじまいです

書けるときに一気に書きたいと思いますんでご了承下さいm(__)m

⏰:09/09/03 23:22 📱:N904i 🆔:NONmqpnY


#435 [我輩は匿名である]
「バイト辞めたほうがいいって!そのうち理沙殺されるかもよ!?」


『うん…』


私は絵里にジンの相談をしていた。

⏰:09/09/03 23:30 📱:N904i 🆔:NONmqpnY


#436 [我輩は匿名である]
わたしがバイトを辞めることでバイト先に迷惑をかけたくなかったが、ジンのことでバイト先に迷惑をかけるのはもっと嫌だ。


『明日もバイトだから話してみるよ』


「うん、そうしな!」

⏰:09/09/03 23:32 📱:N904i 🆔:NONmqpnY


#437 [我輩は匿名である]
「それにしてもバイト先まで突き止めて、勝手に約束こじつけて待ってるなんてジンって本当きもいね…。」


『うん。好きじゃない人に好きって追い掛けられても普通は嬉しい気持ちはあるのにジンの場合だと全然ないや。』

⏰:09/09/03 23:34 📱:N904i 🆔:NONmqpnY


#438 [我輩は匿名である]
「それだけジンを拒んでるんだね。私いつか理沙が殺されそうで不安だよ」


『辞めてよ〜!演技でもない』


「いやいや、本音だって!だから本当気をつけてね!」

⏰:09/09/03 23:38 📱:N904i 🆔:NONmqpnY


#439 [我輩は匿名である]
ジンのことで最初は面白半分だったりもしていた絵里だったけど、どんどんひどくなるジンの行動に絵里は本気で私を心配するようになっていった。


(それだけヤバイってことだよね…)


私は今の自分の現状に憂鬱だった。

⏰:09/09/03 23:47 📱:N904i 🆔:NONmqpnY


#440 [我輩は匿名である]
(ふぅ…)


携帯を見ると相変わらずのジンからの着信履歴。


“ジン”一色に並ぶ名前。


(いつになったら終わるんだろ…)


私は先が見えないでいた。

⏰:09/09/03 23:54 📱:N904i 🆔:NONmqpnY


#441 [我輩は匿名である]
次の日。


昼過ぎに目が覚めてバイトの準備をした。


(今日もジン来たりして…)


頭の中でそんな不安を余ぎっていた。

⏰:09/09/03 23:59 📱:N904i 🆔:NONmqpnY


#442 [我輩は匿名である]
『おはようございます』


「おはようございます」


バイト場に着きバイト着に着替え、仕事に就いた。


(嫌だ…)


こんなにもバイトを嫌だと思ったのは初めてだった。

⏰:09/09/04 00:04 📱:N904i 🆔:WIy8s1Vo


#443 [我輩は匿名である]
ピンポーン


ドキッ


「いらっしゃいませ!」


冷や汗がでそうなほど緊張が漂う。

⏰:09/09/04 00:29 📱:N904i 🆔:WIy8s1Vo


#444 [我輩は匿名である]
(ジン…?)


私はおそるおそる厨房から顔を出した。


若い二人のカップルだった。


(良かった…ジンじゃない)

⏰:09/09/04 00:30 📱:N904i 🆔:WIy8s1Vo


#445 [我輩は匿名である]
ジン気持ち悪い
どんな顔か見てみたいし(笑)

⏰:09/09/04 00:36 📱:SH904i 🆔:uaR08Awg


#446 [我輩は匿名である]
>>446


見せたいぐらいです

⏰:09/09/04 02:12 📱:N904i 🆔:WIy8s1Vo


#447 [我輩は匿名である]
お客さんが入ればジンじゃないかと怯え、違ったら安堵する。


そんな繰り返しだった。


(こんな気持ちじゃ仕事に集中できない。今日上がったら店長に辞めるって話そう…)

⏰:09/09/04 02:16 📱:N904i 🆔:WIy8s1Vo


#448 [我輩は匿名である]
ピンポーン


またお客さんが入った音。

「いらっしゃいませ」


『……いらっしゃいませ』


私も顔を出し、そしてその瞬間、背筋が凍り付いた。

⏰:09/09/04 02:20 📱:N904i 🆔:WIy8s1Vo


#449 [我輩は匿名である]
(…………ジン。)


避けたくても避けられない道。


どれだけ願っても叶わなかった。



またジンがバイト先に現れたのだ。

⏰:09/09/04 02:21 📱:N904i 🆔:WIy8s1Vo


#450 [我輩は匿名である]
「一名様ですか?」


「…………」


スタスタ


(はッ!?)

⏰:09/09/04 02:26 📱:N904i 🆔:WIy8s1Vo


#451 [我輩は匿名である]
ジンはバイトの子を無視して勝手に空いてる席に座った。


「あの人前の白菜キムチの人ですよね?超態度悪い!」


バイトの子が怒りながら言った。

⏰:09/09/04 02:34 📱:N904i 🆔:WIy8s1Vo


#452 [我輩は匿名である]
「あ〜あたしおしぼりとか持ってくの嫌だな〜」


「じゃあ俺行きますよ」


もう一人のバイトの男の子がそう言い、おしぼりを手に持ち、ジンのところに行った。

⏰:09/09/04 02:46 📱:N904i 🆔:WIy8s1Vo


#453 [我輩は匿名である]
「マジ態度わりぃ!」


ジンのところから戻ってきたバイトの子が怒りながらそう言った。


『どうしたの?』


私はその子に尋ねた。

⏰:09/09/04 06:41 📱:N904i 🆔:WIy8s1Vo


#454 [我輩は匿名である]
「おしぼり渡そうとしたら“そこに置け”って言って受けとらねーし、タレの説明してたら“んなのいーから、とりあえずお冷や持ってこい!”って言われたんすけど!」


(ありえない…)


話を聞いて私はビックリした。

⏰:09/09/04 06:47 📱:N904i 🆔:WIy8s1Vo


#455 [我輩は匿名である]
きっと私のせいで機嫌が悪いんだろう。


だからってバイトの子にその怒りをぶつけないでほしい。


関係ない人に迷惑をかけないでほしい。

⏰:09/09/04 06:50 📱:N904i 🆔:WIy8s1Vo


#456 [我輩は匿名である]
主です。パソコンからだとたくさん更新できると思うので、パソコンから書きますね!

>>455続き

まさかね〜とは思ったが、ジンは今日も…白菜キムチだけ頼んだ。

「つーか焼き肉屋で肉頼まないとか、まじありえないっすよね!」

バイトの子は怒りがMAXに達した様子で言った。

『あはは〜…』

私は笑ってごまかした。

どうしよう。

今日はテーブルにつかずにすみますよーに!!
  

⏰:09/09/04 08:52 📱:PC 🆔:☆☆☆


#457 [我輩は匿名である]
 
でも願いもむなしく…


ピンポーン


(…はぁ…)


私はいつもの3倍くらいのスローペースでジンの待つテーブルに行った

⏰:09/09/04 08:58 📱:PC 🆔:☆☆☆


#458 [我輩は匿名である]
『…失礼します』


「……」


なぜかジンは無言。


呼びつけておいて何様だ?と内心毒づきながらも『ご用件は?』と聞くと


「なんで昨日来なかったの?」


『…昨日ってなんですか』
 

⏰:09/09/04 08:59 📱:PC 🆔:☆☆☆


#459 [我輩は匿名である]
私はとぼけた。


読んだとか言ったら余計調子に乗りそうだから。


「手紙読んでないの??」


ジンにきれ気味に聞かれた。


『捨てました』

⏰:09/09/04 09:01 📱:PC 🆔:☆☆☆


#460 [我輩は匿名である]
「なんで??
俺心込めて書いたのに!!」


これ以上ジンの声を聞き続けるのは気持ち悪すぎて耐えられない。


私はジンの質問を無視した。


『とにかく。
ご注文お伺いします』


「んなもんねーよ!!!!
いいから答えろ!!」

⏰:09/09/04 09:03 📱:PC 🆔:☆☆☆


#461 [我輩は匿名である]
『…それならはっきり言わせてもらいますけど。気持ち悪いから捨てました!!』


「なんで桃は素直になってくれないわけ??
俺は…俺はこんなに好きなんだよ!!
いつも桃のこと考えて最近痩せちゃったんだよ?
どうしてくれるわけ??」


(は??痩せた??どこが??)


話すたびにジンのデブな体がぶるぶる揺れてて、しかも脇汗をかきまくってるの見るたら吐き気がした。

⏰:09/09/04 09:16 📱:PC 🆔:☆☆☆


#462 [我輩は匿名である]
私は…ついにジンにキれた。


ここがバイト先だってことも忘れて…


『…あんたみたいなキモデブのストーカーを好きとか言う奴がいるわけないでしょ!!
いい加減私の前から消えてよ!!
自分のしてることわからないの?
ストーカーだよ』


思ったより声が大きくなった。


言った後で、今の自分の状況を思い出したけど、遅かった。

⏰:09/09/04 09:43 📱:PC 🆔:☆☆☆


#463 [我輩は匿名である]
ジンがまた何か言い出す前に私はその場から逃げた。


裏の勝手口から飛び出して、ゴミ捨て場の横で私はうずくまった。


「先輩?」


後ろにバイトの子が心配そうに立っていた。


「大丈夫ですか〜??」

⏰:09/09/04 09:50 📱:PC 🆔:☆☆☆


#464 [我輩は匿名である]
『大丈夫…ごめん…グスッ』


「泣いてないですか??
てかあの客なんなんですかね!?
先輩がいなくなった後
お会計もせずにどっか行っちゃったんですよ!!」


『え??』


それって…無銭飲食じゃん。


「だから今店長とマネージャーが追いかけてます!!」

⏰:09/09/04 09:54 📱:PC 🆔:☆☆☆


#465 [シーサー]
ジンさいこー

⏰:09/09/04 09:54 📱:F905i 🆔:ZW30WNYY


#466 [我輩は匿名である]
どこまで他人に迷惑をかければ気が済むの?


私は呆れてものが言えなかった。


「先輩あいつにストーカー
されてたんですか?」


『…うん。まぁ』


「ありえないですね!!あのデブ」

⏰:09/09/04 09:57 📱:PC 🆔:☆☆☆


#467 [我輩は匿名である]
「先輩がシフト入ってないときにも何回か来たことあるんですよ』


「まじで?」


「はい。てかその時、うちのバイトの女の子にちょっかいだそうとしてたみたいなんですよ(笑)
あのツラでですよ!!」


ジン…どこまでも…。

⏰:09/09/04 10:01 📱:PC 🆔:☆☆☆


#468 [我輩は匿名である]
紗弥加(絵里)の件といい、このことといい。


女と見れば手当たり次第。


気持ち悪すぎる。


吐き気所じゃない本当に…。

⏰:09/09/04 10:05 📱:PC 🆔:☆☆☆


#469 [我輩は匿名である]
今日は私にしてはがつんと(?)言えた方だと思うし。


これでジンも置かれてる立場とか理解してくれたらいいんだけど。


(でも。そうはいかないだろうなー…)


なんとなく、自分でももうわかってきていた。ジンがこの程度でわかるわけがないっていうことを…。


ジンは多分病気。

⏰:09/09/04 10:08 📱:PC 🆔:☆☆☆


#470 [我輩は匿名である]
異常なんだ。


私のような普通の人間が言ってわかるなら苦労はしない。


でも、このままもイヤだ。


朝みたら履歴がジンからの不在着信だらけなのはもういや。


バイト先にまで来るジンを見るのもいや。

⏰:09/09/04 10:11 📱:PC 🆔:☆☆☆


#471 [我輩は匿名である]
このままじゃいつか自宅とかまで突き止められてしまうかもしれない。


(どうしたら…)


私は決めた。


ジンがあきらめてくれるのを待つのは辞める。

⏰:09/09/04 10:13 📱:PC 🆔:☆☆☆


#472 [我輩は匿名である]
その日は結局ジンは見つからなかったらしい。


私は戻ってきた店長に事情を説明した。


ジンからストーカーされていて、バイト先までつきとめられて、どうしたらいいかわからない。と。

⏰:09/09/04 10:16 📱:PC 🆔:☆☆☆


#473 [我輩は匿名である]
店長は私の話を静かに聞いてくれた。


一通り話し終えたあと、店長は


「それは警察に行くべきだよ」


と言った。


警察、と聞いていっきに緊張してしまった。

⏰:09/09/04 10:18 📱:PC 🆔:☆☆☆


#474 [我輩は匿名である]
「証拠とか残してあるんでしょ?」


『ハイ一応
…でも警察はちょっと』


私はこの期に及んで、まだ自分でどうにかできることだと思おうとしていた。


結局どうにもできないくせに。

⏰:09/09/04 10:55 📱:PC 🆔:☆☆☆


#475 [我輩は匿名である]
「お母さんとかは何て言っているの?」


実は私は、両親には相談していなかった。


理由は一つ


出会い系だから…


『いえ、まだ言ってません』

⏰:09/09/04 11:03 📱:PC 🆔:☆☆☆


#476 [我輩は匿名である]
「言った方がいいよ」


『はい…』


店長の言うことは間違えてない。


「今日帰ったら言ってみなさい」


『はい。
というか今日は本当に色々
すみませんでした!!』

⏰:09/09/04 11:08 📱:PC 🆔:☆☆☆


#477 [我輩は匿名である]
「いいから」


店長は本当にいい人だ。


大勢のお客さんの前であんなことやっちゃったのに…。


私は申し訳ない気持ちと、ジンへの怒りがこみ上げてきた。

⏰:09/09/04 11:09 📱:PC 🆔:☆☆☆


#478 [我輩は匿名である]
帰りはマネージャーが家まで送ってくれた。


『ありがとうございました』


「気をつけてね」


走り去る車を見送った。


家の明かりがついている。


(起きてるのかな?何て言おう…)

⏰:09/09/04 11:11 📱:PC 🆔:☆☆☆


#479 [我輩は匿名である]
気が重い。


でも、言わなきゃ。


『ただいま〜…』


台所で洗い物をしながら母が「おかえり」と言った。


チラッと横を見ると、リビングのソファに酔っぱらって寝ている父の姿が見えた。

⏰:09/09/04 11:14 📱:PC 🆔:☆☆☆


#480 [我輩は匿名である]
これはチャンスだ!!


『あ、お母さん…
いまちょっといい?』


「なに??」


この部屋では言いにくいというと、「じゃあお母さんの部屋にいなさい。ここ片付けてくから」と言われ私は二階へ上がった。

⏰:09/09/04 11:16 📱:PC 🆔:☆☆☆


#481 [我輩は匿名である]
部屋で、私は素直に今までの事情を説明した。


出会い系でのことも


夜、家を抜け出してジンに会い、山中で置き去りにされ、絵里に助けて貰ったことも


母は唖然としていたけど、怒ったりはしなかった

⏰:09/09/04 11:18 📱:PC 🆔:☆☆☆


#482 [我輩は匿名である]
「…起きてしまったことは仕方ないでしょ。そのジンさんて人どうするつもりなの」


『どうもこうも
…関わりたくないの』


「とりあえず携帯変えなさい。
番号もアドレスも。
それで警察に一度行きましょう。
何か会ってからじゃ遅いから」


話し合った結果、母の言うとおりにすることになった。

⏰:09/09/04 11:25 📱:PC 🆔:☆☆☆


#483 [我輩は匿名である]
あの〜
PCは偽物です

今勝手にこんなに更新されててビックリしました

⏰:09/09/04 11:25 📱:N904i 🆔:WIy8s1Vo


#484 [我輩は匿名である]
父にはいわないでと言ったが


言わないで警察に行けるわけないでしょ!と言われ、それは無理だった。


怒るとかなり怖い父なので、本当は耳に入れたくなかった。

⏰:09/09/04 11:27 📱:PC 🆔:☆☆☆


#485 [我輩は匿名である]
翌日


絵里にことのことを話した。


絵里は驚いていた。

⏰:09/09/04 11:27 📱:PC 🆔:☆☆☆


#486 [我輩は匿名である]
「ジンきも〜い!!」


『だよねえ…。
でも親が携帯買ってくれるってさ♪
ちょっとラッキーだよ』


「のんきなこと言ってる場合じゃないでしょ」

⏰:09/09/04 11:29 📱:PC 🆔:☆☆☆


#487 [我輩は匿名である]
『まぁね〜…
てかジン逮捕されちゃったりするかな?』


「逮捕はないんじゃない?
警察って何もしれくれんらしーじゃん」


『やっぱり??』

⏰:09/09/04 11:30 📱:PC 🆔:☆☆☆


#488 [我輩は匿名である]
『でもバイトも辞めるし!!
もうこれ以上ストーカーもできないはずだから♪』


「理沙ってそういうとこ甘いよ。
ちゃんと気をつけるんだよ!?」


まぁ確かに


甘いって言うのは否定できないけど。

⏰:09/09/04 11:34 📱:PC 🆔:☆☆☆


#489 [我輩は匿名である]
ふと携帯を見た。


“不在着信あり ”


(まさか…ジンじゃないよね…)


私は着信表示した。

⏰:09/09/04 11:40 📱:PC 🆔:☆☆☆


#490 [ありさ]
えー
偽物
ありえない

主サンいつも読んでます
頑張ってね

⏰:09/09/04 11:41 📱:N706i 🆔:3BWuPKgE


#491 [我輩は匿名である]
ピッ…


ジン
ジン
ジン
ジン





(……あいつ全然こりてない)


「なに?どおしたの」

⏰:09/09/04 11:41 📱:PC 🆔:☆☆☆


#492 [匿名]
主さんへ
感想板に書かずこちらに書いて申し訳ないです。PCの人にみてもらいたくて…

偽物だって見たらわかります。書き方が違います。あえて言いませんが。

主さん、オーダー設定を使った方がいいと思います。

⏰:09/09/04 11:42 📱:F01A 🆔:CuxKplwQ


#493 [我輩は匿名である]
『これ…』


私は携帯を絵里に見せた。


「またジンかよw」


『はぁ〜…
あいつまじ頭おかしいよ
携帯早く変えたい〜』

⏰:09/09/04 11:42 📱:PC 🆔:☆☆☆


#494 [我輩は匿名である]
リレー小説のつもりで
書き綴ってみました♪

楽しかったです(`・ω・)
ありがとうございました♪

⏰:09/09/04 11:45 📱:PC 🆔:☆☆☆


#495 [我輩は匿名である]
オーダーしたつもりが出来てませんでした
すいません初心者で

でももう終わったみたいなので

⏰:09/09/04 11:49 📱:N904i 🆔:WIy8s1Vo


#496 []
>>495

てか
自分以外わ書き込めないように
オーダー(指定許可とかいうやつ)した方がいいと思います
感想板もあるんだし。
感想あると見づらいから

⏰:09/09/04 11:54 📱:PC 🆔:WsyflQtc


#497 [チョコちむ(◎'V`☆)]
>>494

ふざけんな

お前のせいで騙された人が何人いると思ってんだよ


いくら顔がみえないネットでもやっていいことと悪いことがある

⏰:09/09/04 13:39 📱:W51S 🆔:3K/uowcg


#498 [うん]
ジンだったりしてw

⏰:09/09/04 13:58 📱:N703iD 🆔:ON2sYC0Y


#499 [我輩は匿名である]
まじでふざけんな

騙されたじゃねかーよ

毎日の楽しみなんだよ

返せよ

俺の楽しみ返せよ

お前ジンだろ

絶対ジンなんだよ

⏰:09/09/04 16:02 📱:SH704i 🆔:4hwV.fIE


#500 [我輩は匿名である]
みなさんありがとうございます

そして迷惑かけてすいませんでした


荒れるようであればやり方いまいち分かりませんが、オーダーしていきたいと思います


bbs1.ryne.jp/r.php/novel/4521/

感想、意見などは感想板があるのでこちらに書いていただけると嬉しいです

⏰:09/09/04 16:13 📱:N904i 🆔:WIy8s1Vo


#501 [我輩は匿名である]
万が一ジンだったら言っときます

私はこの小説書いたことに後悔はないんで

むしろ良かったって思うから

自分がどれだけ変わっていたか実感して下さい

⏰:09/09/04 16:21 📱:N904i 🆔:WIy8s1Vo


#502 [我輩は匿名である]
>>500
もう充分荒れてると思うけど

さっさとオーダーすれば

⏰:09/09/04 16:22 📱:SH905i 🆔:☆☆☆


#503 [我輩は匿名である]
>>455 続き

「うわ〜めんどくさい客。私絶対つきたくないなぁ」


「そこは我慢だって!」


ピンポーン


みんなでジンについて話していると呼び出し音が鳴った。

⏰:09/09/04 16:36 📱:N904i 🆔:WIy8s1Vo


#504 [我輩は匿名である]
>>502

もう一度様子見てみますすいません

⏰:09/09/04 16:46 📱:N904i 🆔:WIy8s1Vo


#505 [我輩は匿名である]
「うわっ!9番だ!あいつですよ!嫌だな〜」


それはジンの部屋の席番号だった。


『いいよ、私が行く』


「理沙さん!ありがとうございます〜!」

⏰:09/09/04 16:47 📱:N904i 🆔:WIy8s1Vo


#506 [我輩は匿名である]
これ以上みんなに迷惑かけたくない。


少しでも重荷を減らしてあげなきゃと思い、私はジンのところに向かった。


『失礼します。』

⏰:09/09/04 16:50 📱:N904i 🆔:WIy8s1Vo


#507 [我輩は匿名である]
ジンは私が来た瞬間キツく私を睨んだ。


(うわ…完璧キレてる。)


『ご注文お伺いします』


打って変わって私はとびっきりの営業スマイルをした。

⏰:09/09/04 16:54 📱:N904i 🆔:WIy8s1Vo


#508 [我輩は匿名である]
(余裕を見せなきゃ!)


そう思いながらも内心はビクビク。


やっぱり目の前にいるジンが怖くて仕方なかった。

⏰:09/09/04 17:00 📱:N904i 🆔:WIy8s1Vo


#509 [我輩は匿名である]
「なんで昨日こなかった?」


人は低い声で私を睨みながら聞いてきた。


私はまるで蛇に睨まれる蛙のようだ。


『バイトだったんで…』

⏰:09/09/04 17:18 📱:N904i 🆔:WIy8s1Vo


#510 [我輩は匿名である]
本当は言ってやりたい。


“お前が大嫌いだから行くわけねーだろ!!”


って。


そう大声で叫んでやりたい。

⏰:09/09/04 17:22 📱:N904i 🆔:WIy8s1Vo


#511 [我輩は匿名である]
だけどバイト中に例えそれが憎い相手、ジンであろうともお客さんなんだから言えるはずない。

それに私にはそんな強気なこと言える度胸もない。


弱虫な自分も惨めだった。

⏰:09/09/04 17:29 📱:N904i 🆔:WIy8s1Vo


#512 [我輩は匿名である]
「バイトと俺どっちが大事なんだよ?」


真剣な顔したジンが私にそう聞いた。


バイトとジン?


そんなの100%バイトに決まってる。

⏰:09/09/04 17:33 📱:N904i 🆔:WIy8s1Vo


#513 [我輩は匿名である]
(答えの分かりきった質問すんなよ…。てか自分の方が上だと思ってんの?)


と思いつつも、ジンが暴れるのを恐れて、私はジンに返事をすることができなかった。

⏰:09/09/04 17:52 📱:N904i 🆔:WIy8s1Vo


#514 []
様子みる意味がわかんないよ^^;
感想板もあって
別にここに主以外が書き込めるよーにする必要なくね?
オーダー設定の意味わかってる??

⏰:09/09/04 18:13 📱:PC 🆔:WsyflQtc


#515 [ま]
>>502 はげど

⏰:09/09/04 18:25 📱:SH706i 🆔:☆☆☆


#516 [名無し]
>>450-550

⏰:09/09/05 00:08 📱:N906i 🆔:nUGAiMoI


#517 [名無し]
>>400-550

⏰:09/09/05 00:08 📱:N906i 🆔:nUGAiMoI


#518 [我輩は匿名である]
すいません
さっきオーダーしたら自分もオーダーされて書けなくなったんで解除しました

機械音痴なんでちょっとオーダーできなさそうです

⏰:09/09/05 01:26 📱:N904i 🆔:5.cvgbtQ


#519 [我輩は匿名である]
>>513 続き


「理沙さん、お願いします。」


(!!!?)


返事を返せず黙っていた私の後ろから声がした。


振り替えるとバイトの子がお冷やを持っていた。


ジンが頼んだお冷やだ。

⏰:09/09/05 01:49 📱:N904i 🆔:5.cvgbtQ


#520 [我輩は匿名である]
(い、いま“理沙”って言っちゃったよね…)


何も知らないバイトの子は私のことを“桃”だと思っているジンの前で私の本名である“理沙”と呼んだ。


(ややややややややばいッ!絶対聞こえたよね…)

⏰:09/09/05 01:52 📱:N904i 🆔:5.cvgbtQ


#521 [我輩は匿名である]
『はい』


私は動揺しながらもお冷やを受け取った。


『お冷やになります』


私はお冷やをジンのところに置いた。

⏰:09/09/05 01:55 📱:N904i 🆔:5.cvgbtQ


#522 [我輩は匿名である]
ジンの方を見ると、ジンはうつむいていた。


(睨まれるより逆に怖いし…)


ジンから漂う負のオーラはなんともいえない怖さだった。

⏰:09/09/05 01:59 📱:N904i 🆔:5.cvgbtQ


#523 [我輩は匿名である]
『ご注文大丈夫ですか?』


私はジンに恐る恐る尋ねた。


「…トントロ。以上」


(おぉ!肉頼んだ!)


と少し感動しつつも、
結局トントロ一品だけ。

⏰:09/09/05 02:03 📱:N904i 🆔:5.cvgbtQ


#524 [我輩は匿名である]
『火のほうつけさせていただきますね。ごゆっくりどうぞ。』


そう言って私は部屋を後にした。


ジンはうつむいたままだった。

⏰:09/09/05 02:11 📱:N904i 🆔:5.cvgbtQ


#525 [我輩は匿名である]
(こ、怖かった…)


きっと本名を知られた。


だけどジンは何も言わずうつむいていた。


ジンのことだ。
このままおとなしく終わるはずがない。

⏰:09/09/05 02:19 📱:N904i 🆔:5.cvgbtQ


#526 [我輩は匿名である]
(後からが怖そう…。絵里が言ってた通り本当にジンに殺されたりして…。)


「理沙さん!どうでした?9番のお客!態度最悪でした?」


ジンのところから戻ってきた私をバイトの子が聞いてきた。

⏰:09/09/05 02:26 📱:N904i 🆔:5.cvgbtQ


#527 [我輩は匿名である]
『あぁ。まぁうつむいたまんまで態度は悪かったかな。』


「たまにいますからね!
とっつきにくい客。」


(私のせいでそのとっつきにくい客が来たんだ。ごめんね。)

⏰:09/09/05 02:31 📱:N904i 🆔:5.cvgbtQ


#528 [我輩は匿名である]
(ジン…頼むからバイト先で何もしないで)


私はそう強く思った。


「トントロきました」


そしてジンのトントロが出された。

⏰:09/09/05 03:34 📱:N904i 🆔:5.cvgbtQ


#529 [我輩は匿名である]
(みんなに迷惑かけたくないし私がいかなくちゃ。
でも…やっぱり行きたくない)


私は臆病だった。


「料理でまーす」


そう言って他の子がジンのところへトントロを持っていってくれた。

⏰:09/09/05 03:36 📱:N904i 🆔:5.cvgbtQ


#530 [我輩は匿名である]
(ごめんなさい…)


心の中でそう思い、その子の安否も心配だった。


(ジンに何も酷いこと言われてませんように…)


そう思っていると、すぐにその子が戻ってきた。

⏰:09/09/05 03:39 📱:N904i 🆔:5.cvgbtQ


#531 [我輩は匿名である]
『大丈夫だった!?』


私はすかさず聞いた。


「ん?9番ですか?全然平気でしたよ〜。ずっとうつむいてましたけど。」


(まだうつむいとったんかい!!)

⏰:09/09/05 03:46 📱:N904i 🆔:5.cvgbtQ


#532 [我輩は匿名である]
「あ、9番帰りますね。」

しばらくするとジンは会計をした。


「ありがとうございます。420円になります。」


ジンは無言のままお金を払った。

⏰:09/09/05 05:17 📱:N904i 🆔:5.cvgbtQ


#533 [我輩は匿名である]
前は二時間近くいたのに、今日のジンはトントロを食べてすぐ帰るみたいだ。


(今日も絶対ねばると思ったのに…。こんな早く帰るなんておかしい。)


ジンの行動が読めなかった。

⏰:09/09/05 05:19 📱:N904i 🆔:5.cvgbtQ


#534 [我輩は匿名である]
「ありがとうございます。またお願いします!」


ジンは店を出ていった。


「あの人、今日はトントロだけでしたね!」


『そうだね』

⏰:09/09/05 05:34 📱:N904i 🆔:5.cvgbtQ


#535 [我輩は匿名である]
バイトの子らはジンの話で少し盛り上がっていた。


「また来そうですよね!」


「危険人物だな!」


“危険人物”


みんながジンのことをそう言っていた。

⏰:09/09/05 05:38 📱:N904i 🆔:5.cvgbtQ


#536 [我輩は匿名である]
私もそう思う。


むしろみんなより私がジンの危険さを100倍痛感していると思う。


みんなは面白半分に笑って話しているけど、私は笑えなかった。

⏰:09/09/05 05:44 📱:N904i 🆔:5.cvgbtQ


#537 [あい]
トントロ(笑)

⏰:09/09/05 08:22 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#538 [我輩は匿名である]
『お疲れ様でーす』


私は22時に上がった。


(店長にバイト辞めるって言わなくちゃ…でも何て言おう?)

⏰:09/09/05 16:12 📱:N904i 🆔:5.cvgbtQ


#539 [我輩は匿名である]
「理沙さん、お疲れ様です」


『お疲れ様です』


(言わなくちゃ…)


「東京バナナ食べます?お土産でいただいたんですよ」


『あ、はい。ありがとうございます。いただきます。』

⏰:09/09/06 01:54 📱:N904i 🆔:9ttrUjyI


#540 [我輩は匿名である]
(言いづらい…。言うタイミングが…。)


私は東京バナナを受け取り、言いだすタイミングを探していた。


『あの…』

⏰:09/09/06 01:59 📱:N904i 🆔:9ttrUjyI


#541 [我輩は匿名である]
「ん?」


『言いづらいんですが…』


「おかわり?」


(違うって!)

⏰:09/09/06 02:08 📱:N904i 🆔:9ttrUjyI


#542 [我輩は匿名である]
せっかく言おうと思っても店長のおとぼけでまた言いだせなかった。


「…もしかして、辞めたいとか?」


(!!?)


私がなかなか言いだせず、おどおどした態度に気付いたのか店長から聞いてきた。

⏰:09/09/06 02:19 📱:N904i 🆔:9ttrUjyI


#543 [我輩は匿名である]
『はい…実は。』


「う〜ん。正直困るなぁ。人員不足だからさ。」


『……………。』


「いつまで?」

⏰:09/09/06 02:29 📱:N904i 🆔:9ttrUjyI


#544 [我輩は匿名である]
『本当にすごいわがままなんですが、できれば今日いっぱいで。』


「えぇー!それは困る。せめて今月いっぱい頑張ってよ」


『…分かりました。』

⏰:09/09/06 02:42 📱:N904i 🆔:9ttrUjyI


#545 [我輩は匿名である]
私は今月いっぱいまでバイトを続けることになった。

でも後少しのことだ。


『いきなりですいませんでした。』


私は店長に深々と謝った。

⏰:09/09/06 03:00 📱:N904i 🆔:9ttrUjyI


#546 [我輩は匿名である]
(あ〜せっかく慣れてきたのに、また一からスタートだよ。新しいバイト探さなきゃ。携帯も買い変えなきゃ。お金ないし…)


財布の中が淋しい私は、
バイトも辞め、携帯も変えなきゃいけないので、お金の面でも悩まされた。

⏰:09/09/06 03:17 📱:N904i 🆔:9ttrUjyI


#547 [我輩は匿名である]
(そもそもジンがいなけりゃバイトも辞めずに携帯も変えずに済んだのに…!!)


考えれば考えるほど、怒りの矛先はジンに向いた。


(ジンのやつめ!!)

⏰:09/09/06 03:20 📱:N904i 🆔:9ttrUjyI


#548 [我輩は匿名である]
『じゃお先に失礼します!』


ジンにイライラしつつも、顔には出さず、みんなに挨拶をし、裏口から店を出た。


「お疲れ」


『…………ジン』

⏰:09/09/06 04:24 📱:N904i 🆔:9ttrUjyI


#549 [我輩は匿名である]
裏口のすぐ横にジンが立っていた。


『…どうしたの?』


私は冷静にジンに尋ねた。


だけど内心パニック状態だ。

⏰:09/09/06 04:25 📱:N904i 🆔:9ttrUjyI


#550 [我輩は匿名である]
(なんでなんでなんで!
なんでいるのよ!待ち伏せ?怖すぎる…。どうする私!?)


心の中はこんな状態だ。


ただでさえジンがバイト先に来たことでいつもより疲れたのに、本当の戦いはこれからだ。


今から始まるんだ。

⏰:09/09/06 04:29 📱:N904i 🆔:9ttrUjyI


#551 [我輩は匿名である]
「待ってたんだ。理沙のこと」


“理沙”


ジンは私をそう呼んだ。


(やっぱり聞こえてたんだ…)

⏰:09/09/06 04:31 📱:N904i 🆔:9ttrUjyI


#552 [我輩は匿名である]
『そっかぁ!なんか用事?』


私は名前のことは触れず、何事もなかったかのようにジンに言った。


怒らせるとまずいので、
とびっきりの笑顔にした。


だけどそんな笑顔も今もジンには通用しない。

⏰:09/09/06 04:37 📱:N904i 🆔:9ttrUjyI


#553 [我輩は匿名である]
「あんた誰?桃じゃないん?」


ジンは小さく、そして低い声で言った。


顔を見ればジンが完璧キレているのがすぐ分かった。

⏰:09/09/06 04:39 📱:N904i 🆔:9ttrUjyI


#554 [我輩は匿名である]
『ジン…とりあえず違う場所で話さない?ここじゃ落ち着ついて話せないし。』


バイトの裏口でジンと口論してたら、いつ他のバイトの子に目撃されるか分からない。


それは避けたかった。

⏰:09/09/06 04:45 📱:N904i 🆔:9ttrUjyI


#555 [我輩は匿名である]
『ね?お願い?』


私はジンの機嫌を損ねぬよう下手にでてジンに頼んだ。


「まぁ…いいけど」


ジンは了承してくれた。

⏰:09/09/06 04:47 📱:N904i 🆔:9ttrUjyI


#556 [我輩は匿名である]
そして少し離れた駐車場に行った。


ここなら全く人気がないわけでもなく、かといって目立つ場所でもない。


一応街中の駐車場なので、襲われそうになったらいつでも助けを求めれる。

⏰:09/09/07 00:41 📱:N904i 🆔:b0ej2Mso


#557 [我輩は匿名である]
『・・・・・』


「・・・・・」


駐車場についても、お互い口を開くことはなく気まづい空気が流れた。

⏰:09/09/07 00:44 📱:N904i 🆔:b0ej2Mso


#558 [我輩は匿名である]
「俺は桃を信じてた。」


沈黙の中、ジンが口を開いた。


「俺前に言ったよな?桃はウソつかない子だって。」

⏰:09/09/07 01:22 📱:N904i 🆔:b0ej2Mso


#559 [我輩は匿名である]
『うん…』


確かにそうだ。


まだ私とジンが仲良いときにジンは私のことをウソをつかない良い子だって言っていた。


だから私はなおさらジンに本名を明かすことが出来なかった。

⏰:09/09/07 01:25 📱:N904i 🆔:b0ej2Mso


#560 [我輩は匿名である]
結局言いだせないまま私は“桃”のままで通した。


(だけど…ジンだって外見を偽ってたくせに。私を責めるの?)


「最初から俺を騙してたんだな。」

⏰:09/09/07 01:46 📱:N904i 🆔:b0ej2Mso


#561 [我輩は匿名である]
『言おうと思ってたけど、なかなか言いだせなかった』


「名前を偽る意味がわかんねぇ」


『出会い系だったし。まさか会うと思わなかったから』

⏰:09/09/07 02:16 📱:N904i 🆔:b0ej2Mso


#562 [我輩は匿名である]
「だからって俺と仲良くなった自転で普通本当のこと言うだろ。マジ信じらんねぇ。そんな女だったのかよ」


カチン


(いい加減にしろよ…)

⏰:09/09/07 03:02 📱:N904i 🆔:b0ej2Mso


#563 [我輩は匿名である]
下手に出ていた私も、まるで天狗のように人をおもいっきり見下してモノを言うジンの態度に怒りが込み上げてきた。


「そうやって世の男を騙して楽しんでたんだろ!」


「だいたい桃はいつも人を傷つける態度なんだよ!」

⏰:09/09/07 03:05 📱:N904i 🆔:b0ej2Mso


#564 [我輩は匿名である]
ジンは私の本名の話からどんどんずれていき、私のひとつひとつをけなしてきた。


(我慢…我慢するんだ)


ジンが何を言おうとも私は揉め事を避けるために今にも爆発しそうな怒りを抑えていた。

⏰:09/09/07 03:08 📱:N904i 🆔:b0ej2Mso


#565 [我輩は匿名である]
私が何も反抗せずにいるとジンは調子にのっているのか言いたい放題。


(悔しい…)


何で私はこんなに我慢しなくちゃいけないのか。


ジンに言い返したい言葉がたくさんある。

⏰:09/09/07 03:14 📱:N904i 🆔:b0ej2Mso


#566 [我輩は匿名である]
だけど、まだ怒りより恐怖のほうが大きい。


だからジンに何も言えずにいた。


「お前はだらしない女だ!」


(やばい…もう無理かも…)

⏰:09/09/07 03:16 📱:N904i 🆔:b0ej2Mso


#567 [我輩は匿名である]
ジンの言葉を聞くたびに、怒りがどんどんとヒートアップしていた。


恐怖より怒りが上がっていく。


(がんばれ…自分…。)


自分に言い聞かせつつも、そろそろ限界だと思った。

⏰:09/09/07 03:18 📱:N904i 🆔:b0ej2Mso


#568 [我輩は匿名である]
「だいたい口の悪い糞ガキの変な男と付き合いやがって!たいして可愛くもねーのに男を手玉にしてよ!
このアバズレ!」



ブチン…



ジンのその言葉に私の中で何かが切れた。

⏰:09/09/08 04:10 📱:N904i 🆔:GnEl9mGw


#569 [我輩は匿名である]
『…さっきからなんなの?アバズレ?ジンは私の何を知ってそんなこと言ってんの!?』


「!!?」


黙っていた私が口答えした瞬間、ジンは驚いた表情を見せた。

⏰:09/09/08 04:13 📱:N904i 🆔:GnEl9mGw


#570 [我輩は匿名である]
だけどそんなことでジンはひるまない。


「俺ほどお前のこと分かってるやつはいないだろ!」


意味の分からないことを、すぐに言い返してきた。

⏰:09/09/08 04:51 📱:N904i 🆔:GnEl9mGw


#571 [我輩は匿名である]
『何も分かってないし。
分かってもらうつもりもない。もう迷惑なの分からんのん?』


「ふん、強がりだろ。本当は弱虫のくせに!」


(はぁ?本当何言ってんのこいつ?マジガキだ…)

⏰:09/09/08 05:03 📱:N904i 🆔:GnEl9mGw


#572 [我輩は匿名である]
「なぁ、素直なれよ!」


“素直になれ”


何度ジンにこのセリフを言われただろう。


私は素直にジンが嫌いだ。

なのに何でいつまでも分かってくれないんだろう。

⏰:09/09/08 05:07 📱:N904i 🆔:GnEl9mGw


#573 [我輩は匿名である]
「なぁ?桃!?」


『もう本当うっざい!どこで勘違いしたかしらないけど、好きじゃないし関わりたくないんだけど!バイト先来られるのも迷惑!ストーカーじゃん!!』


私はジンに怒鳴り付けた。

⏰:09/09/08 05:14 📱:N904i 🆔:GnEl9mGw


#574 [我輩は匿名である]
「お、お、お前…」


ジンに怒鳴った私を見て、ジンは目を真ん丸にしていた。


(てかお前ってなんだよ…)

⏰:09/09/08 05:18 📱:N904i 🆔:GnEl9mGw


#575 [我輩は匿名である]
「こ、この糞尼!!ついに本性表したな!!」


ジンは私に指を差してそう言った。


「お前は名前も偽るし、性格も最悪だし、ど、どーしようもない女だ!!」

⏰:09/09/08 05:21 📱:N904i 🆔:GnEl9mGw


#576 [我輩は匿名である]
「ハァハァ…」


ジンはすごい勢いで怒鳴っていたので息切れをしていた。


「なにあれ?」


「ケンカ?」


ジンの怒鳴り声に気づいた女の人、二人組がこっちを見ていた。

⏰:09/09/08 05:26 📱:N904i 🆔:GnEl9mGw


#577 [我輩は匿名である]
(やばっ…恥ずかしい)


『ジン、人いるから小声にして…』


私はジンに小声で頼んだ?


「あん?」


ジンは私の言葉を聞いて、その女の子らを見た。

⏰:09/09/08 05:30 📱:N904i 🆔:GnEl9mGw


#578 [我輩は匿名である]
「見てんじゃねー!!」


ジンはその人達に叫んだ。


(やだ…!他人まで巻き込まないでよ…恥ずかしい)


その人達は笑いながらヒソヒソ話をし、その場を立ち去った。

⏰:09/09/09 02:49 📱:N904i 🆔:CG38Pp1U


#579 [我輩は匿名である]
「きも〜い」


小さな声だったがそう聞こえた。


こんな場面を通行人に見られてバカにされるなんて、恥ずかしくて仕方なかった。

⏰:09/09/09 02:51 📱:N904i 🆔:CG38Pp1U


#580 [我輩は匿名である]
(こいつといると本当ろくなことがない…)


「嘘つきさん、俺に謝れよ!」


女の人らが立ち去った後、ジンが私に言ってきた。

⏰:09/09/09 02:53 📱:N904i 🆔:CG38Pp1U


#581 [我輩は匿名である]
『はぁ?今何て?』


私は思わず聞き返した。


謝れ?


私が?


ジンに?


なんでよ?

⏰:09/09/09 03:01 📱:N904i 🆔:CG38Pp1U


#582 [我輩は匿名である]
「俺にウソついてごめんなさいって言えよ!謝れ!」


ジンは必死に私に謝罪を求めてきた。


(ほんっとありえない。こいつは…!!)

⏰:09/09/09 03:08 📱:N904i 🆔:CG38Pp1U


#583 [我輩は匿名である]
『…ねぇ?ウソついてたのはジンも同じじゃないん?』


私はジンに低い声で言った。


「あぁ!?なんのことだよ?」


ジンはすぐにキレた口調で聞き返してきた。

⏰:09/09/09 03:14 📱:N904i 🆔:CG38Pp1U


#584 [我輩は匿名である]
『顔!体型!写メとは別人じゃん!自分の写メじゃなくて悪用したやつじゃん!それで名前偽っていた私を責めるわけ!?自分はどーなん!?おもいっきり詐欺じゃん!』


(言ってやった…!!)


言いたかったことを吐き出した瞬間、胸がスカッとした。

⏰:09/09/09 03:17 📱:N904i 🆔:CG38Pp1U


#585 [我輩は匿名である]
「・・・・・・」


ジンは何も言い返してこなかった。


(勝った…!!)



私の心の中は勝利で輝いていた。

⏰:09/09/09 04:16 📱:N904i 🆔:CG38Pp1U


#586 [我輩は匿名である]
『だからおあいこだから!ジンが謝らないなら私も謝らない。それでいいでしょ?』


本当はジンに今までのことで土下座してほしいぐらいだが、もう関わりたくない気持ちのほうが大きいから私はジンに無理に謝れなんて言わない。


だけど私からジンに謝るつもりもさらさらない。

⏰:09/09/09 04:20 📱:N904i 🆔:CG38Pp1U


#587 [我輩は匿名である]
名前を偽ったくらい、ジンのしてきたことに比べると可愛いもんだ。


詐称


置き去り


しつこい連絡


悪用


ストーカー

⏰:09/09/09 04:22 📱:N904i 🆔:CG38Pp1U


#588 [我輩は匿名である]
私がジンにしたこと。


ジンが私にしたこと。


ジンのほうが絶対酷いはずだ。


だから私はなにがなんでも絶対ジンに謝るつもりはない。

⏰:09/09/09 04:24 📱:N904i 🆔:CG38Pp1U


#589 [我輩は匿名である]
「……謝れ。」


(は?)


ジンは小さく呟いた。


「謝れ、謝れ、謝れー!」


そしておもいっきり大声で叫んできた。

⏰:09/09/09 04:26 📱:N904i 🆔:CG38Pp1U


#590 [我輩は匿名である]
『な…!だからジンもウソついたんだから謝らない!』


「うるさい!いいから謝れ!謝れーー!!」


まるでただをこねるガキだ。


見た目はおっさんだが中身は完璧なガキ。

⏰:09/09/09 04:29 📱:N904i 🆔:CG38Pp1U


#591 [我輩は匿名である]
言い返すことが出来なくなったら、“謝れ”の一点張り。


意味不明だ。


『いや!謝らない!』


だけど例え謝って解決できたとしても私はジンに謝らない。


絶対に。

⏰:09/09/09 04:34 📱:N904i 🆔:CG38Pp1U


#592 [我輩は匿名である]
「謝れ!謝らないと痛い目みるぞ!」


グイッ


ジンは私の手をおもいっきり引っ張った。


『痛ッ!!』

⏰:09/09/10 01:36 📱:N904i 🆔:ffZFGmXo


#593 [我輩は匿名である]
どんだけ最悪な奴でもジンは男。


力は相当強かった。


『やだ!痛い離して!触らないで!』


痛いのもやだ。


だけどジンに触られた気持ち悪さが更に嫌だった。

⏰:09/09/10 01:38 📱:N904i 🆔:ffZFGmXo


#594 [我輩は匿名である]
『……グスッ』


私は泣きだしてしまった。


「あ、ご、ごめん」


私が泣き出し、我に返ったかのようにジンは手を離してくれた。

⏰:09/09/10 01:53 📱:N904i 🆔:ffZFGmXo


#595 [我輩は匿名である]
「痛かった?でも桃が悪いんだから反省しなくちゃな?」


こんな状況になってもジンは私を責めていた。


「な?」


そう言ってジンは私の頭をポンポンと触った。

⏰:09/09/10 02:03 📱:N904i 🆔:ffZFGmXo


#596 [我輩は匿名である]
ゾクッ…


ジンに触られた瞬間寒気が走った。


(や…いやっ!!)

⏰:09/09/10 02:05 📱:N904i 🆔:ffZFGmXo


#597 [我輩は匿名である]
『触んな!キモイ!』


突発的に私はそう叫んでしまった。


「…なに?」


ジンは暗い表情で私に言った。

⏰:09/09/10 02:29 📱:N904i 🆔:ffZFGmXo


#598 [我輩は匿名である]
『私に触んないで!気持ち悪い!キモイキモイキモイ!』


私は泣きながらジンに訴えた。


「・・・・・」



ジンは目を真ん丸にしながら私を見つめていて。

⏰:09/09/10 02:31 📱:N904i 🆔:ffZFGmXo


#599 [我輩は匿名である]
『もうやだ…。私の世界に入ってこないで。本当関わりたくないの…。』


「・・・・・・」


ジンは何も言ってこない。


だけど体がぷるぷる震えていた。

⏰:09/09/10 02:33 📱:N904i 🆔:ffZFGmXo


#600 [我輩は匿名である]
そして私は無言でジンの前を立ち去った。


(これで終わり…)


だけどジンに捕まれた左手がヒリヒリする。

⏰:09/09/10 05:07 📱:N904i 🆔:ffZFGmXo


#601 [我輩は匿名である]
(あ…)


左手を見るとひっかき傷があった。


うっすらと血がでている。

(くそやろう…!!)


左手の傷を見て私の怒りのボルテージが急激に上がった。

⏰:09/09/10 05:09 📱:N904i 🆔:ffZFGmXo


#602 [我輩は匿名である]
『くそでぶやろーッッ!!!二度と姿見せんな!!』


私はこれでもかってくらい大きな声で叫んだ。


完全に我を忘れていた。

⏰:09/09/11 00:12 📱:N904i 🆔:513Y0/5.


#603 [我輩は匿名である]
「桃ぉーーッッ!!」


私の叫び声に負けないくらいの大きな叫び声が返ってきた。


そしてジンの走る姿が目に入った。


ジンが私に向かって走ってきている。

⏰:09/09/11 03:50 📱:N904i 🆔:513Y0/5.


#604 [我輩は匿名である]
大きな体を揺らしながら走るジンの姿。


その顔は真っ赤で細い目が三角。


今までにないくらいキレている顔だ。

⏰:09/09/11 04:01 📱:N904i 🆔:513Y0/5.


#605 [我輩は匿名である]
(や、やばい!!)


『イヤーーッッ!!!』


私は追いかけてくるジンを見て我に返っり、そして悲鳴が出た。


(こ、殺される…!!)

⏰:09/09/11 04:09 📱:N904i 🆔:513Y0/5.


#606 [我輩は匿名である]
私は追いかけてくるジンに対して逃げ走った。


(逃げなきゃ…逃げなきゃ…!!)


夢でよくある走っているのに地に足がついていない感じ。


まさにそんな感じだ。

⏰:09/09/11 04:21 📱:N904i 🆔:513Y0/5.


#607 [我輩は匿名である]
スローモーションまでとはいかないけど、走っている感じがしない。


『ハァハァ…』


だけど息切れしている私がいる。

⏰:09/09/11 05:05 📱:N904i 🆔:513Y0/5.


#608 [我輩は匿名である]
ジンがどのくらいの足の速さかは分からない。


私に追い付いてきているのかも分からない。


後ろを振り返って確認すれば分かることなのに、今はその時間さえもったいない。


0,01秒さえ無駄にはできない。

⏰:09/09/11 05:10 📱:N904i 🆔:513Y0/5.


#609 [我輩は匿名である]
(逃げろ…もっと遠くへ逃げるんだ!!)


「待ちやがれー!!」


ジンの叫び声が聞こえ、
その声がよりいっそう私を恐怖にした。

⏰:09/09/11 05:28 📱:N904i 🆔:513Y0/5.


#610 [我輩は匿名である]
(いや…!追い付かないで…!!)


私は必死だった。


『!?』


必死に逃げる私に一つの物が目に入った。



交番だ。

⏰:09/09/12 03:34 📱:N904i 🆔:s45HhwKA


#611 [我輩は匿名である]
私は無我夢中だった。


何も考えずに交番に飛び込んだ。


『助けて下さい!!殺される…殺されそうなんです!!』

⏰:09/09/12 03:40 📱:N904i 🆔:s45HhwKA


#612 [我輩は匿名である]
「ちょっ…君!!落ち着いて!」


いきなりパニック状態で入ってきた私に警察もびっくりしていた。


『追い掛けられてるんです!こ、殺されれそうなんです!』

⏰:09/09/12 03:43 📱:N904i 🆔:s45HhwKA


#613 [我輩は匿名である]
「落ち着いて!とりあえず座って?」


「桃ぉーーッッ!!」


警官が私をなだめているとジンの声がした。

⏰:09/09/12 03:45 📱:N904i 🆔:s45HhwKA


#614 [我輩は匿名である]
「ハァハァ…桃…。」


そしてジンも中に入ってきた。


「このやろぉー!!」


ジンは警官に目をくれず私に向かってきた。

⏰:09/09/12 03:48 📱:N904i 🆔:s45HhwKA


#615 [我輩は匿名である]
『いやー!!キャー!!
痛い!』


ジンは私の髪の毛を引っ張ったのだ。


ものすごい力。


抵抗できない。

⏰:09/09/12 03:52 📱:N904i 🆔:s45HhwKA


#616 [我輩は匿名である]
「な、なにしてるんだ!」


警官は私の髪を引っ張るジンを見て驚きを隠せないでいた。


それもそうだ。


いきなりパニック状態の女が現われて、いきなり異常なぐらいにキレた男が現われて、その男がその女の髪を警官の前で引っ張っているのだから。

⏰:09/09/12 04:18 📱:N904i 🆔:s45HhwKA


#617 [我輩は匿名である]
「や、辞めなさい!」


警官はジンを抑えた。


「うるせー!お前は黙ってろ!!」


ジンは警官であろうと遠慮しない。


警官の手を振りほどき、
おもいっきり私の髪を引っ張り続けた。

⏰:09/09/12 04:27 📱:N904i 🆔:s45HhwKA


#618 [我輩は匿名である]
「離しなさいと言ってるんだ!!」


今度は警官2人がかり、
力づくでジンを取り抑えた。


「離せ!俺はこいつに用があるんだ!離せよ!」


ジンは必死に抵抗していたが、さすがの2人がかりでは適わなかった。

⏰:09/09/12 04:35 📱:N904i 🆔:s45HhwKA


#619 [我輩は匿名である]
取り押さえられ、バタつくジンの手には数量の髪の毛が握られていた。


(私の髪の毛…。こんなやつに!!)


『そいつを…そいつを逮捕して下さい!!』

⏰:09/09/13 02:07 📱:N904i 🆔:zrg.31kM


#620 [我輩は匿名である]
「こ、この糞尼ー!!」


私の言葉を聞いて尚更ジンは暴れだす。


「落ち着きなさい!」


「離せ!ぶっ殺してやる!」

⏰:09/09/13 02:18 📱:N904i 🆔:zrg.31kM


#621 [我輩は匿名である]
『ほら!今聞きました!?この人私を殺そうとしてるんです!逮捕して下さい!』


私は必死に警官に訴えた。


「と、とりあえず君はそこで座ってて。」

⏰:09/09/13 02:20 📱:N904i 🆔:zrg.31kM


#622 [我輩は匿名である]
そう言って、警官は二人がかりでジンを向こうへ連れていった。


「離せ!」


「ぶっ殺してやる!」


「桃ー!」


まだジンの怒鳴り声が聞こえる。

⏰:09/09/13 02:22 📱:N904i 🆔:zrg.31kM


#623 [我輩は匿名である]
しばらくしてジンの怒鳴り声は止んだ。


どちらかというと狭そうな交番なので、叫んでいたら筒抜けだろうが聞こえない。


落ち着いたのか?


それとも外に連れてかれたのか?

⏰:09/09/13 02:26 📱:N904i 🆔:zrg.31kM


#624 [我輩は匿名である]
「ふぅ〜」


しばらくして一人の警官が戻ってきた。


『あ、あの…あいつは?』


「あぁ、大丈夫。ここには来ないから」


『そうですか…。良かった。』

⏰:09/09/13 02:29 📱:N904i 🆔:zrg.31kM


#625 [我輩は匿名である]
「で、何があったか説明してくれるかね?」


ドキンッッ


警官にそう言われ、私は今のやばい状況に気が付いた。

⏰:09/09/13 02:53 📱:N904i 🆔:zrg.31kM


#626 [我輩は匿名である]
さっきはジンから逃げるので必死で無我夢中で交番に駆け込んだが、とんでもないことをしている。


こんなに騒いでしまったんだ。


事情聴取されるに決まってる。

⏰:09/09/13 02:56 📱:N904i 🆔:zrg.31kM


#627 [我輩は匿名である]
(やばい…親に知られたら)


私は未成年。


当然親に連絡がいく。


出会い系をしたせいでストーカーにあったなんて死んでもバレたくない。

⏰:09/09/13 02:59 📱:N904i 🆔:zrg.31kM


#628 [我輩は匿名である]
「名前は?」


警官に尋ねられた。


『…市原桃です。』


私はとっさに偽名を名乗った。

⏰:09/09/13 03:03 📱:N904i 🆔:zrg.31kM


#629 [我輩は匿名である]
ちなみに“市原”は、私が市原隼人のファンだったから使った。


「市原…桃さんね。」


警官は信じているようだった。

⏰:09/09/13 03:10 📱:N904i 🆔:zrg.31kM


#630 [我輩は匿名である]
(やばい…名前をごまかせても、このままじゃ連絡先聞かれるのも時間の問題だ。)


『あ、あの…』


「どうしました?」

⏰:09/09/13 23:54 📱:N904i 🆔:zrg.31kM


#631 [我輩は匿名である]
『親に連絡したいんで…。向こうで電話かけてきます』


「あ、どうぞ。」


警官はなんの疑いもなく許可してくれた。

⏰:09/09/13 23:57 📱:N904i 🆔:zrg.31kM


#632 [我輩は匿名である]
もちろんそんなつもりはない。


私は携帯を片手に持ち、
カバンごと持って部屋を出た。


(カバンごと持ってくことに怪しまれないかな…)

⏰:09/09/13 23:59 📱:N904i 🆔:zrg.31kM


#633 [我輩は匿名である]
携帯を耳に当て電話をかけるふりをしながら、様子を伺ったが何か書類を書いてるようで全くこっちを見ない。


(今しかない…)


私は電話を使って一人演技をしながら交番に少しづつ離れていった。

⏰:09/09/14 01:11 📱:N904i 🆔:kRKezsos


#634 [我輩は匿名である]
ドキドキドキドキ


少しずつ離れていく度に、バレたらどうしようと心配で仕方なかった。


(よし、もう大丈夫!)

⏰:09/09/15 01:54 📱:N904i 🆔:8RPp2926


#635 [我輩は匿名である]
ある程度離れたところで、私はおもいっきり走った。


『ハァハァ…』


どれくらい走っただろうか。


私は身体中、汗だくだ。

⏰:09/09/15 01:59 📱:N904i 🆔:8RPp2926


#636 [我輩は匿名である]
走るのを辞めても少しでも離れようと途方に暮れながらも歩き続けた。

気が付くと川原まで来ていた。


(こ…怖かった)



ジンと出会って何度も怖い思いをした。


だけど今日ほど怖かった日はない。

⏰:09/09/15 02:03 📱:N904i 🆔:8RPp2926


#637 [我輩は匿名である]
ジンに本気で殺されるかと思った。


ジンに髪を引っ張られた頭部がまだひりひりする。


警察のおかげでジンから逃げられたが親にジンのことがバレるかと思った。

⏰:09/09/15 02:18 📱:N904i 🆔:8RPp2926


#638 [我輩は匿名である]
私は自然と涙が出てきた。

『ばかやろー!!』


泣きながらおもいっきり叫んだ。


叫ぶとさらに涙がでてきた。

⏰:09/09/15 02:42 📱:N904i 🆔:8RPp2926


#639 [我輩は匿名である]
『…ヒック』


泣きすぎてしゃっくりが止まらない。


(もう嫌…)


私はカバンから携帯を取り出した。

⏰:09/09/15 02:57 📱:N904i 🆔:8RPp2926


#640 [我輩は匿名である]
“メールあり”

“着信あり”


そう表示されていた。


もしかしたらジンからの着信かもしれない。

⏰:09/09/15 03:01 📱:N904i 🆔:8RPp2926


#641 [我輩は匿名である]
バキッ



携帯変えるまで待ってられない。


こんな携帯もういらない。


私はメールも着歴も見ずに携帯を逆パカした。

⏰:09/09/15 03:07 📱:N904i 🆔:8RPp2926


#642 [我輩は匿名である]
ポチャ



私は携帯を川に投げつけた。



(これで本当に終わり…)



携帯を投げた後、数時間かけて私は家に帰った。

⏰:09/09/15 03:20 📱:N904i 🆔:8RPp2926


#643 [我輩は匿名である]
翌日、私はバイトの店長にある男にストーカーされている。バイト先まで知られた。だからもう行けないと詳しくはないが事情を伝えた。


『本当にすいませんでした…』


「うん。仕方のないことだよ。とりあえずその男に気をつけるんだよ?」

⏰:09/09/15 03:32 📱:N904i 🆔:8RPp2926


#644 [我輩は匿名である]
翌日、私はバイトの店長にある男にストーカーされている。バイト先まで知られた。だからもう行けないと詳しくはないが事情を伝えた。


『本当に申し訳ございませんでした…』


「うん。仕方のないことだよ。とりあえずその男に気をつけるんだよ?」

⏰:09/09/15 03:34 📱:N904i 🆔:8RPp2926


#645 [我輩は匿名である]
『ありがとうございます。もしその男がバイト先に来て暴れたりしたらすぐに教えて下さい。』


「わかったよ、大丈夫。
それより自分の心配しなよ。いつどこで何があるか分からないんだから!」

⏰:09/09/15 03:40 📱:N904i 🆔:8RPp2926


#646 [我輩は匿名である]
『はい。ありがとうございます…。』


店長は私を許してくれた。


店の都合も考えず、身勝手に辞めたのに、それでも私の心配をしてくれる店長の優しさに感謝してもしきれない。

⏰:09/09/15 03:46 📱:N904i 🆔:8RPp2926


#647 [我輩は匿名である]
あれから、ジンとは全く関わりはない。


あの時、警官に連れていかれたジンを見たのが最後だ。


それからの行方は知らない。

⏰:09/09/15 03:51 📱:N904i 🆔:8RPp2926


#648 [我輩は匿名である]
だけど今でもジンの夢を見る。

寝心地の悪い夜を何度も過ごす。


ジンが知るはずのない私の新しい携帯でも着信やメールが来るたびに“もしかして…”と思ってしまう。

⏰:09/09/15 03:54 📱:N904i 🆔:8RPp2926


#649 [我輩は匿名である]
終わったはずなのに、まだ消えない私のジンへの恐怖。


出会い系サイト。


軽はずみでした行動が私とジンを出会わせたんだ。

⏰:09/09/15 04:01 📱:N904i 🆔:8RPp2926


#650 [我輩は匿名である]
二度と会うことがなくても私はジンという存在の恐怖の面影に一生背負われるんだろう。


もしまたどこかで偶然会ってしまったら私は地獄に落ちるだろう。

⏰:09/09/15 04:05 📱:N904i 🆔:8RPp2926


#651 [我輩は匿名である]
“ジン”




私はこの名前、この人物を忘れることは出来ない。




これからもずっと・・・




…END…

⏰:09/09/15 04:11 📱:N904i 🆔:8RPp2926


#652 [我輩は匿名である]
完結しましたー

長々と書いてしまいましたが、とりあえず伝えたかったことは出会い系サイトは良い出会いもあると思いますが、私みたいに最悪な例もあります


出会い系を悪いとはいいませんが、するにあたってはよ〜く注意してほしいです


私みたいな人を一人でも減らすために


最後まで読んでくれた方、応援してくれた方、本当にありがとうございました

みなさまのおかげで完結できました


ありがとうございます

⏰:09/09/15 04:14 📱:N904i 🆔:8RPp2926


#653 [我輩は匿名である]
bbs1.ryne.jp/r.php/novel/4521/


感想板です

それと完結したんで、もうオーダーは解除しときました


どちらでもいいんで良ければ感想お待ちしております

⏰:09/09/15 04:21 📱:N904i 🆔:8RPp2926


#654 [飯塚]
楽しかったです
気をつけてくださいねN

⏰:09/09/15 05:17 📱:SH001 🆔:j.Y/VCMc


#655 [ミキ]
面白かったです。
私もこんなことがないよう気を付けます。

⏰:09/09/15 07:41 📱:F01A 🆔:y0WFt226


#656 [匿名っす]
お疲れ様です
ずっと読ませて
もらってました

主さん恐怖がまだ
残ってると思います
が、主さんの人生

ジンみたいな最低な
やつに振り回されない
で幸せに楽しく過ごし
てください

最後までお疲れ様
でした

⏰:09/09/15 09:37 📱:F01A 🆔:XoozJeUo


#657 [我輩は匿名である]
>>1-150
>>150-300
>>300-450
>>450-600
>>600-700

⏰:09/09/15 09:46 📱:SH906i 🆔:z3zw1RM2


#658 [我輩は匿名である]
>>654

ありがとうございます
気を付けます

⏰:09/09/15 14:52 📱:N904i 🆔:8RPp2926


#659 [我輩は匿名である]
>>655

ありがとうございます

はい!ミキさんも気をつけて下さいね

世の中には怖い人がたくさんいるんで

⏰:09/09/15 14:57 📱:N904i 🆔:8RPp2926


#660 [我輩は匿名である]
>>656

最後まで読んでいただき、ありがとうございます

ジンの恐怖はまだありますが、私の人生楽しまなきゃ損ですよね


温かいお言葉ありがとうございます

⏰:09/09/15 14:59 📱:N904i 🆔:8RPp2926


#661 [みー]
お疲れ様でした♪毎回楽しみに見てました☆面白かったです。

⏰:09/09/15 15:32 📱:W54T 🆔:4njwdjto


#662 [我輩は匿名である]
>>661

楽しみにしててくれてありがとうございます

嬉しいです

⏰:09/09/16 03:43 📱:N904i 🆔:r6DDX3Qs


#663 [匿名]
面白かった

⏰:09/09/30 19:50 📱:F01A 🆔:iDSlFGW2


#664 [我輩は匿名である]
>>1-50
>>51-100
>>101-150
>>151-200
>>201-250
>>251-300
>>301-350
>>351-400
>>401-450
>>451-500
>>501-550
>>551-600
>>601-650
>>651-700
>>701-750
>>751-800
>>801-850
>>851-900
>>901-950
>>951-1000

⏰:09/10/01 00:20 📱:SH001 🆔:FTtXd2xo


#665 [我輩は匿名である]
おもろすぎ!!

⏰:09/10/02 10:41 📱:PC 🆔:dYa72NXA


#666 [我輩は匿名である]
666

⏰:09/10/02 15:05 📱:N01A 🆔:☆☆☆


#667 [あ〜糞]
>>460-600

⏰:09/11/05 12:31 📱:N01A 🆔:ENd4PkQM


#668 [あ〜糞]
>>600-666

⏰:09/11/05 13:09 📱:N01A 🆔:ENd4PkQM


#669 [我輩は匿名である]
>>001-300
>>301-600
>>601-900

⏰:10/06/03 22:23 📱:P02A 🆔:cIyWTZCI


#670 [┠゛┠゛┠゛┠゛]
書いて!

⏰:10/11/16 10:19 📱:PC 🆔:☆☆☆


#671 [我輩は匿名である]
糞ワロタ

⏰:11/10/09 01:12 📱:iPhone 🆔:.Pdwal4k


#672 [我輩は匿名である]
>>01-50
>>51-100
>>101-150
>>151-200
>>201-250
>>251-300
>>301-350
>>351-400
>>401-450
>>451-500
>>501-550
>>551-600
>>601-650
>>651-700

⏰:11/10/09 03:09 📱:S003 🆔:☆☆☆


#673 [我輩は匿名である]
面白かったです!!
見た目も性格も人間としてブスなじん!!
他人ごとだから笑えるけど自分なら耐えられない!!

⏰:12/01/05 01:52 📱:Android 🆔:k31qFsYI


#674 [ん◇◇]
↑(*゚∀゚*)

⏰:22/10/29 09:57 📱:Android 🆔:ww1G8DfI


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