偽りの“ジン”...
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#301 [我輩は匿名である]
「今かける?」


『いや、今はお店の中だし迷惑かけちゃいけないし家帰ってからにしよ?』


「そうだな!」


私たちは家に帰ってからジンに電話することになった。

⏰:09/08/26 15:21 📱:N904i 🆔:gB/kH802


#302 [我輩は匿名である]
そしてお店の中ではご飯を食べながらジンに何て言うかみんなで計画した。


「よし、そろそろ出るか!」


『うん!』


そうして私たち三人は店を出て、絵里の家へ向かった。

⏰:09/08/26 15:44 📱:N904i 🆔:gB/kH802


#303 [我輩は匿名である]
「よし、かけるぞ!」


『待って待って!緊張する…』


「理沙、頑張って!」


私はいざとなるとビビって、なかなかジンに電話をかけられなかった。

⏰:09/08/26 15:49 📱:N904i 🆔:gB/kH802


#304 [(○^ω^○)♪]
気になる

⏰:09/08/26 17:40 📱:auSH3B 🆔:☆☆☆


#305 [我輩は匿名である]
ありがとうございます

⏰:09/08/26 19:43 📱:N904i 🆔:gB/kH802


#306 [我輩は匿名である]
そんな中、自分の携帯を見てみるとジンからの不在着信の表示。


(このままじゃダメだ…!ジンを撃退しなくちゃ!)


『よし!かけよう!』


私は決心した。

⏰:09/08/26 19:44 📱:N904i 🆔:gB/kH802


#307 [我輩は匿名である]
「オッケー、かけるぞ?」


『う、うん!』


ピッ


誠二は私の携帯でジンに発信した。

⏰:09/08/26 19:49 📱:N904i 🆔:gB/kH802


#308 [我輩は匿名である]
プルルルル


スピーカーにしているので音がよく聞こえる。


「桃!?」


ワンコールでジンは出た。

⏰:09/08/26 19:52 📱:N904i 🆔:gB/kH802


#309 [我輩は匿名である]
「もしもし、俺桃の彼氏ですけど!」


誠二がジンに言った。


(始まった…!!)


バトル開始。


私はドキドキが止まらなかった。

⏰:09/08/26 19:57 📱:N904i 🆔:gB/kH802


#310 [我輩は匿名である]
「は?お前誰だよ?」


「だーかーら!桃の彼氏!」


「何言ってんだよ?桃の彼氏は俺だ!なんでお前が桃の携帯から喋ってんだよ?ぶっ殺すぞ!」

⏰:09/08/26 20:03 📱:N904i 🆔:gB/kH802


#311 [我輩は匿名である]
(桃の彼氏は俺だ?いつあんたが私の彼氏になったのよ!!)


「桃の彼氏がお前?そうなのか〜?桃!」


誠二がわざと私に尋ねてきた。

⏰:09/08/26 20:07 📱:N904i 🆔:gB/kH802


#312 [我輩は匿名である]
『彼氏じゃないですよー!』


私は大きな声で言った。



「だってさ。彼氏は俺なの!」


誠二はジンに嫌味たっぷりに言った。

⏰:09/08/26 20:10 📱:N904i 🆔:gB/kH802


#313 [我輩は匿名である]
「桃がそこにいるのか!?桃に変われよ!」


「桃はあんたのこと大嫌いなんだよ?俺の女にちょっかい出すの辞めてくれる?」


「うっせー!ぶっ殺すぞ!桃に変われ!!」


ジンはすごく大きな声で怒鳴っていた。

⏰:09/08/26 21:10 📱:N904i 🆔:gB/kH802


#314 [我輩は匿名である]
「理沙どうする?」


誠二が小声で私に聞いてきた。


『…変わるよ。』


私はジンの電話に出た。

⏰:09/08/26 23:08 📱:N904i 🆔:gB/kH802


#315 [我輩は匿名である]
『もしもし』


「桃!?なんなんだよ、今の男!」


『私の彼氏だけど。』


「どーいうことだよ!?嘘だろ!?」

⏰:09/08/26 23:10 📱:N904i 🆔:gB/kH802


#316 [我輩は匿名である]
『本当だよ。』


(嘘だけどね。)


「桃、無理してんだろ?
素直になれよ…本当は俺のことが好きなんだろ?」


また始まったこのジンの根拠のない自信。

⏰:09/08/26 23:12 📱:N904i 🆔:gB/kH802


#317 [雅]
まぢ面白い
頑張って下さい

⏰:09/08/27 00:48 📱:N02A 🆔:buUOR6Nw


#318 [我輩は匿名である]
ありがとうございます
がんばります

⏰:09/08/27 03:22 📱:N904i 🆔:1LCP5gi6


#319 [我輩は匿名である]
『ジンさ…それ本気で言ってんの?』


私はジンに聞いた。


「そうだけど!俺なにか間違ったこと言ったか?」


ジンもまた私の質問にキッパリと答えた。

⏰:09/08/27 03:33 📱:N904i 🆔:1LCP5gi6


#320 [我輩は匿名である]
(いつもの私だったら呆れてシカトだけど今日は言わなくちゃ…!!)


『私がジンのこと本当に好きだったら連絡シカトしたり拒否したりすると思う?関わりたくないからってことに気づいてよ!!』

⏰:09/08/27 03:36 📱:N904i 🆔:1LCP5gi6


#321 [我輩は匿名である]
「そんなことないだろ!今こうやって連絡してきたのだって俺を好きだからだろ!?」


『だからなんでそうやってプラスに考えるの!?電話拒否ったりしてるのに、それでもしつこいから諦めさせようとしてるんじゃん!』


「違う!桃は気付いてないだけで、わざと俺を困らせようとしてるんだ!俺のこと好きだから!」

⏰:09/08/27 03:40 📱:N904i 🆔:1LCP5gi6


#322 [我輩は匿名である]
『これっぽっちも好きじゃないから!』


「うそつけ!素直になれよ!」


『私は素直だよ!あんたが大嫌いだよ!!』


「桃…いい加減にしねーとどうなるか分かってんのか?」


ジンはどす低い声で言った。

⏰:09/08/27 03:43 📱:N904i 🆔:1LCP5gi6


#323 [我輩は匿名である]
「理沙、大丈夫?」


「俺と代わるか?」


スピーカーで話を聞いていた絵里と誠二が心配して私に小声で尋ねた。


『大丈夫!』


私は口パクで二人に伝えた。

⏰:09/08/27 03:48 📱:N904i 🆔:1LCP5gi6


#324 [我輩は匿名である]
『それって脅し?』


私はジンに聞いた。


「桃が悪いんだろ?俺にこんな酷いことするから!」


『ひどいこと?じゃあジンはどうなの?私に対して酷いことしまくりじゃない!』

⏰:09/08/27 04:02 📱:N904i 🆔:1LCP5gi6


#325 [我輩は匿名である]
「俺がいつ酷いことしたよ?こんなに大切にしてるのに!」


『その大切な子の番号を出会い系で悪用したのは誰だよ!?』


「…知らねーよ」


ジンはしらばっくれていた。

⏰:09/08/27 04:27 📱:N904i 🆔:1LCP5gi6


#326 [我輩は匿名である]
『もうジンだって証拠つかんでるから』


「あっそ」


『それだけ?』


「仕方ないだろ!桃が全部悪いんだ!」

⏰:09/08/27 14:41 📱:N904i 🆔:1LCP5gi6


#327 [我輩は匿名である]
『なにそれ?』


「だってそうだろ?俺の番号拒否ったりするから!俺の辛さを桃に味わってもらおうと思ったんだよ!悪いか!?」


ジンは完璧開き直っていた。

⏰:09/08/27 14:43 📱:N904i 🆔:1LCP5gi6


#328 [我輩は匿名である]
『…もうジンに何言っても通用しないんだね。とりあえず私はジンともう関わりたくないの』


「素直になれよ…」


『私は今いる彼氏を大切にしたいし、彼氏のためにももう連絡してこないで』

⏰:09/08/27 15:22 📱:N904i 🆔:1LCP5gi6


#329 [我輩は匿名である]
「今の彼氏じゃ桃を不幸にするに決まってる!」



「理沙、貸して」


ジンの話を聞いて誠二が電話を取った。

⏰:09/08/27 15:23 📱:N904i 🆔:1LCP5gi6


#330 [我輩は匿名である]
気になる(;´・`)

⏰:09/08/27 17:18 📱:SH704i 🆔:pJjJw1H.


#331 [我輩は匿名である]
ありがとうございます

⏰:09/08/28 02:45 📱:N904i 🆔:UHJIed9E


#332 [我輩は匿名である]
「桃を不幸にしてるのはあんたなんだよ!俺が桃を幸せにするから。あんた自分が邪魔者ってことに気づけよ!」


「違う……!!!そんなの違ーーーーーーーう!!」


プツッ


ジンは絶叫したと思えば、突然電話が切れた。

⏰:09/08/28 02:48 📱:N904i 🆔:UHJIed9E


#333 [我輩は匿名である]
「あ、切れた」


「誠二よくやった!」


絵里は喜んでいた。


「懲りたのかな?こいつ」


『どうでしょ?』

⏰:09/08/28 02:57 📱:N904i 🆔:UHJIed9E


#334 [我輩は匿名である]
「大丈夫大丈夫!理沙も誠二もここまで言ったんだから!」


『あ…』


「ん?どした?」


『さっそくジンから不在着信あるし…』

⏰:09/08/28 03:03 📱:N904i 🆔:UHJIed9E


#335 [我輩は匿名である]
「は、早っ!どうするかけ直す?」


『かけなおしてみようか?』


「俺が話すよ」


そう言って、誠二が電話を持った。

⏰:09/08/28 03:07 📱:N904i 🆔:UHJIed9E


#336 [我輩は匿名である]
プルルルル


ガチャ


「お前等2人とも覚えとけよーーーーー!!!
俺をなめんなよーーー!」


ブツッ


ジンの叫び声と共に電話はまた切れた。

⏰:09/08/28 03:12 📱:N904i 🆔:UHJIed9E


#337 [我輩は匿名である]
「・・・あははははは!
やっばい!うける!」


スピーカーを通して聞いていた絵里は大爆笑。


『覚えとけって何か怖くない?』


「大丈夫、大丈夫!強がりだって!」


「そうそう、実際何もできねーよ」

⏰:09/08/28 03:22 📱:N904i 🆔:UHJIed9E


#338 [我輩は匿名である]
「それにさ、もうすぐ携帯変えるんだし、もうジンと関わることはないって!だから大丈夫!」


若干怯えている私に絵里と誠二はフォローしてくれた。


(そうだ…もうすぐ携帯を変えるんだから、もう心配することないよね。)

⏰:09/08/28 04:06 📱:N904i 🆔:UHJIed9E


#339 [我輩は匿名である]
バイト代まで後二週間弱。


(私、平和に過ごせるかな?)


どうか何事もなく、平和に毎日を過ごせますように。



私はそう祈るばかりだった。

⏰:09/08/28 04:28 📱:N904i 🆔:UHJIed9E


#340 [我輩は匿名である]
数日後


祈りが届いたかのように私は平和だった。


ジンからの着信もなく、
イタ電も減ってきた。

⏰:09/08/28 04:41 📱:N904i 🆔:UHJIed9E


#341 [pome]
>>1-100
>>100-200
>>200-300
>>300-400
>>400-500

⏰:09/08/28 05:05 📱:F704i 🆔:3rr2YRq6


#342 [我輩は匿名である]
(あ〜平和だ!今日も1日バイトがんばるぞー!)


私は平和に浮かれたまま、ご機嫌にバイトに行った。


「何か理沙さん機嫌いいですね〜」


同じバイトの後輩に言われた。

⏰:09/08/28 23:45 📱:N904i 🆔:UHJIed9E


#343 [我輩は匿名である]
『まぁね〜』


「彼氏でもできたんですか〜?」


『まさか!人間恋だけじゃなく平和なだけで浮かれることもあるのよ〜』

⏰:09/08/28 23:52 📱:N904i 🆔:UHJIed9E


#344 [我輩は匿名である]
「理沙さん、変なの〜」


『うるさーい!笑。いいから10番のセットしてきなさーい!』


「は〜い」

⏰:09/08/28 23:59 📱:N904i 🆔:UHJIed9E


#345 [我輩は匿名である]
ピンポーン


「いらっしゃいませー!」


セットに行かせた後輩の声が響いた。


(お客さんだ!)

⏰:09/08/29 00:21 📱:N904i 🆔:Y5bgQdos


#346 [我輩は匿名である]
『いらっしゃいませー!』


私も厨房からホールに顔を出し挨拶した。





『・・・・・ジン。』

⏰:09/08/29 00:30 📱:N904i 🆔:Y5bgQdos


#347 [我輩は匿名である]
入り口には忘れもしないあいつの顔…


ジンが立っていた。


『……………』



目が合った瞬間はジンは
私にニコリと笑った。

⏰:09/08/29 00:43 📱:N904i 🆔:Y5bgQdos


#348 [我輩は匿名である]
(なんで…!?なんでジンがここにいるの!?)


「一名様ですか?こちらどうぞ」


何も知らない後輩がジンを案内した。

⏰:09/08/29 01:10 📱:N904i 🆔:Y5bgQdos


#349 [我輩は匿名である]
ジン、怖ッ

続き楽しみ

⏰:09/08/29 01:51 📱:auSH3B 🆔:☆☆☆


#350 [我輩は匿名である]
怖いですよね

続き書きます

⏰:09/08/29 02:39 📱:N904i 🆔:Y5bgQdos


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