偽りの“ジン”...
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#201 [我輩は匿名である]
桃の喜怒哀楽を俺のリモコンで全てコントロールできると思うと、想像するだでワクワクしちゃうな
リモコンってすごいよね桃のテレビのリモコンは幸せだな俺も桃のリモコンになりたかった来世は桃専用のリモコンになってもいいかなてかなるからな

⏰:09/08/19 15:06 📱:N904i 🆔:Wcc0n9Fs


#202 [我輩は匿名である]
「ぎゃはははははは!
は、腹痛い!」


絵里はジンからのメールに大爆笑していた。


『笑いごとじゃないよぉ…もうやだぁ…』

⏰:09/08/19 15:09 📱:N904i 🆔:Wcc0n9Fs


#203 [我輩は匿名である]
打って変わって私は笑いごとじゃなかった。


もう限界で、涙が出た。


「ごめん、ごめん!とりあえず理沙、アド変えな?」


『うん…』

⏰:09/08/19 16:26 📱:N904i 🆔:Wcc0n9Fs


#204 [我輩は匿名である]
私は適当にアドを考えアドレスを変えた。


「これで諦めてくれるといいね」

『ジンをなめちゃいけないよ…絶対電話かかってくるよ。』

⏰:09/08/19 16:53 📱:N904i 🆔:Wcc0n9Fs


#205 [我輩は匿名である]
「着信拒否しなよ!」


『どうやってするの?』


「いや、よく分かんないけど…」


そう言いながらも携帯をいじると、意外に簡単に着信拒否のやり方が分かった。

⏰:09/08/20 02:23 📱:N904i 🆔:dv0pf5eM


#206 [我輩は匿名である]
ジンの番号、非通知、公衆電話も拒否した。


「これでメール来ることも、電話鳴ることもないね!」


『うん!』

⏰:09/08/20 03:09 📱:N904i 🆔:dv0pf5eM


#207 [我輩は匿名である]
少し肩の荷が降りた。


だけどモヤモヤはまだ消えない。


まだきっと何かあると予感していたから。

⏰:09/08/20 03:25 📱:N904i 🆔:dv0pf5eM


#208 [我輩は匿名である]
そして数十分後、0秒の不在着信があった。


ジンからだった。


着信拒否にしても、繋がらないだけで、着歴には残るのだ。

⏰:09/08/20 17:18 📱:N904i 🆔:dv0pf5eM


#209 [我輩は匿名である]
ジン
ジン
ジン
ジン
非通知
ジン
ジン
ジン


鬼のように続いた。

⏰:09/08/20 17:57 📱:N904i 🆔:dv0pf5eM


#210 [我輩は匿名である]
じらしすぎ

⏰:09/08/20 18:11 📱:F02A 🆔:lEa/8Wh.


#211 [我輩は匿名である]
わざとじゃないんで

⏰:09/08/20 18:26 📱:N904i 🆔:dv0pf5eM


#212 [我輩は匿名である]
『しつこすぎる〜…』


不在着信のジンの名前を見るだけで、憂鬱になった。

「ねぇねぇ!ちょっと試してみない!?」

絵里が突然言った。

⏰:09/08/20 18:32 📱:N904i 🆔:dv0pf5eM


#213 [我輩は匿名である]
「ジンのことだしさ、絶対出会い系してそうじゃない!?で、私のプリカでブラックメールするの!」


絵里は携帯を二つ持っていた。

絵里がいつも使っているのはDoCoMoの携帯。

⏰:09/08/20 18:41 📱:N904i 🆔:dv0pf5eM


#214 [我輩は匿名である]
おもしろい

⏰:09/08/20 19:55 📱:W52P 🆔:QcIeHioM


#215 [我輩は匿名である]
ありがとう

⏰:09/08/20 23:30 📱:N904i 🆔:dv0pf5eM


#216 [我輩は匿名である]
そしてもう一つ。

あまり使っていないが、絵里はプリカの携帯を持っていた。


「プリカからジンにメールしてみようよ!」

絵里はウキウキしながら言った。

⏰:09/08/20 23:33 📱:N904i 🆔:dv0pf5eM


#217 [我輩は匿名である]
『ストーカーされるよ?
辞めときね!』


「大丈夫、大丈夫!
理沙みたいに会ったりしないから!番号教えるつもりもないし、うざくなったらアド変えるから。それにさ、ジンも新しいメル友できたら理沙のことあきらめるかもよ?」

⏰:09/08/20 23:34 📱:N904i 🆔:dv0pf5eM


#218 [我輩は匿名である]
『うん。そうかも。
絵里が平気ならいいよ。
でも絶対会っちゃいけないからね。』

「りょーかい!!」


そう約束して、私はジンのアドレスを絵里に教えた。

⏰:09/08/20 23:37 📱:N904i 🆔:dv0pf5eM


#219 [我輩は匿名である]
そして相変わらずジンからの不在着信は続いた。


(しつこいなぁ〜)


「よし、出来た!送るよ?」

絵里が言った。

⏰:09/08/20 23:39 📱:N904i 🆔:dv0pf5eM


#220 [我輩は匿名である]
『見せて見せて!』


“前のスタビの投稿見ました!紗弥加っていいます☆仲良くしてくださぁぁぁい(≧▼≦)♪”


『うん、おっけー』

「送〜信!」

⏰:09/08/20 23:43 📱:N904i 🆔:dv0pf5eM


#221 [我輩は匿名である]
「返事くるかな〜?」

『ジンのことだし来そうだなぁ』


〜♪〜♪〜♪〜


さっそく絵里のプリカの
メール着信音がなった。

⏰:09/08/20 23:52 📱:N904i 🆔:dv0pf5eM


#222 [我輩は匿名である]
「きたっ!!」


『はやっ!!』


私と絵里はプリカにしがみついてさっそくメールを見た。

⏰:09/08/20 23:54 📱:N904i 🆔:dv0pf5eM


#223 [我輩は匿名である]
“初めまして〓ジンです〓書き込み見てくれたんだ〓〓友達なろうぜ〓よろしく〓”

『絵文字見れんし。笑』

プリカから絵文字は見れなかったが、やっぱりジンは出会い系で書き込みをしていた。

⏰:09/08/21 00:02 📱:N904i 🆔:suzgZ4M.


#224 [我輩は匿名である]
あげぇ

⏰:09/08/21 22:29 📱:auSH3B 🆔:☆☆☆


#225 [我輩は匿名である]
“お返事ありがとう(^O^)これから仲良くしようね☆ちなみに私は彼氏募集中だからね(^3^)/笑”


絵里はジンに返信。


『思わせ振りだね〜』

「まぁね。笑」

⏰:09/08/22 00:32 📱:N904i 🆔:qGbuOcZU


#226 [我輩は匿名である]
その間も私の携帯からにジンの不在着信がいっぱい表示された。

〜♪〜♪〜♪〜

「きた!」

そしてジンから着信が止んだと思うと、ジンは紗弥加にメール。

⏰:09/08/22 00:37 📱:N904i 🆔:qGbuOcZU


#227 [我輩は匿名である]
“気合うなぁ〜〓俺も彼女募集中〓〓仲良くしてな〓”

“気合うねぇ(*^□^*)
ジンは好きな子もいないのぉ(・・?)”

“いないよ〓最近ヤロー共とおってばっかで女の子と会う機会さえない〓やし遊んでくれ〜〓〓”

⏰:09/08/22 00:43 📱:N904i 🆔:qGbuOcZU


#228 [我輩は匿名である]
『なにこいつ、マジ腹立つ!』


私はジンのメールを見て
怒りを隠せなかった。


もちろんその怒りは嫉妬なんかじゃない。

⏰:09/08/22 00:47 📱:N904i 🆔:qGbuOcZU


#229 [我輩は匿名である]
好きな人いないなら、
私のこと好きじゃないんなら、もう私に構わないでほしい。


もうほっといてほしい。


今でも携帯に残るジンの不在着信を見て、私はため息をついた。

⏰:09/08/22 00:59 📱:N904i 🆔:qGbuOcZU


#230 [我輩は匿名である]
『ん?』


そんなことを考えていると、私の携帯がiモードの点滅していることに気づいた。


(メールだ。まさか…ジンじゃないよね?まさかね。)

⏰:09/08/22 03:56 📱:N904i 🆔:qGbuOcZU


#231 [我輩は匿名である]
〜♪〜♪〜♪〜


『……絵里』

「どした?」

『ジンからメール来た…』

「はぁ?何で?メルアド変えたじゃん!」

⏰:09/08/22 04:14 📱:N904i 🆔:qGbuOcZU


#232 [我輩は匿名である]
『…ショートメール』


そう、ジンはショートメールで私にメールを送ってきたのだ。


「あぁ!そっか忘れてた!」

⏰:09/08/22 04:17 📱:N904i 🆔:qGbuOcZU


#233 [我輩は匿名である]
絵里が言うよう、私もすっかりショートメールという存在を忘れていた。


(見るの怖い…)


私は恐る恐るメールの本文を見た。

⏰:09/08/22 04:19 📱:N904i 🆔:qGbuOcZU


#234 [我輩は匿名である]
“いい加減にしろ メアド教えろ”


(やだ、怖い…)


態度が豹変したジンのメールに心臓がバクバクした。

⏰:09/08/22 04:23 📱:N904i 🆔:qGbuOcZU


#235 [我輩は匿名である]
「なにキレてんのこいつ?理沙気にするな〜」

絵里は一生懸命私に気にするなと励ましてくれたが、やっぱり私は恐怖からか気にしてしまう。


〜♪〜♪〜♪〜

そして次は絵里のプリカにメールが来た。

⏰:09/08/22 04:26 📱:N904i 🆔:qGbuOcZU


#236 [我輩は匿名である]
“紗弥加〓〓写メ見たいな〓俺も送るから〓〓”


紗弥加(絵里)に対してのメールは全然怒ってる要素もなく普通だった。


(二重人格め…)

⏰:09/08/22 04:56 📱:N904i 🆔:qGbuOcZU


#237 [我輩は匿名である]
私はすぐにショートメールも拒否設定にした。

やり方に困難したがなんとかできた。


「これでもう大丈夫やね!」

『うん!』

⏰:09/08/23 02:53 📱:N904i 🆔:LpOQqLcg


#238 [我輩は匿名である]
「じゃあ私はジンにメール返すかな!」


そう言って絵里はプリカでジンにメールを打っていた。


“いいよ♪でも先は恥ずかしいからジンから送って〜(*/ω\*)”

⏰:09/08/23 03:15 📱:N904i 🆔:LpOQqLcg


#239 [我輩は匿名である]
『絵里、写メ送るの?』


「まっさか!送るはずないじゃん!貰い逃げだし。笑」


『なるほどね。なら良かった!』

⏰:09/08/23 03:18 📱:N904i 🆔:LpOQqLcg


#240 [我輩は匿名である]
“照れ屋なんやな〓〓いいよ〓じゃあ俺から送るな〓あんまかっこよくないけど〓〓(画像付き)”


ジンからはすぐに返事が返ってきた。

⏰:09/08/23 03:20 📱:N904i 🆔:LpOQqLcg


#241 [我輩は匿名である]
「あ!プリカから画像見れないんだった!理沙のところに転送してもいい?」

『うん!いいよ!』


プリカから画像は見れず、絵里は私の携帯に画像を転送した。

⏰:09/08/23 03:25 📱:N904i 🆔:LpOQqLcg


#242 [我輩は匿名である]
カチッ


私の携帯から画像をアクセス。


そして画像が表示された。

⏰:09/08/23 03:31 📱:N904i 🆔:LpOQqLcg


#243 [我輩は匿名である]
『別人だしー!!』


私は無意識に大きな声で叫んで言った。


「あら!画像のジン、めっちゃイケメンじゃん!」


『だから別人だから!』

⏰:09/08/23 03:34 📱:N904i 🆔:LpOQqLcg


#244 [我輩は匿名である]
その画像のジンは一度は私も惹かれたカッコいいジンだった。


『私のときもこのカッコいい人だったの!しかも同じ写メだし!マジ全くの別人!!顔も体型も正反対だから!』


私は必死に絵里に説明した。

⏰:09/08/23 03:39 📱:N904i 🆔:LpOQqLcg


#245 [我輩は匿名である]
さっき一気に読みました続きが気になります

また時間できたら更新してくださぃ

⏰:09/08/23 16:36 📱:F906i 🆔:QCAeiq2c


#246 [我輩は匿名である]
読んでいただきありがとうございます

頑張って続き書いていきますね

⏰:09/08/24 03:00 📱:N904i 🆔:oYNt5U0U


#247 [我輩は匿名である]
「知ってる、知ってる。
何回も聞いたから。まぁ、とりあえず本人に問い詰めよ」


そう言って絵里はジンにメールを打った。

⏰:09/08/24 03:05 📱:N904i 🆔:oYNt5U0U


#248 [我輩は匿名である]
“超〜かっこいいね♪これ本当にジンなの〜??笑☆怪しいなぁ〜Ψ(`∀´#)”


「これなら相手に不快を与えることなく、自然なメールでしょ?」


そう言い、絵里はメールを送信した。

⏰:09/08/24 03:09 📱:N904i 🆔:oYNt5U0U


#249 [我輩は匿名である]
“もちろん俺やって〓〓
でも写メうつりがいいの選んだけどな〓〓笑”


「写メうつりがいいんだってさ」

ジンのメールを見て絵里が言った。

⏰:09/08/24 03:12 📱:N904i 🆔:oYNt5U0U


#250 [我輩は匿名である]
『写メうつりじゃなくて全くの別人!誰かの写メを悪用してるから!』


会ったら絶対バレることなのに、そこまでして嘘をつくジンに私は呆れ果てた。

⏰:09/08/24 03:19 📱:N904i 🆔:oYNt5U0U


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