偽りの“ジン”...
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#501 [我輩は匿名である]
万が一ジンだったら言っときます

私はこの小説書いたことに後悔はないんで

むしろ良かったって思うから

自分がどれだけ変わっていたか実感して下さい

⏰:09/09/04 16:21 📱:N904i 🆔:WIy8s1Vo


#502 [我輩は匿名である]
>>500
もう充分荒れてると思うけど

さっさとオーダーすれば

⏰:09/09/04 16:22 📱:SH905i 🆔:☆☆☆


#503 [我輩は匿名である]
>>455 続き

「うわ〜めんどくさい客。私絶対つきたくないなぁ」


「そこは我慢だって!」


ピンポーン


みんなでジンについて話していると呼び出し音が鳴った。

⏰:09/09/04 16:36 📱:N904i 🆔:WIy8s1Vo


#504 [我輩は匿名である]
>>502

もう一度様子見てみますすいません

⏰:09/09/04 16:46 📱:N904i 🆔:WIy8s1Vo


#505 [我輩は匿名である]
「うわっ!9番だ!あいつですよ!嫌だな〜」


それはジンの部屋の席番号だった。


『いいよ、私が行く』


「理沙さん!ありがとうございます〜!」

⏰:09/09/04 16:47 📱:N904i 🆔:WIy8s1Vo


#506 [我輩は匿名である]
これ以上みんなに迷惑かけたくない。


少しでも重荷を減らしてあげなきゃと思い、私はジンのところに向かった。


『失礼します。』

⏰:09/09/04 16:50 📱:N904i 🆔:WIy8s1Vo


#507 [我輩は匿名である]
ジンは私が来た瞬間キツく私を睨んだ。


(うわ…完璧キレてる。)


『ご注文お伺いします』


打って変わって私はとびっきりの営業スマイルをした。

⏰:09/09/04 16:54 📱:N904i 🆔:WIy8s1Vo


#508 [我輩は匿名である]
(余裕を見せなきゃ!)


そう思いながらも内心はビクビク。


やっぱり目の前にいるジンが怖くて仕方なかった。

⏰:09/09/04 17:00 📱:N904i 🆔:WIy8s1Vo


#509 [我輩は匿名である]
「なんで昨日こなかった?」


人は低い声で私を睨みながら聞いてきた。


私はまるで蛇に睨まれる蛙のようだ。


『バイトだったんで…』

⏰:09/09/04 17:18 📱:N904i 🆔:WIy8s1Vo


#510 [我輩は匿名である]
本当は言ってやりたい。


“お前が大嫌いだから行くわけねーだろ!!”


って。


そう大声で叫んでやりたい。

⏰:09/09/04 17:22 📱:N904i 🆔:WIy8s1Vo


#511 [我輩は匿名である]
だけどバイト中に例えそれが憎い相手、ジンであろうともお客さんなんだから言えるはずない。

それに私にはそんな強気なこと言える度胸もない。


弱虫な自分も惨めだった。

⏰:09/09/04 17:29 📱:N904i 🆔:WIy8s1Vo


#512 [我輩は匿名である]
「バイトと俺どっちが大事なんだよ?」


真剣な顔したジンが私にそう聞いた。


バイトとジン?


そんなの100%バイトに決まってる。

⏰:09/09/04 17:33 📱:N904i 🆔:WIy8s1Vo


#513 [我輩は匿名である]
(答えの分かりきった質問すんなよ…。てか自分の方が上だと思ってんの?)


と思いつつも、ジンが暴れるのを恐れて、私はジンに返事をすることができなかった。

⏰:09/09/04 17:52 📱:N904i 🆔:WIy8s1Vo


#514 []
様子みる意味がわかんないよ^^;
感想板もあって
別にここに主以外が書き込めるよーにする必要なくね?
オーダー設定の意味わかってる??

⏰:09/09/04 18:13 📱:PC 🆔:WsyflQtc


#515 [ま]
>>502 はげど

⏰:09/09/04 18:25 📱:SH706i 🆔:☆☆☆


#516 [名無し]
>>450-550

⏰:09/09/05 00:08 📱:N906i 🆔:nUGAiMoI


#517 [名無し]
>>400-550

⏰:09/09/05 00:08 📱:N906i 🆔:nUGAiMoI


#518 [我輩は匿名である]
すいません
さっきオーダーしたら自分もオーダーされて書けなくなったんで解除しました

機械音痴なんでちょっとオーダーできなさそうです

⏰:09/09/05 01:26 📱:N904i 🆔:5.cvgbtQ


#519 [我輩は匿名である]
>>513 続き


「理沙さん、お願いします。」


(!!!?)


返事を返せず黙っていた私の後ろから声がした。


振り替えるとバイトの子がお冷やを持っていた。


ジンが頼んだお冷やだ。

⏰:09/09/05 01:49 📱:N904i 🆔:5.cvgbtQ


#520 [我輩は匿名である]
(い、いま“理沙”って言っちゃったよね…)


何も知らないバイトの子は私のことを“桃”だと思っているジンの前で私の本名である“理沙”と呼んだ。


(ややややややややばいッ!絶対聞こえたよね…)

⏰:09/09/05 01:52 📱:N904i 🆔:5.cvgbtQ


#521 [我輩は匿名である]
『はい』


私は動揺しながらもお冷やを受け取った。


『お冷やになります』


私はお冷やをジンのところに置いた。

⏰:09/09/05 01:55 📱:N904i 🆔:5.cvgbtQ


#522 [我輩は匿名である]
ジンの方を見ると、ジンはうつむいていた。


(睨まれるより逆に怖いし…)


ジンから漂う負のオーラはなんともいえない怖さだった。

⏰:09/09/05 01:59 📱:N904i 🆔:5.cvgbtQ


#523 [我輩は匿名である]
『ご注文大丈夫ですか?』


私はジンに恐る恐る尋ねた。


「…トントロ。以上」


(おぉ!肉頼んだ!)


と少し感動しつつも、
結局トントロ一品だけ。

⏰:09/09/05 02:03 📱:N904i 🆔:5.cvgbtQ


#524 [我輩は匿名である]
『火のほうつけさせていただきますね。ごゆっくりどうぞ。』


そう言って私は部屋を後にした。


ジンはうつむいたままだった。

⏰:09/09/05 02:11 📱:N904i 🆔:5.cvgbtQ


#525 [我輩は匿名である]
(こ、怖かった…)


きっと本名を知られた。


だけどジンは何も言わずうつむいていた。


ジンのことだ。
このままおとなしく終わるはずがない。

⏰:09/09/05 02:19 📱:N904i 🆔:5.cvgbtQ


#526 [我輩は匿名である]
(後からが怖そう…。絵里が言ってた通り本当にジンに殺されたりして…。)


「理沙さん!どうでした?9番のお客!態度最悪でした?」


ジンのところから戻ってきた私をバイトの子が聞いてきた。

⏰:09/09/05 02:26 📱:N904i 🆔:5.cvgbtQ


#527 [我輩は匿名である]
『あぁ。まぁうつむいたまんまで態度は悪かったかな。』


「たまにいますからね!
とっつきにくい客。」


(私のせいでそのとっつきにくい客が来たんだ。ごめんね。)

⏰:09/09/05 02:31 📱:N904i 🆔:5.cvgbtQ


#528 [我輩は匿名である]
(ジン…頼むからバイト先で何もしないで)


私はそう強く思った。


「トントロきました」


そしてジンのトントロが出された。

⏰:09/09/05 03:34 📱:N904i 🆔:5.cvgbtQ


#529 [我輩は匿名である]
(みんなに迷惑かけたくないし私がいかなくちゃ。
でも…やっぱり行きたくない)


私は臆病だった。


「料理でまーす」


そう言って他の子がジンのところへトントロを持っていってくれた。

⏰:09/09/05 03:36 📱:N904i 🆔:5.cvgbtQ


#530 [我輩は匿名である]
(ごめんなさい…)


心の中でそう思い、その子の安否も心配だった。


(ジンに何も酷いこと言われてませんように…)


そう思っていると、すぐにその子が戻ってきた。

⏰:09/09/05 03:39 📱:N904i 🆔:5.cvgbtQ


#531 [我輩は匿名である]
『大丈夫だった!?』


私はすかさず聞いた。


「ん?9番ですか?全然平気でしたよ〜。ずっとうつむいてましたけど。」


(まだうつむいとったんかい!!)

⏰:09/09/05 03:46 📱:N904i 🆔:5.cvgbtQ


#532 [我輩は匿名である]
「あ、9番帰りますね。」

しばらくするとジンは会計をした。


「ありがとうございます。420円になります。」


ジンは無言のままお金を払った。

⏰:09/09/05 05:17 📱:N904i 🆔:5.cvgbtQ


#533 [我輩は匿名である]
前は二時間近くいたのに、今日のジンはトントロを食べてすぐ帰るみたいだ。


(今日も絶対ねばると思ったのに…。こんな早く帰るなんておかしい。)


ジンの行動が読めなかった。

⏰:09/09/05 05:19 📱:N904i 🆔:5.cvgbtQ


#534 [我輩は匿名である]
「ありがとうございます。またお願いします!」


ジンは店を出ていった。


「あの人、今日はトントロだけでしたね!」


『そうだね』

⏰:09/09/05 05:34 📱:N904i 🆔:5.cvgbtQ


#535 [我輩は匿名である]
バイトの子らはジンの話で少し盛り上がっていた。


「また来そうですよね!」


「危険人物だな!」


“危険人物”


みんながジンのことをそう言っていた。

⏰:09/09/05 05:38 📱:N904i 🆔:5.cvgbtQ


#536 [我輩は匿名である]
私もそう思う。


むしろみんなより私がジンの危険さを100倍痛感していると思う。


みんなは面白半分に笑って話しているけど、私は笑えなかった。

⏰:09/09/05 05:44 📱:N904i 🆔:5.cvgbtQ


#537 [あい]
トントロ(笑)

⏰:09/09/05 08:22 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#538 [我輩は匿名である]
『お疲れ様でーす』


私は22時に上がった。


(店長にバイト辞めるって言わなくちゃ…でも何て言おう?)

⏰:09/09/05 16:12 📱:N904i 🆔:5.cvgbtQ


#539 [我輩は匿名である]
「理沙さん、お疲れ様です」


『お疲れ様です』


(言わなくちゃ…)


「東京バナナ食べます?お土産でいただいたんですよ」


『あ、はい。ありがとうございます。いただきます。』

⏰:09/09/06 01:54 📱:N904i 🆔:9ttrUjyI


#540 [我輩は匿名である]
(言いづらい…。言うタイミングが…。)


私は東京バナナを受け取り、言いだすタイミングを探していた。


『あの…』

⏰:09/09/06 01:59 📱:N904i 🆔:9ttrUjyI


#541 [我輩は匿名である]
「ん?」


『言いづらいんですが…』


「おかわり?」


(違うって!)

⏰:09/09/06 02:08 📱:N904i 🆔:9ttrUjyI


#542 [我輩は匿名である]
せっかく言おうと思っても店長のおとぼけでまた言いだせなかった。


「…もしかして、辞めたいとか?」


(!!?)


私がなかなか言いだせず、おどおどした態度に気付いたのか店長から聞いてきた。

⏰:09/09/06 02:19 📱:N904i 🆔:9ttrUjyI


#543 [我輩は匿名である]
『はい…実は。』


「う〜ん。正直困るなぁ。人員不足だからさ。」


『……………。』


「いつまで?」

⏰:09/09/06 02:29 📱:N904i 🆔:9ttrUjyI


#544 [我輩は匿名である]
『本当にすごいわがままなんですが、できれば今日いっぱいで。』


「えぇー!それは困る。せめて今月いっぱい頑張ってよ」


『…分かりました。』

⏰:09/09/06 02:42 📱:N904i 🆔:9ttrUjyI


#545 [我輩は匿名である]
私は今月いっぱいまでバイトを続けることになった。

でも後少しのことだ。


『いきなりですいませんでした。』


私は店長に深々と謝った。

⏰:09/09/06 03:00 📱:N904i 🆔:9ttrUjyI


#546 [我輩は匿名である]
(あ〜せっかく慣れてきたのに、また一からスタートだよ。新しいバイト探さなきゃ。携帯も買い変えなきゃ。お金ないし…)


財布の中が淋しい私は、
バイトも辞め、携帯も変えなきゃいけないので、お金の面でも悩まされた。

⏰:09/09/06 03:17 📱:N904i 🆔:9ttrUjyI


#547 [我輩は匿名である]
(そもそもジンがいなけりゃバイトも辞めずに携帯も変えずに済んだのに…!!)


考えれば考えるほど、怒りの矛先はジンに向いた。


(ジンのやつめ!!)

⏰:09/09/06 03:20 📱:N904i 🆔:9ttrUjyI


#548 [我輩は匿名である]
『じゃお先に失礼します!』


ジンにイライラしつつも、顔には出さず、みんなに挨拶をし、裏口から店を出た。


「お疲れ」


『…………ジン』

⏰:09/09/06 04:24 📱:N904i 🆔:9ttrUjyI


#549 [我輩は匿名である]
裏口のすぐ横にジンが立っていた。


『…どうしたの?』


私は冷静にジンに尋ねた。


だけど内心パニック状態だ。

⏰:09/09/06 04:25 📱:N904i 🆔:9ttrUjyI


#550 [我輩は匿名である]
(なんでなんでなんで!
なんでいるのよ!待ち伏せ?怖すぎる…。どうする私!?)


心の中はこんな状態だ。


ただでさえジンがバイト先に来たことでいつもより疲れたのに、本当の戦いはこれからだ。


今から始まるんだ。

⏰:09/09/06 04:29 📱:N904i 🆔:9ttrUjyI


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