偽りの“ジン”...
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#351 [我輩は匿名である]
(待って、そういえば…)


私は過去の記憶を振り返った。


私のバイト先は焼肉屋。


昔ジンにそういった話をしたことがある。

⏰:09/08/29 02:41 📱:N904i 🆔:Y5bgQdos


#352 [我輩は匿名である]
『街中の焼肉屋さんで、松阪牛取り扱ってるんだよ!』


こんな話をジンに話したことがある。


(ジン…覚えていたの?)

⏰:09/08/29 02:49 📱:N904i 🆔:Y5bgQdos


#353 [我輩は匿名である]
“街中にある”



“松阪牛”



この2つで私のバイト先を突き止めたの??

⏰:09/08/29 02:53 📱:N904i 🆔:Y5bgQdos


#354 [我輩は匿名である]
(ここまでするの…ジン?バイト先まで来るなんて辞めてよ…)


バイト先に何か迷惑かけてしまったらどうしようと心配だった。


そしてジンを案内した後輩が戻ってきた。

⏰:09/08/29 03:00 📱:N904i 🆔:Y5bgQdos


#355 [我輩は匿名である]
「今のお客さん、白菜キムチだけしか注文しなかった〜。ドリンクはお冷やです」


「あははは。そんなときもあるさ。はい、お冷や」


そう言って店長は私にお冷やを渡した。

⏰:09/08/29 03:03 📱:N904i 🆔:Y5bgQdos


#356 [我輩は匿名である]
(えっ?私が行くの〜!!)


まかされたからには行くしかなく、私はジンのところにお冷やを持っていった。


『失礼します』


「桃…!」

⏰:09/08/29 03:11 📱:N904i 🆔:Y5bgQdos


#357 [我輩は匿名である]
「俺のために来てくれたんだ。ありがとう!」


(来たくて来たんじゃねーよ!それにバイト先まで来たのはあんただろ)


『こちらタレ皿になります。』


私はジンの言葉は無視してタレ皿を出した。

⏰:09/08/29 03:19 📱:N904i 🆔:Y5bgQdos


#358 [我輩は匿名である]
「タレ皿はいいよ。もう注文もしたから。」


『白菜キムチだけでいいんですか?』


「うん。桃に会いにきただけやから」


そう言ったジンはすごく笑顔だった。

⏰:09/08/29 03:21 📱:N904i 🆔:Y5bgQdos


#359 [我輩は匿名である]
(キモい…。しかも焼肉屋来てお肉食べないのかよ)


『じゃ、失礼します』


「あ、待って。これ」


そう言ってジンは私に封筒を渡してきた。

⏰:09/08/29 03:32 📱:N904i 🆔:Y5bgQdos


#360 [我輩は匿名である]
「ラブレター。笑」


『はい?』


「受けとってくれなきゃ暴れちゃうぞ」


(でた…脅迫。)

⏰:09/08/29 03:59 📱:N904i 🆔:Y5bgQdos


#361 [我輩は匿名である]
そんなこと言われたら受け取らないわけにはいかない。


「俺の精一杯の気持ち書いたからな」


『…失礼します』


私は封筒を受け取り部屋を後にした。

⏰:09/08/29 04:36 📱:N904i 🆔:Y5bgQdos


#362 [我輩は匿名である]
封筒には大きく


“TO 桃ちゃん


と書いてあり、ハートマークのシールで封がされていた。

⏰:09/08/29 15:40 📱:N904i 🆔:Y5bgQdos


#363 [我輩は匿名である]
私は手紙をバイトの人達にバレないように折り曲げてポケットに入れた。


ピンポーン


ジンの部屋の番号から呼び出し音が鳴った。


「はーい!お伺いします」

⏰:09/08/29 16:13 📱:N904i 🆔:Y5bgQdos


#364 [我輩は匿名である]
後輩がジンの部屋に入り、しばらくすると戻ってきた。


「ドリンク?」


店長が聞いた。


「いや、なんか大きい器がタレか?とか小さい器は何だっけ?とか聞かれました。私最初に説明したんだけどなぁ。笑」

⏰:09/08/29 16:51 📱:N904i 🆔:Y5bgQdos


#365 [我輩は匿名である]
『へぇ〜』


私は全く他人事のように話を聞いた。


「料理でまーす」 


そう言って行ったのはジンのところに白菜キムチを持っていったバイトの男の子だ。

⏰:09/08/30 00:42 📱:N904i 🆔:p869y07.


#366 [我輩は匿名である]
「なんかすごい嫌がられたんですけど、俺」


バイトの子がジンのところから戻ってきて言った。


『どうしたの?』

⏰:09/08/30 00:50 📱:N904i 🆔:p869y07.


#367 [我輩は匿名である]
「おもいっきり睨まれて、舌打ちされました…。やっぱ男ってだけで嫌がられてるんですかね〜?」


『ま、マジかぁ。でも気にするな〜!』


私はそう言ってあげることしかできなかった。

⏰:09/08/30 01:21 📱:N904i 🆔:p869y07.


#368 [我輩は匿名である]
ピンポーン


『はーい』


(ゲッ、またジンのところだ)


ジンからの呼び出しコール。


私は嫌々向かった。

⏰:09/08/30 03:46 📱:N904i 🆔:p869y07.


#369 [我輩は匿名である]
『失礼します』


「あ、桃だ。嬉しい!
手紙読んでくれた?」


『バイト中ですので』


「バイト終わったら読んでね」


『ご用件は?』

⏰:09/08/30 04:23 📱:N904i 🆔:p869y07.


#370 [我輩は匿名である]
「お冷おかわり!」


『…かしこまりました』


(飲むの早ッ!)


「桃!」


『なんでしょうか?』

⏰:09/08/30 05:15 📱:N904i 🆔:p869y07.


#371 [我輩は匿名である]
「バイト着すごくそそるよ…」


(ヤダ…きもい!!)


私は身震いした。


『…失礼します』

⏰:09/08/30 05:16 📱:N904i 🆔:p869y07.


#372 [我輩は匿名である]
「それと!!」


部屋から出ようとする私をジンは呼び止めた。


「…あの糞男。あの件に関しては許さないからな」


ジンの顔つきが急に変わった。

⏰:09/08/30 05:18 📱:N904i 🆔:p869y07.


#373 [我輩は匿名である]
ただでさえ細い目がさらに見えない状態に。


それに大事な友達を糞男と呼ばれたことに対しても腹が立った。


『…何でバイト場分かったの?』


私は怒りを抑え、話をそらしてジンに聞いた。

⏰:09/08/30 19:33 📱:N904i 🆔:p869y07.


#374 [奈月]
気になる

⏰:09/08/30 19:43 📱:F01A 🆔:VTj9qX0I


#375 [我輩は匿名である]
するとジンは言った
『バイト先とか余裕』

⏰:09/08/30 20:11 📱:SH904i 🆔:RNz4z5NI


#376 [我輩は匿名である]
>>375
主じゃないし

⏰:09/08/30 20:16 📱:SH704i 🆔:☆☆☆


#377 [我輩は匿名である]
ジン?
あなたば誰

⏰:09/08/30 22:58 📱:SH904i 🆔:RNz4z5NI


#378 [我輩は匿名である]
家政婦はみた。

⏰:09/08/30 23:10 📱:F704i 🆔:c9VrszYY


#379 [我輩は匿名である]
続き書きます

⏰:09/08/30 23:10 📱:SH904i 🆔:RNz4z5NI


#380 [ぽ]
主さん、できれば上の人たちオーダーしてほしいです(>_<)

⏰:09/08/30 23:36 📱:F03A 🆔:NRlwYecM


#381 [我輩は匿名である]
>>380
あたしはスレ荒らしてないのに…

⏰:09/08/30 23:52 📱:SH704i 🆔:☆☆☆


#382 [我輩は匿名である]
更新遅れてすいません
なかなか書けなくて申し訳ないです

>>375さんもある意味正解に近いですね


頑張ってちょこちょこですが書きたいと思います

bbs1.ryne.jp/r.php/novel/4521/

感想板なんで、感想、意見お待ちしてます

⏰:09/08/31 01:31 📱:N904i 🆔:2RWoJ/g6


#383 [我輩は匿名である]
「桃のデータからインターネットで検索したら多分ここかなって。そしたら案の定いてラッキーだったよ。インターネットで便利だよね。」


『…………』


私はそんなことを堂々と言うジンに何も言い返せることはなかった。

⏰:09/08/31 01:40 📱:N904i 🆔:2RWoJ/g6


#384 [我輩は匿名である]
(この人、自分がしてることストーカーって気づいてないの?)


「俺も素直になるよ。桃を傷つけない。だから桃を素直になって。」


ジンに言われた。

⏰:09/08/31 01:49 📱:N904i 🆔:2RWoJ/g6


#385 [我輩は匿名である]
私はいつだって素直だ。


ジンが嫌い。


ジンと関わりたくないの。


だから素直に態度に出してきた。



何でそれがジンに伝わらないの?

⏰:09/08/31 01:57 📱:N904i 🆔:2RWoJ/g6


#386 [我輩は匿名である]
それに自意識過剰も入ってて、勘違い。


痛すぎる。


ピンポーン


そんなとき他の部屋から呼び出しベルが鳴った。

⏰:09/08/31 02:03 📱:N904i 🆔:2RWoJ/g6


#387 [我輩は匿名である]
『はい!お伺いします』


(ラッキー)


私はジンに背を向け部屋を出て、呼び出し番号の部屋に行った。

⏰:09/08/31 02:06 📱:N904i 🆔:2RWoJ/g6


#388 [我輩は匿名である]
その後、ジン回お冷やをお代わりした。

私はタイミング良くジンの席に行くことはなかった。

「5番の客、白菜キムチとお冷やだけでもう二時間いますよ」


バイトの子が言った。


(早く帰ってよ…)

⏰:09/08/31 02:51 📱:N904i 🆔:2RWoJ/g6


#389 [我輩は匿名である]
>>388

ジンはお冷やを3回お代わりした。

ですm(__)m

⏰:09/08/31 02:58 📱:N904i 🆔:2RWoJ/g6


#390 [我輩は匿名である]
ピンポーン


またジンのところから呼び出しだった。


(よし…!)


『お伺いします』


私はジンのところに向かった。

⏰:09/08/31 03:49 📱:N904i 🆔:2RWoJ/g6


#391 [我輩は匿名である]
「桃だ。嬉しい。お冷やお代わりで」


ジンが笑顔で言った。 


『すいません。当店、一組のお客様に一部屋二時間までとなっておりますので、申し訳ございませんがお帰りを頂けますか?』

⏰:09/08/31 03:54 📱:N904i 🆔:2RWoJ/g6


#392 [我輩は匿名である]
「え?そうなの?」


『本当にすいません』



そんなのもちろんウソだ。ジンを追い出すでまかせ。

⏰:09/08/31 03:56 📱:N904i 🆔:2RWoJ/g6


#393 [我輩は匿名である]
「そっかぁ。分かった!
じゃ、チェックで」


『400円になります。』


「はーい」 


そう言ってジンは400円を出した。

⏰:09/08/31 07:23 📱:N904i 🆔:2RWoJ/g6


#394 [クロ]
続きがめちゃくちゃきになります(>_<)

⏰:09/08/31 20:23 📱:W61T 🆔:rA/wcgB2


#395 [我輩は匿名である]
ありがとうございます

⏰:09/09/01 04:19 📱:N904i 🆔:SJoEFttA


#396 [我輩は匿名である]
(焼肉屋で400円で帰った人初めてだよ…)


「じゃ、また来るから」


ジンの言葉に鳥肌だたった。

⏰:09/09/01 04:25 📱:N904i 🆔:SJoEFttA


#397 [我輩は匿名である]
“また来るから”


バイト先を知られた以上、きっとジンはまた来るだろう。


(どうしよう…)

⏰:09/09/01 04:42 📱:N904i 🆔:SJoEFttA


#398 [我輩は匿名である]
バイト先も変える?


(バイトも慣れてきて引っ張る側にまできたのに…)


私はバイトはまだ続けたかった。


だけどジンに知られ、どうしていいか分からない。

⏰:09/09/01 04:45 📱:N904i 🆔:SJoEFttA


#399 [我輩は匿名である]
『疲れた…』


バイトが終わり家に帰り、ベッドに横たわった。


(そういえば手紙もらったんだ…)


私はジンから貰った手紙の封を開けた。

⏰:09/09/01 04:51 📱:N904i 🆔:SJoEFttA


#400 [我輩は匿名である]
“桃へ。桃がこの手紙を読んでる頃、俺も同じ時間に桃を思っているでしょう。最近はすれ違いが多いよな。お互い頑固なんだろうね。だけど喧嘩するほど仲が良いっていうように、俺達もきっとそうなんだと思う。今のバラバラの現状は神様の試練なんだと考えてる。だから俺は負けねぇ。

⏰:09/09/01 04:57 📱:N904i 🆔:SJoEFttA


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