偽りの“ジン”...
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#589 [我輩は匿名である]
「……謝れ。」


(は?)


ジンは小さく呟いた。


「謝れ、謝れ、謝れー!」


そしておもいっきり大声で叫んできた。

⏰:09/09/09 04:26 📱:N904i 🆔:CG38Pp1U


#590 [我輩は匿名である]
『な…!だからジンもウソついたんだから謝らない!』


「うるさい!いいから謝れ!謝れーー!!」


まるでただをこねるガキだ。


見た目はおっさんだが中身は完璧なガキ。

⏰:09/09/09 04:29 📱:N904i 🆔:CG38Pp1U


#591 [我輩は匿名である]
言い返すことが出来なくなったら、“謝れ”の一点張り。


意味不明だ。


『いや!謝らない!』


だけど例え謝って解決できたとしても私はジンに謝らない。


絶対に。

⏰:09/09/09 04:34 📱:N904i 🆔:CG38Pp1U


#592 [我輩は匿名である]
「謝れ!謝らないと痛い目みるぞ!」


グイッ


ジンは私の手をおもいっきり引っ張った。


『痛ッ!!』

⏰:09/09/10 01:36 📱:N904i 🆔:ffZFGmXo


#593 [我輩は匿名である]
どんだけ最悪な奴でもジンは男。


力は相当強かった。


『やだ!痛い離して!触らないで!』


痛いのもやだ。


だけどジンに触られた気持ち悪さが更に嫌だった。

⏰:09/09/10 01:38 📱:N904i 🆔:ffZFGmXo


#594 [我輩は匿名である]
『……グスッ』


私は泣きだしてしまった。


「あ、ご、ごめん」


私が泣き出し、我に返ったかのようにジンは手を離してくれた。

⏰:09/09/10 01:53 📱:N904i 🆔:ffZFGmXo


#595 [我輩は匿名である]
「痛かった?でも桃が悪いんだから反省しなくちゃな?」


こんな状況になってもジンは私を責めていた。


「な?」


そう言ってジンは私の頭をポンポンと触った。

⏰:09/09/10 02:03 📱:N904i 🆔:ffZFGmXo


#596 [我輩は匿名である]
ゾクッ…


ジンに触られた瞬間寒気が走った。


(や…いやっ!!)

⏰:09/09/10 02:05 📱:N904i 🆔:ffZFGmXo


#597 [我輩は匿名である]
『触んな!キモイ!』


突発的に私はそう叫んでしまった。


「…なに?」


ジンは暗い表情で私に言った。

⏰:09/09/10 02:29 📱:N904i 🆔:ffZFGmXo


#598 [我輩は匿名である]
『私に触んないで!気持ち悪い!キモイキモイキモイ!』


私は泣きながらジンに訴えた。


「・・・・・」



ジンは目を真ん丸にしながら私を見つめていて。

⏰:09/09/10 02:31 📱:N904i 🆔:ffZFGmXo


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