偽りの“ジン”...
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#603 [我輩は匿名である]
「桃ぉーーッッ!!」
私の叫び声に負けないくらいの大きな叫び声が返ってきた。
そしてジンの走る姿が目に入った。
ジンが私に向かって走ってきている。
:09/09/11 03:50 :N904i :513Y0/5.
#604 [我輩は匿名である]
大きな体を揺らしながら走るジンの姿。
その顔は真っ赤で細い目が三角。
今までにないくらいキレている顔だ。
:09/09/11 04:01 :N904i :513Y0/5.
#605 [我輩は匿名である]
(や、やばい!!)
『イヤーーッッ!!!』
私は追いかけてくるジンを見て我に返っり、そして悲鳴が出た。
(こ、殺される…!!)
:09/09/11 04:09 :N904i :513Y0/5.
#606 [我輩は匿名である]
私は追いかけてくるジンに対して逃げ走った。
(逃げなきゃ…逃げなきゃ…!!)
夢でよくある走っているのに地に足がついていない感じ。
まさにそんな感じだ。
:09/09/11 04:21 :N904i :513Y0/5.
#607 [我輩は匿名である]
スローモーションまでとはいかないけど、走っている感じがしない。
『ハァハァ…』
だけど息切れしている私がいる。
:09/09/11 05:05 :N904i :513Y0/5.
#608 [我輩は匿名である]
ジンがどのくらいの足の速さかは分からない。
私に追い付いてきているのかも分からない。
後ろを振り返って確認すれば分かることなのに、今はその時間さえもったいない。
0,01秒さえ無駄にはできない。
:09/09/11 05:10 :N904i :513Y0/5.
#609 [我輩は匿名である]
(逃げろ…もっと遠くへ逃げるんだ!!)
「待ちやがれー!!」
ジンの叫び声が聞こえ、
その声がよりいっそう私を恐怖にした。
:09/09/11 05:28 :N904i :513Y0/5.
#610 [我輩は匿名である]
(いや…!追い付かないで…!!)
私は必死だった。
『!?』
必死に逃げる私に一つの物が目に入った。
交番だ。
:09/09/12 03:34 :N904i :s45HhwKA
#611 [我輩は匿名である]
私は無我夢中だった。
何も考えずに交番に飛び込んだ。
『助けて下さい!!殺される…殺されそうなんです!!』
:09/09/12 03:40 :N904i :s45HhwKA
#612 [我輩は匿名である]
「ちょっ…君!!落ち着いて!」
いきなりパニック状態で入ってきた私に警察もびっくりしていた。
『追い掛けられてるんです!こ、殺されれそうなんです!』
:09/09/12 03:43 :N904i :s45HhwKA
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