偽りの“ジン”...
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#629 [我輩は匿名である]
ちなみに“市原”は、私が市原隼人のファンだったから使った。


「市原…桃さんね。」


警官は信じているようだった。

⏰:09/09/13 03:10 📱:N904i 🆔:zrg.31kM


#630 [我輩は匿名である]
(やばい…名前をごまかせても、このままじゃ連絡先聞かれるのも時間の問題だ。)


『あ、あの…』


「どうしました?」

⏰:09/09/13 23:54 📱:N904i 🆔:zrg.31kM


#631 [我輩は匿名である]
『親に連絡したいんで…。向こうで電話かけてきます』


「あ、どうぞ。」


警官はなんの疑いもなく許可してくれた。

⏰:09/09/13 23:57 📱:N904i 🆔:zrg.31kM


#632 [我輩は匿名である]
もちろんそんなつもりはない。


私は携帯を片手に持ち、
カバンごと持って部屋を出た。


(カバンごと持ってくことに怪しまれないかな…)

⏰:09/09/13 23:59 📱:N904i 🆔:zrg.31kM


#633 [我輩は匿名である]
携帯を耳に当て電話をかけるふりをしながら、様子を伺ったが何か書類を書いてるようで全くこっちを見ない。


(今しかない…)


私は電話を使って一人演技をしながら交番に少しづつ離れていった。

⏰:09/09/14 01:11 📱:N904i 🆔:kRKezsos


#634 [我輩は匿名である]
ドキドキドキドキ


少しずつ離れていく度に、バレたらどうしようと心配で仕方なかった。


(よし、もう大丈夫!)

⏰:09/09/15 01:54 📱:N904i 🆔:8RPp2926


#635 [我輩は匿名である]
ある程度離れたところで、私はおもいっきり走った。


『ハァハァ…』


どれくらい走っただろうか。


私は身体中、汗だくだ。

⏰:09/09/15 01:59 📱:N904i 🆔:8RPp2926


#636 [我輩は匿名である]
走るのを辞めても少しでも離れようと途方に暮れながらも歩き続けた。

気が付くと川原まで来ていた。


(こ…怖かった)



ジンと出会って何度も怖い思いをした。


だけど今日ほど怖かった日はない。

⏰:09/09/15 02:03 📱:N904i 🆔:8RPp2926


#637 [我輩は匿名である]
ジンに本気で殺されるかと思った。


ジンに髪を引っ張られた頭部がまだひりひりする。


警察のおかげでジンから逃げられたが親にジンのことがバレるかと思った。

⏰:09/09/15 02:18 📱:N904i 🆔:8RPp2926


#638 [我輩は匿名である]
私は自然と涙が出てきた。

『ばかやろー!!』


泣きながらおもいっきり叫んだ。


叫ぶとさらに涙がでてきた。

⏰:09/09/15 02:42 📱:N904i 🆔:8RPp2926


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