偽りの“ジン”...
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#521 [我輩は匿名である]
『はい』
私は動揺しながらもお冷やを受け取った。
『お冷やになります』
私はお冷やをジンのところに置いた。
:09/09/05 01:55 :N904i :5.cvgbtQ
#522 [我輩は匿名である]
ジンの方を見ると、ジンはうつむいていた。
(睨まれるより逆に怖いし…)
ジンから漂う負のオーラはなんともいえない怖さだった。
:09/09/05 01:59 :N904i :5.cvgbtQ
#523 [我輩は匿名である]
『ご注文大丈夫ですか?』
私はジンに恐る恐る尋ねた。
「…トントロ。以上」
(おぉ!肉頼んだ!)
と少し感動しつつも、
結局トントロ一品だけ。
:09/09/05 02:03 :N904i :5.cvgbtQ
#524 [我輩は匿名である]
『火のほうつけさせていただきますね。ごゆっくりどうぞ。』
そう言って私は部屋を後にした。
ジンはうつむいたままだった。
:09/09/05 02:11 :N904i :5.cvgbtQ
#525 [我輩は匿名である]
(こ、怖かった…)
きっと本名を知られた。
だけどジンは何も言わずうつむいていた。
ジンのことだ。
このままおとなしく終わるはずがない。
:09/09/05 02:19 :N904i :5.cvgbtQ
#526 [我輩は匿名である]
(後からが怖そう…。絵里が言ってた通り本当にジンに殺されたりして…。)
「理沙さん!どうでした?9番のお客!態度最悪でした?」
ジンのところから戻ってきた私をバイトの子が聞いてきた。
:09/09/05 02:26 :N904i :5.cvgbtQ
#527 [我輩は匿名である]
『あぁ。まぁうつむいたまんまで態度は悪かったかな。』
「たまにいますからね!
とっつきにくい客。」
(私のせいでそのとっつきにくい客が来たんだ。ごめんね。)
:09/09/05 02:31 :N904i :5.cvgbtQ
#528 [我輩は匿名である]
(ジン…頼むからバイト先で何もしないで)
私はそう強く思った。
「トントロきました」
そしてジンのトントロが出された。
:09/09/05 03:34 :N904i :5.cvgbtQ
#529 [我輩は匿名である]
(みんなに迷惑かけたくないし私がいかなくちゃ。
でも…やっぱり行きたくない)
私は臆病だった。
「料理でまーす」
そう言って他の子がジンのところへトントロを持っていってくれた。
:09/09/05 03:36 :N904i :5.cvgbtQ
#530 [我輩は匿名である]
(ごめんなさい…)
心の中でそう思い、その子の安否も心配だった。
(ジンに何も酷いこと言われてませんように…)
そう思っていると、すぐにその子が戻ってきた。
:09/09/05 03:39 :N904i :5.cvgbtQ
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