続:バツイチ子持ちの君へ
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#101 [けん]
こんな俺でも・・・
エリちゃんは会いたいと何度も言ってくれる
どれだけ拒んでも・・・
どれだけ突き放しても・・・
エリちゃんの、俺に対する気持ちは変わらなかった
:09/10/13 16:29
:F905i
:GFbEKJEA
#102 [けん]
根負けした俺は、エリちゃんと会う事にした
────当日
何を話していいかわからず、妙な緊張感が漂っていた
重い空気を切り裂くかのように、エリちゃんが口を開く
:09/10/13 16:32
:F905i
:GFbEKJEA
#103 [けん]
「ご飯何食べよっか♪けんちゃん食べたい物とかある?」
俺は
『何でもいいよ。エリちゃんの食べたい物で・・・』
超無愛想に答えてしまった
それに気付かないのか、エリちゃんは相変わらずテンションが高い
:09/10/13 16:35
:F905i
:GFbEKJEA
#104 [けん]
「本当に!?じゃあ・・・お好み焼き食べたい!」
お好み焼きか・・・
そういや、エリちゃんと初めてご飯を食べに行ったのもお好み焼きだったな
『じゃあ、前に行ったお店にする?』
:09/10/13 16:38
:F905i
:GFbEKJEA
#105 [けん]
うん!と元気よく答えるエリちゃん・・・
本当は、あのお好み焼き屋さんも・・・
絵美とよく行ったお店
そんな事を知るはずもないエリちゃんは・・・とても楽しそうだ
:09/10/13 16:40
:F905i
:GFbEKJEA
#106 [けん]
お店に着き、注文を済ませて・・・しばしの談笑をしていた
ふと気付くと
店内は家族連れで満員となっていた
店内を走り回る子供
それを追いかける親
他人事とは思えないシーンだ
:09/10/13 16:43
:F905i
:GFbEKJEA
#107 [けん]
「家族連れが多いね。けんちゃんって子供好き?」
エリちゃんからの・・・突然の質問
エリちゃんには、絵美や蒼汰の事は一切話していなかった
話す事によって、また思い出して苦しくなると思っていたから
:09/10/13 16:46
:F905i
:GFbEKJEA
#108 [けん]
『子供?めっちゃ好きやで。てか、エリちゃんには言ってなかったんやけど・・・実は』
俺は全てを話した
バツイチ子持ちの彼女と付き合っていたこと
同棲をしていたこと
妊娠や中絶をさせてしまったこと
そして、ずっと引きずっていたこと
:09/10/13 16:49
:F905i
:GFbEKJEA
#109 [けん]
エリちゃんの反応は意外?なものだった
「知ってるよ。だって、けんちゃんの車の運転席に子供が似顔絵を書いたポーチがあったから」
あっ、なるほど!
女の子って、やっぱ敏感やなっと思った
:09/10/13 16:55
:F905i
:GFbEKJEA
#110 [けん]
「妊娠とかは知らんかったけど・・・何で産ませなかったの?」
俺は全部正直に話した
それに対してエリちゃんは・・・
「けんちゃんって最低なんだね。その彼女がかわいそう。」
:09/10/13 16:58
:F905i
:GFbEKJEA
#111 [けん]
最低?
そんな事わかってるけど、面と向かって言われたのは初めてだから、ちょっとビックリした
ましてや、いつも大人しいイメージのエリちゃんからそんな言葉が出るなんて・・・思いもしなかった
:09/10/13 17:00
:F905i
:GFbEKJEA
#112 [けん]
その後も、エリちゃんからの罵声の嵐は続く・・・
何も言い返せない
てか、こんな最低な男なんだから、エリちゃんも冷めてくれただろう
それが、この苦痛の時間を耐えれるせめてもの救いだった
:09/10/13 20:35
:F905i
:GFbEKJEA
#113 [けん]
目の前ではジュージューっとお好み焼きが焦げている
『とりあえず食べよう』
そう話すのがやっと・・・だった
無言で箸を動かすエリちゃん
:09/10/13 20:39
:F905i
:GFbEKJEA
#114 [けん]
「けんちゃんはどう思ってるの?」
『えっ?』
突然の質問に言葉が詰まった
『そりゃあ、本当に悪い事をしたと思ってるよ』
「そうじゃなくって!」
:09/10/13 20:41
:F905i
:GFbEKJEA
#115 [けん]
またまた『へっ?』って感じになった
「けんちゃんは、今でも元カノが忘れられないの?」
・・・・・・
・・・・・・
しばらく考えた
:09/10/13 20:43
:F905i
:GFbEKJEA
#116 [けん]
そして
『元カノにはもう未練はないよ』
「じゃあ何に未練があるの?」
すかさず返してくるエリちゃん
こんな勢いある子だったんだ・・・
:09/10/13 20:44
:F905i
:GFbEKJEA
#117 [けん]
「子供?」
エリちゃんは俺が答える前に聞いてきた
『んっ〜・・・まぁ。。。』
言い切る事が怖くて
認めてしまうのが嫌で
俺は、そう濁して答えた
:09/10/13 20:48
:F905i
:GFbEKJEA
#118 [けん]
「そうなんだ。。。でも、それは私としては嬉しいことかな」
またまた意外な言葉だった
「だって、別れてからもこうやって子供の事を考えれるけんちゃんは純粋だと思うから。血は繋がってないのに・・・本当の父親でも・・・血が繋がってても、最近の人では子供の事をここまで愛せる人は中々いないんじゃないかな」
:09/10/13 20:53
:F905i
:GFbEKJEA
#119 [けん]
「私も1人の女として言わせてもらうと・・・けんちゃんみたいな人だったら自分の子供を心から愛せて、妻にとっても子供にとっても良いパパになれそうだよね!」
さっきまで、めっちゃ責められてたから・・・今の優しいエリちゃんは女神に見えた(笑)
ホッと息をはいた−
:09/10/13 21:16
:F905i
:GFbEKJEA
#120 [けん]
食事も終わり、そろそろ店を出ようという事になった
結局、ここに来る前より2人は良い感じになってしまった
レジでお会計を済ませてから、急にお腹が痛くなってきたので、俺は駆け足でトイレへと行った
:09/10/13 21:19
:F905i
:GFbEKJEA
#121 [けん]
急いでトイレへと駆け込み、1番奥のドアへ入った
責められたり、優しくされたりで、お腹の調子が悪くなったんかな
俺ってデリケートだから(笑)
それはさて置き・・・
:09/10/14 12:06
:F905i
:EKfaPdoU
#122 [けん]
この後どうしよう・・・
何がどうなろうとも
今の俺は
エリちゃんと付き合う気は全くない
正直にそう話そうか・・・
1人個室で頭を抱えていた
その時−
:09/10/14 12:08
:F905i
:EKfaPdoU
#123 [けん]
バタンッ−と音を立て
誰かがトイレに入ってきた
僅かだけど、声も聞こえてきた
微かに聞き取れる会話から、その人物は子供と父親だとわかった
そして、間もなくして
:09/10/14 12:46
:F905i
:EKfaPdoU
#124 [けん]
バッチーン!!!
と、音が聞こえた
同時に子供が泣き叫ぶ声も聞こえ、父親が何かを子供に向けて話してる
おおかた言う事を聞かない子供を叱りつけているのだろう・・・と個室の中で予測していた
でも・・・
:09/10/14 12:49
:F905i
:EKfaPdoU
#125 [けん]
バッチーン!!!
バッチーン!!!
何度も頬を叩く音が
トイレの中にこだまする
叱りつけるにしても、ちょっとやりすぎじゃないか?
:09/10/14 12:50
:F905i
:EKfaPdoU
#126 [けん]
トイレには他に誰もいない
頬を叩かれる度に
子供の泣き声は大きくなり、店内にも聞こえるくらいだった
てか、俺めっちゃ出づらいんやけど・・・
:09/10/14 12:53
:F905i
:EKfaPdoU
#127 [けん]
恐らく父親も
まさか、1番奥の個室に人がいるなんて思ってもないんだろう
じゃなきゃ、いくら何でも人前で叱るレベルじゃない
もう少し、このまま個室にこもっていようか・・・
ほとぼりが冷めるのを待とう
:09/10/14 12:57
:F905i
:EKfaPdoU
#128 [けん]
あっ、でもエリちゃんをこれ以上待たせるわけにはいかないよな・・・
そんな葛藤が、頭の中をグルグル回っている時
「熱い・・・熱いよー!お母さん熱いよー!!」
泣き叫ぶ子供の声で
確かにそう聞こえた
:09/10/14 13:58
:F905i
:EKfaPdoU
#129 [けん]
そして
「熱い?何で熱いかわかるか?言う事聞かへんからやろ!」
怒鳴った父親はそう言う
その会話を聞いて、まさか・・・と思った
:09/10/14 14:02
:F905i
:EKfaPdoU
#130 [けん]
虐待?
もしそうなら・・・
他人とは言え、放っておけない
そして・・・
俺は扉を開ける決心をした
:09/10/14 14:05
:F905i
:EKfaPdoU
#131 [けん]
ドアノブに手を回しかけた時
俺は
嫌な言葉を聞いてしまった
父親が言う
「お母さんにこの事言ったらまた怒るで。わかったソウタ?」
:09/10/14 14:09
:F905i
:EKfaPdoU
#132 [けん]
ソ・・・ウタ・・・?
ソウタ?
蒼汰!?
気がつくと俺は
バァーン!と勢いよくドアを開けていた
:09/10/14 14:11
:F905i
:EKfaPdoU
#133 [けん]
勢いよく出て
俺が見た光景・・・
それは
洗面所の前で泣き叫ぶ子供と、その父親
父親は片手でライターを握っていた
子供は手で顔を覆い
その表情は見えなかった
父親と目が合った
いや、父親らしき人物と言ったほうがいいだろう
:09/10/14 15:43
:F905i
:EKfaPdoU
#134 [けん]
子供も遅れてこちらを見た
そして、目が合った−
できれば勘違いであってほしかった
できれば他人であってほしかった
その願いも虚しく・・・
:09/10/14 15:47
:F905i
:EKfaPdoU
#135 [けん]
さっきまで「泣き叫ぶ他人の子供」と思っていた人物が・・・
俺が愛しく、懐かしく、そして・・・愛して止まない蒼汰だった
1年以上経って
久しぶりの再会が
まさかこんな場面なんて
:09/10/14 15:52
:F905i
:EKfaPdoU
#136 [けん]
そのショックと
もう1つショックが・・・
蒼汰が俺に気付いてない
蒼汰が俺の顔を忘れてる
ダブルショック−
:09/10/14 15:56
:F905i
:EKfaPdoU
#137 [けん]
そして、俺はゆっくり2人の元へ歩き始めた
近づくにつれて
男の顔もハッキリと見えてきた
一度だけ・・・去年、駅で絵美と歩いていた所を目撃していた
確信は持てないが、その時の顔と似ている
:09/10/14 16:00
:F905i
:EKfaPdoU
#138 [けん]
このトイレに
2人以外に人がいたとわかった瞬間、男は蒼汰を優しくあやし始めた
俺は言った
「それが教育・・・ですか?」
:09/10/14 16:03
:F905i
:EKfaPdoU
#139 [けん]
えっ?!
と、驚いた表情の男
「だから、それが教育かって聞いてるんですよ。俺には単なる虐待にしか見えんけど」
『あ、あぁ。もちろん教育ですよ。虐待とか失礼な事を言いますね』
と、男は返してきた
:09/10/14 16:06
:F905i
:EKfaPdoU
#140 [我輩は匿名である]
気になります(´・ω・`)
頑張ってください!
:09/10/14 16:21
:P04A
:Vki40.LI
#141 [けん]
匿名さん
ありがとうございます!
:09/10/14 16:24
:F905i
:EKfaPdoU
#142 [けん]
「じゃあ、その手に持ってるライターは何に使うんですか?トイレ内は禁煙でしょ(笑)」
『これはただ、今たまたま持っただけですよ。ていうか、こっちの問題なんで放っておいてくれませんか?』
カッチーンと来た
:09/10/14 16:27
:F905i
:EKfaPdoU
#143 [けん]
できるなら今すぐ、自分の正体を明かしたい
蒼汰に、けんちゃんだよって言って頭を撫でてやりたい
でも、それは決して許されないこと
悲しくも蒼汰は、俺の事を忘れてしまってる
逆に思い出させるのは、また混乱を招く危険がある
そう考えたあげく、俺は腰を落とし・・・蒼汰と同じ目線にした
:09/10/14 16:31
:F905i
:EKfaPdoU
#144 [けん]
そして−
「僕・・・熱かったんやろ?」
俺の問いかけに蒼汰は、目を擦りながらコクンっと頷く
くっ・・・めっちゃかわいそうや。ほっぺも叩かれたせいで真っ赤になってる
「僕・・・おじちゃんに全部正直話してみぃ?何をされたんや?」
:09/10/14 16:36
:F905i
:EKfaPdoU
#145 [けん]
『いやいやいや!だからアナタには関係ないでしょ!蒼汰!お母さんところ戻ろうか!』
そう言い、蒼汰の腕を掴みトイレを出ようとする男
逃がさん!
俺も、もう片方の蒼汰の手を引っ張った
:09/10/14 16:39
:F905i
:EKfaPdoU
#146 [けん]
『ハァ?ええ加減にしろよ!店員に言って警察呼んでもらうぞ』
男は少し声を荒げた
「蒼汰。何をされた!?俺に・・・けんちゃんに全部話してみぃ!」
俺は、ついに名前を出してしまった・・・
:09/10/14 16:44
:F905i
:EKfaPdoU
#147 [けん]
『けんちゃん?蒼汰、この人知ってんの?』
蒼汰ではなく、男が
俺の言葉に反応した
蒼汰は・・・
首を横に振ってる
かなりショックだったけど、もうそんな事どうでもよくなった
:09/10/14 17:12
:F905i
:EKfaPdoU
#148 [けん]
俺は蒼汰のヒーローになりたい
蒼汰が困った時に、飛んで現れる・・・そんな憧れのヒーローになりたい
顔も名前も知らない・・・
そんなヒーローで充分だ
:09/10/14 17:17
:F905i
:EKfaPdoU
#149 [けん]
俺は蒼汰の顔を見ながらこう言った
「いいか僕!痛い事や悪い事をされたら必ずお母さんに言わなアカンで!僕も男の子やったら、それぐらいできるやろ?」
透き通った瞳で俺を見つめる蒼汰は「うん」と頷いてくれた
「じゃあ約束!」
そう言って、過去に何度も交わしてきた指切りゲンマンをした
:09/10/14 17:24
:F905i
:EKfaPdoU
#150 [けん]
そして
俺は立ち上がり
男に向かってこう言った
「生意気な事を言ってスミマセンでした。僕の勘違いなら申し訳ないです」
男は意外?な言葉に目を丸くしてる
「でも・・・」
:09/10/14 17:27
:F905i
:EKfaPdoU
#151 [けん]
「これだけはわかって。子供は・・・自分で自分の身を守れない。大人達が守ってあげないとダメなんよ。子供の体に残る傷は、すぐ消えるかもしれないけど、心の傷は思った以上に深い。他人が口を出して偉そうやけど、他人の俺からしても放っては置けなかった。」
そう言い残し
俺はトイレを出た
:09/10/14 17:46
:F905i
:EKfaPdoU
#152 [けん]
トイレを出たあと
頭をよぎるのは絵美の事
当然、絵美もこの店にいるんだよな・・・
何とか見つからないように、早足で店を出た
エリちゃんが
「遅いっ!」と、膨れっ面だ
:09/10/14 21:12
:F905i
:EKfaPdoU
#153 [けん]
『ゴメンゴメン!ちょっと色々あって・・・』
俺は何とか動揺がバレないように、ごまかした
車を発進させ駐車場から出る−
まだ興奮してるのか・・・
ハンドルを握る手が
真っ直ぐに定まらない
:09/10/14 21:16
:F905i
:EKfaPdoU
#154 [けん]
そして、どこに行くでもなく車は走り続け・・・
エリちゃんの家へと着いた
紹介が遅れたが
エリちゃんは看護師だ
その寮で1人暮らしをしている
大体の男性なら、願ってもないシチュエーション
:09/10/14 22:03
:F905i
:EKfaPdoU
#155 [けん]
エリちゃんが
「まだけんちゃんと一緒にいたい」とダダをこねる
そうなれば当然・・・
「上がってく?」
と、なるわけで・・・
気付けばエリちゃんの部屋へと入っていた
超ドキドキだ
:09/10/14 22:06
:F905i
:EKfaPdoU
#156 [けん]
エリちゃんの部屋は
ピンクの物で統一されて、いかにも女の子って感じの部屋だった
俺自身、女の子の1人暮らしの家に入ったことなんて絵美とエリちゃんの2回だけだから、物凄く緊張していた
そんな緊張感の中
他愛もない話しで、俺達は盛り上がっていた
:09/10/15 13:30
:F905i
:dUynXAAM
#157 [けん]
もちろん、この時も
さっき見た蒼汰の残像が頭に残っていた
そして、何よりも蒼汰のその後が心配で心配でたまらなかった
と、その時
:09/10/15 13:34
:F905i
:dUynXAAM
#158 [けん]
「けんちゃん!今日はハッキリしてね?」
と、エリちゃんが真顔で話す
??
あぁ、付き合うかどうかって事か・・・
今まで何度も逃げて、ハッキリと答えてなかったからな
:09/10/15 13:36
:F905i
:dUynXAAM
#159 [けん]
さっき蒼汰と再会するまでは、俺の中でも決心はついていた
エリちゃんとは
付き合わない・・・と
でも、今は悩んでいる
なぜ悩むのか?
:09/10/15 13:38
:F905i
:dUynXAAM
#160 [けん]
普通なら
蒼汰のあの光景を・・・
蒼汰の泣き顔を見ると
放って置けない感情になるだろう
確かに俺もそうだった
でも、蒼汰は俺の事を忘れちゃってたし・・・
それが、あまりにもショックだったんだ
:09/10/15 13:41
:F905i
:dUynXAAM
#161 [けん]
別に蒼汰が悪いわけじゃない
俺がちっちゃい人間なだけ
だけど、もう俺の中では冷めていた
そうなれば、エリちゃんと付き合えない理由はない
:09/10/15 13:44
:F905i
:dUynXAAM
#162 [けん]
そうやって
頭の中で葛藤を繰り返し
いつのまにか・・・
『付き合おっか』
と、答えていた
目の前には、頬を赤く染めて照れ笑いをしているエリちゃんがいる
エリちゃん・・・可愛い
そう思った
そして−
:09/10/15 13:48
:F905i
:dUynXAAM
#163 [けん]
見つめ合う2人はキスをした
久しぶりの唇の感触
そのままエリちゃんを
倒し込んだ
いいんだ・・・
これでいい・・・
俺は頭の中でそう唱えていた
:09/10/15 13:51
:F905i
:dUynXAAM
#164 [けん]
電気を消して
まぁ、そういう感じになった(笑)
でも・・・
いざ!という時
:09/10/15 13:53
:F905i
:dUynXAAM
#165 [けん]
この行為をためらった
そして
『ゴメン!今日はここまでにしよう!』
俺は、男として情けない一言を言った
:09/10/15 13:56
:F905i
:dUynXAAM
#166 [けん]
何で?ってエリちゃんは落胆した表情で聞いてくる
でも、俺はごまかした
言えるわけない
言えるわけなかった
:09/10/15 13:57
:F905i
:dUynXAAM
#167 [けん]
あの瞬間−
俺が犯した罪が頭をよぎった
絵美と俺との・・・
愛の結晶ともいえる
小さな命を・・・
殺してしまった罪
性懲りもなく・・・あの時と同じ行為をするなんて、赤ちゃんに申し訳なく感じた
:09/10/15 14:02
:F905i
:dUynXAAM
#168 [けん]
それに・・・
一瞬、エリちゃんの顔が
絵美とダブって見えた
一気に罪悪感が走った
そんな事、エリちゃんには言えない
:09/10/15 14:05
:F905i
:dUynXAAM
#169 [けん]
途中放棄で終わってしまったあと・・・
俺は、そそくさと帰ることにした
帰り際には玄関で
おやすみのキスもした
体は重ねなかったけど、俺とエリちゃんは・・・
この日から付き合い始めた
:09/10/15 14:08
:F905i
:dUynXAAM
#170 [けん]
帰りの車の中で
色んな事を考えていた
てか、俺にもやっと彼女ができたんやな
ほんま長かった・・・
ぶっちゃけ、もう一生彼女はできないんじゃないかって思ってた
:09/10/15 14:10
:F905i
:dUynXAAM
#171 [けん]
ふと、携帯が不在着信で点滅しているのが目に入った
着信は、あのクソ生意気な後輩だった
すぐかけ直した
ガチャッ−
:09/10/15 14:18
:F905i
:dUynXAAM
#172 [けん]
「あぁ、先輩。お疲れ様です。」
『別に疲れてないわ!で、何の用やねん?』
「いや〜今日エリちゃんと会う日だったんですよね?どうだったんですか?」
『そんなわざわざ電話してくる程でも無いやろ。俺の事はほっといてくれ』
:09/10/15 14:22
:F905i
:dUynXAAM
#173 [けん]
「なんっすか、その言い方!絵美さんの時は、あれだけ話しを聞いてあげたのに」
『あぁ〜そうやったな。わかったわかった!・・・エリちゃんとは今日から付き合う事になった』
「あっ、そうなんですか。良かったですね。これで僕も先輩から解放されるわけですよね(笑)」
:09/10/15 14:25
:F905i
:dUynXAAM
#174 [けん]
そんな会話で10分ほど話した
そして、車は自宅に到着
色んな意味で疲れたから、さっさと風呂に入って寝ようと思った
湯船の中で色んな事を考えるのが俺は好きだった
この日も色んな事を、湯船の中で考えていた
:09/10/15 14:30
:F905i
:dUynXAAM
#175 [けん]
20分くらいお風呂に入っていた俺は、上がってすぐに、携帯がまた光っているのに気がついた
また後輩か?
あいつも、よっぽど暇なんだろう
そう考えながら
携帯の画面を見た
:09/10/15 14:33
:F905i
:dUynXAAM
#176 [けん]
携帯を開き、不在着信の確認をすると・・・
エリちゃんからだった
どうしたんやろ?
さっき会ったばっかりやのに
もしかして、家に着いたか心配で掛けてくれたんかな・・・
:09/10/15 22:41
:F905i
:dUynXAAM
#177 [けん]
俺は、そんな空想ばかりを浮かべていた
トゥルルルルー・・・
トゥルルルルー・・・
トゥルルルルー・・・
ガチャッ−
「あっ、エリちゃん?さっき電話くれたみたいやね。どうしたん?」
:09/10/15 22:43
:F905i
:dUynXAAM
#178 [けん]
エリちゃんは無言だった
しばらくして、エリちゃんは重い口を開いた
『けんちゃん・・・』
「ん?どうした?」
:09/10/15 22:45
:F905i
:dUynXAAM
#179 [けん]
この時点で明らかに良い話しではないと感じていた
もしかして・・・強盗?
とにかく色んな不安要素を想像し、何を言われても良いように覚悟をしていた
そして・・・
:09/10/15 22:47
:F905i
:dUynXAAM
#180 [けん]
『けんちゃん、あのね・・・』
少し涙声でエリちゃんは話し始めて・・・
『やっぱり別れよ・・・』
:09/10/15 23:21
:F905i
:dUynXAAM
#181 [けん]
・・・
・・・・・・
・・・・・・えっ?
何を言われても・・・覚悟はしていたものの・・・
予想外の言葉に驚いた
:09/10/15 23:22
:F905i
:dUynXAAM
#182 [けん]
「な、何で?どうしたん?」
俺は、その理由を求めた
というより、その理由を「確認」したと言った方が適しているかもしれない。予想外の言葉だったけど、その伏線には心当たりがあったからだ
:09/10/15 23:26
:F905i
:dUynXAAM
#183 [けん]
その理由とは・・・
『けんちゃん、やっぱり元カノを忘れられないんでしょ?もちろん子供の事も。キスしてても・・・どれだけくっついていても、けんちゃんの心は遠く離れた所にあるって感じたの』
「・・・」
返す言葉は無かった
:09/10/15 23:31
:F905i
:dUynXAAM
#184 [けん]
『どうなの?けんちゃん!』
どうって言われても・・・
俺は・・・
俺は・・・
:09/10/15 23:35
:F905i
:dUynXAAM
#185 [けん]
本当に
自分の気持ちがわからなくなっていた
エリちゃんの事は好き
でも・・・
:09/10/16 23:06
:F905i
:1F4EUj.k
#186 [けん]
別れよって言われて
ホッとする自分がいる
本当にエリちゃんが好きなのか・・・
正直言って自信はない
:09/10/16 23:09
:F905i
:1F4EUj.k
#187 [けん]
絵美と
蒼汰と
離れ離れになった瞬間よりも、この別れは苦じゃない
もちろん付き合ってきた年数が違う
もちろん愛情の大きさも違う
:09/10/16 23:11
:F905i
:1F4EUj.k
#188 [けん]
そんな事はわかってるんだけど、
そんな簡単な・・・
言葉では表されない感情
誰かに理解してもらおうと思っても無理な話しだ
そうして−
:09/10/16 23:15
:F905i
:1F4EUj.k
#189 [けん]
ほんの2時間前に、できた新しい彼女は・・・
1年ぶりにできた新しい彼女は・・・
俺の中で
もう、過去の人になった
俺は、また暗い・・・そして、長いトンネルを歩き始める
:09/10/16 23:17
:F905i
:1F4EUj.k
#190 [けん]
翌日−
後輩にエリちゃんと別れた事・フラれた事を話すと案の定、後輩は大笑い
「先輩には、まだまだ春は来そうにないですね」だって
完全に、バカにされているなとわかっていたけど言い返す気力もなかった
:09/10/19 16:26
:F905i
:nKDCRfAA
#191 [けん]
後輩は続けて言う
「先輩、モテるのに今のままやったらもったいないですよ。蒼汰君とか絵美さんの事を想う気持ちはわかりますけど、そろそろ切り替えないと!」
俺は答えた
『切り替えたいのは山々!でも、絵美以上の人がおらんだけや。それに蒼汰の存在も大きいし・・・』
:09/10/19 16:33
:F905i
:nKDCRfAA
#192 [けん]
そしてこの話しから、話題は俺の元々彼女・・・トモの事になった
「そんだけ想い続けれるのは感心しますわ。でも、その前の彼女・・・確か6年半でしたっけ?付き合ってる期間が長かったのに、その元カノには何の未練もないんですよね?」
久しぶりにトモの事を思い出し、よく考えてみた
:09/10/19 16:40
:F905i
:nKDCRfAA
#193 [けん]
よく考えてみたけど・・・
未練など微塵もない。まぁ、当然か
しかし
「はっきり言いますけど、その元カノの方が先輩には合ってると思いますけどねー。だって、天然で頼りなくて方向音痴な先輩と6年半も付き合ってくれたんでしょ?(笑)逆に絵美さんは、それが嫌で逃げたんですよね?そう考えると、未練残す相手を間違えてるんじゃないかと思うんですけどね」
:09/10/19 16:45
:F905i
:nKDCRfAA
#194 [けん]
後輩のその言葉に
トモに対しての罪悪感も生まれてきた
こんな俺でも
黙って6年半も付いてきてくれて・・・
元々別れたのも、お互い嫌いになったとかじゃない。
いつまでも結婚を考えない俺に、トモが愛想をつかした
長い時間を共にしてきたのに、トモへの思いやり等が全く無かった
:09/10/19 16:50
:F905i
:nKDCRfAA
#195 [けん]
最後は・・・
トモがやり直したいって言ってきてくれたのに、俺は絵美を選びトモをフッた
今、冷静に思い返せば返すほど
罪悪感しか生まれて来ない
:09/10/19 16:53
:F905i
:nKDCRfAA
#196 [けん]
今でも俺は
トモではなく
絵美を選んでよかったと思ってる
結果的にどうなろうが、後悔はしていない
そう思う自分に・・・
また罪悪感でいっぱいになる
どうしようもないな俺・・・
:09/10/19 17:10
:F905i
:nKDCRfAA
#197 [けん]
実は、トモではなく絵美を選んだあと・・・
トモのお母さんから電話が掛かってきた
俺はトモのお母さんと、とても仲がよかったし、俺の母親とも連絡先を交換するほど仲がよかった
そんなお母さんから掛かってきた電話の内容は・・・
:09/10/19 20:44
:F905i
:nKDCRfAA
#198 [けん]
【男と女には色々あるし、長い間付き合ってきた2人が別れる事も運命。だから、おばちゃんは口を出さないようにしたいけど・・・】
【でもね、トモがオックン(おばちゃんからはそう呼ばれてた)をフッたのも、その後すぐ新しい彼氏を作ったのも、すべてはオックンとやり直す為だったのよ】
:09/10/19 20:50
:F905i
:nKDCRfAA
#199 [けん]
【トモはオックンと結婚をしたがってた。でも、オックンにはその気がなかった。そんなオックンがトモとの結婚を真剣に考えてくれるようにする為・・・2人の幸せな将来の為に、敢えて別れを選んだの】
そんな事を今更言われても・・・
そういう気分で、俺はおばちゃんの話しを聞いていた
それに・・・俺にだって言い分がある
:09/10/19 21:01
:F905i
:nKDCRfAA
#200 [けん]
まるで俺が全て悪い!みたいな状況に、我慢できず俺は口を開いた
今思えばこれも、長年連れ添ってきた彼女の親だからこそ言えたんだと思う
【こうなった原因が全部僕にあるみたいな感じに聞こえるんですけど・・・先に新しい彼氏を作ったのはトモの方ですよ!】
当時の俺は・・・まだまだ若く青二才だった(笑)
:09/10/19 21:14
:F905i
:nKDCRfAA
#201 [けん]
その後、おばちゃんの口から衝撃の一言を聞いた
【あれは嘘だったのよ。オックンを焦らす為にトモがついた嘘なの・・・】
えっ!?
俺はかなり驚いた
:09/10/19 22:37
:F905i
:nKDCRfAA
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