続:バツイチ子持ちの君へ
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#150 [けん]
そして
俺は立ち上がり
男に向かってこう言った
「生意気な事を言ってスミマセンでした。僕の勘違いなら申し訳ないです」
男は意外?な言葉に目を丸くしてる
「でも・・・」
:09/10/14 17:27
:F905i
:EKfaPdoU
#151 [けん]
「これだけはわかって。子供は・・・自分で自分の身を守れない。大人達が守ってあげないとダメなんよ。子供の体に残る傷は、すぐ消えるかもしれないけど、心の傷は思った以上に深い。他人が口を出して偉そうやけど、他人の俺からしても放っては置けなかった。」
そう言い残し
俺はトイレを出た
:09/10/14 17:46
:F905i
:EKfaPdoU
#152 [けん]
トイレを出たあと
頭をよぎるのは絵美の事
当然、絵美もこの店にいるんだよな・・・
何とか見つからないように、早足で店を出た
エリちゃんが
「遅いっ!」と、膨れっ面だ
:09/10/14 21:12
:F905i
:EKfaPdoU
#153 [けん]
『ゴメンゴメン!ちょっと色々あって・・・』
俺は何とか動揺がバレないように、ごまかした
車を発進させ駐車場から出る−
まだ興奮してるのか・・・
ハンドルを握る手が
真っ直ぐに定まらない
:09/10/14 21:16
:F905i
:EKfaPdoU
#154 [けん]
そして、どこに行くでもなく車は走り続け・・・
エリちゃんの家へと着いた
紹介が遅れたが
エリちゃんは看護師だ
その寮で1人暮らしをしている
大体の男性なら、願ってもないシチュエーション
:09/10/14 22:03
:F905i
:EKfaPdoU
#155 [けん]
エリちゃんが
「まだけんちゃんと一緒にいたい」とダダをこねる
そうなれば当然・・・
「上がってく?」
と、なるわけで・・・
気付けばエリちゃんの部屋へと入っていた
超ドキドキだ
:09/10/14 22:06
:F905i
:EKfaPdoU
#156 [けん]
エリちゃんの部屋は
ピンクの物で統一されて、いかにも女の子って感じの部屋だった
俺自身、女の子の1人暮らしの家に入ったことなんて絵美とエリちゃんの2回だけだから、物凄く緊張していた
そんな緊張感の中
他愛もない話しで、俺達は盛り上がっていた
:09/10/15 13:30
:F905i
:dUynXAAM
#157 [けん]
もちろん、この時も
さっき見た蒼汰の残像が頭に残っていた
そして、何よりも蒼汰のその後が心配で心配でたまらなかった
と、その時
:09/10/15 13:34
:F905i
:dUynXAAM
#158 [けん]
「けんちゃん!今日はハッキリしてね?」
と、エリちゃんが真顔で話す
??
あぁ、付き合うかどうかって事か・・・
今まで何度も逃げて、ハッキリと答えてなかったからな
:09/10/15 13:36
:F905i
:dUynXAAM
#159 [けん]
さっき蒼汰と再会するまでは、俺の中でも決心はついていた
エリちゃんとは
付き合わない・・・と
でも、今は悩んでいる
なぜ悩むのか?
:09/10/15 13:38
:F905i
:dUynXAAM
#160 [けん]
普通なら
蒼汰のあの光景を・・・
蒼汰の泣き顔を見ると
放って置けない感情になるだろう
確かに俺もそうだった
でも、蒼汰は俺の事を忘れちゃってたし・・・
それが、あまりにもショックだったんだ
:09/10/15 13:41
:F905i
:dUynXAAM
#161 [けん]
別に蒼汰が悪いわけじゃない
俺がちっちゃい人間なだけ
だけど、もう俺の中では冷めていた
そうなれば、エリちゃんと付き合えない理由はない
:09/10/15 13:44
:F905i
:dUynXAAM
#162 [けん]
そうやって
頭の中で葛藤を繰り返し
いつのまにか・・・
『付き合おっか』
と、答えていた
目の前には、頬を赤く染めて照れ笑いをしているエリちゃんがいる
エリちゃん・・・可愛い
そう思った
そして−
:09/10/15 13:48
:F905i
:dUynXAAM
#163 [けん]
見つめ合う2人はキスをした
久しぶりの唇の感触
そのままエリちゃんを
倒し込んだ
いいんだ・・・
これでいい・・・
俺は頭の中でそう唱えていた
:09/10/15 13:51
:F905i
:dUynXAAM
#164 [けん]
電気を消して
まぁ、そういう感じになった(笑)
でも・・・
いざ!という時
:09/10/15 13:53
:F905i
:dUynXAAM
#165 [けん]
この行為をためらった
そして
『ゴメン!今日はここまでにしよう!』
俺は、男として情けない一言を言った
:09/10/15 13:56
:F905i
:dUynXAAM
#166 [けん]
何で?ってエリちゃんは落胆した表情で聞いてくる
でも、俺はごまかした
言えるわけない
言えるわけなかった
:09/10/15 13:57
:F905i
:dUynXAAM
#167 [けん]
あの瞬間−
俺が犯した罪が頭をよぎった
絵美と俺との・・・
愛の結晶ともいえる
小さな命を・・・
殺してしまった罪
性懲りもなく・・・あの時と同じ行為をするなんて、赤ちゃんに申し訳なく感じた
:09/10/15 14:02
:F905i
:dUynXAAM
#168 [けん]
それに・・・
一瞬、エリちゃんの顔が
絵美とダブって見えた
一気に罪悪感が走った
そんな事、エリちゃんには言えない
:09/10/15 14:05
:F905i
:dUynXAAM
#169 [けん]
途中放棄で終わってしまったあと・・・
俺は、そそくさと帰ることにした
帰り際には玄関で
おやすみのキスもした
体は重ねなかったけど、俺とエリちゃんは・・・
この日から付き合い始めた
:09/10/15 14:08
:F905i
:dUynXAAM
#170 [けん]
帰りの車の中で
色んな事を考えていた
てか、俺にもやっと彼女ができたんやな
ほんま長かった・・・
ぶっちゃけ、もう一生彼女はできないんじゃないかって思ってた
:09/10/15 14:10
:F905i
:dUynXAAM
#171 [けん]
ふと、携帯が不在着信で点滅しているのが目に入った
着信は、あのクソ生意気な後輩だった
すぐかけ直した
ガチャッ−
:09/10/15 14:18
:F905i
:dUynXAAM
#172 [けん]
「あぁ、先輩。お疲れ様です。」
『別に疲れてないわ!で、何の用やねん?』
「いや〜今日エリちゃんと会う日だったんですよね?どうだったんですか?」
『そんなわざわざ電話してくる程でも無いやろ。俺の事はほっといてくれ』
:09/10/15 14:22
:F905i
:dUynXAAM
#173 [けん]
「なんっすか、その言い方!絵美さんの時は、あれだけ話しを聞いてあげたのに」
『あぁ〜そうやったな。わかったわかった!・・・エリちゃんとは今日から付き合う事になった』
「あっ、そうなんですか。良かったですね。これで僕も先輩から解放されるわけですよね(笑)」
:09/10/15 14:25
:F905i
:dUynXAAM
#174 [けん]
そんな会話で10分ほど話した
そして、車は自宅に到着
色んな意味で疲れたから、さっさと風呂に入って寝ようと思った
湯船の中で色んな事を考えるのが俺は好きだった
この日も色んな事を、湯船の中で考えていた
:09/10/15 14:30
:F905i
:dUynXAAM
#175 [けん]
20分くらいお風呂に入っていた俺は、上がってすぐに、携帯がまた光っているのに気がついた
また後輩か?
あいつも、よっぽど暇なんだろう
そう考えながら
携帯の画面を見た
:09/10/15 14:33
:F905i
:dUynXAAM
#176 [けん]
携帯を開き、不在着信の確認をすると・・・
エリちゃんからだった
どうしたんやろ?
さっき会ったばっかりやのに
もしかして、家に着いたか心配で掛けてくれたんかな・・・
:09/10/15 22:41
:F905i
:dUynXAAM
#177 [けん]
俺は、そんな空想ばかりを浮かべていた
トゥルルルルー・・・
トゥルルルルー・・・
トゥルルルルー・・・
ガチャッ−
「あっ、エリちゃん?さっき電話くれたみたいやね。どうしたん?」
:09/10/15 22:43
:F905i
:dUynXAAM
#178 [けん]
エリちゃんは無言だった
しばらくして、エリちゃんは重い口を開いた
『けんちゃん・・・』
「ん?どうした?」
:09/10/15 22:45
:F905i
:dUynXAAM
#179 [けん]
この時点で明らかに良い話しではないと感じていた
もしかして・・・強盗?
とにかく色んな不安要素を想像し、何を言われても良いように覚悟をしていた
そして・・・
:09/10/15 22:47
:F905i
:dUynXAAM
#180 [けん]
『けんちゃん、あのね・・・』
少し涙声でエリちゃんは話し始めて・・・
『やっぱり別れよ・・・』
:09/10/15 23:21
:F905i
:dUynXAAM
#181 [けん]
・・・
・・・・・・
・・・・・・えっ?
何を言われても・・・覚悟はしていたものの・・・
予想外の言葉に驚いた
:09/10/15 23:22
:F905i
:dUynXAAM
#182 [けん]
「な、何で?どうしたん?」
俺は、その理由を求めた
というより、その理由を「確認」したと言った方が適しているかもしれない。予想外の言葉だったけど、その伏線には心当たりがあったからだ
:09/10/15 23:26
:F905i
:dUynXAAM
#183 [けん]
その理由とは・・・
『けんちゃん、やっぱり元カノを忘れられないんでしょ?もちろん子供の事も。キスしてても・・・どれだけくっついていても、けんちゃんの心は遠く離れた所にあるって感じたの』
「・・・」
返す言葉は無かった
:09/10/15 23:31
:F905i
:dUynXAAM
#184 [けん]
『どうなの?けんちゃん!』
どうって言われても・・・
俺は・・・
俺は・・・
:09/10/15 23:35
:F905i
:dUynXAAM
#185 [けん]
本当に
自分の気持ちがわからなくなっていた
エリちゃんの事は好き
でも・・・
:09/10/16 23:06
:F905i
:1F4EUj.k
#186 [けん]
別れよって言われて
ホッとする自分がいる
本当にエリちゃんが好きなのか・・・
正直言って自信はない
:09/10/16 23:09
:F905i
:1F4EUj.k
#187 [けん]
絵美と
蒼汰と
離れ離れになった瞬間よりも、この別れは苦じゃない
もちろん付き合ってきた年数が違う
もちろん愛情の大きさも違う
:09/10/16 23:11
:F905i
:1F4EUj.k
#188 [けん]
そんな事はわかってるんだけど、
そんな簡単な・・・
言葉では表されない感情
誰かに理解してもらおうと思っても無理な話しだ
そうして−
:09/10/16 23:15
:F905i
:1F4EUj.k
#189 [けん]
ほんの2時間前に、できた新しい彼女は・・・
1年ぶりにできた新しい彼女は・・・
俺の中で
もう、過去の人になった
俺は、また暗い・・・そして、長いトンネルを歩き始める
:09/10/16 23:17
:F905i
:1F4EUj.k
#190 [けん]
翌日−
後輩にエリちゃんと別れた事・フラれた事を話すと案の定、後輩は大笑い
「先輩には、まだまだ春は来そうにないですね」だって
完全に、バカにされているなとわかっていたけど言い返す気力もなかった
:09/10/19 16:26
:F905i
:nKDCRfAA
#191 [けん]
後輩は続けて言う
「先輩、モテるのに今のままやったらもったいないですよ。蒼汰君とか絵美さんの事を想う気持ちはわかりますけど、そろそろ切り替えないと!」
俺は答えた
『切り替えたいのは山々!でも、絵美以上の人がおらんだけや。それに蒼汰の存在も大きいし・・・』
:09/10/19 16:33
:F905i
:nKDCRfAA
#192 [けん]
そしてこの話しから、話題は俺の元々彼女・・・トモの事になった
「そんだけ想い続けれるのは感心しますわ。でも、その前の彼女・・・確か6年半でしたっけ?付き合ってる期間が長かったのに、その元カノには何の未練もないんですよね?」
久しぶりにトモの事を思い出し、よく考えてみた
:09/10/19 16:40
:F905i
:nKDCRfAA
#193 [けん]
よく考えてみたけど・・・
未練など微塵もない。まぁ、当然か
しかし
「はっきり言いますけど、その元カノの方が先輩には合ってると思いますけどねー。だって、天然で頼りなくて方向音痴な先輩と6年半も付き合ってくれたんでしょ?(笑)逆に絵美さんは、それが嫌で逃げたんですよね?そう考えると、未練残す相手を間違えてるんじゃないかと思うんですけどね」
:09/10/19 16:45
:F905i
:nKDCRfAA
#194 [けん]
後輩のその言葉に
トモに対しての罪悪感も生まれてきた
こんな俺でも
黙って6年半も付いてきてくれて・・・
元々別れたのも、お互い嫌いになったとかじゃない。
いつまでも結婚を考えない俺に、トモが愛想をつかした
長い時間を共にしてきたのに、トモへの思いやり等が全く無かった
:09/10/19 16:50
:F905i
:nKDCRfAA
#195 [けん]
最後は・・・
トモがやり直したいって言ってきてくれたのに、俺は絵美を選びトモをフッた
今、冷静に思い返せば返すほど
罪悪感しか生まれて来ない
:09/10/19 16:53
:F905i
:nKDCRfAA
#196 [けん]
今でも俺は
トモではなく
絵美を選んでよかったと思ってる
結果的にどうなろうが、後悔はしていない
そう思う自分に・・・
また罪悪感でいっぱいになる
どうしようもないな俺・・・
:09/10/19 17:10
:F905i
:nKDCRfAA
#197 [けん]
実は、トモではなく絵美を選んだあと・・・
トモのお母さんから電話が掛かってきた
俺はトモのお母さんと、とても仲がよかったし、俺の母親とも連絡先を交換するほど仲がよかった
そんなお母さんから掛かってきた電話の内容は・・・
:09/10/19 20:44
:F905i
:nKDCRfAA
#198 [けん]
【男と女には色々あるし、長い間付き合ってきた2人が別れる事も運命。だから、おばちゃんは口を出さないようにしたいけど・・・】
【でもね、トモがオックン(おばちゃんからはそう呼ばれてた)をフッたのも、その後すぐ新しい彼氏を作ったのも、すべてはオックンとやり直す為だったのよ】
:09/10/19 20:50
:F905i
:nKDCRfAA
#199 [けん]
【トモはオックンと結婚をしたがってた。でも、オックンにはその気がなかった。そんなオックンがトモとの結婚を真剣に考えてくれるようにする為・・・2人の幸せな将来の為に、敢えて別れを選んだの】
そんな事を今更言われても・・・
そういう気分で、俺はおばちゃんの話しを聞いていた
それに・・・俺にだって言い分がある
:09/10/19 21:01
:F905i
:nKDCRfAA
#200 [けん]
まるで俺が全て悪い!みたいな状況に、我慢できず俺は口を開いた
今思えばこれも、長年連れ添ってきた彼女の親だからこそ言えたんだと思う
【こうなった原因が全部僕にあるみたいな感じに聞こえるんですけど・・・先に新しい彼氏を作ったのはトモの方ですよ!】
当時の俺は・・・まだまだ若く青二才だった(笑)
:09/10/19 21:14
:F905i
:nKDCRfAA
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