ペアリング
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#8 [ゆうと]
そんな寂しさは、約3分後には忘れられることになる。
「引っ越し終わった?」
ユウキが部屋に入ってきた。
「あ〜、まだ細々してるヤツ片付けないと…ってかお前、何ニヤニヤしてるん?」
「いい事聞いたんだぁ♪」
「何?何?」
「あのね、この寮の隣、今工事中じゃん?何ができると思う?」
「…コンビニ?知らん」
「女子バスケ部の寮だよ」
:09/10/31 02:59
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#9 [ゆうと]
「えぇ〜?」
驚いた。
俺もマスオさんになっていた。
やっぱり俺って母さんの息子なんだな…
「いいのかよ!男子寮の横に女子寮って…」
「なぁ。驚きだよな」
「ってか、K大に女子バスケ部ってあったんだ…」
「何言ってんだよ…女バスとか1部でバリバリじゃねーか。世間は男バスができたことにビックリしてるんだよ」
:09/10/31 03:08
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#10 [ゆうと]
(1部、2部…ってあって強いチームほど2部→1部って上がっていくわけです)
「知らなかった」
「ま、とりあえず頑張ろうな。あ!もうちょいしたらさ、吉野家行こうや♪腹減った」
ユウキのこのお誘いで、第1回目のすれ違いが生じることになる。
:09/10/31 03:17
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#11 [ゆうと]
(補足:男子バスケット部は俺らが第1期生です)
PM7:30〜
「吉野家ってこの近く?」
「うん。さっきここへ来る途中見つけた♪」
ユウキの地理力と勘はハンパじゃない。
俺とユウキはそれぞれのチャリに乗り、暗くて静かな道をチリンチリン鳴らしながら颯爽と駆け抜けた。
この季節の夜はまだ少し冷える。
俺はそんな季節がたまらなく好きだ。
すると…
:09/10/31 03:30
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#12 [ゆうと]
蛇行しながらこちらへやってくる2台のチャリ族発見。
いかにも『なんかスポーツやってます』的な格好をした女2人だった。
…それだけは覚えてる。
俺達は何も気にすることなく、そのチャリ2台とすれ違った。
向こうはコソコソ話しながらこちらを見ていたようだが…
とりあえず視線だけは感じていた。
:09/10/31 03:41
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#13 [ゆうと]
吉野家には30分ほどで着いた。
近くにあると言っていたのにだいぶかかったな。
牛丼を食べ→ダイソー→雑貨屋
の流れで、K市を満喫した。初めて見るK市は、俺の住んでいた町よりはるかに都会で、にぎやかで、明るかった。そんなK市を、俺は一目で好きになった。
帰宅…
明日は服屋に行こうとか、生活用品を見に行こうとか、ユウキとあれこれ約束してお互い部屋へと戻った。
:09/10/31 21:15
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#14 [ゆうと]
部屋へ戻り、残りの荷物を片付けた。
寮といっても個室だったから、1人暮らしのようなものだ。
ベッドの上に転がり、雑誌を読んでいた。
ピンポーン
呼び鈴が鳴り、ドアを開ける。
N県から来ていたアキヒロだ。アキヒロは馴れ馴れしいことで地元で有名だったようだ。
「名前アキヒロだっけ?入りなよ」
「おじゃま〜」
:09/10/31 21:26
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#15 [ゆうと]
「ちょっと散らかってるけど気にしないで!」
「大丈夫」
アキヒロはベッドにドカンと座り込んだ。
読んでいた雑誌がグシャッという音をたて、アキヒロの尻の餌食となった…
アキヒロはお構いなしにニヤニヤしながら口を開く。
「なんとかユウトだよね?俺人の名前覚えれないからさぁ(笑)」
「小林だよ」
そんな感じの会話が続き、話しているうちに仲良くなっていったっぽい。
:09/10/31 21:34
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#16 [ゆうと]
そして本題!
「あ!そうだ…さっき女バスの先輩が来たよ」
アキヒロがニヤニヤしながら話し出す。
「へぇ。何しに?」
「新しく出来る寮を見に来たんだって。あと5日くらいで完成だから下見に来たらしい」
そういえば…
「もしかしてバスケのスウェット着てた人?2人?」
:09/10/31 21:39
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#17 [ゆうと]
「そーそー。知ってんの?」
「あ、いや…さっきそこの道路でそれらしき2人組とすれ違ったから。でも顔は見えなかったよ」
「そうなんだ。1人可愛い人いたよ!」
アキヒロは嬉しそうに言った。
「なんていうか…可愛いけどドSって感じのさぁ(笑)俺Mだからああいう人好きかも(笑)」
アキヒロのニヤニヤは最高潮に達した。
:09/10/31 21:47
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