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#330 [ゆうと]
「いや、ごめん…俺そんなつもりじゃ…」

「もう気が済んだでしょ?帰って…」

「まだ何も話してな…」

「話したじゃん!何?これ以上何を話せっていうの?またあんたの作り笑い見て、『無理して笑わないで』って言えばいいの?何を言ってほしいんだよ!ふざけんなよ!」

⏰:09/11/06 00:53 📱:F902iS 🆔:fWjD/5JU


#331 [ゆうと]
「…(アキナ)」

呆然と立ち尽くす俺を、アキナは玄関へと追いやった。

「ちょっ…アキナ…落ち着けって!いてぇよ」


アキナは顔を上げなかった…
この前とはまったく違う涙…
この前は俺のために流してくれた涙だったのに…

⏰:09/11/06 00:59 📱:F902iS 🆔:fWjD/5JU


#332 [ゆうと]
玄関のドアノブが俺の腰にクリティカルヒットをくらわした…


「…%#&*☆」
痛いけど痛いとは言えない…けどいてぇ…

「アキナ!!」

アキナが止まった。

「落ち着けよ…ってかちゃんと話しようよ」

…アキナは後ろを振り向き、涙を拭いていた。

⏰:09/11/06 01:11 📱:F902iS 🆔:fWjD/5JU


#333 [ゆうと]
テーブルを挟んで、俺達は座った。

「俺もなんて言っていいのか分かんないんだけど…やっぱ、アキナと壁?があるままの関係が嫌っちゅーか…また前みたいに仲良くしたいって思う」

「…そう」

「うん」

「そんだけ…?」

⏰:09/11/06 01:23 📱:F902iS 🆔:fWjD/5JU


#334 [ゆうと]
「そんだけ…っつーか、俺は仲良くしたい!」

ずっと下を向いていたアキナが口を開いた。

「あたしの気持ちは…重荷だったのかなぁ…?なんて」

「え?」

「だって…気付いてたでしょ?あたしの気持ち」

「……………」

⏰:09/11/06 01:28 📱:F902iS 🆔:fWjD/5JU


#335 [ゆうと]
アキナの目が潤んだ…

「多少は気付いてたでしょ?違うの?」

「…まぁ、多少は…」

「あたしも…彩乃さんみたいにあんなに目が腫れるまで、あんたの前で泣けばよかった…」

⏰:09/11/06 01:31 📱:F902iS 🆔:fWjD/5JU


#336 [ゆうと]
「(なんで知ってるんだ)…あいつは…」

「あたし知ってるよ!土井からあんた達のこと聞く前日に、彩乃さん…目ぇ腫らして外出てきてたから…その時嫌な予感がしたのよ!そしたら、その日の夜、あんたが彩乃さんの部屋入っていくの見たんだよ…」

「あれは、彩乃の元カレといろいろ…」

⏰:09/11/06 01:35 📱:F902iS 🆔:fWjD/5JU


#337 [ゆうと]
「その結果が…それでしょ?結局はあんたらくっついたじゃん…彩乃さんの思い通りになったってことじゃん」

…俺は、アザだらけになって笑いかけてくる彩乃を思い出した…

「…あいつだってなぁ!」

⏰:09/11/06 01:39 📱:F902iS 🆔:fWjD/5JU


#338 [ゆうと]
俺のスイッチが入った…

「あいつだって…長い間ずっと辛い思いしてきたんだ!周りには迷惑かけないように、明るく振る舞ってただろうよ…でも、心はズタズタだったんだ」

アキナはしばらく黙りこんだ。

アキナは膝を抱え、ボロボロと涙をこぼした。

⏰:09/11/06 01:43 📱:F902iS 🆔:fWjD/5JU


#339 [ゆうと]
「彩乃さんはズルいよ…本当にズルい…あたしには、そんなの彩乃さんの言い訳にしか聞こえないよ…ズルすぎる…」

膝に顔をうずめ、肩を震わせた。

アキナを抱きしめたい…
でも、それもアキナを傷つけるだけだ…
泣きじゃくるアキナを、黙って見ることしかできない俺は本当に情けない…

⏰:09/11/06 01:48 📱:F902iS 🆔:fWjD/5JU


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