ペアリング
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#816 [ゆうと]
片付けまでしてくれた。

アキナに感謝しつつ、歯磨きと着替えを済ませた。

「うわー、仕事着姿初めて見た♪働く男って感じでカッコいいよ♪写メ撮らせて!」

「はいはい(笑)」

パシャ…

「よし…これ、お母さんにも送っとくね(笑)ユウトもいる?」

「いらねーよ(笑)」

⏰:09/11/17 01:16 📱:F902iS 🆔:rtHSxUyg


#817 [ゆうと]
そして家を出る…

車でアキナを駅まで送った。

「ごめんな、バタバタさせちゃって…」

「全然!楽しかったし♪また近いうちに来るよ」

「その時は連絡しなよ。休みの日とかだったら迎え行くからさ」

「うち遠いよ(笑)でも、お願いします♪お母さんとも、いろいろ話してみるから」

「分かった。気をつけてな」

⏰:09/11/17 01:20 📱:F902iS 🆔:rtHSxUyg


#818 [ゆうと]
「ユウト!」

アキナは自分の唇に手を当てた。

「キス…まだしてない」


俺は笑って軽くチュッとした。
アキナはニヤニヤしながら駅の中へ入っていった。

冷静ぶってた俺だけど、この日の仕事はめちゃくちゃはかどるくらい、テンションが高かった。

仕事が終わってケータイを開くと、昼過ぎには「家に着いた」のメールが届いてた。

⏰:09/11/17 01:24 📱:F902iS 🆔:rtHSxUyg


#819 [ゆうと]
その日の夜、俺はユウキに電話した。

アキナとのことを教えた。

「ついに西川と結ばれたか(笑)俺は愛のキューピッドだな(笑)ずっと西川の相談相手だったんだから♪でも、まさかお前らが奇跡の再会を果たすとはな♪おめでと」

ユウキのニヤニヤ顔が目に浮かぶ。
ミクさんとのことは聞くまでもなく、順調だという。
アキヒロはチヒロにフラれたショックで立ち直れないという…

⏰:09/11/17 01:29 📱:F902iS 🆔:rtHSxUyg


#820 [ゆうと]
アキナに電話をした。


「あたし、遠距離でも全然大丈夫だからね。ユウトは大丈夫?」


「心配しなくても大丈夫だから(笑)またお前に会えることだけを楽しみに仕事してんだから♪」


「あら♪嬉しいこと言ってくれるわね♪」

「ホントのことだからさ(笑)ってか、何?いろいろ心配になっちゃったワケ?(笑)」

⏰:09/11/17 01:36 📱:F902iS 🆔:rtHSxUyg


#821 [ゆうと]
「そりゃ、多少は不安になるよ…だって、遠いんだよ?今風に言うと、遠恋だよ?」

「今風に言わなくても分かるから(笑)」

「そう?(笑)あ、あのね…お母さんに言ったよ!っていっても、ユウトと付き合ってるってことだけね」

「マジ?何か言ってた?」

「『あらぁ』とか『まぁ』しか言わなかったんだけどさ。朝撮ったユウトの写メ見せたら、『写メちょうだい』だって(笑)しかも今、お母さんの待ち受けだよ、その写メ(笑)」

⏰:09/11/17 01:41 📱:F902iS 🆔:rtHSxUyg


#822 [ゆうと]
「うっそ!俺待ち受け?(笑)俺単品の写メが?(笑)」

「そうだよ(笑)マジ爆笑したし♪『今度一緒にユウト君のとこに遊びに行こうか』だって(笑)愛されてるよ、あんた♪」

「そりゃ、ありがたいな(笑)是非来てください!って伝えといて♪」

「了解♪」


こうやって電話できることに幸せを感じた。
電話の最初にアキナに言われた「遠距離でも大丈夫」っていう言葉が、何より心強かった。

⏰:09/11/17 01:47 📱:F902iS 🆔:rtHSxUyg


#823 [ゆうと]
それから1ヶ月…2ヵ月…3ヶ月…


時は過ぎて行った。
俺は相変わらず仕事に終われる毎日で、アキナはバイトしながら就活してた。
刺激のない毎日だけど、これが普通の幸せなのかもしれない…



そして、2008年に幕を降ろした…

⏰:09/11/17 21:55 📱:F902iS 🆔:rtHSxUyg


#824 [ゆうと]
2007年に大学を辞め、2008年に仕事を始め、元カノの死を経験し、新しい彼女ができた。


この時、まだ二十歳…
大人ぶってみても、まだまだケツの青いガキだった…
わずか2年の間に、いろんな経験をした。

特に大きいショックを与えられたのが、上田彩乃という人間の死…

こんなこと、ドラマや小説の中でしか経験できないものだと思ってた。

⏰:09/11/17 22:03 📱:F902iS 🆔:rtHSxUyg


#825 [ゆうと]
4月は、地元でもない、K市でもない、また新たな地の桜に出会った。


5月は、彩乃の誕生日…俺は5月の末に、A県を訪ねた。
お墓…
線香をあげて、手を合わせた。
本来なら24歳…
『おめでとう』とは言わず、仕事の話とか笑える話とかしながら、墓石を掃除した。
あの場にいた人は、『こいつ独り言ブツブツ言ってて気持ち悪い』とか思ってただろうな…
彩乃が大好きだった駄菓子と、俺の水色の指輪を置いてきた。

⏰:09/11/17 22:10 📱:F902iS 🆔:rtHSxUyg


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