ペアリング
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#263 [ゆうと]
俺はうなずいた。
それでも涙は止まらなかった。
(今思うとホント情けない)
彩乃さんは、あんたが泣くからあたしもまた涙出てきたじゃん(笑)と言い、涙を拭っていた。
次の瞬間、あぐらかいてる俺の前に膝をついて、俺を抱きしめた。
「ありがとう…大好きよ」
:09/11/05 01:41
:F902iS
:I.agmiJo
#264 [ゆうと]
「……うん」
ヒックヒック言ってる俺は、返事をするのがやっとだった。
彩乃さんを慰めるためにここに来たのに…
彩乃さんが泣いたら『胸を貸してやるよ精神』でここに来たのに…
小林佑翔…
人生で一番みっともない経験をしました。
:09/11/05 01:51
:F902iS
:I.agmiJo
#265 [ゆうと]
彩乃さんは俺から離れた。
「あたしなんかのために、一生懸命になってくれてありがとう」
「…(ヒック…ヒック)」
「マコ…もね…別れること認めたよ…泣かせちゃったけどね」
「…うん(ヒック…ヒック)」
:09/11/05 01:54
:F902iS
:I.agmiJo
#266 [ゆうと]
「…近々、マコん家に置いてる荷物取りに行ってくるよ。バッグとかコートとか…」
「…そっか(ヒック)」
俺は鼻をかみ、ゴシゴシ目をこすった。
「…すんません。なんか、みっともないくらい泣いちゃって…」
「みっともなくないよ。すっごく嬉しい」
:09/11/05 01:59
:F902iS
:I.agmiJo
#267 [ゆうと]
バスケの試合で負けた悔しさで流した涙、勝った喜びで流した涙…
人を想って流した涙なんて、初めてだ…
…彩乃さんは立ち上がり、コップに烏龍茶を入れて持ってきた。
「はい…水分補給しないとね(笑)」
:09/11/05 02:06
:F902iS
:I.agmiJo
#268 [ゆうと]
「あ…ありがとうございます」
「今日はあたしの部屋で寝なよ。その顔じゃ、外出られないでしょ(笑)」
「…そうします」
烏龍茶を一気飲みした。
「目…冷やさないと明日とんでもないことになってるんじゃない?(笑)」
:09/11/05 02:10
:F902iS
:I.agmiJo
#269 [ゆうと]
「あ矧mかに…あの、冷えピタあります?」
「冷えピタ?(笑)それ目に貼るの?」
「目の腫れには冷えピタがいいって…」
「それ誰情報?」
「ユウキ」
「へぇ〜。確かに加藤君貼ってそう(笑)でも冷えピタはさすがにないかなぁ…」
:09/11/05 02:13
:F902iS
:I.agmiJo
#270 [ゆうと]
「じゃあ、このままで…」
「氷あるから、寝る前に冷やせば?ちょっとは違うんじゃない?ってか今から冷やしときなよ!あたしお風呂入ってくる」
「じゃあ、もらいます」
彩乃さんは、氷をビニール袋に詰め、タオルに巻いて持ってきてくれた。
:09/11/05 02:18
:F902iS
:I.agmiJo
#271 [ゆうと]
彩乃さんは浴室へ入っていった。
泣き疲れた俺は、グッタリと寝転んで目を冷やした。
さっきまでの出来事が嘘のように、部屋はしーんと静まり返っている。
ただ聞こえるのは、浴室のシャワーの音と、最近隣の家に来たばかりだという、やたら吠えまくるバカ犬の声だけ…
:09/11/05 02:25
:F902iS
:I.agmiJo
#272 [ゆうと]
ぼんやりしているうちに、彩乃さんは戻ってきた。
「聞いて、ドライヤー壊れた…」
「なんで?」
「分かんない。コンセントが抜けなくて思いっきり引っ張ったら本体とコンセントのつなぎ目?っていうの…?バチンって切れた(笑)」
「あ〜あ…(笑)」
拍子抜けするくらい、彩乃さんは普通だった。
:09/11/05 02:32
:F902iS
:I.agmiJo
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