ペアリング
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#451 [ゆうと]
5月の末…

彩乃の誕生日の日がきた。
打ち合わせ通り、ミクさんやユウキ、女バスの4年生で彩乃の部屋で待ち伏せ…
彩乃が入ってきたところで、クラッカーを鳴らした。
彩乃はキョトンとした顔で、え?え?みたいなこと言ってた。

⏰:09/11/07 22:48 📱:F902iS 🆔:FrAS1HYQ


#452 [ゆうと]
ケーキの登場!
彩乃が好きなチョコレートケーキ…

上に乗ってるチョコレートには『Happy Birthday Yuutoto Nakayoku Shiroyo』と書かれていた。
ケーキを頼んだのはミクさん…
彩乃より先にニヤニヤしていた俺だった。

彩乃はローソクを吹き消すと、ニッコリ笑ってありがとうを言った。

⏰:09/11/07 22:57 📱:F902iS 🆔:FrAS1HYQ


#453 [ゆうと]
夕方からのサプライズ…

ミクさんは夕飯を作っていた。
さすが元ガ○ト店員厨房係!
ハンバーグやらサラダやら、とにかくすごいのが出てきた。
チキンまでも出てきた。
みんな「わー!すごい♪」で盛り上がってたけど、ミクさんは俺に「あのチキンは買ったやつだからアヤには内緒にしててキャピ」と耳打ちしてきた。

⏰:09/11/07 23:03 📱:F902iS 🆔:FrAS1HYQ


#454 [ゆうと]
盛り上がってきた頃に、プレゼントを渡した。
女バス4年生→ミクさん・ユウキ→俺の順で渡していった。

ものすごく嬉しそうに笑ってくれた。
まだ中は開けてない。

「後でゆっくり開けさせてもらいます♪」
…と彩乃。

夕飯を済ませ、しばらくダラダラ雑談…
片付けまで彩乃以外のメンバーで済ませ、みんな帰っていった。

⏰:09/11/07 23:07 📱:F902iS 🆔:FrAS1HYQ


#455 [ゆうと]
俺は彩乃の部屋にいた。

みんなが帰ってからも、1〜3年の女バスが彩乃へプレゼントを持ってきた。

「マジ嬉しい。もう、みんな大好き♪」

ニコニコでメッセージカードを読んでいる。

⏰:09/11/07 23:11 📱:F902iS 🆔:FrAS1HYQ


#456 [ゆうと]
「じゃ、さっきもらったプレゼント開けよっかな♪」

1〜3年生からは、写真立てや、写真をビッシリ貼ったコルクボード、キャラクターグッズをもらったようだ。

4年生からはメッセージや写真を貼ったアルバム風の1冊の本。

ミクさんとユウキからはおっぱいチョコ…と、下ネタの絵が描かれたマグカップ…あらあら…

⏰:09/11/07 23:18 📱:F902iS 🆔:FrAS1HYQ


#457 [ゆうと]
それを見た彩乃は、照れながらも爆笑してた…


「じゃあ、最後にユウトからの………肇

一瞬ビックリした顔を見せた。

「え?嘘…すごっ…MD player?」

「うん」
なぜか俺の方が照れくさかった。

⏰:09/11/07 23:21 📱:F902iS 🆔:FrAS1HYQ


#458 [ゆうと]
「うわ…マジで?すごい…え〜?ホントに?」

彩乃は中身を取り出した。

「…赤だぁ!可愛い…ヤバい…マジ嬉しい」

俺の方を見て、
「ありがとう」

最上級の笑顔を見せてくれた。

俺も自然と笑顔がでてくる。

⏰:09/11/07 23:35 📱:F902iS 🆔:FrAS1HYQ


#459 [ゆうと]
「あ、あと…手ぇ出して」

「手?」

目を閉じて…なんてカッコいいことは言えず、彩乃が見ている中で儀式が行われることになった。

両手を差し出す彩乃は何かを察したかのように、右手を引っ込めた。

彩乃の左手薬指に、薄ピンクの指輪をはめた。

⏰:09/11/07 23:41 📱:F902iS 🆔:FrAS1HYQ


#460 [ゆうと]
「安物でごめんな…でも、いつか俺が出世した時はちゃんとした指輪を買うから。…で、またこうやってプレゼントするから…誕生日おめでとう」

「いつ出世してくれるのかなー?(笑)…でも、めっちゃ嬉しい…本当にありがとう♪大切にします」

彩乃は、
「お礼ね♪」
と言って俺の肩に手を置き、キスしてくれた。

⏰:09/11/07 23:49 📱:F902iS 🆔:FrAS1HYQ


#461 [ゆうと]
彩乃は、
「この指輪、ユウトのやつあたし買うね。ペアリングにしようよ♪」

「あの…実は…」

「何?」

「実はペアで買っちゃったんだよね(笑)」

「えー?マジで?今持ってんの?」

「部屋に置いてる」

「バカチン!持ってきてよ!儀式成立しないじゃん」

⏰:09/11/07 23:55 📱:F902iS 🆔:FrAS1HYQ


#462 [ゆうと]
部屋を出た俺…
今回ばかりはカッコついたと思ったのに…
結局はチーンじゃねーか…

マイルームに戻り、水色の指輪を取り彩乃の部屋へ!

「指輪あった?」
「…ありました」

「ホントおっちょこちょい(笑)ほら、おいで」

そう言うと、水色の指輪を俺の手にはめてくれた。

⏰:09/11/08 00:03 📱:F902iS 🆔:wLpez8uE


#463 [ゆうと]
「ほら、ペアリング♪」

嬉しそうに彩乃は言った。
「あたし指輪もらったの初めてだよ(笑)」

「え…?そうなの?」

「うん♪不思議とね、誰もくれなかったんだ♪」

「へぇ〜」

「バスケの時は外すね。外出する時とかに付けようかな♪」

⏰:09/11/08 00:08 📱:F902iS 🆔:wLpez8uE


#464 [ゆうと]
「うん♪」

「今日1日、サイコーだったなぁ♪お風呂入ってくる…あ、一緒に入ろうよ(笑)」

「あ…じゃあ、着替え持ってくるよ」

「OK!早くねん♪」

んでまたマイルームへ…

⏰:09/11/08 00:12 📱:F902iS 🆔:wLpez8uE


#465 [ゆうと]
「お礼に背中流してあげる♪」

「じゃあ俺はハッピーバースデーってことで背中流してあげる」

こんな感じでラブラブでした。
流し終わってから、彩乃は俺の背中に抱きついてきた。

「どした?」
「ん?なんとなく」

⏰:09/11/08 00:17 📱:F902iS 🆔:wLpez8uE


#466 [ゆうと]
背中にぴったりくっついてきた。
なんか柔らかいものが当たってますよ、姉さん…


風呂から上がると、彩乃は洗濯機を回し始めた。
「あんたのやつも洗っとくよ」

「お、サンキュー♪」
彩乃の部屋で洗濯をすると、乾いた衣類をたたむ時めちゃくちゃいい匂いがする。

⏰:09/11/08 00:22 📱:F902iS 🆔:wLpez8uE


#467 [ゆうと]
「洗濯物どうしよっかな…まぁいいや。明日干そう」

俺は先に布団に入り、ケータイをいじってた。

ミクさんからのメールに返信してた。

「今日はありがとうございました♪」

「アヤ喜んでくれたね♪チキンのこと内緒にしてくれてるでしょうね?(笑)」

「バッチリです!」

⏰:09/11/08 00:28 📱:F902iS 🆔:wLpez8uE


#468 [ゆうと]
「ならいいよ♪ってか、ユウトからのプレゼント何だったの?」

「MD playerです(笑)」

「マジで?やるじゃん♪ってかうちらからのプレゼント見た?(笑)」

「見ました。ミクさん達らしいって言って、2人で爆笑しました…」


こんな感じでやり取りをしてた。

⏰:09/11/08 00:31 📱:F902iS 🆔:wLpez8uE


#469 [ゆうと]
彩乃は洗濯物を干すことを諦め、布団に入ってきた。

俺はケータイを枕元に置き、彩乃の方を見た。

「ミクさん達の誕生日の時も、こうやって盛り上げような」

「うん。みんなにマジ感謝♪」

…沈黙。

彩乃はオレをジッと見つめている。
誘ってる…?
誘ってるよね、これ…

⏰:09/11/08 00:36 📱:F902iS 🆔:wLpez8uE


#470 [ゆうと]
♪♪♪♪♪

枕元のケータイが鳴った。
俺は手を伸ばし、ケータイを取ろうとする…
彩乃はその手を掴んだ。

俺の顔を両手で支え、キスしてきた。
彩乃めちゃくちゃいい匂い…
…なんて思ってるとディープに入った。

⏰:09/11/08 00:40 📱:F902iS 🆔:wLpez8uE


#471 [ゆうと]
彩乃マジック…

俺は彩乃の匂いにやられた…
暗くて顔がよく見えないけど、激しい。

んで、上半身脱がされ、あんなことやこんなこと…

「…脱がせてよ」

なんて言うから彩乃の服を脱がせた。

暗闇に目が慣れてきた…

⏰:09/11/08 00:45 📱:F902iS 🆔:wLpez8uE


#472 [ゆうと]
彩乃の顔が見えた。
…なんてやらしい顔してんだ、こいつ…

目が合うと、彩乃は笑って髪を耳にかけた。

「今夜はあたしに任せてね」

「…え?」

「ジッとしてて…」

くっそ色っぽい!
大人の女って感じだ…

⏰:09/11/08 00:52 📱:F902iS 🆔:wLpez8uE


#473 [ゆうと]
やばっ…

ってなった頃には、彩乃にリードされっぱなしで悔しくなって、立場逆転!

彩乃を押し倒して、ガンガンせめた。
…けど、彩乃は我慢できなくなったのか、俺の上に乗り、抱きついたまま腰を動かしてくる。

んで、悔しくなった俺は、また立場逆転して彩乃を寝かせ、ガンガン…

⏰:09/11/08 01:03 📱:F902iS 🆔:wLpez8uE


#474 [ゆうと]
寝かせた彩乃の表情が見える…

表情を歪ませたまま、ジッと俺の目を見つめている。
一瞬笑ってまた顔を歪ませ、体をそらした…



お互い最高潮を迎え、チョメチョメは終了した…
彩乃の息遣いがまだ激しい…

⏰:09/11/08 01:08 📱:F902iS 🆔:wLpez8uE


#475 [ゆうと]
「…あたしに任せてって言ったのに」

「リードされっぱなしのこっちの身にもなれよ(笑)」

「このエロオヤジ(笑)」
「うるせっ!このエロ女(笑)」


そんなやり取りをして、服を着た。

布団に入ってからは眠かったけど、さっきの誕生会の話をした。

⏰:09/11/08 01:15 📱:F902iS 🆔:wLpez8uE


#476 [ゆうと]
「そうだ!MDプレーヤー充電しとこっかな♪そしたら明日から使えるじゃん♪」

そう言うと、新品で包装されてるビニールの中から中身を取り出し、組み立て始めた。


「でも、MDプレーヤーとかホントに嬉しいなぁ♪みんなからもらったヤツも飾っとこ♪」

彩乃はニッコニコだ!

⏰:09/11/08 01:20 📱:F902iS 🆔:wLpez8uE


#477 [ゆうと]
「そんなに嬉しい?」

「嬉しいよぉ!だってMDプレーヤー欲しかったから…なんか昔のクリスマス思い出してさ♪」

「そりゃあよかった(笑)」
そう言ってもらえると俺も嬉しい♪


「…言ってなかったよね?あたしが赤好きになった理由」

⏰:09/11/08 01:23 📱:F902iS 🆔:wLpez8uE


#478 [ゆうと]
「え?」

「ほら!あたしの部屋って赤ばっかりだって、あんたも前言ったじゃん?」

「気が付いたら自然と赤が揃ってたって…」

「…まぁ、それもあるんだけどさ(笑)」


意味深な言い方をする彩乃から目が離せなかった…

⏰:09/11/08 01:27 📱:F902iS 🆔:wLpez8uE


#479 [ゆうと]
「クリスマスって聞いたら、一番に何を思い出す?」

「サンタクロース」

「サンタクロースの色って言ったら?」

「…赤」

「やっぱりサンタクロース思い出すんだ!あたしと一緒だね(笑)」

意味が分からなかった。

「どういうこと?」

⏰:09/11/08 01:31 📱:F902iS 🆔:wLpez8uE


#480 [ゆうと]
「ん?ま、大した話じゃないんだけどね。でも一応教えとこうかなぁって思って…」

「ちゃんと聞くよ。話してよ」

「うん…あのね、うちって母子家庭なのね…」

「…(初めて知った…)」

「あたしが小さい頃からお父さんはいなかったんだ…あの時はちっちゃかったから、よく分かんなかったんだけど…」

⏰:09/11/08 01:37 📱:F902iS 🆔:wLpez8uE


#481 [ゆうと]
「でも、小学校に上がってからかなぁ?父親参観とか昔なかった?」

「あった」

「んで、父親参観の日に、友達のトコはお父さんが来てるのに、うちは来てないわけじゃん…ってか、お父さんすらいないわけじゃん(笑)低学年のうちはあんまり気にしてなかったけど、学年が上がっていくうちに、どんどん惨めになってきてね」

⏰:09/11/08 01:43 📱:F902iS 🆔:wLpez8uE


#482 [ゆうと]
「…………」


「お母さんはあたしら3人のために仕事しないといけなかったし…あ、あたし兄弟がいるのよ。でも、誰の参観日にも行けないくらい仕事仕事で忙しかったから参観日どころじゃなかったんだけどさ…友達からは『なんでアヤちゃん家はお父さんがいないの?』とか聞かれるのも嫌で嫌で…あたしだって、なんでお父さんがいないのか知らなかったし…」

⏰:09/11/08 01:51 📱:F902iS 🆔:wLpez8uE


#483 [ゆうと]
「小6の時に、夜遅かったんだけどお母さんが帰ってくるの待ってたんだ…んで、泣きながら聞いたのよ。『なんでうちにはお父さんがいないの?』って(笑)」


「……………」


「そしたら、兄ちゃんと弟を起こしてこいって言うからワケ分かんないけど起こしにいった」

⏰:09/11/08 01:55 📱:F902iS 🆔:wLpez8uE


#484 [ゆうと]
「『みんな座って』っていうから座ると、『あんた達ももう大きくなったから話しておくわね』って言った…」


「……うん」


「お父さんはね、あんた達がまだ小さい頃に死んだのよって…言った…天国に行ったのよって言われた」

⏰:09/11/08 02:00 📱:F902iS 🆔:wLpez8uE


#485 [ゆうと]
「……うん」

「そっかぁ…死んだんだって感じだったかなぁ…あの頃は…(笑)小さい頃の思い出とか、なんも覚えてなかったから、別に悲しいとかなかったわ」


「……うん」

「死んだって分かってからは、学校でお父さんのこと聞かれても別になんとも思わなくなってた…」

⏰:09/11/08 02:05 📱:F902iS 🆔:wLpez8uE


#486 [ゆうと]
「それから中学に上がって…高校に入学する前かな?知らないおじさんがうちに来たんだ。誰か知らないからシカトしてたんだけど、そのおじさん変なこと言った…」


彩乃の目が潤んだ…

「『おう、彩乃!大きくなったな』って…」

「…………」

⏰:09/11/08 02:09 📱:F902iS 🆔:wLpez8uE


#487 [ゆうと]
「は?キメェよ(笑)みたいなこと思いながらシカトして部屋に行ったんだ…けど、お母さんとなんか話してたから気になって、部屋行くふりして盗み聞きしてた」

「……うん」

「弘樹だの彩乃だの健太だの言うからさ、なんでうちら兄弟3人の名前知ってんだろうって思ってよく聞いてたら…そのおじさん…お父さんだった」

⏰:09/11/08 02:16 📱:F902iS 🆔:wLpez8uE


#488 [ゆうと]
「………え?」

「ね?ビックリでしょ(笑)その場で足ガクガクしちゃったよ…でも聞いとかなきゃって思ってドアに耳くっつけたまま聞いてた…」

「………うん」

「よ〜く聞いてたら…話の中で知らない女の名前がいっぱい出てくるんだ…まさか…って思ったら…そのまさかだった」

⏰:09/11/08 02:22 📱:F902iS 🆔:wLpez8uE


#489 [ゆうと]
「…それって、浮気とか?」

「ピンポーン♪お母さんも浮気相手の名前で、○○さんと上手くいってるの?みたいなこと言い出すから、も〜ワケ分かんなくなって…廊下で号泣してたら聞こえてたみたいで、お母さん達が出てきた…」

「……うん」

⏰:09/11/08 02:26 📱:F902iS 🆔:wLpez8uE


#490 [ゆうと]
「お母さんは『彩乃、落ち着いて…』とか言うし、おじさん?お父さんは『ごめんな』しか言わないし…正直、誰も信じられなくなったって感じで…」

「………うん」

「兄ちゃん達には悪いけど、それからは家にいたくなかった…友達ん家行ったり、これあんたに言っていいのかな…男に走ったり…」

「………うん」

⏰:09/11/08 02:31 📱:F902iS 🆔:wLpez8uE


#491 [ゆうと]
「高校入学前に何やってんだって話でしょ(笑)」

「……まぁね」

「でも、しばらくしたらちゃんと家に帰ったんだ。お母さんが何話しかけてきても全部シカトしたし、お父さんから送られてきた手紙も、未開封のまま破って捨てたり…今思うとありえないことしてたなぁ(笑)」

「………あはは」

⏰:09/11/08 02:35 📱:F902iS 🆔:wLpez8uE


#492 [ゆうと]
「まぁ、そんなこんなで月日は流れ…意地張ってたあたしだけど、お母さんとも少しずつ話できるようになって…」


「………うん」

「高2のクリスマスだったかな?お母さんがボロボロのクリスマスツリーを倉庫から出したんだ…あたしは汚い!って言ったけど、お母さんはツリーを出して飾り付けしてた」

⏰:09/11/08 02:41 📱:F902iS 🆔:wLpez8uE


#493 [ゆうと]
「毎年綺麗なツリー出してたのになんで…?って思ってたら、お母さんが『このツリーはあんた達が産まれる前からお父さんが買ってたものだよ』って言うワケよ…」

「……うん」

「そしたら、ツリーと一緒に倉庫の中に入れてた…隠してたって言った方が正しいかな…?埃だらけのアルバムをお母さんが出したんだ」

⏰:09/11/08 02:46 📱:F902iS 🆔:wLpez8uE


#494 [ゆうと]
「中を見ると、あたしらが産まれてからの写真がいっぱいあった…」

「……うん」

「弘樹誕生!とか弘樹2ヶ月とか、健太君初めまして!健太3ヶ月とか字が書かれてたんだけど、全部お母さんの字だった」

「………うん」

「彩乃産まれた!とか彩乃3ヶ月!とか、汚い字で書かれててさ…」

⏰:09/11/08 02:52 📱:F902iS 🆔:wLpez8uE


#495 [ゆうと]
「…………」

「あたしのページは、全部お父さんの字で書かれてた…お母さんは『女の子が産まれてお父さん…ものすごく喜んでたんだよ』って言うからさ…泣きそうだったけど、グッと涙こらえてページめくっていったんだ」

「………うん」

⏰:09/11/08 02:55 📱:F902iS 🆔:wLpez8uE


#496 [ゆうと]
「お父さんがサンタの格好して、ちっちゃいあたしを抱っこして写ってるのがあったんだ…日付のあとに、『道弘と彩乃…我が家のクリスマスパーティーにて』って、また汚い字で書かれてた…その時、初めてお父さんの名前知ったんだけどね(笑)」

「………うん」

⏰:09/11/08 03:01 📱:F902iS 🆔:wLpez8uE


#497 [ゆうと]
「ページめくってもめくっても、お父さんはあたしを抱っこしてた。んであたしのページには、汚い字で彩乃なんちゃらっていっぱい書かれてた…お父さんは、サンタの格好してなくても、常に赤い洋服着てたんだ」

「……うん」

「車も赤いのに乗ってたんだって…どんだけ赤好きなのかって話よね(笑)」

⏰:09/11/08 03:06 📱:F902iS 🆔:wLpez8uE


#498 [ゆうと]
「……へぇ」

「もし、またお父さんと会った時は、なんかしゃべってあげようかなぁ♪とか昔話できるかなぁ♪とか思ってたんだけど…お父さん…本当に死んじゃったんだ…」

「……え?」

「仕事終わって帰る途中に交通事故でね…」

⏰:09/11/08 03:09 📱:F902iS 🆔:wLpez8uE


#499 [ゆうと]
「…………」

「その次の年のクリスマス・イヴにね…即死だったんだって…」

「…………」

「あたしが前に破って捨ててた手紙、お母さんが持ってたんだ。つなぎ合わせて読んでみたら『彩乃は元気にしてるか?来年はみんなでまたクリスマスパーティーやりたい…』って書かれてた…」

⏰:09/11/08 03:15 📱:F902iS 🆔:wLpez8uE


#500 [ゆうと]
「その年に死んじゃうんだよ?…ありえないよね…しかも気付いたら、あたしのケータイもペンケースもマフラーも全部赤色だった…ああ、あたしってやっぱりお父さんの子供だったんだなって思えたよ…」

「………うん」

「でも気付いたらお父さん死んじゃった…あの時優しくしとけばよかったとか…後悔の嵐だよ…」

⏰:09/11/08 03:20 📱:F902iS 🆔:wLpez8uE


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