ペアリング
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#51 [ゆうと]
やっぱりか…と言わんばかりに俺は話した。
俺の予想は的中した。

「あの男が羨ましいぜ。あんなに可愛い彼女捕まえてさ。あ〜ムカつく。なんであんなブサメンなんかが…」

「でもさ、人の良さそうな感じはしたよな?なんか大人の恋愛って感じで…」

「…お前それ本気で言ってんの?あんなナヨナヨしてて、デレデレした不潔男が?信じらんねー」

⏰:09/11/01 15:22 📱:F902iS 🆔:1/hxFirQ


#52 [ゆうと]
「確かにカッコよくもなんともないけど、上田さんとめちゃくちゃ仲良しだったじゃん。4年も続くワケだわな」

「仲良しなのは分かってるよ。だからムカつくんだよ」


「アキヒロは上田さんのどこを好きになったの?」

「笑顔、優しさ、可愛さ、あのドSっぽいところ//」
さっきの半泣きだった顔は打って変わってニヤニヤしだした。

⏰:09/11/01 15:40 📱:F902iS 🆔:1/hxFirQ


#53 [ゆうと]
「まぁ、頑張れよ…」

「冷たいな…あ、そうだ。ユウト上田さんのメルアド分かる?」

「分かんない」

「なら教えとくからさ。上田さんとメールしてみてよ」

「なんで俺が?!」

「いいじゃん。上田さんとお前も仲良くなれば、いろいろ…ね♪」

「ね♪ってなんだよ、ね♪って…」

⏰:09/11/01 16:20 📱:F902iS 🆔:1/hxFirQ


#54 [ゆうと]
アキヒロの考えは、つまりこんなもんだ…

俺が上田さんとアキヒロの繋ぎ役…中間的存在になってくれってことだろう…


アキヒロから上田さんのアドレスを聞き、部屋に戻ってからメールを送った。

⏰:09/11/01 16:25 📱:F902iS 🆔:1/hxFirQ


#55 [ゆうと]
俺のメール内容↓
「こんばんは。K高出身の小林佑翔です。今日はありがとうございました」

数分もしないうちに返事が返ってきた。

「お疲れ様♪今日は楽しかったよぉ!また行こうね」

そんなこんなでやり取りが続き、また1日が終わった。

⏰:09/11/01 16:33 📱:F902iS 🆔:1/hxFirQ


#56 [ゆうと]
翌日も午前中に練習があった。
体育館が片面しか使えない関係で、男女混合で練習をすることになった。

みんなの視線は、ユウキと俺とリョータに集まった。
ユウキと俺は高校からずっと一緒にやってきてたからコンビplayが炸裂し、俺とリョータ、ユウキとリョータの息もピッタリだった。

歓声が起こることが嬉しかったのだが…

⏰:09/11/01 16:43 📱:F902iS 🆔:1/hxFirQ


#57 [ゆうと]
上田さんの登場だ。

昨日の笑顔を感じさせない、真剣な表情でボールを持った。
そして、周りに的確な指示を出す。
小柄な上田さんはポイントガードだ。
(180pの俺はフォワード)

ナイスplayが出ると、上田さんは笑顔になる。
ミスをしても、ごめーんと言いながら笑っている。

昨日はそこまで思わなかったが、アキヒロの言う通り、上田さんの笑顔はめちゃくちゃ可愛かった。

⏰:09/11/01 16:58 📱:F902iS 🆔:1/hxFirQ


#58 [ゆうと]
193pのアキヒロは、1人ずば抜けて背が高いから目立つ。

アキヒロも気合いを入れてplayしている。


練習を通して、男女仲良くなっていった。

3時間の練習は、あっという間に終わった。

⏰:09/11/01 17:03 📱:F902iS 🆔:1/hxFirQ


#59 [ゆうと]
女バスの新1年生とも仲良くなった。
特にアキナとチヒロという子達とは、よく絡むようになった。

仲良くなったその日に、ユウキ、俺、アキナとチヒロの4人で昼飯を食べに行った。
話が合うことから、まったく気を遣わない友達になっていくことになる。

⏰:09/11/01 17:19 📱:F902iS 🆔:1/hxFirQ


#60 [ゆうと]
学生は大金は持っていない。
だから安くで長居できるファミレスに入った。

地元のこと、これからのことで話が盛り上がってきた時、

「ねぇ、男バスの土井君(アキヒロ)ってさ、彩乃さんのこと好きでしょ」

チヒロがパスタをフォークにクルクルに巻きつけながら言った。

⏰:09/11/01 17:32 📱:F902iS 🆔:1/hxFirQ


#61 [ゆうと]
「なんで?」

「だって〜…しつこいくらい彩乃さんにメール送ってるみたいだし、私やアキナにも彩乃さんのこと教えてってしつこいんだもん」

「チー(チヒロ)にきたメールすごかったよね。彩乃さんの細かいプロフィール知りたいからって出身地とか実家の住所とか電話番号聞いといてって…」

「…マジかよ」
ユウキは苦笑いでドリンクを飲んでいた。
俺は昨日、アキヒロに上田さんのこと好き発言を聞いたばかりだ。
しかも、誰にも言わないでくれとあれほど念を押されたのに…

⏰:09/11/01 23:05 📱:F902iS 🆔:1/hxFirQ


#62 [ゆうと]
あれから5日後…

隣の女子寮が完成した。明日には全員寮に移動してくるみたいだ。


上田さんとのメールは、毎日の俺の日課になっていた。
恋愛感情とかまったくなしの、普通のメール。

「明日引っ越しだよぉ。大変だぁ…4年生から順番に荷物入れていくみたい。…そこでユウト君にお願いなんだけど…」

⏰:09/11/01 23:11 📱:F902iS 🆔:1/hxFirQ


#63 [ゆうと]
「なんですか?」

「明日の引っ越し手伝ってもらいたいなぁ〜って思って(笑)」


あれ?
アキヒロが上田さんの手伝いするって言ってたのに…
しかもかなり張り切って…


「俺は全然構わないけど、アキヒロが上田さんの手伝いするって…」

⏰:09/11/01 23:14 📱:F902iS 🆔:1/hxFirQ


#64 [ゆうと]
電話がきた。上田さんからだ…

「もしもし?」
「もしもしユウト君?あたしだけど…」

「あぁ、はい。お疲れ様です」

「お疲れ様♪明日の…さ、引っ越しのことなんだけど…」

⏰:09/11/01 23:20 📱:F902iS 🆔:1/hxFirQ


#65 [ゆうと]
「はい、なんかアキヒロが上田さんの手伝いするんだ!ってめちゃくちゃ張り切ってましたよ。明日に備えてもう寝たみたいだし…」

「だから電話しても出ないんだ…困ったなぁ…」

「起こしましょうか?ってか、なんかあったんすか?」

⏰:09/11/01 23:23 📱:F902iS 🆔:1/hxFirQ


#66 [ゆうと]
「あ、起こさなくていいよ。いやね、最近ちょっと土井君が、恐いっていうかなんていうか…」


アキナとチヒロが言っていたことだ。

「あぁ、ちょろっとは聞いてるけど…」

「メール返さないことがあったのね…そしたら土井君から鬼のようにメールとか電話がかかってきて…」

どうやらアキヒロの行動は、どんどんエスカレートしてきているようだ。

⏰:09/11/01 23:36 📱:F902iS 🆔:1/hxFirQ


#67 [ゆうと]
「げ…マジすか?じゃあ明日はどうするんすか?」

「ん〜…だから明日はマコに手伝ってもらうからって断ろうと思ったのね…」

「マコさんが来たらアキヒロ何するか分かんないっすよ。それに、マコさん見ると変な刺激になるかもしれないし…」

「やっぱりぃ?どぉしよ…」

⏰:09/11/01 23:41 📱:F902iS 🆔:1/hxFirQ


#68 [ゆうと]
「じゃあ、明日は俺とユウキで仕事振り分けてやりますよ」

「どういう意味?」

「とりあえず、明日の引っ越しの時に分かりますから。10時には荷物がこっちに届くんすよね?だったら、10時に入居する部屋で待っててください。他の先輩にも、そうやって伝えててください」

⏰:09/11/01 23:45 📱:F902iS 🆔:1/hxFirQ


#69 [ゆうと]
「よく分かんないけど、まぁいいや♪じゃ、明日お願いね」

「了解です。じゃ、おやすみなさい」


電話を切り、俺はユウキと明日の作戦を考えることにした。



そして翌日10時…
先に4年生が到着して、それぞれの部屋に入っていった。

⏰:09/11/01 23:48 📱:F902iS 🆔:1/hxFirQ


#70 [ゆうと]
続いて、荷物を載せたトラックが到着した。
アキヒロが『上田』と書かれたダンボールを探し始める。

「んじゃ、仕事振り分けるね。AグループとBグループに分けてるからそれ通りに…」

「は?何それ。グループとかあんの?」
アキヒロはやっぱり食いついてきた。

「うん。Aはアキヒロ、リョータ、ケンタロウ、コウイチのデカ組ね。Bがシュン、ヒロユキ、俺とユウキのチビ組」

⏰:09/11/01 23:57 📱:F902iS 🆔:1/hxFirQ


#71 [我輩は匿名である]
「テキトーにやりゃあいいじゃん。いちいちグループとかだりぃよ」

案の定、アキヒロはキレだした。

「チビ組が荷物運んだ方が要領いいかもな。だってデッカいのとちっちゃいのがゴチャゴチャしてたら正直ダルいし、出入りがコンパクトでスムーズに行くかも」

コウイチが意見を出してくれた。この一言に、かなり救われたな…

⏰:09/11/02 00:08 📱:F902iS 🆔:M91w052E


#72 [ゆうと]
↑(ハンネ抜けてた)

アキヒロはぶつぶ文句を言っていたが、さすがに折れたみたいでトラックの荷台へと乗り、ダンボールを降ろす作業に入った。


俺とユウキの勝手な意見に何も文句を言わず、作業してくれた5人には本当に悪いなぁと思いながらも、心の中でありがとうをつぶやいた。

⏰:09/11/02 00:13 📱:F902iS 🆔:M91w052E


#73 [ゆうと]
チビ組の俺ら4人は、降ろされたダンボールを受け取っては運び、受け取っては運びの作業を繰り返し行った。

グループ分けしたのはいいけど、実際はこっちの作業の方がキツい。



それから何時間経っただろうか…
最後の新1年生の分まですべて終わった頃は、みんなクタクタになっていた。

⏰:09/11/02 00:18 📱:F902iS 🆔:M91w052E


#74 [ゆうと]
女バスの寮に電気が灯る。
それだけで、暗くて静かなこの辺りが一気に明るくなったように感じる。
引っ越しが全部終わり、女バスからお礼のメールが数件届いた。
一件一件見ていると、誰かが俺の部屋の呼び鈴を鳴らした。

⏰:09/11/02 00:23 📱:F902iS 🆔:M91w052E


#75 [ゆうと]
ガチャッ…

そこにはアキナが立っていた。

「おう!アキナ」
「お疲れ様!今日はありがとうね」

「いえいえ♪んで、どうした?」
「もう晩ご飯食べたかなぁって思って」

「まだだよ。今作ろうかコンビニ行こうか迷ってたところ」
「ホント?ねえ、じゃあ食べに行かない?あたしもまだ食べてないんだ」

「いいね。じゃあちょっと待ってて」

⏰:09/11/02 00:29 📱:F902iS 🆔:M91w052E


#76 [ゆうと]
パーカーをはおって準備をする。

電話が鳴った。
上田さんだ。

「もしもし?」
「あ、ユウト君?今日ありがとうね。めちゃくちゃ助かった♪」

「いえいえ。もう荷物片付きました?」
「あとちょっと残ってるくらいかな。…今暇?」

「いやぁ…ちょっと今から外行ってきます」
「そうなんだ。ユウキ君とかと一緒に?」

⏰:09/11/02 00:34 📱:F902iS 🆔:M91w052E


#77 [ゆうと]
「いや、今日はユウキは一緒じゃないっすよ」
「そうなんだ。誰と行くのぉ?」

「アキナです。女バスの」「…そっか。じゃあいいや。またね」

プツッ

あれ?
上田さんの様子がなんかおかしい。
ま、いっか。
ケータイをポケットにしまい、鍵をかけた。

「ごめん、行こ」

⏰:09/11/02 00:39 📱:F902iS 🆔:M91w052E


#78 [ゆうと]
「ここは美味しいって評判だよ!」

アキナが自信満々に紹介してくれた店は洋食屋だった。
ちょっとオシャレな店だったけど、俺もアキナも構わずバスケの格好…スウェットで入店した。

パスタやペンネグラタンやらパンやらサラダやらデザートが出てきた。

コース料理を頼んだからテーブルにはVIP料理が並んだ。

⏰:09/11/02 00:47 📱:F902iS 🆔:M91w052E


#79 [ゆうと]
アキナは整った顔立ちだ。鼻筋がスッと通ってて、綺麗な二重。

だからこういうコース料理なんかを食べてると、どこかの国のお姫様みたいだ(スウェットだけど)

「あ!このグラタンめちゃくちゃウマい!」
「でしょ?チーズが一級品らしいよ。あたしもここに来た時はこのグラタン目当てって言っても過言じゃないな〜」

⏰:09/11/02 00:55 📱:F902iS 🆔:M91w052E


#80 [ゆうと]
完食し、しばらく雑談タイムに入った。

「そろそろ帰ろっか」
レジに向かい、俺はポケットから財布を取り出した。

「あ!いいってユウト君!」
「なんで?俺が出すよ。いい店紹介してもらったんだから」

「何言ってんの。引っ越しのお礼だよ。だから今日ここに来たんだよ」

⏰:09/11/02 01:02 📱:F902iS 🆔:M91w052E


#81 [ゆうと]
「何言っ…バカ。いいよ気持ちだけで。じゃあ割り勘にしよ」

「ほんの気持ちだから。お願い!今日だけ!お礼させて…ね?」

そう言うとアキナは会計を済ませ、俺の背中を押して外に出た。

「なんか…ごめんな」
「違うのよ。ほんのお礼だから」
「じゃあお言葉に甘えて…ごちそうさまでした」

「美味しかったでしょ?」
「そりゃあもう…」

⏰:09/11/02 01:08 📱:F902iS 🆔:M91w052E


#82 [ゆうと]
「よかった!」
アキナはニッコリ笑った。
そりゃあもう、眩しい笑顔でしたわ。

「帰る?どっか寄る?」
「DVD借りたいんだよね。明日の夜女バスで上映会やるんだ」
「へぇ〜。楽しそう」
「ユウト君もおいでよ。なんなら加藤君(ユウキの名字)とかも誘ってさ」

「行く行く!んで何借りるの?」
「ん?ソウ3」

⏰:09/11/02 01:15 📱:F902iS 🆔:M91w052E


#83 [ゆうと]
「ソウ3?げ…あのグロいやつだろ?」

「そうだよ。2見た人多かったから3見ようってなったんだ♪あれ?ユウト君そういうの苦手?」

「い、いや。苦手じゃないよ」
「じゃあ明日一緒に見ようね!TSUTAYAは遠いからゲオ行こ♪」


…そんなこんなで帰宅。

⏰:09/11/02 01:20 📱:F902iS 🆔:M91w052E


#84 [ゆうと]
アキナも自分の部屋に戻っていった。


俺も部屋に戻り、風呂入ってからベッドに転がりこみ、爆睡した。
今日はとにかく疲れた。

また明日練習がある。
あ、準備してない…
まぁ、いっか…

⏰:09/11/02 01:25 📱:F902iS 🆔:M91w052E


#85 [ゆうと]
翌日も午前中に練習があった。
今日はコートが一面使えるから、男女別々。

練習前…
体育館の入り口で上田さんに会った。

「おはようございます♪」
「あ…おはよ」

ニコリとはしたものの、フイッと顔をそむけられ、小走りで先に体育館に入っていった。

⏰:09/11/02 01:30 📱:F902iS 🆔:M91w052E


#86 [ゆうと]
あれ…?
俺…なんかやらかしたっけ?
いつもの上田さんじゃない…
まぁいいや。後で部屋行ってみよ!


特に気にせず、練習に取り組んだ。

今日は、昨日のグラタン率いるコース料理でパワー全開だ!
シュートが面白いくらい入る入る♪

⏰:09/11/02 01:34 📱:F902iS 🆔:M91w052E


#87 [ゆうと]
そして練習終了後…

「上田さん!」

「ああ、ユウト君」

「今日なんか…元気ないっすね」

「そんなことないよ」

「そうすか?あ!あとで部屋行っていいですか?初女子寮ってことで上田さんの部屋見てみたいし(笑)」

⏰:09/11/02 01:38 📱:F902iS 🆔:M91w052E


#88 [ゆうと]
「…ごめん。今日これからマコと会う約束してるから…」

「え?あ…そうなんだ。じゃあ、しょうがないな」
俺はキョドりながら笑って答えた。

上田さんも笑っていた。でも、なんかぎこちない笑顔…


体育館からアキナが出てきた。
「あ、ユウト君!」

⏰:09/11/02 01:44 📱:F902iS 🆔:M91w052E


#89 [ゆうと]
「アキナ」

「お疲れ〜♪ユウト君、今日調子よかったでしょ。シュートばんばん決めてたね♪」

「うん」

「シュート決まった時ユウト君ニヤニヤしてたよ。それ見てあたしが笑ってしまったし(笑)」

「うそ…俺ニヤニヤしてた?キモッ」

「ウケる(笑)」

⏰:09/11/02 01:49 📱:F902iS 🆔:M91w052E


#90 [ゆうと]
アキナの弾丸トークに耳を傾けながら横を見た。
上田さんがいない…
いつもの上田さんなら、ノリがよくて一緒に笑ってるはずなのに…


夜にでも上田さんの部屋に行ってみよう。
モヤモヤしたままじゃ、なんか落ち着かない。

帰りはユウキとアキヒロにDVD上映会の話をしながら帰った。

⏰:09/11/02 01:54 📱:F902iS 🆔:M91w052E


#91 [ゆうと]
部屋に戻り、洗濯機を回す。

呼び鈴も鳴らさず、アキヒロが入ってきた。

「聞いて。昨日から上田さんまったく返信くれないんだけど…」

「疲れてたんじゃね?」

「しかも今日とか、かなり不機嫌だったし…どうしたんだろ」

やっぱり不機嫌だったんだ…
しかも昨日の夜から…
やっぱり何かあったんだ。

⏰:09/11/02 02:00 📱:F902iS 🆔:M91w052E


#92 [ゆうと]
昼からの上映会には、俺とユウキとアキヒロが参加した。
要するに、いつものメンバーだ。
なんかこの3人以外、基本的におとなしいヤツばかりだ。


初めての女子寮は、新築のいい匂いがした。
上映会はアキナの部屋で行われた。

気が付けば、隣には常にアキナがいたな…

⏰:09/11/02 02:05 📱:F902iS 🆔:M91w052E


#93 [ゆうと]
そして、気が付けばアキナは俺のことを『ユウト』と呼んでいた。


ソウ3を見ている時も、終わった後も、アキナは隣にいた。
それがごく自然で、当たり前のようになっていた。

⏰:09/11/02 02:08 📱:F902iS 🆔:M91w052E


#94 [ゆうと]
夜…

俺は近くの自販機にジュースを買いに行った。
すると、ちょっと先の方でオンボロの赤い車が停まった。
見たことあるかも…


『マコちゃん』carだ…

上田さんが降りてきた。『マコちゃん』がバイバイと言ってもそっけない態度で、寮へと入っていった。

⏰:09/11/02 02:13 📱:F902iS 🆔:M91w052E


#95 [ゆうと]
『マコちゃん』carが俺の方へ近づいてきた。

俺に気付いた『マコちゃん』は覚えていたのか、手を振ってきた。

暗がりでキュピーンと光る黒縁メガネは『マコちゃん』を、より一層おっさん化させる不気味なアイテムとなっていた。

お世辞にも、似合ってるとは言えない…

⏰:09/11/02 02:16 📱:F902iS 🆔:M91w052E


#96 [ゆうと]
『マコちゃん』carは、そのまま大きな通りまで出ていった。

俺は冷たいジュースを片手に、意味もなく『マコちゃん』を見送った。




…上田さん帰ってきたんだ。
とりあえず部屋に戻ろう。

⏰:09/11/02 02:44 📱:F902iS 🆔:M91w052E


#97 [ゆうと]
「お疲れ様です。今から部屋行っていいですか?」

メールを送った。


10分しても返ってこない…
20分経ったのに返ってこない…

電話をかけた。
電話も出ない。

ヤバい…
俺本当になんかやらかしたのかも…

⏰:09/11/02 02:51 📱:F902iS 🆔:M91w052E


#98 [ゆうと]
仕方ない…
会いに行ってみよう…


上田さんの部屋は102号室。
それだけを頼りに女子寮へ向かった。


ピンポーン…







しーん…

⏰:09/11/02 02:55 📱:F902iS 🆔:M91w052E


#99 [ゆうと]
ヤバい…
これはヤバいぞ…
本格的にヤバい…
リアルにヤバい…


今までの俺の行動を思い返してみたけど、これといった原因は見当たらない…

一体どうして…?

♪♪♪♪

ケータイが鳴った。
電話…上田さんだ…

「あの…もしもし?」

⏰:09/11/02 02:58 📱:F902iS 🆔:M91w052E


#100 [ゆうと]
「もしもし?」

「あの…すみません。何度も…」

「ああ、ごめんね。お風呂入ってたから…」


よかった…
風呂だったんだ…

「そうですか。あの…今部屋の前にいます」

「誰の?」

「上田さんの」

⏰:09/11/02 03:01 📱:F902iS 🆔:M91w052E


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