禁断って何?
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#99 [シバ]
「0…9…0…」

あいりから渡された紙には自宅の電話番号が書かれていなかった。
だからアイリのケータイに…

子機の番号をポチポチと押しながら、めちゃくちゃ緊張していた。

アイリと話すのは久しぶりだ。
だけど、何を話そうか…アイリは今どんな気持ちなのか…
ベッドに転がっては起き、転がっては起き…を繰り返して、アイリが電話に出るのを待った。

⏰:10/01/27 23:09 📱:F902iS 🆔:7D1nYFi.


#100 [シバ]
プルルルルル…
プルルルルル…
プルルルルル…

ガチャ…


「…はい、もしもし?」

「…もしもし」

「はい?」

「あの〜、アイリですか?」

「はい、そうですよ。え〜っと…誰ですかぁ?」

「シバです」

⏰:10/01/27 23:14 📱:F902iS 🆔:7D1nYFi.


#101 [シバ]
「…………」

何も言わなくなった。

アイリとの出来事を思い出し、1人でめちゃくちゃ緊張していた。
足が震えてる…
どんだけ上がり症なんだ自分…


「シバさん?…シバさんって、あのシバさん?」

どのシバさんかは分からなかったけど、とりあえず

「そうだよ(笑)」

⏰:10/01/27 23:57 📱:F902iS 🆔:7D1nYFi.


#102 [シバ]
「え〜?シバさんかぁ!えー?元気でした?」


あの時泣いてたアイリとは打って変わって元気そうだった。
元気?って、こっちが聞き返さなくても分かるくらい、アイリは元気そうだった。


「まぁ、元気だよ(笑)久しぶりだね」

「そうっすねー…シバさんに連絡先教えてたのに、今まで音沙汰なしって一体どういうことですか(笑)」

⏰:10/01/29 01:14 📱:F902iS 🆔:urptTvCo


#103 [シバ]
「ごめん!いろいろ忙しくてさ」

「本当かなぁ?どうせ、連絡するのがめんどくさかったんでしょ?」


「そんなんじゃないよ(笑)いや、マジで忙しかったんだって」

「まぁ、いいや♪とりあえず、シバさんが元気そうでよかったです」

「そりゃどうも」

⏰:10/01/29 01:17 📱:F902iS 🆔:urptTvCo


#104 [シバ]
しばらく沈黙が続いた…


「…あの、そっちはみんな元気にしてる?」

「相変わらずですよ。あ!この前、授業中に携帯ポチポチしてたのが先生にバレて部活禁止になりました(笑)」

「誰がポチポチしてたん?」

「アイリです(笑)先生と先輩達にめっちゃ怒られました」

⏰:10/01/29 01:22 📱:F902iS 🆔:urptTvCo


#105 [シバ]
「アホ(笑)」

「よく言われます(笑)今は普通に部活できてるんですけどね♪めんどくさいけど」


よかった…
普通に喋れる。
さっきまで緊張してたことが嘘のように、体はリラックスしていた。
アイリの笑い声を聞くとホッとする。

⏰:10/01/29 01:25 📱:F902iS 🆔:urptTvCo


#106 [シバ]
しばらく雑談してた。
アイリの学校生活の話、お互いの部活に関する話、チームメイトの話…



ふと時計に目をやる。

電話をかける前に確認した時、夜10時ジャスト。

今現在、11時を遥かに超えていた。

⏰:10/01/29 01:32 📱:F902iS 🆔:urptTvCo


#107 [シバ]
あらまぁ…

そう思っていると、廊下をズカズカと歩いてくる音が聞こえてくる。

その音は、あきらかにこちらへと近づいてきている。

シバは身構えた。


部屋のドアが勢い良く開いた。
勢い良くというか、怒り混じりっていうのはすぐに分かった。

⏰:10/01/29 01:35 📱:F902iS 🆔:urptTvCo


#108 [シバ]
母だった。
覚悟はしてたけど、ものすごい形相だ。

「時間…」

ゆっくりとその一言だけ口にすると、シバの部屋の時計を指差した。

その間にも、アイリはなんやかんや話してたようだったけど…

約束は約束だ…
今日は仕方ない…

⏰:10/01/29 01:39 📱:F902iS 🆔:urptTvCo


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