禁断って何?
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#129 [シバ]
その日、母さんに何度も頭を下げ、なんとかアイリに電話をさせてくれとお願いした。

母さんは、指を3本立てた。

「それ…スリーピース?」

「バカ!3分だけ!」

「分かった」

アイリに電話した。

⏰:10/03/10 00:11 📱:F902iS 🆔:AE.vvLEU


#130 [シバ]
「シバさぁん!待ってましたよ〜」

いつものテンションだったから、嫌な話を持ち出したくなかった。

「あんさ、アイリ…」

「何ですかい?」

「今日、母様から電話代の請求書見せられてさ…ちょっと今月ヤバいんだわ…」

⏰:10/03/10 00:14 📱:F902iS 🆔:AE.vvLEU


#131 [シバ]
「へぇ」

「へぇ…じゃなくて。だからこれからは電話の回数を…」

「だったらアイリん家の家電使えばいい(笑)」

「は?」

「言ってませんでしたっけ?うち、普通に家の電話ありますよ(笑)」

⏰:10/03/10 00:17 📱:F902iS 🆔:AE.vvLEU


#132 [シバ]
力が抜けた。


「なんで早く言わないの?!」

「いや、なんか、そういう習慣になってたから(笑)」

「アホ!」

「あはは、よく言われます(笑)」

⏰:10/03/10 00:20 📱:F902iS 🆔:AE.vvLEU


#133 [シバ]
怒られ損って感じがした。
いや、シバが悪いのは事実なんだけども…


「じゃあ、今日はアイリからかけますね!ちょっと待ってて」

「…うぃ」

それから余裕で2時間は喋った。
母さんは呆れた顔をしながら寝室へと戻っていった。

⏰:10/03/10 00:24 📱:F902iS 🆔:AE.vvLEU


#134 [シバ]
更に1ヶ月後…


帰宅して、いつものようにアイリからの電話を待っていた。
大体9時半過ぎくらいにはかかってくる。

身の回りの片付けや、明日の学校の準備を早々と済ませていた。


「……電話こない」

⏰:10/03/11 22:12 📱:F902iS 🆔:9/E.HIE6


#135 [シバ]
時計を見ると、11時を過ぎていた。

「明日も学校でしょ?早く寝なさいよ」

母さんは欠伸をしながら寝室へと向かっていた。


「…アイリ、今日はもう寝ちゃったのかな?」

諦めないといけないよな…
ま、しょうがないか。
でも、やっぱり寂しい…

⏰:10/03/11 22:16 📱:F902iS 🆔:9/E.HIE6


#136 [シバ]
めちゃくちゃ眠いくせに、子機を握りしめたままずっと待っていた。

12時を過ぎた。


毎朝6時には起きないといけない。
そろそろ寝ないと明日起きれない…


テンションがた落ちのまま布団に潜り込んだ。

ピリリリリリリ…

⏰:10/03/11 22:19 📱:F902iS 🆔:9/E.HIE6


#137 [シバ]
バッと起き上がって机の上の子機を見た。

着信時に光る黄色いランプが忙しくパカパカと光っていた。


「え?ちょ…(笑)」

自分でも分かるくらいニヤニヤしていた。
電話が来ない!
っていう怒りは一瞬で吹っ飛んだ。

⏰:10/03/11 22:22 📱:F902iS 🆔:9/E.HIE6


#138 [シバ]
すぐに通話ボタンを押した。

「…はい、もしもし?」

渋々〜…みたいな演技をした。
ずっと待ってたんだよ!っていう気持ちを押し殺して電話に出た。



「ヒロ〜?ゴメンね〜(笑)お仕事お疲れ様ぁ♪何してたぁ?もしかして寝てたぁ?」

⏰:10/03/11 22:26 📱:F902iS 🆔:9/E.HIE6


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