禁断って何?
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#320 [シバ]
「何何…何かあったのか?アイリ今日、元気ないね」

「う〜ん…」



何なんだよ…
何かあるなら言えよ!
次第に苛立ちを感じるようになった。


「どうしたのさ。恋の悩みか何かあるんかぁ?(笑)」

⏰:10/04/18 19:35 📱:F902iS 🆔:22c57y5w


#321 [シバ]
ちょっと唐突すぎたかな?
でも、シバは直感で感じた事を聞いたまで…

アイリの返事を待った。

「……………」

何も喋らなくなった。
アイリは風邪を引いているのか、受話器の向こうで鼻をグズグズ言わせている。
それしか聞こえない。

⏰:10/04/18 19:38 📱:F902iS 🆔:22c57y5w


#322 [シバ]
「おいって!(笑)もしも〜…」

「…はい」

「は…?」

「…そうですよ」


心臓がグワッと熱くなった。
シバは今、アイリに何を聞いた?
アイリは何て答えた…?

「…すみません」

⏰:10/04/18 19:40 📱:F902iS 🆔:22c57y5w


#323 [シバ]
何?
何で今謝った?

「…え?…へ?ってか…何?(笑)ごめん、何かよく分かんない(笑)」

シバのテンパり具合は最高潮に達した。

「シバさん…バカ」

「何がバカだよ(笑)」

「何となく」

「意味が分かんない(笑)」

⏰:10/04/18 19:43 📱:F902iS 🆔:22c57y5w


#324 [シバ]
しばらく沈黙…

しばらくってか大分…


10円玉が次々と公衆電話の餌食となっていく。シバは震える手で10円玉を入れ続けた。


こうして沈黙が続いても喋っても、10円玉はどんどん無くなっていく。
何か喋らないと…

「…アイリどうした?」

⏰:10/04/18 19:47 📱:F902iS 🆔:22c57y5w


#325 [シバ]
「あ…の…」

やっと喋ってくれた…とか思ってたら、アイリの様子がおかしい。

電話の向こうで泣いているようだった…
風邪なんか引いてない…

シバからの電話を取った時から泣いてたんだ。

嫌な予感は的中した…

「アイリ…彼氏が出来ました」

⏰:10/04/18 19:50 📱:F902iS 🆔:22c57y5w


#326 [シバ]
心臓が破裂するんじゃないかと思った…

耳が遠くなった気がした。
シバは立ち尽くした。

「…男?」

「はい…」

「え…何それ(笑)話違うじゃん(笑)」

「…何がですか?」

「アイリ…シバの事好きって…言ったよね?言ってくれたよね?」

⏰:10/04/18 19:54 📱:F902iS 🆔:22c57y5w


#327 [シバ]
「はい…」

「あれって嘘だった…とか?」

「…嘘なんかじゃないですよ」

「は…?じゃあ…ってか、マジで意味が分かんないんだけど」

「……………」

「何で?(笑)なんなワケ?(笑)シバからかわれてた?」

⏰:10/04/18 19:56 📱:F902iS 🆔:22c57y5w


#328 [シバ]
「からかってなんかない!」

電話の向こうでアイリは叫んだ。
ビックリした…

「一方的な片思いだったじゃないですか…アイリの…」

「……………」

「シバさんは気付いてないかもしれないけど、アイリ…相当辛いんですよ」

⏰:10/04/18 19:59 📱:F902iS 🆔:22c57y5w


#329 [シバ]
「アイリが辛い?何でアイリが辛いのさ!」


「あの合宿の時の事…覚えてますか?夜、2人で部室行ったじゃないですか」

「…忘れるワケないじゃん。覚えてるよ」

「シバさんは、アイリのキスを拒んだ」

「拒んだとかじゃなくて…ビックリしただけだよ!だっていきなり…」

⏰:10/04/18 20:02 📱:F902iS 🆔:22c57y5w


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