禁断って何?
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#450 [シバ]
いや、お前他校の生徒だから人様の学校に入れないだろ!
「ダメだろ、普通に考えて」
「別にいいじゃん。荒らしにきたワケじゃないし。ってか、マジメな性格は相変わらずなんだね」
「悪かったね」
「別に」
あー嫌だ。こんな空気…
:10/06/27 23:14 :F02B :WsJJQz56
#451 [シバ]
「何するつもり?今更」
皮肉っぽく言ってみた。
「別に何もないけど」
「じゃあ戻るわ。昼休みがもったいない。あ、トイレ行かなきゃ」
「…久しぶりに話がしたい!」
アイリは真剣な表情で訴えてきた。
:10/06/27 23:18 :F02B :WsJJQz56
#452 [シバ]
「だから…今更何を話すのさ?」
「とりあえず話がしたい」
「何話すの?」
「分かんない」
「ふざけてんの?」
「ふざけてない」
「馬鹿にしてんの?」
「馬鹿にしてない」
そんなひょうひょうと答えるなよ…
余計イライラする。
:10/06/27 23:21 :F02B :WsJJQz56
#453 [シバ]
いい加減にしろ!
次の言葉はそれだったけど、出せなかった。
なぜなら…
あの最後の電話の時…
アイリと秀一を応援するよ♪
みたいな事を話したのは、シバの方だったから。
例えそれが嘘だったとしても…
だからアイリに冷たく当たっても、それこそ『今更』だった。
:10/06/27 23:26 :F02B :WsJJQz56
#454 [シバ]
「…………」
黙り込んでしまった。
「…行こうよ」
アイリに手を引かれながら、2階の教室目指して、階段をのぼった。
…教室は静かだった。
人がいないんだから当たり前か…
教室の一番後ろの席の影になっている所へ行き、床に座った。
:10/06/27 23:31 :F02B :WsJJQz56
#455 [シバ]
沈黙を破るかのように、アイリはケータイを開いた。
アイリのケータイ操作の音だけが聞こえていた。メールを打っているらしい。
しばらくすると、アイリはケータイを閉じた。
「…秀一君?」
何気なく聞いてみる。
「そうだよ」
:10/06/27 23:34 :F02B :WsJJQz56
#456 [シバ]
「順調そうだね」
「今あっちも合宿中なんだって」
シバの問いかけを無視したような答えが返ってきた。
「順調そうじゃん」
だからこんな返事を返した。
「別に…普通だよ」
「そっか」
:10/06/27 23:37 :F02B :WsJJQz56
#457 [シバ]
外からはセミの鳴き声と、陸上部の元気なかけ声が聞こえる。
シーンとした場所にいると、そういう音や声に敏感に気付くようになる。
横をチラッと見ると、そこにはアイリがいる。
もう二度と会う事はないと思っていたアイリが一緒に肩を並べて…
尚更悲しくなる…
その時のアイリの横顔はキレイだったのを覚えてる。
:10/06/27 23:43 :F02B :WsJJQz56
#458 [シバ]
「合宿きつい?」
話題を変えてみる。
「そうですね。移動時間も長かったし…って、まだ初日始まったばかりだけどね(笑)」
お互い向き合わずに会話を進める。
「アイリ、髪切ったんだね」
「ああ、気付いてくれたんだ(笑)」
「そりゃ気付くわ(笑)あの時は肩より長めだったからね」
:10/06/27 23:48 :F02B :WsJJQz56
#459 [シバ]
「さっきさ、何でシカトしたの?アイリの事」
「何が?」
「トイレでさ」
「シカトってか…うん(笑)だって、話す事ないじゃん」
「冷たいんですね」
「いきなり敬語使うのやめれ」
「冷てーなぁ」
「それもやめれ」
「多少ショックだよ」
「しゃーないじゃん」
:10/06/27 23:53 :F02B :WsJJQz56
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