禁断って何?
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#788 [シバ]
「あのさ、ちょっとお話が…」
「何何?」
「…シバってどんな匂い?」
勇気を振り絞ってみたけど、どうやら振り絞れてなかったみたい。
そりゃそうだ。
これは告白なのだから。
「シバの匂い?リィが一番好きな匂い(笑)香水じゃなくても、風呂上がりとか、寝る前の肌の匂いとか、全部好き(笑)」
理彩ちゃんからの『好き』っていう言葉が、シバの心に火をつけた。
:11/02/21 20:42 :F02B :84lwKmgE
#789 [シバ]
「シバとリィって、どういう関係なの?」
「関係?」
「友達なの?それとも付き合ってるの?」
「う〜んとね…(笑)」
「なんか、中途半端なのって嫌なんだよね」
「中途半端…だけど、分かんない(笑)」
分かんないって…
あ〜、ダメだこりゃ。
終わったな…
「そうなんだ…期待して損しちゃったな」
「期待?」
:11/02/21 20:48 :F02B :84lwKmgE
#790 [シバ]
「期待っちゅーか、なんていうか…」
「…………」
「だって…ね?」
「…………」
理彩ちゃんは何も喋ろうとはしない。
あ〜、そうか。
やっぱりシバが1人で勝手に舞い上がって勘違いして、好きっていう言葉の捉え方を間違ってたんだ…
そうかそうか…
「あのさ…」
:11/02/24 20:00 :F02B :9rWx0P.M
#791 [シバ]
理彩ちゃんが急に喋りだしてビックリした&もうこの場の空気に耐えられなくなって、シバは電話を切ってしまった。
根性無し!
チキン!
間抜け!
馬鹿!
自分を罵り出した数分後、理彩ちゃんからメールがきた。
『なんで電話切っちゃうかなぁ?シバの言いたい事、なんとなく分かるよ。リィもその事について結構考えてたから。とりあえず話しようよ。電話切るとか、それって逃げじゃない?』
:11/02/24 20:06 :F02B :9rWx0P.M
#792 [シバ]
理彩ちゃんからのメールの文章が、心の奥まで染みてきた。
ベッドに転がって気持ちを落ち着かせてから、理彩ちゃんに電話した。
「いきなり切るからビックリしたよ(笑)」
「…ごめん」
「ま、いいや」
「………」
「………」
「………」
無言になったり、どちらかがよいしょ!とか言ったり、はぁ〜…とか言ったり。
:11/02/24 20:14 :F02B :9rWx0P.M
#793 [シバ]
「シバは…さ。リィの事が好きだよ」
チキンのくせに、頑張って『好き』の一言が言えた!
「リィも好き」
え?
じゃあ…
「ただ、リィとシバが付き合うってなったら1つ大きな問題が出てくるよ」
「何?」
「…由香」
ゆーちゃん?
「なんで?」
:11/02/24 20:19 :F02B :9rWx0P.M
#794 [シバ]
「なんでって(笑)普通に分かるでしょ」
「ゆーちゃんに内緒にしとけばいいんじゃない?」
「それは無理でしょ(笑)だってこれから先、由香とは長い付き合いしていきたいし」
「シバよりゆーちゃんを取るって事?」
「いや、そうじゃないけど…むしろ、リィはシバの方が好きだよ。でも、由香はリィにとって大事な友達だから…」
「そっか…」
:11/02/24 20:23 :F02B :9rWx0P.M
#795 [シバ]
もう無理だな…って思いかけた時…
「でも、シバ?リィはシバと一緒にいたいっていう気持ちの方が強いみたい」
「…じゃあシバと付き合おうよ」
って言ったら電話が切れた。
あら?
結局ダメなんかい…
もうワケ分からん!ってケータイを閉じたら理彩ちゃんからの着信。
:11/02/24 20:28 :F02B :9rWx0P.M
#796 [シバ]
「ごめん(笑)恥ずかしかったってかなんか、嬉しくてつい(笑)」
「え?」
「なんか改まると照れくさいね(笑)」
「今更?」
「うん(笑)」
「…で、さっきのお返事は?」
「言わなくても分かるでしょ(笑)」
「分かるけど、ちゃんと聞きたいよ」
恥ずかしそうに笑う理彩ちゃんは一言…
「いっぱい愛してくれるならいいよ」
:11/02/24 20:32 :F02B :9rWx0P.M
#797 [我輩は匿名である]
頑張って下さい
:11/03/05 16:33 :SH05A3 :G0ScO8Tc
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