禁断って何?
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#103 [シバ]
「ごめん!いろいろ忙しくてさ」

「本当かなぁ?どうせ、連絡するのがめんどくさかったんでしょ?」


「そんなんじゃないよ(笑)いや、マジで忙しかったんだって」

「まぁ、いいや♪とりあえず、シバさんが元気そうでよかったです」

「そりゃどうも」

⏰:10/01/29 01:17 📱:F902iS 🆔:urptTvCo


#104 [シバ]
しばらく沈黙が続いた…


「…あの、そっちはみんな元気にしてる?」

「相変わらずですよ。あ!この前、授業中に携帯ポチポチしてたのが先生にバレて部活禁止になりました(笑)」

「誰がポチポチしてたん?」

「アイリです(笑)先生と先輩達にめっちゃ怒られました」

⏰:10/01/29 01:22 📱:F902iS 🆔:urptTvCo


#105 [シバ]
「アホ(笑)」

「よく言われます(笑)今は普通に部活できてるんですけどね♪めんどくさいけど」


よかった…
普通に喋れる。
さっきまで緊張してたことが嘘のように、体はリラックスしていた。
アイリの笑い声を聞くとホッとする。

⏰:10/01/29 01:25 📱:F902iS 🆔:urptTvCo


#106 [シバ]
しばらく雑談してた。
アイリの学校生活の話、お互いの部活に関する話、チームメイトの話…



ふと時計に目をやる。

電話をかける前に確認した時、夜10時ジャスト。

今現在、11時を遥かに超えていた。

⏰:10/01/29 01:32 📱:F902iS 🆔:urptTvCo


#107 [シバ]
あらまぁ…

そう思っていると、廊下をズカズカと歩いてくる音が聞こえてくる。

その音は、あきらかにこちらへと近づいてきている。

シバは身構えた。


部屋のドアが勢い良く開いた。
勢い良くというか、怒り混じりっていうのはすぐに分かった。

⏰:10/01/29 01:35 📱:F902iS 🆔:urptTvCo


#108 [シバ]
母だった。
覚悟はしてたけど、ものすごい形相だ。

「時間…」

ゆっくりとその一言だけ口にすると、シバの部屋の時計を指差した。

その間にも、アイリはなんやかんや話してたようだったけど…

約束は約束だ…
今日は仕方ない…

⏰:10/01/29 01:39 📱:F902iS 🆔:urptTvCo


#109 [シバ]
「アイリ…ごめん。今日はもう寝ないと」

母を横目で見ながら、受話器に向かって話した。

母は怒りながらも納得したようで、部屋を出た。今度はゆっくりとドアを閉めた。


「マジですかぁ…じゃ、また明日電話かけてくださいよ」

「ああ…かけれたらね」

⏰:10/01/29 01:43 📱:F902iS 🆔:urptTvCo


#110 [シバ]
「かけれたらじゃなくて、絶対(笑)分かりました?」

「はいはい」

「………」

「………」



また沈黙が続く。
どうやって電話を切ろうか考えていた。
じゃあ、またね!って潔く切ることができればいいんだけど、シバの場合それができない。

⏰:10/01/29 01:49 📱:F902iS 🆔:urptTvCo


#111 [シバ]
相手から切り出してくれないと、なぜかその電話を終わらせることができない。

現に21歳になった今も、それは変わらない。
(こういうめんどくさい性格治したい)





「シバさん…アイリはシバさんのこと、マジメに好きです。おやすみなさい」

⏰:10/01/29 01:54 📱:F902iS 🆔:urptTvCo


#112 [シバ]
先に沈黙を破ったのはアイリ…
同時に、先に電話を切る役も引き受けてくれた。


それにしても…


まただ…
この感じ…
めちゃくちゃドキドキしてる。
マジメに好きって…
本気でその言葉…受け取っていいの?

⏰:10/01/29 01:59 📱:F902iS 🆔:urptTvCo


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