禁断って何?
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#105 [シバ]
「アホ(笑)」

「よく言われます(笑)今は普通に部活できてるんですけどね♪めんどくさいけど」


よかった…
普通に喋れる。
さっきまで緊張してたことが嘘のように、体はリラックスしていた。
アイリの笑い声を聞くとホッとする。

⏰:10/01/29 01:25 📱:F902iS 🆔:urptTvCo


#106 [シバ]
しばらく雑談してた。
アイリの学校生活の話、お互いの部活に関する話、チームメイトの話…



ふと時計に目をやる。

電話をかける前に確認した時、夜10時ジャスト。

今現在、11時を遥かに超えていた。

⏰:10/01/29 01:32 📱:F902iS 🆔:urptTvCo


#107 [シバ]
あらまぁ…

そう思っていると、廊下をズカズカと歩いてくる音が聞こえてくる。

その音は、あきらかにこちらへと近づいてきている。

シバは身構えた。


部屋のドアが勢い良く開いた。
勢い良くというか、怒り混じりっていうのはすぐに分かった。

⏰:10/01/29 01:35 📱:F902iS 🆔:urptTvCo


#108 [シバ]
母だった。
覚悟はしてたけど、ものすごい形相だ。

「時間…」

ゆっくりとその一言だけ口にすると、シバの部屋の時計を指差した。

その間にも、アイリはなんやかんや話してたようだったけど…

約束は約束だ…
今日は仕方ない…

⏰:10/01/29 01:39 📱:F902iS 🆔:urptTvCo


#109 [シバ]
「アイリ…ごめん。今日はもう寝ないと」

母を横目で見ながら、受話器に向かって話した。

母は怒りながらも納得したようで、部屋を出た。今度はゆっくりとドアを閉めた。


「マジですかぁ…じゃ、また明日電話かけてくださいよ」

「ああ…かけれたらね」

⏰:10/01/29 01:43 📱:F902iS 🆔:urptTvCo


#110 [シバ]
「かけれたらじゃなくて、絶対(笑)分かりました?」

「はいはい」

「………」

「………」



また沈黙が続く。
どうやって電話を切ろうか考えていた。
じゃあ、またね!って潔く切ることができればいいんだけど、シバの場合それができない。

⏰:10/01/29 01:49 📱:F902iS 🆔:urptTvCo


#111 [シバ]
相手から切り出してくれないと、なぜかその電話を終わらせることができない。

現に21歳になった今も、それは変わらない。
(こういうめんどくさい性格治したい)





「シバさん…アイリはシバさんのこと、マジメに好きです。おやすみなさい」

⏰:10/01/29 01:54 📱:F902iS 🆔:urptTvCo


#112 [シバ]
先に沈黙を破ったのはアイリ…
同時に、先に電話を切る役も引き受けてくれた。


それにしても…


まただ…
この感じ…
めちゃくちゃドキドキしてる。
マジメに好きって…
本気でその言葉…受け取っていいの?

⏰:10/01/29 01:59 📱:F902iS 🆔:urptTvCo


#113 [シバ]
翌日からは、何をしてても上の空。

授業内容なんて何一つ頭に入ってこない。




うん…
たぶん、自分はアイリのことが好きなんだ。
特別な友達とか、特別な後輩とか、そんなんじゃない。

“恋”の対象として好きなんだ…

⏰:10/01/30 02:20 📱:F902iS 🆔:Owp4Rl3E


#114 [シバ]
しかし…
これまた厄介だなぁ…

女が女を好きになるなんて…


誰にも相談できないし、1人で考えれば考えるほど混乱する。

でも、好きなもんは好きなんだ。
アイリのことを思うだけで、胸がドキドキする…

⏰:10/01/30 02:24 📱:F902iS 🆔:Owp4Rl3E


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