禁断って何?
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#111 [シバ]
相手から切り出してくれないと、なぜかその電話を終わらせることができない。
現に21歳になった今も、それは変わらない。
(こういうめんどくさい性格治したい)
「シバさん…アイリはシバさんのこと、マジメに好きです。おやすみなさい」
:10/01/29 01:54 :F902iS :urptTvCo
#112 [シバ]
先に沈黙を破ったのはアイリ…
同時に、先に電話を切る役も引き受けてくれた。
それにしても…
まただ…
この感じ…
めちゃくちゃドキドキしてる。
マジメに好きって…
本気でその言葉…受け取っていいの?
:10/01/29 01:59 :F902iS :urptTvCo
#113 [シバ]
翌日からは、何をしてても上の空。
授業内容なんて何一つ頭に入ってこない。
うん…
たぶん、自分はアイリのことが好きなんだ。
特別な友達とか、特別な後輩とか、そんなんじゃない。
“恋”の対象として好きなんだ…
:10/01/30 02:20 :F902iS :Owp4Rl3E
#114 [シバ]
しかし…
これまた厄介だなぁ…
女が女を好きになるなんて…
誰にも相談できないし、1人で考えれば考えるほど混乱する。
でも、好きなもんは好きなんだ。
アイリのことを思うだけで、胸がドキドキする…
:10/01/30 02:24 :F902iS :Owp4Rl3E
#115 [シバ]
数日後…
アイリから手紙が届いた。
プリクラも入れられていて、シバのテンションはMAX…
「(アイリの顔見るの久しぶりだなぁ…)」
女の子らしい癖のある字。
伝えたいことがたくさんあるのだろう…
まとまりのない文章がギッシリと書き尽くされている。
:10/01/30 02:30 :F902iS :Owp4Rl3E
#116 [シバ]
それからは、約一週間置きにアイリから手紙が届くようになった。
帰宅する度に、ポストを開けるのが習慣になっていた。
「(今日は届いてないな…)」
とか思って部屋に行くと、机の上に可愛い封筒が置かれていたり…
シバ宛に、あの癖字で記されていた。
:10/01/30 02:35 :F902iS :Owp4Rl3E
#117 [シバ]
もちろん、シバも返事を書くことを忘れない。
むしろ、返事を書くことが日頃の楽しみになっていた。
今日は何を書こうか…
とか、
昨日面白いことがあったから、一刻も早く伝えたい!
とか。
:10/01/30 02:38 :F902iS :Owp4Rl3E
#118 [シバ]
電話することも日課になっていた。
手紙と電話とプリクラと…
これが毎日のシバのエネルギーとなっていた。
部活で多少辛いことが起こっても、家に帰ればアイリの声が聞ける…
今日の練習が終われば、またアイリの顔が見れる…
:10/01/30 02:42 :F902iS :Owp4Rl3E
#119 [シバ]
そんなこんなで、シバの頭の中はアイリで一杯になっていた。
アイリ一色。
アイリがいるから、何でも頑張れる!
部活だって勉強だって何だって!
自分は今、最強なんだから!
大切な人、アイリ…
だからアイリの支えになりたい…
:10/01/30 02:47 :F902iS :Owp4Rl3E
#120 [シバ]
毎日の寝る前の楽しみ…電話。
だけど、1ヶ月経った頃…
家に帰るなり、恐い顔した母が玄関先でシバを出迎えた。
「ただいま。どうしたの?」
「…これ、見てみな」
母から一枚の紙を渡された。
:10/01/30 03:19 :F902iS :Owp4Rl3E
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