禁断って何?
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#154 [シバ]
プルルルルル…
き…きたぁー!
「はい、もしもし」
「あ、もしもし川田です。こんばんは!シバさんいますか?ってか、シバさんですか?」
「はいはい。シバですけど(笑)」
:10/03/15 21:02 :F902iS :G22rQU86
#155 [シバ]
アイリの声が何だか懐かしく感じて、ジーンときた。
顔は見えないけど、元気そうだから安心した。
「ってか、昨日電話するって言ってたのに、電話しなかったよね、バカアイリ(笑)」
「いやいや。そっち通話中だったじゃないですか(笑)」
「は?通話中?」
:10/03/15 21:05 :F902iS :G22rQU86
#156 [シバ]
「うん、通話中」
「夜中は誰も電話使わないよ。受話器がはずれてたのかな?…………って、ちょっと待って」
昨日のことを思い返してみた。
…最悪だ。
間違い電話と同時にアイリから電話がかかってきてたんだ…
:10/03/15 21:09 :F902iS :G22rQU86
#157 [シバ]
しかも、うちの電話はキャッチホン機能を最近外したからキャッチが入ったとか分からなかったんだ…
(キャッチホン機能ってお金かかるんですよ!)
「あ〜…もしかしたら間違い電話がきた時かも」
「嘘つき(笑)誰と電話してたんですか?浮気?(笑)」
「アホ(笑)」
:10/03/15 21:12 :F902iS :G22rQU86
#158 [シバ]
「はぁ〜?浮気だったらアイリ泣いちゃうからね」
可愛いなコイツ。
「ないない(笑)」
「絶対?」
「絶対(笑)」
「ふ〜ん…」
:10/03/15 21:14 :F902iS :G22rQU86
#159 [シバ]
「ってか、昨日なんでそんなに遅かったのさ。電話かけてくる時間帯」
「あ〜…部活中に先生がピリピリしてて…昨日怒って帰っちゃったんですよ。んで、その後チームでミーティング…長々とめんどくさかったっす」
「あ、そうだったの」
「…うん」
この時、アイリの言葉を信じなきゃよかった…
:10/03/15 21:18 :F902iS :G22rQU86
#160 [シバ]
「何か…ゴメン」
「何でですか?」
「チームが大変な時に電話しろ電話しろ!って…」
「いやいや(笑)約束破ったアイリが悪いですから」
「でも、電話してくれたじゃん」
「遅くなっちゃいましたけどね(笑)」
:10/03/15 21:21 :F902iS :G22rQU86
#161 [シバ]
昨日はすれ違いだったけど…
夜疲れて帰ってきたのに、アイリがシバのことを考えてくれてた事がメチャクチャ嬉しかった。
間違い電話を憎んだけど、アイリのその気持ちが何より嬉しかった。
「あ、そうだ!シバさん…あの…」
「どした?」
:10/03/15 21:25 :F902iS :G22rQU86
#162 [シバ]
「アイリもさっき…オカンに怒られた…」
「オカン?お母さんに?」
「うん」
「何で?」
「電話代…請求…ケータイ代…ウガァーって!」
ウガァーっの意味が分からなかったけど、とりあえず怒られたらしい。
:10/03/15 21:28 :F902iS :G22rQU86
#163 [シバ]
「毎日電話してるもんね(笑)」
「うーん…でも、どうしよ…」
「何が?」
「だって…2人とも親に怒られたじゃないですか。来月もまた怒られるの嫌だ」
胸が痛んだ。
アイリの口からネガティブな言葉を聞いたのは初めてだったから、一瞬不安になった。
:10/03/15 21:31 :F902iS :G22rQU86
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