禁断って何?
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#321 [シバ]
ちょっと唐突すぎたかな?
でも、シバは直感で感じた事を聞いたまで…
アイリの返事を待った。
「……………」
何も喋らなくなった。
アイリは風邪を引いているのか、受話器の向こうで鼻をグズグズ言わせている。
それしか聞こえない。
:10/04/18 19:38 :F902iS :22c57y5w
#322 [シバ]
「おいって!(笑)もしも〜…」
「…はい」
「は…?」
「…そうですよ」
心臓がグワッと熱くなった。
シバは今、アイリに何を聞いた?
アイリは何て答えた…?
「…すみません」
:10/04/18 19:40 :F902iS :22c57y5w
#323 [シバ]
何?
何で今謝った?
「…え?…へ?ってか…何?(笑)ごめん、何かよく分かんない(笑)」
シバのテンパり具合は最高潮に達した。
「シバさん…バカ」
「何がバカだよ(笑)」
「何となく」
「意味が分かんない(笑)」
:10/04/18 19:43 :F902iS :22c57y5w
#324 [シバ]
しばらく沈黙…
しばらくってか大分…
10円玉が次々と公衆電話の餌食となっていく。シバは震える手で10円玉を入れ続けた。
こうして沈黙が続いても喋っても、10円玉はどんどん無くなっていく。
何か喋らないと…
「…アイリどうした?」
:10/04/18 19:47 :F902iS :22c57y5w
#325 [シバ]
「あ…の…」
やっと喋ってくれた…とか思ってたら、アイリの様子がおかしい。
電話の向こうで泣いているようだった…
風邪なんか引いてない…
シバからの電話を取った時から泣いてたんだ。
嫌な予感は的中した…
「アイリ…彼氏が出来ました」
:10/04/18 19:50 :F902iS :22c57y5w
#326 [シバ]
心臓が破裂するんじゃないかと思った…
耳が遠くなった気がした。
シバは立ち尽くした。
「…男?」
「はい…」
「え…何それ(笑)話違うじゃん(笑)」
「…何がですか?」
「アイリ…シバの事好きって…言ったよね?言ってくれたよね?」
:10/04/18 19:54 :F902iS :22c57y5w
#327 [シバ]
「はい…」
「あれって嘘だった…とか?」
「…嘘なんかじゃないですよ」
「は…?じゃあ…ってか、マジで意味が分かんないんだけど」
「……………」
「何で?(笑)なんなワケ?(笑)シバからかわれてた?」
:10/04/18 19:56 :F902iS :22c57y5w
#328 [シバ]
「からかってなんかない!」
電話の向こうでアイリは叫んだ。
ビックリした…
「一方的な片思いだったじゃないですか…アイリの…」
「……………」
「シバさんは気付いてないかもしれないけど、アイリ…相当辛いんですよ」
:10/04/18 19:59 :F902iS :22c57y5w
#329 [シバ]
「アイリが辛い?何でアイリが辛いのさ!」
「あの合宿の時の事…覚えてますか?夜、2人で部室行ったじゃないですか」
「…忘れるワケないじゃん。覚えてるよ」
「シバさんは、アイリのキスを拒んだ」
「拒んだとかじゃなくて…ビックリしただけだよ!だっていきなり…」
:10/04/18 20:02 :F902iS :22c57y5w
#330 [シバ]
「その後、あっさりフラれましたよね、アイリ…」
「…あぁ、まぁ」
「あれ、相当ショックだったんですよ…」
「…ごめん」
「アイリはずっとシバさんの事が好き…シバさんはアイリの事を友達とか後輩として見てる…そんな中、電話や手紙…複雑すぎました」
:10/04/18 20:06 :F902iS :22c57y5w
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