禁断って何?
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#332 [シバ]
「迷惑とかじゃなくて…嬉しかったです。冗談抜きで本当に…わがままなアイリに付き合ってくれて…」


「……………」



「これから先、シバさんにいつ会えるか分かんない…でも、会えなくても好きだ!っていう気持ちは強くなっていくばかりで…」

⏰:10/04/18 20:12 📱:F902iS 🆔:22c57y5w


#333 [シバ]
胸がジーンってなって、シバも泣きそうになった。

「でも、シバさんはアイリに対してそういう感情はないっていうのが分かって本当に辛くて…これ以上、シバさんに迷惑はかけられない…」

「…本当にそう思ってんの?」

「はい…だってシバさん、アイリに言ったじゃないですか…」

「何を…」

⏰:10/04/18 20:16 📱:F902iS 🆔:22c57y5w


#334 [シバ]
「『シバもアイリも女同士だ!』って…」

「……………」


「だから無理なんでしょ?性別はやっぱり大事ですもんね…」






「この…ボケ!アホ!あ゙〜!」

⏰:10/04/18 20:19 📱:F902iS 🆔:22c57y5w


#335 [シバ]
「え…?」

シバの中で何かが爆発した。
いろんな感情が湧き上がってきた。
もう、こうなりゃ自分の気持ちをウザいくらいぶつけてやるよ!
本当の気持ちを…!


「あ゙〜!もう!シバはお前の事が好きなんじゃ!女とか男とかそんなん関係ない!アイリの事が好きなんだ!」

⏰:10/04/18 20:22 📱:F902iS 🆔:22c57y5w


#336 [シバ]
「……………」


「そりゃ、最初はビックリしたよ!『何言ってんだコイツ』とか思ってたよ!でもな!時間が経つにつれて、どんどんお前に惹かれていったよ!最終的に『好き』になったよ!いつかこの気持ち伝えようって思ってた矢先だよ、お前の『彼氏できた』発言…」


「シバさん…」

「何さ…」

⏰:10/04/18 20:26 📱:F902iS 🆔:22c57y5w


#337 [シバ]
「………」

「何?何か喋れよ!」





「……遅いよぉ」

そう言うと、アイリは号泣し出した。
シバは受話器を持ったまま、アイリの泣き声を聞く事しかできなかった。

⏰:10/04/18 20:29 📱:F902iS 🆔:22c57y5w


#338 [シバ]
物凄い後悔の嵐が襲ってきた…
自分を責めて責めて、責めた。


何アイリのせいみたいな事言ってんだ自分…
ホント馬鹿だろ…シバ。何でもっと早く気持ちを伝えなかった…?
何余裕ぶっこいてたんだ?

考えれば考えるほど、頭の中がグルグル回っておかしくなりそうだった…

⏰:10/04/18 20:34 📱:F902iS 🆔:22c57y5w


#339 [シバ]
「彼氏…名前何ていうの?」

「…………」

「あは…(笑)教えたくないなら別に…」

「…秀一(しゅういち)」


ああ、やっぱりだ…
あのプリクラの『S』のイニシャルはシバの『S』じゃない…

シバは無理やり笑った。

⏰:10/04/18 20:37 📱:F902iS 🆔:22c57y5w


#340 [シバ]
「秀一君っていうのかぁ…シバと付き合えなかったのは、その秀一君と出会う運命だったんだよ、きっと(笑)運命は誰にも変えられないからねぇ(笑)」

この辺りからシバは泣いてた。
もちろんバレないように…




「シバさん…」

⏰:10/04/18 20:40 📱:F902iS 🆔:22c57y5w


#341 [シバ]
「アイリは可愛いよ。可愛いし、なんだかんだ言ってしっかりしてる!でも、わがままだよね(笑)」

「………」

「そのわがままなアイリを幸せにできるほど、シバは人間できちゃいないからなぁ〜(笑)秀一君の方がしっかりしてるかもよ(笑)おい秀一!アイリの事守ってやれよ!…なんてね(笑)」

⏰:10/04/18 20:43 📱:F902iS 🆔:22c57y5w


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