禁断って何?
最新 最初 全
#428 [シバ]
>>422アイリのチーム全員がコートの端に立って、コートに向かって挨拶をした。
「よろしくお願いします!」
(部活をしていた人は分かると思います)
シバのチームも並んでアイリのチームと向かい合った。
「こんにちは!よろしくお願いします!」
:10/06/26 18:56 :F02B :prxZMi5Q
#429 [シバ]
久しぶりの再会で、両チームともニヤニヤがハンパなかった。
久しぶりだね〜♪みたいな笑みを浮かべながら、チームごとに円陣を組んだ。
一瞬、アイリと目が合った。
ドキッとした。
…だけど、シバは反射的に目をそらしてしまった。
意気地なしにも程がある。
:10/06/26 19:00 :F02B :prxZMi5Q
#430 [シバ]
今、アイリが微かに笑った気がした。
気のせいかな?
…気のせいですな。
あはははは。
リナはアイリと少しだけじゃれて円陣に入ってきた。
まぁ、いいや。
気持ち切り替えよう。
:10/06/26 19:03 :F02B :prxZMi5Q
#431 [シバ]
練習が始まる…
「ファイトー!」
「1本1本!」
「声出してー!」
いろんな声が飛び交う灼熱地獄の体育館。
何十人といる中、やっぱりアイリの声だけはすぐに分かる。
そんな自分の微妙な賢さと、訳の分からないアイリへの感情に何とも言えない気持ちでいた。
練習に集中しないといけないって事は分かってる。
:10/06/26 21:22 :F02B :prxZMi5Q
#432 [シバ]
だけど…
目は自然とアイリを追っている。
だから、ちょっとしたアイリの変化にすぐに気付く。
「アイリ、ドリブル上手くなったなー」
とか、
「キツくてもちゃんと走るようになったなー」
とか。
そんなシバは、アイリの目にはどう映っているのだろうか…
:10/06/26 21:26 :F02B :prxZMi5Q
#433 [シバ]
そんなこんなで昼休み。
みんな暑い暑い言いながら、弁当を食べ始めた。暑いから食欲ないなんて言おうもんなら、マネージャーが黙っちゃいない。
だから嫌でも食べないと!
アイリのチームの3年生がシバ達の所へやってきた。
「シバ久しぶり!」
「みんな元気だった?」
「マキータ相変わらず可愛いな♪」
:10/06/26 21:32 :F02B :prxZMi5Q
#434 [シバ]
マキータとは、真希のニックネーム。
人懐っこい真希はアイリのチームから人気があった。
そこからはダラダラしながら思い出話に耽った。
こういう瞬間があるから、シバは他校との合同合宿が好きだった。
アイリの事がなければ…アイリともこうやって笑いながら話ができていたハズだ。
複雑だ…
:10/06/26 21:36 :F02B :prxZMi5Q
#435 [シバ]
「そりゃあそうと、シバ!うちのアイリと話したかぁ?(笑)久々の再会でしょ?」
ドキッ!なんてもんじゃない。
もう心臓が引きちぎられるんじゃないかと言わんばかりの勢いでドッコンバッコンした。
え?
みんなシバとアイリの事知ってんの?
ってか、アイリがバラした?
「アイリさぁ、シバの事大好きだったじゃん(笑)毎日毎日シバシバだったからさ♪」
:10/06/26 21:40 :F02B :prxZMi5Q
#436 [シバ]
「え?あ、あ〜!まだ話してないよ(笑)」
あたふたしながらの返答しかできない。
「でもさ、最近はあんまり言ってなくない?」
「ちょっと前までは毎日うるさかったけどね」
「大人になったんだって。アイリも(笑)」
向こうの3年生で話が盛り上がっている中、シバは笑顔を作っている事がやっとだった。
:10/06/26 21:43 :F02B :prxZMi5Q
#437 [シバ]
「アイリも彼氏ができたもんね♪」
その一言で心はグサッと撃ち抜かれたように痛んだ…
「あの子あの子!ほら〜、あの、サッカー部の」
「秀ちゃん♪」
「そうそう秀一君♪超カワイイ系の♪」
「カワイイ系っていうよりイケメンだよ、あれは」
:10/06/26 21:48 :F02B :prxZMi5Q
★コメント★
←次 | 前→
トピック
C-BoX E194.194