禁断って何?
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#433 [シバ]
そんなこんなで昼休み。
みんな暑い暑い言いながら、弁当を食べ始めた。暑いから食欲ないなんて言おうもんなら、マネージャーが黙っちゃいない。
だから嫌でも食べないと!
アイリのチームの3年生がシバ達の所へやってきた。
「シバ久しぶり!」
「みんな元気だった?」
「マキータ相変わらず可愛いな♪」
:10/06/26 21:32 :F02B :prxZMi5Q
#434 [シバ]
マキータとは、真希のニックネーム。
人懐っこい真希はアイリのチームから人気があった。
そこからはダラダラしながら思い出話に耽った。
こういう瞬間があるから、シバは他校との合同合宿が好きだった。
アイリの事がなければ…アイリともこうやって笑いながら話ができていたハズだ。
複雑だ…
:10/06/26 21:36 :F02B :prxZMi5Q
#435 [シバ]
「そりゃあそうと、シバ!うちのアイリと話したかぁ?(笑)久々の再会でしょ?」
ドキッ!なんてもんじゃない。
もう心臓が引きちぎられるんじゃないかと言わんばかりの勢いでドッコンバッコンした。
え?
みんなシバとアイリの事知ってんの?
ってか、アイリがバラした?
「アイリさぁ、シバの事大好きだったじゃん(笑)毎日毎日シバシバだったからさ♪」
:10/06/26 21:40 :F02B :prxZMi5Q
#436 [シバ]
「え?あ、あ〜!まだ話してないよ(笑)」
あたふたしながらの返答しかできない。
「でもさ、最近はあんまり言ってなくない?」
「ちょっと前までは毎日うるさかったけどね」
「大人になったんだって。アイリも(笑)」
向こうの3年生で話が盛り上がっている中、シバは笑顔を作っている事がやっとだった。
:10/06/26 21:43 :F02B :prxZMi5Q
#437 [シバ]
「アイリも彼氏ができたもんね♪」
その一言で心はグサッと撃ち抜かれたように痛んだ…
「あの子あの子!ほら〜、あの、サッカー部の」
「秀ちゃん♪」
「そうそう秀一君♪超カワイイ系の♪」
「カワイイ系っていうよりイケメンだよ、あれは」
:10/06/26 21:48 :F02B :prxZMi5Q
#438 [シバ]
「ヤバいよね〜!秀一君が笑った顔見たら惚れそうになっちゃった(笑)」
「2、3年からも人気あるもんね♪あたしもあんな彼氏欲しい〜」
その秀一とかいう奴の顔すら知らないシバ…
「え〜?イケメン?いいなぁ、見たい見たい♪」
便乗して話に乗るシバのチームの3年生。
笑ってるシバだけど、心ん中はイライラと悲しみだらけ…
:10/06/26 21:54 :F02B :prxZMi5Q
#439 [シバ]
イライラしながらも、秀一とかいう奴の顔を想像していた。
市○隼人系?
山下○久系?
勝手に架空の『秀一』を作り出してはイライラ。
もう、そんな話聞きたくねぇよ!
乙女チックな恋バナをしてる連中の目を盗んで、こっそりその場を離れた。
トイレ行こう…
:10/06/26 22:00 :F02B :prxZMi5Q
#440 [シバ]
トイレも灼熱地獄…
灼熱トイレとか終わってる。
ただでさえ暑いのに、ゆっくりケツすら休ませられないじゃないか!
全部のトイレが使用中だった。
「あはー♪ここのトイレ流れが悪い(笑)」
なんて声が聞こえてきたから、
「う○こでもしてたんか!早く出ろや!」
って言ってやろうかと思い、また地味にイライラ…
:10/06/26 22:06 :F02B :prxZMi5Q
#441 [シバ]
遅っ!
なんで女ってこんなにトイレが長いんだ?
まぁ、シバも女だけどさ!
トイレくらいパパっと終わらせろや!
ガチャン…
誰かがトイレに入ってきた。
誰だろうと関係ない。
近くの鏡をチラっと見た。
ドッカーン!
:10/06/26 22:10 :F02B :prxZMi5Q
#442 [シバ]
ア、ア、アアアアアアアアアイリ…
アイリ?
アイリ〜!!
そこに立っていたのはアイリ。
体が凍りついてしまった…
こんな偶然が起こっていいものなのか?
神様ってホントに意地悪だな…
意地悪すぎる…
これは偶然なのか?運命?
シバにどうしろと?
:10/06/26 22:13 :F02B :prxZMi5Q
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