禁断って何?
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#442 [シバ]
ア、ア、アアアアアアアアアイリ…

アイリ?

アイリ〜!!


そこに立っていたのはアイリ。
体が凍りついてしまった…
こんな偶然が起こっていいものなのか?
神様ってホントに意地悪だな…
意地悪すぎる…


これは偶然なのか?運命?
シバにどうしろと?

⏰:10/06/26 22:13 📱:F02B 🆔:prxZMi5Q


#443 [シバ]
アイリはシバに気付いている…ハズ。

なのに、シバの姿を見ても何も言ってこない。

って事は、もう他人になってしまったんだ。
友達でも何でもない。

赤の他人なんだ…


こんなに近くにいるのに、こんなに悲しい事があっていいのだろうか?


だって、その距離はたったの1・2歩しかないんだぞ?

⏰:10/06/26 22:18 📱:F02B 🆔:prxZMi5Q


#444 [シバ]
もう、電話とか手紙とかのそんな距離じゃなくて、リアルにアイリがすぐそこにいるんだぞ?

手ぇ伸ばせば届くんだよ?

何度自分に問いかけた事か…



悲しさのあまり、俯いてしまったシバ。
この意気地なし!


「気付いてんのかと思った」

⏰:10/06/26 22:22 📱:F02B 🆔:prxZMi5Q


#445 [シバ]
…は?


後ろから声がした。

だけど、振り向けない。そのままジッとしていた。


「気付いてんのかと思った!ってば。ねぇ…」

誰に言ってんの?
シバに?


「相変わらずだね(笑)」

⏰:10/06/27 22:52 📱:F02B 🆔:WsJJQz56


#446 [シバ]
顔を上げると、鏡越しにアイリと目が合った。

シバはどんな表情をしていたのだろう…
アイリは真っ直ぐにシバの目を見ている。


「…気付いてるよ」


ボソボソと話してみた。んで、また俯いた。


「あっそ」

そっけないアイリの言葉。

⏰:10/06/27 22:56 📱:F02B 🆔:WsJJQz56


#447 [シバ]
お前に「相変わらずだね♪」なんて言われる覚えはねーよ…

とか、とにかく緊張とイライラがマッチして妙な気持ちでいた。


トイレが1つ開いた。
ナイスタイミングだ!


そのままトイレに直行しようと、ズカズカと歩き出してみた。


「ちょっ…!」

⏰:10/06/27 23:02 📱:F02B 🆔:WsJJQz56


#448 [シバ]
アイリは一瞬何かを言いかけた。

思わず振り向いてしまいそうだったけど、こらえた。
そんなシバを見たアイリは何を思ったのか、シバの左腕を強引に引っ張った。


「?!」


そのままトイレを出ようとするアイリ。

「いってぇ!何…おい、ちょっと!」

⏰:10/06/27 23:05 📱:F02B 🆔:WsJJQz56


#449 [シバ]
アイリに引っ張られながら、外に出た。

「いてぇよ!何してんの?!」

腕を取っ払ってやった。アイリは不満そうな表情で、シバの顔をジッと見ている。

「あそこ行こう」

アイリが指差したのは、校舎内の教室。

「は?校舎内は立ち入り禁止だから」

「そんなん関係ないし」

⏰:10/06/27 23:10 📱:F02B 🆔:WsJJQz56


#450 [シバ]
いや、お前他校の生徒だから人様の学校に入れないだろ!

「ダメだろ、普通に考えて」

「別にいいじゃん。荒らしにきたワケじゃないし。ってか、マジメな性格は相変わらずなんだね」

「悪かったね」

「別に」


あー嫌だ。こんな空気…

⏰:10/06/27 23:14 📱:F02B 🆔:WsJJQz56


#451 [シバ]
「何するつもり?今更」

皮肉っぽく言ってみた。

「別に何もないけど」

「じゃあ戻るわ。昼休みがもったいない。あ、トイレ行かなきゃ」


「…久しぶりに話がしたい!」


アイリは真剣な表情で訴えてきた。

⏰:10/06/27 23:18 📱:F02B 🆔:WsJJQz56


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