禁断って何?
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#484 [シバ]
教室を出ようとするアイリの腕を掴んで抱き寄せて…



っていうドラマみたいな事が出来れば、自分格好いいじゃん♪ってなるけど、小心者のシバにはそんな格好いい事出来るハズもなく…

ってか、こんな場面でそんな妄想が働くなんて、シバって一体…



「…そっか。じゃ、また時間がある時に話そ!」
結局いつもこうなる…

⏰:10/07/02 19:10 📱:F02B 🆔:ebsFfWeg


#485 [シバ]
「うん♪」

そう言って教室のドアを開けるアイリ。

シバは時間差で教室を出ようと思い、まだ床に座ったまま、アイリの背中を見届けた。

アイリは立ち止まった。

「ね、シバさん」
「?」

「…大好きだからね♪」

満面の笑みだった。
恥ずかしそうに走っていくアイリ…

⏰:10/07/02 19:15 📱:F02B 🆔:ebsFfWeg


#486 [シバ]
もう、クラクラした。
あいつ可愛すぎる…

…と同時に悲しくなった。
アイリはシバのものじゃない…
どんなに大好きと言われても、アイリには『彼氏』という名のパートナーがいる。
そう考えると、素直に喜べない。

別れてほしい別れてほしい別れてほしい…

頭ん中はそればっかり。

⏰:10/07/02 19:18 📱:F02B 🆔:ebsFfWeg


#487 [我輩は匿名である]
>>300-500

⏰:10/07/03 07:40 📱:SH906i 🆔:☆☆☆


#488 [シバ]
>>487さん
安価ありがとうございます!


>>486
シバも体育館へと向かった。
先ほど3年集団が話していたアイリの彼氏トーク…秀一の事が頭によぎりながら…


だけど、なんだかスッキリした気分だ。
あの場で聞いている時はイライラと悲しみがハンパなかったのに、アイリの話を聞いてから、心は落ち着きを取り戻したみたい。

⏰:10/07/04 13:02 📱:F02B 🆔:B.NoKtlU


#489 [シバ]
ただ、『別れてほしい』っていう気持ちは渦巻いたままだったけど…


体育館に入る。
アイリは準備を終え、ストレッチを行っているようだった。
前屈をしていた所を見た。

『アイリ…体固いな』

アイリは体を倒しては起き、倒しては起きを繰り返して、痛そうな表情を浮かべながらも一生懸命ストレッチをしていた。

⏰:10/07/04 13:09 📱:F02B 🆔:B.NoKtlU


#490 [シバ]
いざ練習が始まる。

頭ん中がアイリでいっぱいになってる気がしたけど、きちんと練習モードに切り替えられていたみたいで、集中していた。

…けど、やっぱりアイリが近くに来ると意識はしてしまう。
目が合うと、お互いニヤッてしてまたすぐ走り出したり、チョンッと後ろから突っつかれたり。

話はしない。
それでいい。
それだけで、幸せを感じられるのだから。

⏰:10/07/13 20:27 📱:F02B 🆔:ppuZUcHU


#491 [シバ]
コート上では敵同士だ。

シバがボールを持つと、これまた真剣な顔してディフェンスするアイリがいて、負けず嫌いな一面を見せてくる。
シバも真剣な顔になっていたと思う。

シバがアイリからシュート決めたら、『くそムカつく!』といわんばかりにやり返してくる。

アイリのplayはシバのチームの監督から定評があった。

⏰:10/07/13 20:32 📱:F02B 🆔:ppuZUcHU


#492 [シバ]
「あの1年(アイリ)、3年になった時が楽しみだな。能力が高い」


ってシバの前で言うもんだから、シバは自分の事のように嬉しくて、ニヤニヤしちゃうワケで…



数ヶ月前までは、
「アイリに会いたくない」
「来なくていい」

なんて言ってたけど、実際にアイリを目の前にすると、こんなにも胸が高鳴る。
いつも以上に頑張れる。

⏰:10/07/13 20:35 📱:F02B 🆔:ppuZUcHU


#493 [シバ]
こんな自分、調子良すぎるかもしれない…
だけど、仕方ない。

シバはやっぱりアイリの事が好きなんだ。
大切なんだ。
失っちゃいけないんだ。


やっと気付いた。
もっと早く気付く事ができていたら、どんなに良かったのだろう…

けど、まぁいい。
時の流れに身を任せた結果が今のシバなんだ。
今日までの時間は、無駄でもなんでもなく、必要だったんだ。

⏰:10/07/13 20:39 📱:F02B 🆔:ppuZUcHU


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