禁断って何?
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#520 [シバ]
:10/07/28 21:31 :F02B :iIM.gfE2
#521 [シバ]
>>515「アイリ…秀と別れる」
シバは更にオドオドした。
自分から別れろ!なんて言っておいて、実際アイリからそんな事を言われると慌てふためいてしまった。
「あ、そう?いや…でも…ああ…うん。…え?」
「だって、シバさんの事こんなに好きなのに、他の人となんて付き合えないよ」
:10/07/28 21:46 :F02B :iIM.gfE2
#522 [シバ]
「…………」
「…嫌ですか?」
「いや、嫌とかじゃなくて。めちゃくちゃ嬉しいよ…でも、確認するようでウザいかもしれないけど、シバは女だよ?男じゃないんだよ?」
「何度も言うけど、アイリはシバさんが好きなんです!シバさんが男でも女でも、アイリは好きなんです」
「遠距離になるんだよ?」
:10/07/28 21:50 :F02B :iIM.gfE2
#523 [シバ]
「そうだけど…寂しいけど、大丈夫。だからもう、離れていかないで」
心は1つ!
アイリはそう言いたかったのだろう。
真剣な表情だった。
シバもアイリのすべてを受け入れる!
秀一の事も含めて。
強くなる!
だから、シバからも言う。
「もう離れないで」
アイリは頷いた。
:10/07/28 21:56 :F02B :iIM.gfE2
#524 [シバ]
アイリアイリアイリ…
もうシバの中ではアイリしかいない。
めちゃくちゃ好きだ!
胸が熱くなった。
アイリが頷いた直後、シバはアイリを思い切り抱きしめた。
アイリも抱きしめてくれた。
シバの背中にアイリの長い腕がまわされる。
汗かいてるはずなのに、アイリはいい匂いがした。
:10/07/28 22:00 :F02B :iIM.gfE2
#525 [シバ]
目をギュッと閉じて、アイリのぬくもりを感じた。
顔を上げて、キスをした。
何度も何度も…何度も何度も。
「シバさん?」
アイリに問いかけられる。
シバは泣いた。
嬉しさとか、喜びとか、いろんな思いがこみ上げてきて、シバは泣いてしまった。
:10/07/28 22:04 :F02B :iIM.gfE2
#526 [シバ]
「なんで泣いてんだよ(笑)」
とか言うアイリも泣いていた。
報われた…
こんなに嬉しい思いをしたのは、ぶっちゃけ初めてじゃないかと思った。
それからは無言のまま、キスを続けた。
唇が腫れぼったい…
それでも続けた。
自然と舌を絡ませていた。
アイリがさっきまで噛んでいたガムの、ブルーベリーの甘い味がした。
:10/07/28 22:13 :F02B :iIM.gfE2
#527 [シバ]
今までブルーベリー嫌いだったシバ。
だけど、ブルーベリーはアイリの味。
それ以来、『ブルーベリー』というものをこよなく愛するようになった。
ガムを買う時はもちろん、ブルーベリー。
ヨーグルトを買う時もブルーベリー。
ブルーベリーブルーベリーうるさい!
っていうくらい、ブルーベリーを愛した。
キスを終えてしばらくボンヤリした後、アイリは準備の為、体育館へと向かった。
:10/07/28 22:19 :F02B :iIM.gfE2
#528 [シバ]
それから合宿中の昼休みは、ずっとあの教室へ行き、アイリとキスをした。
お互いの気持ちを確かめ合うかのように、抱き合った。
キスの最中、アイリは時折、
「…ン」
とか言う。
シバの中でドッカーンと何かが爆発したような気持ちになる。
可愛すぎだろ畜生!
このヤロー!
あぁ、もう!
:10/07/28 22:26 :F02B :iIM.gfE2
#529 [シバ]
あの一週間で、どれほど気持ちを確かめ合っただろうか…
「大好きだよ」
「ずっと一緒にいよう」
「離れてもずっと想ってるよ」
「将来一緒になろう」
一週間の合宿にピリオドが打たれた。
これからは離れるけど、アイリとの手紙や電話を大事にしよう。
シバが卒業したら、ケータイを買ってメールもしよう。
もちろん、アドレスにはアイリの名前を入れるよ。
:10/07/28 22:30 :F02B :iIM.gfE2
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