禁断って何?
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#601 [シバ]
「そろそろ帰ろうか」
理彩ちゃんのその言葉で、宴もたけなわ。
レジへと向かう。
「今日はあたしの奢りね。柴崎姉妹にはお世話になったし♪」
理彩ちゃんはそう言うと、財布から福沢諭吉を取り出した。
「いいっていいって!割り勘にしよう」
会計を済ませた理彩ちゃんは、そう言うゆーちゃんを外にポイポイしながら店を出た。
:10/08/12 21:21 :F02B :ugU6qEbc
#602 [シバ]
「いいから!今日はあたしの奢り♪」
「なんか…ごめんね理彩」
「いいってば!次は由香に奢ってもらうから(笑)」
「OK!何食べに行きたい?」
「焼き肉食べ放題♪」
「おいコラ!」
そんな会話をしながら、ゆーちゃんと理彩ちゃんは同じ車で、シバは電車でそれぞれ分かれた。
:10/08/12 21:25 :F02B :ugU6qEbc
#603 [シバ]
ゆーちゃんの試合を見れて、タダで美味しい飯を食べれて、何て幸せな1日だったのだろうか!
家に着いたシバは、早速今日の出来事の余韻に浸った。
シバも久々にバスケやりたくなってきたな〜。
そして眠りに就く。
おやすみなさい。
それから、約2週間後…
:10/08/12 21:29 :F02B :ugU6qEbc
#604 [シバ]
仕事を終え、家に帰る。
ケータイを開くと、メールが数件。
メルマガと、職場の友達と…
『ガキンチョ!』
って一言だけ書かれた知らないアドレスからのメール。
ガキンチョメールをほったらかして、職場の友達に返信。
:10/08/12 21:32 :F02B :ugU6qEbc
#605 [シバ]
夜になっても返信しなかった。
知らない人からメールがくるとか、1人暮らしってやっぱり物騒だね〜…
あ〜怖い怖い。
寝る前になっても返信せず。
とりあえず布団に潜ってみる。
「あのね〜、野菜ジュースのカロリーは〜♪意外に高〜い高いよ〜♪びっくらこいた、びっくらこい〜た〜♪」
:10/08/12 21:36 :F02B :ugU6qEbc
#606 [シバ]
ケータイが鳴った。
当時、シバが電話の着信音にしていた曲だ。
ケータイを開くと知らない番号から…
さっきのメールといい、この電話といい、1人暮らしって本当に物騒…
怖いけど、ワケの分からない電話とか、怖い人からの脅しの電話とかだったら、警察に行けばいい!
そんな地味な勇気を持って、通話ボタンをポチッとな。
:10/08/12 21:40 :F02B :ugU6qEbc
#607 [シバ]
「…もしもし」
「もしもし?」
「はい」
「シバ?」
「はい」
「何で返信してくれないの〜?泣くぞ!」
「はい?」
「泣くぞ!」
「え…はい?」
「もしかして分かんない?」
「あぁ、はい」
「悲しいな…」
:10/08/12 21:44 :F02B :ugU6qEbc
#608 [シバ]
「悲しい?」
「うん(笑)」
向こうでクスクス笑い声が聞こえる。
「あの、シバですけど…」
「本当に分かんないの?あたしだよ(笑)」
「………あはは」
「理彩だけども♪」
「…え?」
「リィだよ!」
「理彩ちゃん?」
「そうだよ」
:10/08/12 21:48 :F02B :ugU6qEbc
#609 [シバ]
一気に目が醒めた。
「理彩ちゃんんん?」
「そだよ♪シバ何してんの?」
「何って…寝ようかなって思って」
「もう寝るの?早くない?」
時計を見ると、もう0時前。
「だって、もう夜中だよ」
「リィはいつも2時過ぎくらいまで起きてるよ♪暇すぎてさ〜。シバ遊びに来て」
:10/08/12 21:52 :F02B :ugU6qEbc
#610 [シバ]
「無理ですよ〜」
「だから敬語遣うなっての!」
「あ、ごめんなさい」
「ねぇ〜、会いに来てよ!暇すぎてさ〜。由香に電話したけど出ないし…あんたら寝るの早すぎ」
「いや、理彩ちゃんが遅すぎるんじゃ…」
「だからリィって呼べっての」
「あ、はい」
「リィ1人じゃつまんないよ〜…遊び来てよ」
:10/08/12 21:58 :F02B :ugU6qEbc
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