禁断って何?
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#76 [シバ]
「どんだけ分かってないんですか……だから、アイリの好きな人はシバさんなんです!」
「女としてシバを好きなん?それとも…」
「…人として好きです」
「それなら普通の先輩後輩でいいじゃん。友達でもいいし」
:09/12/21 02:25 :F902iS :bQ5XhAtA
#77 [シバ]
「アイリだけの物でいてほしい…」
「は?」
「シバさんには分かんない!アイリがどれだけヤキモチ妬いてるのか」
「…ヤキモチ?妬く必要あるの?」
「だからシバさんには分かんないんですって…アイリ側の立場を経験してないから」
:09/12/21 02:29 :F902iS :bQ5XhAtA
#78 [シバ]
「うん…ごめん」
「アイリ、今まで女の人にこんな気持ち抱いたことないんです…だから正直言って、アイリもテンパってます。ってか、テンパってました。でも、時間は待ってくれないから…明日にはシバさんと離れ離れになっちゃうから、気持ちだけは伝えないと!って思って…」
アイリはうつむいた。
こんなこと、シバも初めてだ…
:09/12/21 02:34 :F902iS :bQ5XhAtA
#79 [シバ]
シバにはアイリの気持ちが理解できなかった。
偏見とかじゃなくて、なんでシバなの?っていう気持ちの方が強かった。
「アイリと付き合ってください」
率直だ!
率直すぎる…
「…………」
シバは返事に困って、しばらく黙り込んだ。
:09/12/24 00:52 :F902iS :mAaZR0zs
#80 [シバ]
「アイリ…ごめん!」
アイリの目を見れない…アイリはシバの方をずっと見ていたっぽい。
「やっぱり、アイリは後輩にしか見れないよ」
シバの精一杯の答えだった。
アイリがどう受け止めるか…
「…分かりました」
:09/12/24 00:56 :F902iS :mAaZR0zs
#81 [シバ]
アイリは何もしゃべらず、部室を出た。
シバはアイリの後ろ姿を見ていた。
何か喋ってくれるだろうって期待しながら…
足音が遠ざかっていった。
アイリは宿泊所に戻っていったみたいだ。
さっきの出来事で心臓を動かしまくったシバは、ボンヤリと椅子に座ったままでいた。
:09/12/24 01:06 :F902iS :mAaZR0zs
#82 [シバ]
翌日…
チームメイトの輪の中に、元気な笑顔を振りまくアイリがいた。
ホッとした…
けど、目が合ってもアイリは目をそらす。
その度に、心が痛んだ。意を決して告白してくれたアイリに対して、申し訳ない気持ちと動揺がシバの中でグルグル回ってる。
:09/12/24 01:10 :F902iS :mAaZR0zs
#83 [シバ]
合宿終了…
帰りのバスが到着した。荷物を積んで、相手チームにバイバイとか言いながら1人ずつバスに乗っていく。
シバがバスの入口に立った。
…腕を掴まれた。
「?!」
振り向くと、無表情のアイリが立っていた。
:09/12/24 01:13 :F902iS :mAaZR0zs
#84 [シバ]
「…元気でね(笑)」
精一杯の笑顔をアイリに見せた(つもりだ)。
何かを渡された。
グッシャグシャになった紙だ…
「後で見てください」
アイリの頭をポンポンと軽く叩いて、シバはバスに乗った。
:09/12/24 01:16 :F902iS :mAaZR0zs
#85 [シバ]
席に着いて外を見た。
アイリ泣いてるし…
アイリごめんね…
バスが出発して、校門を出た。
アイリが小さくなっていく…
角を曲がって全く見えなくなった。
さっきアイリから渡された紙を広げる…
:09/12/24 01:20 :F902iS :mAaZR0zs
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