禁断って何?
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#77 [シバ]
「アイリだけの物でいてほしい…」

「は?」

「シバさんには分かんない!アイリがどれだけヤキモチ妬いてるのか」

「…ヤキモチ?妬く必要あるの?」

「だからシバさんには分かんないんですって…アイリ側の立場を経験してないから」

⏰:09/12/21 02:29 📱:F902iS 🆔:bQ5XhAtA


#78 [シバ]
「うん…ごめん」


「アイリ、今まで女の人にこんな気持ち抱いたことないんです…だから正直言って、アイリもテンパってます。ってか、テンパってました。でも、時間は待ってくれないから…明日にはシバさんと離れ離れになっちゃうから、気持ちだけは伝えないと!って思って…」


アイリはうつむいた。
こんなこと、シバも初めてだ…

⏰:09/12/21 02:34 📱:F902iS 🆔:bQ5XhAtA


#79 [シバ]
シバにはアイリの気持ちが理解できなかった。

偏見とかじゃなくて、なんでシバなの?っていう気持ちの方が強かった。

「アイリと付き合ってください」

率直だ!
率直すぎる…

「…………」

シバは返事に困って、しばらく黙り込んだ。

⏰:09/12/24 00:52 📱:F902iS 🆔:mAaZR0zs


#80 [シバ]
「アイリ…ごめん!」


アイリの目を見れない…アイリはシバの方をずっと見ていたっぽい。

「やっぱり、アイリは後輩にしか見れないよ」

シバの精一杯の答えだった。
アイリがどう受け止めるか…


「…分かりました」

⏰:09/12/24 00:56 📱:F902iS 🆔:mAaZR0zs


#81 [シバ]
アイリは何もしゃべらず、部室を出た。

シバはアイリの後ろ姿を見ていた。
何か喋ってくれるだろうって期待しながら…


足音が遠ざかっていった。
アイリは宿泊所に戻っていったみたいだ。

さっきの出来事で心臓を動かしまくったシバは、ボンヤリと椅子に座ったままでいた。

⏰:09/12/24 01:06 📱:F902iS 🆔:mAaZR0zs


#82 [シバ]
翌日…

チームメイトの輪の中に、元気な笑顔を振りまくアイリがいた。
ホッとした…

けど、目が合ってもアイリは目をそらす。

その度に、心が痛んだ。意を決して告白してくれたアイリに対して、申し訳ない気持ちと動揺がシバの中でグルグル回ってる。

⏰:09/12/24 01:10 📱:F902iS 🆔:mAaZR0zs


#83 [シバ]
合宿終了…

帰りのバスが到着した。荷物を積んで、相手チームにバイバイとか言いながら1人ずつバスに乗っていく。

シバがバスの入口に立った。
…腕を掴まれた。

「?!」

振り向くと、無表情のアイリが立っていた。

⏰:09/12/24 01:13 📱:F902iS 🆔:mAaZR0zs


#84 [シバ]
「…元気でね(笑)」

精一杯の笑顔をアイリに見せた(つもりだ)。

何かを渡された。

グッシャグシャになった紙だ…

「後で見てください」


アイリの頭をポンポンと軽く叩いて、シバはバスに乗った。

⏰:09/12/24 01:16 📱:F902iS 🆔:mAaZR0zs


#85 [シバ]
席に着いて外を見た。

アイリ泣いてるし…
アイリごめんね…


バスが出発して、校門を出た。
アイリが小さくなっていく…

角を曲がって全く見えなくなった。

さっきアイリから渡された紙を広げる…

⏰:09/12/24 01:20 📱:F902iS 🆔:mAaZR0zs


#86 [シバ]
アドレスと番号が書かれていた。
うちのバスケ部はケータイ禁止だったから、メールはできない…

電話してくれっていう意味なのか…?


「シバ!明日一緒にプリクラ撮り行こ♪」

後ろに座っていた真紀だ。
「なんでプリクラ?」
「合宿お疲れ様〜の意味をこめて(笑)」

⏰:09/12/24 01:24 📱:F902iS 🆔:mAaZR0zs


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