禁断って何?
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#854 [シバ]
そして、立ち上がって窓を開け、タバコをくわえて戻ってきた。

「あれ?あっちゃんってタバコ吸うっけ?!」

この時の純粋なシバは『煙草』というモノに対して、ヤンキーとかおっさんとか、飲み屋の姉ちゃんとか、そういう人達が嗜むモノだと思ってたから、あっちゃんがタバコに火を点けるのをガン見しながら素朴な疑問を投げかけた。
後にタバコには世話になるワケだけど…

「あたし?吸うよ(笑)。何で?」

「いや〜、意外だな〜と…」

透明の灰皿をテーブルに置きながら、あっちゃんはまたあぐらをかいて床に座る。

「シバの周りの子が吸わないからでしょ?リィも由香も吸わないもんね」

煙を吐きながら、淡々と語るあっちゃん。
あれはマイルドセブン(現・メビウス)の8ミリだったはず!
(そして前にも書いたけど、あっちゃんは姉・ゆーちゃんとも仲良しです)

灰皿に灰を落とすなり、あっちゃんは別のお菓子を開封してシバとあっちゃんの真ん中に置いた。

「もう目は醒めた?あー、赤み引いたじゃん(笑)」

シバの顔を覗きこむなり、また笑う。
ねぇねぇ、どうしたらそんな風に綺麗に笑えるの?っていうくだらない質問を言いかけてやめた。

⏰:14/03/27 01:15 📱:F02B 🆔:V1O6Amk6


#855 [シバ]
タバコをグシグシと揉み消して、あっちゃんはお湯割りを飲む。グラスを持つその手は、リィと違って細くて長い指だった。

「で…本題に入ろうか。これからどうするよ?」

突発的な質問だった。
そうだ!そうなんですよ!
それを解決させるためにこっちに来たんだから!

「リィからちょっとは聞いてたんだけどさ。第三者のあたしが入り込んで解決できることじゃないから、とりあえず見守ってたけど…」

シバは烏龍茶を飲み干していた。
それに気付いたあっちゃんは、もうこれしかないって言って三ツ矢サイダーをくれた。
お礼を伝え、意を決して口を開く。

「電話もメールも、態度がどんどん変わってるなーっていうのは気付いてた。別れを考えたけど、シバはリィのこと好きだから手放したくないって思っちゃって、あえてそこは突っ込まず様子見てた」

「うんうん…」

あっちゃんは2本目のタバコに火を点ける。

「ゆーちゃんはシバの大事な姉。リィはシバの大事な彼女。でも、そんな2人が親友だって考えると、もうどうしていいか分からなくなって…それでもシバはゆーちゃんじゃなくて、リィを選んだ。失いたくないのはリィだ!って決めつけて…だから今日、ハッキリさせるためにここに来たんだけど…」

⏰:14/03/27 01:34 📱:F02B 🆔:V1O6Amk6


#856 [シバ]
「その肝心なリィがいなかったってワケね」

「そう」

頷くことしかできなかった。伝えたいことなんて山ほどあったのに。
あっちゃんにはノロケ話さえしたことがなかったから、いつかリィとのおのろけを聞いてもらう日がくると思ってたけど、順番が逆だった。
今更、順番もクソもないんだけども…

あっちゃんはテレビをつけた。
シバが寝てる時に消してくれてたみたい。ケータイでも弄ってたのだろう。
トーク番組っぽい感じのものが流れてた気がする。


「シバって優しすぎるって言われない?」

あっちゃんからの突発的な言葉だった。
リィもそうだけど、いきなり話がぶっ飛んだり、看板破り!とでも言わんばかりの勢いでドカンと質問を投下してくる。

「言われないこともないけど、何で?」

「シバって真面目な子なんだろうなーって思う。リィも言ってたけど」

リィにそう思われてたのか。
サボってた神経が一気に目覚めた感じで、あっちゃんの言葉たちに敏感になる。

⏰:14/03/29 02:10 📱:F02B 🆔:7LT/iRcA


#857 [(^_^)]
あげます!

⏰:14/06/22 11:10 📱:iPhone 🆔:Z/1Yfu.s


#858 [我輩は匿名である]
あげ!

⏰:15/02/01 19:01 📱:iPhone 🆔:S.ktijkQ


#859 [我輩は匿名である]
あげ!

⏰:17/05/09 06:23 📱:iPhone 🆔:IVlmOuZQ


#860 [我輩は匿名である]
あげます!

⏰:20/09/18 11:23 📱:iPhone 🆔:W3agUnD2


#861 [ん◇◇]
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⏰:22/10/29 09:51 📱:Android 🆔:ww1G8DfI


#862 [我輩は匿名である]
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