俺が一番と思った女★4★
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#301 [しゅん]
「助けてくれただけ?」

『お互いゴーグルつけてたけん最初はわからんやったんやけど、取ったらすぐひろっちわかって。
え?っち一時止まって。
足、大丈夫か?っち言われて、大丈夫です。っち言いながらしゅんに電話して…。
その場に座ってちょっと話した。』

「ちゅーかお前っち気付いとって、あえてそうしたんやねん?」

『んー…。わからんけど…
でも、あの感じはほんとに驚いとったように見えた。』

「そーなん」

⏰:10/03/15 18:01 📱:PC 🆔:SQXvbRmQ


#302 [しゅん]
何となく、未来が浅田さんの味方をしているように思えて腹が立った。
そんな俺の態度に気付いてか未来が言う。

『わからんけどね?』

俺、何でこんなことしか言えんのやろっち、無性に自分に腹が立って。
そんな未来の言葉なんかどーでもいいはず。
今は、浅田さんに会ったっち事実を聞きよるんであって…
いっつも俺はこうなってしまうと未来の返しで反省した。

⏰:10/03/15 18:02 📱:PC 🆔:SQXvbRmQ


#303 [しゅん]
「何ち話したん?」

『もう体は大丈夫かとか、仕事の話とか、しゅんの話とか』

「そっか。それだけ?」

『うん。
何か気まずかった。やっぱり、それだけ時間がたったんやろうね。
それに、嫌やった。』

⏰:10/03/19 17:02 📱:PC 🆔:j1g65YFg


#304 [しゅん]
「嫌?」

『ひろを好きやったことは変わらん事実としてあるん。
でも、もうそれは思い出したくないし、またその時に気持ちが戻ってしまうのも嫌。』

「そやな。何か他に言われんやったん?」

『板をはめてもらって、先に降りてきたけん』

「そっか。
浅田さんに言われたことでお前がどう思ったかとか細かいことまで聞かん。
どう思ったか知らんよ。でも、俺はお前を手放す気なんか更々ねぇけ。
たまたま会ったのは仕方ねぇし、俺の責任でもあるけん責めれんけど。
でも、俺が言いたいことわかるやろ?」

⏰:10/03/19 17:04 📱:PC 🆔:j1g65YFg


#305 [しゅん]
『嫌だ。』

「は?」

『しゅんがいい。
しゅんしか嫌だ。』

また紛らわしい言い方しやがって。
嫌っち俺が嫌なんかっち思うやんけ。
そう心の中で思いながらも、しゅんしか嫌だの言葉が素直に嬉しかった。

多分未来は浅田さんとのことを想像していたんと思う。
もし、あの時浅田さんと戻ってたら…っち。

⏰:10/03/19 17:04 📱:PC 🆔:j1g65YFg


#306 [しゅん]
手放す気は更々ねぇとかでけぇこと言ってはみたが、
実際不安やったのも確かやし、未来が言う次の言葉を緊張しながら待っていた。

未来の今の態度を見れば、言ったことが嘘やねぇっちはっきりわかるんやけど。
こんな状況になるとわからんくなる。
この時も、目からは涙が溢れて体が震えていた。
ほんとすぐ泣く。

そしてそんな未来に俺はことごとく、感情を左右される。

⏰:10/03/19 17:05 📱:PC 🆔:j1g65YFg


#307 [しゅん]
「また泣くー。」

『…』

もっと泣く未来。

「もーーーー!!!泣くなちゃ!」

『嫌だ!!!!』

「何がかちゃ!!!!!」

『置いていかんで…』

「置いていってねぇやん!」

『怒らんで…』

「…」

もう。
俺、どーしたらいいん?

⏰:10/03/19 17:11 📱:PC 🆔:j1g65YFg


#308 [しゅん]
「未来ちゃん。カレーライス食べますか?」

頷く。

「は?食うんかちゃ!」

『お腹空いた』

「いや、もうすぐみんなで鍋やけん、ちょっと待て!」

『うん…』

「もう部屋あがろっか!二人で先に準備する?」

意外に手が掛かる奴やな…
そう思いながら部屋に戻る。

⏰:10/03/19 17:12 📱:PC 🆔:j1g65YFg


#309 [しゅん]
誰も居ない部屋に戻ってそっこう未来にキスをすると、未来はまた泣きそうになった。
そんな未来を強く抱きしめると、目から涙が溢れる。

「お前、すぐ泣くけん嫌。
これ以上泣いたら、手離すぞ」

『いやーーあ!!!』

「じゃあ、泣き止め」

挑戦する未来。

『んんーーー無理やもんーーー』

息を止めて一瞬泣き止んだが、勢いは衰えず涙が次々に出る。
そんな未来を見ると、もう笑えてきて笑ってやった。

⏰:10/03/19 17:13 📱:PC 🆔:j1g65YFg


#310 [しゅん]
「何でお前はそんな喜怒哀楽がはっきりしとるかのー」

『遺伝やもん』

「これも遺伝?」

『うん』

「忙しい家系やのー」

『ううん。めっちゃ落ち着いとる。』

呆れる俺。

⏰:10/03/19 17:15 📱:PC 🆔:j1g65YFg


#311 [しゅん]
「っま、そんなとこが嫌いやねぇけど」

そう言うと、未来は俺に抱きついた。

『絶対、嫌いにならんでね?』

俺の胸に顔を埋めてそう言う。

「ならんちゃ。お前が俺のこと嫌いにならんかのが心配やし。」

包み込むように抱きしめると埋めた顔を離し、下から俺を見上げる。

『絶対ならんもん』

来た。
こーいう未来。
俺のツボをわかっているのか。

そんな未来に俺は何も言えず、もう一度キスをした。

⏰:10/03/19 17:16 📱:PC 🆔:j1g65YFg


#312 [しゅん]
みんながあがってくるまでの間、二人で鍋の準備をする。

具材を切ったり、小分けにして分ける。
一緒に買った使い捨てのコップや皿も並べた。

⏰:10/03/23 16:27 📱:PC 🆔:foOkq5Nk


#313 [しゅん]
15分もすれば準備完了。

後はみんなが帰って来るのを待つのみ。
けど、みんなナイターにはまったのか、全然戻ってくる気配なし。

思ったより早く準備が終わり、横になりテレビを見ていた。

⏰:10/03/23 16:27 📱:PC 🆔:foOkq5Nk


#314 [しゅん]
そんな俺の前にトコトコっち歩いてきて一緒に寝転ぶ未来。
座布団を半分に折り、枕代わりにし、未来には俺の腕枕をしてやった。

『お腹空いたね』

「やなー。みんな呼んでこよっか」

『ううん。いーよ』

「腹減ったし。嵐に電話してみよー」

『いい。もうちょっとこのままがいいけん』

⏰:10/03/23 16:28 📱:PC 🆔:foOkq5Nk


#315 [しゅん]
「どしたんー?今日偉い素直やなー」

『いっつも素直やもん』

「嘘つけちゃ!」

『旅行みんなとでも楽しいけど、しゅんと二人で来ればよかったな』

⏰:10/03/23 16:28 📱:PC 🆔:foOkq5Nk


#316 [しゅん]
「そやな!こんまま抜けよっか?」

『それは嫌』

「ですよねー。また俺が卒業する前に卒業旅行行こうや!
お前が行きたいとこでいーよ」

『ディズニーランドがいい!!』

「よっしゃ!年明けたら、計画しよな!」

『いいん?』

「いーで!学生最後、ミニーに会いに行こ!」

『え?ミニー?』

「お前はミッキーかも知れんけど、男の俺はミニーにしか興味ねぇし』

⏰:10/03/23 16:30 📱:PC 🆔:foOkq5Nk


#317 [しゅん]
『何それ〜〜あたしは両方会いたいもん』

「そやな!俺、お前よりミニーを好きになったらごめんな!」

『…やだ。』

「それはお前次第やな〜」

『いやや』

「あっこ、夢の国やけな?現実の世界はお前オンリー」

『それならいーや♪嫌やけど、ミニーかわいいし。負けた。』

「夢の国行ってそれでもお前がいいっち思ったら、そん時は愛をさけんじゃーわ!」

『うん!!』

満面の笑みで喜ぶ未来を見ていると俺も楽しみだった。

そんな話をしているうちに、いつの間にか二人とも寝ていた。

⏰:10/03/23 16:30 📱:PC 🆔:foOkq5Nk


#318 [しゅん]
《おい!!しゅん!!》

その言葉で目が覚める。
完全に爆睡していた俺。
目を開けると未来もそのまま寝ている。

《未来!みんな戻って来たぞ!》

その声に未来は目を開けた。

時間を見ると俺らが寝てから一時間ぐらいたっていた。

⏰:10/03/24 15:29 📱:PC 🆔:yBTcvJpU


#319 [しゅん]
《ごめん!遅くなって!お前ら準備してくれとったんやな!》

「おう!何か先あがろっちなってからね!
下準備は出来たけ、あとは火点けて煮込むだけやね。」

《サンキュー!!
未来、頭打ったとこ大丈夫か?》

『うん。大丈夫』

俺が打ったらしき所を触ると、ぼっこり腫れていた。

⏰:10/03/24 15:30 📱:PC 🆔:yBTcvJpU


#320 [しゅん]
「お前ほんま大丈夫か?」

『うん…触ったら痛いけど、普通にしとったら痛くないし。』

「何かあったらすぐ言えよ!!」

『わかった』

周りを見渡すとみんな着替えたりとざわざわしていた。

『トイレ。』

そう言って未来は便所に行った。

⏰:10/03/24 15:30 📱:PC 🆔:yBTcvJpU


#321 [しゅん]
《あいつ、大丈夫なん?》

「知らんけど…痛かったら痛いっちゅーやろうし、普通にしとけんのやね?」

《そやな。それで早めにあがったん?》

「いや、それがさ…」

続きを話そうとしたとき、未来が部屋に戻って来た。
俺と目が合ったんやけど、途中で良太に話しかけられ、俺の隣には戻ってこなかった。

⏰:10/03/24 15:31 📱:PC 🆔:yBTcvJpU


#322 [しゅん]
「それがさ…、リアクションすんなよ!未来にばれるけ」

《何かあったんか?》

「浅田さんに会ったっち」

俺がリアクションすんなっち言ったのを忠実に守る嵐。
でも目は点になっとるし、焦った様子が表情に表れていた。

⏰:10/03/24 15:32 📱:PC 🆔:yBTcvJpU


#323 [しゅん]
《ちょっと外行こうや!》

「おう」

《未来ー、みんなのタバコとお茶買ってくるけ!
すぐ戻るけ、飯待っとって!》

『わかったー♪』

未来は何も疑わず俺らを送り出した。
そのままロビーに下り、置いてあったソファーに座る。
衝立がしていあって、何組か俺らみたいに話しをしたり、打ち合わせをしていた。

⏰:10/03/24 15:32 📱:PC 🆔:yBTcvJpU


#324 [しゅん]
《んで?お前も会ったん?》

「いや、未来が会った。」

《お前ついてねかったん?》

「後ろ行きよるつもりやったんに、いつの間にか抜かしとったみたいでからさ。
俺がわりぃ」

《何でわかったん?》

「未来が後から降りてきて、様子がおかしいでからさ。
それであの待合室に入ったらお前が来たっちわけ。
まぁ、あん時はまだ何があったとか聞いてねかったんやけどね。」

⏰:10/03/24 15:36 📱:PC 🆔:yBTcvJpU


#325 [しゅん]
《何か様子おかしかったもんなー。
だけあえて二人にしたし。
浅田さんとは会っただけ?
何かあったん?》

「いや、合っただけやったらいんやけどねー。
人とぶつかりそうになったらしーで避けようとしたらこけたっち。
その人が浅田さんで、板が外れた未来を助けてくれたんやって」

《まじで…
それ、未来っちわかっとってぶつかってきたんやねん?》

「いや、俺もそう思ったんちゃ。
で、未来に同じこと言ったんやけど、未来は気づかんやったぽかったっち言いよった」

⏰:10/03/24 15:39 📱:PC 🆔:yBTcvJpU


#326 [しゅん]
《ふーん。嘘やろっち思ったやろ》

「まぁね。でも、よー考えたらわざとぶつかったりもせんかなっち。
あぶねぇやん?実際どーこけるかとかわからんしさ、未来に気づいとったとしてよ?
あえてそうするかなっち思って」

《まぁなーケガさせるかもっちは思うよな》

⏰:10/03/24 15:40 📱:PC 🆔:yBTcvJpU


#327 [しゅん]
「やろ?」

《たまたまねぇー…
他は?何か話したっち?》

「何か世間話はしたっち言いよった。
内容は聞いてねぇけど。」

《ふーん》

「浅田さん、俺らと来とるっちわかっとるよなー」

《わかっとるやろー》

「よなー」

⏰:10/03/24 15:40 📱:PC 🆔:yBTcvJpU


#328 [しゅん]
《未来は会ってどー思ったっち?
聞いた?》

「何か、嫌やったんやって。
過去、浅田さんが好きやった気持ちは変わらん事実としてあるけど、でも思い出したくないし、辛かった時の感情に戻されるの嫌っち。」

《そこまで言ったんや。》

「やろ?」

《ここまではっきり言うっちことは、ほんと嫌やったんやね?》

⏰:10/03/24 15:41 📱:PC 🆔:yBTcvJpU


#329 [しゅん]
「そーよな。
しかもさ、浅田さんに会った時、速攻俺に電話したらしいん。
でも、俺気づかんでからさ…」

《アホか!》

「まじ反省。」

⏰:10/03/24 15:42 📱:PC 🆔:yBTcvJpU


#330 [しゅん]
《まぁ、今回はよかったんやね?
部屋でお前ら二人で寝とる姿見たら、めっちゃ幸せそうやったし。
未来はお前のことめっちゃ好きと思うぞ?
みんな何かめっちゃいい感じやなーっち羨ましがっとったちゃ!
未来の態度見よっても、問題なさそうやし。
結果よかったやんけ〜
ほんま俺でも羨ま…》

嵐が最後まで言おうとした瞬間、隣にいたグループの一人が立ち上がった。

俺と嵐はそのメンバーを見て、絶句する。

⏰:10/03/24 15:42 📱:PC 🆔:yBTcvJpU


#331 [しゅん]
「浅田さん!」
《浅田さん!》

久しぶりに見た浅田さんは、少し太ったように見えたがいい男になっていた。

今までしていた会話が全部聞こえていたかと思うと、焦りが止まらなかった。
お互い黙り沈黙が続いていたが、それを破ったのは、立ち上がった倫(りん)先輩。

⏰:10/03/24 15:44 📱:PC 🆔:yBTcvJpU


#332 [しゅん]
{お前ら、ふざけとんか?}

[やめとけちゃ!倫!]

浅田さんが止める。

{は?お前悔しくねん?こんな言われようで}

[お前には関係ねぇやろ!
それに、こいつらも俺らがここにおるっち知らんやったやんけ。
ふざけんなはお前や!]

浅田さんは倫先輩に言い放った。
倫先輩は座り、黙り込む。

⏰:10/03/24 15:45 📱:PC 🆔:yBTcvJpU


#333 [しゅん]
[ごめんな!たまたまお前らが座ってきてさ。
最初気づかんやったんやけど、会話が聞こえてきてさ。
出るに出れんで話最後まで聞いてしまった。
まじごめんな!
倫が言いよることも悪く思わんでな!]

浅田さんは申し訳なさそうに、俺らに謝る。

「いえ…」

「こちらこそすいません。」

[悪気がねぇのはわかっとるし、もういいよ!]

⏰:10/03/24 15:46 📱:PC 🆔:yBTcvJpU


#334 [しゅん]
「すいません。
あの、ちょっと時間ありますか?」

そう言った瞬間、未来が反対側のエレベーターから降りてきた。
そして俺たちを見つける。

『ひろ…』

ちっせぇ声やったが、確かに口はこう動いた。

『何で?』

俺が未来に近づくと、未来は後ずさる。

⏰:10/03/24 15:47 📱:PC 🆔:yBTcvJpU


#335 [しゅん]
「未来、聞いて」

『何で?この為に降りてきたと?』

「聞けちゃ。ここでたまたま会った。」

《未来。本当やけ。》

未来は浅田さんにも答えを求めている。

[今な、たまたま会ったん。
故意に会ったわけやねぇよ。]

⏰:10/03/24 15:48 📱:PC 🆔:yBTcvJpU


#336 [しゅん]
「今から話するけん、未来もちょっと来て。
浅田さん、いいっすか?」

[いいよ]

「お前、先に部屋戻っとって!
食いよっていーけん!ごめんな!」

《わかった》

嵐は先に部屋に戻った。

浅田さんも一緒に居た友達にそう伝え、ロビーには俺ら3人が残った。

⏰:10/03/24 15:48 📱:PC 🆔:yBTcvJpU


#337 [しゅん]
四人がけの一テーブルに、未来と俺が隣同士で座る。
真向かいに浅田さんが座った。

未来はうつむいたまま、何もしゃべらない。

[今日、未来とぶつかりそうになったときは、まじでビックリした。
わざとやねぇけ。
ぶつかりそうになったとき、ウェアが似とるなとは思ったけど、まさかほんとに未来とは思わんやった。
未来、ごめんな]

無言のまま、首を軽くふった。
未来なりの大丈夫という返事だろう。

⏰:10/03/24 15:49 📱:PC 🆔:yBTcvJpU


#338 [しゅん]
「まさか、隣に浅田さんが座っているとは思わず、話をしてしまってすいません。」

[いや、いいよ]

「嵐が下に降りようっち言ったのは、浅田さんと話する為やねぇで、お前が会ったっちことを嵐に話す為やったん。
部屋、みんなおるしお前がおらんところで話たかったけ。
嘘ついて降りてごめんな」

未来は頷いた。

⏰:10/03/24 15:49 📱:PC 🆔:yBTcvJpU


#339 [しゅん]
「ちょっと、はっきりさせておきたいことがあるんですけど。」

[なん?]

「浅田さんは未来のことを今、どう思っているかは俺にはわかりません。
ただ、俺は未来を手放す気は無いです。
未来のことがすげぇ好きですし、浅田さんがどうこう言おうと俺は引き下がる気もありません。
それだけは言っておきます。」

⏰:10/03/26 18:15 📱:PC 🆔:owR3DSB2


#340 [しゅん]
[俺が未来のこと好きなわけねぇやん。
もう過去のことやし。
今日たまたま会っただけで、気持ちが戻るわけもねぇし。
いくらでも女とかおるけさ、あえて未来に戻る気持ちすらねぇよ。
二人で良しなにやってくれ。]

浅田さんが言った言葉に俺は少し焦った。
まさか、浅田さんがこんなことを言うとは思いもよらなかった。

⏰:10/03/26 18:16 📱:PC 🆔:owR3DSB2


#341 [しゅん]
[お前さ、何で泣くん?
まだ俺がお前のこと想っとるっち勘違いしとった?
別れて正解やったと思うし、お前に未練なんかこれっぽっちもねぇよ。
むしろ付き合ったことで、こんな面倒なことになっとるし。めんどくせぇ。
俺は思わせたかぶりな態度したつもりもねぇし。
ただ、たまたまぶつかりそうになってお前がこけたけん、俺は当たり前のことをしたまでで。
自意識過剰ちゃ。
こっちがいい迷惑やし。]

未来を見ると、ますます涙を流している。

[相変わらずよー泣くな!
お前の涙はもう俺には効かんよ?]

そんな未来に飽きれた態度で浅田さんは止めを刺した。

⏰:10/03/26 18:17 📱:PC 🆔:owR3DSB2


#342 [しゅん]
俺は未来にこんな思いをさせるために、浅田さんを呼び止めたのか…
何しよん…俺。
浅田さんの言葉は俺自身にもダメージがあった。
俺、最低やな…
そう思いながらも、未来のフォローをせんなっち我に返った。

「浅田さんの気持ちはわかりました。
未来もよくわかったと思います。
はっきり出来てよかったです。」

未来は下を向いたまま、涙を流していた。

⏰:10/03/26 18:19 📱:PC 🆔:owR3DSB2


#343 [しゅん]
[俺もはっきり目の前にして言えたけよかったわ!
じゃ、俺戻るわ!]

そう言って振り返る瞬間、俺は見逃さなかった。

下を見ながら、眉間にシワを寄せる浅田さん。
そして、倫先輩が言った悔しくねん?の言葉がひっかかる。
浅田さんが引きずってねぇなら、こんな言葉あえて言うか?
浅田さんの気持ちを知っているからこそ悔しいで出る言葉やねんか。
俺の中ではそう思った。

⏰:10/03/26 18:21 📱:PC 🆔:owR3DSB2


#344 [しゅん]
眉間にシワを寄せただけでなく、目にはうっすら涙を溜めていた。
その姿は未来に見えたわけでもなく、気付かない。


未来をその場に残し、エレベーターに乗ろうとする浅田さんを俺は止めた。

何で行ったのか、自分でもわからない。
気付いたら言っていた。

⏰:10/03/26 18:21 📱:PC 🆔:owR3DSB2


#345 [しゅん]
「二人で話、出来ませんか?」

[未来、一人にすんなちゃ!]

「話できませんか?」

[は?]

浅田さんは何で?っち顔をしながら

[俺は何も話す事なんかねぇよ。]

そう言った。

⏰:10/03/30 15:59 📱:PC 🆔:KCzC3/5Y


#346 [しゅん]
「腹割って話したいんですけど、無理っすか?」

[ねぇちゃ。]

「じゃあ、10時に上で待ってます]

[は?]

「お願いします。」

そう言って、俺は未来の元へ戻った。

⏰:10/03/30 15:59 📱:PC 🆔:KCzC3/5Y


#347 [しゅん]
「未来。落ち着くまで一緒おるけん。
ごめんな」

頭を俺の胸に寄せ、落ち着くまで待った。

『しゅん…ごめんね。
しゅんは気持ちを言ってくれたのに…こんなんでごめん。
泣いたらひろに気持ちがあるみたいやんね。
勘違いするよね』

⏰:10/03/30 16:00 📱:PC 🆔:KCzC3/5Y


#348 [しゅん]
「いや、気にしてねぇよ。
あんな言い方されたら、そうなるのわかるし。
それだけ、浅田さんのこと好きやったっちことやね?
今俺のことしか見てねぇなら、それでいい。
それに、結局お前を傷つけてしまった。
何の為に話したんやろな。
最低や。」

『ううん。ひろの気持ち聞けてよかった。
やっぱりしゅんが大切っち思えたし、よかったよ。
あたしこそ、泣いてばっかでごめんね』

⏰:10/03/30 16:01 📱:PC 🆔:KCzC3/5Y


#349 [しゅん]
「もう謝らんでいーけん。
みんな飯待っとーで?
目腫らしたまま行ったら、俺が悪者なるやんけ」

そう言うと未来は少し笑った。

⏰:10/03/30 16:01 📱:PC 🆔:KCzC3/5Y


#350 [しゅん]
10分ぐらい居ただろうか。
未来が落ち着き、部屋に戻った。
部屋の前まで行くと、嵐が待っていた。

『ごめんね…』

嵐はそう謝る未来の頭をポンと叩きながら

《しゅんに謝るなっち言われたやろ?
俺にも同じこと言わせる気か?
ボケ!》

黙って俺と嵐を見ている未来。

⏰:10/03/30 16:02 📱:PC 🆔:KCzC3/5Y


#351 [しゅん]
《空気読んで部屋におっとけよ。
何で降りてくるんかちゃ!アホか!》

そんな嵐の突っ込みに少し苦笑いをしながらも、未来は何も発しなかった。

⏰:10/03/30 16:02 📱:PC 🆔:KCzC3/5Y


#352 [しゅん]
「みんなは?」

《中でお待ちかね》

「わりぃわりぃ!!」

そう言いながら部屋に入ると、みんなUNOに夢中で俺らが抜けたことすらわかってねぇ雰囲気。

《飯、食おうや!!》

嵐がそう言ったんに、みんなはあとこれだけっち言ってすぐに終わらなかった。
まぁ、未来にとってはそっちのがよかったかもしれんけどね。

⏰:10/03/30 16:03 📱:PC 🆔:KCzC3/5Y


#353 [しゅん]
みんなで飯を食い、女は片付け、男は布団を敷いたりとそれぞれが動く。
カウントダウンの準備をしていた。

「ちょっといい?」

俺が嵐にそう言うと、嵐は良太を呼んできた。
同時に未来の視線を感じる。
未来に何も感じさせないように、本題は話さず、違う話をする。

そのとき未来のの携帯が鳴った。

良太の彼女からの電話。
ホテルの近くに着いたとのこと。

⏰:10/03/30 16:04 📱:PC 🆔:KCzC3/5Y


#354 [しゅん]
『良太ーこはから電話鳴ってない?
良太に電話しても全然出てくれんっち。
近くに着いたらしーけん、迎え行って来るね!!』

〈あ!!やべぇ!!!携帯ウェアの中入れたままや!!
俺迎え行くけいーよ!〉

『いやあたし行くー。
こは怒っとーし。機嫌直してきちゃーね^^』

〈まじ?ごめん!!〉

「一緒行くばい!」

〈いやー。こはに良太のいいわけせないけんけ、おらん方がいいー〉

「気をつけて行けよ!」

『はーい』

そう言って、部屋の外に出て行った。

⏰:10/03/30 16:04 📱:PC 🆔:KCzC3/5Y


#355 [しゅん]
〈ちょうどいいっちゃちょうどよかったな^^〉

「やな^^;ただ、こは機嫌わりーっちよ?」

《どーするん?》

〈いや、考えんどこ!未来が何とかしてくれるはず!!〉

「やな!」

⏰:10/03/31 11:15 📱:PC 🆔:8Bj4I9Sw


#356 [しゅん]
《良太には全部話したけ》

〈全部聞いた。お前、大丈夫か?〉

「ん?別に大丈夫やけど?
まぁ話聞いとんなら、話早いな。
10時に浅田さんと話す約束しとんちゃ。
未来にバレんよーに外出るけ、その後のフォローしてほしんやけど。」

⏰:10/03/31 11:16 📱:PC 🆔:8Bj4I9Sw


#357 [しゅん]
《は?》
〈は?〉

「はっきりさせときてぇでさ。
お前が抜けた後、自分の気持ち言ったんな!
浅田さんがぜってぇ未来に気持ちあるっち思っとったし。」

《まぁ、誰でもそー思うんやね?》

⏰:10/03/31 11:16 📱:PC 🆔:8Bj4I9Sw


#358 [しゅん]
「やろ?
でも浅田さん、未来を目の前にして俺は好きやねぇっち一喝したん。
女とかいくらでもおるし、あえて未来に戻りたいとも思わん。
逆にめんどくせぇことに巻き込まれて迷惑っち。
それ聞いて未来は泣いてさ。
浅田さんそれ見て、泣くっちことは俺がまだお前のこと好きとか思った?っち言い出して。
自意識過剰とまで言ったん。」

〈まじで?〉

《結構言ったな。》

⏰:10/03/31 11:16 📱:PC 🆔:8Bj4I9Sw


#359 [しゅん]
「それ。まぁ、そう思っとるんならいーやっち思いよったんやけどさ…
結局、未来が傷ついたっちゃ。
そんな突き放すようなこと言うとは思ってねかったし。
俺、最低やな。
でも帰りがけ、浅田さん下向いて目にうっすら涙溜めとったの見てしまったんちゃ。」

《本心やねぇけど、突き放した方がいいっち思って言ったっちことか》

〈それ、そーとーきつかったんやね?〉

「やな。わからんけど、俺はその気持ちはっきり聞いときてぇなっち思って。」

⏰:10/03/31 11:17 📱:PC 🆔:8Bj4I9Sw


#360 [しゅん]
〈俺はあえて行く必要ねぇと思うけど。
もうこれでいんやねん?〉

「そうも思ったん。
でも、聞きてぇ。本心はどう思っとるんか。
しかも、言うことによって変わることもあるやん?気持ち的に。」

《いい風に変わらんことだってあるぞ?》

⏰:10/03/31 11:17 📱:PC 🆔:8Bj4I9Sw


#361 [しゅん]
「んー。
未来は気づいとると思うんちゃ。
浅田さんが本心を言ってねぇことに。
付き合ったのはあいつやけさ、浅田さんが取る行動なんかわかりきっとるやろ!
だけ、あんだけ泣きよったんと思うん。」

《まぁな。それは俺もそー思う》

〈だけ、それでよくね?
しゅんと幸せになってほしいっち気持ちがあるけ言ったんやろ?
自分が入る隙間なんかねぇっち思ったけ、あえて突き放したんやねん?〉

⏰:10/03/31 11:17 📱:PC 🆔:8Bj4I9Sw


#362 [しゅん]
「んーー。」

〈ちげーんか?〉

《あえて突き放してみて、未来の反応を見るとか?》

〈ありえんやろ!〉

《あの人はそういうことする人やけどな》

「あの場で、浅田さん自身もどーしたらいいかわからんやったんと思うん。
やっぱ急にあんなことになって、整理もついてねかったやろうし。
とっさに出た行動があれやっただけでさ。」

〈じゃあそれでいいやんけ。〉

「その本心を聞きてんちゃ」

⏰:10/03/31 11:18 📱:PC 🆔:8Bj4I9Sw


#363 [しゅん]
《やけお前は、その本心を確かめて、絶対無理っち思わせたいんやろ?
自分が未来を幸せにしますっちはっきり言いてぇんやろ?》

「おう。」

〈それ話してどーするん?
何にこだわっとるんかちゃ!!〉

「俺はそんなフェイクやねぇで、本当の気持ちが知りてん。」

⏰:10/03/31 11:19 📱:PC 🆔:8Bj4I9Sw


#364 [しゅん]
《どー思ってそう言ったかは浅田さんにしかわからんし。
でも、あの人はまたチャンスがあれば未来に気持ち言ってくるとは思うけどね。
俺が思うにやけど。
人間的にひつこいし。
まぁーお前もやけど。》

「うるせーちゃ!」

〈未来は?浅田さんに対して気持ちどーなんか聞いたん?〉

「未来は浅田さんに気持ちはねぇと思う」

〈何でそう言えるん?〉

⏰:10/03/31 11:19 📱:PC 🆔:8Bj4I9Sw


#365 [しゅん]
「もし、浅田さんへの気持ちが復活したとしたなら、あの場で浅田さんにこっちこそ無理やし!っち言い返したはず。
そうやって自分の気持ちを言い聞かせたはずや。
でも、未来は言い返すことも出来んぐらい泣きよった。」

《そやな。あの場で反論せんやったなら、未来に気持ちはねぇな。
浅田さんの気持ちを読んだっちしゅんが言いよることもわからんくはねぇ。》

⏰:10/03/31 11:19 📱:PC 🆔:8Bj4I9Sw


#366 [しゅん]
〈普通、逆やねん?気持ちがあるけこそ黙りこむんやねぇと?〉

「あいつは違うんちゃ。
気持ちがあるけこそ、無い風に見せる。
無いときは何も言えずに受け止める。
そういう奴やけ。」

〈じゃあ、浅田さんもその未来の態度を見抜いたはずやね?〉

「やな。」

⏰:10/03/31 11:20 📱:PC 🆔:8Bj4I9Sw


#367 [しゅん]
〈じゃあ、尚更行く必要ねぇやんけ!
未来の気持ちがお前にしか向いてねぇなら、それでいいやん。
何であえて混ぜようとするん?〉

「なんやろ…。
浅田さんに言いたいこともたくさんあるんちゃ。
未来がどういう思いで過ごしてきたかとか、あの人わかってねぇやん。」

《まぁな。》

⏰:10/03/31 11:22 📱:PC 🆔:8Bj4I9Sw


#368 [しゅん]
〈わかったところで、俺は未来に対する気持ちが増すだけと思うけど。〉

《俺が同じ立場やったら、逆にもう無理っち思うかな。
そこまで相手に話しをしとって、第三者から話聞くんばい?
しかも、その第三者は現彼氏やん?
話させてくださいっち言ってきたことですら勇気あるなっち思うんに。
俺の出る幕やねぇなっち落胆すると思う。》

⏰:10/03/31 11:22 📱:PC 🆔:8Bj4I9Sw


#369 [しゅん]
「浅田さんはどっちかわからんし、どっちでもねぇかもしれんけど。
俺なりに納得行くまで話てぇけさ。
良太の言うこともすげぇわかるし。
でも、俺行くわ。」

《そこまでお前が思うならいんやね?
俺は止めんけど》

〈俺は納得出来んけど。
お前が後悔せん方のがいいんかもな。止めを刺してこい〉

⏰:10/03/31 11:22 📱:PC 🆔:8Bj4I9Sw


#370 [しゅん]
「まぁー浅田さんが来るかはわからんけどね。」

〈ここまで来たら来てくれんと、何かもやもやが残るやんけ!!〉

《そやな!》

さっきまでの熱血トークが嘘のように笑いあった。

そして、未来が戻ってきてすぐ、俺は約束の場所に行った。

⏰:10/03/31 11:25 📱:PC 🆔:8Bj4I9Sw


#371 [しゅん]
10時前に着いた俺。
浅田さんはまだいなかった。

本当に来るのだろうか。
とりあえず、時間までは待ってみよう。
そう思ってソファーに腰掛けていた。

浅田さんに聞きたいことを考えてながら、ふと時計を見ると10時10分。

やっぱ、来んかな。
そう思ったとき、非常階段の扉が開いた。

⏰:10/04/01 16:48 📱:PC 🆔:JQnjaI1A


#372 [しゅん]
そこに立っているのは浅田さん。

ソファーから立ち上がり軽く礼すると、浅田さんは俺の真向かいに座った。

⏰:10/04/01 16:48 📱:PC 🆔:JQnjaI1A


#373 [しゅん]
「わざわざ来てもらってすいません」

[いや…未来大丈夫やった?]

「はい」

[そっか]

浅田さんは少し微笑み安心したようだった。

⏰:10/04/01 16:55 📱:PC 🆔:JQnjaI1A


#374 [しゅん]
[で、何?]

「未来に対しての本当の気持ちを聞かせてくれませんか?
俺は、浅田さんが未来に対して気持ちがあるとしか思えませんでした。
わざとに未来を突き放すような言い方をしたとしか思えなかったです。」

[…お前すげぇね。]

「え?」

[お前には完敗やわ]

黙って浅田さんが発する言葉を真剣に聞く。

⏰:10/04/01 16:55 📱:PC 🆔:JQnjaI1A


#375 [しゅん]
[未来のこと好きばい!
戻りてぇね。
あの時は仕方ねかった。
別れてから、未来がしてくれとったことの多さもすげぇ感じたし、俺は未来に何もしてやれてなかったなっち反省もした。]

「やっぱそーっすか」

[お前にばれたっちゅーのが何か見っともねぇな]

「いえ…」

⏰:10/04/01 16:56 📱:PC 🆔:JQnjaI1A


#376 [しゅん]
色々考えていると、ここに車での車で話していたことが気になった。

嵐が言った、結局未来と付き合ったら他と付き合えんくなるっちこと。
浅田さんの理由は何なのか。

⏰:10/04/01 16:56 📱:PC 🆔:JQnjaI1A


#377 [しゅん]
「浅田さん、何で未来と戻りたいっち思ったんすか?」

[理由?]

「はい」

[言葉では言い表しずらいけど。
でも、未来は他の女が持ってねぇものを持っとるよな。
ありえんぐらいまっすぐやし、常にキラキラした目的がある。
未来と付き合いよるときは毎日が新鮮で常に新しいことの発見やったと思う。
嬉しいときはめちゃめちゃ喜ぶし、悲しいときはめちゃめちゃ泣く。
感情をストレートに伝えれるあいつが羨ましく思ったこともあるし。
過去の女とは比べ物にならんね。]

俺が思っていることとほぼ同じでビビった。
同時に嵐が言っていることも間違ってねかった。

⏰:10/04/01 16:57 📱:PC 🆔:JQnjaI1A


#378 [しゅん]
「別れた後、誰かと付き合ったりしてないんですか?」

[あー付き合った奴おるよ。
それはそれで楽しかったけど。
でも、何か違った。]

「そうっすか…」

[お前は何で戻りたいっち思ったん?
自分から戻るっち言ったんやろ?]

浅田さんにそう聞かれ、一瞬途惑った。

⏰:10/04/01 16:57 📱:PC 🆔:JQnjaI1A


#379 [しゅん]
「そうですね。俺からです。
めちゃめちゃ好きやったんで。
その過程よりも、好きっち気持ちが先に出た感じですね」

そう答えると、浅田さんは少し苦笑いをした。

もっと言いたいことはあるが、言ったことは本当のこと。
言葉で説明するよりも、好きっち気持ちが勝った。
正直な答えや。

⏰:10/04/01 17:01 📱:PC 🆔:JQnjaI1A


#380 [しゅん]
「心のどっかで未来は自分から離れんっち思ってたんやないですか?」

[そうやな]

「現に俺もそうやったと思います。
未来は俺と会ってなかったら、浅田さんとの復縁を受け入れとったと思うし。]

[俺、まだチャンスはあるっち思っとるけ。
負けんよ?]

⏰:10/04/01 17:01 📱:PC 🆔:JQnjaI1A


#381 [しゅん]
「いや、そんなこと言える立場ですか?
犬みたいに突き放しても突き放してもついてくる未来の気持ちを考えたことありますか?
ついてくるのが当たり前っち方が前に出すぎて、どんな気持ちでいたかは考えれんやったはずです。
そんなことすら気付かんやったですよね?」

[…]

⏰:10/04/01 17:02 📱:PC 🆔:JQnjaI1A


#382 [しゅん]
「その未来が着いてこなかったら、もう終わりっちことなんすよ。
未来は本気で浅田さんとの将来を考えてたんだと思います。
それぐらい、未来にとっては大切な存在やったんっすよ。」

現に、未来はもう浅田さんの言葉に反発しなかった。
それが今の気持ちを物語っている。
俺の言葉がなくても浅田さんは気付いていただろう。

⏰:10/04/01 17:02 📱:PC 🆔:JQnjaI1A


#383 [しゅん]
[何も言えん…]

「遠距離になったことは仕方ないし、それを責めるわけやないですけど。
仕方ねぇの一言で済まされたくねぇっすね。」

[未来から色々話聞いとん?]

「未来が全部を話してくれたとは思ってないですけど。
だいたいは聞きました。」

[そっか。実際、俺、未来と遠距離二回目やったんちゃ。
結構長く付き合いよったんやけど、女が浮気して、俺も仕返したりして。
結局そんなんで気付いたら自然消滅しとったっち感じやったん。
未来から聞いとる?]

「いえ…」

⏰:10/04/01 17:04 📱:PC 🆔:JQnjaI1A


#384 [しゅん]
[未来と遠距離なるのわかっとって付き合ったんな。
俺が大阪行くことはもう既に決まっとったし。
二回目やし、うまくやれるっち自信もあった。
でも、結局未来のわがままも聞いてやれんやったし、約束も守れんやった。
そん時は仕事のことで頭いっぱいやったり、会社の付き合いとかもあって余裕なかったけど。
今考えたら、自分のことばっかやったなっち思うわ。]

「俺も今年社会人なって、そうなるんかなっち考えたらすげぇ怖いですけどね」

⏰:10/04/01 17:04 📱:PC 🆔:JQnjaI1A


#385 [しゅん]
[そっか。今年社会人か。
何系に進むん?
やっぱ、教育系?]

「未来から聞いてますか?」

[当時やけどね。
しゅんは高校の先生になって野球教えるのが夢っち聞いたことあるけ]

「そうっすね。
運よく、教員試験にも合格して採用してもらったんで、4月から教師です」

[まじで!すげー!
母校の?何教えるん?]

「色々先生が世話してくれたりもあって。
一応、体育教官ですね」

⏰:10/04/01 17:04 📱:PC 🆔:JQnjaI1A


#386 [しゅん]
[まじで…
すげぇね。現役で体育教官なったっち初めて聞いたし。
運やねぇやろ。
まじですげぇ]

「自分が頑張っただけやなしに、周りから支えてもらっての今なんで。
未来にもだいぶ協力してもらって助けてもらったし…」

[これからが勝負か]

「そうっすね。
今思っている以上に忙しくなると思うし、どれだけ自分が未来の気持ちを考えれて、行動出来るかと思ってます。」

⏰:10/04/01 17:09 📱:PC 🆔:JQnjaI1A


#387 [しゅん]
[俺は出来んやったパターンやけど。
でも、社会人っちそんな甘ったるいもんやねぇけね。
両立っち思ったより難しいよ]

「想像しても想像しきれるものやないので怖いですね。
でも、浅田さんとは違うんで。
俺は、未来を当たり前の存在として扱う気は更々ないです。」

少し眉間にシワをよせ、表情が曇った。

⏰:10/04/01 17:10 📱:PC 🆔:JQnjaI1A


#388 [しゅん]
[戻ろうと思ったきっかけは?]

「きっかけは未来が入院して手術したことです。」

[未来から連絡があったん?]

「いえ、たまたまお袋が病院で未来を見つけた時に、入院しとって手術するっち話を聞いたみたいで。
それで知りました。」

⏰:10/04/01 17:10 📱:PC 🆔:JQnjaI1A


#389 [しゅん]
[会いに行ったんやろ?]

「はい。未来は会いたくねぇっちずっと言ってましたけど、無理矢理行きました。
何か、どういう状況かもわからんやったし、他のことが手につかんくなってから。
あの時は無我夢中で、未来の気持ちは無視やったすけどね。」

[そっか。あいつ繰り返しよったけな。]

「え?繰り返しよったっちどういうことっすか?」

[知らんの?聞いてねん?]

「はぁ…」

⏰:10/04/01 17:11 📱:PC 🆔:JQnjaI1A


#390 [しゅん]
[俺らが付き合い出した年の年末前に、ずっと喉が痛てぇっち言いよって。
いつもの痛さと違うっち話するけ、年末入ったら病院ねぇし行こうっち言いよったん。
けど、親はいつもみたいにただ喉が痛いだけやろっち言われたみたいで、結局行かんやったんな。
したら、成人式終わって迎え行ったら、物は食べれんし様子がおかしいで。
でも本人は元気でピンピンしとってさ。
帰ろうっち言ったんに、泊まるっち言い張って言うこと聞かんで。
行ったんに、ホテルに着いた途端ぐだーっちしだしたん。
あまりにも様子がおかしいけ、病院行こうとしたんやけど本人車から降りんしめっちゃ抵抗するしで。
家に帰したら、次の日救急車で運ばれて緊急入院したん。
それが一発目。
遠距離なってからも何回か繰り返してきつい思いしとん。
やっと手術したっち聞いてちょっとほっとしたけど、当時から完全には治らんっち言われとったけね。
これからも、繰り返す可能性はあるよな]

⏰:10/04/01 17:13 📱:PC 🆔:JQnjaI1A


#391 [しゅん]
「そうやったんすか…」

[知らんやったんやな。]

「はい」

[心配させたくねぇっち思ったんやろうけど。
あいつらしーな]

「そうっすね」

そんなことがあったとはこれっぽっちも知らなかった。
俺はあれが最初だと思っていた。
癒着していたのもそれで話が繋がる。

⏰:10/04/01 17:13 📱:PC 🆔:JQnjaI1A


#392 [しゅん]
[前より頻度は減ったみたいやし、やっぱ手術してよかったな]

「…」

[あいつさ、いっつも無理するけさ。
大丈夫やねぇ時も、大丈夫っち言うやん?
俺、それに甘えとった部分がすげぇあるっちゃね]

「甘え、ですか?」

⏰:10/04/01 17:13 📱:PC 🆔:JQnjaI1A


#393 [しゅん]
[おう。何回か聞くん。大丈夫か?っち。
でも、未来は当たり前のように大丈夫っち言う。
俺に心配かけんように言いよるのわかっとん。なんにそれ以上踏み込まんっちゅーか。
心のどっかでこれ以上聞いて何か言われる方が面倒くさせぇっち思っとんやろうね。
本当はその奥の気持ちを読むべきなんやろうなっち思いながらも、その言葉に甘えてわからんふりしてさ。
俺、年上なんにこんなことも出来んのやっち別れた後すげぇ後悔した]

「素直にならん未来も悪いし…」

⏰:10/04/01 17:14 📱:PC 🆔:JQnjaI1A


#394 [しゅん]
浅田さんが言っていることも、少しわかる。

未来は絶対に強がるし、素直やない。
それは俺も痛いほどわかっている。

俺はうまく未来をコントロールできるまでになったが、遠距離で尚且つ仕事をしながら行動するのは、想像以上に難しいことと思う。

浅田さんがそうなるのも無理は無いと思った。

でも…

⏰:10/04/01 17:14 📱:PC 🆔:JQnjaI1A


#395 [しゅん]
「俺も、昔はそれに甘えてた部分があったと思います。
甘えてたというか…見抜けなかったんですよね。
その言葉を単純に信じてました。
でも、それは浅田さんと違います。
故意にそうしたわけやねぇし、それに気付いた俺は行動を起こしました。
その結果がこれなんすよ。
結局、浅田さんはそれまでやったっちことだと思います。」

痛いとこを突かれたのか、浅田さんは下を見ている。
一時沈黙が続いた。

⏰:10/04/01 17:15 📱:PC 🆔:JQnjaI1A


#396 [しゅん]
[言い返すのは大人げねぇけど。
そういうお前も未来を泣かしてきとーやろ?
お前と別れたときの未来、ボロボロやったんちゃ。
みんなに迷惑はかけんどこうっち思っとるんか、どんな顔してでもバイトは必ず出勤して、元気を装っとった。
聞いても、何もないしか答えんし…
でもある日バックルームに重機取りに行ったら、あいつダンボールに隠れて泣きよったん。
いっつも明るく元気なくせに、裏で泣きよったんちゃ。
バイト中に。]

⏰:10/04/01 17:18 📱:PC 🆔:JQnjaI1A


#397 [しゅん]
「…」

[バイト中に泣くぐらいやけね。
毎日泣きよったんと思うよ?
そんなん知らんやろ?]

「…」

[まーそうは言ってもそれは過去やけね。
現に未来はお前との道を選んだんやし、そんなことも含めてお前を受け入れたんやろうけど。
余裕ぶっこくなよ。]

「…はい」

⏰:10/04/01 17:18 📱:PC 🆔:JQnjaI1A


#398 [しゅん]
第三者から当時の未来のことを聞くのは初めてだった。

何か…偉そうなこと言いながら自分も同じようなことをしてきたっち思うと、無性に腹が立った。

自分自身がしたことなんに。

未来が浅田さんとのことを俺に話したように、浅田さんに俺とのことを話しとることは当たり前。
どこかでわかっとったはずなんに、浅田さんからもろに言われると何かすげぇ情けなかった。

決して余裕ぶっていたわけやない。
でも、そのことわかっていなかったのは事実だ。
言い方にイラっともしたが、それ以上、何も言わなかった。

⏰:10/04/01 17:19 📱:PC 🆔:JQnjaI1A


#399 [しゅん]
[俺も一個聞きたいんやけど…。]

「はい。何っすか?」

[未来さ、ネックレスしとーやん?]

「イニシャルのっすか?」

[おう]

「浅田さんがプレゼントしたものですよね?」

そう答えると不思議な顔をしていた。

⏰:10/04/01 17:19 📱:PC 🆔:JQnjaI1A


#400 [しゅん]
未来は俺と戻る前からイニシャルのネックレスをつけていた。
未来の頭文字『M』にダイヤが敷き詰められたネックレス。
芸能人とか有名人がつけている有名な某ブランドのもの。
もちろん、俺と付き合っていたときはそんなものは持ってなく、初めて見る。
当然俺は聞いた。

⏰:10/04/01 17:19 📱:PC 🆔:JQnjaI1A


#401 [しゅん]
「それ、どしたん?」

『これ?怒らんで聞いてね?』

「なん?」

『ひろに貰ったネックレス。』

こいつ正気か?と思いつつ、つけているのに理由があるはずと、喉まで出かかった言葉を飲み込んだ。

「そーなん」

『しゅんには悪いけど、でも、これはのける気ないけ』

この言葉に再びイラっとしながらも、冷静に聞く。

⏰:10/04/01 17:20 📱:PC 🆔:JQnjaI1A


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