俺が一番と思った女★4★
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#400 [しゅん]
未来は俺と戻る前からイニシャルのネックレスをつけていた。
未来の頭文字『M』にダイヤが敷き詰められたネックレス。
芸能人とか有名人がつけている有名な某ブランドのもの。
もちろん、俺と付き合っていたときはそんなものは持ってなく、初めて見る。
当然俺は聞いた。

⏰:10/04/01 17:19 📱:PC 🆔:JQnjaI1A


#401 [しゅん]
「それ、どしたん?」

『これ?怒らんで聞いてね?』

「なん?」

『ひろに貰ったネックレス。』

こいつ正気か?と思いつつ、つけているのに理由があるはずと、喉まで出かかった言葉を飲み込んだ。

「そーなん」

『しゅんには悪いけど、でも、これはのける気ないけ』

この言葉に再びイラっとしながらも、冷静に聞く。

⏰:10/04/01 17:20 📱:PC 🆔:JQnjaI1A


#402 [しゅん]
「理由は?」

『これね、あたしのお守りなん。
ひろと付き合ってる時に買ってもらって、それからずっとつけっぱなし。
お風呂入るときも寝るときもはずさんし、24時間、365日つけっぱなし。
赤ちゃんおろして、何か常に身に着けとくものが欲しくて買ってもらったと。
赤ちゃんの代わりとか形見とか言えるものやないけど、自分なりに意味があってしとるん。
やから、これははずす気ないけ。』

俺はこの理由を聞いて納得した。

⏰:10/04/01 17:20 📱:PC 🆔:JQnjaI1A


#403 [しゅん]
「そっか。
その理由なら、俺は何も言わん。
むしろ俺と付き合いだしたけっちはずす方が考えれんし。
お前の気持ちが一番大事やしな」

そう言うと未来は涙を流しながら

『ありがとう』

と言っていた。

やっぱ理由を聞いてよかった。
頭ごなしに、つけんなっち言わんでよかったと心から思った。

⏰:10/04/01 17:21 📱:PC 🆔:JQnjaI1A


#404 [しゅん]
今置かれた状況がどうであれ、物事には理由というものが存在する。
それを改めて思い知った日でもあった。

正直言えば、何となく嫌な気持ちがないこともない。
未来が浅田さんに気持ちがあるけやねぇのわかっとんのにな。
まぁ、そこが人間らしいというか気持ちがあるが故のことだと思う。

でも、買った人が浅田さんであろうと、未来がつけているのにはちゃんとした理由がある。
その考えを否定する気持ちは一切無かった。

⏰:10/04/01 17:21 📱:PC 🆔:JQnjaI1A


#405 [しゅん]
[…何でつけとん?]

「あのネックレス、未来のお守りっち言ってました。
あいつから、はずす気ないけっち初めに言われて。
俺はそのことに対して否定してないし、未来の考えでそうしとんなら、それでいいと思ってます。」

[理由も聞いとん?]

「聞きました。」

⏰:10/04/01 17:22 📱:PC 🆔:JQnjaI1A


#406 [しゅん]
[ずっとつけとん?]

「はい。はずしたとき見たことねぇっすね。
それだけ、あいつにとって大切なものなんと思います。」

[そっか…。
未来、俺と付き合いよるときのこと何か言いよった?]

そう聞く浅田さんは少し笑い、聞きたくないようで聞きたい表情をしている。
それに俺は真剣に答えた。

⏰:10/04/01 17:22 📱:PC 🆔:JQnjaI1A


#407 [しゅん]
「辛かったっち言ってました。」

[…]

「会いたいっち言いてぇのにその気持ちを押し殺して、明日も仕事頑張ってねっち言ってたとか。
聞いて欲しい話や嬉しい報告があっても、電話越しに疲れてきつそうな浅田さんの声を聞くと、やっぱ次に会えるときに話そうっち我慢したこととか。
そんなんが一回やねかったっち。
そんなんを耐えて耐えて久しぶりに会えたのに、迎えに行って、泊まって、じゃあなで終わったりとか。
会えるっち思ったけん、頑張ったんに。
未来自身は時間が経つにつれて好きな気持ちが大きくなっていくのに、浅田さんは離れていきよるような気がして不安やったっち。
最後の方は毎日泣いてたそうです。
ただ、あたしは今まで通りの関係でおりたかっただけなのに…
大好きやったのに…っち言ってました。」

浅田さんは何も言えず、一点を見つめている。

⏰:10/04/01 17:25 📱:PC 🆔:JQnjaI1A


#408 [しゅん]
「でも…」

そう言った時、浅田さんは俺の目を見た。

「でも、幸せやったとも言ってました。
そんな悲しかったことよりも、楽しかったことの方がたくさん心に残っとって、色んなところに行って、色んな物を食って、色んな話をしたひろとの思い出があるっち。
他の人が体験できんことをさせてもらえて、よかったっち。
浅田さんと付き合った事実があるからこそ、今の自分がおる。
何よりも、浅田さんが大好きやった。そう泣きながら話してました。」

浅田さんは目に涙を溜め、唇を噛んでいた。

⏰:10/04/01 17:26 📱:PC 🆔:JQnjaI1A


#409 [しゅん]
[何か俺、情けねぇな。
未来がそんなん思っとるとか想像もつかんやった…
ただ、お前と付き合いだしたことに苛立って、結局そこに戻るんやっちしか思えんやったし。
まじ情けねぇ…]

これが浅田さんの本当の気持ちだろう。

⏰:10/04/01 17:26 📱:PC 🆔:JQnjaI1A


#410 [しゅん]
「浅田さんが未来に対して、悪かったっち気持ちがあることを聞いてほっとしました。
正直、未来の話を聞く限りでは、ありえんやろっち思ってたんで。」

[俺には未来と戻る資格すらねぇわ。
色々聞いて考えることはあるけど、聞いてよかった。
次に生かす努力せないけんな。
未来がお前と付き合いよって幸せなら、それが一番いいし。
お前が未来に対する気持ちも半端ねぇのわかったし。
お前みたいな奴とで逆によかったと思う。
嫌やけどね。]

⏰:10/04/01 17:27 📱:PC 🆔:JQnjaI1A


#411 [しゅん]
少し笑いながらも切ない表情を見せる浅田さん。

未来に対する気持ちは本気やな。

何となくそう思った。

[じゃー戻るわ!
未来幸せにしてやれよ!]

「はい!」

[未来にとって俺は最低な男でおってもらう。
やから、別に俺の弁明なんかせんでいいけ。
あいつの気持ちをもうかき回したくねぇけん。
じゃ!]

そう言って席を立った。

⏰:10/04/01 17:27 📱:PC 🆔:JQnjaI1A


#412 [しゅん]
俺は一時その場に座ったまま色々と考えていた。

これでよかったのか。
何が正解で何が不正解なのかもわからない。

良太が言ったように、何もしなかった方がよかったのか。
いや、行かなかった方が後悔していたかもしれない。

胸ん中はそんな気持ちの葛藤が続く。

⏰:10/04/01 17:30 📱:PC 🆔:JQnjaI1A


#413 [しゅん]
浅田さんの気持ちが聞けたことはすっきりした。

でも、何やろう。
何かがつっかえる。

大きなため息がこぼれた。

⏰:10/04/01 17:34 📱:PC 🆔:JQnjaI1A


#414 [しゅん]
過去に俺がしてきたことを改めて責められたことでのダメージか。
未来に対する浅田さんの思いの大きさを知ってか。

浅田さんが未来を突き放した行動はすげぇことや。
俺には出来る気せん。

俺が話したいと言えば、それを受け入れた。
そして、俺と幸せならそれでいい。
俺でよかったと言った。

それは、「俺」という存在を認めてくれたからなのか。

⏰:10/04/01 17:38 📱:PC 🆔:JQnjaI1A


#415 [しゅん]
浅田さんの方が、俺より何百倍も未来のことを考えとーやんけ。

未来に対しての気持ちは負けん。
けど、それは自分の自己満やないんか?
そりゃ、気持ちがあっての物でないとダメになる。
でも…
俺は、それを押し通しているだけのような気がして情けなかった。
それで自分を支えているような気がしてならなかった。

結局、どうしたかったんか?
こんなことを知る為か?

知れてよかったのか、よくなかったのかわからない。

もう目的すら見失っていた。

⏰:10/04/01 17:47 📱:PC 🆔:JQnjaI1A


#416 [しゅん]
ふと時計を見ると11時半。
慌てて部屋に戻ると、未来が真っ先に出てきた。

『もーーーー!!どこに行ってたん!!
しゅんおらんまま新しい年になるとこやったやん!!』

「ごめんごめん!」

『戻ってきてよかったー』

何も知らず無邪気によって来る未来が余計に俺を切なくさせる。
無言のまま未来を抱きしめた。

⏰:10/04/01 17:47 📱:PC 🆔:JQnjaI1A


#417 [しゅん]
『しゅん?』

「なん?」

『どしたん?』

「別に」

『大丈夫?』

「何もねぇし」

『急にこんなんするの何かあるけやん』

「したらいけんのかちゃ」

『ううん。嬉しいけど♪』

「うるせーちゃ」

未来の素直な気持ちが嬉しかったんに、こんな言葉しか出てこなかった。

⏰:10/04/01 17:48 📱:PC 🆔:JQnjaI1A


#418 [しゅん]
みなさん!!
お久しぶりです!!

遅くなって申し訳ないっす↓
やっと仕事も落ち着いてきた!!
まじ忙しかったわ〜…

今日からまた更新していきますんで!!!
よろしく!!
ちょくちょく覗いてな〜〜!!
感想もどんどん受付中やで☆


しゅん

⏰:10/05/18 10:45 📱:PC 🆔:N6dkvyG6


#419 [しゅん]
部屋に入るとみんな集まっていた。

『しゅん戻ってきたー♪』

嬉しそうにみんなに報告する未来。
嵐と良太は俺の浮かない顔を見てか表情が曇った。

《とりあえず、カウントダウンは楽しも!》

「おう」

嵐はそう声をかけてくれた。

⏰:10/05/18 10:52 📱:PC 🆔:N6dkvyG6


#420 [しゅん]
中に着込み、カウントダウンの準備をする。
未来にも相当厚着をさせ、外に出た。

外はライトアップされ、イルミネーションが光っている。
運よく雪も降ってなく、視界良好だった。

⏰:10/05/18 10:52 📱:PC 🆔:N6dkvyG6


#421 [しゅん]
めっちゃさみーとか言いながらも、みんなで雪合戦をした。
未来は良太が投げた雪が顔面に当たったらしく、俺に助けを求めてくる。

『良太がわざと当てたー!!!
痛いー!!!』

半泣きでいる未来の仕返しをした瞬間、新しい年を迎えた。
夢中になりすぎて、いつの間にかカウントを逃し、みんな唖然。

⏰:10/05/18 10:53 📱:PC 🆔:N6dkvyG6


#422 [しゅん]
《俺ら何しにきたん!》

「雪合戦やね?」

『3、2、1っちしたかったのに…』

《お前が顔に当てられるけいけんのちゃ!》

『何であたしのせいなん!!!』

《はしゃぎ過ぎなんちゃ》

⏰:10/05/18 10:54 📱:PC 🆔:N6dkvyG6


#423 [しゅん]
『あたし悪くないもんーーー』

《出た出た。》

『良太が悪いもん…』

[は?お前が避けれんやったんやろ?]

良太も未来を茶化す。

『しゅんーーーー』

⏰:10/05/18 10:54 📱:PC 🆔:N6dkvyG6


#424 [しゅん]
嵐と未来が言い合っているのを見て、言葉では言い表せん感情がこみ上げてきた。
何とも言えん思い。

「俺の未来をいじらんでくれん?」

『そーだそーだ!!』

「なぁー」

未来の味方をすると、俺の後ろに隠れて二人の様子を伺っていた。

⏰:10/05/18 10:55 📱:PC 🆔:N6dkvyG6


#425 [しゅん]
「とりあえず、あけましておめでと!」

みんなで挨拶し合い、今年一発目の雪だるまを作った。
しかも特大雪だるま。
女の子達もみんなはしゃいでいて、写真も大量に撮っていた。

⏰:10/05/18 10:55 📱:PC 🆔:N6dkvyG6


#426 [しゅん]
しばらく外で遊んだ後、ぼちぼち部屋に戻ろっかっちなって、俺らと良太、こは、嵐は先にあがった。

年越しそばを食う為に、冷凍のそばを買っていた俺ら。
当然、じゃんけんで負けた二人が作る。
見事俺らは勝って、良太とこはが作ることになった。

⏰:10/05/24 14:53 📱:PC 🆔:7WnI8hHg


#427 [しゅん]
「こはの機嫌、大丈夫そうやな!」

『うんー。結構機嫌悪かったけど、適当に理由つけてなだめた。
良太にはバイト料貰わないけんー』

「貰っとけ貰っとけ!」

『後でこはがおらんとこで言ってみる!』

《絞りとってこいよ!!》

⏰:10/05/24 14:54 📱:PC 🆔:7WnI8hHg


#428 [しゅん]
「なんだかんだ言いながらあいつら仲いいやんけ」

『こは達何かあったん?』

《いや、別に何もねぇけどね。
ただ、こはのご機嫌取りに良太がちょっとなえとるだけ》

そーいやこの話、未来知らんやったんやった!!っち心の中で焦りながらも、嵐に助けられた。

⏰:10/05/24 14:54 📱:PC 🆔:7WnI8hHg


#429 [しゅん]
そんな話をしていると、こはが良太を叱っている声が聞こえた。

『あーーーまた良太怒られよる…』

「さっきまで仲よかったやんけー」

『いっつもあんな感じやもんねー』

《あれじゃ、なえるわ…》

確かに…。
ほんの数分で結構な言い合いになっている。

⏰:10/05/24 14:55 📱:PC 🆔:7WnI8hHg


#430 [しゅん]
『こはも悩んどるよー。
何か言いたくないのに、ついついきつく言ってしまって、言った後は後悔しとるっち。
それに慣れてしまって、元に戻そうっち思っても中々戻せんっち言いよった。
こは、良太のことめっちゃ好きなんにー』

「そーなん?」

『うんー』

⏰:10/05/24 14:55 📱:PC 🆔:7WnI8hHg


#431 [しゅん]
《まーそれは理由やね?
本当に悩んどんなら、行動しとるやろ。
好きな気持ちがあるなら尚更。
直そうっち本気で思ったなら、ちょっとは変わっていくはずちゃ。
それを良太が感じれんなら、悩んだだけの無駄な時間やし。
ちゅーか、それっち悩んだことにならんやろ。
悩んどるっち状況に浸っとるだけ。
言った後に後悔したなら、謝るっち行動を取るのが反省の第一歩になるやろうし、それが出来んならどんだけ悩んだってそっから先には進まんちゃ。
良太には何も伝わらん。
結局、離れていくばっかで最後は取り返しのつかん状況まで来て終わりっちパターン。》

⏰:10/05/24 14:56 📱:PC 🆔:7WnI8hHg


#432 [しゅん]
「言うねー」

『嵐、怖いー』

《こはは自分が置かれ取る状況を全くわかってねぇんちゃ。》


さっきは俺が未来が知らん話を出してしまい、フォローしてくれたはずなんに。
嵐はバレてもいい勢いで話していた。

⏰:10/05/24 14:56 📱:PC 🆔:7WnI8hHg


#433 [しゅん]
『良太、こはのこと好きやないと?』

「いや、好きやないわけやねぇよ。
ただ、疲れたんやね?
こはの気の強さに。
お前が口出す話やねぇけ、いらん事こはに言うなよ。
良太とこはの問題やけ。
あいつが行動起こすまで、お前はいらんことすんな。
お前が言ってこはが反省しても意味がねぇ。」

『うん…』

未来の顔は不安でいっぱいな表情をしていた。

⏰:10/05/24 14:57 📱:PC 🆔:7WnI8hHg


#434 [しゅん]
そう話している間も二人の言い合いはヒートアップし、良太はただ謝っている。

そんな姿を目の当たりにすると、良太が可哀想に思えた。
もともとはSっ気な性格やし。
完全にこはの尻に敷かれている。

あれじゃ、嫌になるのは当たり前なのかもしれない。

⏰:10/05/24 14:57 📱:PC 🆔:7WnI8hHg


#435 [しゅん]
《こはー。ここに来たときぐらい優しくしてやれよ!
良太、完全にビビっとーやんけ。》

見かねた嵐が間に入る。

その時の良太の顔がすげぇ寂しそうだった。
何かを決めたのか。
何となく俺の中でそのことが引っかかっていたが、後に、思いも寄らん方向へ事が運ぶことを、俺らは誰も知らなかった。

⏰:10/05/24 14:58 📱:PC 🆔:7WnI8hHg


#436 [しゅん]
無事にイベントも終え、未来のケガも大したことなく家に戻って来た。
一応、未来を病院で検査させたが何事もなかった。
まぁ一時筋肉痛で体がバリバリやったみたいやけど^^;

この後も俺は卒業前の遊びで毎日を追われる。

⏰:10/05/25 14:04 📱:PC 🆔:29aX.WoI


#437 [しゅん]
ある日、未来の家でまったりしていたとき。
何の話からか卒業式の話になった。

『しゅんのスーツ姿見るの楽しみやなー』

「めちゃめちゃキメて行くけ!楽しみしとってな!」

『スーツは了くんから買ってもらったオーダーしたの着るんやろ?』

「そそ!あれ、まっじでかっけーけね」

『了くんと選んだんやもんねー!無敵やん!!』

⏰:10/05/25 14:05 📱:PC 🆔:29aX.WoI


#438 [しゅん]
「やろー。高かったしね。兄貴には感謝せんと!
そーいやさ、お前、卒業式に袴着たん?」

『着たよー!めっちゃ可愛かったんやけー!!
見て欲しかったなー』

「写真ねん?」

『あ!ある!!』

そう行って部屋を出て行った。
一時して戻ってきた未来は、分厚い立派なアルバムと写真を大量に持ってきた。

⏰:10/05/25 14:06 📱:PC 🆔:29aX.WoI


#439 [しゅん]
「どんだけすげん!」

『ついでに成人式のも持ってきた!
これー』

体調が悪かった成人式か…
そう思いながら捲る。

⏰:10/05/25 14:06 📱:PC 🆔:29aX.WoI


#440 [しゅん]
『前撮りしたけ、帯の結び方とかちょっと違うけどねー』

あっ!前撮りか!
女はそれがあった!!

布で出来たアルバムを開くと、見開きのページにめっちゃでけー写真が二枚。
全身と座っている写真があった。

『写真屋さんの写真は恥ずかしいっちゃー何かでかいし。』

写真の中の未来に俺は驚いてしまった。
俺の想像とは全く違う姿だった。

⏰:10/05/25 14:08 📱:PC 🆔:29aX.WoI


#441 [しゅん]
俺の予想は紺地に古風で金とか赤とかのど派手な柄っぽい感じ。

でも、実際は赤の振袖。
柄は所々にしか入ってなく、しかもその柄は刺繍の桜と月にウサギがちらほらっち感じでめちゃめちゃ可愛い。
髪型は黒髪でみんながしているのようなアップスタイルではなく、ロングをわざと丸めこんでボブスタイルにしていた。
髪飾りも至ってシンプルでパールと花を耳横につけていた。
究極の古風でかわいらしい感じが出いている。

⏰:10/05/25 14:08 📱:PC 🆔:29aX.WoI


#442 [しゅん]
「これ、お前?」

『あたし以外誰なん?』

「俺の想像と全く違った。」

『しゅん、何色っち思ってた?』

「紺にでたん派手な感じ」

『あー惜しいね!!
古風な柄がよくて、お母さんが成人式で着た着物が紺でちょうどよかったんやけど
まず、身長差が大きいで合わんやったん。
袖が足りんくてさー。
お母さんちっちゃいけさ。
しかも、びっくりするぐらい派手な着物が似合わんやった』

⏰:10/05/25 14:09 📱:PC 🆔:29aX.WoI


#443 [しゅん]
「まじ?お前が?」

『似合いそうやろ?
でも、見に行くとこ全部派手なの似合わんくてさー。
もう選ぶの嫌になったんね。
したら、怖そうな奥からおばーちゃんが出てきて、あんたは顔が派手やから派手なのは
絶対似合わんっち言われて…。
その代わり帯と小物を派手にするっち。
勧められたのがこれー。
最初、赤とか嫌やって全然見てなかったんやけど、着てみたらめっちゃ可愛くて即決めー。
可愛いやろ?』

⏰:10/05/25 14:10 📱:PC 🆔:29aX.WoI


#444 [しゅん]
「いや、これ可愛いわ。
シンプルなんに何か目立つな。
よー似合っとる。
こんな子おらんやったしなー」

『髪型とかめっちゃ色々悩んでこれにしたと^^
みんなアップやけさ、絶対同じような感じになるやん?
これやったら被らんやろーっち思って!』

「振袖の雰囲気とめっちゃ合っとるわ!
さすが!お前のセンスまじで好きやわー!!」

⏰:10/05/25 14:11 📱:PC 🆔:29aX.WoI


#445 [しゅん]
『そんな褒めてくれるん?
しゅんに会いたかったなー…』

「・・・」

『しゅんのこと探しよったんやけどね。
会わんやったね』

少し悲しそうに話す未来。

⏰:10/05/25 14:11 📱:PC 🆔:29aX.WoI


#446 [しゅん]
「俺もお前探したんぞ?
広いけ会えんかなっち思いながらも、結構探した。
まぁー会ったところでどんな顔するっち話やけど」

『しゅんのスーツ姿見たかったなー』

「めちゃめちゃかっこよかったけね!
今度写真見せちゃー!」

未来はニコっと笑い、視線を写真に戻した。

⏰:10/05/25 14:12 📱:PC 🆔:29aX.WoI


#447 [しゅん]
卒業式に着た袴はまた違った感じで、シンプルと言うよりも派手な感じ。
それでも、袴はまた人と違ったのを着ていて未来らしかった。

未来のセンスはまじでいい。
俺は未来がする格好の全てが大好きだ。

服だけではなく、こういったところのセンスがいいのも自慢だった。

⏰:10/05/25 14:16 📱:PC 🆔:29aX.WoI


#448 [しゅん]
大量の写真を一枚一枚見ていく。

『色んな写真、そのまま入れてるけん、嫌な写真とか出てくるかも。
わざと抜くのも何か不自然やし、そのまましとるけ。
ごめんね。』

そう言われたら、見たいと思う。
開くと、俺の知らない未来がたくさん笑っていて何か切なくなった。

⏰:10/05/25 14:17 📱:PC 🆔:29aX.WoI


#449 [しゅん]
短大時代の友達や、高校時代の友達との写真。
久しぶりにゆーちんを見て何となく嵐を思い出した。
バイトの人達との飲み会、野球大会、フットサル、スノボ。

もちろん、未来は浅田さんの隣に写っていて楽しそうな顔をしている。
満面の笑みだ。
肩を組んどるのとか、手を繋いどるのに目が行く。

そんなんばっかを見てしまっている俺がいた。

⏰:10/05/26 14:32 📱:PC 🆔:glAPudAg


#450 [しゅん]
心ではそう思いながらも、何も言わずその写真達をめくっていく。
そんな俺に未来が口を挟んだ。

『しゅんー。やっぱ見らんで。
あたしももう見たくない。』

「持ってきたのお前やん。」

『そうやけど…。
ひろのと思い出はいい思い出としてあるけど、何かやっぱ嫌やな。
辛いこと思い出しそう。』

⏰:10/05/26 14:33 📱:PC 🆔:glAPudAg


#451 [しゅん]
「そっか。
でも、こん時のお前めっちゃ楽しそうばい!
いい笑顔やん。
浅田さんがお前にとって大切やったのが伝わる。」

『んー。』

「でも、それ以上に俺とおるときのお前のが楽しそうやけどね。
コレより全然いい顔しとるし。」

未来は両手でほっぺたを押さえながら、照れている。

⏰:10/05/26 14:33 📱:PC 🆔:glAPudAg


#452 [しゅん]
『だって、今のが幸せやもーん』

「ほんとかちゃー。
でも、こん時のお前がおるけ、今こうして一緒におれるんやし。
この写真以上に俺と撮るし!
俺はそれでいいけ」

少し強がってみたが、そう言ったことで本当に心からそう思えるように言い聞かせていたのかもしれない。

⏰:10/05/26 14:34 📱:PC 🆔:glAPudAg


#453 [しゅん]
『しゅんー。
何かしゅん、変わったね。
もちろんいい意味でやけど。
何か、前はすぐ機嫌悪くなるし、言い出したら止まらんし、思い込みもはげしかったし。
それがあたしのことを思ってっちゅーのはわかっとるんやけど、やっぱ怖いし。
でも戻ってからのしゅんは、絶対頭ごなしに言わんくなったし、一旦受け止めてくれるようになった。
めっちゃ成長しとるー』

「そ?」

『大成長ー!!』

⏰:10/05/26 14:35 📱:PC 🆔:glAPudAg


#454 [しゅん]
「お前が大人になりきれてねぇだけやねん?」

『そーいう照れて話をそらすことは全然変わってないけどねー』

「はぁー?何のことですかー??」

俺もちょっとずつ、成長しよんやっか。
未来がそんな風に言ってくれたことは、すげぇ嬉しかった。

⏰:10/05/26 14:36 📱:PC 🆔:glAPudAg


#455 [しゅん]
ゼミでの卒業旅行は「広島」に。
野球部の仲いい奴らとの卒業旅行は「タイ」に。
嵐とは「ヨーロッパ」に行った。

まっじ、金では買えんいろんなものを得たと思う。
これこそプライスレス。

⏰:10/05/27 16:55 📱:PC 🆔:nQ2faCc.


#456 [しゅん]
タイではバッタ食ったし。
まさかのgrasshopper=ほぼ殻付shrimpやし。
パッタイめっちゃうまいし。
とりあえず、宿とか500円で泊まれるし。

⏰:10/05/27 16:55 📱:PC 🆔:nQ2faCc.


#457 [しゅん]
やっぱ日本人っち金持ちっち思われるみたいで、タクシーとか乗ったら、ビックリするぐらいふっかけられるんな。
それをはっきり言い返して、値切るんやけど。
それが楽しいでしょうがねぇんちゃ。
どんどん安くなるし、タクシーのおいちゃんビビって機嫌とってくるし。
何ち言いよんか雰囲気しかわからんのやけどね。

⏰:10/05/27 16:56 📱:PC 🆔:nQ2faCc.


#458 [しゅん]
行くまでは、はっきり言って汚ねぇイメージやったけど、それは完全に先入観にかられていた。

バンコクは東京よりすげぇビルが建ち並んどーし。
栄養失調で痩せている子どもが多そうなイメージやったけど、完全なるおデブちゃんがリムジンで送り迎えされよるし。

いかに普段、俺らはメディアと言うものに影響されているかがよくわかった。
まぁ、都心部と田舎の差はあるけどね。

⏰:10/05/27 16:56 📱:PC 🆔:nQ2faCc.


#459 [しゅん]
俺は、オーストラリアとかシンガポールとかに行くなら、ぜってぇアジアのがいいと思う。

とにかく、絶対今しか感じれん物をたくさん持って帰ってきた。

嵐と行ったヨーロッパもめっちゃ楽しかった。
何かすげぇよ。あっちは。

どっちも、もう一回行きてぇもんね。

⏰:10/05/27 16:57 📱:PC 🆔:nQ2faCc.


#460 [しゅん]
そして未来と約束していたディズニーランドも行った。
あの夢の国すげぇね。

入るや否や何しても許される感、まじ最高やった。

⏰:10/05/28 17:02 📱:PC 🆔:Ecz05KNw


#461 [しゅん]
3泊4日の旅行。
1日目は東京観光と買い物。
2日目はディズニーランド。
3日目はディズニーシー。
4日目は横浜らへんを観光。

東京観光は浅草、フジテレビ、宮内庁、東京タワーとか行って、銀座、原宿で買い物した。
朝から晩までまじで歩き回った。

⏰:10/05/28 17:02 📱:PC 🆔:Ecz05KNw


#462 [しゅん]
次の日はディズニーランド。
夜はディズニーランドのホテルに泊まるんやったけ、朝から大荷物を持ってチェックインしたりバタバタだった。

わざとスニーカーをお揃いで合わせた。
前にNIKEIDで作ったトレッキングシューズ風のスニーカー。
お互いめっちゃ気に入っとったし、東京観光でも足が疲れんで大活躍やったけね。

⏰:10/05/28 17:03 📱:PC 🆔:Ecz05KNw


#463 [しゅん]
この日の未来は普段よりも断然カジュアルで、まじ俺好みの服装。

ベージュのフードトレーナーに黒のレザージャケットを着て、下はショートパンツ。
黒タイツにベージュの靴下を重ねていた。
しかも靴下にポンポン付いとってさ。でたん可愛いんちゃー!!
それにサーモンピンクのNORTHのリュック。
そんで例のスニーカー。

完璧すぎる。
まじセンスいいけね。

⏰:10/05/28 17:04 📱:PC 🆔:Ecz05KNw


#464 [しゅん]
とりあえず館内に入ってすぐ、頭につけるの?買って。

「どれにするー?」

『しゅんつけると?』

「つけるやろ!」

『えー男の人つけたくないっちゅーんかっち思った。』

「は?そんなん誰が言ったんかちゃ!
むしろ俺はつけたいし!
お前がつけるなっち言ってもつけるけど?」

⏰:10/05/28 17:04 📱:PC 🆔:Ecz05KNw


#465 [しゅん]
『しゅんらしいーね。
もち、あたしも彼氏にはつけてもらいたいけどねー』

「やろ?
俺、ミニーがいい」

『じゃあ、あたしミッキー』

そんな会話をしながら、めいいっぱい回った。
お互い最初っから笑いっぱなしで、めっちゃ楽しかった。

⏰:10/05/28 17:04 📱:PC 🆔:Ecz05KNw


#466 [しゅん]
最後にお土産を選んで、ホテルに戻った。

チェックインしたときはバタバタやったけ、部屋の中をじっくり見る暇もなかったが、帰って来て中を見るとまじすげかった。
いたるところがミッキーなんやなー。
あれ、ディズニーファンの人からしたら、ほんと幸せやろーね。
未来もめっちゃ嬉しいみたいで、色んなとこで写真を撮っていた。

⏰:10/05/31 11:16 📱:PC 🆔:r9c/v4Pw


#467 [しゅん]
さすが夢の国。
期待を裏切らんねー。
男の俺でも何か気持ちが緩むっちゅーか。

しかも…
夜も最高に楽しかった^^
最高に気持ちよかったっち言った方がいいやっか笑

⏰:10/05/31 11:17 📱:PC 🆔:r9c/v4Pw


#468 [しゅん]
次の日のシーも横浜観光も、あっという間に過ぎてしまった。
最後は嵐の兄貴に教えてもらった、東京タワーが見えてすげぇおしゃれなレストランで飯食って締めた。

お土産と荷物が大量過ぎて、送ろっかっちなって。
とりあえず、嵐の家に全部送ることにした。
後からそーとー文句言われたんやけどね^^;

でも、まじでめっちゃ楽しかった。

最高の思い出になったと思う。

⏰:10/05/31 11:17 📱:PC 🆔:r9c/v4Pw


#469 [しゅん]
未来もさすがに最後飛行機の中ではダウンしていたが、楽しかった証拠やろう。
俺自身もクタクタで寝てしまい、起きた時はもう着陸態勢に入っていた。

飛行機を降りて、迎えに来てくれていた嵐の車に乗る。
土産話をしているうちに家に着いた。

未来は次の日まで休みを取っとったけん、俺ん家に泊まりゆっくり過ごした。

これで、一先ず予定が終了。

あとは卒業式だけや。

⏰:10/05/31 11:18 📱:PC 🆔:r9c/v4Pw


#470 [しゅん]
兄貴に買ってもらったオーダースーツを着て、未来に貰った革靴を履く。
お袋からはネクタイを買ってもらった。

卒業式の二日前の夜、スーツを取りに実家へ戻った時、お袋から話があると言われリビングに呼ばれた。

⏰:10/06/01 16:54 📱:PC 🆔:eWqBRuwE


#471 [しゅん]
「どしたん?急に」

{これ、開けて。}

そう言い、テーブルに一つの箱とファイルを置く。

「何これ」

{開けてみなさい}

「まさか、就職祝い?
そんなかしこまらんだっていーやんけ。」

お袋は黙ったまま箱を見つめていた。
箱を開けると、ロレックスの時計が入っていた。

⏰:10/06/01 16:55 📱:PC 🆔:eWqBRuwE


#472 [しゅん]
「まじ????
ロレックスやんけ!!!!
お袋、どこにそんな金隠しとったんかちゃー
まじ??
いん???」

{それ、お父さんから。」

「…は?」

いきなり、親父からとか言われたって。

{それね、お父さんが俊の為に用意した時計}

⏰:10/06/01 16:56 📱:PC 🆔:eWqBRuwE


#473 [しゅん]
「いや…何で?」

{お父さんが亡くなる前に、同期の刑事さんが亡くなってね。
お父さんと同じ殉職。
若くて結婚してたから、子どもさんも了と俊よりももっと大きいんやけど。
昔の写真に女の子写っとる写真がいっぱいあるやろ?
その子。}

確かにアルバムには知らん女の子が移っている写真がある。
漠然と誰やかとは思っていたが、そんな気になる事でもなく聞いたことはなかった。

⏰:10/06/01 16:56 📱:PC 🆔:eWqBRuwE


#474 [しゅん]
「で?」

{その子もあんたたちと一緒で、お父さんを亡くして。
お父さんの仕事はもしかしたら何かに巻き込まれるかもしれん仕事やろ?
それで、その同期の人はその子の為にパールのネックレスを残してたんやって。
本当は、結婚するときに渡す為に買ってたものらしいんやけど。
それを聞いてたお父さんは、自分も何があるかわからんっち言い出して。
了と俊に何かしたいっち考えてたみたいでね。
まだその話をした時、あんたは2歳ぐらいやったし、本当にそうなるとはお母さんも思っても無かった。
でも、あんたが小学生になってすぐ現実になってしまって。
もしものことがあったら、社会人になるときこの手紙と一緒にあげて欲しい。
そう言われてたんよ。
これがお父さんからの手紙。}

⏰:10/06/01 16:57 📱:PC 🆔:eWqBRuwE


#475 [しゅん]
そう言ってアルバムをケースから出し、
挿んであった白の封筒もテーブルに並べた。

「このアルバムは?」

{これは、俊が産まれてからお父さんが生きてた日までの観察日記。
毎日欠かさず書いてたもの。
365日の6年間、欠かさず書いたもの。
お父さんの目から見た俊が文章にしてあるよ}

⏰:10/06/01 16:57 📱:PC 🆔:eWqBRuwE


#476 [しゅん]
言葉が出ない。
突然の事過ぎて、整理が出来ん。

{突然過ぎるよね。
今まで黙っとってごめんね。
お父さんと約束しとったけん、破るわけにはいかんやん?}

そうやけど。
そうやけど、何なん。
兄貴は?了はどうしたんやろ。

⏰:10/06/01 16:57 📱:PC 🆔:eWqBRuwE


#477 [しゅん]
「兄貴は?」

{了も同じ。
了のアルバムも時計もあった。
同じように大学を卒業したときに渡したよ。
でも、時計は了のが安いっち言いよったよ。
俊は産まれたのが遅い分、俺と過ごす時間も短いけ、ちょっと金額張らなかなっち言いよったけん}

⏰:10/06/01 16:58 📱:PC 🆔:eWqBRuwE


#478 [しゅん]
突然、涙が出てきて一気に親父との思い出がフラッシュバックしてきた。

小学校一年やった俺には、あまり思い出というものが残ってねぇ。
それでも、親父が大好きやったし自慢だった。
一般のサラリーマンよりも帰って来る時間は遅く、帰ってこない日も多い。
そんな中、休みの日はキャッチボールや遊園地、嵐ん家のみんなでキャンプ行ったりしてくれた。

全部を思い出すことは出来んし、うっすらしか思い出せないことが多いが、俺は親父を尊敬している。

アルバムの中の写真が過去を想像させてくれた。

俺はそれで満足やったんに。

⏰:10/06/01 16:59 📱:PC 🆔:eWqBRuwE


#479 [しゅん]
こんな演出いらんわ。

本気でそう思ったわけやない。

ただ、父親という存在を架空で作り上げてきた俺にとって、こんな父親っぽいことが苦手っちゅーか素直に受け止められなかった。

⏰:10/06/01 16:59 📱:PC 🆔:eWqBRuwE


#480 [しゅん]
そんな俺に

{自分の手で心で、しっかりお父さんの気持ちを受け取りなさい。
その器はもう出来とるはずよ。}

お袋はそう言った。

⏰:10/06/01 17:00 📱:PC 🆔:eWqBRuwE


#481 [しゅん]
そのままマンションに帰る予定だったが、何か帰る気が起こらず自分の部屋に戻った。

親父と取った写真が写真立ての中に飾ってある。
何十年っち見てきたはずなんに、いつもとは違う気持ちが俺にはあった。

ファイルを手に取り開いてみる。

⏰:10/06/04 15:03 📱:PC 🆔:JnYe0Noo


#482 [しゅん]
●10月15日

俊 誕生。

体重2758g、身長48cmの元気な男の子。
予定日より25日早く産まれ、成長が少し心配。
了より小さいが、耳が起きており、赤ちゃんなのに首がある。
何となく、大物になる気がする。
小彩家に産まれてくれてありがとう。

●10月16日

初めて抱いた。
軽い。
久しぶりに赤ちゃんという人に触れ、感動する。
俺の事が父親とわかっているのか、手に指をやると握った。

⏰:10/06/04 15:04 📱:PC 🆔:JnYe0Noo


#483 [しゅん]
●10月25日

了と俊が初めて対面。
大興奮の了だったが、俊を目の前にし、大泣きする。
俊はそんな了を黙って見つめている。
見えているのか見えていないのか…
了よりも、俊の方が賢いかもしれない。





●5月2日

下の乳歯が見えはじめた。
むずむずするのか、色んな物を噛んでいる。
そして今日、初めて寝返りをした。
出来たねーと拍手すると、嬉しいのか手を叩いて笑う。
可愛い。

⏰:10/06/04 15:04 📱:PC 🆔:JnYe0Noo


#484 [しゅん]
●10月15日

1歳の誕生日を迎える。
おめでとう。
直接会って伝えたいが、仕事で帰れない。
朝、寝ている俊におめでとうと伝えると少し動いた。
この一年、日々成長した姿を見て改めて感動する。
次の誕生日までにどんな姿を見せてくれるのか楽しみでならない。

⏰:10/06/04 15:06 📱:PC 🆔:JnYe0Noo


#485 [しゅん]
●9月24日

明日は幼稚園の運動会。
今年は来れるかと俊から聞かれた。
去年は行けなかったからだ。
絶対行くと言うと嬉しそうにはしゃいでいた。
父親競争の打ち合わせをする。
お父さんの所に来たら、背中に乗れ!とシュミレーション。
準備は完璧だ。


●9月25日

運動会当日。
かけっこでは一番。
俺に似たのか足はダントツで速い。
運動神経は抜群だ。
これは将来期待できる。
父親競争では、昨日のシュミレーションが役立ち一番に輝く。
さすがだ。俺もまだまだいける。
そして…了に続き、女の子に大人気だ。
了は全く興味ない素振りだったが、俊の場合は満更でもなさそうだ。
調子に乗らないように、少しずつ指導しなければ。
将来…不安。

⏰:10/06/04 15:07 📱:PC 🆔:JnYe0Noo


#486 [しゅん]
●6月2日

了と俊がケンカをした。
殴り合っていたが、一時そのままにしていた。
殴られた場所だけでなく、殴った手も心も痛い事をわかってほしい。
三人で話をすると俺が言わせた訳でもなく、二人とも素直にごめんという言葉が出た。
また成長だ。
俊は涙を我慢していたのか、俺と二人になると泣いた。
悔しいのか。
痛いのか。
辛いのか。
泣くだけで、その先は何も話さなかった。
一年生ながらに何かを感じているのだろう。
キャッチボールをするという約束を守れてない。
次の休みには必ず守ろう。
どのくらい飛距離が伸びているのかが楽しみでならない。

⏰:10/06/04 15:08 📱:PC 🆔:JnYe0Noo


#487 [しゅん]
この日記の続きは無い。
6月3日が親父の命日。

毎日欠かさず書いてある日記の中の親父は、俺の想像していた人と同じだった。
覚えていない事の方が多いが、覚えている事もたくさんあった。
日記を見て思い出した事もあった。

⏰:10/06/04 15:09 📱:PC 🆔:JnYe0Noo


#488 [しゅん]
たった6年間。

もう俺は、親父と過ごした日々の倍以上生きてきた。

でも、日記の中の6年間は濃く、充実したものだった。
楽しいことも辛いことも全部詰まっている。

⏰:10/06/04 15:10 📱:PC 🆔:JnYe0Noo


#489 [しゅん]
ファイルの中身は全部見たのに、手紙は読めなかった。

そわそわしてしまい、気持ちが落ち着かない。
一人ではどうしようもなく、未来に電話をかけた。

『もしもし?』

「もしもし」

『どしたんー?』

未来の声を聞くと気持ちが落ち着くから不思議だ。

⏰:10/06/04 15:10 📱:PC 🆔:JnYe0Noo


#490 [しゅん]
「別にー」

『ほんとに?今からホットケーキ食べるんにー。』

「今から?また太るぞ!」

『太った方がいいっち言うくせにー。
わざと!』

「嘘つけちゃ!
普通に腹減っただけやろ。」

「ばれとるしー。
お腹空いたんやもん。
しゅんも食べたいけ、やきもち妬いとんやろー。
今から行くよー?
未来ちゃん特製のホットケーキ出前しちゃる。
帰りは実家に帰ってねー』

⏰:10/06/07 16:10 📱:PC 🆔:4J0k0qC6


#491 [しゅん]
未来は俺の気持ちを読み取ってか、自分から来てくれると言った。
俺が北九に帰って来ていることは言ってねぇ。
この時間から福岡まで来るつもりなのか。

もうこいつには何でも見透かされとんやな。
そう心の中で思いながらも否定した。

⏰:10/06/07 16:10 📱:PC 🆔:4J0k0qC6


#492 [しゅん]
「はぁ?今の時間から食わんし。
俺は規則正しい生活をしよんの!」

『そんな規則正しい人がこの時間に起きてますかー?
今から行くけ待っててー』

そう言って電話を切ろうとした。

「ちょ、待って。
お前、福岡まで来るつもりなん?」

『うん!
しゅん家やないでどこに行くん』

⏰:10/06/07 16:11 📱:PC 🆔:4J0k0qC6


#493 [しゅん]
「お前、それまじで言いよん?
アホか!
俺今、実家帰ってきとーけん。
俺が行く。」

『え?実家?』

「おう」

『そんな報告受けてないしー。
何だー。早く言ってよ!
もっと早く言ってくれたら長く会えたんに。』

⏰:10/06/07 16:12 📱:PC 🆔:4J0k0qC6


#494 [しゅん]
「スーツを取りに来ただけやったけん。
明日お前仕事やし、サッち帰ろっち思っとったけ。」

『ふーん。いいよ!久しぶりあたしが行くー
すぐ出るけん、ちょっと待っとってね』

そう言い、一方的に電話を切った。

⏰:10/06/07 16:13 📱:PC 🆔:4J0k0qC6


#495 [しゅん]
30分もしないうちに未来が来て、久しぶりに助手席に乗った。
シャンプーの匂いといつもの未来の匂いが交ざって、更にいい匂いがする。
そして、未来が作ったというホットケーキの甘い匂いもしていた。
この匂いがまた心地いい。

⏰:10/06/10 15:09 📱:PC 🆔:zbncfRCA


#496 [しゅん]
少し車を走らせ、いつも行く夜景のきれいな場所に車を止めた。

『おいしそうやろ?
食べていいよー』

食べてみると、いつも以上にうまかった。
何回も食べたことあるんに、また違う味に思える。
俺の感情が違うからか、ただ単に未来が味を変えたのかはわからなかったが、あえて未来にも聞かなかった。

⏰:10/06/10 15:10 📱:PC 🆔:zbncfRCA


#497 [しゅん]
『おいしー?』

「うめぇ」

『よかった。
甘いの食べたら元気出たやろ?』

「まぁまぁ」

『あたしはしゅんと会えて顔見たけん、また明日頑張れるなー。
今日会えるっち思ってなかったけん、めっちゃ嬉しい』

ニコニコしながらほんとに嬉しそうに話す。
何でこんな言葉がさらっと出るんやろ。

⏰:10/06/10 15:11 📱:PC 🆔:zbncfRCA


#498 [しゅん]
素直な未来を目の当たりにして、自然と言葉が出た。

「お前とおったら何でこんな気持ちになれるんやろ。
不思議やな…」

『何それー』

「さっきな、お袋から呼ばれてこれ渡されたん。」

箱を未来に渡す。

⏰:10/06/10 15:12 📱:PC 🆔:zbncfRCA


#499 [しゅん]
『ん?卒業祝い?
んー当てる!!
この箱サイズやったら、ネクタイピンかカフスピンかなー。
それか時計?』

「開けてん?」

『やっぱ時計やー!!
えーーーーー??
しかもロレックス???』

「んー」

『おばちゃんが選んだん?
了くんと?』

「んーーー」

『…え?
もしかして、お父さんの…?』

女は感が鋭いと言うが、ほんとにそうなんやと思った。

⏰:10/06/10 15:13 📱:PC 🆔:zbncfRCA


#500 [しゅん]
「お前、勘がすげぇね。
親父からやって。」

お袋から聞いた話を未来にする。
未来は時々頷きながら黙って聞いていた。

⏰:10/06/10 15:14 📱:PC 🆔:zbncfRCA


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