極道…その後…
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#49 [きよ]
俺は真っ先にリュウイチの髪をつかんだ。
「久しぶりっす。表出ますかー」

リュウイチは無言だった…

店の外に出るなり、リュウイチは俺に土下座した。後輩の手前、謝る姿を見せたくなかったのだろう。
「ホントにひでさんの店だったなんて知らなかったんだよ!勘弁してく…」言い終わる前に俺のヒザゲリが飛んだ。正直、人を殴ってこんなに気持ちよかったのは初めてだ。

⏰:10/06/13 03:07 📱:SH02A 🆔:NSeVN8vE


#50 [きよ]
リュウイチの所属する暴走族のケツモチだったのがひでさんの組。その舎弟分にあたる俺にリュウイチが逆らえないのは当然だった。ちょうどその頃から幼なじみのリョウくん達先輩も俺に対し敬語を使うようになっていった…
正直、少し虚しかった。

⏰:10/06/13 03:14 📱:SH02A 🆔:NSeVN8vE


#51 [きよ]
リュウイチの一件以来、ユキと頻繁に会うようになった。
遊ぶ女は何人もいたがユキだけは特別に感じていた。実際、出会ってから数ヶ月間手は出さなかった。
…というよりも出せなかった。
ユキの過去を知っていたからだ。

⏰:10/06/13 03:21 📱:SH02A 🆔:NSeVN8vE


#52 [きよ]
ユキは仲良くなるうちに色んな事を話してくれた。母子家庭で育ったユキは小学生の頃、母親の彼氏にレイプされたらしい…それ以来男性恐怖症だそうだ。腕にはリストカット、根性焼き…傷だらけだった。見た目はヤンキー上がりというよりかは普通の女の子だ。
「私、男と付き合った事なくて克服するために飲み屋で働いてるんだ」笑いながらそう言うユキをみて悲しくなった…

⏰:10/06/13 03:30 📱:SH02A 🆔:NSeVN8vE


#53 [きよ]
ある日電話が鳴った。じゅんからだ。そういえばあの日、電話に出られなかったがかけ直していなかった。

「久しぶり」久々に聞くじゅんの声は元気がなかたった。しばらくは世間話をしていたのだから突然じゅんがこう言った
「組抜けてうちで働けよ?親方に話したら連れて来いだって」
中学を卒業する前から建築業で働いていたじゅんは月に30万弱もらっているらしい。

⏰:10/06/13 03:44 📱:SH02A 🆔:NSeVN8vE


#54 [きよ]
正直迷っていた。若すぎる俺は常に誰かのパシリだ。もちろんそんな事覚悟でこの世界に入ったが何しろ収入が少ない。一般的には、や○ざと言えば金を持っているイメージだがそんなことはない。シノギだけでは食って行けず別の仕事を掛け持つ人がほとんどだ。その当時の俺の収入源はテキヤの売上、地元店舗のマット交換での売上、飲み屋の上がり等、の一部が入ってくる程度で月に15万程度だった。

⏰:10/06/13 03:56 📱:SH02A 🆔:NSeVN8vE


#55 [きよ]
ひとまずじゅんに対しては考えさせてくれと言った。じゅんはいつも俺の心配をしてくれるイイ奴だった。見た目はかなりイカツイけど…笑

仕事変えようか考えてる事をユキに話すと、めちゃめちゃ賛成してくれた。もうこの頃はほとんど付き合ってるような状態だった。(相変わらずヤれず)

⏰:10/06/13 04:09 📱:SH02A 🆔:NSeVN8vE


#56 [きよ]
しかし、一番重要なのは、まず組を抜ける事だ。組に入った際にあいさつした、ひでさんが「兄さん」と呼んでいた人→若頭の大竹さんに話しをすれば良いのだがそうも簡単には行かない。俺はひとまずひでさんに話そうと思った。
しばらくしたある日、ひでさんと一緒に飯を食いながらさりげなく聞いてみた。

⏰:10/06/13 04:25 📱:SH02A 🆔:NSeVN8vE


#57 [きよ]
「やっぱ組抜ける人って指トバすんすか?」 ひでさんは笑いながらこう答えた
「確かに今でも中にはそういう奴もいるわな〜」それからひでさんは俺に対して熱心に指の飛ばし方を説明した。回りにいた客が一斉に食べるのをやめたのが分かった。笑

どうやら何通りか方法があるらしい…

⏰:10/06/13 04:32 📱:SH02A 🆔:NSeVN8vE


#58 [きよ]
その中でも一番楽だと思われる方法がノミ作戦だ。大工さんが使うノミ(木を削る道具)を氷で冷やした指に当てカナヅチで一発カツーンと入れるらしい… 正直、小指の第一関節を飛ばすくらい怖くなかったが将来的な事を考えると迷った。
まあ将来を考えるならや○ざにならないとおもいますが…

⏰:10/06/13 04:42 📱:SH02A 🆔:NSeVN8vE


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