別れさせ屋
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#98 [歩美]
本当に散らかっていた。(笑)
食べた物がそのままってことはなかったけど、
服やらパンツやらが散らばっていて、
教科書やルーズリーフが積み上げられていた。
さすが学生の一人暮らし。
ワンルームで、ほとんど黒か茶色が多いなか、
ちらほら赤やピンクの物が混じっていた。
きっと元カノの好みなんだろうな。
小さな加湿器とか、鏡とか。
ベッドには、枕が2つ・・・。
:10/06/30 02:52
:F02A
:eeXSZYmM
#99 [歩美]
シゲさんから半同棲していた元カノの存在は聞いていたけど、せっちゃんからは相変わらずなにも聞いてないから、
私もあえて触れずにいた。
せっちゃんは私を座らせると、お茶を出してくれた。
あんまりキョロキョロもできず、ひたすらお茶の入ったコップを凝視していた。
せっちゃん「なっ?散らかってるだろ?(笑)」
私「かなりね。(笑)」
そして進められるまませっちゃん好みの音楽を聞かされ、
せっちゃんの卒業アルバムを見たりした。
:10/06/30 02:55
:F02A
:eeXSZYmM
#100 [我輩は匿名である]
:10/06/30 23:46
:W62SH
:GqtkQYcg
#101 [歩美]
しばらくまったりしていたら、突然せっちゃんが抱きついてきた。
あんまりにも急で、
私はそのまま押し倒された形になった。
せっちゃん「今から話すこと、真剣に聞いてくれるか?」
いいえ。なんて言えるわけもなく、勢いに圧倒されて首をタテに振った。
せっちゃんはようやく話してくれた。
この部屋で、元カノと一緒に暮らしていたことを。
そして、私と付き合った時はまだ元カノが好きだったことも。
:10/07/01 00:08
:F02A
:Kjt9WnB6
#102 [歩美]
知ってたけど、
知らなかったフリを通した。
部屋を見て、
ある程度予測もできたけど、
何も気付いてないフリを通した。
せっちゃん「でも今は真剣に歩美のことが好き。まじで。
こんなこと聞いて、
俺のこと嫌いになった・・・?」
私は首を横に振った。
同時に、内心で同窓会に行ったことに罪悪感を覚えた。
:10/07/01 00:10
:F02A
:Kjt9WnB6
#103 [歩美]
真っ直ぐ私の目を見て話すせっちゃんに、
申し訳なかった。
島田とはこれ以上ダメだ。
この時は本当にそう思った。
せっちゃんだけでいい。
本当にそう思った・・・。
元カノと愛し合ったベッドに私を寝かせるせっちゃん。
私は嫌だよ。
こんなベッドで愛されたくなんかないよ・・・。
せっちゃんを拒んだ。
:10/07/01 00:13
:F02A
:Kjt9WnB6
#104 [歩美]
せっちゃんは、
なんで?
みたいな顔をしたから、正直に嫌だと言った。
私「せっちゃんのことは好きだけど、この部屋は嫌い・・・。」
気まずい雰囲気になった。
重い空気。
せっちゃんは何も言ってくれなかった。
私は勝手に部屋を飛び出し、
ちょっと追いかけてくれるのを期待しながら家路についた。
せっちゃんはいつまで経っても追いかけてくれなかった。
:10/07/01 00:16
:F02A
:Kjt9WnB6
#105 [歩美]
私の方が悪いことしてるのに、せっちゃんがそれを知らないのをいいことに、
自分の独占欲だけを主張してしまった。
やっぱりせっちゃんが好き。
だからこそ元カノとの思い出があるあの部屋が許せない。
あのベッドで平気で私を抱こうとしたことが。
そんな複雑な心境から逃げたかった。
少しでも気を紛らわせて、
ラクになりたかった。
そして私は島田を利用した。
:10/07/01 08:29
:F02A
:Kjt9WnB6
#106 [歩美]
島田にメールした。
すぐに返事がきた。
島田とメールしていれば、
せっちゃんからの連絡がなくてもなんとなく平気だった。
そのまま夜になり、
ようやくせっちゃんからメールがきた。
〈本当にごめん。
もう無理か?〉
・・・正直迷った。
真っ白になるべきか、
まだ真っ白にしないべきか。
:10/07/01 08:33
:F02A
:Kjt9WnB6
#107 [歩美]
せっちゃんへの返信を考えてる間も、島田からメールはくる。
私は決意してしまった。
『バレなきゃいいや』
って。
せっちゃんとあっさり仲直りした。せっちゃんは
「そのうち引っ越すから!」
と約束してくれた。
そこまで?って思われるかもしれない。でも私は当然だと思った。
私のこと好きならそれくらいしてよって。
本当、ガキだった。
:10/07/01 08:37
:F02A
:Kjt9WnB6
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