別れさせ屋
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#1 [歩美]
『別れさせ屋』
という職業があるらしいけど、私はそんな本職ではない。

ただ高校生頃から、人を別れさせるのが好きだっただけ。
友達だろうが、
先輩だろうが、
後輩だろうが、
そんなの関係なかった。

恋愛感情がなくても、
おもしろ半分で別れさせたりもした。


そんな私の
『別れさせ話』
を読んでください。

⏰:10/06/25 00:04 📱:F02A 🆔:S.3CzXck


#2 [歩美]
1≫初仕事。


私が初めてカップルを別れさせたのは、
高校一年になりたての頃。

同じクラスの大嫌いだった女子《香苗》と、
違うクラスの片思いだった男子《吉野》だった。
私は吉野のことが、中学の時からずっと好きだった。

中学三年生のとき、
どこからか私が吉野を好きだという噂が流れて、
そのおかげでけっこういい感じにまでいってた。

吉野とは同じ高校だから、
告白は高校に入ってから・・・
なんてモタモタしてた私に悲劇が起きた。

⏰:10/06/25 00:11 📱:F02A 🆔:S.3CzXck


#3 [歩美]
高校生になり、
吉野とは別々のクラスになって少し焦っていた。
吉野はかっこいい。
モテる。
誰かに捕られそう。

その予感はたった1ヶ月程で的中した。

香苗という同じクラスの小太りが、吉野に告白した。
なんと2人は幼稚園と小学校が一緒だったらしい。

私は吉野と中学で初めて会っただけの仲。
9年と3年じゃ違いすぎ。

再会で香苗は幼かった恋心に再び火がついてしまい、
吉野にも火がついてしまった。

⏰:10/06/25 00:18 📱:F02A 🆔:S.3CzXck


#4 [歩美]
ってか、吉野も昔好きだったんだ。あの小太り。お世辞にも可愛いなんて言えないよ。

2人は休み時間のたびに廊下や階段、様々な場所に出没しては愛を語らっていた。たぶん。

私が吉野のことを好きだと知ってた友人たちは、みんな優しく慰めてくれた。
「もっといい人がいるよ」
「香苗より歩美の方が百倍可愛いよ」
「吉野が見る目ないだけだよ」

嬉しくなかったし、
とにかく香苗が嫌いになった。

⏰:10/06/25 00:31 📱:F02A 🆔:S.3CzXck


#5 [歩美]
私はあからさまに香苗に対して冷たく、キツかった。

さすがに高校生だし、
いじめとかはしなかったけど、聞こえるか聞こえないかくらいの距離で「ブタ」とかは数え切れないくらい言った。
きっと聞こえてたこともあるはず。(笑)

話しかけられたら自然と眉間はシワだらけだったらしい。

香苗と付き合ってから、
吉野は女子とコミュニケーションを取らなくなった。
もちろん私とも。
いい感じだったのに。
2人で帰ったりしたのに。

⏰:10/06/25 00:36 📱:F02A 🆔:S.3CzXck


#6 [歩美]
2人が付き合って2ヶ月が経つと、夏休みに入った。
私は悪友の《真穂》と、
密かに悪巧みを考えていた。


夏休みに入ってすぐ、
2人で遊びに出かけながら話し合った。

真穂「盗っちゃえば?」

私「どうやって?」

真穂「それを考えるんじゃん(笑)」

ああでもない、
こうでもない、と2人で頭をフル回転させた。

⏰:10/06/25 00:42 📱:F02A 🆔:S.3CzXck


#7 [歩美]
散々話し合ったあげく、
いい案は出なかった。
諦めるか、
2人が破局するのを気長に待つしかない。

私は本当に吉野が好きだった。一番好きだったのは体育の時間の吉野。
スポーツ万能で、
足も速い。
頭は悪かったけど、
そんなのどうでもいい。


笑顔も好き。
声も好き。
・・・もうすぐ付き合えると思ってた。
私が先に告白していたら、
私が彼女だった?

⏰:10/06/25 00:49 📱:F02A 🆔:S.3CzXck


#8 [歩美]
真穂と遊んだ日、
家に帰って色々考えていた。
食欲もあまりない。
お母さんは晩ご飯を残した私を心配してくれた。

私「ちょっと体ダルいだけ。
生理だし。」

ってごまかして、
自分の部屋にこもった。
自分の部屋といっても・・・

姉「どーしたのー?」

姉との2人部屋。
私には姉と兄がいる。
姉は6歳上。
兄が4歳上。
少し年が離れているから、兄弟喧嘩なんてほとんどない。
2人とも、私を可愛がってくれる。

⏰:10/06/25 00:55 📱:F02A 🆔:S.3CzXck


#9 [歩美]
姉「クスリ飲んだの?」

私「さっきバファリン飲んだよ。(ウソ)」

姉「歩美は生理痛ひどいもんね。かわいそうに。
あっ!そうそう!これ見てぇ〜♪♪」

姉がハイテンションで私に見せたのは、雑誌だった。

姉「浴衣、買ったげる♪」

私「えっっっ!?」

姉「高校生になったお祝い。優(兄)と折半だけど。」

私はキャーキャー喜び、
雑誌の浴衣特集をルンルン気分で見ていた。

⏰:10/06/25 01:00 📱:F02A 🆔:S.3CzXck


#10 [歩美]
今持ってるのはピンクで子供っぽいから、ここはガラッと黒とかいっちゃおっかなぁ〜?
なんて考えてたら、
姉がこう言った。

姉「彼氏できたら花火大会いっぱい行かなきゃいけないしねっ!」


・・・彼氏・・・。


再び病みモード。
必死に平然を装った。


その日は姉が夜に外出だったから、ようやく1人で考えられる。

⏰:10/06/25 01:04 📱:F02A 🆔:S.3CzXck


#11 [歩美]
1人で雑誌を見たり、
テレビを見たりしてたけど、
急に泣けてきた。

泣く程、
吉野が好きだったなんて。
夏休みに入ったから、しばらく会えない寂しさが涙になったんだと思う。

私は、
急に吉野の声が聞きたくなった。

携帯を取り、
吉野のメモリーを出した。

気付いたら、すでにかけちゃってた。
心臓は今にも破裂しそうだった。

⏰:10/06/25 01:08 📱:F02A 🆔:S.3CzXck


#12 [我輩は匿名である]
僻み屋ですね分かります

⏰:10/06/25 02:03 📱:F906i 🆔:ngcWGGGE


#13 [歩美]
プルル... ガチャッ

吉野「もし〜?」

吉野はたったワンコールで出てくれた。

私「あ、歩美だけども・・・」

香苗は超束縛してるって噂を聞いてたから、私の番号ももう消去されてるだろうなって思ってた。

吉野「名前出てんだからわかるし(笑)」

すごく嬉しかった。

吉野「どした??」

受話器越しに聞こえる吉野の声が優しくて、なんだか胸が痛くて、私は急に泣き出した。

⏰:10/06/25 22:29 📱:F02A 🆔:S.3CzXck


#14 [歩美]
計算でも何でもない。
ただ吉野が好きで、
ただ愛しくて、
ただ無性に会いたかった。


私は電話で何を言ったかはっきり覚えてはいないけど、

「会いたい・・・」

と言ったのは覚えてる。


吉野は、
意外な言葉をくれた。


『今から行ってやる』


訳のわからないうちに電話を切っていていて、
頭が真っ白になった。

⏰:10/06/25 22:31 📱:F02A 🆔:S.3CzXck


#15 [歩美]
吉野と私の家はすぐ近く。
さっきの言葉が本当なら、
きっと15分もすれば会いにくる。

もしかしたら嘘かもしれない。だけど期待は膨らみ、
私は慌てて髪を整え、
携帯を握りしめて待っていた。

15分ほど経った時、
吉野から着信が来た。


『家の前まで来たぞ』


猛ダッシュで階段を駆け下り、お母さんにちょっと出かけると告げ、玄関を開けた。

⏰:10/06/25 22:35 📱:F02A 🆔:S.3CzXck


#16 [歩美]
目の前に、ハァハァと息を切らしている吉野がいた。


吉野「ハァハァ・・・
とりあえず、
公園でも行こう。」

私たちは公園へと歩き出した。

公園に着き、
ベンチに腰掛けた。


吉野「で、急にどうした?」

私「吉野に会いたくなったの。吉野が好き・・・」

沈黙になったかと思うと、
吉野は私を抱きしめ、
耳元でささやいた。

⏰:10/06/25 22:38 📱:F02A 🆔:S.3CzXck


#17 [歩美]
『なんだよ、それ・・・』

顔は見えなかったけど、
少し微笑んだような、
優しい声。

その瞬間、私は頭の中で
「いける」
と確信した。


私を抱きしめたまま、
吉野はなかなか離れなかった。だから私はそのまま告白した。香苗と別れてほしいと懇願した。



吉野はあっさり私を選んだ。

⏰:10/06/25 22:42 📱:F02A 🆔:S.3CzXck


#18 [歩美]
抱き合ったまま、
私と付き合うことになった吉野は、
その場ですぐに香苗に電話をかけた。

電話の向こうで、香苗はかなり拒んでいた感じだった。
5分ほどで、電話は終わった。

吉野「別れたから。」


目の前で別れてくれたことが、私に快感を覚えさせた。
優越感。
自分が勝ったんだ。


それから日が変わるくらいまで2人で愛を語らった。

⏰:10/06/25 22:45 📱:F02A 🆔:S.3CzXck


#19 [歩美]
色々話したけど、
香苗のことは一切話さなかった。聞きたくもなかった。

とにかく今は私が吉野の彼女なんだから。

私は勝ったんだから。


「夏休みはたくさん思い出作ろうね」

「ずっと一緒にいようね」

「大好きだよ」


そんなことを話した。


めでたく彼氏もできたし、
早くお姉ちゃんに浴衣を買ってもらおう。

⏰:10/06/25 22:58 📱:F02A 🆔:S.3CzXck


#20 [歩美]
家に帰って真っ先に真穂に電話をした。

もう寝ていた真穂は、
私の用件を聞くと大声で叫び、目が覚めちゃった♪
と自分のことのように喜んでくれた。

改めて真穂の友情を感じた。


真穂「あれだけ色々別れさせる方法考えたのに、こんなに簡単にいくなんてねーっ(笑)」


ほんとにそうだ。


女の涙に男は弱いって、
本当なんだって思ってしまった。

⏰:10/06/25 23:02 📱:F02A 🆔:S.3CzXck


#21 [歩美]
早速私と吉野はほぼ毎日デートして、
お姉ちゃんとお兄ちゃんに浴衣も買ってもらい、
祭りや花火大会も行けるだけ行った。


吉野の親友の《進藤》と、
進藤の彼女とダブルデートもした。


夏休み中とはいえ、
私と吉野が付き合ったこと=吉野と香苗が別れたことは、
すぐに同級生に広まった。


そして付き合ってすぐに私は長年呼び続けていたた
《吉野》を
名前の《新一》に変えた。

⏰:10/06/25 23:07 📱:F02A 🆔:S.3CzXck


#22 [歩美]
夏休みが終わり、
始業式。

香苗が私たちカップルをうらやむ目は何よりもおいしいものだった。


香苗は陰で私のことを悪く言っていた。
「彼氏を盗られた」だとか
「あいつは泥棒」だとか。
その噂を知った私はある日、
堂々と香苗に対して言った。


『とったんじゃなくて、
新一が私を選んだんじゃん』


そう。つまり、
あんたが負けただけ。


これが原因なのかはわからないけど、香苗は不登校気味になり、1年の間に自主退学した。

⏰:10/06/25 23:15 📱:F02A 🆔:S.3CzXck


#23 [歩美]
今となってみると、
私の
【別れさせ屋魂】
に火をつけたのは、
初めて付き合ったこの新一のせい。

新一があっさり私に乗り換えたせいで、
私はこの快感にハマってしまったんだと思う。


私は、
全ての初体験を新一に捧げた。
キスも、エッチも。

こうして高校1年の私は、
少し大人になった。

⏰:10/06/25 23:19 📱:F02A 🆔:S.3CzXck


#24 [歩美]
2≫無い物ねだり。


新一と付き合って8ヶ月。

3月のまだ寒い時期だった。


冬休みくらいから、
私はすでに新一に飽きていた。新一が私を束縛して、
私は自由が欲しくなった。

もうすぐ2年になる。
1年生と2年生だと、環境や心境も少し変わってくる。

会ってもいつも同じ。
新一の家に行ってエッチするだけ。
クリスマス以来、デートなんてほとんどしなくなっていた。


それでも新一が私を好きなのは変わりなかった。
その気持ちが重かった。

⏰:10/06/25 23:27 📱:F02A 🆔:S.3CzXck


#25 [歩美]
いつも通り、
学校が終わって新一の家に寄る。

新一「バイト?」

私「うん。そろそろ本気で探すつもりだからさ〜。」

周りも半数以上がバイトを始めていて、私もアルバイトがしたくなってた頃。

新一「だから無理。」

私「携帯代とか自分で払ってかなきゃなんないし!」

新一「じゃあ俺が働く!」


新一は私がバイトを始めることを拒否し続けていた。

⏰:10/06/26 01:32 📱:F02A 🆔:d3zQKY3A


#26 [歩美]
理由は、バカらしい。

『他の男と出会うから』
って。
だんだんイライラしてきた。
そこまで縛り付けられている苦痛から逃げたかった。


私「まじでいい加減にしてくんない?」


始めてキレた。
喧嘩しても、お互いあんまりキツい言い方なんてなかったけど、限界が来た。


限界=終わり。

⏰:10/06/26 01:37 📱:F02A 🆔:d3zQKY3A


#27 [歩美]
私「もう無理。別れて。」


別れを告げた私は、
必死にしがみついて引き止める新一を振り払って家に帰った。

鳴りっぱなしの携帯。
放置した。
あんまりにもしつこいから、
電源を切った。


晩ご飯の時も電源は切ったままで、寝る直前に電源を入れた。

ものすごいメールの数。

一応目を通してみた。

⏰:10/06/26 01:40 📱:F02A 🆔:d3zQKY3A


#28 [歩美]
「ごめんなさいm(_ _)m」

「大好きだから心配なんだ」

「電話出てよ・・・」

「もう嫌い・・・?」


どのメールも、
女々しくて、ヘコヘコしてて、なんだか情けなくてダサかった。
こんな男好きだったんだ・・・
と自分を責めた。

勝手な私。


でもそのまま無視を続け、
翌日学校内で別れ話をし、
私たちは終わった。

⏰:10/06/26 01:45 📱:F02A 🆔:d3zQKY3A


#29 [歩美]
真穂に一部始終を話した。
でも真穂は私を悪く言わなかった。
それどころか、
私の気持ちを理解してくれた。

真穂「じゃ、バイト見つけていい男探そっ!」

サバサバした性格。

そんな真穂には、
今いい感じの相手がいた。
地元で始めたコンビニのバイト先の先輩。
最近よくその先輩の話を聞いていたから、
余計にアルバイトに対して魅力を感じてた。

⏰:10/06/26 01:49 📱:F02A 🆔:d3zQKY3A


#30 [歩美]
私は春休みから始められるアルバイトを探し始めた。

高校生ができるアルバイトは、意外と限られていた。

その中で選んで決めたのが、
小さな居酒屋だった。
個人経営の、超アットホームな居酒屋。

電話をかけ、面接を向かえ、
なんと即採用となった。


《オヤジ》という店長と、条件などを相談した。


週4勤務
時間は5時半〜9時
テスト前でも休まない
この3つ。

⏰:10/06/26 01:56 📱:F02A 🆔:d3zQKY3A


#31 [歩美]
オヤジ「ほんなら明日から頼むわなぁ!」

関西出身のオヤジは、最初すごく恐いイメージがあった。

無事にバイトも決まって、
家族に報告すると、
まるで就職祝いかのように豪勢な夕食となった。


春休みを直前に、
ひとつのサヨナラと、
新しいスタートを切った。


学校では、新一と別れたことが広まったけど、新一は元気そうだった。

⏰:10/06/26 07:19 📱:F02A 🆔:d3zQKY3A


#32 [歩美]
春休みに入った。


私「生ビールお待たせしました!」

バイトは初めてのことが多すぎて大変だったけど、
春休みに入ってすぐに仕事は慣れてきた。

小さな居酒屋に、
ホールのバイトは全部で5人。その5人でシフトをまわしていた。

夜担当の人とはなかなか顔を合わすことなかったけど、
一度店で飲み会があって、
オヤジに誘ってもらって未成年の私も参加した。

⏰:10/06/26 07:24 📱:F02A 🆔:d3zQKY3A


#33 [歩美]
その飲み会で、夜担当のひとたちともようやく顔を合わすことができた。

高校生は私だけだったから、
みんな可愛がってくれたし、
うらやましがられたりした。
その中で特に私を気遣ってくれたのが
《せっちゃん》さん
という当時大学生の男性。
周りからせっちゃんと親しまれているようで、
話した感じちょっとSっぽい肉食男子。(笑)

年上ということと、
Sっぽい雰囲気が私をメロメロにさせてしまった。

お酒を飲んでいたからなおさらフワフワして、ずっとせっちゃんの横に居座った。

⏰:10/06/26 16:24 📱:F02A 🆔:d3zQKY3A


#34 [我輩は匿名である]
未成年が飲酒?実話ですよね?

⏰:10/06/26 16:31 📱:F906i 🆔:FnGTQ7cs


#35 [我輩は匿名である]
>>34
なんで飲酒に反応する?
実体験でも過去の話しだしノンフィクの違法話しなんか他のスレでもいっぱいあるだろww
気になさらず続きどうぞ

⏰:10/06/26 17:00 📱:P906i 🆔:hrCayX9s


#36 [我輩は匿名である]
>>35なんで飲酒に反応する?の質問にだけ回答すると"未成年の飲酒は法律で禁止されているから"ですよ?

⏰:10/06/26 19:26 📱:F906i 🆔:FnGTQ7cs


#37 [匿名]
高校生が調子こんで酒飲むな笑

⏰:10/06/26 19:29 📱:SH01A 🆔:8JCtm79g


#38 [我輩は匿名である]
>>36
bbs1.ryne.jp/r.php/novel-nf/9673/
ここでも違法な行為が記されてるんですがこれは、いいんでつか^^

別に養護したい訳じゃないから俺はレス自重しないが自治厨気取って無駄なレスは止めれwwやるなら徹底して言えwwwwじゃなきゃただの個人批判の粘着だろ

⏰:10/06/26 19:46 📱:P906i 🆔:hrCayX9s


#39 [我輩は匿名である]
>>36
bbs1.ryne.jp/r.php/novel-nf/9708/
ここも下がってるが違法行為はよ注意してくだしゃwwwwww

⏰:10/06/26 20:00 📱:P906i 🆔:hrCayX9s


#40 [我輩は匿名である]
>>36
bbs1.ryne.jp/r.php/novel-nf/9668/
見つけたwwwwww
ここの#10見てくれww
全く同じケース!
早く『未成年の飲酒は法律で禁止ですよ!』(キリッ
とか言って来てくらさいwwww

⏰:10/06/26 20:22 📱:P906i 🆔:hrCayX9s


#41 [我輩は匿名である]
P906気持ち悪いW熱くなりすぎ

⏰:10/06/26 20:55 📱:SH903i 🆔:Bo0luIpk


#42 [我輩は匿名である]
>>38-40頭悪そうに見えるからやめとけ

⏰:10/06/26 20:57 📱:N03A 🆔:X6MWQTqo


#43 [我輩は匿名である]
>>41
W←これなに?
>>42
中卒で童貞、ニートですがなにか?

⏰:10/06/26 21:01 📱:P906i 🆔:hrCayX9s


#44 [我輩は匿名である]
言っとくけど俺をあまりナメないほうがいいよ
vipでコテハンやってるしこのスレ潰すくらいの影響力は持ってるから
くだらないことで刺激して後悔しないようにね

⏰:10/06/26 21:08 📱:P906i 🆔:hrCayX9s


#45 [我輩は匿名である]
>>43
意味って(笑)多用してるお前なら意味分かるんじゃないの(笑)(笑)


哀れあげ

⏰:10/06/26 21:09 📱:N03A 🆔:X6MWQTqo


#46 [我輩は匿名である]
俺はこれw
お前これW
知らねーで使ってんのか?なに?皮肉で真似ちゃった訳?

⏰:10/06/26 21:14 📱:P906i 🆔:hrCayX9s


#47 [我輩は匿名である]
>>44絶対顔気持ち悪そう

ゆうてることが
引きこもりのオタク(笑)

⏰:10/06/26 21:18 📱:P10A 🆔:kVmyygn6


#48 [我輩は匿名である]
>>47
釣れたwwwwいまだこんなコピペに釣られるやつが居るとはwwwwwwwwww
vmz.jp/..
コピペにマジレス乙
m9(^Д^)

⏰:10/06/26 21:23 📱:P906i 🆔:hrCayX9s


#49 [我輩は匿名である]
迷惑なので言い争いはいい加減にしてください。

⏰:10/06/26 21:23 📱:T001 🆔:izmHusfA


#50 [我輩は匿名である]
>>49
>>38

⏰:10/06/26 21:28 📱:P906i 🆔:hrCayX9s


#51 [我輩は匿名である]
>>50
あたしは主さんの小説が読みたいからあなたたちのしてる言い争いは迷惑だって言ってるんです!
それを自治厨と言うならあなたはあたしから見たらただの荒らしです!

⏰:10/06/26 21:38 📱:T001 🆔:izmHusfA


#52 [我輩は匿名である]
>>51
いや…自治厨の下りじゃなくレスは、自重しないと書いてたのにレスする奴が居るから答えたまで

⏰:10/06/26 21:43 📱:P906i 🆔:hrCayX9s


#53 [我輩は匿名である]
>>52
あなたが挑発的なレスするから他の人がレスするんですよ!
自重してください!
あたしはこれを最後にここにはもうレスしませんから!

⏰:10/06/26 21:47 📱:T001 🆔:izmHusfA


#54 [我輩は匿名である]
じゃあ解った俺もレスは、自重しよう!
そのかわりに中傷した人が謝罪を主さんと俺にしたら自重する。
俺も悪のりして言い過ぎてすいませんでした!
主さんにもせっかく書いてたのに邪魔してすいませんでした!

後はキモいとか頭わるそうとか荒らしとか言った方々が謝りに来て下さい

⏰:10/06/26 21:53 📱:P906i 🆔:hrCayX9s


#55 [歩美]
もう荒れてしまいましたけど、私は気にせず書いていきますので、読んでくださってる方はどうかこれからもよろしくお願いしますm(_ _)m

⏰:10/06/26 22:55 📱:F02A 🆔:d3zQKY3A


#56 [歩美]
2≫無い物ねだり。〜続き〜



せっちゃんは、フワフワしてほろ酔いの私に対して、
誰が見てもあからさまな感じで口説き始めた。

せっちゃん「あゆちゃ〜ん、ほんとに彼氏いないの?」

私「いません。」

せっちゃん「まじでぇ〜?俺もいないよ〜。俺の女になるかぁ?(笑)」

周りも笑ってはいたけど、
だんだん私たち2人をほったらかしにし始めた。

⏰:10/06/26 22:59 📱:F02A 🆔:d3zQKY3A


#57 [歩美]
「勝手にやってくれ」

みたいな感じで。

ただオヤジは、
私を娘のように扱ってくれていたから、時々こっちを気にしてくれた。

でも私もフワフワだし、
たぶんせっちゃんもフワフワ。
だからあんまり他のみんなのことなんて気にならなかった。


当たり前のようにせっちゃんと番号を交換して、
もうカップルか!ってぐらいベタベタしていた。

お酒ってこわい。

⏰:10/06/26 23:03 📱:F02A 🆔:d3zQKY3A


#58 [歩美]
途中トイレに行った時、
この数時間のせっちゃんとの会話とかを思い返した。

私、
『俺の女になるか?』
ってフレーズがビシッと胸にささってる。
私ってもしかして、
亭主関白な男性が好き?

新一はそんなキャラじゃなかった。なんなら真逆に近い。

新一は刺激的じゃなかった。

今の私には刺激的な年上男性が合うはず!
って決めつけて、


この飲み会の帰り道にせっちゃんから告白されてOKしたんだ。

⏰:10/06/27 23:46 📱:F02A 🆔:dgTd7eVs


#59 [歩美]
あまりにもうまくいきすぎたせっちゃんとのスタート。

翌日目が覚めると昼になっていて、ふとせっちゃんとの交際スタートを思い出した。

私、彼氏できたんだっけ。

でもね、付き合った翌日1つ気付いたんだ。

せっちゃんは、
メールもくれてなかった。

新一はマメだったから、
付き合ったらすぐにメールの嵐だったのに。

まだ寝てるのかな・・・。

⏰:10/06/27 23:50 📱:F02A 🆔:dgTd7eVs


#60 [歩美]
結局夜になっても、せっちゃんからは何の連絡もなかった。

その日はバイト休みだったから、せっちゃんが勤務する10時より少し前にメールを送ってみた。


〈起きてますか??〉


送信後、すぐに着信がきた。


せっちゃん「今からバイトだけど、どした?」


えっ・・・???
ど、どしたって・・・ナニ???

⏰:10/06/27 23:55 📱:F02A 🆔:dgTd7eVs


#61 [歩美]
まさかまさか、
昨日の告白を覚えてないとかっっ!?
酔った勢いってやつ!?


私「ど、ど、どーもしないよぉ〜(笑)」


せっちゃん「なんだよそれ(笑)今からバイトだし、また終わったら連絡する!」

一方的に電話は切れ、
私は意味不明状態。

これって、
付き合ってない感じか??

ひとまず晩ご飯を食べに降りて、お風呂に入ってじっくり考えた。

⏰:10/06/27 23:58 📱:F02A 🆔:dgTd7eVs


#62 [歩美]
もしせっちゃんが昨日のことを覚えていないなら、
まだそんなに好きじゃないし私も忘れてしまおう。

覚えているならそれでいい。


お風呂から上がると、
せっちゃんから1通メールが来てた。


〈今日夜中ちょっと会お〉

えっ?
まさかまさか早速お別れ話でっか??(笑)



夜中1時に、
こっそり家を抜け出した。

⏰:10/06/28 00:01 📱:F02A 🆔:9jyYKOic


#63 [歩美]
近くの公園で待ち合わせた。

ここは、
新一と付き合った思い出の場所だ・・・。

せっちゃんは原付に座ったままで、私はベンチに腰掛けた。


せっちゃん「とりあえず、
昨日言ったことはマジだから。」

私「昨日言ったこと?」

せっちゃん「俺の女になってくれって。」

私「・・・覚えてないのかと思った。」

せっちゃん「んなわけねーだろ(笑)」

⏰:10/06/28 00:07 📱:F02A 🆔:9jyYKOic


#64 [歩美]
覚えてくれてたみたいで、
とりあえず一安心。

せっちゃんは、
あんまりメールとか連絡はマメじゃないって言った。

私は少しそこが気になったけど、それ以上に、せっちゃんのことをもっと色々知りたかった。

だから、大学生で遅くまでバイトしてるせっちゃんには、
いつもどこか遠慮してしまっていた。
会いたいとも言えない。
もっと話したいとも言えない。

付き合って2週間くらいで、寂しさが溢れてきた。

⏰:10/06/28 00:10 📱:F02A 🆔:9jyYKOic


#65 [歩美]
春休みが明けて、
仲のいい友達には彼氏ができたことを一応報告した。

と同時に、
寂しいってことも話した。

相談しながら自問自答していた。そういえば私って、せっちゃんのことほとんど知らない。

まだ2回くらいしか2人で会ってないし、
しかもキス止まり。


次にせっちゃんと会った時、
私は色々不満だったことを泣きながら明かしてしまった。


せっちゃんは、
「わかった。とりあえずゆっくり話せるとこ移動しよ。」
と私の手を握った。

⏰:10/06/28 00:19 📱:F02A 🆔:9jyYKOic


#66 [歩美]
せっちゃんのバイク(二人乗り可)にまたがって、しばらくすると、そこはホテル街だった。
行ってみたいとは思っていたけど、まさかこんな日に来るとは思ってもいなかった。

せっちゃんは慣れた感じですぐに部屋を選び、エレベーターに乗り部屋に入るようにうながされた。


せっちゃん「さて。
まぁあゆも座れよ。」

言われた通りソファーに座ると、いきなりせっちゃんは抱きついてきた。


「ごめんな。
寂しい思いさせて。」

⏰:10/06/28 01:04 📱:F02A 🆔:9jyYKOic


#67 [歩美]
せっちゃんらしくない行動だった。
いつものせっちゃんはそんな人じゃない。
でも、なんだか嬉しくてまた涙が出てきた。

せっちゃんは私の涙をパパっと拭いながら、
「泣くな(笑)」
って言った。
その少し冷たいとこがせっちゃんらしい。
でも、こんな時くらいもっと優しくしてほしかった。

そのまま私の不満に対して話し合うことはなく、
初めてせっちゃんとエッチした。


新一のやり方と全然違った。

⏰:10/06/28 01:08 📱:F02A 🆔:9jyYKOic


#68 [歩美]
せっちゃんは終わったらすぐ煙草を吸って、イチャイチャも会話もないままシャワーを浴びに行った。

一気に孤独を感じた。
なんだか自分が惨めだった。


新一に、
会いたくなった・・・。


せっちゃんと付き合ってから、新一のことを思い出すことが増えた。

新一に飽きたのは私のくせに。束縛がうっとうしくて、
自由が欲しくて、新一と真逆なせっちゃんと付き合ったのに。

⏰:10/06/28 01:11 📱:F02A 🆔:9jyYKOic


#69 [歩美]
でも私はその気持ちをグッと押し殺した。

今は、せっちゃんが好き。
もちろんそれは嘘じゃないから。側にいたいと思うから。


ホテルを出ると、
せっちゃんはバイトがあるからと言って私を送って帰っていった。

なんて呆気ないんだろ。



せっちゃんと付き合ってることは、バイト先のオヤジもみんな知ってた。

⏰:10/06/28 01:14 📱:F02A 🆔:9jyYKOic


#70 [歩美]
バイトで一緒に入ることが多い《シゲ》さん(男性)に、せっちゃんとのことを相談した。

シゲさんはせっちゃんと同い年だけど、フリーターだから夕方も夜もローテーションしてる。せっちゃんとも仲良し。

私が不満に感じてることを、
あれこれ話した。


シゲさんは私に言った。

『それは無い物ねだりだ。』


無い物ねだり・・・
言われて図星だった。
確かにそうだ。

⏰:10/06/28 01:17 📱:F02A 🆔:9jyYKOic


#71 [歩美]
新一といると、
束縛されない自由
が欲しくなった。

自由になると、
刺激が欲しくなった。

せっちゃんといると、
刺激より安心が欲しくなった。安心というより、
優しくて私を愛してくれた、
新一が欲しくなった・・・。


無い物ねだりだ。

ただのワガママだ。


私「でもねシゲさん。
本当にせっちゃんのこと好きなんだよ。」

⏰:10/06/28 01:22 📱:F02A 🆔:9jyYKOic


#72 [歩美]
シゲさんは少し黙って、
オヤジが話を聞いていないか確認したあと、
小声で私に言った。

シゲ「せっちゃんにはな、歩美ちゃん以外に気のある女がいると思うんだ・・・」

私「・・・え・・・?」

シゲ「いやっ、
二股とかではないんだ。
元カノを忘れてないんじゃないかと思うんだ・・・。」


初耳だった。

せっちゃんとお互い元恋人の話なんてしたことないし。

⏰:10/06/28 01:27 📱:F02A 🆔:9jyYKOic


#73 [歩美]
そう言えば、付き合ってすぐに気になってたことがあった。

せっちゃんは一人暮らしだって言ってたのに、一度も家に入れてくれたことがなかった。

それは元カノと何か関係してるのか、シゲさんに聞いてみると、案の定。

シゲ「たぶん、
元カノの物とかそのまんまなんじゃねーかな・・・
半同棲してたし。」


は、半同棲・・・。


どん底まで凹んだ。

⏰:10/06/28 17:01 📱:F02A 🆔:9jyYKOic


#74 [歩美]
シゲさんに聞いたことをまとめると、

せっちゃんは約1ヶ月前まで年上彼女(想像だけど超美人)と半同棲していた。
せっちゃんが卒業したら結婚の約束までしていたとか。
でも色々あって別れてしまって、でもせっちゃんには未練があって、元カノの帰りを待ってる疑惑。

私と付き合ったのは、
元カノを忘れるため・・・?


悲しさもあったし、
悔しさや怒りもあった。

でも、別れたくない私は、
シゲさんから何も聞かなかったことにして胸にしまった。

⏰:10/06/28 17:05 📱:F02A 🆔:9jyYKOic


#75 [歩美]
絶対にせっちゃんを渡したくなかった。

だから、せっちゃんがもっと私を好きになってくれるように努力しようと決めた。
純粋な高校2年生だった。


シゲさんに相談してから、
今まで以上にせっちゃんに対して遠慮をするようになった。

でも、それを知ってか知らずか、日に日にせっちゃんの態度が変わってきた。


やっと私を愛してくれるようになったような。

⏰:10/06/28 17:08 📱:F02A 🆔:9jyYKOic


#76 [歩美]
私に会いたいからと1時間も早くバイト先にきたりした。


私は自分が優位に立ったようないい気分になっていった。


夏休みになると、

「心配だから海とか行くな」
とか、
「ナンパされたらすぐ電話しろ」
とか、今まではなかった独占欲も出てきた。

柄にもなく、
記念日にメールをしてくるのが当たり前になり、
嫌いって言ってたプリクラも大好きになった。(笑)

⏰:10/06/28 17:11 📱:F02A 🆔:9jyYKOic


#77 [歩美]
でも、私の目標はせっちゃんの家をクリアすること。
つまり家に入ること。

付き合って3ヶ月が経ったけど、まだ家には呼ばれていなかった。

でもこの3ヶ月で、せっちゃんのことは色々わかってきた。
バイトはオヤジの店だけじゃなく、引っ越しのバイトや夜中のカラオケもしていた。
家賃や生活費のために、それくらい働かなきゃいけないって。

疲れてるはずなのに、
せっちゃんは週に5日は必ず私に会いに来た。

⏰:10/06/28 17:15 📱:F02A 🆔:9jyYKOic


#78 [歩美]
せっちゃんが大学の飲み会って言っても、私は嫌な顔1つしなかった。
愛されてる自信がでてきてたから平気だった。
飲み会の後は必ず私に会いに来てくれたし、

せっちゃんは、
最初とは全く違う彼氏になってくれた。
私が理想とした彼氏。
元カノ絡み以外は、
本当に文句もなかったし、
いい彼氏だった。


なのに、
付き合って5ヶ月になる頃――。
私たちの何かが狂った。

⏰:10/06/28 17:19 📱:F02A 🆔:9jyYKOic


#79 [歩美]
私「なんでダメなの!?」

せっちゃん「嫌だから。」

小学校の同窓会のお知らせがあって、私は行きたいとせっちゃんに話した。

せっちゃん「まだ何年かしか経ってねぇーんだから行かなくてもいいだろ。」

私「・・・。」


1度は諦めた。


でも、日にちが迫ってきた時に気付いた!
同窓会の日は、
せっちゃんに先輩の結婚式という大切な予定があって、
実家に帰る!

⏰:10/06/28 17:23 📱:F02A 🆔:9jyYKOic


#80 [歩美]
実家に帰る&実家に一泊と言っていた。

・・・バレない。
行ける!!!

私は同窓会に参加の返事を出し、せっちゃんには内緒で行くことにした。



真穂「てか、バレたらまじ笑うからね〜(笑)」


バイトがない放課後、
今日は真穂と2人でマックでデート。
同窓会は真穂も参加する。
せっちゃんに黙って行くと話した。

⏰:10/06/28 17:29 📱:F02A 🆔:9jyYKOic


#81 [歩美]
私「せっちゃんだって元カノのこと隠したまんまだし、これでおあいこじゃん(笑)」

真穂「まぁね。それにしてもせっちゃんは変わったね〜。」

真穂には全て話してる。
だっていつでも私の味方でいてくれるもん。

真穂「楽しみだね、同窓会。」

同窓会に行きたかったのは、
みんなに会いたいってのももちろんあったけど、
小学校の時に初恋してた島田くんに久しぶりに会いたかったから。
島田くんは6年生で転校しちゃった超男前の子。

⏰:10/06/28 17:34 📱:F02A 🆔:9jyYKOic


#82 [歩美]
ほとんどが同じ中学に行ったなじみの同級生だけど、

島田くんみたいに途中で転校しちゃった子が何人かいて、
転校した子の同窓会の出席率もいいらしい。

だから同窓会に向けて私は張り切っていた。

せっちゃんにはバレないようにしながら。

同窓会は土曜日。
せっちゃんも土曜日が結婚式。金曜日から帰省して、日曜日に帰ってくる。
土曜日は結婚式のあと2次会や3次会があるって言ってたからそんなに連絡もないはず。

⏰:10/06/28 17:38 📱:F02A 🆔:9jyYKOic


#83 [歩美]
そして金曜日。
せっちゃんを駅までお見送りしていた。


せっちゃん「明日ちゃんと家にいろよ?
同窓会行ったら殺すから。」

って念押しされた。

殺されちゃうよ私(笑)

私「わかってます。」

せっちゃん「じゃあな。」


せっちゃんを乗せた電車は出発しんこーう。
私の自由な時間もスタート。

⏰:10/06/28 17:42 📱:F02A 🆔:9jyYKOic


#84 [歩美]
金曜日はバイトがあった。


オヤジ「せっちゃんが実家帰って寂しないかぁ?(笑)」

私「あはは。(全然寂しくないです・・・なんて言えない)」


シゲ「うまくいってるみたいだな♪」

私「シゲさんっ!
その節はお世話になりました♪(笑)」

シゲ「いつの間にかせっちゃん、歩美ちゃんにメロメロだぞっっ♪俺と夜入っても歩美ちゃんとのノロケ話ばっか!(笑)」


え、そうだったんだ。

⏰:10/06/28 19:07 📱:F02A 🆔:9jyYKOic


#85 [歩美]
シゲさんからそんなこと聞いて、明日の同窓会行くことにすごく罪悪感があった。

でも、行きたいし。
てか、行くし。


バイトが終わって、
家に帰った。

お風呂はいつもより長かった。女子には色々あるから(笑)


明日は6時に小学校前に集合。みんなで晩ご飯を食べて、
カラオケに行く。

それまで真穂や、
地元の幼なじみ女子で集まって遊ぶ約束だった。

⏰:10/06/28 19:13 📱:F02A 🆔:9jyYKOic


#86 [歩美]
――土曜日。

朝からせっちゃんはメールと電話をしてきた。

心配されて嬉しいはずが、
「うっとーしい」
としか思えなかった。
それが無い物ねだりであって、私のワガママなのはよくわかってた。


昼1時に真穂たちと待ち合わせて、いつものようにマックに入った。

それぞれが彼氏の話や、
バイトの話。
女が集まるといつまでも喋ってられる。

⏰:10/06/28 20:39 📱:F02A 🆔:9jyYKOic


#87 [歩美]
3≫欲張り。


「『久しぶりー!!』」

6時になり、
小学校前にぞろぞろと同級生が集まった。
全部で40人いるらしい。

店はすでに予約してあって、
みんなで移動した。


道中、私は声をかけられた。
振り返ると島田くんだった。
相変わらず男前♪♪

島田「歩美超キレイになったな!やっぱ女は変わるなっ!」

初恋の人にそんなこと言われて喜ばない奴はいない。

⏰:10/06/28 20:43 📱:F02A 🆔:9jyYKOic


#88 [歩美]
私が島田と話しながら歩いていると、真穂たちはさりげなく私たちと距離をあけて歩いた。

島田が初恋の相手ってみんな知ってる。
私に彼氏がいることも知ってる。
ほんっと、真穂を筆頭に小悪魔な女の集まりだ。(笑)


店に着くと、
とりあえず男女離れて座った。

あちこちで小学校時代の懐かしい話が飛び交う。

お酒が飲めないことをブーブー言い出す子もチラホラ。

⏰:10/06/29 00:57 📱:F02A 🆔:OnsNRxhw


#89 [歩美]
食事を終え、
どうしても飲みたい子たちが、1番ふけ顔の同級生にお酒を買いに行かせて、
小学校近くのちょっとした広場で飲み始めた。

お酒を飲まない子たちは、
散らばってそれぞれ話し込んだり、缶けりとかしてた。


私や真穂たちはお酒グループで、どんちゃん騒ぎをしていた。

1時間ほどして、
カラオケに移動した。


門限がある子は帰っていった。

⏰:10/06/29 01:01 📱:F02A 🆔:OnsNRxhw


#90 [歩美]
真穂「歩美、せっちゃん大丈夫なの?」

真穂が小声で聞いてきた。

6時以降、せっちゃんから着信もメールもなかった。
だからせっちゃんの存在をすっかり忘れていた。

私「たぶんせっちゃんも二次会とかで盛り上がってるんじゃないかな?」

気楽だった。


カラオケをしてかなり盛り上がってきた時、ふと携帯を見ると着信やメールがかなりあった。全部せっちゃんからだった。

⏰:10/06/29 15:20 📱:F02A 🆔:OnsNRxhw


#91 [歩美]
〈超酔っぱらった〜〉

〈歩美愛してる

〈なんで電話出ねぇの?〉

〈もう寝たのか?〉


私は寝たことにして、
一切返信しなかった。


カラオケで、
島田と隣同士になり、お互い体くっつけて一冊の曲本を見合っていた。

トイレに行った時、
島田に外に出ようと言われた。
私は島田とこっそりカラオケの外に出た。

⏰:10/06/29 15:25 📱:F02A 🆔:OnsNRxhw


#92 [歩美]
島田は酔っていたみたいで、
いきなりキスしてきた。

抵抗もしない私。

島田を自分のモノにしたくて、彼氏もいないと嘘をついた。
その結果、連絡先を交換して、一気に付き合う前提みたいになった。

でも、さすがにまずい。
今付き合ったら私は二股になる。そんな勇気はなくて、

「まだ再会したばっかだし!」
ってひとまずお付き合いをストップした。


島田は私のモノになる。

⏰:10/06/29 15:29 📱:F02A 🆔:OnsNRxhw


#93 [歩美]
島田と付き合う気になった私は、まずカラオケに戻り、真穂を呼び出して抜け出した間の一部始終を話した。

真穂「まじでっ?歩美モテ期じゃん!(笑)うらやまし♪
せっちゃん捨てるの?」

私「捨てるのもなぁ〜・・・」


最低な会話。(笑)

真穂「二股は?」

私「せっちゃんにバレたら私殺されるって(笑)」


まぁ、ほどほどにせっちゃんとサヨナラしよう。

⏰:10/06/29 15:33 📱:F02A 🆔:OnsNRxhw


#94 [歩美]
島田を選んだのは単純に外見判断だった。
島田のほうが男前。
島田のほうが私のタイプの顔だったから。

ちょうどせっちゃんに飽きていたし。

でも、シゲさんには申し訳ないな。あんなに相談乗ってくれたのに。

せっちゃんと別れるには、
まだ一歩踏み込めそうにないと気付いた。



「『お疲れーーー!!!』」


朝、解散した。

⏰:10/06/29 15:36 📱:F02A 🆔:OnsNRxhw


#95 [歩美]
日曜日はせっちゃんとデートの約束があったから、
帰ってお風呂に入って、
メールをした。

〈昨日寝ちゃってた(>_<)〉

メールはすぐに帰ってきた。

〈今帰りの新幹線だから駅までお迎え来てくれる?〉


もう帰ってきてるんだ・・・
寝れないじゃん・・・

〈わかった〉


結局一睡もせず、
用意をして駅へ向かった。

⏰:10/06/29 19:06 📱:F02A 🆔:OnsNRxhw


#96 [歩美]
駅でせっちゃんを待ってる間に、携帯にロックをかけた。

いつ島田から連絡があるかわからない。
いつもはカバンに入れてる携帯を、ポケットに入れた。


せっちゃんが帰ってきて、
朝ご飯を食べに行った。
結婚式が相当良かったみたいで、ずっと結婚式の話ばかりしていた。

私はどこか上の空だった。
頭の中には、せっちゃんじゃない人がいたから。


せっちゃん「歩美?聞いてる?」

⏰:10/06/29 19:10 📱:F02A 🆔:OnsNRxhw


#97 [歩美]
私「えっ?」

せっちゃん「だから、うち来るか?って。」


ッッッッ!!?

うち!?せっちゃん家!?
まさかこのタイミングで目標クリア!?(笑)


別れる方向でいた私を、
せっちゃんは自宅に招いた。


せっちゃん「散らかってるけど。」

せっちゃんが部屋の鍵を開け、中に入れてもらった。

⏰:10/06/29 19:15 📱:F02A 🆔:OnsNRxhw


#98 [歩美]
本当に散らかっていた。(笑)

食べた物がそのままってことはなかったけど、
服やらパンツやらが散らばっていて、
教科書やルーズリーフが積み上げられていた。
さすが学生の一人暮らし。

ワンルームで、ほとんど黒か茶色が多いなか、
ちらほら赤やピンクの物が混じっていた。
きっと元カノの好みなんだろうな。
小さな加湿器とか、鏡とか。


ベッドには、枕が2つ・・・。

⏰:10/06/30 02:52 📱:F02A 🆔:eeXSZYmM


#99 [歩美]
シゲさんから半同棲していた元カノの存在は聞いていたけど、せっちゃんからは相変わらずなにも聞いてないから、
私もあえて触れずにいた。

せっちゃんは私を座らせると、お茶を出してくれた。

あんまりキョロキョロもできず、ひたすらお茶の入ったコップを凝視していた。


せっちゃん「なっ?散らかってるだろ?(笑)」

私「かなりね。(笑)」


そして進められるまませっちゃん好みの音楽を聞かされ、
せっちゃんの卒業アルバムを見たりした。

⏰:10/06/30 02:55 📱:F02A 🆔:eeXSZYmM


#100 [我輩は匿名である]
>>1-50
>>50-100

⏰:10/06/30 23:46 📱:W62SH 🆔:GqtkQYcg


#101 [歩美]
しばらくまったりしていたら、突然せっちゃんが抱きついてきた。
あんまりにも急で、
私はそのまま押し倒された形になった。


せっちゃん「今から話すこと、真剣に聞いてくれるか?」

いいえ。なんて言えるわけもなく、勢いに圧倒されて首をタテに振った。


せっちゃんはようやく話してくれた。
この部屋で、元カノと一緒に暮らしていたことを。
そして、私と付き合った時はまだ元カノが好きだったことも。

⏰:10/07/01 00:08 📱:F02A 🆔:Kjt9WnB6


#102 [歩美]
知ってたけど、
知らなかったフリを通した。

部屋を見て、
ある程度予測もできたけど、
何も気付いてないフリを通した。


せっちゃん「でも今は真剣に歩美のことが好き。まじで。
こんなこと聞いて、
俺のこと嫌いになった・・・?」


私は首を横に振った。

同時に、内心で同窓会に行ったことに罪悪感を覚えた。

⏰:10/07/01 00:10 📱:F02A 🆔:Kjt9WnB6


#103 [歩美]
真っ直ぐ私の目を見て話すせっちゃんに、
申し訳なかった。


島田とはこれ以上ダメだ。
この時は本当にそう思った。
せっちゃんだけでいい。
本当にそう思った・・・。


元カノと愛し合ったベッドに私を寝かせるせっちゃん。

私は嫌だよ。
こんなベッドで愛されたくなんかないよ・・・。



せっちゃんを拒んだ。

⏰:10/07/01 00:13 📱:F02A 🆔:Kjt9WnB6


#104 [歩美]
せっちゃんは、
なんで?
みたいな顔をしたから、正直に嫌だと言った。

私「せっちゃんのことは好きだけど、この部屋は嫌い・・・。」

気まずい雰囲気になった。
重い空気。
せっちゃんは何も言ってくれなかった。


私は勝手に部屋を飛び出し、
ちょっと追いかけてくれるのを期待しながら家路についた。

せっちゃんはいつまで経っても追いかけてくれなかった。

⏰:10/07/01 00:16 📱:F02A 🆔:Kjt9WnB6


#105 [歩美]
私の方が悪いことしてるのに、せっちゃんがそれを知らないのをいいことに、
自分の独占欲だけを主張してしまった。

やっぱりせっちゃんが好き。

だからこそ元カノとの思い出があるあの部屋が許せない。
あのベッドで平気で私を抱こうとしたことが。


そんな複雑な心境から逃げたかった。
少しでも気を紛らわせて、
ラクになりたかった。


そして私は島田を利用した。

⏰:10/07/01 08:29 📱:F02A 🆔:Kjt9WnB6


#106 [歩美]
島田にメールした。

すぐに返事がきた。

島田とメールしていれば、
せっちゃんからの連絡がなくてもなんとなく平気だった。

そのまま夜になり、
ようやくせっちゃんからメールがきた。


〈本当にごめん。
もう無理か?〉


・・・正直迷った。

真っ白になるべきか、
まだ真っ白にしないべきか。

⏰:10/07/01 08:33 📱:F02A 🆔:Kjt9WnB6


#107 [歩美]
せっちゃんへの返信を考えてる間も、島田からメールはくる。

私は決意してしまった。


『バレなきゃいいや』
って。


せっちゃんとあっさり仲直りした。せっちゃんは
「そのうち引っ越すから!」
と約束してくれた。
そこまで?って思われるかもしれない。でも私は当然だと思った。
私のこと好きならそれくらいしてよって。
本当、ガキだった。

⏰:10/07/01 08:37 📱:F02A 🆔:Kjt9WnB6


#108 [歩美]
それからも島田とコソコソと連絡を取り合っていた。

ご飯に誘われて、
同窓会以来初めて2人で会うことになった。


私は賭けに出てみた。

私「実は、
彼氏がいるんだ・・・。」

島田はびっくりしていたけど、意味ありげに「やっぱり」と言った。
これで島田が引くのかどうか賭けた。



島田はあっさり引いた。

⏰:10/07/01 08:40 📱:F02A 🆔:Kjt9WnB6


#109 [歩美]
あまりにあっさりと、
「お幸せにね」
と笑顔で言われ、

なんか納得いかなかった。(笑)

でも、その日以来島田と連絡は取らなくなった。


せっちゃん一筋に戻った。


それで一件落着のはずなのに、せっちゃんを本気にさせた自信や、
浮気をしてしまったこととか、色んなことが起きた後の一筋は、あまりにつまらなかった。

⏰:10/07/01 08:43 📱:F02A 🆔:Kjt9WnB6


#110 [歩美]
人間は欲を出す。

欲を出しすぎて自滅する。

私は特に欲張りだった。

彼氏も横に置いてたい。

でもそれだけじゃ足りない。

彼氏以外にも、
私を愛してくれる人が欲しかった。

『彼氏がいてもいい。』

そう思われたかったし、
そう言われたかった。


欲張りでワガママになった私は、これから落ちるとこまで落ちる。

⏰:10/07/01 08:53 📱:F02A 🆔:Kjt9WnB6


#111 [歩美]
4≫壊す快感。


――クリスマスが近づいてきた。街はすっかり派手なイルミネーション。
カップルがイヤミな程、
やたらと目に付く。

・・・
っていう私もカップル。(笑)


クリスマスは始まりと終わりが激しい時期。

1人が寂しくて誰かと2人になりたがる始まりと、
別の人と聖なるクリスマスを過ごしたくなる終わり。
一概には言えないけど、
この二パターンは多い。

⏰:10/07/01 08:59 📱:F02A 🆔:Kjt9WnB6


#112 [歩美]
私「なにしてんの?」

新一「おぉっ、
びっくりした。
歩美か。」


新一と久しぶりに学校以外でバッタリ会った。
親友の《進藤》の家に行く途中だった。


そのまま道端で話し込んだ。


私「進藤くんも元気ぃ?
付き合ってた頃よくWデートしたよねっ!」

新一「そうだな・・・。」

⏰:10/07/01 09:04 📱:F02A 🆔:Kjt9WnB6


#113 [歩美]
私「楽しかったよね・・・」


すでに私は壊しにかかっていた。

新一には今他校に彼女がいる。それなりに男前だし、
元々モテるもん。


新一「歩美も彼氏いるんだろ?俺と話してるとこ見られたら、ヤキモチやくんじゃねぇの?(笑)」


私「ないない!
私、愛されてないし・・・。」


もちろんウソ。
ただ新一の気を引きたかっただけ。

⏰:10/07/01 09:08 📱:F02A 🆔:Kjt9WnB6


#114 [歩美]
新一「えっ?うまくいってねーの・・・?」

ひどい言い方だけど、
新一はちょろい。
情にもろいというか、
やっぱり私を特別視してくれているのが伝わってきた。


このまま押せば、
すぐ転がるって自信があった。

私「クリスマスも会ってくれないかもだし、超寒い冬だよ〜っ(笑)」


新一の態度や反応が面白くて仕方なかった。

⏰:10/07/01 09:11 📱:F02A 🆔:Kjt9WnB6


#115 [歩美]
クリスマスはしっかりせっちゃんと予定がある。
でも、
今は新一を振り回して
満足したかった。


私「新一はうまくいってるんでしょ・・・?」

わざと悲しそうに言った。

新一「えっ、・・・あ、あんまり・・・。」


『転がった』


新一の返答で確信した。

⏰:10/07/01 19:02 📱:F02A 🆔:Kjt9WnB6


#116 [歩美]
新一はその後、
進藤の家に向かっていった。

案の定、
その日の晩に新一からメールがきた。

〈俺、
やっぱり歩美が好きだ・・・〉

やった。

根が真面目な新一のことだから、すぐに彼女とは別れてくれるはず。
そして例え私が
「付き合えない」
って断ったところで、
新一はすぐには私を忘れられない。

⏰:10/07/01 21:31 📱:F02A 🆔:Kjt9WnB6


#117 [歩美]
突然別れを告げられる彼女のことを想像すると、
優越感でたまらなかった。


新一はその日のうちに彼女をフった。
バカな男。


もちろん私は新一と復縁する気はない。
私にはせっちゃんがいる。

欲しいのは、
保険。
いつでも私を受け入れてくれる逃げ場所。


私は本当に最低だ。

⏰:10/07/01 21:40 📱:F02A 🆔:Kjt9WnB6


#118 [歩美]
新一にはこう言った。

「好きだけど、今すぐ新一と戻る気はないの。でも新一を誰かにとられるのは絶対嫌!」
って。

新一はこう答えた。
「じゃあずっと待ってる。」


欲しかった答え。
私を満足させてくれる最高の答えだった。



こうしてクリスマス直前、

私は簡単に
新一カップルを壊した。

⏰:10/07/01 21:43 📱:F02A 🆔:Kjt9WnB6


#119 [歩美]
快感だった。

とにかくそれだけ。

人の不幸はおいしい。
私の場合、
恋愛の不幸に限ってだけど。


特に仲良くない同級生も、
クリスマス直前で、
彼氏や彼女とサヨナラした子が何人かいた。

そんな話を聞いては、
内心嬉しかった。


そして、
私が次に自分の手で壊したくなったのは、
友達だった。

⏰:10/07/01 23:49 📱:F02A 🆔:Kjt9WnB6


#120 [歩美]
5≫代償。


次に壊したくなったのは、
《亜里沙》という友達。
高校は違うけど、
地元で仲のいい子。

昔から私はいつも亜里沙に負けていた。
何においても。
顔も可愛いし、頭もいいし、
男女共にウケがいい。
仲良くしていたけど、
いつも心の中では「うざい」って思ってた。


――久しぶりに地元メンバーで集まった日。

⏰:10/07/01 23:54 📱:F02A 🆔:Kjt9WnB6


#121 [歩美]
クリスマスが終わり、
冬休みに入っていたその日は、みんな彼氏の話で盛り上がっていた。

ただ亜里沙だけは、
複雑な恋愛状況だった。

彼氏はいない。
彼氏みたいな相手はいる。

その相手は、
地元で有名なチャラ先輩。
《拓海先輩》
あまりに男前なチャラ先輩だから、ワンナイトラブだとしても、女子にとってはうらやましい存在。

そんな拓海先輩と、
亜里沙はセフレみたいな状況だった。

⏰:10/07/01 23:58 📱:F02A 🆔:Kjt9WnB6


#122 [歩美]
私「いや、セフレでもうらやましいし!(笑)」

みんなにそう言われて、
亜里沙はちょっと天狗になった。

私「ってか、亜里沙かわいいんだし、告ったら???」

プレッシャーをかけた。


今回は、
カップルじゃないけど、
亜里沙と拓海先輩との縁を切らせたかった。
亜里沙のためでもない。
亜里沙は拓海先輩に本気だったから、思い切り傷ついてほしかっただけ。

⏰:10/07/02 00:02 📱:F02A 🆔:P25j35mE


#123 [ゆん]
今も別れさせ屋やってんの?

⏰:10/07/02 00:23 📱:P701iD 🆔:w.pfnNaY


#124 [我輩は匿名である]
くだらん

⏰:10/07/02 00:58 📱:W62P 🆔:COUcTxvg


#125 [774ch]
読んでます
これからも楽しみにしてます

⏰:10/07/02 01:07 📱:D904i 🆔:fSkLiBL2


#126 [歩美]
拓海先輩にはいくらでも女はいる。
私のお兄ちゃんが仲良いから知ってる。
拓海先輩が亜里沙1人にしぼるはずがない。


私「告っちゃえ♪」

私に続き、
他の女子も背中を押した。


亜里沙「う、うん・・・♪」


翌日、亜里沙から一斉送信のメールが届いた。


〈ダメだったぁ〜

⏰:10/07/02 01:30 📱:F02A 🆔:P25j35mE


#127 [歩美]
やっぱり。
と私は思った。

心配してるフリをして、
亜里沙に電話をかけた。


亜里沙「やっぱり拓海先輩は亜里沙のこと好きじゃなかったみたい・・・。」


ひたすら失恋に凹む亜里沙。
ざまぁみろって思った。


期待どおり、
それから亜里沙のところに、
拓海先輩からの連絡はなくなった。

⏰:10/07/02 01:33 📱:F02A 🆔:P25j35mE


#128 [歩美]
この際、とことん追い詰めようと考えた。

私「私のお兄ちゃん、拓海先輩と仲良いから私からも言ってあげようか?」

亜里沙「え?」

私「時々だけど家に来たりするし、亜里沙が拓海先輩のことを本当に好きだって私からも話してあげるよ!」

亜里沙「でも・・・」

私「こういうのって、又聞きの方が嬉しいんだよ♪」

亜里沙「そっか!じゃあ歩美、お願いっっっ!!」

⏰:10/07/02 01:37 📱:F02A 🆔:P25j35mE


#129 [歩美]
私は、亜里沙のことをお兄ちゃんに話した。
面倒くさがりのお兄ちゃんは、「そんなのお前が言えよ」
って言った。
だからお兄ちゃんに拓海先輩の連絡先を聞いた。

狙い通り。


私は早速、
拓海先輩に電話をかけた。

拓海先輩「もしもし?」

私「あっ、急にすみません。
優の妹ですけども。」

拓海先輩「えっ!?あゆちゃん?なになにどーした!?」

⏰:10/07/03 00:54 📱:F02A 🆔:ocKpzddI


#130 [歩美]
拓海先輩と直接会話なんてしたことないし、
家に来てても挨拶程度だったのにさすがチャラ男。
記憶力もノリもハンパなかった。(笑)


私「あのー、
亜里沙ってわかります?」

拓海「亜里沙?
あっ、松田?」

私「そうです!その亜里沙から頼まれたんですけどね、(ウソ)拓海先輩とどうしても付き合いたいから私からも言ってって言われたもんで・・・」

↑亜里沙が聞いたら驚くようなウソだった。

⏰:10/07/03 00:58 📱:F02A 🆔:ocKpzddI


#131 [歩美]
拓海先輩「あっ、そうか。
あゆちゃん、アイツと同い年か。わりぃなー巻き込んで(笑)
丁重に断ったんだけどなぁ・・・。」

私「そうなんですか・・・。
理由ってなんですか?
もちろん亜里沙本人には言わないですよ!(てか、私が聞きたいだけだし)」

拓海先輩「実はさ、
俺、彼女いるんだ。
まっ、遠距離なんだけどね。
だからちょっと遊んでしまったって感じでさ〜・・・。」


そうだったんだ。
チャラ男にも本命がいたんだ。

⏰:10/07/03 01:01 📱:F02A 🆔:ocKpzddI


#132 [歩美]
私「そうだったんですね!
じゃあ亜里沙は諦めた方がいいって言うべきですよね?」

拓海先輩「悪いな。付き合うとかは考えてないなぁ。」

私「わかりました!
すみません、急に・・・。
じゃあまたお兄ちゃんをよろしくです♪」


電話を切り、
すぐ亜里沙にかけた。


亜里沙「ど、どうだった?」

私「亜里沙、拓海先輩ね、
亜里沙のことは最初から体目当てでタダのヤリ友にしか見てなかったって・・・
最低だよあんな男!!!」

⏰:10/07/03 01:05 📱:F02A 🆔:ocKpzddI


#133 [歩美]
いや、
最低なのはこの私。(笑)

拓海先輩が言った言葉を、
わざと亜里沙が傷つくように伝えた。
亜里沙は大泣きしていた。
心にもないのに、
「大丈夫?」
とか聞いてみた。

大丈夫そうではなかった。


亜里沙はしばらく泣き続け、
やがて電話を切った。


あんなチャラ男にひっかかったんだから、自業自得だよ。

⏰:10/07/03 01:08 📱:F02A 🆔:ocKpzddI


#134 [歩美]
私はひと仕事を終えて、
より一層最低な女として、
新しい年を迎えた。


〈せっちゃん〉
という彼氏と、
〈新一〉
という私を思い続けてくれる男と、
〈亜里沙〉
という失恋した女。

望み通りだった。


新年、
せっちゃんと初詣に行った。


すでにこの時、私の周りでは大変なことが起きていた。

⏰:10/07/03 07:48 📱:F02A 🆔:ocKpzddI


#135 [歩美]
地元の女友達からのあけおめメールが、
ほとんど来なかった。
私は送信してるのに、
返信すらなかった。

亜里沙からも。


なんだか嫌な予感がした。


そんな新年早々、
くだらないことが原因でせっちゃんとも喧嘩をし、
最悪の新年の始まりになった。


真穂「それって、その亜里沙の仕業じゃないの?」

真穂に相談がてら、
亜里沙の話をした。

⏰:10/07/03 16:50 📱:F02A 🆔:ocKpzddI


#136 [歩美]
私「どうゆう?」

真穂「ん〜、歩美に拓海先輩を寝取られた!とか言いふらされたのかもよ?」

私「はぁっっ!?」


真穂の予想は的中していた。

亜里沙は、
私を悪者にした。

実際のところ、確かに私は勝手に話をすり替えて悪者だけど、寝取ったりなんてしてない。
だいたい拓海先輩はお兄ちゃんの友達。

⏰:10/07/03 16:54 📱:F02A 🆔:ocKpzddI


#137 [歩美]
そんなガセネタが出回っていることを教えてくれたのは、
地元の男友達だった。

たまたま会って、
その時に聞かれた。

男友達「なんか、お前が亜里沙の彼氏を寝取ったとか噂なってっけどマジか?」


やられた。
そう思った。
亜里沙は私に頼まなきゃよかったって思ったに違いない。
それで逆恨みなんだ。

私は男友達に弁解したけど、
冬休みが明けても、
地元の女友達からは一切連絡はこなかった。

⏰:10/07/03 16:58 📱:F02A 🆔:ocKpzddI


#138 [歩美]
1度、亜里沙にメールをしてみたけど、
すでにアドレスは変わっていた。電話も恐らく着信拒否していた。

あっそ。
別にいい。
高校にだって友達はいる。
噂を信じる奴は勝手に信じればいい。
でも、
亜里沙だけは絶対許さない。
時間はかかったとしても、私は亜里沙を立ち直れないくらいに傷つけたい。


高校生頃のこういう陰でのいじめまがいな事は、
されたほうはかなり精神的にやられる。

⏰:10/07/03 17:02 📱:F02A 🆔:ocKpzddI


#139 [歩美]
噂は怖いもので、
徐々にどこからか高校にも入ってきた。

しかもかなりひどい噂に発展していた。

「亜里沙の彼氏をとった」

「男なら誰でもいいらしい」

「人の彼氏を取りまくっている」

とかたくさん。

てか、拓海先輩は亜里沙の彼氏じゃないじゃん。(笑)
ただの遊ばれた女じゃん。

⏰:10/07/03 17:04 📱:F02A 🆔:ocKpzddI


#140 [歩美]
噂は真穂の耳にも入った。
真穂は全ての事実を知ってる。さすがにこんなガセネタはひどいと私をかばってくれたけど、
他の友達は、
「自分も彼氏をとられるかもしれない」
とか言ってだんだん離れていった。


「男たらし」

「男好き」

「悪趣味」


陰で色々言われた。

⏰:10/07/04 00:40 📱:F02A 🆔:1Xie03Fs


#141 [歩美]
私が男子と話すだけで、
私は周りから白い目で見られるようになった。
学校が嫌になった。



―――バレンタイン。



せっちゃん「ごめんな・・・」


私はせっちゃんに別れを告げられた。
何もかもうまくいかなくなった。
もう私には真穂と新一しかいなかった。
新一はまだ私を待っていた。

⏰:10/07/04 00:44 📱:F02A 🆔:1Xie03Fs


#142 [歩美]
あのとき、おとなしく新一とよりを戻してれば良かったのかもしれない。

私はバイトを辞め、
学校も辞めた。

壊し屋の代償は大きかった。


空っぽになった。
真穂は毎日メールや電話をくれた。
新一も毎日連絡をしてきたけど、その時の私は逃げ場所なんていらなかった。


とにかく私は、
無差別に仕返しがしたかった。

⏰:10/07/04 00:50 📱:F02A 🆔:1Xie03Fs


#143 [歩美]
私は夜の仕事を始めた。

失うものがなければ、
恐いものもない。
ただ突っ走れる。

すぐに金銭感覚はおかしくなり、家賃15万の部屋に1人で暮らし始めた。
欲しい『物』はすぐに手に入った。
いい客をたくさんつかまえた。
自分をよく見せたり、
偽ったりするのなんて簡単。
脱ぐのも簡単。

顔もいじって、
私は男をとっかえひっかえしてそれなりに楽しんだ。

⏰:10/07/04 00:55 📱:F02A 🆔:1Xie03Fs


#144 [我輩は匿名である]
 
 一気に読みました
 つづき気になる
 
 

⏰:10/07/04 02:36 📱:K002 🆔:QNzYv7lg


#145 [歩美]
6≫再発。


淡々と日々を送り、
夏が過ぎ、秋も過ぎ、
いつの間にかまた寒い季節になっていた。
今頃、学生をしてる同級生たちは、進路や就職とかで頑張ったり悩んだりしてるんだろう。

私は違う。
仮にも社会人。
店の売り上げを考え、
自分の株を上げる術を模索する。
学生真っ只中のアイツらより、よっぽど頭使ってる。


地元から離れて新しい人生を進んでいたけど、
姉が結婚することになり久々に地元へ帰った。

⏰:10/07/04 22:02 📱:F02A 🆔:1Xie03Fs


#146 [歩美]
駅で同級生を見かけた。
あっちは全く私に気付いてない。
今の私はアイツらとレベルが違う。そう自信を持っていた。

実家は久しぶり。
結婚式の前日に帰宅した。
家族は、
私が整形したことを知らない。
玄関先まで迎えに出てくれた母はかなり驚いていた。

明るくなった髪、
濃くなった化粧、
派手になった服装、
そして、変わった顔。


でも、何も言わず笑顔で
「おかえり」と言った。

⏰:10/07/04 22:06 📱:F02A 🆔:1Xie03Fs


#147 [歩美]
お父さん、お母さん、
ごめんね。


結婚式前夜、
家族5人で夕食に出かけた。
近所の焼き肉屋。
昔はよく食べにきたよね。


席に座るとすぐに、お父さんとお兄ちゃんはタバコを吸い始めた。
私も自分のタバコを出した。


母「タバコも吸うの?」

心配するような表情。

私「・・・うん。」

⏰:10/07/04 22:09 📱:F02A 🆔:1Xie03Fs


#148 [歩美]
お兄ちゃん「家族5人中、3人喫煙かよ(笑)
多数決じゃん(笑)」

お兄ちゃんが笑いながら言ってくれて、空気が少し和やかになった。

今の私にとって、焼き肉なんていつでも食べれるもの。
だけど、こんなにおいしかったっけ・・・。
家族の大切さが身にしみた。


「はい上ミノお待たせし・・・
歩美ちゃん・・・??」


上ミノを持ってきた店員が私の名前を呼ぶ。

⏰:10/07/04 22:14 📱:F02A 🆔:1Xie03Fs


#149 [歩美]
《進藤くん》だった。
新一の親友。

私「進藤くん!
ここでバイトしてんの!?」

進藤「うん!声かけてもし歩美ちゃんじゃなかったらどーしよーと思ったよ(笑)
綺麗になったね。」


新一とは時々会ってたけど、
進藤くんと会うのは久しぶりだった。
私からアドレスを聞き、
進藤くんの連絡先をゲットした。
進藤くんは新一より男前。
綺麗になったね。って言われて、ちょっと嬉しかった。

⏰:10/07/06 00:02 📱:F02A 🆔:V800orH2


#150 [な]
>>70-150
失礼しました

⏰:10/07/06 01:34 📱:SH001 🆔:isWbPwRo


#151 [歩美]
店を出て、家に帰った。
久しぶりの自分の部屋。
お姉ちゃんの荷物はほとんどなくて、部屋が広くなっていた。

お姉ちゃんが入ってきて、
2人で一緒に過ごした間の思い出話をした。
お姉ちゃんはいつも優しかった。今も変わらない。


姉「私いなくなるしさ、1人部屋になるわけだし、
帰ってきたら?」

優しく微笑むお姉ちゃん。
お姉ちゃんも、家族みんな私の今の仕事を知らない。
言えない。

⏰:10/07/06 01:38 📱:F02A 🆔:V800orH2


#152 [歩美]
だから私はBARでバイトしてることにしていた。

ここに帰ってくれば、
確かに心はあったかい。
うん。
帰ってこよう・・・。


お母さんに帰ってきたいと話そうとしたら、
お母さんから言ってくれた。

『帰っておいで』

優しく微笑むお母さん。
隣でうなずくお父さん。
私には、家族がいたんだ。
こんなにも暖かな帰る場所があったんだ。
両親の前で泣いたのは、
小学校ぶりだった。

⏰:10/07/06 01:42 📱:F02A 🆔:V800orH2


#153 [歩美]
翌日、
お姉ちゃんの結婚式に参列した。
綺麗なウエディングドレス。
世界で一番似合ってると思った。
いつか自分も着たいな・・・。


私はお姉ちゃんがお嫁さんにいってしまうことが寂しくて、
式の間は泣きっぱなしだった。横を見ると、
お兄ちゃんも少し鼻をすすってた。


最高の結婚式だった。

披露宴が終わり、
私たち家族は帰宅した。

⏰:10/07/06 01:45 📱:F02A 🆔:V800orH2


#154 [歩美]
実家に帰ってくるにしても、
色々と済ませないといけないこともあるから、
私はその日のうちに自宅のマンションに帰宅した。

来月には帰ろう。
両親とも約束をした。


まず、店に報告した。
交通費関係が変わってくるから。

そして、真穂に報告。
真穂はすごく喜んでくれた。
それから新一。
と、進藤くんにもメールをしておいた。

⏰:10/07/06 01:48 📱:F02A 🆔:V800orH2


#155 [歩美]
進藤くんとのメールは日が変わるまで続いた。

私が新一と付き合ってた頃の彼女とまだ付き合っていた。

でも、
『あんまりうまくいってない』という言葉で、

また私の悪い癖に火がついてしまった。
――再発した。


だんだん私から送信するメールは進藤くんを誘惑するような感じに。
進藤くんもまんざらじゃない反応だった。

⏰:10/07/06 01:51 📱:F02A 🆔:V800orH2


#156 [歩美]
真夜中になり、
進藤くんは電話で話そうと言って、電話に切り替わった。

進藤「歩美ちゃんこっち帰ってくるんなら、1回飯でも行こーよ!」

私「うん♪
でも、彼女は大丈夫?」

進藤「別に黙って行くし、
平気平気っ!」

私「彼女に悪いなぁ〜っ。
でも進藤くんとご飯行けるの嬉しいよっ!」


彼女に悪いなんてこれっぽっちも思っちゃいません。(笑)

⏰:10/07/06 01:55 📱:F02A 🆔:V800orH2


#157 [歩美]
進藤「でも・・・歩美ちゃんと会うなんて新一に言ったら俺殺されるかも(笑)」

私「なんで?新一と私はただの友達だよ。」


きっと進藤くんは、
新一から私とのことを聞いてるんだ。
どこまで聞いてるんだろ。
まぁいっか。

私「じゃあ新一にも黙ってれば、話ややこしくなんないじゃん!」

そのほうが私も別れさせる仕事しやすいんだよね。

⏰:10/07/06 03:40 📱:F02A 🆔:V800orH2


#158 [歩美]
とりあえず私は引っ越しの準備に入った。
全部業者に任せるし、
荷物はある程度まとめればいい。
親しくしてた客と、
遊び仲間にも報告した。


店は辞めないから、
店繋がりの仲間とは、
これからも今まで通り。
だから金銭面も今まで通り。
BARでバイトにしては稼ぎすぎてるから、
念の為給料の8割を自分の銀行口座に振り込んでもらう形にして、その通帳は信頼できるママに預けた。


もし家族に通帳を見られたりしたら大変だもん。(笑)

⏰:10/07/06 03:47 📱:F02A 🆔:V800orH2


#159 [歩美]
そして1人暮らし最後の1ヶ月を有意義に過ごした。

何か思い出を残したくて、
夏に彼女と別れさせて手に入れた《良平》を呼び、
思い出作りの夜を過ごした。

紹介が遅れたけど、
良平は元々店の客だった。
私の10個上。
店の先輩と付き合っていたのを別れさせた。
私は良平には恋愛感情は一切なかった。

でも、
体の相性は良かった。
だから思いっきりヤッておきたかった。


私「彼女作ったら許さないからね。」

⏰:10/07/06 04:26 📱:F02A 🆔:V800orH2


#160 [歩美]
それが私の決まり文句だった。
その通りに従う男がいい。

約束を破ったら、
彼女に電話やメールをして
「私が彼女なんだけど!」
とか
修羅場を作った。

プライドの高い女ほど、
すぐに身を引くからラクに壊せる。
良平もそんな別れさせ方だった。
いまだに彼女は、
良平と浮気して、2人を壊した女が後輩の私だって気付いてない。


良平は約束した。
「ずっとお前のこと待ってるから」
って。

⏰:10/07/06 04:32 📱:F02A 🆔:V800orH2


#161 [あー]
>>1-60
>>60-100
>>101-150
>>151-200

⏰:10/07/07 01:30 📱:SH004 🆔:U55RueiU


#162 [歩美]
――そして実家へ帰った。


荷物をある程度片付け、
真穂と出かける。

「いってきます」

こんな言葉発したの久しぶりだし、ちょっと照れくさかった。

真穂とマックへ行く。
真穂は未だに彼氏はいない。
キレイだし、モテるのに彼氏を作らない。
興味ないって。
いつも冗談で「だって歩美に別れさせられるじゃん(笑)」とか言う。(笑)

⏰:10/07/08 00:15 📱:F02A 🆔:E22sZHMU


#163 [歩美]
真穂とは1人暮らしの時もたまに会ってたし、連絡も頻繁にとっていたけど、
《進藤》との話はまだしていなかった。

だから進藤の話をした。

真穂は相変わらず反論なんてしない。
と思ってたら、
「新一の親友に手ぇ出したらヤバいんじゃない?」
って忠告された。

ヤバいのかなぁ?
でも、新一と付き合ってるわけでもないし、
今私フリーだし。
彼女いるってとこも私的には魅力だし。(笑)

⏰:10/07/08 00:19 📱:F02A 🆔:E22sZHMU


#164 [歩美]
すぐに話は変わって、
夕方まで語り合って、
カラオケに行って帰宅した。


明日からまた店だ。


実家に戻ってきたと話すと、
新一はすぐに会いたいと言ったけどなんとなく断った。
今私は新一を欲してない。

進藤を横取りしたいだけ。

進藤とメールして、
意外とトントンビョウシに今から会うことになった。


化粧を直して、
待ち合わせ場所に向かった。

⏰:10/07/08 00:23 📱:F02A 🆔:E22sZHMU


#165 [歩美]
進藤「よっ!」

2人でご飯を食べに行くことにした。
彼女に会わないよう、
電車に乗って地元から離れた。
私は別に会ってしまってもかまわないけど、
進藤は彼女にバレたくないみたい。
なんか愛してるゆえに隠すって感じがして、ちょっと腹がたった。

だって、別れてもいい彼女だったら女とご飯行くとこ見られても平気でしょ?


でも絶対別れさせてやる。

⏰:10/07/08 00:27 📱:F02A 🆔:E22sZHMU


#166 [歩美]
私も進藤も、どちらかというとふけ顔だから、
なんなく居酒屋に入った。

乾杯をして、
まずは世間話。
それからお酒がすすむにつれて、私の整形の話。
整形っていっても、
少ししかいじってない。
でもぱっと見誰かわかんなかったって言われた。

進藤は私より酒が弱かった。
私は店で鍛えられたから、
ちょっとやそっとじゃ酔わない。


でもホロ酔いの演技をし始めた。

⏰:10/07/08 00:30 📱:F02A 🆔:E22sZHMU


#167 [歩美]
進藤はかなり酔ってきたのか、彼女の愚痴を話し始めた。
これは重要な情報だからしっかり聞いておかないと。

愚痴は、
どれもカワイイもんだった。
しかも、聞いてる限りでは進藤は彼女のことちゃんと好き。

「でも〜なんだかんだ言ってアイツは・・・」

のフレーズが非常に多かった。イライラしてきた。
何が何でも別れさせて、
進藤を振り向かせたくなった。

好きでもなんでもないけど、
自己満のために。

⏰:10/07/08 00:34 📱:F02A 🆔:E22sZHMU


#168 [みな]
共感。すげーや

⏰:10/07/08 13:31 📱:SH02A 🆔:☆☆☆


#169 [我輩は匿名である]
続き気になる!
頑張ってください(o・ω・o)

⏰:10/07/08 23:05 📱:P906i 🆔:OObqhAaU


#170 [歩美]
感想ありがとうございます
励みになります。
これからもよろしくお願いします

⏰:10/07/09 09:47 📱:F02A 🆔:t8vOu3N2


#171 [このみ]
なんだかすごく、分かります
私も、相手に彼女いるときは、惹かれて、自分のものにしようとするのに、いざ自分のものになるとあっけなくてつまらなくて、でも、別れた所で相手が他に惹かれたりするのが腹が立って、どんどん自分の器?とにかく、小さくて、何がしたいのかわからない自分にイライラしてました

長文すいません何か共感しすぎてつい (´;ω;`)続き楽しみにしています!

⏰:10/07/09 17:21 📱:N08A3 🆔:qzRgCPcI


#172 [我輩は匿名である]
>>171
長いのやめて

⏰:10/07/09 19:45 📱:SH02A 🆔:☆☆☆


#173 [なみ]
これ見てみて〜〜〜〜♪

私も出てるんだ〜〜〜!

パリスヒルトン最近の流出動画だよ!!

s1.shard.jp/..

⏰:10/07/10 12:45 📱:PC 🆔:gRrquGpY


#174 [歩美]
6≫再発。〜続き〜


居酒屋に入って3時間くらい経った。
私はしらふだけど酔ってるフリ。
進藤は普通に酔ってる。

そろそろ『仕事』に入ろう。
「彼女がうらやましいなぁ・・・」

獲物・・・じゃなくて、
進藤はいい反応をしてきた。

進藤「えっ?
な、なんでだよー。(笑)
俺からしたら、歩美ちゃんと付き合える男がまじでうらやましいし!!」

⏰:10/07/10 14:44 📱:F02A 🆔:6Ra6TbJQ


#175 [歩美]
私「お世辞でも嬉しいよ♪
なんか彼氏できる気がしないんだよね〜最近(笑)」

進藤「そんなことねぇって!
歩美ちゃん、前からだけど可愛いしキレイだよ!」

私「もぉ〜照れるし!(笑)
今だから言えるけど、
私進藤くんって超タイプでいいなぁって思ってたんだよ。
新一には内緒だけどっ。」


進藤は飲んでた酎ハイを一旦置いて、私の顔をじっと見つめてきた。


進藤「やべぇ。んなこと言われたら惚れちゃうじゃん。」

⏰:10/07/10 14:49 📱:F02A 🆔:6Ra6TbJQ


#176 [歩美]
わざわざ言わなくてもわかってた。
進藤が私に
『オチた』ことくらい。

それから進藤は彼女の話を全くしなくなり、やたら私の機嫌をとってきた。
気持ちが良かった。

でも、今日中に身も心も手に入れるつもりはなかった。

もっと楽しみたくて。
もっと快感を味わいたくて。

だから今日は、
その気にさせるだけ。

次会うまでに彼女と別れさせたらゲームクリア。
あとはその時の気分で扱う。

⏰:10/07/10 14:52 📱:F02A 🆔:6Ra6TbJQ


#177 [歩美]
私は気付いてた。
進藤の携帯がポケットでずっと着信受けてること。

進藤は出なかった。


私たちは居酒屋を出て、
電車がなくなる前に地元に帰ることにした。

行きはあんなに地元をビクビクしてた進藤が、
帰りは酔ってるのもあるかもしれないけど、堂々と歩く。
このまま見られちゃえばいいのに。(笑)

進藤「門限大丈夫?」

私「大丈夫だよ。
てかさ、さっきから携帯鳴りまくってるよね?
彼女じゃないの?」

⏰:10/07/10 15:03 📱:F02A 🆔:6Ra6TbJQ


#178 [歩美]
進藤はバレてたことにちょっと焦っていた。

進藤「あーいいのいいの!」

私「私、
2番目なんて嫌だよっ♪
今日は帰ろっ!
ばいばーい!」


進藤は私を引き止めたけど、
『2番目なんて嫌』という、
意味ありげな言葉を笑顔で残して、
そのまま帰宅した。


これも作戦。
これからが楽しいんだから。

⏰:10/07/10 15:07 📱:F02A 🆔:6Ra6TbJQ


#179 [名前のない生活]
気になる

⏰:10/07/10 17:04 📱:SH905i 🆔:☆☆☆


#180 [歩美]
帰宅後、
お風呂に入って店用の携帯で、客にメールをする。

来週の同伴の予定をつける。

店用のスケジュール帳に予定を書き込んで、
プライベートの携帯を手にする。

何をするかって?
すぐわかるよ。


〈今日はありがとう
さっきは変な事言っちゃってごめんなさい。
進藤くんに彼女いることわかってたのに・・・気持ちが走っちゃって・・・〉


進藤にメール送信。

⏰:10/07/10 19:58 📱:F02A 🆔:6Ra6TbJQ


#181 [歩美]
私の予想では、
進藤は帰宅後に彼女と電話で話したはず。
うまくいけば、
進藤は彼女にそっけない態度になり、
2人はギクシャクしたまま電話を切ってる。はず。(笑)

メールはすぐに帰ってきた。

〈電話してもいいか?〉

どーぞどーぞ。

進藤から着信。


進藤「今日楽しかったよ!
もっと一緒にいたかったけど〜(笑)」

⏰:10/07/10 20:00 📱:F02A 🆔:6Ra6TbJQ


#182 [歩美]
最初はふざけた感じの会話だったけど、だんだん進藤の声の感じが変わっていったのがわかった。

進藤「あれから彼女と電話してさ・・・―――・・・」

私の予想はど真ん中的中していたみたい。(笑)


まぁ、
彼女もさすがに感づくよね。
他の女と会ってたことくらい。
あとはその女が誰なのかわからないくらいで。
まさか顔見知りの犯行だなんて思ってないだろうけど。

⏰:10/07/10 20:03 📱:F02A 🆔:6Ra6TbJQ


#183 [歩美]
私がさっきメールを送ったのは、彼女とギクシャクした心境の進藤に私を意識させるため。

見事に期待に応えてくれた簡単な男だった。


進藤は電話で言った。


『歩美ちゃんと付き合いたい』

もちろん彼女とは別れるって。心の中で大はしゃぎした。

進藤と付き合いたいなんて思ってない。

⏰:10/07/10 20:08 📱:F02A 🆔:6Ra6TbJQ


#184 [まみ]
最低
こんな女がおるなんて引いた
地獄に落ちればいい。
まいた種は自分に返ってくるよ

⏰:10/07/11 13:38 📱:SH905i 🆔:Lhl.3FWg


#185 [ちゃーん]
最悪かもしれんけど
いろんな意味で
おもろいやん(笑)

しかも過去の話なんやし
地獄に落ちればとか
現実なこと言うて
気悪いわ(゜_゜)

⏰:10/07/11 13:54 📱:F06B 🆔:3mLA5xbM


#186 [我輩は匿名である]
地獄に落ちろとかw騙される男が悪いんやてwで、そんな男を選んだ女もしょーもないww
主、楽しく読んでます。頑張って⊂(^ω^)⊃

⏰:10/07/11 14:01 📱:821P 🆔:Cc7BkPX.


#187 [歩美]
だけど、
付き合ってみるのもおもしろいかも?って思ってきた。

でも新一はどうする?

付き合ってしまったら、
新一との心地良い関係は終わるよね。

夜働いてることは?
進藤みたいなタイプはきっと反対するよね。

問題があるけど、
とりあえず私は、
進藤が彼女とちゃんと別れるのを待つと返事した。


彼女と別れても、
そんなすぐに次の彼女になるってのもなんか嫌だった。

⏰:10/07/12 01:15 📱:F02A 🆔:JLF19vlQ


#188 [歩美]
電話を切ると、
タイミング良く新一からメールがきていた。

〈もう寝たかな?
近々逢いたい〉

何も知らない新一。

あなたの元カノは、
今あなたの親友を手に入れようとしています。

・・・なんて言えない(笑)


新一を失うのはイタいと思っている自分がいた。


あくまで私は、
長く付き合っている進藤カップルを別れさせたいだけ。

⏰:10/07/12 01:18 📱:F02A 🆔:JLF19vlQ


#189 [歩美]
7≫友情の破壊。


実家に帰ってきて初めて新一と会った。

もちろん今でもやることは変わらない。
ただ、恋人じゃないからお互い家へは行かない。
私も1人暮らしじゃなくなったし、ホテルへ行く。


新一「待ってたらいつか歩美は戻ってきてくれんの?」

久しぶりにこんな質問。

いつか・・・?
そんなのわかんない。

⏰:10/07/12 01:23 📱:F02A 🆔:JLF19vlQ


#190 [歩美]
新一とこうやって体を重ねるのは嫌いじゃない。
新一といると心地良い。

なのに彼女にはなりたくない。なんで?
それが今さらわからなかった。

新一は私を愛してくれる。
受け入れてくれる。
それだけで充分なはずなのに、何かが足りなかった。


夜まで過ごし、
いつも通り途中まで送ってもらい家に帰った。


家に帰ったら進藤にメールを返した。

⏰:10/07/12 03:00 📱:F02A 🆔:JLF19vlQ


#191 [歩美]
進藤から電話がかかってきた。

「今日新一といたんだ?」

新一から聞いたみたい。

「何してた?」
「どこに行った?」
「なに話した?」


ちょっと待ってよ。
彼氏になったつもり?
なんでそんなに偉そうに言われなきゃなんないの?
私が新一と今も繋がってるって知ってたでしょ?


急に変わった進藤の態度に、
苛立ちを感じた。

⏰:10/07/12 03:03 📱:F02A 🆔:JLF19vlQ


#192 [歩美]
私「新一とホテルに行った。」
どうせ新一から聞くんだし、
私は事実を答えた。

進藤は声をあらげていた。
意味わかんない。
あんただってまだ彼女と別れてないじゃん。

私「進藤くんだって、
彼女と別れてないでしょ。」

進藤に対して恋愛感情がないおかげで、キツく言い返すことができた。
進藤は黙った。

しばらくして、
「今から別れる!」
と言って一方的に電話を切られた。

⏰:10/07/12 03:07 📱:F02A 🆔:JLF19vlQ


#193 [まりん]
全部読みました
面白いです
更新頑張って下さい

⏰:10/07/12 10:29 📱:P03B 🆔:gA1cPXcA


#194 [歩美]
え?もう別れるの?

そんなに私の彼氏になりたいの?
見守るタイプの新一と違って、ガツガツくる進藤は新鮮だった。
正直、嬉しかったし・・・。


やっぱり進藤とちょっと試しに付き合ってみてもいいかな?
なーんて考えてたら、
20分後。


新一から電話がかかってきた。

新一「今から話ある!
もう歩美んち向かってるから!」


は、はい〜〜〜???

⏰:10/07/12 21:44 📱:F02A 🆔:JLF19vlQ


#195 [歩美]
新一との電話が終わると、
次は進藤から電話がかかってきた。

進藤「新一に話した。
今彼女と別れたし、
もう新一とは関わらないでくれよ。」


は、は、はい〜〜〜!!??


意味がわからなかった。
何が起きてるのかわからなかった。
でも、進藤が『新一に話した』ことがとてつもなく困った。

新一にはまだ気付かれたくなかったのに・・・。

⏰:10/07/12 21:47 📱:F02A 🆔:JLF19vlQ


#196 [歩美]
進藤と早く電話切らなきゃ、
もう新一が来ちゃう。

焦っていると、
兄がドアをノックした。

兄「歩美ー。
新一くん来てるぞー。」

わっ。
来ちゃった。

私は
「お兄ちゃんが呼んでるから切る!」
と言って電話を切り、
玄関を出た。


ひどく険悪な表情の新一がそこにいた。

⏰:10/07/12 21:50 📱:F02A 🆔:JLF19vlQ


#197 [歩美]
新一は上着を忘れた私に自分のダウンを着せ、
「とりあえず移動しよ。」
と言った。

公園とかはちょっと寒いと気を使ってか、
近所のマンションのロビーに移動した。

ひとまず座る。

しばらくの沈黙があり、
新一が話し始めた。


新一「さっき進藤から電話かかってきた。」

私「うん。」

⏰:10/07/13 00:39 📱:F02A 🆔:3KdQPh0M


#198 [歩美]
新一「まじなの?あいつが言ってたこと・・・。」

私は頷いた。
進藤がどこまで話したのかは知らない。
でも、全部話したはず。

新一「・・・本気なんだよな?」

私はそれまでそらしていた目を新一に向けた。


《本気じゃない!!!》


って正直に言えば良かった。
なのに私の口から出たのは、

「うん。」

だった。

⏰:10/07/13 00:43 📱:F02A 🆔:3KdQPh0M


#199 [歩美]
新一に会って、
こうやって急いで事実確認をされて、
私は気付いた。
ううん、わかってた。


私は、
新一が好きなんだって・・・。


でも、あの時は言えなかった。雰囲気や空気がそうさせたのかは、わからない。

だけど、

『進藤のことは遊び』

って言っちゃったら、
それこそ新一がどっか離れちゃう気がしたんだ。

⏰:10/07/13 00:47 📱:F02A 🆔:3KdQPh0M


#200 [歩美]
新一は立ち上がり、
私から少し離れてふり返った。

新一「俺らの仲はもう終わりだな。」


新一にそう告げられ、
私は息が止まりそうなくらい苦しくなった。
まさか新一に終わりを告げられるなんて・・・。


《今までごめんなさい。》
言葉は何も出てこなくて、
必死に心の中と頭の中で謝った。何度も何度も。
新一を傷つけたことを。

⏰:10/07/13 00:52 📱:F02A 🆔:3KdQPh0M


#201 [歩美]
新一はそのまま帰ってしまった。
私は全く動けなかった。


寒い12月の半ば。
新一に着せてもらったダウンが、ちっともあったかくなかったよ・・・。



どれくらい放心状態だったかわからないけど、ふと我にかえり、時間を見ようとポケットから携帯を取り出そうとした。

あれっ、
携帯がない。

私は携帯も持たずに出てきてしまっていた。

⏰:10/07/13 00:55 📱:F02A 🆔:3KdQPh0M


#202 [歩美]
普段片時も手放さない携帯を置いてくるほど、
新一が迎えにきた時慌ててたんだ・・・。


進藤とのことを新一に知られたことが、
そんなに私を慌てさせたんだ。


そんなに新一を失うのが、
怖かったんだ・・・。


バカな私。


寒さに震えながら、
帰宅した。

⏰:10/07/13 00:59 📱:F02A 🆔:3KdQPh0M


#203 [歩美]
家に帰り、
新一のダウンを脱ぐ。
このダウン、
どうしたらいいの。
返さなきゃ。でも、もう会えない。
家のドアにかけといたらいいの?

やだ・・・。

会って返せないなら、
このまま私が持ってたいよ。


携帯には、
着信の全てが進藤の名前。

メールも10件以上きていた。

「電話出ろよ」
「早く出てくれよ」
「新一と会ってんのか」

⏰:10/07/13 01:05 📱:F02A 🆔:3KdQPh0M


#204 [歩美]
メールを全部見終わらないうちにまた携帯が鳴り、
通話になってしまった。

私「もしもし」

進藤「はぁ。」

進藤は大きく息を吐いた。

進藤「新一が来たんだろ。
歩美と関わらないでくれって言ったからな。
俺は新一より、
歩美が大事だ。」


全然心に響かない。


私「勝手なことしないで。
もう連絡しないで。」

⏰:10/07/13 01:09 📱:F02A 🆔:3KdQPh0M


#205 [歩美]
一方的に電話を切り、
電源も切った。

もう進藤の顔なんて見たくない。もちろん付き合う気も全くなくなった。
一瞬でも進藤に揺らいだ自分が情けない。


自分がまいた種。
わかってる。
だけど違う。
全部進藤のせい。

人のせいにするしか、
今の私にはできなかった。


私はカップルだけじゃなく、
友情まで壊してしまった。

⏰:10/07/13 01:13 📱:F02A 🆔:3KdQPh0M


#206 []
おもしろい

俺も同じ考えだ

⏰:10/07/13 15:20 📱:SO903i 🆔:OUtep8aU


#207 [我輩は匿名である]
>>001-100
>>101-200
>>201-300

⏰:10/07/13 16:19 📱:SH004 🆔:6V6Ul1eE


#208 [我輩は匿名である]
イかれてる(笑)
でも読むの楽しい!
主頑張って!

⏰:10/07/13 17:26 📱:F01B 🆔:.B1b.Z.c


#209 [ゆい]
アタシも楽しみに見てるから主さん頑張って

⏰:10/07/13 18:53 📱:P02A 🆔:ob/qhhK2


#210 [我輩は匿名である]
面白いあげ(*ymy*)

⏰:10/07/14 01:49 📱:N01B 🆔:cJ6VcaIE


#211 [歩美]
私は店用の携帯から真穂に電話をした。

真穂「なんでこっちの携帯からなのー?」

私は全てを話した。

真穂はしばらく黙っていた。
なんとなく、真穂に愛想つかされたような気がした。

真穂「歩美、キツいことゆうけどゴメン。
それは自業自得だよ・・・。」

今までずっと味方でいてくれた真穂に、初めて正論を言われた。
新一と切れたことよりも辛かった。

⏰:10/07/14 21:25 📱:F02A 🆔:KBWpOK.g


#212 [歩美]
辛さは私にとって=裏切りという扱いになった。

私は真穂に裏切られたんだ。
そう取り違えた。

私「ははっ。だよねー。
じゃあねー。」

ふてぶてしい態度をとり、
一方的に電話を切った。

慰めてくれると思ったのに。
理解してくれると思ったのに。
せめて笑ってくれると思ったのに。


裏切り者。

⏰:10/07/14 21:30 📱:F02A 🆔:KBWpOK.g


#213 [歩美]
また空っぽになった。

しかも親友まで失った。

喪失感で気が狂いそうだった。頭ではわかっている。
自業自得だってこと。
わかっているからこそ、
逃げようがなかった。

こんな気持ちの時は、
とにかく異性に癒されたい。


私は良平にメールをした。


良平はすぐに返事をくれた。

たわいもないメールのやり取りで、少し気分が晴れた。

⏰:10/07/15 23:16 📱:F02A 🆔:J0NE8gtw


#214 [歩美]
――次の日も、その次の日も、店では笑ってた。

でも店以外では笑えなかった。
唯一店で笑えてたのは、
仕事だからってのと、
先輩からとった良平とメールしてるのがなんだか楽しくて。
本当に私は嫌な女。


先輩は男に困っていないはずだけど、未だに良平の思い出話をする。未練タラタラ。

そんな良平と私は、
深い仲です。

なーんて言わない。(笑)

⏰:10/07/15 23:20 📱:F02A 🆔:J0NE8gtw


#215 [歩美]
完全に空っぽになったわけじゃない。
新一の存在だって、
代わりを見つければいい。

良平が新一の存在に1番近いけど、やっぱり違う。

でも、考えないようにした。

ダウンが私の密かな宝物だった。いつか、お互い笑顔でこのダウンを返せたらいいな。
それまではサヨナラ新一。

あんたのことは、
本当は大好きだったよ。



吹っ切って、
私は携帯を新規で買い替えた。

⏰:10/07/15 23:23 📱:F02A 🆔:J0NE8gtw


#216 [歩美]
これで心機一転。

地元の子には一切新しい番号もアドレスも教えなかった。
もちろん真穂にも・・・。

1人暮らしの時に知り合った友人は、男女問わず教え、
すっかりメモリは寂しくなったけど、気分的にすっきりしていた。

新一の番号も消した。

残してたら連絡してしまいそうで怖かったから。


また実家を出ようかとも考えたけど、この暖かさはまだ失いたくなかった。

⏰:10/07/15 23:34 📱:F02A 🆔:J0NE8gtw


#217 [ゆか]
相当性格悪いけど(笑)
面白い
頑張って完結してください

⏰:10/07/16 12:23 📱:SH905i 🆔:tLFrH.Ro


#218 [歩美]
7≫真穂の秘密。


――あれから2年が過ぎた。

この2年はわりとおとなしく過ごしていた。
店も変わりなく続け、
時々良平や他の男と過ごしていた。
刺激なわけでもないし、
安心や安泰こそなかったけど、それなりに充実していた。

変わったことと言えば、
お姉ちゃんが帰ってきたこと。

まだ産まれて間もない子と2人で。
そう。離婚。

⏰:10/07/17 08:41 📱:F02A 🆔:88bOD.Lg


#219 [歩美]
どうやら旦那の浮気癖と金銭トラブル。
お母さんとお父さんはお姉ちゃんが孫と帰ってきて、
とても嬉しそうだった。

実家で一緒に暮らすことになり、私も嬉しかった。

名前は美優(みゆう)
かわいいかわいい女の子。

お姉ちゃんは、
「バツついちゃったけど、美優の母親になれて幸せ」
だって言って、
特に悲しそうでもなく、
元気なお姉ちゃんだった。
離婚してスッキリしたみたい。

⏰:10/07/17 08:46 📱:F02A 🆔:88bOD.Lg


#220 [歩美]
神様の前で愛を誓っても、
終わるときは終わる。


だから私は誓いや約束なんてもう嫌い。


お姉ちゃんが帰ってきたことで、実家はまた明るくなった。


お兄ちゃんは仕事ばかりしてる。
仕事といっても、
ドロドロになって帰ってくる力仕事。
お兄ちゃんには向いてる。
週末はアウトドアで、
ほとんどいない。
彼女はいるかいないかよくわからない。

⏰:10/07/17 08:51 📱:F02A 🆔:88bOD.Lg


#221 [歩美]
そんなこんなで、
私の家族はそれなりに楽しくやっている。

お姉ちゃんにだけは、
本当の仕事のことを話した。
両親にもお兄ちゃんにも隠していることも。

お姉ちゃんは、
相変わらずの笑顔で、
「大変な仕事なのに、よく頑張ってるじゃん!」
と認めてくれた。
なんて素晴らしい姉なんだろう(笑)


お姉ちゃんが帰ってきて、
時々2人で出かけたりするようになった。

⏰:10/07/19 12:44 📱:F02A 🆔:TG6Cm0SM


#222 [歩美]
姉「そーいえば、
真穂ちゃんは元気?」

真穂と私が親友だってことはお姉ちゃんも昔から知ってた。
でも、『親友だった』という今の私たちのことは知らない。
いくら姉妹とはいえ、
話す気はなかった。

私「元気だよっ!
なんか大学に進学したから忙しいみたい!」


本当は真穂のことなんて知らないよ。
大学に進学したってことは、
お母さんが近所の母親たちから噂で聞いたっていってたから。

⏰:10/07/19 17:04 📱:F02A 🆔:TG6Cm0SM


#223 [歩美]
本人から聞いたわけじゃないから、事実かどうかなんてわかんない。
どーだっていい。
あんな裏切り者。
適当に男にヤラれて捨てられればいいんだ。
そんな最低な事を考える程、
私にとって真穂は絶縁の相手だった。


だけど、
《真穂が私と連絡をとりたがっている》
という噂が入ってきた。


ある日突然、
お兄ちゃんから。

⏰:10/07/19 17:08 📱:F02A 🆔:TG6Cm0SM


#224 [歩美]
私が店から帰宅し、
お風呂に入って寝る時間にお兄ちゃんは仕事に行く。

だから平日は毎朝顔を合わす。
いつも通りお風呂を出て、
髪を乾かしていたら、
目覚めたお兄ちゃんが顔を洗いにきた。

兄「おぃ歩美。お前真穂ちゃんと連絡切れたのか?」

お兄ちゃんの口から真穂の名前が出てビックリした。

私「な、なんで?」

洗顔をしながらお兄ちゃんが話した。

⏰:10/07/19 17:10 📱:F02A 🆔:TG6Cm0SM


#225 [歩美]
兄「今の現場が真穂ちゃんの通ってる大学の新校舎でな、
昨日たまったま大学の敷地内で会ったんだよ。
世間は狭いな(笑)
んで、お前の連絡先教えてくれって言われたから教えた。」


うーわ。
最悪なパターンじゃん。


てか、今さらなんで連絡とりたいの?
意味わかんないし、
気持ちわるいし。


お兄ちゃんには悪気はない。
だから仕方ない。

⏰:10/07/19 17:13 📱:F02A 🆔:TG6Cm0SM


#226 [歩美]
別に電話に出なきゃいい。
そう思ってて、
一週間程経っていた。

真穂のことなんて完全に忘れていて、
突然知らない番号から着信があった私はとっさに出てしまった。
誰かわからず、

「はい。」

って出ただけ。


「あ、私・・・」


相手は真穂だった。

⏰:10/07/24 02:12 📱:F02A 🆔:emv.aOkM


#227 [歩美]
私「なに?」

冷たい返答。

真穂「・・・番号変えたんだね。」

よそよそしい、どこか遠慮がちな真穂の声。

私「うん。」

真穂「ねぇ歩美、
あの時は本当にごめん・・・。」

どうして謝られたのかわからなかった。
2年前の記憶を辿った。

あ、そうだ。
こいつに裏切られたんだ。

⏰:10/07/24 02:17 📱:F02A 🆔:emv.aOkM


#228 [歩美]
でもそれは違う。
あれは裏切りなんかじゃなかった。
私を正しい道に導こうと助言してくれただけだった。
それを私が勝手に裏切られたって思って一方的に連絡を断ったんだ。

頭を整理して、
謝ってくる真穂に申し訳なさを感じた。
謝るべきなのはこっちなのに。

真穂「あの時ももちろん私は歩美の味方のつもりだったよ。
でも、親友だからこそ引き止めたかっただけなんだよ・・・。
ごめん歩美・・・。」

⏰:10/07/24 02:20 📱:F02A 🆔:emv.aOkM


#229 [歩美]
私「悪いのは真穂じゃない。
私だから。ゴメン。」

素直に言えた。
真穂にゴメンが言えた。
昔からずっと一緒だった親友。
遠慮がちだった真穂の声はだんだん昔に戻り、
冷たい返答だった私の気持ちも、スカッと晴れた。


私たちは元の形に戻れた。


近々会おうと約束をして、
電話を切った。

あんなに憎かったはずの真穂なのに、今はとにかく嬉しかった。

⏰:10/07/24 02:24 📱:F02A 🆔:emv.aOkM


#230 [歩美]
真穂との仲直りから数日が経ち、久しぶりに2人で食事に出かけた。

あんな気まずい2年前がウソみたいに、自然と話ができた。


真穂「歩美、
またキレイになったね。」

私「変わんないってー(笑)
大学って楽しい?」

大学なんて未知の世界。
でも憧れとかはなかった。
私は学生が嫌い。
親の金で適当に授業受けて、
フラフラ自由にしてるイメージしかなかったから。
みんながそうじゃないんだろうけど。

⏰:10/07/24 02:28 📱:F02A 🆔:emv.aOkM


#231 [我輩は匿名である]
すごい楽しいです!!更新楽しみにしています!!

⏰:10/07/27 12:11 📱:PC 🆔:sjink24w


#232 [我輩は匿名である]
失礼します。
>>1-50
>>50-100
>>100-150
>>150-200
>>200-250

⏰:10/07/27 23:42 📱:W62SH 🆔:Sl74xn8Y


#233 [歩美]
真穂「まじで楽しいよーっ!」

かなりキャンパスライフをエンジョイしてることが伝わってきた。

そんなに楽しいんだ。

ちょっとうらやましかった。

高校を中退し、
夜の世界に入り、
嘘や偽りや、
上下左右の関係を気にしながら過ごしてきた私には、
決して近寄れない場所。

だからこそうらやましかった。

⏰:10/07/29 12:27 📱:F02A 🆔:Gjs6/ZpY


#234 [歩美]
真穂「ねぇ歩美!
今年の学祭来てよ!
大学の友達に歩美のこと紹介したいしっ!」

学祭?
あぁ、なんか聞いたことある。店を出したり、
芸能人が来たりするんだよね?

興味はあった。

行くと返事をすると、
真穂は嬉しそうにしていた。


真穂「まだ少し先だけど、
超楽しみだねっ!!」

学祭は10月。
今はまだ6月。

⏰:10/07/29 12:34 📱:F02A 🆔:Gjs6/ZpY


#235 [歩美]
学祭の話で盛り上がって、
その日は別れた。

話の合間合間で、
真穂の様子に違和感を感じていた。
でもその違和感の正体に気付くまで、そう時間はかからなかった。



実家で暮らして日が経ち、
近所で地元の同級生と数名すれ違ったりした。

そのうちのまた数名が私に気付き、大嫌いだった同級生たちとの溝がほんの少し埋まっていった。

⏰:10/07/29 23:18 📱:F02A 🆔:Gjs6/ZpY


#236 [歩美]
――そして、真穂の秘密を知る日が訪れた。


店に出勤する時間、
寄りたい店があった私は、
いつもと違う道を通り、
いつもと違う駅へと向かっていた。


目の前に、
見覚えのある姿。

まだ距離は遠い。
だけど、真穂だとわかった。
もう少し近付いてから声をかけようとした。

でも、1人じゃない。
隣に誰かいる。

⏰:10/07/29 23:21 📱:F02A 🆔:Gjs6/ZpY


#237 [歩美]
一歩、一歩、
私は距離を縮める。

そして、
急に足が動かなくなった。

真穂の隣には、
新一がいたから・・・。


私は慌てて道を引き返した。


たくさんの疑問符が頭をグルグル回っていた。
とにかく落ち着こう。
とにかくいつもの駅から店に向かおう。

心臓の音が自分ではっきり聞こえた。

⏰:10/07/31 05:30 📱:F02A 🆔:XRXSbNr2


#238 [歩美]
ウォークマンの音量をあげ、
気を紛らせた。

いつも通り電車に乗る。
いつもなら空席があれば座る。でもなんとなく座る気になれなかった。

ドアの側に立ち、
ボーっと景色を眺めた。

内心パニックなのに、
変に冷静だった。
この景色に懐かしさを感じたり、新しく立ったマンションに気付けたりした。


――2人は付き合ってる。

なぜか直感でそう思った。

⏰:10/07/31 05:36 📱:F02A 🆔:XRXSbNr2


#239 [歩美]
地元一緒だし、
昔から知ってる仲だし、
たまたま会って歩いてただけかもしれない。

ただの友達で、
たまたまどこかご飯でも行くとこだったかもしれない。

いろんな可能性があるのに、
私は考えれなかった。


いつから・・・?

なんで・・・?


真穂、
なんで隠してるの・・・?

⏰:10/07/31 05:42 📱:F02A 🆔:XRXSbNr2


#240 [我輩は匿名である]
気になります!頑張ってください

⏰:10/07/31 06:23 📱:W51H 🆔:Z6K/.jG.


#241 [我輩は匿名である]
この主みたいな頭悪い女がいっから…
いざ自分が遊ばれてもこんな頭悪い女に限って自分が遊んでるって勘違いしてんだよな
まじ頭悪い(笑)

⏰:10/07/31 12:42 📱:SH01B 🆔:PbmsvoYA


#242 [我輩は匿名である]
きになるー!
がんがん更新してください

⏰:10/07/31 14:01 📱:SH02A 🆔:hHUpNuxI


#243 [歩美]
応援のメッセージ、
見てくださってる方、
ありがとうございます

⏰:10/07/31 23:30 📱:F02A 🆔:XRXSbNr2


#244 [まいち]
すごく面白いです!
頑張ってください

⏰:10/07/31 23:32 📱:F706i 🆔:ddqCJEsM


#245 [歩美]
7≫真穂の秘密。 〜続き〜


私は、あえて真穂に事実確認をしなかった。

だけど、2人でいる所を目撃してから、
吹っ切ったはずの新一への思いがまたこみ上げてきた。

『嫉妬』

その言葉が一番近かった。


それから一週間・・・
二週間・・・
1ヶ月・・・
一向に真穂から新一の話は出なかった。

⏰:10/07/31 23:34 📱:F02A 🆔:XRXSbNr2


#246 [歩美]
8月に入り、
真穂と2人で海に行くことになった。


――高1の夏にずっと好きだった新一と付き合った。
色々あったけれど、
あれからもう4年。


真穂「あっついねー!!」

白ビキニの真穂の首もとに、
光り輝くネックレス。
トップは、
なんだか意味ありげなシンプルなリング。

触れるか迷った。
でも聞いた。

⏰:10/07/31 23:39 📱:F02A 🆔:XRXSbNr2


#247 [歩美]
私「なにー?そのネック!
男にもらったの?」

真穂「・・・えっ?
あ、これ?」

戸惑った様子の真穂。

真穂「まぁね(笑)」

まだ真穂は言わない。
ていうか、
再会してから何度男関係を聞いても話を流されていた。
ますます新一との仲を疑い、
もう確信でしかなかった。

でも不思議だった。
ここまで隠し通すなら、なんでわざわざ指輪をネックにするの?
外してくればいいじゃん。

⏰:10/07/31 23:43 📱:F02A 🆔:XRXSbNr2


#248 [我輩は匿名である]
頑張ってください!毎日みてます(^-^)/

⏰:10/08/01 01:07 📱:W51H 🆔:3GejRQ1I


#249 [我輩は匿名である]
見てます!面白いです!更新待ってます

⏰:10/08/01 17:00 📱:W63H 🆔:jWXVJYhA


#250 [歩美]
少し苛立ちながら、
適当な場所にシートをひき、
私たちはひとまず腰掛けた。

真穂「あっ、歩美〜背中塗って♪」
私は真穂の背中に日焼け止めクリームを塗ってあげた。

真穂「てかさ、ナンパとかくるかなぁ?(笑)」

歩美「真穂彼氏いるんでしょー(笑)」

真穂「それとこれは別っ!」


はっ?
何ソレ。
真穂ってこんなキャラだっけ?

⏰:10/08/01 22:56 📱:F02A 🆔:PP3A9/ks


#251 [歩美]
真穂といえば、
男なんて興味ないみたいなキャラだったのに。
大学に行って変貌したんですか?

だいいち、
あなた今コソコソ私の元カレと付き合ってるんでしょ?
なのに、
ナンパとか期待していいわけ?

真穂を1人の女としてウザく思った。
自分は今までもっとウザいし最低だったことを棚に上げて。


「2人で来てんのー?」
ナンパらしき2人組がきた。

⏰:10/08/01 22:59 📱:F02A 🆔:PP3A9/ks


#252 [歩美]
私は真穂を試そうと思った。

ナンパ相手に対して、
あえて無視。
じゃあ真穂はどうするかなって。
彼氏(新一)を愛してるなら、無視するか追い払うよね。
でも真穂は、


真穂「え〜?そーだけどぉ?」

猫なで声で答えた。


はい新一さん残念。
あなた愛されてません。

⏰:10/08/01 23:01 📱:F02A 🆔:PP3A9/ks


#253 [歩美]
ナンパ相手は真穂の反応に、
「イケる」
と確信したのか、
目の前に座り込んだ。


「何歳ー?」
「どっから来たの?」
「なんて名前?」

全ての問いに真穂はスラスラ答えた。

とうとう私も餌食に。

「そっちのお方はなんて名前なの?」

聞いてきた相手の顔をようやく見てみた。
・・・普通。(笑)

⏰:10/08/01 23:04 📱:F02A 🆔:PP3A9/ks


#254 [歩美]
私「あゆみ。」

「そっかぁ!
俺はまもる君!
でコイツは龍太郎君!」


ベラベラ喋り、
色白の方がまもる。

あんまり喋らなくて、
色黒の方が龍太郎だった。

自然と4人で話し込む形になってしまった。
偶然にも全員同い年だった。


まもる「2人は彼氏とかいんの?」

私は真穂の出方を待った。

⏰:10/08/01 23:08 📱:F02A 🆔:PP3A9/ks


#255 [歩美]
真穂「一応いるよっ!」

一応!!!???
なんなのクソ女!!!

まもる「一応って?(笑)」

そうなるよねー。
誰だって
《一応≫
の意味聞いてみるよねー。
あるあるパターンだねー。

真穂「まぁ、色々あんの!」

あーそうだよねー。
実は歩美の元カレとコソコソ付き合ってんのとか私の前で言わないよねー。

なんか、
新一がかわいそうだよ。
私の大切な元カレなのに。

⏰:10/08/01 23:13 📱:F02A 🆔:PP3A9/ks


#256 [歩美]
ナンパによって、
私には復讐心が芽生えた。



結局この日は4人で飲みに行くことになった。

ひとまず楽しいフリをして、
真穂を調子に乗らせよう。
楽しいフリとか得意分野だし。
真穂は龍太郎狙いだった。
たぶん、女の子100人に聞いたら99人は龍太郎派だと思う。
まもるは悪い奴じゃなさそうだけど、
ちょっとうるさい。(笑)


真穂はかなりお酒がすすみ、
頬を赤らめはじめた。

⏰:10/08/01 23:17 📱:F02A 🆔:PP3A9/ks


#257 [歩美]
焼酎ばかり飲む私に対して、

龍太郎「自分、酒強いね。」

龍太郎が私に話しかけた初めての言葉。

歩美「チューハイとかカクテルは悪酔いするから。」

龍太郎「水商売?」

歩美「よくわかったね(笑)」

龍太郎「なんとなく(笑)」


龍太郎と会話が成立するとは思ってなかったから、なんとなく優越感があった。

⏰:10/08/01 23:21 📱:F02A 🆔:PP3A9/ks


#258 [歩美]
私がトイレに立つと、
真穂がついてきた。

真穂「ちょっと〜龍ちゃんは私が狙ってるんだから〜(笑)」

酔っ払ってご機嫌な様子。

私「わかってるよ♪
てか、彼氏大丈夫なの?」

真穂「大丈夫だよーん♪
私もトイレするから、
カバン持っててぇ。」

持って入ればいいのに、
酔っ払ってるせいか、カバンを私に預ける意味不明な行動。

でもおかげでひらめいた。

⏰:10/08/01 23:26 📱:F02A 🆔:PP3A9/ks


#259 [我輩は匿名である]
期待あげ

⏰:10/08/02 18:54 📱:W51H 🆔:aLhtWWP.


#260 [我輩は匿名である]
きになる!

⏰:10/08/03 00:48 📱:SH02A 🆔:KfTm1YGQ


#261 [歩美]
真穂のカバンを持ったまま、
私はトイレに入った。

絶対にやってはいけないことをした。
真穂の携帯から、
新一のアドレスを頂いた。


新一は、
《ダーリン》
というフォルダにいた。
やっぱり2人は付き合ってたんだ・・・。


私は新一のアドレスを登録し、真穂にカバンを返し、
何もなかったかのようにトイレを後にした。

⏰:10/08/03 09:05 📱:F02A 🆔:dW2kFW9M


#262 [歩美]
2人で席に戻ると、
男子2人の位置が変わっていて、
真穂は迷うことなく龍太郎の隣に座った。

私はだんだんおもしろくなってきた。
真穂にそんな欲張りはさせない。欲しいものを2つ手に入れようだなんて、
絶対させない。

真穂の得たもののうち1つが、《新一》
じゃなかったら、
私はこんなこと思わなかった。
新一だからこそ腹がたつ。
新一だからこそ取り返したくなった。

⏰:10/08/03 13:49 📱:F02A 🆔:dW2kFW9M


#263 [我輩は匿名である]
>>50ー100
>>101ー150
>>151ー200
>>201ー250
>>251ー300

⏰:10/08/03 17:24 📱:S001 🆔:RrmsjJyE


#264 [歩美]
これで私は真穂の秘密を握った。
秘密を知ったことはまだ言わない。

まずは新一を取り返す。

居酒屋で楽しそうに過ごす真穂を見ながら、
私は内心ワクワクしていた。


まもる「よっしゃー!
2件目行こうぜ!」

私たちは店を変えた。
もう終電が近い。
きっとこのまま朝までなんだろうな。

次の店で真穂はさらに酔っ払い、龍太郎にベタベタひっついていた。

⏰:10/08/03 21:56 📱:F02A 🆔:dW2kFW9M


#265 [歩美]
私「ちょっとトイレ行ってくるねぇ。」

携帯を持って、
トイレではなく外に出た。
私は新一にメールを送った。


〈久しぶり。歩美だよ。
急にメールしてごめんね。
元気にしてる??〉


送信後、
携帯を閉じてしばらく外の風にあたっていた。


メールが返ってきた。


〈びっくりした!連絡先変わったんだな。久しぶり元気だよ。歩美は元気か??〉

⏰:10/08/03 22:00 📱:F02A 🆔:dW2kFW9M


#266 [歩美]
3通くらいメールのやりとりをした。
すると新一から、番号を聞いてきて、私たちは2年ぶりに電話をした。

新一「アドレス残してくれてたんだ。」

歩美「うん。」
ウソ。さっきあんたの彼女の携帯から勝手に登録したんだよ。

歩美「今、真穂と飲んでてさ、ちょっと酔っ払ってきて急に新一が恋しくなっちゃった(笑)」

新一「はははっ(笑)
真穂と2人?」

⏰:10/08/03 22:03 📱:F02A 🆔:dW2kFW9M


#267 [歩美]
私「ううん、違うよ!
新一の声聞いたら元気出てきたし、真穂には内緒で抜けてきちゃったし戻るね!
また連絡するからっ♪」

電話を切った。

真穂と2人じゃない。
きっとじきに真穂は新一に連絡をする。
その時真穂は男の存在を消して、私と2人だったってウソをつくはず。


新一は真穂に不信感を抱く。


さぁどうなるか楽しみ。

私は店内に戻ることにした。

⏰:10/08/04 17:13 📱:F02A 🆔:WtQ8d3bw


#268 [歩美]
ちょうど店の前で龍太郎とはちあった。

龍太郎「あれ?
どっか行ってた?」

歩美「ちょっと外の風にあたってたよ!
龍太郎はどこ行くの?」

龍太郎「タバコ買いに。」

歩美「そっか。
じゃあ戻っとくね〜。」


ほんと、龍太郎は愛想がないというか、クールというか。

顔がいいだけできっと女には困ってないだろうな(笑)

⏰:10/08/04 17:16 📱:F02A 🆔:WtQ8d3bw


#269 [歩美]
真穂たちの席に戻り、
龍太郎も戻ってきてまたワイワイと過ごしていた。

時間が終電をまわった。

私「朝帰りして、彼氏に叱られないの?(笑)」

真穂「あ、大丈夫だよ。
とりあえずメールだけ送っとこっと。」

真穂はダーリン《新一》にメールを打った。
まぁきっと私と2人だってウソつくでしょ。

それに対して新一は男がいることを聞けない。
だって私は真穂に内緒で新一に連絡した。
新一は私の内緒を裏切ったりしないよ。

⏰:10/08/04 23:03 📱:F02A 🆔:WtQ8d3bw


#270 [歩美]
連絡を経って2年が過ぎていたにも関わらず、
私は新一のことを信じていた。

自分を選んでくれるという自信があった。
どこからそんな自信が湧いてくるのかはわからない。

でも、新一だから。
新一に限って。
そんな感じ。


真穂は新一にメールを送って、どうやら何事もなく新一は返事を返してきた。
真穂の態度からして、
疑われたり、
もめたり怒られたりした様子はなかった。

順調。

⏰:10/08/04 23:06 📱:F02A 🆔:WtQ8d3bw


#271 [歩美]
二件目の居酒屋の閉店時間となり、私たちはカラオケに移動した。

道中、
新一からメールがきた。


〈連絡くれてありがと。
嬉しかったよ
飲みすぎないよーにな。〉


相変わらず優しい。
今頃、複雑な心境だろうに。


2人の交際を、
どっちから話してくるかも楽しみの1つだった。

⏰:10/08/05 01:08 📱:F02A 🆔:6lzHHrhI


#272 [歩美]
すっかり真穂は龍太郎とペア。龍太郎にそんな気がないのは、私が見てても明らかだった。
だけど、女慣れした感じの龍太郎は、
サラッとあしらったり、
うまい具合に距離を保ったりしていた。

2人は連絡先を交換し、
その場の空気で私はまもると連絡先を交換した。


真穂と龍太郎が同時に消えたりもしたけど、
その日はあえて触れず、
朝6時頃に解散した。

真穂をお持ち帰り!
とまではいかなくてちょっと残念だった。

⏰:10/08/05 01:12 📱:F02A 🆔:6lzHHrhI


#273 [歩美]
帰宅し、寝た。

昼過ぎに起きたら真穂とまもるからメールがきていた。

真穂〈昨日はお疲れ!
まもると何か進展あった?〉

いやいや、
まもるとか眼中にないし。

まもる〈昨日はさんきゅ!
また飲みに行こーな!〉

あんた酒弱かったじゃん。


そんなこんなで、
真穂の秘密と、
だらしない面を握った私。

⏰:10/08/05 01:15 📱:F02A 🆔:6lzHHrhI


#274 [歩美]
8≫駆け引き。


あの日以来、
新一とのメールは毎日続いた。

1ヶ月が経った頃、
店がお盆休みに入り、
新一にご飯に誘われた。


会うのは2年前以来。

ダウンを返そうか迷ったけど、夏場にわざわざ返すのもおかしいかと思ってダウンは家に置いて出た。


待ち合わせは駅。
真穂といるところを見た道を通る。

⏰:10/08/05 01:21 📱:F02A 🆔:6lzHHrhI


#275 [歩美]
新一を見つけた瞬間、
昔付き合っていた頃の懐かしいトキメキを思い出した。

新一「よっ。」

昔、大好きだったこの声。

私「何食べに行く?
ってか、お腹すいてる?」

新一「微妙(笑)」

待ち合わせた時間は6時。
まだ晩ご飯にはちょっと早い。相談して、
なぜかノリで映画を観に行くことになった。


2年前までは、
付き合ってなかったのに手を繋いだりした。

⏰:10/08/05 01:25 📱:F02A 🆔:6lzHHrhI


#276 [我輩は匿名である]
更新まってます(^O^)/頑張ってください

⏰:10/08/06 07:41 📱:W51H 🆔:2JwfLo7E


#277 [歩美]
でも今は繋げない。
別れてからは、いつも私から新一の手をつかんだり、
腕にしがみついたりした。

もし真穂と付き合ってなかったら、繋げたのに。
よりによって真穂だなんて。

新一の顔を久しぶりに見た私は、なんだかすごく胸が痛く、辛くなった。


電車に乗り、
映画館に着いた。
しっかり者の新一は、
電車の中で決めた映画の席情報を携帯で調べてくれていた。


チケットを買い、
少し喫煙所で時間を潰した。

⏰:10/08/06 11:20 📱:F02A 🆔:GSUf/cpU


#278 [歩美]
ねぇ、私たち、
周りからみたらきっとカップルだよね。
本当は違うけどね。


『人のモノ』
って魅力を感じる。
欲しいなって思う。
でも別れさせて手に入れたいという気持ちを実際にやることは、ほとんどの人はしないと思う。
でも私は平気だった。


例え、親友の彼氏だとしても、今ならできるような気がする。


新一「あ、ポップコーン買うだろ?(笑)キャラメルが好きだったよな?」

⏰:10/08/06 11:24 📱:F02A 🆔:GSUf/cpU


#279 [我輩は匿名である]
あげとく

⏰:10/08/10 15:23 📱:PC 🆔:EnYARTBE


#280 [歩美]
付き合っていた頃と、
都合良く側においていた頃と何も変わらない新一の笑顔。

自分には彼氏がいても、
新一が誰かのモノになるなんて絶対に嫌だった。

今は真穂の彼氏・・・。
嫌だ。
絶対嫌だ。

だけど、手を繋いでみたり、冗談っぽく好きだとか、
そういうのが2年前みたいにできない。

どうして・・・?

新一には、
『計算』
ができなくなっていた。

⏰:10/08/10 20:01 📱:F02A 🆔:cMY0CkBM


#281 [歩美]
上映時間になり、
映画を観た。

映画に集中できない。
頭の中で色んなことを考えていた。
倖田來未がカバーした、
『最後の雨』
が何度も頭の中で聴こえた。


誰かに盗られるくらいなら
強く抱いて
君を離さない・・・



映画が終わり、
晩ご飯を食べに移動する。
私はどうしてもお酒が飲みたかった。

⏰:10/08/10 20:05 📱:F02A 🆔:cMY0CkBM


#282 [歩美]
新一と楽しく過ごすためには、お酒の力を借りたかった。
なんとなくそんな弱気だった。

飲み始めてしばらくすると、
やっぱり私より先に新一がホロ酔いになった。
私は酒豪。
早く酔うために焼酎をロックで早めのペースで飲み続けた。

新一は少し酔いが回ってきても、真穂とのことは話さなかった。
私も聞かなかった。
聞きたくなかったし、
聞いたら私の横取り作戦がくるってしまう。


2年前の話になった。

⏰:10/08/10 22:12 📱:F02A 🆔:cMY0CkBM


#283 [歩美]
新一「・・・進藤とはどうなってんだ?」

私「何もないよ。」

新一「そっか。
あん時さ・・・―――・・・」

新一が話したこと。
それは2年前、新一が私に言った言葉。

『もう終わりだな』

あの言葉の真相。
新一は、進藤と俺の中が終わりだって意味だった。
私との中じゃなかった。
だけど、ショックも大きく、
なかなか私に連絡ができなかった。
でもやっぱり私に会いたくて、メールを送ったらエラー。

⏰:10/08/10 22:15 📱:F02A 🆔:cMY0CkBM


#284 [歩美]
電話をかけたら、
すでに番号は存在してなかった。
本当は、
ずっと会いたかったと・・・。

真相がわかって、
嬉しかった。
だけど、またあっさり手に入る流れに気が抜けた。


私「本当にあの時はごめん・・・。」


2年越しでやっと謝ることができた。
素直に言えた。

新一はフッと笑い、
ビールをおかわりした。

⏰:10/08/10 22:19 📱:F02A 🆔:cMY0CkBM


#285 [遊々莉]
気になる(>_<)楽しんで見てます☆

⏰:10/08/10 22:34 📱:SA001 🆔:WzzrWfS6


#286 [歩美]
謝ったことで、
胸のイガイガがすっと取り除かれた。

さらにお酒のペースは早くなり、私も酔い始めた。

酔えば酔うほどに新一を独り占めしたくなり、
早く真穂と別れさせたかった。何も知らないフリを通して。


居酒屋に入って三時間くらいが経ち、気付けば終電の時間だった。
地元は一緒だし、
タクシーで帰ればいいかと思った。
でも内心、
朝まで帰れないという期待もあった。

⏰:10/08/10 23:36 📱:F02A 🆔:cMY0CkBM


#287 [し]
気になります

⏰:10/08/10 23:55 📱:SH06A3 🆔:XrhZMuxw


#288 [歩美]
新一はさっきから時計をチラチラ気にしている。
帰る気?
それとも・・・?


様子を伺っていると、
新一から切り出してきた。

「終電近いし、出ようか。」

これが新一の本心なのか、
本心じゃないのかはわからなかった。


新一を手に入れたい気持ちは、高校に入った頃よりはるかに強い。
2年前なら、
遠慮せず帰りたくないと腕をつかめた。

⏰:10/08/11 19:55 📱:F02A 🆔:PXmnKT5M


#289 [歩美]
だけど・・・

私「そうだね。出よっか。」

初めて自分の気持ちにストップをかけた。
新一が全力で私のところへ来ないなら、
私は全力で駆け引きしてやる。

一体何の意地なのか、
私はそう決意して店を出て、
2人で終電に乗った。


新一にはその気がないのかもしれない。
真穂を想っているのかもしれない。
悔しい。
だけど我慢。

⏰:10/08/11 19:58 📱:F02A 🆔:PXmnKT5M


#290 [歩美]
新一「じゃあな!」

新一は家まで送ってもくれなかった。
あの公園に寄って、
話したりしたかったのに。
真っ直ぐ真穂の元に帰っちゃうんだね・・・。


真穂が憎らしくなった。


私は携帯を取り出した。
誰でもいいから、
今日は人肌恋しい。
携帯を開くと、
不在着信が三件あった。


三件ともまもるだった。

⏰:10/08/11 20:02 📱:F02A 🆔:PXmnKT5M


#291 [歩美]
お前かよ!(笑)
って思いながら、
まもるに折り返し電話をした。

まもる「あーゆーみー!!
今ヒマっ!?」

こいつのテンションの高さは今の私には重すぎる。

私「どうして?」

まもる「今龍太郎とドライブしてるから歩美もカモーン♪
迎えに行くわよぉーん♪」

後ろから龍太郎の軽い笑い声。

まぁ龍太郎もいるならマシだと思い、地元の駅まで迎えに来てもらった。

⏰:10/08/11 20:05 📱:F02A 🆔:PXmnKT5M


#292 [歩美]
龍太郎が運転する黒のオデッセイが目の前に止まった。

助手席の窓をあけ、
両手をふりまくってるまもる。

私も車に乗り込んだ。


私「なんで私誘ったの?
真穂じゃないの?(笑)」

まもる「だって龍太郎が真穂は呼びたくないって言うからさぁ〜(笑)」

えっ???
そーなの???♪♪♪
あははっ!
真穂、龍太郎に拒否られてんだぁー!!(笑)

⏰:10/08/11 20:08 📱:F02A 🆔:PXmnKT5M


#293 [匿名さん]
頑張って下さいとか言われたらお礼ぐらい言えば?

⏰:10/08/11 21:59 📱:SH905i 🆔:☆☆☆


#294 [歩美]
そうですね
忠告ありがとうございます。

すみませんコメントくださった方々m(_ _)m
頑張りますのでこれからもよろしくお願いします。

⏰:10/08/11 22:54 📱:F02A 🆔:PXmnKT5M


#295 [我輩は匿名である]
いつも読ませていただいてます。

>>293の方が言うことも間違っていませんが、感想などは読む上で見づらいです…
それに逐一、主の返レスがあれば尚更です
感想板の利用を勧めてみたらどうでしょうか?

駄レス長文、失礼しました

⏰:10/08/11 23:48 📱:P001 🆔:v0OBzORo


#296 [我輩は匿名である]
>>1-100
>>101-200
>>201-300

⏰:10/08/12 14:15 📱:825SH 🆔:okKf6hoE


#297 [我輩は匿名である]
主みたいに平気で人を
傷つける人間って
なかなかいませんよ。
全部自分が悪いくせに
他人を悪者扱いして…‥
性格の悪さ尊敬します

⏰:10/08/14 15:08 📱:SH905i 🆔:.n2G.TKQ


#298 [我輩は匿名である]
>>297

はいはいお疲れー

⏰:10/08/15 20:00 📱:921SH 🆔:3Fem9c/U


#299 [我輩は匿名である]
>>40-100

⏰:10/08/16 02:54 📱:W61K 🆔:KnBw17vE


#300 [我輩は匿名である]
>>80-100

⏰:10/08/16 03:00 📱:W61K 🆔:KnBw17vE


#301 [我輩は匿名である]
>>139-180

⏰:10/08/16 03:10 📱:W61K 🆔:KnBw17vE


#302 [我輩は匿名である]
>>180-200

⏰:10/08/16 03:17 📱:W61K 🆔:KnBw17vE


#303 [歩美]
8≫駆け引き。 〜続き〜


龍太郎が真穂のことを好まないのは、飲んだ日から気付いてはいたけど、
確信するとかなり嬉しかった。

私は真穂の秘密をバラした。

「真穂、彼氏いるんだよ。」

2人は少し驚いていたけど、
元々眼中になかったうえに、
さらに眼中になくなった。

龍太郎の話によると、
ほぼ毎日メールがくるらしい。

⏰:10/08/19 22:26 📱:F02A 🆔:v5L/edXY


#304 [歩美]
私「うざいの?(笑)」

龍太郎「うん。」

冷たく言い放つ龍太郎。

私「じゃあうざいって言っちゃえば?」

龍太郎「女性にそんな暴言吐けねぇだろ?(笑)」

ま、チャラ男らしい台詞。
話を進めるうちに、
チャンスを見計らって私から伝えることになった。

あぁ〜楽しみ。


3人でボーリングに行き、
車内でダラダラ話して朝方帰宅した。

⏰:10/08/19 22:29 📱:F02A 🆔:v5L/edXY


#305 [歩美]
時々携帯を開いたけど、
新一からメールは来なかった。

新一らしくない。
私の知ってる新一じゃない。
いつもは、
絶対メールくれたのに・・・。


次の日も、
その次の日も新一からメールは来なかった。


考えないようにして、
今日も仕事に励む。
同伴もなくゆっくり出勤。

あまりに店が暇で、
適当に顧客にメールをうっていた時。

⏰:10/08/19 22:32 📱:F02A 🆔:v5L/edXY


#306 [歩美]
画面にメール受信の文字。

客からの返信かと思ったら、
知らないアドレスだった。

内容を見て、
少し嬉しかった。


〈龍太郎だけど今日も店?
暇してたら飯いかね?〉


まるで、
捕まえるつもりのなかった魚が偶然網にかかってくれたような、そんな気分だった。


会う約束をした。
初めて龍太郎と2人で会う。

⏰:10/08/19 22:35 📱:F02A 🆔:v5L/edXY


#307 [歩美]
支配人に早上がりをお願いしてみると、店が暇なことからあっさりOKが出て早上がりすることになった。

店友「デート〜?(笑)」
店友「歩美彼氏できたの?」

私「違う違う(笑)
ごめんね、お先〜♪」


龍太郎と待ち合わせの時間までに、化粧直しをした。
女子は、化粧の気合いで相手に好意があるかわかるもの。
龍太郎には、
それなりに気合いが入った。

少し冷たいけど、
魅力的だった。

⏰:10/08/19 22:41 📱:F02A 🆔:v5L/edXY


#308 [歩美]
待ち合わせ場所には、
すでに黒のオデッセイが停まっていた。

あれは、
全く車なんて興味なかった私が、初めて覚えた車だった。
今でも黒のオデッセイを見ると思い出す。


私「お待たせーっ。」

龍太郎「何食いたい?」

私「何でもいい(笑)」

龍太郎「それ1番困りますよお姉さん(笑)」

⏰:10/08/20 17:15 📱:F02A 🆔:AKrhXyok


#309 [我輩は匿名である]
>>258-400

⏰:10/08/21 13:26 📱:N703iD 🆔:FZbTI8Kw


#310 [我輩は匿名である]
気になる枕X新頑張ってください

⏰:10/08/22 07:36 📱:W63H 🆔:7g.M9jCE


#311 [歩美]
匿名さん≫
ありがとうございます
頑張ります

⏰:10/08/23 01:04 📱:F02A 🆔:gZCXLZHo


#312 [歩美]
結局車でウロウロして、
気付いたら1時間以上が経過して、景色はだんだん山の方へ近付いていっていた。

山・・・?
あの山は、
夜景スポットで有名な山。
まさか、龍太郎・・・?

期待を抱きつつも、
あえてギリギリまで気付いていないフリを通して車内で話を続けていた。

車がだんだん山を登っていく。さすがに私も尋ねてみた。


私「山ん中にご飯食べるとこあるの?」

⏰:10/08/23 01:07 📱:F02A 🆔:gZCXLZHo


#313 [歩美]
龍太郎はチラっとこっちを見て、笑い出した。

龍太郎「たぶん民家ぐらいしかないだろー(笑)
歩美、天然か?(笑)」

夜景に連れていこうとしてるんでしょ?
わかってるよ(笑)
でもね、
素直に嬉しかった。
私、夜景って見たことなかったんだよね。


やがて頂上付近に着き、
龍太郎は車を停めた。

龍太郎「いいもん見せてやるからおいで。」

⏰:10/08/23 01:10 📱:F02A 🆔:gZCXLZHo


#314 [歩美]
龍太郎は助手席のドアをあけ、私を連れ出した。

少し移動すると、
そこには絶景があった。

私「うわぁ・・・」

龍太郎「どう?」

私「キレイ・・・」

街の灯り、
電灯、
星。
こんなにもキレイだなんて思わなかった。
夜景に連れていくっていう、
まさにありがちなパターンに私はメロメロだった。

⏰:10/08/23 01:13 📱:F02A 🆔:gZCXLZHo


#315 [歩美]
適当な場所に腰掛け、
しばらく2人静かに夜景を眺めていた。

龍太郎って、
見かけによらずロマンチストなんだなって思った。

突然、
龍太郎に手を握られた。

私が龍太郎の方を見ると、
照れくさそうに顔をそらしながら、こう言った。

龍太郎「・・・好きな女ができたら、・・・ここに連れてくるつもりだった。」

真っ直ぐな言い方じゃない。
目を見て言われてもいない。
なのに、すごく龍太郎が愛しくなったよ。

⏰:10/08/23 01:17 📱:F02A 🆔:gZCXLZHo


#316 [歩美]
龍太郎はそのまま私を抱きしめてきた。
私も、
手に力をこめて抱きついた。

それが、
私の返事だったから。

抱き合ったまま、
しばらくは余韻と龍太郎の香水の匂いに浸っていた。

私、
龍太郎のこと大好きになるかもしれないよ。



私、
今までの自分と決別するよ。
いい女になるよ・・・。

⏰:10/08/23 01:22 📱:F02A 🆔:gZCXLZHo


#317 [歩美]
こうして8月28日、
私と龍太郎は付き合うことになった。

正式に「付き合って」って言葉をもらったわけじゃないけど、私たちにとって大切な記念日。大切なスタートになった日。


帰りの車内は、
お互いどこか照れくさかったよね。
でも、彼氏彼女だから、
バイバイの時はチュウ・・・
って思ったのにチュウなかった。(笑)

またまた見かけによらず、
奥手な龍太郎坊や。(笑)

⏰:10/08/23 01:30 📱:F02A 🆔:gZCXLZHo


#318 [我輩は匿名である]
(・^∀^・)まわりにおったら
絶対拒否るけど
他人だと思ってよんでます
この〜ナルシストx

⏰:10/08/23 03:50 📱:S001 🆔:L8brHD22


#319 [歩美]
いつも恋愛に進展があれば真穂に相談していたけど、
今はとてもじゃないけど話せない。

真穂が龍太郎に好意を持っているのはわかってるし。

でもね真穂。
これで同等だよ。
あんたは私から新一を奪って、しかも隠し通してる。

だから仕返しに私も同じことしてあげる。
歯には歯を、
目には目を。


龍太郎は私の彼氏。

⏰:10/08/23 23:52 📱:F02A 🆔:gZCXLZHo


#320 [歩美]
9≫暴露。

龍太郎と付き合うことになって、久しぶりの彼氏に私は浮かれていた。
ただ、1つ問題があった。


龍太郎が私の職業を嫌がった。それが普通だよね。
彼女がホステスって、
ちょっと嫌だよね。

龍太郎は高校を卒業してから、親のやってる建築関係の仕事をしていた。
その職場仲間と、キャバクラやクラブに行くことがあるから、その業界に自分の彼女が働いてることは耐えられなかった。

⏰:10/08/23 23:56 📱:F02A 🆔:gZCXLZHo


#321 [歩美]
自分の女になると、
龍太郎は独占欲の固まりになった。

私は、
店を辞めた。

ママに預けていた通帳を返してもらい、みんなにお別れの挨拶をした。
それなりに貯金はあったから、しばらくゆっくりして、
昼間の仕事を捜すことにした。

龍太郎は大喜びだった。
私も、夜から足を洗ういい機会になって肩の荷が軽くなった。

龍太郎との付き合いは喧嘩もあったけど充実していた。

⏰:10/08/24 00:00 📱:F02A 🆔:sCHfN2YE


#322 [歩美]
だけど、
これから色んなことが起きる。

――10月になり、
真穂の大学の学祭に誘われた。

言われた通り食堂で待ち合わせをした。
真穂がいた。
グループらしき友達も何人か一緒にいた。

真穂「あっ、歩美ー!
こっちこっち!」

真穂は友達に私を紹介した。
私は軽く会釈した。
キャピキャピした女子たち。

⏰:10/08/24 00:04 📱:F02A 🆔:sCHfN2YE


#323 [歩美]
しばらく世間話をしていたら、真穂が突然私の真横にきた。

真穂「歩美、
隠しててごめんね。
私、黙ってたことがあんの。」
えっ???
今?この場で?(笑)

歩美「な、なに?」

真穂「私さ、彼氏いるじゃん?実は・・・新一なんだよね。」

知ってまーす。
でも知りませんでしたってフリして驚く。

まさかここで暴露してくるとは、不意打ちだった。

⏰:10/08/24 00:07 📱:F02A 🆔:sCHfN2YE


#324 [歩美]
真穂はおどけた感じで笑い、
「本当は言うつもりだったんだけどぉー!(笑)」
とか言う。

挙げ句の果てには耳元で、
「龍太郎のこととか、あの日のナンパのことは内緒にしててよねっ♪」
とか言う始末。
私のイライラメーターはかなり高まった。


真穂が暴露してきて、
私も打ち明けることに決めた。

私「私、
龍太郎と付き合ってるんだ。」

⏰:10/08/24 00:10 📱:F02A 🆔:sCHfN2YE


#325 [歩美]
真穂の顔色が明らかに変わった。
私は笑いもせず、
申し訳なさそうにもせず、
真顔で暴露してやった。

真穂はその場から、
私を引っ張って席を離れた。

友人たちは何事?って感じで少しアタフタしていた。


真穂「ちょっと待って。
まじなの?」

キレ気味で聞かれた。
キレるのはおかしいでしょ。
あんた彼氏いるじゃん。

⏰:10/08/24 00:14 📱:F02A 🆔:sCHfN2YE


#326 [☆]
やばい!
めっちゃおもしろなってる(笑)

⏰:10/08/24 10:57 📱:F06B 🆔:zvH85HKM


#327 [月]
更新待ってまーす

⏰:10/08/24 20:55 📱:P03B 🆔:owoA3tjo


#328 [我輩は匿名である]

>>250-400

⏰:10/08/25 09:34 📱:P10A 🆔:3e8NFDTI


#329 [我輩は匿名である]
はやくー

⏰:10/08/25 22:23 📱:SH02A 🆔:1sJ0/ZD2


#330 [歩美]
コメントありがとうございます
なるべくたくさん更新できるようにします

⏰:10/08/26 01:05 📱:F02A 🆔:QEIIaapg


#331 [歩美]
9≫暴露。 〜続き〜


新一という彼氏がいながら、
あわよくば龍太郎もと欲張っている真穂の態度に腹が立ち、
ついついキツく言った。

私「まさか新一じゃ足りないわけ?」

私の険悪な表情にも真穂はひるまなかった。

真穂「歩美だって今まで散々えげつないことしてきてたじゃん。」

私「それが何?
何の理由にもなってないし。
私がしてきたことを真似したいの?」

⏰:10/08/26 01:11 📱:F02A 🆔:QEIIaapg


#332 [歩美]
真穂「違うけどっ!
・・・とりあえずこの話はやめよ。みんなのとこ戻ろ。」

あんたからけしかけてきたくせに??
あぁ゙ーーー
この自己中女!!!


みんなのとこに戻ると、
真穂は不自然な程に彼氏〈新一〉とのノロケ話を始めた。

「毎日電話かかってくる」
「バイト先に迎えにくる」
「ネックレスをもらった」

はいはい。
周りの友人も気だるそう。

⏰:10/08/26 01:14 📱:F02A 🆔:QEIIaapg


#333 [歩美]
適当に話は流して、
タバコを吸ったり携帯をさわったりして聞いてないフリをしていたのに、
あるノロケ話がひっかかった。

「夜景もつれてってくれた」


・・・私、
新一に夜景つれてってもらったことない・・・。

しかも、
真穂「そのままカーセックスやっちゃったぁ〜(笑)」

・・・とか聞いてねぇから!!!
ってか聞きたくねぇから!!!

⏰:10/08/26 01:22 📱:F02A 🆔:QEIIaapg


#334 [歩美]
真穂のデリカシーのなさと、
私への攻撃的な言動に驚かされた。

おかげであんたのこと大嫌いになったよ。
これで遠慮なくあんたを泣かせられるよ。


ジワジワ反撃してあげる。

私を誰だと思ってんの?

【壊し屋】
【別れさせ屋】
だよ。
あんたたちを別れさせて、
立ち直れないくらい壊してやるんだ。

⏰:10/08/26 01:26 📱:F02A 🆔:QEIIaapg


#335 [匿名]
おもしろ〜

⏰:10/08/26 03:10 📱:SH905i 🆔:7DGbgItU


#336 [あゆ]
読んでます
頑張って下さい

⏰:10/08/26 03:16 📱:F02B 🆔:K34ECzi2


#337 [七氏]
>>258-400

⏰:10/08/26 03:44 📱:D705i 🆔:oXLBhRvM


#338 [我輩は匿名である]
すごいおもしろい!!がんばれー!!

⏰:10/08/26 12:52 📱:PC 🆔:xWCN2Zdk


#339 [歩美]
10≫2人の私。


真穂から暴露を受けた学祭は、もちろん心から楽しむなんてこともできず、
真穂しか知り合いがいない苦痛に耐え忍んでいた。

学祭が終わり、
龍太郎と会うことになった。

真穂の暴露によって、
龍太郎のことを本気にならないようにしようと決めた。
真穂を傷つけるために、
龍太郎と付き合ってく。
真穂を傷つけるために、
新一と別れさせる。

龍太郎を愛してしまったら、
復讐に身が入らない。

⏰:10/08/27 00:30 📱:F02A 🆔:NhHvUHGc


#340 [歩美]
あくまでも龍太郎は『利用』する気でいようと決めた。

私の計画・・・
漠然としていたけど、
何事も行動あるのみ。


龍太郎「学祭ってどうだった?」

私「楽しかったよ!!
ねぇ、龍太郎。
真穂に付き合ってること話したよ。良かった?」

龍太郎「いいじゃん(笑)
なんで?(笑)」

私「友達ではいてあげてね?
私の親友だし。」

⏰:10/08/27 00:34 📱:F02A 🆔:NhHvUHGc


#341 [歩美]
私のその言葉の裏には、
私と真穂が深い仲だと龍太郎に意識させるため。


龍太郎「おぅ。わかった。」


車で移動し、
晩ご飯を食べに行って、
送ってもらった。


まだチュウがこないm(_ _)m
まぁいいけど・・・。


龍太郎の車が見えなくなくなったことを確認してから、私は出かけた。

⏰:10/08/27 00:40 📱:F02A 🆔:NhHvUHGc


#342 [歩美]
向かったのは、新一の家。

新一の家の近くには、
遅くまで開いてるスーパーがある。スーパーに行くついでに、新一が家にいるか確認に行った。

家の前を通ると、
新一の部屋の電気がついていた。私は新一の携帯に電話をかけてみた。


新一「どした?」

私「今、家じゃないの?」

新一「家だけど?」

あれっ?(笑)
あ、下にいるのかな。

⏰:10/08/27 00:44 📱:F02A 🆔:NhHvUHGc


#343 [歩美]
新一「今帰ってきたとこ。
どうした?なんかあった?」

私「今、ちょうど家の前にいるから会えない?」

新一「・・・わかった。
すぐ出る。」


5分もしないうちに新一が出てきた。

さぁーて仕事はじめ。(笑)

2人であの公園に向かった。
ベンチに座り、
新一は自販機で紅茶を買ってきてくれた。
空を見ながら世間話をした。

⏰:10/08/27 00:48 📱:F02A 🆔:NhHvUHGc


#344 [歩美]
私はさっそく本題へ。

私「出かけてたの?」

新一「うん、
飯食いに行ってたよ。」

私「・・・彼女と?」

新一「いやいやっ!
大学のツレとだよ(笑)」

私「彼女いないの?」

新一「・・・・・・いるよ。」

私「知ってるよ。」

新一はびっくりしていた。
私は新一に抱きついた。

⏰:10/08/27 00:58 📱:F02A 🆔:NhHvUHGc


#345 [歩美]
抱きついたまま私は言った。


私「今日・・・真穂から聞いたよ・・・知らなかった・・・」

知らなかったのはウソ。
でも言わない。

新一「歩美・・・ゴメン。」

新一は私を離そうとはしなかった。それどころか、ぎゅっと抱きしめてくれた。

(よしっ。やった。)

と内心ガッツポーズの私と、
久しぶりに新一の腕に抱かれて素直に嬉しい私がいた。

本当の私はどっちなんだろう。

⏰:10/08/27 01:10 📱:F02A 🆔:NhHvUHGc


#346 [我輩は匿名である]
龍太郎かわいそう
でも面白い頑張ってx

⏰:10/08/27 08:55 📱:auSH3I 🆔:R3HafJZg


#347 [我輩は匿名である]
楽しみに見てます頑張って下さい

⏰:10/08/27 11:44 📱:P02A 🆔:Wa1QfL1M


#348 [歩美]
コメントありがとうございます
頑張ります

⏰:10/08/27 11:58 📱:F02A 🆔:NhHvUHGc


#349 [歩美]
新一「歩美には、隠しておきたかったんだ。
ずるくてゴメン。」

なんだかそのセリフは、
私にも見に覚えがあった。

・・・進藤と関係があった時。
新一にバレることが嫌だった。

だから、新一の気持ちはよくわかるよ。

新一「歩美のことは、
いつまでも特別なんだ。」

好きだよ、特別って響き。
でも、ずっと待ってるって言ってたくせに。
よりによって真穂だなんて。

⏰:10/08/27 12:04 📱:F02A 🆔:NhHvUHGc


#350 [歩美]
真穂と新一が関係を深めたのには、私が大きく関わっていた。
私と新一が連絡を取らなくなった時。
新一は真穂に相談をした。
相談しているうちに、
真穂が新一を好きになった。

「歩美の代わりになれない?」
そうして2人は付き合った。


やっぱり真穂が奪ったんだ。
私の特別な存在を。
許せない。


私「ねぇ、真穂のこと好きなの?」

⏰:10/08/27 12:07 📱:F02A 🆔:NhHvUHGc


#351 [我輩は匿名である]
がんばれー

⏰:10/08/27 12:21 📱:SH02A 🆔:7KoXXqPw


#352 [匿名]
面白い(^_^)

⏰:10/08/27 12:35 📱:SH905i 🆔:XjMovIxc


#353 [あいこ]
うわぉ
待ってる

⏰:10/08/27 20:19 📱:SH02A 🆔:☆☆☆


#354 [しぃ]
頑張って下さい

⏰:10/08/28 00:13 📱:SH06A3 🆔:ijMuhL6s


#355 [我輩は匿名である]
見に覚えって(笑)

⏰:10/08/28 16:54 📱:CA004 🆔:r1o6NNh2


#356 [歩美]
たくさんの応援ありがとうございます
小説総合の方に感想板を作りましたので、そちらに感想をいただければ嬉しいです
まだまだ話は続きます。
お付き合いくださいm(_ _)m

⏰:10/08/28 22:19 📱:F02A 🆔:LEWqQUN2


#357 [歩美]
10≫2人の私。 〜続き〜


「真穂のこと好きなの?」
という問いに対し、
新一は答えなかった。

重たい空気だったから、
私は答えを問い詰めなかった。
だけど、何となくわかる。

本当は好きなんだよね。
だけど、私に遠慮して、黙ったままだったんだよね。
そして、まだ少しは私のこと想ってくれているんだよね。

抱き合った体を離した。


真穂、
絶対に別れさせてやるから。

⏰:10/08/28 23:05 📱:F02A 🆔:LEWqQUN2


#358 [歩美]
新一と別れ、
帰宅してから龍太郎に申し訳ない気持ちがようやく出てきた。
デートの後そのまま元カレに会いにいったなんて。
しかもハグまで。

ゴメンね、龍太郎。


――学祭での真穂の暴露から、私は新一とこっそり連絡を取り合っていた。

新一に明かした。
自分も彼氏ができたこと。

新一は責めるわけもなく、
少し残念がっていた。

⏰:10/08/28 23:11 📱:F02A 🆔:LEWqQUN2


#359 [歩美]
だけど、
新一と真穂を別れさせることは意外と難しそうだった。

あの2人は、
とても深い絆があるように感じた。

付き合ったきっかけが、
〈親友の元カレからの相談〉
〈元カノの親友への相談〉
なんだもん。

そういう修羅場から付き合うと、変に信頼関係が芽生えてしまってややこしい。
ちょっとやっかい。

でも、新一の心の中に入れたからまぁひとまずクリア。

⏰:10/08/28 23:18 📱:F02A 🆔:LEWqQUN2


#360 [歩美]
龍太郎に対しても、
本当の自分がわからなくなっていた。

真穂を悔しがらせるため?
利用するため?

ううん、
龍太郎のことは好き。
好きにならないつもりだったのに、なぜか龍太郎は私の中にスルスルと入り込んできた。
不思議だった。

そんな龍太郎と初めて体を重ねたのは、
10月の始め。
龍太郎の家で。

あたたかかった。

⏰:10/08/28 23:23 📱:F02A 🆔:LEWqQUN2


#361 [歩美]
付き合って1ヶ月以上経ってもキスすらしてこない龍太郎に、私がしびれを切らした。

襲ったわけじゃないけど(笑)
家に呼ばれた時にドキドキワクワクして、
下着を1番お気に入りのにした。
結局私は龍太郎にしっかりハマってしまっていたんだね。

女慣れしていると思ってたのに、実際そうでもなかった。

龍太郎の過去の恋愛は、
数は少なかったけど、付き合ったら長い一筋タイプだった。

⏰:10/08/29 21:02 📱:F02A 🆔:LakRfK2w


#362 [歩美]
そんなギャップに、
確実にときめいていた。



「ずっと一緒にいようね」


龍太郎と、こんなことをいつからかよく話していた。
クリスマスを過ごし、
新しい年を迎え、
成人式を迎えた。

成人式には、
もちろん真穂も、
新一もいる。
なんなら進藤もいる。

あぁ嫌なメンバー。

⏰:10/08/29 21:50 📱:F02A 🆔:LakRfK2w


#363 [歩美]
――成人式。

すっかり忘れていた亜里沙の存在。
亜里沙もいた。
なんと妊婦になっていた。

亜里沙は何もなかったかのように私に話しかけてきた。

だから私も普通に接した。

お腹の子の父親は拓海先輩ではなくて、あれから他の人と付き合ってできちゃったとか。

「おめでとう。」

妊婦になった亜里沙は、
なんだかキレイになったように思った。

⏰:10/08/31 11:10 📱:F02A 🆔:ZwAsldnY


#364 [歩美]
かつて私といざこざがあった地元メンバーとも、
時が解決したのか普通に話していた。

そんな時、
見たくないものを見てしまった。

真穂と新一が並んで歩く姿。

暴露されてから2人が並んでる姿を見るのは初めてだった。
龍太郎がいなかったら、
あの時ショック死してたかも。
だって、龍太郎がいるのに、
ショックだったから。
また出てきたもう1人の私。

⏰:10/08/31 11:14 📱:F02A 🆔:ZwAsldnY


#365 [歩美]
「えっ?あれって、新一と真穂・・・?」
「歩美の元カレだよね?」

周りの女子がざわざわする。
私は2人を見ないようにして、その場から逃げた。

ホールの中で、
進藤に見つかった。
進藤は微笑んできたけど、
私は無視をしてやった。
とにかくアイツに良い思い出はない。

進藤と新一の仲も、
どうやら自然と元に戻ってる感じだった。

時が解決する。
時間薬ってすごいね。

⏰:10/08/31 11:17 📱:F02A 🆔:ZwAsldnY


#366 [歩美]
見ないようにしようとすればする程、
2人の姿を捜してしまう。

私が座った場所と、
2人が座った場所はかなり遠かった。
その距離がそのまま私たちの距離に感じたよ。

どうしてなんだろう。
龍太郎のことを好きになったのに、新一を盗られることが相変わらず悔しいなんて。


――成人式が終わり、
ダラダラと写真を撮ったり話し込んだりしていた。

⏰:10/08/31 13:02 📱:F02A 🆔:ZwAsldnY


#367 [歩美]
自然な流れで団体写真を撮ったりした。
いざこざがあった友人たちと混ざり合って。

「飲み会は駅前の○○でするから!!!」

成人式のあとの飲み会の誘い。私は不参加と返事をした。
楽しいわけがない。
どうせ新一と真穂も来る。
嫌だった。
特別仲のいい子がいるわけでもないし。


龍太郎が迎えに来てくれる約束だったから、連絡をした。

⏰:10/08/31 13:06 📱:F02A 🆔:ZwAsldnY


#368 [歩美]
龍太郎はすでに迎えに来てくれていた。

遠慮なしに広場に入ってくる龍太郎。

「歩美の彼氏みたいだよ」
「超イケメン!!」
「車でお迎えなんだぁー」
「さすがホステスだね」

周りの子たちが騒ぐ。
自分の彼氏をイケメンといわれて嬉しくない彼女はいない。

龍太郎と車へ乗り込もうとした時、偶然タバコを吸っていた新一とすれ違った。


パリンって、
何かが割れたような音がした。サヨウナラの音・・・。

⏰:10/08/31 13:09 📱:F02A 🆔:ZwAsldnY


#369 [歩美]
新一はしばらく私たちを見ていた。
気付いていたけど、私は目を合わせないようにした。

車に乗るなり、
「着物似合うじゃん。」
と言ってくれた龍太郎。
私は罪悪感を感じ、
しばらく下を向いていた。

走り出す車。

だんだん遠ざかる新一。

隣には私を愛してくれる素敵な彼氏。

私は龍太郎に言った。

「龍太郎、大好き。」

⏰:10/08/31 13:12 📱:F02A 🆔:ZwAsldnY


#370 [歩美]
2人の私が、
ようやく1人になった日。


新一、
もう壊す気もなくなるくらいあんた達には絆を感じたよ。

お幸せに・・・。


新一とファミレスでお茶をして、送ってもらった。
新一は今から飲み会に行く。
寂しい。
すると新一が言った。

龍太郎「歩美も、
こっちくるか?」

えっ?そんなことしていいの?

⏰:10/08/31 13:16 📱:F02A 🆔:ZwAsldnY


#371 [歩美]
私「ううん、
悪いよそんなの。
地域違うし(笑)
楽しんできて♪」

龍太郎はフッと笑い、
帰っていった。

誘ってくれただけで嬉しかったよ。

でも明日は平日だし、
新一は仕事だからきっと一次会だけで帰る。

同い年でも、
就職してるとなんだか落ち着いてるというか、貫禄があるというか。

成人式が終わり、
一途な乙女になれた。

⏰:10/08/31 13:24 📱:F02A 🆔:ZwAsldnY


#372 [我輩は匿名である]
新一だか龍太郎だかわからん

⏰:10/08/31 14:53 📱:CA004 🆔:fdGUpHEI


#373 [歩美]
↑↑↑すみません間違えてました。


○龍太郎は仕事だから一次会だけで帰る。


です。

⏰:10/08/31 17:31 📱:F02A 🆔:ZwAsldnY


#374 [我輩は匿名である]
いやいや
>>370
から変だから

⏰:10/08/31 19:54 📱:P02A 🆔:9iI06SG2


#375 [歩美]
すみません今気付きました。

読んでいただいてる方すみませんでしたm(_ _)m

間違えないように気をつけます。

⏰:10/08/31 20:00 📱:F02A 🆔:ZwAsldnY


#376 [我輩は匿名である]
>>374わかるからいいじゃん

⏰:10/08/31 20:00 📱:F01A 🆔:jnapK/ZE


#377 [歩美]
11≫距離。


龍太郎と付き合って1年が経とうとしていた時。

その知らせはあまりに突然だった。
龍太郎の転勤が決まった。

龍太郎に後継ぎをさせたい両親が、修行といって大阪に転勤させることにした。

1年記念は、
どこか一泊で旅行しようって約束したのに。

離れたくないとダダをこねた。だけど、仕事面に関しては龍太郎はしっかりしていた。

⏰:10/08/31 20:58 📱:F02A 🆔:ZwAsldnY


#378 [歩美]
龍太郎「仕方ねーじゃん。
一応出世なんだから祝ってくれよ。」

そんな態度に冷たさを感じた。嫌だって泣いた。
でも龍太郎は我慢しろって、
抱きしめてきた。

期間は3年。
私たちにとって3年は長すぎるよ。


龍太郎が大阪に行ってしまう当日、しぶしぶ見送った。

正直、悲しすぎてあまり覚えていない。

⏰:10/08/31 21:02 📱:F02A 🆔:ZwAsldnY


#379 [歩美]
月に1度は帰ってくるって約束だった。

帰ってきたら必ず会いに行くって約束してくれた。

駅で抱き合って、
見送った。


こうして、
私たちは遠距離恋愛をスタートすることになった。


私は半年程前からパチンコ屋でアルバイトをしていた。
バイトしまくって、
早く時間が経つことを祈るしかない。

⏰:10/08/31 21:07 📱:F02A 🆔:ZwAsldnY


#380 [歩美]
急に遠くなった龍太郎との距離。
バイト先の社員が、
私のシフトを見て聞いてきた。
佐伯さん「歩美ちゃん、
彼氏とデートないの?」

私の提出したシフトは、
全日程F(フリー)だった。

私「彼氏、転勤で大阪に行ってるんです。」


月に1度は必ず会う約束だったのに、転勤してわずか3日で告げられた。

龍太郎「3ヶ月は帰れそうにない。」

⏰:10/08/31 23:36 📱:F02A 🆔:ZwAsldnY


#381 [歩美]
佐伯さん「・・・そうだったのかぁ。寂しいな。まっ、近々飯おごってやるから!!」

佐伯さんは30歳の男性社員。
ちなみに、既婚者。

私「あはは。
奥さんに殺されるの嫌なんで遠慮しときまぁす。」

何度かこんなやりとりはしていた。

夜働いてた頃、
既婚者のパパはたくさんいた。でも、彼女にはならなかった。人のモノは好きだけど、
既婚者は別物だったから。
あんまり興味はなかった。

⏰:10/09/01 15:17 📱:F02A 🆔:pQj6g0yg


#382 [歩美]
転勤して1ヶ月の間、
龍太郎の声を聞いたのはたった1度だけ、
記念日の日だけだった。

そんなに忙しいなんて信じれないよ。
記念日に電話をくれたことはまだ救いだったけど、

私の中から、
龍太郎が徐々に薄れてしまっていた。

バイトして、
友達と遊んで、
龍太郎のことを考えないようにもしていた。

――友達と海へ行って、
去年の夏を思い出した。

⏰:10/09/01 15:33 📱:F02A 🆔:pQj6g0yg


#383 [歩美]
――去年の夏、
海で龍太郎と出会った。

誰と海に行った?
真穂。
真穂は、
新一と付き合ってた。
それなのに、
龍太郎に気があった。

ひどい。

鮮明に思い出してきた。

そして、
私はまた自分がわからなくなってしまった。

こんな時は、
すぐにでも龍太郎会いたいのに・・・どうしていないの・・・。

⏰:10/09/01 15:43 📱:F02A 🆔:pQj6g0yg


#384 [歩美]
その日、
龍太郎に電話をかけた。

龍太郎「もしもし。」

私「龍太郎、あのね、今日友達と海に行ってて〜・・・」

龍太郎「わりぃ、今から得意先行くから切るわ。」

プツッ
ツーッ ツーッ

今日友達と海に行ってて、
龍太郎と初めて会った時のこと思い出したんだ。
龍太郎・・・逢いたいよ・・・


逢いたいと伝える時間すら与えてくれないんだ・・・。

⏰:10/09/01 15:48 📱:F02A 🆔:pQj6g0yg


#385 [歩美]
【距離】
2つの点を結ぶ長さ。


私という点と、
龍太郎という点の長さは、
まるで心も反映してしまったように、
ものすごく遠くだった。


ベットに入り、
ふと考える。

龍太郎は
今頃何してるんだろう。
今頃何を考えてるんだろう。

1日に何秒、
・・・私のことを考えてくれていますか?

⏰:10/09/01 15:53 📱:F02A 🆔:pQj6g0yg


#386 [歩美]
奈々子「大阪に会いにいっちゃえば?」

私「無理だよ。
どうせ時間ないって会えないもん。無駄足。無駄金。
はぁ〜・・・。」

奈々子はバイトで仲良くなった同い年の友達。

奈々子「私も高校生の時に遠距離してたよ。」

私「初耳だよ。」

奈々子「彼氏が野球少年でさ、推薦もらって地方の高校に進学したんだぁ。
終わっちゃったけど。」

⏰:10/09/01 16:00 📱:F02A 🆔:pQj6g0yg


#387 [歩美]
奈々子は言った。
自分がもう少し大人だったら、我慢できたのにって。

大人に・・・?
我慢することが大人なの?
逢いたいって気持ちを我慢することが?

わからない・・・。
できない・・・。


――奈々子とそんな話をした週末、バイト先の飲み会があった。
飲み会の場で、
恋愛の話になった。
その時佐伯さんが言った。

『逢いたい気持ちに大人も子供もないだろ』

⏰:10/09/01 16:06 📱:F02A 🆔:pQj6g0yg


#388 [歩美]
名言じゃん。
私も佐伯さんの発言に賛成だった。

三次会で佐伯さんと他数名とバーに行き、
佐伯さんと、話し込んだ。

佐伯さんは、
私の頭を撫でて言った。
「彼氏のことが本当に大好きなんだな。」
涙が出てきた。
優しい佐伯さんの手。
龍太郎にされたかったことを、してくれた手。


ねぇ、龍太郎。
私耐えられないよ・・・。

⏰:10/09/01 16:10 📱:F02A 🆔:pQj6g0yg


#389 [歩美]
佐伯さんに言われた。

「逢いたいって伝えるのは何も悪いことじゃないぞ。」

だから、伝えなきゃ。
すごく逢いたいってこと。
待ってるばかりじゃおかしくなっちゃう。

私は龍太郎にメールをした。


付き合って今までで1番長いメール。
大好きなこと。
逢いたいこと。
寂しいこと。
だけど、仕事頑張ってるから迷惑かけたくないって思ってきたこと。

⏰:10/09/01 18:52 📱:F02A 🆔:pQj6g0yg


#390 [歩美]
転勤後2ヶ月。
私たちにやってきた大きな壁。乗り越えたい。
龍太郎、お願い。
私の気持ち受け取って・・・。


メールを送信してから、
一秒一秒がただ緊張だった。

もしかしたら、
このメールがきっかけで別れ話になるかもしれない。
そんなの嫌。

こんな距離のまま終わるなんて絶対に嫌。


結局、メールが返ってきたのは翌朝だった。

⏰:10/09/01 18:55 📱:F02A 🆔:pQj6g0yg


#391 [歩美]
〈寂しい思いさせてごめんな。俺だって逢いたいよ。
少しこっちの仕事が落ち着いてきたから、
来月は必ず帰るよ。
約束


メールを見て泣き崩れた。
良かった・・・。


龍太郎のパワーはすごい。
それまで廃人だった私は一気に元気百倍になった。


奈々子「良かったね!!」

私「うんっ!!
来月楽しみ!」

⏰:10/09/01 18:58 📱:F02A 🆔:pQj6g0yg


#392 [歩美]
2ヶ月遅れの記念日祝いがしたくて、私は張り切ってプレゼントを選びに出かけた。

ケーキも作ってみよう。
まだケーキは作ったことないしっ。
お母さんに教えてもらって、
2回練習で作った。

家族みんながおいしいと言ってくれた。


プレゼントはネックレスにした。仕事中はできないかもしれないけど、何か身につけるものを渡したくて。

誕生日プレゼントに財布あげちゃったし、やっぱり1年だからアクセサリーだよね。

⏰:10/09/01 19:01 📱:F02A 🆔:pQj6g0yg


#393 [歩美]
〈明日、
朝1の新幹線で帰るからな
ちゃんと体洗っとけよ(笑)〉

洗いますとも!!
処理すべきものも処理しますとも!!

3ヶ月ぶりに龍太郎に会えるんだ!!
遠距離って、辛いけどドキドキ感はヤバいかもっ!!
単純な私。


――翌朝。
駅で感動の再会をした。
もう、すぐにでも飛びつきたかったけど、
我慢してまずは朝食。

⏰:10/09/01 19:04 📱:F02A 🆔:pQj6g0yg


#394 [歩美]
それから私も一緒に龍太郎の家へ。
龍太郎のママも、
久しぶりの息子の姿にすごく嬉しそうだった。

仕事の報告があって、
その後社長(パパ様)のところへ寄り、お茶をいただいて失礼した。


さぁ〜〜2人きりの時間。


迷うことなくホテルに行った。

部屋に入ってすぐ龍太郎に飛びついた。
龍太郎の匂いだ・・・。

⏰:10/09/01 19:09 📱:F02A 🆔:pQj6g0yg


#395 []
つづきが気になるー

⏰:10/09/02 03:36 📱:L03A 🆔:NyDAtlaA


#396 [歩美]
あの日のことは今も覚えてる。
こんなにぴったりひっついてるのに、明日になれば、また離れ離れなんだね。

龍太郎が愛しくてたまらなかった。
龍太郎も私を愛しいと言った。初めてお互い愛してると口にした。


2人でお風呂に入り、
ゆっくりくつろいでいる時に、私は真っ裸でプレゼントを出した。

龍太郎「裸でケーキってどんな店だよっ(笑)」
って大笑いされた。

⏰:10/09/03 01:34 📱:F02A 🆔:7zGUSsBc


#397 [歩美]
私も大笑いしながら、
ケーキを差し出した。

龍太郎は、
うまい、うまいってあっという間に半分食べた。

龍太郎「残りの半分は夜食べる♪」

そしてネックレスを渡した。

龍太郎の首につけてあげた。
ネックレスがよく似合う胸板。龍太郎は、細いようでしっかり筋肉質で、私の大好きな体だった。


突然龍太郎は私を抱きしめて、離れ際に何かを手渡してきた。

⏰:10/09/03 01:39 📱:F02A 🆔:7zGUSsBc


#398 [歩美]
私「えっ・・・・・うそ・・・」

それは指輪。

龍太郎は照れながら顔を隠した。
私は目に涙をためた。
それはね、

――ショッピングモールでデートしていた時、
アクセサリーのところを歩いていて、指輪が並んでる所に立ち止まっておねだりしたら、
「指輪なんか婚約とか結婚の時だろ?まだいらねぇって。」
と冷たくあしらわれたことがあったから。


私「龍太郎・・・」

⏰:10/09/03 01:44 📱:F02A 🆔:7zGUSsBc


#399 [歩美]
龍太郎「指輪は、結婚したい奴にしかあげねぇってこだわりがあった。
3年待ってられるか?」

3年後は、龍太郎が修行を終えて帰ってくるとき。

私は何度も何度も頷いた。

つい最近まで、あんなに不安だったのに。
もうダメかもって弱気になってたのに。

龍太郎、ごめんなさい。
勝手に不安になったりして・・・。


こうしてラブホテルにて、
3年後の正式なプロポーズの予約を受けた。

⏰:10/09/03 01:49 📱:F02A 🆔:7zGUSsBc


#400 [歩美]
翌日、
龍太郎は大阪へ戻っていった。
もちろん私は見送った。
寂しいけど、どこか晴れ晴れした気持ちで。


私たちの
【距離】

体は離れていても、
心は傍にいる。
大丈夫。
耐えられる。
遠距離なんて乗り越えられる。何があっても!!


その気持ちが私たちの距離。

⏰:10/09/03 01:53 📱:F02A 🆔:7zGUSsBc


#401 [歩美]
12≫本当の別れ。


龍太郎と会えたことで、
私はパワーアップし、バイトもうんと頑張って、
なんだかすごく充実していた。
龍太郎は、
まだ丸一日連絡がない日もあったけど、
前よりは声を聞ける時間も増えた。
でもなかなか大変みたいで、
寝不足や疲れから、
体調が良くないみたいだった。
遠距離はこれが辛い。
体調が悪い彼に何もしてあげられない。

⏰:10/09/03 01:58 📱:F02A 🆔:7zGUSsBc


#402 [葵]
ぉもろい

⏰:10/09/03 02:00 📱:SH06A3 🆔:☆☆☆


#403 [歩美]
龍太郎「歩美の裸見たら元気になるけど(笑)」

やだぁ。
だめぇ。
恥ずかしいぃ。(笑)

まぁ、
とりあえず大丈夫そう。


幸せばかりの私に飛び込んだ、予想もしなかった訃報・・・。



夜働いてた頃、
先輩と別れさせた
〈良平〉
が、交通事故で亡くなった。

⏰:10/09/03 02:02 📱:F02A 🆔:7zGUSsBc


#404 [歩美]
良平と最後に会ったのは、
2年前。

1人暮らしの最後の日に、
思い出作りでヤった日。
恋愛感情はなかったけど、
店の先輩と付き合ってるのを知って、おもしろ半分で近寄り、浮気して、別れさせた。

良平は私と付き合いたいと言ってた。
でも私はノーと言い続けた。
それなのに自分のモノにしておきたくて、
「彼女つくったら許さない」
とか自己中なこと言ってた。

良平を、新一の代わりとして接してたこともあった。

⏰:10/09/03 02:08 📱:F02A 🆔:7zGUSsBc


#405 [歩美]
↑↑すみません

○最後に会ったのは3年前。
です。

⏰:10/09/03 02:13 📱:F02A 🆔:7zGUSsBc


#406 [歩美]
良平の元カノでもある、
店の先輩〈ナオさん〉から連絡がきた。

私が浮気相手だったということは未だに知らないまま、
共通のお客様で、何度か私も一緒に同伴したり、仲良くしていたということから連絡をくれた。

私はバイトを休ませてもらい、葬儀に参列した。


葬儀場で知ったのは、
良平がナオさんと結婚していたこと。
ナオさんは元カノじゃなくて、奥さんになっていた。


できちゃった婚で、
ナオさんのお腹には、8ヶ月の赤ちゃんがいた。

⏰:10/09/03 02:19 📱:F02A 🆔:7zGUSsBc


#407 [歩美]
ナオさんは涙で顔全体を腫らしながら、私のところへ挨拶に来てくれた。

大きなお腹を抱えながら、
今にも倒れてしまいそうな足取りで・・・。

ナオさん「歩美、来てくれてありがとう。
元気にしてたの?」

声も震えて、かすれているのに、こんな時まで私の近況を伺う姿は、まさにホステスの鏡だった。

ナオさんはそれからも参列者に挨拶をしてまわっていた。

見ているだけで涙が止まらなかった・・・。

⏰:10/09/03 02:24 📱:F02A 🆔:7zGUSsBc


#408 [歩美]
店の女の子は3つ上の先輩がもう1人来ているだけだった。
その先輩は、
ナオさんの親友。
〈イオリさん〉

イオリさんも涙を流しながら、ずっとハンカチを握りしめていた。


葬儀が始まり、
私はナオさんに失礼だと思いながらも、
目を閉じ、良平のことを思い出していた。

体で繋がっていた私たち。
良平は10個も上なのに、子供っぽいところもあった。

⏰:10/09/03 02:28 📱:F02A 🆔:7zGUSsBc


#409 [歩美]
恋人じゃなかったから、
お互い何でも言い合えたし、
笑い合えた。

チュッパチャプスを取り合ったこともあった。


その良平が、
今目の前の箱の中で動かない。もう話せない。
もう笑い合えない。
もう会えない。


ナオさんは、お腹に手を当てながら涙を流し、遺影を見つめていた。


良平のバカ。
ナオさんと赤ちゃん置いてくなんて・・・ひどいよ・・・

⏰:10/09/03 02:32 📱:F02A 🆔:7zGUSsBc


#410 [歩美]
最後のお別れのため、
参列者が飾ってあったお花を良平の体にたくさん置いていく。

私が手に持った白い花。


こんなキレイな色の花を、
私が置いてあげていいの?

30歳という若さで死んでしまった良平の死を悲しむ参列者たちが、大声で泣きながらお花を置いていく。

私に、このお花を捧げる資格はあるの・・・?
ものすごい罪悪感がこみ上げてきて、立ち止まっていた私に、ナオさんが背中を押した。

⏰:10/09/03 02:39 📱:F02A 🆔:7zGUSsBc


#411 [歩美]
ナオさん「・・・お別れ・・・して・・・あげて・・・」

小さな小さな声。
きっと絞り出してくれた声。
泣きながら微笑むナオさんを見て気付いた。

きっとナオさんは、
良平とのことを全てを知ったんだ、と。


私は良平の顔を見た。


大声で泣いた。
良平のキレイな顔がね、
傷だらけで、信じられなかったから・・・。

⏰:10/09/03 02:42 📱:F02A 🆔:7zGUSsBc


#412 [歩美]
良平の手のあたりにお花を置いた。

どうか、
生まれ変わったら、
その手で今度こそナオさんとの赤ちゃんを抱きしめて・・・
そう願いを込めて・・・。


良平はキレイなお花や、お酒、タバコを敷き詰めてもらい、
最後にナオさんが顔を抱えてキスをして、
大勢の泣き声を後ろに、
そのフタが閉じられた。



これが、
本当のお別れなんだ・・・。

⏰:10/09/03 02:47 📱:F02A 🆔:7zGUSsBc


#413 [我輩は匿名である]
涙が止まらないです。歩美さんがんばってください!!

⏰:10/09/03 10:34 📱:PC 🆔:ykho6SVM


#414 [歩美]
火葬場へと向かう良平の最後を、悔し涙で見送った。
悔しすぎる。
どうして良平が。
どうしてナオさんが。

神様。
あなたは本当に残酷です。


イオリさんと2人、
重い足取りで帰っていた。


長い沈黙。
イオリさんのショックは、まるで自分のことのように大きく、大きな喪失感だった。

しばらくしてイオリさんが話してくれた。

⏰:10/09/03 14:41 📱:F02A 🆔:7zGUSsBc


#415 [歩美]
イオリさん「死別って、
本当の別れなんだね。」

私「・・・そうですね。」

イオリさん「彼氏と別れて流す涙なんて、安いもんだって思っちゃうよね。」

私「・・・はい。」

龍太郎と離れ離れは寂しい。
でも、生きていれば必ず会えるんだ。
死んじゃったら、
もう会えないんだもんね。

イオリさん「ナオ、やっと夜から足洗って人生再スタートしたのに。」

⏰:10/09/03 14:47 📱:F02A 🆔:7zGUSsBc


#416 [歩美]
帰宅し、
友人の死に接してきた私に優しくいたわってくれる家族。

お母さんやお父さんが死んじゃったらどうしよう・・・

とか、どうしてもさらに身近に置きかえて考えてしまう。
いつかは来る本当の別れ。
避けては通れない。
でも、
早すぎるのだけはやめて・・・。

龍太郎が恋しくなり、
すぐにメールをした。


〈絶対に死んじゃいやだよ〉

⏰:10/09/04 03:10 📱:F02A 🆔:tcYkmUbo


#417 [歩美]
内容に驚いたのか、すぐに電話がかかってきた。

龍太郎「おいおい、
なにかあったのか?」

龍太郎の声だ・・・
離れているけど、
こうやって声を聞ける。

私は、今日あったこと、知人の葬儀のことを話した。

龍太郎は優しい声で相づちをし、
「辛いよな・・・」
「心配するな」
って言葉をくれた。


早く逢いたいよ・・・。

⏰:10/09/04 03:15 📱:F02A 🆔:tcYkmUbo


#418 [歩美]
――良平の葬儀から、しばらく経った頃、
ナオさんから連絡がきた。

ナオさん「葬儀にきてくれてありがとう。赤ちゃん産まれたら、見にきてよねっ♪」

明るく振る舞うナオさん。
胸が痛かった。



――それから2ヶ月が経ち、
ナオさんは無事に元気な男の子を出産。
彼は良太と命名された。
今は亡き父の『良』を受け継いだ。


イオリさんと、
お見舞いに行った。

⏰:10/09/04 03:19 📱:F02A 🆔:tcYkmUbo


#419 [歩美]
私「キャーっ、
ちいさぁい!!!
可愛い!!!」

本当に天使みたいだ。

ナオさんと、
3人で面会室で話した。


ナオさん「お産の時にね、
良平の写真握りしめて頑張ってたら、『頑張れ』って声がしたんだよ。信じてもらえないかもしれないけど、本当に聞こえたんだよ!!」

そんな話を聞くと、
また涙が出てきてしまう。


信じるよ。
良平は見守ってくれてたんだよ。

⏰:10/09/04 03:23 📱:F02A 🆔:tcYkmUbo


#420 [歩美]
時々悲しそうな表情で、
良太を見つめるナオさん。


良太、
健やかに育ってね。


私たち以外にも、
面会にはたくさんのご友人やご親戚が来ていたので、
私たちは長居せず帰ることにした。


撮った写メを、
何度も何度も見返した。


目と口が、良平に似てる。
さすが親子だっ♪

⏰:10/09/04 03:26 📱:F02A 🆔:tcYkmUbo


#421 [ー]
失礼します
>>200-500
>>500-800
読んでます頑張ってください!

⏰:10/09/04 15:37 📱:SH01B 🆔:T2WzEvWQ


#422 [歩美]
12≫疑惑。


龍太郎との遠距離から半年が経ち、離れ離れの新年を迎えた。
龍太郎は大阪で。
私はバイト先の仲間たちと遊園地にいた。

カウントダウンを終え、
0時00分。
周りがいっせいに携帯電話を手にした。
もちろん私も。

あらかじめ作っておいたあけおめのメールを友人や知人に送信した。

龍太郎にも。

⏰:10/09/05 18:26 📱:F02A 🆔:aTO81PzM


#423 [歩美]
龍太郎には、たくさんハートを入れて、
ずっと一緒にいようねってつけて送った。

それなのに、
龍太郎からのメールは、
一斉送信だった。(笑)
しかも内容も普通。

去年は私には私だけのメールをくれたのに、
一斉送信扱いされたことが許せなかった。

遊園地で一気にテンションは下がった。
まじ有り得ない。

仲間に愚痴って、
プンプン怒っていた。

⏰:10/09/05 18:29 📱:F02A 🆔:aTO81PzM


#424 [歩美]
これがきっかけとなり、
喧嘩に発展した。

「彼女は特別にして」

という私の言い分。
元々私は独占欲が人一倍強い。でも龍太郎は私に、
「細かい」
「ちゃんと特別扱いしてやってんじゃん」
と言い放つ。

はぁ?
なんで上から目線なの?
喧嘩してるときって、
ちょっとしたことがさらにヒートアップさせてしまうよね。

2日に帰ってくるのに、
まさかの喧嘩新年になった。

⏰:10/09/06 09:35 📱:F02A 🆔:iU3r1/6k


#425 [歩美]
仲直りをしないまま、
会うはずだった2日を迎えた。
もうこっちに着いているはずの昼前。
まだ音沙汰はない。
もしかして会わないつもり?

龍太郎のことは真っ直ぐに好きになりすぎて、
いらない意地を張るようになっていた私は、
自分から折れるのだけは許せなかった。
心のどこかで、
必ず仲直りできると思ってたし、必ず連絡がくると思ってたから。

待てど暮らせど連絡はなかった。

⏰:10/09/06 09:38 📱:F02A 🆔:iU3r1/6k


#426 [歩美]
しびれを切らし、
メールを送った。

〈なんで連絡してこないの?〉

返信もなし。
電話にも出ない。

ちょっと待って。
ヤバい状況なんじゃない?
焦ってきた。
鬼電をした。
出ない。

連絡を試みてから二時間が経ち、もう夜になってしまった。

諦めかけた時、
電話がかかってきた。

⏰:10/09/06 09:41 📱:F02A 🆔:iU3r1/6k


#427 [ピメ]
一番ぉもろぃ

⏰:10/09/06 20:56 📱:P906i 🆔:Y4eaA4sc


#428 [歩美]
ピメさん

ありがとうございます

⏰:10/09/06 23:27 📱:F02A 🆔:iU3r1/6k


#429 [歩美]
私は慌てて電話に出た。

私「もしもし!!」

龍太郎「電話した?」

しましたしました!!!
たくさん!!!
・・・ちょっと待て。
なんでそんな半ギレ?
あっ、
そっか喧嘩中だからか。

声を聞くと、逢いたい気持ちが抑えきれず、物凄い勢いで謝りたおした。

龍太郎「とりあえず今からそっち行くから。」

一方的に電話を切られた。

⏰:10/09/06 23:32 📱:F02A 🆔:iU3r1/6k


#430 [歩美]
電話の後、30分くらいで私んちの近くのコンビニに着いたとメールがきた。

向かうと、黒のオデッセイが停まっていた。

気まずい空気の中、
助手席に乗り込んだ。

私「龍太郎、ごめんね。」

本音は、
悪いなんて思ってなかった。
だって、一斉送信されたら、誰だって嫌じゃない?

龍太郎はフッと笑い、
「許してやる」
と言った。

ん???

⏰:10/09/06 23:36 📱:F02A 🆔:iU3r1/6k


#431 [歩美]
やっぱり納得がいかない。
謝らなきゃいけないのって、龍太郎じゃないの?
電話も出なかったし。
モヤモヤを抱えたまま、
少しドライブをした。

終始龍太郎は、
「疲れた」
「しんどい」
「社会人は大変なんだよ」
って、えらそうな発言。

あまりに仕事疲れをアピールされ、うっとうしくも感じた。

ホテルに行くのかとばかり思っていたら、爆弾発言。
ホテル街を通過した時、

龍太郎「あぁ〜、
ヤる元気もねぇ〜や(笑)」

⏰:10/09/06 23:39 📱:F02A 🆔:iU3r1/6k


#432 [歩美]
若者よ!!!
元気を出せよ!!!
ってか、遠距離よ?私たち。
溜まらないの!?
しかも、喧嘩の後だよ!?
普通2人きりになって、
ゆっくり、まったり、
愛し合わない?

龍太郎と会うのが、
こんなにつまらないと思ったのは初めてだった。

なにかが狂ってる。
そんな私たちだった。

ドライブは一時間程で終了。
どうしても連休が取れないということで、予定より早く、明日大阪に戻るとか。

⏰:10/09/06 23:42 📱:F02A 🆔:iU3r1/6k


#433 [歩美]
待ち合わせたコンビニに着いてしまい、
我慢できなかった私は、
龍太郎の腕を掴み、

私「ね、ねぇ龍太郎!!
ちゃんと仲直りしようよ?」

と言った。

龍太郎は面倒くさそうな顔をして言った。

龍太郎「明日早いし疲れてるから。わりぃ、じゃあ。」
と帰ってしまった。

・・・なに・・・???
その変わりよう・・・。

パリンって音がしたよ。

⏰:10/09/06 23:46 📱:F02A 🆔:iU3r1/6k


#434 [歩美]
なんで?
一斉送信に文句つけただけで、そんなに態度変わるの?
態度が変わったというか、
まるで、もう彼女じゃないみたいな扱いだったよね・・・。

帰宅し、お風呂に浸かりひたすら考え、悩んだ。

どうしてもおかしい。
とりあえず、明日の見送りの時にでも話がしたい。
だって、明日話せなかったら、また最低でも1ヶ月は会えないんだから。

お風呂からあがり、携帯を開くと、龍太郎からメールがきていた。

⏰:10/09/07 01:27 📱:F02A 🆔:ipWlqRcw


#435 [歩美]
私は良い内容を期待したのに、
〈明日の見送りは来なくていいから。お休み〉

だった・・・。
今すぐ理由を聞きたい。
今すぐ問いつめたい。
だけど、さっき仲直りを振り払われたことがトラウマ。

仕事が大変なことくらいわかってる。

そして、
もう私が龍太郎の中にいないことも・・・。
でもそれがあの喧嘩だけだとは思えない。


3年後、
私たちは一緒にいるんだろうか。

⏰:10/09/07 01:30 📱:F02A 🆔:ipWlqRcw


#436 [歩美]
――翌日。
断られた見送りをするため、
朝、駅へ向かった。

だけど大問題。
何時の新幹線なのかメールしたけど、返事はない。
そんなに見送りがいらないってことだよね。

キョロキョロ、
ひたすら龍太郎を捜した。

でも、見つからなかった。

昼頃、諦めて帰った。
夕方からバイト。
全く気分が乗らない。
それどころか働きたくもない。
どうにもできない状況ほど、
私にとって息苦しいものはない。

⏰:10/09/07 01:35 📱:F02A 🆔:ipWlqRcw


#437 [歩美]
なんとかバイトを終え、
奈々子に全て話してみた。
奈々子もカウントダウンを一緒に過ごした遊園地メンツだったから、一斉送信の件は知っていた。

奈々子「女いるね。」

ズバッと言われた。
これだからサバサバした女はえげつない(笑)
予想はしてたよ。
お風呂で考えてるとき。

ガックリと凹んでしまい、
奈々子が飲みに誘ってくれた。

バイト先近くの居酒屋に移動して、泣くまいと堪えながらアルコールを摂取した。

⏰:10/09/07 01:44 📱:F02A 🆔:ipWlqRcw


#438 [歩美]
龍太郎が浮気。
もちろん素直に受け入れたくはない。
決まったわけでもない。

だけど、
思い当たる節が他にもあった。
それは、クリスマス。

24日の晩〜25日の夕方まで、
龍太郎には空白の時間があったから。


――クリスマスイブ

龍太郎は、得意先と食事だといっていた。
そして、25日の夕方に
〈今起きた〉
とメールがきた。

⏰:10/09/07 01:48 📱:F02A 🆔:ipWlqRcw


#439 []
続きを早くー

⏰:10/09/07 01:59 📱:L03A 🆔:jrrylXpI


#440 [我輩は匿名である]
書き方わかりやすいし
おもしろいです
毎日更新楽しみにしてます

⏰:10/09/07 07:44 📱:F02A 🆔:BlJ8TEjY


#441 [歩美]
さん
匿名さん

ありがとうございます

⏰:10/09/08 01:02 📱:F02A 🆔:Nxat2HVE


#442 [歩美]
信じるしかなかった。
得意先の付き合いでクリスマスを過ごしたことを。
もちろん疑った。
でも、
問いつめずに我慢した。

クリスマスは帰ってこれないと聞かされたのは直前だった。

だから年始に、初詣に行って、お互い何かプレゼントを選びに行って2人で遅くなったクリスマスしようって約束してた。

それがあの喧嘩で・・・。

あの年始ですら、
連絡のとれない空白の時間があった。

⏰:10/09/08 01:07 📱:F02A 🆔:Nxat2HVE


#443 [歩美]
奈々子「次いつ会うの?」

私「わかんない・・・。」

なにせ、いつ大阪に帰ったのかもわかんないままだし、
また連絡がこないまま。
さすがにもう大阪に着いてるはずなのに、こんなに連絡がなかったら、
疑う以外できないよね。

奈々子「電話してみたら?」

夜中の1時。
かけたって、きっと寝てる。
もし起きてたとしても、
今さら何を話せばいいのかもわからないよ。

でも奈々子が強く背中を押し、龍太郎に電話してみることに。

⏰:10/09/08 01:11 📱:F02A 🆔:Nxat2HVE


#444 [歩美]
プルッと鳴った瞬間、
心臓が止まってしまいそうなくらい息辛く、苦しくなった。

もし出たら、
まずはなんて言おう・・・。

五回くらいコールを鳴らした時、プツッと音がした。

出た!!!!!
そう思う間もなく、
私の耳に聞こえてきたのは、

プーッ プーッ プーッ

という虚しい音だった。


私「切られちゃった・・・」

固まる私。
一緒になって固まる奈々子。

⏰:10/09/08 01:20 📱:F02A 🆔:Nxat2HVE


#445 [歩美]
再び体が動くようになった私は、ヤケになり、
もう一度電話をかけた。

さっきより心臓はさらに激しく暴れる。

結果は同じだった。

もう一度、もう一度と、
五回くらいかけた。

五回目には、
もう心臓は暴れなくなっていた。
断念。
その言葉が当てはまる。

そしたら、五回目に受話器から聞こえてきたのは・・・

⏰:10/09/08 01:24 📱:F02A 🆔:Nxat2HVE


#446 [歩美]
『おかけになった電話は
電波の届かない――・・・
もう一度
おかけ直しください』


いえ、
もうかけません・・・。


声を出して泣き叫んだ。
店員さんに注意されるくらい。周りの客もジロジロ見てくる。見たけりゃ見ろバカ!!!
たった今、彼氏に拒否られた私を見ろバカ!!!

奈々子「歩美、
ごめんなさい。」

奈々子が謝ることじゃないよ。

⏰:10/09/08 01:27 📱:F02A 🆔:Nxat2HVE


#447 [歩美]
奈々子は気を使い、
店を変えようと外に連れ出してくれた。
もうボロボロ。

酔いつぶれたというか、
踏みつぶされたというか、
とにかく身も心も粉々だった。

外の風に当たって、
ワンワン泣いていた時。


「えぇーーー!?
なんだよオイ!!(笑)」

声の主は、
佐伯さんだった。
隣には、知らない男性。

⏰:10/09/08 01:32 📱:F02A 🆔:Nxat2HVE


#448 [歩美]
状況がつかめない佐伯さんは、ズタボロの私に驚き、
失礼なことにちょっと笑って介抱してくれた。

ひとまず4人で近くの銀行の駐車場に移動した。

どうやら佐伯さんは、
ご友人の方〈田川さん〉と別の店で飲んでいたらしい。
そろそろ二軒目に、という途中で、この私を拾ったと(笑)

奈々子が状況を説明してくれた。佐伯さんは奈々子も共に、信頼のある仲の良い上司。

状況を聞きながら、
佐伯さんはずっと私の背中をさすってくれていた。

⏰:10/09/08 01:37 📱:F02A 🆔:Nxat2HVE


#449 [歩美]
奈々子が説明を終えると、
笑いながら私を見つめ、
「べっぴんがすっぴんになるぞ(笑)」
とおどけてくれた。

少し笑える余裕が出てきた。

泣き疲れ、
急激に酔いが回り、
その後軽く記憶がない。
とりあえず奈々子と佐伯さんに誘導されて、
歩いていた。


気付いたらカラオケで受付待ちをしていた。
あ、
私今からカラオケするのか。

⏰:10/09/08 01:41 📱:F02A 🆔:Nxat2HVE


#450 [歩美]
部屋に入るなり、気持ちが悪くなり、トイレへ駆け込んだ。

そして復活した。(笑)

奈々子が待ってくれていて、
心配しながらも、
「元ホステスでも吐くんだぁー(笑)」
とふざけてきた。
ちゃんと突っ込める。
あ、なんだろ。
急に楽しくなってきた(笑)

部屋に戻るなり大声で、
私「佐伯さん!!!
ありがとうございました!!!
もう大丈夫です!!!」

お礼を述べたタイミングが悪かった。

⏰:10/09/08 01:45 📱:F02A 🆔:Nxat2HVE


#451 [歩美]
佐伯さんはEXILEを熱唱していて聞いてくれない。(笑)

ほんと、
この人はおもしろい、若い、マイペース、とんでもない。
でも大好きだった。
既婚じゃなかったら惚れていたかもしれないような。

歌い終わり、
佐伯さんは
「笑え笑えーっ。
元気出せぇーっ。」
と彼らしいエールを下さった。

少し田川さんともお話した。
佐伯さんとは大学時代からの友人らしい。

⏰:10/09/08 01:49 📱:F02A 🆔:Nxat2HVE


#452 [り]
龍太郎…(´;Д;`)

がんばれー!

⏰:10/09/08 10:16 📱:F02B 🆔:efAf6yu6


#453 [さや]
応援してます☆
最後どうなるのか気になります

⏰:10/09/08 11:39 📱:P02A 🆔:OZQoDHsg


#454 [まみ]
>>100-300
>>300-600

⏰:10/09/08 23:39 📱:P905i 🆔:f96XWCM6


#455 [ユウたん]
読んでるよヾ(^▽^)ノ面白い展開がきになる

⏰:10/09/09 15:10 📱:F02B 🆔:☆☆☆


#456 [レン]
>>451-700

⏰:10/09/10 12:23 📱:SH01B 🆔:n7KN4hxI


#457 [歩美]
コメント下さった皆様
ありがとうございます

お待たせしました。
少し更新します

⏰:10/09/11 01:57 📱:F02A 🆔:7rjZnbHI


#458 [歩美]
12≫疑惑。 〜続き〜


田川さんは、サラリーマン。
佐伯さんと比べると、落ち着いていて、年相応に見える。
佐伯さんが若すぎるってとらえ方もできるけど。
ちなみに田川さんは新婚。

お前も既婚かよ!!
幸せな奴は嫌いだ!!

って、
心の中で叫び散らした。

私はトイレで復活をとげたおかげで、
存分にカラオケを楽しみ、
朝方帰宅した。

まだ龍太郎からの連絡はない。

⏰:10/09/11 02:02 📱:F02A 🆔:7rjZnbHI


#459 [歩美]
目が覚めたら昼過ぎだった。

昨夜のことを思い出し、
携帯を開いてみたけど・・・
龍太郎からの連絡はなかった。
私たち、
このまま終わっちゃうのかな・・・。

左手の薬指にはめてある、
【3年後の予約】
だけが、今の私の唯一の希望。

きっと仕事が忙しいんだ。
きっと疲れてるんだ。
きっと、
他に女なんていないんだ。

言い聞かせていた。

⏰:10/09/11 02:06 📱:F02A 🆔:7rjZnbHI


#460 [歩美]
不安が膨らむにつれ、
悲しいことに龍太郎を想う気持ちが腫れ上がる。

こんなに好きになるつもりなかったのに。
惚れたもん負けって最初に言った人スゴいね。


バイトと家だけじゃ、どうにかなっちゃいそうで、私は極力友達と予定をいれた。


何度か龍太郎にメールしたけど、まだ一通も返信はなかった。

連絡が途絶えて、一週間が経ち、限界がきた。

⏰:10/09/11 02:09 📱:F02A 🆔:7rjZnbHI


#461 [歩美]
もしかして、
事故にあったりしてないよね?
病気してないよね?

急に良平の最期が頭をよぎる。不安が高まった。


あいつに聞いてみよう。
何か知ってるかもしれない。
まもる。


私と龍太郎が付き合ってから、まもるとは会ってないし連絡もとってなかったけど、
あの2人は親友。
もし龍太郎に何かあったなら、知ってるはず。

⏰:10/09/11 02:12 📱:F02A 🆔:7rjZnbHI


#462 [歩美]
龍太郎を愛する気持ちが、
いつの間にか
「生きていてさえくれれば」
という思いになっていた。

無事ならいい。
私に飽きたなら、仕方ない。
それは本当の別れじゃない。
だから大丈夫。
受け入れる。

深呼吸をして、
まもるに電話をかけた。

静かな、
夜の12時頃だった。

プルル・・・プルル・・・

まもる「もっし〜?」

⏰:10/09/11 02:15 📱:F02A 🆔:7rjZnbHI


#463 [歩美]
私「あっ、私!
歩美だけど・・・」

まもる「心配しなくても番号入ったままだって(笑)
歩美、龍太郎のことで電話してきたのか?」

ドキっとした。
その通りだよ。
だってそれ以外まもるに用事なんてない。

私「・・・何か知ってるんだ?」

しばらくまもるは無言。
私も無言。


まもる「・・・電話で聞いて耐えられるかわかんねぇよ?」

⏰:10/09/11 02:20 📱:F02A 🆔:7rjZnbHI


#464 [歩美]
事態は悪いことをほのめかす言葉だった。

私「大丈夫。
言って?」

まもる「歩美の彼氏さんはな、大阪で――・・・」



ウソ・・・
やだ・・・
なんで?
どうして?

約束したじゃん・・・
ひどいよ・・・


初めて、
【浮気】ならまだマシだったと思ってしまった。

⏰:10/09/11 02:23 📱:F02A 🆔:7rjZnbHI


#465 [歩美]
龍太郎は、
大阪で遊んでしまった。
去年のクリスマス前。

そう、浮気。

そして、

その浮気相手に子供がデキた。
龍太郎は父親は自分だと認めている。
つまり、デキるようなことまでしていた。
私にはしたことのないこと。

だから、
龍太郎はもう父親になる。
私じゃない女の旦那になる。

そう聞かされた。

⏰:10/09/11 02:27 📱:F02A 🆔:7rjZnbHI


#466 [歩美]
涙は出なかった。
予想もつかなかった。

でも、生きていないのと同じくらいショックだった。

ただの浮気なら良かった。
許せたよ。
好きだから。
でも、許す許せないの問題じゃない。

もう、
諦める以外に方法がない。

死刑と宣告されたのと同じ。
諦めるしかない。


まもる「自分で歩美に話せって言ったんだけど・・・」

⏰:10/09/11 02:31 📱:F02A 🆔:7rjZnbHI


#467 [歩美]
まもる「まだ葛藤してんだよ。ちゃんと話すべきなのはわかってるだろうけど、内容が内容だしな・・・
大丈夫か?」

大丈夫なわけないよ。
まもるは残酷だね。
大丈夫じゃない人に、
「大丈夫?」
って聞いたら・・・
【大丈夫】
って言うに決まってんじゃん。

まもる「俺からの話になって、ごめんな。」

謝らないで。
聞き出したのは私なんだから。

⏰:10/09/12 15:35 📱:F02A 🆔:AGTlH0H2


#468 [我輩は匿名である]
頑張って下さい

⏰:10/09/13 19:00 📱:W62H 🆔:tcynzMNU


#469 [歩美]
もう何も聞かなければ良かったのに、私はなぜか聞いてしまった。

私「相手の女って、
どんな人か知ってる?」

どうしても気になった。
大阪で女性と知り合ったことが不思議で。
サイトとかだったらすごく嫌だなって思ってた。


まもる「キャバ・・・」


その言葉を聞いて、
私は放心状態になってしまった。

⏰:10/09/14 00:56 📱:F02A 🆔:yD67PJTg


#470 [歩美]
夜の女に・・・
龍太郎を
盗られた・・・???

クラブでホステスをしていた頃に龍太郎と知り合った。
龍太郎が嫌だというから足を洗った。
その龍太郎が、
キャバ嬢に・・・


私はそそくさと電話を切った。

聞かなきゃ良かった。
でも聞いちゃった。
それが現実。


これが、
私が『愛』を捨てた瞬間。

⏰:10/09/14 01:00 📱:F02A 🆔:yD67PJTg


#471 [歩美]
13≫決別。


まもるから全てを聞いた私は、龍太郎にメールをした。

〈まもるから全部聞いた。
あんたなんかもういらない。〉

泣きながらメールを打ち、
ギュッと目をつぶって送信した。

さようなら、
龍太郎。
こんな終わりになるなんて、
本当に辛すぎた。

龍太郎からの返事はメールだった。

〈ごめん〉

⏰:10/09/14 01:07 📱:F02A 🆔:yD67PJTg


#472 [歩美]
たったの3文字。
あっけない。

恋人ほど、
あっさりした関係はない。
所詮は他人。
傷つけたっていい。
傷ついたっていい。
時間が忘れさせてくれる。

ドキドキしたりしながら、
徐々に距離を縮め、
恋人になる。
思い出が増える。
でも終わりは簡単。

じゃあ、愛ってなに?
なんで愛って特別視されるの?
バカみたい・・・。

⏰:10/09/14 01:10 📱:F02A 🆔:yD67PJTg


#473 [我輩は匿名である]
>>400

⏰:10/09/14 03:18 📱:W61CA 🆔:xucEwj8o


#474 [我輩は匿名である]
ずっと読んでます頑張ってください

⏰:10/09/14 07:09 📱:SH905iTV 🆔:652m5mDM


#475 [歩美]
匿名さん
匿名さん

ありがとうございます

⏰:10/09/14 19:21 📱:F02A 🆔:yD67PJTg


#476 [歩美]
龍太郎と破局し、
指にはめてある3年後の約束をはずした。

捨てようか・・・

でも、握りしめたまま手放すことができなかった。
だから、手放さずにいようと思った。

写真や、
映画のチケットや、
増えすぎた思い出が私を苦しめてきた。
何を手にしても、
全部思い出につながるんだよ。
龍太郎は、
全部捨てちゃうんだよね。
だって、結婚するんだもんね。

⏰:10/09/14 19:25 📱:F02A 🆔:yD67PJTg


#477 [歩美]
龍太郎との別れによって、
私は生きていく気がなくなった。
でも生きるよ。
夜の世界で。

なんのプライドなのか、
今ではよくわからない。

だけど、
キャバ嬢なんかに大切な人を盗まれた私は、
仕返ししようと考えた。

龍太郎が嫌がったホステスに戻る。
せめてそれが私の悪あがき。


バイバイ、
龍太郎と過ごした私。

⏰:10/09/14 19:28 📱:F02A 🆔:yD67PJTg


#478 [歩美]
14≫ホステスとして。


パチンコ屋を辞める話を、
佐伯さんにした。
佐伯さんは引き止めなかった。

佐伯さん「俺はお水に偏見はない人間だから(笑)
それどころか尊敬するよ、
ホステスって職業は。」

でも、どうしても教えてくれって龍太郎とのことを聞かれた。
私は全て話した。

佐伯さんは、眉間にシワを寄せ、火のついた煙草を全く吸わないまま黙って聞いてくれた。

⏰:10/09/14 19:35 📱:F02A 🆔:yD67PJTg


#479 [歩美]
私「――・・・ってことで、別れちゃいましたよ。
佐伯さん、煙草・・・(笑)」

佐伯さん「うわっ、
完全に忘れてた(笑)」

愛煙家なのに、せっかく火をつけた煙草を忘れるくらい真剣に私の話を聞いてくれたんだ。
その佐伯さんの優しさが嬉しいと同時に、
ねたましくなった。

こんな男性もいるんだって。


奈々子は引き止めてきた。
「ヤダヤダ!
辞めないでよ!ホステスなんか戻んなって!」

⏰:10/09/14 19:39 📱:F02A 🆔:yD67PJTg


#480 [り]
辛いね

⏰:10/09/14 20:07 📱:F02B 🆔:IlWI.b12


#481 [あ]
>>1-100
>>101-200
>>201-300
>>301-400
>>401-500

⏰:10/09/15 07:56 📱:SA001 🆔:wEhnj1Ks


#482 [歩美]
私「奈々子、ホステスを下に見ないで。」

奈々子はそんなつもりで言ったんじゃなかったのかも知れない。だけど、私はホステスをバカにされた気がして・・・
ついキツく言っちゃった。

奈々子は謝りながら、
泣き出した。

奈々子「辞めないでよ・・・」

奈々子らしくない、
可愛い一面だった。

私「泣かないでよ(笑)
会えなくなるわけじゃないんだよ?」

⏰:10/09/16 00:57 📱:F02A 🆔:SCiK5Re6


#483 [歩美]
生きてれば会えるんだから。

良平の死が教えてくれた。
だから、奈々子、これからも友達だよっ。

かつて親友だった真穂より、
私は遥かに奈々子が好きだった。
なぜか奈々子は信用できた。
だから絶対裏切らない。
いつからかそう決めてた。


パチンコ屋を辞め、
お母さんにまたBARに戻ると話した。
お母さんは私の体を心配してくれた。
お姉ちゃんにはホステスに戻ると正直に話した。
頑張れと言ってくれた。

⏰:10/09/16 01:01 📱:F02A 🆔:SCiK5Re6


#484 [歩美]
私はホステスとしてやっていく。
もう、それしか前向きになれる方法がなかった。

ナオさんに相談すると、
「いい店紹介してあげる」
ということで、
職場はすぐに決まった。

ナオさんは育児をしながら、
生活費のためにスナックで働いていた。
でも、良平の親から毎月入金があって、苦しいわけではないって言ってた。

ナオさん「いつか自分で店やりたいから、資金集め(笑)」
ナオさんはちゃんと前を向いていた。

⏰:10/09/16 01:05 📱:F02A 🆔:SCiK5Re6


#485 [歩美]
愛する良平との間に授かった良太がいるから、
ナオさんは幸せそうだった。

私は、
龍太郎との間に何もないよ。

ナオさんの方が辛いはずなのに、今の私にはナオさんの方がキラキラして見えた。
母の力って、すごいんだ。

龍太郎とのことを、
ナオさんに話した。
ナオさんも真剣に聞いてくれて、慰めてくれた。


ホステスとして、頑張る。
ホステスとして、
いつか復讐してやる。

⏰:10/09/16 01:10 📱:F02A 🆔:SCiK5Re6


#486 [歩美]
もちろんそんな復讐心は誰にも言わない。

私の職業は、
【ホステス】
副業は、
【別れさせ屋】


これから私は過去の自分に逆戻りすることになる。


幸せなんていらない。
どうせ次にくるのは不幸なんだから。

彼氏なんていらない。
思い出なんて邪魔。
私が欲しいのは快感だけ。

⏰:10/09/16 01:14 📱:F02A 🆔:SCiK5Re6


#487 [歩美]
私「はじめまして♪
歩美と申します。」

私は源氏名を使わない。
面倒くさいんだもん。

ナオさんが紹介してくれた店は、前よりも大きく、女の子も多い。
すぐに友達や先輩、後輩ができた。うわべだけの付き合い。
別にそれで満足だった。


仕事は淡々とこなした。
お酒に弱くなってることには少し焦った。
ブランクのせいかな。
でも、もう一つ変わったのは、客層。

⏰:10/09/16 01:20 📱:F02A 🆔:SCiK5Re6


#488 [歩美]
店が変わり、
前より若い客が多くなった。


仕事では、
年齢なんて気にしない。
いかに払ってくれるか。

平日はみっちり働き、
週末は客とゴルフに行ったりして、着実に数字をあげていた。

そんな中、
近くでホストをしている天馬と知り合った。

天馬は鹿児島出身で、
音楽をするために上京してきた。

⏰:10/09/16 01:31 📱:F02A 🆔:SCiK5Re6


#489 [歩美]
知り合ったのは、店の女の子と天馬の店に飲みに行った時。

「どうも〜。
いつもありがとうございますお姫様方〜(笑)」

と、
隣に座ってきたのが天馬。

今まで行ったホストクラブの中で、天馬のいる店は一番居心地が良かった。

天馬とは、
すぐに仲良くなった。

連絡先を交換し、
毎日メールをしていた。
楽しくなかったと言ったら嘘になる。

⏰:10/09/16 01:37 📱:F02A 🆔:SCiK5Re6


#490 [歩美]
だけど、恋をする気なんてなかったし、
まして同業者はちょっと・・・。

でも天馬のアタックは素晴らしいアタックだった。
「歩美〜、あゆり〜ん、あゆあゆ〜、ハニ〜♪」
天馬は私を笑わすのが大好きだった。
で、いつの間にか私が笑ったら天馬の勝ちっていうゲームが出来ていた。

天馬に魅力を感じなかったのは、フリーだったから。

私はね、人を別れさせるのが好きなんだ。

⏰:10/09/16 01:40 📱:F02A 🆔:SCiK5Re6


#491 [歩美]
酔っ払って天馬にそんなことを話していたらしい。
天馬は、
「歩美性格悪すぎっ!!」
って笑ってきた。

はいはい。
わかってますよ。
じゃあくっついてくんじゃねーよ。

って感じの態度で、
私は天馬にはキツかった。


ホステスに戻って、
最初に別れさせたのは客がつれてきた部下のタカヒロ。
とても簡単だった。

⏰:10/09/16 01:44 📱:F02A 🆔:SCiK5Re6


#492 [歩美]
15≫タカヒロ。


タカヒロは、クラブは初めてだった。
というか、キャバクラすら行ったことがなかった。

上司から指名をもらい、
タカヒロの横で接客をしていた。
性格は人見知り。
でも人見知りを忘れさせるようやんわりと温かい目で接客していた。
意外と早く緊張はほぐれた様子だった。

私「あっ、彼女いらっしゃるんですか?」

⏰:10/09/16 01:49 📱:F02A 🆔:SCiK5Re6


#493 [歩美]
タカヒロ「えっ?
いますけど、
どうしてですか?」

私「指輪してるじゃないですかっ(笑)
私、そうゆうの敏感なんで♪」

タカヒロの右手の薬指には、
どーみてもペアリングじゃん!!というリングがはめてあった。
同席の上司たちが盛り上がり始め、私はタカヒロが浮かないよう精一杯務めた。

次第にタカヒロは彼女の話を始めた。

年下彼女。
束縛彼女。
わがまま彼女。

⏰:10/09/16 20:14 📱:F02A 🆔:SCiK5Re6


#494 [歩美]
男性が自分の彼女の否を話す時は、大抵の場合、
『うまくいってない』
と思われたい。

それは女性にも当てはまるけど、タカヒロの態度から、
『絶対イケる』
と確信した。


タカヒロに名刺を渡した。
耳元で、
「これはプライベートの携帯だから♪」
と言った。
もちろん本当にプライベートを教えた。

タカヒロ「彼女に見つかんないようにしないとだね。(笑)」

⏰:10/09/16 20:18 📱:F02A 🆔:SCiK5Re6


#495 [歩美]
私「そうですね!!」
と笑顔で見送った。

見つかっちゃえよぉ〜〜。
と、内心思いながら。


翌朝、早速タカヒロからメールが来ていた。

〈おはようございます。
今から仕事です。〉

私は今から就寝ですよ。

生活リズムは全く違うけど、
それなりにタカヒロとのメールは順調だった。


翌週、また上司と店に来た。

⏰:10/09/16 20:20 📱:F02A 🆔:SCiK5Re6


#496 [歩美]
私「いらっしゃいませ♪
お疲れ様♪」

プライベートでメールをしているおかげで、タカヒロはもう全く人見知りではなくなっていた。
話も弾んだ。

上司もタカヒロも交えて、
ワイワイと楽しくクイズ大会もした。


タカヒロ「週末、映画でも行かないかな?」

私「ほんとっ?
行く行くーっ!!」

2人でデートの約束をした。

⏰:10/09/16 20:25 📱:F02A 🆔:SCiK5Re6


#497 [歩美]
週末に約束をひかえた金曜日、天馬が店に来た。

当たり前のように指名され、
天馬の隣につく。

天馬「はいハニー♪」

私「ハニーじゃないし。
何しにきたの?」

天馬「相変わらず冷たいなぁ〜。日曜日遊ぼ?」

私「約束あるから無理。
で、何飲む?」

天馬「歩美汁(笑)」

私「まじできもい(笑)」

そんなやり取り。

⏰:10/09/16 23:20 📱:F02A 🆔:SCiK5Re6


#498 [歩美]
しばらくふざけた会話に付き合っていたら、急に天馬が手を握ってきた。

天馬「俺、
本気なんだけど。」

一瞬沈黙。
いや、
たぶん一瞬じゃなかった。
しばしの沈黙。

私「やめてよ。」

もう恋愛なんてしたくないんだってば。
天馬を意識してなかったわけじゃない。
だけど、そんなこと言われたらホステスに戻ってきた意味がなくなるんだよ。

⏰:10/09/16 23:23 📱:F02A 🆔:SCiK5Re6


#499 [歩美]
天馬「今日、
あがったら連絡して。」

そう言い残して、
支配人に挨拶だけして天馬は帰ってしまった。


私はネックレスを握りしめた。トップは、龍太郎からもらったあの指輪。
未練とかじゃなく、
戒めとして仕事時は必ずつけていた。


この指輪が、
私がホステスでいる意味。


「お疲れ様でしたー。」

店を上がって、
携帯を手に取った。

⏰:10/09/16 23:26 📱:F02A 🆔:SCiK5Re6


#500 [歩美]
天馬のメモリを出す。

・・・いや、やめた。

連絡をせず、私はタクシーに乗り込んだ。


天馬の店の前を通過したら、
天馬が座り込んでいるのが見えた。

見ちゃダメ。
目をそらした。

私を待っていると思いたくなかった。思っちゃったら、
行っちゃうもん。


私は天馬と一線置くことにした。

⏰:10/09/16 23:29 📱:F02A 🆔:SCiK5Re6


#501 [歩美]
――日曜日、
タカヒロとの待ち合わせ。
約束より10分早く着いたのに、タカヒロはすでにいた。
キッチリとした性格。

タカヒロ「なんか・・・私服もまた綺麗だね。」

私「そぅ?(笑)
どっちが好き?」

タカヒロ「ドレスもいいけど、私服かな♪」

【ホステス】としての私じゃなくて、
【歩美】を見たいんでしょ。


映画を観て、
ちょっとお茶でもしようと、
喫茶店に入った。

⏰:10/09/18 02:27 📱:F02A 🆔:mBQXNq8Q


#502 [歩美]
そこで、タカヒロの歴史をしっかり聞いた。

タカヒロは、
26歳のサラリーマン。
性格は真面目で、真面目すぎてたぶんややこしい。(笑)
だってね・・・、


私「えぇっ!!?」

タカヒロ「いや、こんなんじゃ、彼女にも悪いし。」

なんとタカヒロは彼女と別れると言い出した。
しかもその理由が、
『結婚したら、
こうやって他の女の子とデートできなくなるから』
ですって。

⏰:10/09/18 02:39 📱:F02A 🆔:mBQXNq8Q


#503 [歩美]
最近、彼女から結婚を急かされていたらしい。

タカヒロも、
そろそろ身を固めようという意識はあったものの、
上司にクラブやキャバクラに連れて行ってもらううちに、
「もう少し遊びたい」
という衝動にかられ、
彼女と別れるとか。

真面目か!!!
普通ね、男は結婚しようが内緒で多少は遊ぶよ!!


予想外ではあったけど、
『別れさせた』
といえば、まぁそのきっかけは与えたよね。

⏰:10/09/18 02:43 📱:F02A 🆔:mBQXNq8Q


#504 [歩美]
タカヒロ「ホステスに恋なんて、しないほうがいいかな?」

それ私のことですやーん。
遠まわしですやーん。
しかも本人に聞くことちゃいますやーーーん。(笑)

軽く笑ってあしらった。


それからタカヒロは二度と恋的な発言をしなくなった。

デートはたった1回きり。
店には月1程度上司たちと顔を出す程度になり、
「彼女と別れたよ」
という報告を受け、
無事、
別れさせることができた。

⏰:10/09/18 02:47 📱:F02A 🆔:mBQXNq8Q


#505 [歩美]
タカヒロを別れさせてご満悦の私。
しかも、
タカヒロは私に気がある。
もちろん進展もないし、
タカヒロも私に対して多くを求めてはいない。

だから都合がいい。


天馬は、私が避けているのを知りながらも時々店に来ている。そして自分の女みたいな扱いをしてくる。

私「迷惑なんだけど。」

サラッと言う私に対し、

天馬「俺がそのひねくれた性格治してやるから♪」

⏰:10/09/20 02:07 📱:F02A 🆔:FsQUaLsg


#506 [歩美]
などとふざけた事を言う。

私「だから、天馬には興味ないんだって。」

ここまで言われたら普通カチンとくるよね。
でも天馬はそこらへんちょっと変わり者。

天馬「俺には、大好きに聞こえてきまーす♪」

あぁぁ。
痛い子。(笑)


天馬はどうでもいい。
タカヒロの後に狙うターゲットは決まっていた。

⏰:10/09/20 02:09 📱:F02A 🆔:FsQUaLsg


#507 [歩美]
16≫テツジ。


私「じゃあ転勤でこっちにいらっしゃったんですか?」

接客の相手は常連の不動産経営社長のお席。
支社から転勤で初めてうちの店に来たテツジもその1人。

テツジは23歳。
高校卒業後、就職。
仕事が合わず転職を重ね、今の会社で落ち着いたとか。

テツジは見た目はいい。
けど、まさしく
『口だけ男』って感じ。

会話の内容は熱いようで薄い。しょーもない。

⏰:10/09/20 02:16 📱:F02A 🆔:FsQUaLsg


#508 [歩美]
「俺さ、地元じゃ結構有名なワルだったからさ〜」

へぇ。
・・・で?

「ヤクザに入らないかって誘われたりしてさ〜〜」

ふぅん。

「まぁ親泣かしたくねぇし、親孝行してやりてぇし。」

もう泣いてらっしゃるのでは?

もちろん全て返事は心の声。
本当に口だけだと思ったのは彼女の話題の時。

⏰:10/09/20 02:25 📱:F02A 🆔:FsQUaLsg


#509 [歩美]
テツジ「彼女は地元じゃ美人で有名だったからライバルはヤバかったけど、あっちから寄ってきたんだわ〜。」

私「えぇ〜すごいですね!!
見てみたいなぁっ!!!」

テツジ「わりぃ。
俺、プリクラとか写真とか持ってねぇんだ。
いつか会わせてやるし!!」


上から目線。
しかも別に会わせていただきたくない。
どれほどの美人か見てやりたいと思っただけですが。

そのテツジが携帯を取り出し、プリクラが貼ってあることにバッチリ気付いた私。

⏰:10/09/20 02:30 📱:F02A 🆔:FsQUaLsg


#510 [歩美]
ストラップはプーさん(笑)

私「可愛いストラップ♪
あっ、
これ彼女さんですかっ?」

・・・うそーん。
ブチャイクじゃーん。(笑)
ぽっちゃりじゃーん。(笑)
眉毛細すぎじゃーん。(笑)


テツジ「あっ、
こ、これは彼女じゃねぇよ!!
なんか連れが貼ってきやがったんだわ!!」


慌てふためくテツジ。
すぐバレるような見栄を張るなバカ。(笑)

⏰:10/09/20 02:34 📱:F02A 🆔:FsQUaLsg


#511 [我輩は匿名である]
あげます、

⏰:10/09/21 23:52 📱:W62H 🆔:eU61J6dk


#512 [歩美]
なんだか新種の男性を見てる気分で、気付けば仕事というよりおもしろ半分で近付いてた。

名刺を渡し、お決まりの連絡先を交換し、
他にどんなウソをついてくるのか少し楽しみにしながら、
距離を縮めていった。


――ある日、
今から家に遊びに来ないかと誘われた。
祝日で、私もテツジも休み。
私は夜に別件があったけど、
少し遊びに行くことにした。


転勤で、彼女と離れて、
自由な一人暮らしに浮かれてるんだろうなぁ。

⏰:10/09/22 00:46 📱:F02A 🆔:GRDl9v5s


#513 [歩美]
あり得ないことに、
お迎えなし。
自分で来い、と。
誘っといてなんて奴だろ。
さすが23歳だね。

場所を聞き、
私は電車で向かった。


・・・今でもね、
黒のオデッセイを見ると痛むんだ、胸のあたりが。

だからなるべく車に乗ることを避けていた。

いるはずないのに、
もしかしてって、ナンバーを見ちゃうんだもん。

⏰:10/09/22 00:50 📱:F02A 🆔:GRDl9v5s


#514 [歩美]
テツジは駅までのお迎えすらなかった。
駅に着いたら、電話でマンションまで誘導された。
もうイライラ限界(笑)

マンションに到着。
会社が借りてくれていると話していたそのマンションはキレイだった。

部屋は4階。
エレベーターを降りると中途半端な景色が広がる。


テツジ「おぅ、いらっしゃい。まぁあがりなよ〜。」

まだ完全には片付いていない引っ越ししたてのワンルーム。

⏰:10/09/22 01:00 📱:F02A 🆔:GRDl9v5s


#515 [りらくまこ]
>>1-200
>>201-400
>>401-600

⏰:10/09/22 02:48 📱:N01A 🆔:☆☆☆


#516 [歩美]
テツジは女慣れしてると思われたい願望が強いタイプ。
なんだかひしひしと伝わってくる。

空回り、
ナルシスト、
勘違い。

テツジは私が好意を持っていると完全に勘違いしていた。

部屋でやたらとアルバムとかを見せられた。
何にもおもしろくないただのアルバム。

無造作に積み上げられた荷物のてっぺんに、
彼女とのツーショットが見えた。

⏰:10/09/25 19:19 📱:F02A 🆔:/Ic2ndtw


#517 [歩美]
うん。
プリクラと同一人物だ。
つまり彼女じゃん。

そんなに見栄を張りたいなら、もう少しマシな女と付き合えよって思った。

お茶をいただき、
楽しいフリをして会話した。

しばらくして、
テツジが私に近付いてくるのがわかった。


私「な、なに?」

テツジ「彼女いるけど、どーしてもっていうなら考えてやってもいいけど?」

⏰:10/09/25 19:22 📱:F02A 🆔:/Ic2ndtw


#518 [歩美]
な、な、な、なに!?

そしてテツジはキスしてきて、私を押し倒そうとした。

私「ちょっと待って!
私、・・・彼女がいる人とは無理だよ・・・」

彼女がいなくてもテツジは嫌。だけど、どーせならサッサと仕事しちゃえって思ってそう言った。

テツジは歪んだ表情ながらも、納得して引き下がった。

テツジ「いきなりゴメン。」

もう土下座してほしいくらいに気分を害されていた。

⏰:10/09/25 22:26 📱:F02A 🆔:/Ic2ndtw


#519 [歩美]
それから特に重い空気になるわけでもなく、テツジはじゃんじゃん自分の武勇伝らしき、つまらない話を続けてきた。

もう内容なんてほぼ聞いていなかった。


私「そろそろ帰るね!」

今から別の客と約束がある。

テツジ「何の用事?」

私「プライベートだよ(笑)」

テツジ「男?」

私「違うけど?」

⏰:10/09/25 23:55 📱:F02A 🆔:/Ic2ndtw


#520 [歩美]
テツジ「なら良いや!
じゃーなー!」

なら良いやってあなた何様よ?普通に男性に決まってんじゃんか。

テツジはすでに私を自分の女のように扱っていた。

そして、送りもなし。(笑)
これだから若者は嫌。(笑)

私は次の約束の場所までタクシーで向かい、常連のお客様と食事に行った。

40歳のお客様。
社会的地位あり、
ご家族もあり。

⏰:10/09/25 23:59 📱:F02A 🆔:/Ic2ndtw


#521 [歩美]
さっきまでいた23歳のテツジがほんとにクソガキに思えるようなおもてなし。

彼は〈すーさん〉と言う。
すーさんと会っている最中、
テツジからしつこく電話がきて、さりげなく電源を切った。

すーさんは出張が多く、
いつもお土産をくれる。
帰りはもちろん送ってくれるか、タクシー代をくれる。


すーさんと別れ、
携帯の電源をいれた瞬間テツジから電話がかかってきた。


私「もしもし?」

⏰:10/09/26 00:04 📱:F02A 🆔:qW4rreAc


#522 [歩美]
テツジ「男といたんだろー?」
私「あのね、
人と食事してる最中に電話とか出ないの私。」

テツジ「あっそ!せっかくいいニュースあるのにさ〜!」

私「なに?」

テツジ「月曜日、店行くからそん時教えてやるよっ。
じゃ。」

と、電話は切れた。

彼女と別れてやったから。
的な話でしょ。
はい、いっちょ上がり。

⏰:10/09/26 00:08 📱:F02A 🆔:qW4rreAc


#523 [まぁ]
おもしろいなぁ!!!

バカな男ですね(笑)

⏰:10/09/26 00:10 📱:P04B 🆔:GA31EcQ.


#524 [歩美]
月曜日、テツジは上司と共にやってきた。

席につくなり、
テツジ「今日2人でアフターいかね?」

あぁぁ
『アフター』が『ラブホ』に聞こえるのは何故。(笑)

私「ゴメン、今日だめなんだぁ〜。で、ニュースって?」

テツジ「お前のこと好きっぽいし、彼女別れたからよ〜。
だから付き合って。」


店内でマジ告白禁止って規約作ってください支配人。

⏰:10/09/26 00:12 📱:F02A 🆔:qW4rreAc


#525 [歩美]
まぁさん

ありがとうございます
ほんと、バカすぎました(笑)
これからも読んでください

⏰:10/09/26 00:13 📱:F02A 🆔:qW4rreAc


#526 [歩美]
私「ほんとに別れたの〜?」

テツジはムキになって、
携帯を取り出した。

テツジ「ほら!プリクラねぇだろ!」

あはは、墓穴。
それは確かツレって話だったじゃんか。(笑)

テツジ「それにほら!」

わざわざメールを見せてきた。受信メールも送信メールも。
一応目を通したけど、
まぁ本当に別れたみたいな内容だった。

お仕事終了。
問題は、テツジがバカすぎてまともに突き放せない可能性。

⏰:10/09/26 00:17 📱:F02A 🆔:qW4rreAc


#527 [歩美]
タカヒロは物分かりがよかったけど、こいつは・・・

店内では笑ってごまかし、
仕事が終わってからメールをうった。
テツジを切るために考えて考えて考えついた方法は1つ。


〈私、本当は男なの〉


それしかない。
もちろんウソ。
でも、こないだはキスされただけだから体見られてないし、
テツジはバカすぎて信じるはず。


そしてテツジは返事を送ってこなかった。(笑)

⏰:10/09/26 00:21 📱:F02A 🆔:qW4rreAc


#528 [歩美]
テツジの話は、
店の仲間の中でかなり笑い話になった。

「あぁー!あの客!?
なんかバカ丸出しだったよねー!!」

私「ほんと、勘弁してって感じでしょ?」


店の女の子たちは知らない。
私の『別れさせ屋』という職のことなんて。

でも今回のは、私は全く仕事をしたという達成感はない。

なのに無性にストレスと疲労があった。

⏰:10/09/26 00:25 📱:F02A 🆔:qW4rreAc


#529 [歩美]
17≫依頼。


テツジは二度と店に来なくなった。上司の話だと、今他のホステスにのめり込んでいるとかいないとか。
達者でな。

あれから月日は流れ、
順調に別れさせ屋を営んでいた。
別れさせたらそれで終わり。
深入りはしない。
それが私のやり方だった。

私はいつの間にか、
24歳になろうとしていた。

そんな頃だった。
初めて依頼を受けたのは。

⏰:10/09/29 15:02 📱:F02A 🆔:mRL.dF1s


#530 [歩美]
近くの店のホステスで仲良くなった22歳の
〈桜〉とランチに行った時。

桜には付き合って一年の年上彼氏がいた。
30歳、名前は〈龍一〉。
龍・・・という名前には、どうしても過剰反応してしまう。
今でも忘れたことはない龍太郎の存在・・・。


桜からの依頼は、
『ハメてみてほしい』
というものだった。
彼氏が本気で桜と付き合っているのか、それとも浮気心があるのかを試してみたい、と。

ロンドンハーツが喜びそうな依頼を、直々に依頼された。

⏰:10/09/29 15:07 📱:F02A 🆔:mRL.dF1s


#531 [歩美]
個人的にはそんな依頼大歓迎。だけど、
仮にも友人からの依頼。

桜から、
ハメる方法を指示された。

桜と2人でうちの店に来店し、桜がトイレに立った際に連絡先を渡してほしい。
それが第一段階だった。


私「いいけど、どうしてそんなことするの?」

桜「好きすぎて。」

龍一はもう結婚適齢期。
桜と一緒になる気があるのかないのか確かめたいって。

⏰:10/09/29 15:17 📱:F02A 🆔:mRL.dF1s


#532 [歩美]
桜「ほんと、ガチで言い寄ってみてね!」

私「わかった。」


こうして承諾した
『ハメ作戦』

私の本領発揮だった。
でも、相手は桜の彼氏。
別れることになったらかわいそうだという、
良心はちゃんとあった。

だから、本気になる気もさらさらないし、
本気でハメてあげる気もなかった。

⏰:10/09/29 15:20 📱:F02A 🆔:mRL.dF1s


#533 [はぁ]
めっちゃおもしろいです

相談したいことあるんですがとかできますか?

⏰:10/09/29 18:00 📱:P08A3 🆔:☆☆☆


#534 [我輩は匿名である]
↑主さん困るからそういうことしないほうがいいのでは??

⏰:10/09/29 22:45 📱:F01A 🆔:k15tnS2E


#535 [歩美]
はぁさん

私が聞ける相談なら、
bbs1.ryne.jp/r.php/novel/4816/
こちらにでも書いて下さい


匿名さん

ありがとうございます

⏰:10/09/30 15:26 📱:F02A 🆔:dmywB2/Q


#536 [我輩は匿名である]
400-500

⏰:10/09/30 15:32 📱:N703iD 🆔:U3pnYeTM


#537 [我輩は匿名である]
>>400-500

⏰:10/09/30 15:32 📱:N703iD 🆔:U3pnYeTM


#538 [歩美]
桜からの依頼を受けた翌日、
さっそく2人が来店した。
まさか翌日だとは思っていなくて、突然すぎてびっくりした。

偶然その時、
店には天馬も来ていた。

私たちは程良い距離を保っていて、数名で楽しく盛り上がっている時だった。

桜のアイコンタクトで、
私は天馬の席を立った。

天馬「指名?」

私「まぁね。じゃっ。」

天馬「今日アフター行くんだからな!」

⏰:10/09/30 17:02 📱:F02A 🆔:dmywB2/Q


#539 [歩美]
天馬を無視して、
桜と彼氏の席についた。

彼氏は、桜にはちょっと物足りないような・・・
美人の桜にはあんまり釣り合わないような風貌だった。


私「はじめまして。
歩美と申します。」

龍一「どうも。」

うわぁ・・・
ダブる。
このそっけなさ。
龍太郎もこんなんだった。

桜と私の関係が深いとバレてはいけない。
だから、あくまで近くの店のホステスという設定だった。

⏰:10/09/30 17:06 📱:F02A 🆔:dmywB2/Q


#540 [歩美]
盛り上がりに欠けるテーブル。ちょっと盛り上がったかと思ったら、
すぐに空気は平凡に戻る。

さっきまで天馬というチャラうるさい奴の席にいたから、
つまんなさはなおさらだった。

桜「あれっ??天馬たちがいる!ちょっと、すみません。」

天馬に気付き席を立つ桜。
桜も天馬の店は知っているし、自然な流れで桜がいなくなった。


私(えぇ〜っと、
何話そうかな・・・)

⏰:10/09/30 17:09 📱:F02A 🆔:dmywB2/Q


#541 [歩美]
私が会話を考えていると、
龍一から話しかけてきた。

龍一「ホステスは長いことしてるの?」

私「あ、はい。
高校生の歳から内緒でしていました(笑)」

龍一「ずっと?」

私「一度辞めてましたよ。」

龍一「なんで?」

うっ・・・
そこ聞いてくるなよ。

私「ん〜彼氏ができたんで!」

⏰:10/09/30 17:12 📱:F02A 🆔:dmywB2/Q


#542 [歩美]
龍一「へぇ〜。
尽くすタイプなんだ?」

私「ま、
まぁそうですかねっ(笑)」


龍一は桜がいなくなった途端、やたらと話し出した。
自分の話こそほとんどしないけど、私への質問が職務質問並みに激しかった。


もしかして、
桜の予感はまんざら外れていないかも。

この人、もしかしたらチャラい系なのかも。
そう思ったりした。

⏰:10/09/30 17:15 📱:F02A 🆔:dmywB2/Q


#543 [歩美]
龍一のトークは、
なんだろ。
なんか、引きずり込まれるというか、龍一のペースに乗せられるような感覚だった。

でもくせ者であり、強者のような気配を感じていた。

そして、
時々龍太郎とかぶった。

顔は全然違う。
タイプでもない。
声・・・そうだ。
声が似てるんだ。


だから、引きずり込まれるような感覚があったんだ。

桜はまだ天馬たちと話している。

⏰:10/09/30 17:19 📱:F02A 🆔:dmywB2/Q


#544 [歩美]
連絡先、今渡すべきか!?
と少し考えていたら、
桜が戻ってきた。

龍一はまたあまり喋らなくなった。

こいつ、女慣れしてる。

女子って、
自分と2人のときにたくさん話しかけてくれて、
他に誰かがいるときにあまり話さないって行為、
嬉しいよね。
なんだか自分が特別みたいな気分になる。

まさにそういう感じだった。

私は客観視して観察していたけど、桜もきっとこういうスタートだったんだろうな。

⏰:10/09/30 17:23 📱:F02A 🆔:dmywB2/Q


#545 [(´・ω・`)]
>>258-600

⏰:10/10/01 13:40 📱:P904i 🆔:l1FL27TQ


#546 [我輩は匿名である]
>>400-600

⏰:10/10/02 14:21 📱:SH01A 🆔:A7NOYJHA


#547 [歩美]
龍一がトイレにたち、
桜が様子を聞いてきた。

桜「どうっ?」

私「どうって?(笑)」

桜「騙せそう?(笑)」

私「桜、おもしろがってるじゃんか(笑)
もちろん騙されてほしくないでしょ?」

桜「そりゃ、そうだけど。
でも、もしコロッといくような結果だったらまじで別れるつもりだよ。」


本気らしい。

⏰:10/10/04 23:11 📱:F02A 🆔:8il/h08w


#548 [歩美]
龍一が戻ってきて、
今度は桜がトイレにたった。

桜はまたアイコンタクト。
今だ!
そう思い、名刺を渡そうとした瞬間・・・


龍一がサッと何か渡してきた。
見てみるとレシートだった。

龍一「いや、裏(笑)」

裏返すと、きったない字でメールアドレスが書いてあった。

私「先こされちゃった!」
そう言って私も名刺を渡した。

⏰:10/10/04 23:14 📱:F02A 🆔:8il/h08w


#549 [歩美]
桜が戻ってきて、私たちは何くわぬ顔で迎えた。

そして2人は店を出ることになった。

外へ出て見送った。


まさか龍一から渡してくるとは思わなかった。
だけど、桜には悪いけど、やっぱり気分が良かった。

店に戻り、
再び天馬たちの席についた。

天馬はあからさまに嫉妬していた。

天馬「連絡先交換してただろ!」

⏰:10/10/04 23:17 📱:F02A 🆔:8il/h08w


#550 [歩美]
私「そういうお仕事なんですもの。」

周りは笑った。

みんな、天馬が私に執着していることは知っていた。
私があしらっていることも。
でも、誰一人として私のもう1つのお仕事を知らない。


天馬のアフターを断り、
別の客とラーメンを食べに行った。
ふと、携帯をみると見慣れないアドレスからメールが。

龍一に渡されたアドレスと見比べたら、一致した。

⏰:10/10/05 01:26 📱:F02A 🆔:x932AtlQ


#551 [歩美]
客と別れてから、タクシーの中でメールを見た。


〈お疲れさん。まだ仕事中だろうなぁ。大変だな。今日はありがとう。〉

まぁ〜色気も可愛げも何もないふてぶてしいメール。

絵文字とか知らないのかよ。

夜中の二時だったから、
迷惑かもしれないと思って返信はしなかった。


そして桜から着信。

桜がいない間によく話し、
連絡先を渡してきたことと、
メールがきたことを伝えた。

⏰:10/10/05 01:29 📱:F02A 🆔:x932AtlQ


#552 [愛]
ドキドキやん

⏰:10/10/06 07:10 📱:SH02A 🆔:☆☆☆


#553 [我輩は匿名である]
失礼します
>>001-200
>>201-400
>>401-600
>>600-800

⏰:10/10/07 05:32 📱:N04A 🆔:Ne/3VP5c


#554 [歩美]
桜は複雑な様子だった。
受話器から聞こえる声が、元気なかった。


私「・・・ちょっと後悔してるでしょ?
私、このまま返信せずにいようか?」

私の口からこんな良心丸出しの言葉が出るなんて。
でも、桜は大切な友達。
夜を生きる者同士、分かり合うことがたくさんある。


桜を、
真穂みたいにしたくなかった。

⏰:10/10/09 01:54 📱:F02A 🆔:oHyWNKKA


#555 [歩美]
でも桜は気が強い。
そして負けず嫌い。
そんな性格の桜が出した結論は、

桜「あははっ。続けてよ!
ハメてやってよ!」

ヤケになっている。

私「わかった。」


では、
依頼された仕事をします。


――翌日、
龍一に当たり障りのない返信をしておいた。

⏰:10/10/09 01:57 📱:F02A 🆔:oHyWNKKA


#556 [歩美]
龍一はすぐにメールを返してきた。
ごく普通のメールを何通かやり取りした。

夕方になり、
私は出勤。
メールを終えた。


仕事が終わると、
龍一からメールが来ていた。


〈お疲れさん。〉


やっぱりこんな面白みのないお疲れ様メール。

アフターの予定もなく、
真っ直ぐ帰宅した。

⏰:10/10/09 02:02 📱:F02A 🆔:oHyWNKKA


#557 [歩美]
今日も桜と連絡をとる。

桜「さっ、次は第二段階なんだけどね・・・――」

桜は第二段階もすでに考えていた。
来週の土曜日、
桜と龍一はデートの約束がある。
その日に私が龍一をデートに誘い、どっちをとるか・・・。


あぁ恐ろしい。
昨日より、桜は「面白がっている」という感じだった。
たった1日で、
こんなに感情が変わるんだ。

桜「じゃっ、あとは任せたぞーぃ♪」

⏰:10/10/09 02:06 📱:F02A 🆔:oHyWNKKA


#558 [歩美]
来週の日曜日を誘うタイミングをはかりつつ、
とりあえず毎日メールでやり取りをして過ごした。

そして、翌週を迎えた。


月曜日の朝、
龍一からメールがきていた。

〈今日接待があるから店行きます。〉

えっ?うちの店にくるの?
桜の店じゃなくて??

桜に報告した。
桜は笑い飛ばした。
きっとすでに桜のプライドはズタズタだった。

⏰:10/10/09 02:10 📱:F02A 🆔:oHyWNKKA


#559 [歩美]
夜、本当に龍一は来店した。
ちょうど他の席についていた私を龍一は指名した。


私「いらっしゃいませ!」

龍一と、接待の相手らしきスーツの男性が2人。
2人ともイケメンだった。
だからなおさら龍一の顔面には華がなかった。(笑)


私と他に2人女の子がついて、接客をしていた。

女の子2人のうち1人は、
〈鈴(すず)〉といってうちの店では一番気さくで話し上手な女の子。

⏰:10/10/09 02:17 📱:F02A 🆔:oHyWNKKA


#560 [歩美]
鈴は人気がある。
美的な面ではなく、まるで芸人のように饒舌。
ちなみに関西出身。

鈴のおかげで、
龍一の席はすぐに盛り上がってきた。
楽しみたいお客様にはもってこいの女の子。


私は龍一の隣に座っていたから、色々と話すことができた。

仕事は食品販売。
営業もあり、出張も多い。
知らなかった龍一のことを、
たくさん知った。


あまり自分のことを話さないと思ってたのに、今日は喋る喋る。(笑)

⏰:10/10/09 02:23 📱:F02A 🆔:oHyWNKKA


#561 [歩美]
こっそり龍一に、
「土曜日デートしない?」
と切り出した。

龍一「土曜日?」

私「うん!」

龍一「土曜日はダメなんだ。
日曜日は?」

私「い、いいよ!」


ついつい日曜日でOKしてしまった。本当に予定がなかったから。(笑)
桜の計画が・・・。
あ、でも、一応土曜日は桜をとったってことだよね?

⏰:10/10/09 02:28 📱:F02A 🆔:oHyWNKKA


#562 [歩美]
龍一「何時がいい?」

私「私、ゴルフ以外は起きるの昼だよ(笑)」

龍一「はははっ。じゃあ昼にしよう。何したい?」

私「龍一さんに任せるっ!」

龍一「よし、わかった。
おじさんに任せとけ。」


私は他の席に顔を出したかったので、一時退却した。


龍一と話している間、
何度もリングのネックレスを握りしめた。
龍太郎の声とダブらせながら。

⏰:10/10/09 02:32 📱:F02A 🆔:oHyWNKKA


#563 [歩美]
龍一たちが帰る時、
外まで見送った。

龍一は私にだけ、
ニコッと笑い、接待相手と帰っていった。


それからその日はなんだかぼぉーっと仕事をしていた。
龍一の声が頭から離れない。
もっと声が聞きたい・・・
もっと知りたい・・・
心が欲張り始めていた。


仕事が終わり、
桜と飲みに出た。
同業者がよく顔を出す、
朝までやってるBAR。

⏰:10/10/12 20:14 📱:F02A 🆔:y9VnxTVI


#564 [歩美]
2人でシャンディ・ガフを頼み、さっそく龍一の話に。

桜「土曜日どうだった?」

私「土曜日は断られて、日曜日は?って聞かれてOKしちゃったんだけど良かった?(笑)」

桜「うわぁー完全にクロだよねそれ。やっぱ凹むなぁ(笑)」

テンション高めに凹む桜。
これが桜の性格だからよくわかる。かなりダメージをくらってること。

桜「歩美、
日曜日けりつけてきてよ。」

私「どうしたらいいの?」

⏰:10/10/12 20:20 📱:F02A 🆔:y9VnxTVI


#565 [歩美]
桜「もう、一夜限りの浮気なんて試してないから、
告ってみてほしいんだ。」

わぁお。

私「は、早くない?」

桜「恋に時間なんて関係ないでしょ?
もし歩美をとったら、
私は龍一を切るよ。」

きっと桜は自分でまいた種によって、すごく辛い思いをしている。
大切な友達なのに、
私は内心、
『バカな女』
って思ってしまった。

⏰:10/10/12 20:25 📱:F02A 🆔:y9VnxTVI


#566 [なつみん(・◇・)]
あげ

歩美さんは今もホステスやってるんですか?

⏰:10/10/13 20:03 📱:SH03A 🆔:q4jr4bAs


#567 [歩美]
なつみさん

小説に関係してしまうので、
秘密です(笑)

⏰:10/10/14 17:17 📱:F02A 🆔:8YdesG1A


#568 [歩美]
――土曜日。
今ごろ桜は龍一と過ごしている。複雑な気持ちで、
不安や憎しみをこらえて一緒にいる。
どうしてこんな依頼をしてきたんだろう。
きっと後悔だってしてるはず。

知らないほうが幸せってこともあるのに。


龍一はどんな気持ちで桜と過ごしてるんだろう。
明日私と会うことがバレないように祈ってる?
それとも充実感や優越感?

桜を気にするのと同じくらい、龍一が気になっていた。

⏰:10/10/14 17:22 📱:F02A 🆔:8YdesG1A


#569 [歩美]
18≫計画実行。


日曜日の約束は1時だった。

11時頃、
桜から電話がかかってきた。

桜「今日も一緒にいたいって言ったのに、断られたし!
まじアイツありえない!」

桜は怒りまくっていた。

桜「あんな奴まじどーでもいいやっ!山にでも捨ててきてよ歩美!」

私「こらこら(笑)
犯罪じゃんか。」

桜と電話を終え、
待ち合わせに向かった。

⏰:10/10/14 17:28 📱:F02A 🆔:8YdesG1A


#570 [歩美]
桜には『告れ』と指示されたけど、
私は従うつもりはなかった。

万が一、
最悪の結果になった時、桜がかわいそうすぎるから。

それと、いくら演技でも告白だけはしたくなかった。


気分はのらなかったけど、
とりあえずデートまがいなことをして、桜には『脈なし』って伝える計画だった。
これは昨日一晩考えた私なりの計画。


待ち合わせ場所につくと、
黒のオデッセイが停まっていた。

⏰:10/10/14 17:32 📱:F02A 🆔:8YdesG1A


#571 [歩美]
車を見た瞬間、過呼吸を起こしそうになった。

運転席には、
確かに龍一がいる。

オデッセイに乗ってるなんて情報はなかったから、
焦ってしまった。


この車だけは嫌だった・・・。


龍一が私に気付き、
手招きをしてきた。

ヤダー乗りたくないよー。
思い出すよー。
泣きそうになるよー。

⏰:10/10/14 17:35 📱:F02A 🆔:8YdesG1A


#572 [歩美]
そんなこと言えるわけもなく、私は渋々助手席に乗った。

私「ごめんね、待った?」

龍一「かなり。」

私「えっ!ごめんなさい!」

龍一「ウソ。」

そうゆう地味ないじわるも似ています。
私が愛した人に・・・。


名前も似てる
声も似てる
性格も似てる
車は一緒

そんなことってある?

⏰:10/10/14 17:38 📱:F02A 🆔:8YdesG1A


#573 [歩美]
お互い昼ご飯を食べていなくて、ファミレスに入った。

席につき、さっそくタバコを吸い始める龍一。
龍一の喫煙姿を見つめていた。
私、龍太郎の喫煙姿って色気があって大好きだった。
龍一は、顔面では劣るけど色気はあった。

それぞれ注文し、
食事をした。

龍一「今日は違うネックレスじゃん。」

私「えっ・・・?」

龍一「リングのネックレス。」

⏰:10/10/14 18:29 📱:F02A 🆔:8YdesG1A


#574 [歩美]
私「あ、あぁ〜あれは店でしかつけないんだ。」

龍一「ふ〜ん。訳ありか。
俺そういうの嫌いじゃないよ。」

訳ありが嫌いじゃない??
どういうこと??

私「龍一さんも訳ありってこと?」

龍一「まぁな。」

私「聞いていい?」

龍一「訳あり同士だから別にいいよ(笑)」

私は龍一の
『訳あり』について尋ねた。

⏰:10/10/14 18:31 📱:F02A 🆔:8YdesG1A


#575 [歩美]
・・・龍一には子供がいること。
桜は知らない。と思う。
そんな話聞いてないし。

バツはついていない。
つまり結婚はしていない。
元カノが自分の意志で産んだ。
でも、その子は産まれてすぐに亡くなってしまった。

子供ができたと聞いて、
当時まだ若かった龍一はおろしてくれという決断をした。
元カノは拒否し、
「迷惑はかけない。
だから産ませて。」
と言った。

結局2人は別れ、
元カノはたった1人で子供を産んだ。

⏰:10/10/14 18:37 📱:F02A 🆔:8YdesG1A


#576 [歩美]
龍一は、
子供が産まれたら迎えに行くつもりでいたらしい。

就職が決まり、
出産予定まであと2ヶ月・・・
という時期。

早産で、赤ちゃんは超未熟児として産まれてきた。
そしてすぐ、
小さな命は悲しくも亡くなってしまった。

その頃から元カノと連絡がとれなくて、
実家に何度も頭をさげ、ようやく教えてもらった居場所には、産まれているはずの我が子はいなかった。

いたのは、変わってしまった元カノだけ。

⏰:10/10/14 18:42 📱:F02A 🆔:8YdesG1A


#577 [歩美]
空っぽのベビーベットがある狭い部屋に、廃人と化した元カノが座っていた。

龍一はなぐさめ、一緒に泣き、寄りを戻そうと説得するも、
向かい合ってはもらえなかった。


それから10年が経ち、
もう元カノの消息はわからない。

忘れたことのない過去。
忘れてはいけない過去。
龍一はそう話してくれた。


私は大泣きしながら話を聞いていた。

⏰:10/10/14 18:46 📱:F02A 🆔:8YdesG1A


#578 [我輩は匿名である]
>>250-600

⏰:10/10/14 21:02 📱:P03A 🆔:☆☆☆


#579 [我輩は匿名である]
>>500-600

⏰:10/10/14 22:06 📱:P03A 🆔:☆☆☆


#580 [我輩は匿名である]
読んでます
頑張ってください!

⏰:10/10/15 19:02 📱:re 🆔:ehA9XHq.


#581 [我輩は匿名である]
あげ(^w^)

⏰:10/10/16 13:55 📱:W62H 🆔:.Y1595FI


#582 [あ]
>>100-200
>>200-300
>>300-400

⏰:10/10/17 12:10 📱:N04A 🆔:grbC9aXI


#583 [あ]
>>400-500
>>500-600

⏰:10/10/17 17:28 📱:N04A 🆔:grbC9aXI


#584 [なつみん(・◇・)]
あげます〜

⏰:10/10/18 00:52 📱:SH03A 🆔:sY50QycI


#585 [歩美]
龍一の過去。
聞くべきじゃなかったのかもしれない。
だって、桜には言えないよ。

ファミレスを出て、
龍一は哀しい話をしたことを紛らわすかのように明るく接してきた。

話の流れでカラオケに行くことになり、カラオケへ向かった。

私「カラオケよく行くの?」

龍一「まぁ飲み会の後なんかはよく行くかな?」


龍一と並んで歩くと、
龍太郎の面影が重なる・・・。

⏰:10/10/18 20:56 📱:F02A 🆔:SzQkHEk2


#586 [歩美]
普通にカラオケを一時間して、車に戻り少しドライブをした。

私「龍一さん、
歌うまいね!」

龍一「いやいや。
てか、龍一さんってやめてくれよ。」

私「え?じゃあ何て呼ばれたいの?」

龍一「ん〜・・・」

私「ないならいいじゃん(笑)
龍一さんで。」

龍一「そうだな(笑)」

そんな事を話ながら、
車でウロウロする。

⏰:10/10/18 21:01 📱:F02A 🆔:SzQkHEk2


#587 [歩美]
車内で、しりとりとかした。
30歳のくせに、子供っぽいところがある。


気付けば夜ご飯時になり、
龍一のおすすめでちょっとおしゃれな居酒屋に入った。

カップルが多い、
個室の居酒屋だった。


飲み始めてしばらく経った時、
龍一「で、俺、歩美ちゃんの訳ありについて聞いてないんだけど?」

あぁ!
すっかり忘れてました。

⏰:10/10/18 21:05 📱:F02A 🆔:SzQkHEk2


#588 [歩美]
龍一があまりにすごい過去を話してくれたから、
私も全て隠さず話した。

龍太郎という元彼の存在。
ホステスに戻った理由。
ネックレスの意味。
そして、
龍一と似ていること。


なぜか龍一は目をまんまるにして驚いていた。

龍一「世の中狭いな(笑)」

私「えっ?」

龍一「車も同じとか(笑)
しかも、俺の元カノさ、名前あゆみだし(笑)」

⏰:10/10/18 21:11 📱:F02A 🆔:SzQkHEk2


#589 [歩美]
神様。
あなたの仕業ですか??


大嫌いになったはずの
『運命』
という二文字を
今感じてしまっています。


龍一「歩美ちゃん、
実はさ、俺彼女いるんだ。」

私「いそうだもんね!」

龍一は桜と付き合っていることを明かしてきた。

あらあらあら?
つまりハメ作戦失敗じゃん。

⏰:10/10/18 21:14 📱:F02A 🆔:SzQkHEk2


#590 [歩美]
ちゃんと彼女の存在を明かしてきたので、ハメるという作戦から、調査という作戦に変えた。

私「結婚とかは、
考えてないの?」

龍一「うん。さっき話したことが引っかかってるしな。」


桜との結婚を考えていないと聞いた私は、
この時すでに歪んだ感情だった。
桜の不幸を心のどこかで喜んでいた。

それは、
龍一に魅力を感じ始めていたから・・・。

⏰:10/10/18 21:18 📱:F02A 🆔:SzQkHEk2


#591 [歩美]
龍一「桜とは仲いいの?」

私「仲いいっていうか、
ホステス友達みたいな?」

本当は仲良いよ。

龍一「俺、歩美ちゃんみたいな影があるホステスって好きかも(笑)」


なにー?
それなにー?
影?暗いの?
好き?
どの好き?


というのは心の叫び。
実際には笑い流していた。

⏰:10/10/18 21:21 📱:F02A 🆔:SzQkHEk2


#592 [歩美]
私「ねぇ、車なのに普通に飲酒して大丈夫なの?」

龍一「今さらの質問だなぁ。
さっき止めた駐車場、会社のすぐ近くだから大丈夫。
タクシーで送るし。」


さすが30歳。
ちゃっかりしっかりしている。

龍一「ところで、
まだ想ってんの?
龍太郎くんのこと。」

私「・・・」

答えられなかった。
悔しくて。

⏰:10/10/19 00:20 📱:F02A 🆔:p..ruWkc


#593 [歩美]
まだ想ってる。
だからこそ胸がいたいんだよ。

今こうして
龍一といることが。


閉店まで恋愛を語り合った。
私は久しぶりに酔っ払ってワケもわからず泣いた。

奈々子と居酒屋でベロベロになって、佐伯さんに拾われた日を思い出した。

あの日も、
龍太郎のことで泣いた。

今もきっと龍太郎を想って泣いた。

⏰:10/10/19 00:26 📱:F02A 🆔:p..ruWkc


#594 [歩美]
タクシーで送ってもらった。

少し風に当たろうと、
私の家の最寄り駅付近で適当に腰掛けた。

いつの間にかお水を買ってきてくれた龍一。

そして、
帰り際に抱きしめられて頭を撫でられた。


家に着き、
シャワーを浴びながらまた泣いた。


桜・・・ごめん・・・
ハメれなかった・・・
ハマっちゃった・・・

⏰:10/10/19 00:29 📱:F02A 🆔:p..ruWkc


#595 [歩美]
18≫秘め事。


――翌日。
龍一とのデートについて桜から連絡がきた。

私「桜と付き合ってること、隠さず打ち明けてきたよ!」

桜「まじで?」

私「でも、結婚する気があるのか聞いたらないって・・・」

桜は少し黙った。
桜「やーっぱりね!
もう別れよっと。
で、
お泊まりしなかったの?」

私「してないよ。
2時には家に帰ってたし。」

⏰:10/10/19 00:34 📱:F02A 🆔:p..ruWkc


#596 [歩美]
桜「なぁーんだ。
歩美、ありがとうね。
ってか、ごめんね。変なお願いして。」

お礼を言われ、謝罪までされた私は罪悪感で息ができなくなった。

桜は龍一と別れる決意をした。

これで私の任務は完了。
深入りはしない。
それが私のやり方。


・・・だったはずなのに・・・。


すでに龍一とのメールは増えていた。

⏰:10/10/19 00:37 📱:F02A 🆔:p..ruWkc


#597 [歩美]
龍一のメールの愛想が、
ほんの少しだけ良くなった。

絵文字がついている。

ただそれだけで嬉しかった。
龍一が仕事が終わる頃、
私は出勤し、仕事をする。

生活リズムはまるで逆。
だけど、合間合間でメールは続いた。

月曜日、火曜日、水曜日・・・

龍一と連絡をとっているだけで、仕事もいつもよりシャキシャキできていた気がする。


木曜日、
上がりと同時に天馬が来た。

⏰:10/10/19 00:40 📱:F02A 🆔:p..ruWkc


#598 [歩美]
天馬「あがり?」

私「うん。」

天馬「飯行く?」

私「行かない。」

天馬「BAR行く?」

私「行かない。」

天馬「2分時間ちょうだい?」

2分という微妙な時間にプッと笑ってしまい、
結局行きつけのBARに行くことになった。

天馬「彼氏できた?」

⏰:10/10/19 00:46 📱:F02A 🆔:p..ruWkc


#599 [歩美]
私「なんで?」

天馬「なんとなく。」

私「できてないよ。」

天馬「じゃあ俺とカップルになろうよ。」

私「嫌だし(笑)」

天馬はいつまでこうやって私を想ってくれるんだろう。
口ではウザイとか言うけど、
やっぱり時々嬉しくなる。

でも、今の私には天馬じゃなくて、他に興味のある相手がいる。

⏰:10/10/19 00:49 📱:F02A 🆔:p..ruWkc


#600 [なつみん(・◇・)]
読んでます

桜ちゃんが痛々しい(;ω; )..

⏰:10/10/19 12:53 📱:SH03A 🆔:eocCi6wA


#601 [歩美]
なつみんさん

コメントありがとうございます

⏰:10/10/20 00:19 📱:F02A 🆔:NYbadgRo


#602 [歩美]
天馬は知っていた。
桜の彼氏をハメる依頼を受けていたことを。

天馬「桜から聞いたんだけど。」

私「そうなんだ。」

天馬「まさかお前がハマってんじゃないだろーな?」

天馬のカンはするどい。

私「なんで?」

天馬は大きな溜め息をついて、タバコに火をつけた。

天馬「歩美のことは何でもわかるから。」

⏰:10/10/20 00:23 📱:F02A 🆔:NYbadgRo


#603 [歩美]
するどさにドキッとした。
なんで感づいたのかはわからない。

天馬「桜の彼氏だぞ?」

少し怒った表情。
まるで、私を叱っているかのようだった。

私はそんな天馬の偉そうな態度に腹が立った。

私「天馬にとやかく言われる筋合いないから。」

カバンを持ち、
BARを飛び出した。
天馬は慌てて追いかけてきた。
天馬「おぃ!なんで怒ってんだよ!」

⏰:10/10/20 00:27 📱:F02A 🆔:NYbadgRo


#604 [まぁ]
続きが気になる〜!!

⏰:10/10/20 07:33 📱:P04B 🆔:KGHqn7PM


#605 [歩美]
まぁさん

コメントありがとうございます

⏰:10/10/21 01:36 📱:F02A 🆔:YdnbYgPw


#606 [歩美]
天馬はすごい力で私の腕を掴んだ。私は周りの視線が気になり、天馬を振り払った。

それでも天馬はついてきた。

私の少し後ろを歩く天馬。

そんな天馬を無視してスタスタとタクシー乗り場へ向かう私。

タクシー乗り場の目の前で、
天馬がもう一度私の腕を掴んできた。

天馬「歩美、ごめんって。
帰んなよ・・・。」

弱々しい声ですがる天馬。
どうしてなんだろう。天馬には、いざって時に優しさがでてしまう。

⏰:10/10/21 01:40 📱:F02A 🆔:YdnbYgPw


#607 [歩美]
私の足は止まり、
天馬の方へと振り返ってしまった。

天馬は小さく、
「とりあえずおいで」
と場所を移動させた。

人通りの少ない路地へと入った。

天馬「俺が言いたいのは、歩美が大好きってこと!
わかるか!?」

そ、そんな怒鳴られても。
嬉しいよ。気持ちは。
だけどね、
私は、
『別れさせ屋』
なんだもん。

⏰:10/10/21 23:59 📱:F02A 🆔:YdnbYgPw


#608 [歩美]
だからフリーの天馬じゃダメなんだよ・・・。

こんな訳の分からない理論、
もちろん伝えるつもりもなく、私はただ黙っていた。

天馬は諦めたような大きな、深い溜め息をついた。


天馬「俺じゃダメかっ。
引き止めてごめん。
帰ろっか。」


そして私たちはタクシー乗り場で別れた。


龍一に会ってなければ、
おかしな考え方捨てて天馬を選べたのかな。

⏰:10/10/22 00:05 📱:F02A 🆔:dbcFeEvw


#609 [歩美]
龍一とは毎日メールを続けていた。
桜には内緒で。

ある日、桜から『別れた』と連絡がきた。

それは、
私の誕生日の一週間前だった。
別れを切り出したのは龍一の方だった。

やっぱり一年付き合った彼氏と別れたことは辛い。
そんな桜に私は心から慰めてあげることができなかった。
慰めの言葉や、
励ましの言葉は、
ほぼ偽りで言った。

だって、私の仕事が成功しちゃったんだもん。

⏰:10/10/22 00:09 📱:F02A 🆔:dbcFeEvw


#610 [歩美]
桜に依頼を受けて、
最初はハメるだけのはずだった。
だけど、
龍太郎と重ねてしまい、
龍一をハメるどころか、
逆に私がハマってしまった。


『別れさせたらそれで終わり。深入りはしない』


という堅い決意は、
崩れてしまっていた。

もう後戻りはできない。

ごめん桜。

桜に内緒で、
私は龍一と付き合い始めた。
24歳の誕生日に・・・。

⏰:10/10/22 00:14 📱:F02A 🆔:dbcFeEvw


#611 [歩美]
19≫贈り物。


誕生日はホステスにとって、
年に一度のスペシャルイベント。
店で私の誕生日会を開いてもらった。

常連のお客様から、
たくさんプレゼントをもらった。
私はあまり物欲はない。
ブランドも、ホステスのわりにはあまり身につけない。
頂いたのはブランドばかりで、また偽りの喜びを見せていた。

天馬は店に花を贈ってくれた。

⏰:10/10/22 00:18 📱:F02A 🆔:dbcFeEvw


#612 [歩美]
家族からのプレゼントはいつもの焼肉屋への外食。
お姉ちゃんと姪も一緒で、
久しぶりに全員での外食だった。

ホステスをしていることは、
お姉ちゃん以外にもカミングアウトしていた。
ちゃんと受け入れてくれた大切な家族。
そろそろまた実家を出ようと考えていた。


姪は手紙をくれた。
嬉しかった。


そして、
龍一はネックレスをくれた。

⏰:10/10/22 00:23 📱:F02A 🆔:dbcFeEvw


#613 [歩美]
今年の誕生日は日曜日だったおかげで、
誕生日の瞬間は龍一と過ごせた。

おしゃれなBARで告白され、
ネックレスをもらった。

龍一「ホステスは続ければいい。でも、龍太郎くんのリングはもう外せよな。」

そう言って渡された。

暗黙の了解で、
結婚は意識しない。
龍一に結婚願望がないことは知っていたし、
私は多くを望まないと決めていたから。

⏰:10/10/22 00:30 📱:F02A 🆔:dbcFeEvw


#614 [我輩は匿名である]
続き気になります
頑張って下さいx

⏰:10/10/25 07:53 📱:auSH3I 🆔:mcgxYZY.


#615 [まこ]
>>001-200
>>201-400
>>401-600

⏰:10/10/26 08:41 📱:N02A 🆔:☆☆☆


#616 [歩美]
匿名さん
まこさん

ありがとうございます

⏰:10/10/27 23:16 📱:F02A 🆔:N5UvOAfc


#617 [歩美]
桜に対して罪悪感がないと言えば嘘になる。
でも、久しぶりに異性から幸せをもらった気分だった。


『別れさせ屋』
として手に入れた龍一。


それを神様からの贈り物と捉えるか否か・・・。


――月曜日、
出勤する時、私のネックレスは龍一からもらったものだった。
金曜日に来れなかったお客様が何人か来てくれた。

⏰:10/10/27 23:31 📱:F02A 🆔:N5UvOAfc


#618 [歩美]
いつも通り働き、
いつも通り退勤。

「お疲れさまで〜す」


私が店を出た時、
ちょうど天馬が桜とアフターに行くところを目撃した。

私が先に気付き、
とっさに隠れた。

天馬にも会いづらいし、
桜にも会いづらい・・・。

2人は恐らくBARに向かっていった。

2人を避けた私も、
帰宅した。

⏰:10/10/27 23:50 📱:F02A 🆔:N5UvOAfc


#619 [歩美]
――翌朝、
9時にお母さんに起こされた。目の前には、小包。
私は寝ぼけながら聞いた。

私「なに?」

母「歩美宛てだよ?」

小包を机に置き、お母さんは部屋から出て行った。

とりあえず送り主を見てみる。

・・・・・・・・え?


そこにあったのは、
龍太郎の名前だった。


・・・・・・・・・・えぇ?

⏰:10/10/28 00:01 📱:F02A 🆔:O0lsCSSY


#620 [我輩は匿名である]
気になる(>_<)!!

⏰:10/10/28 00:05 📱:F906i 🆔:ARt0igFQ


#621 [歩美]
間違いなく龍太郎。
龍一じゃない。
住所も大阪府だった。

恐る恐る、中を開けた。

中には小さな花が入った可愛らしい置物のようだった。
説明書みたいな紙を見てみると、
造花で、まぁインテリアというものらしい。

そして、ハッピーバースデーのメッセージカード。

でも中には何も書かれていなかった。

龍太郎から突然届いた贈り物。一気に目が覚め、
訳がわからずただ呆然と花を眺めていた。

⏰:10/10/28 00:07 📱:F02A 🆔:O0lsCSSY


#622 [歩美]
なぜ今なのか・・・。
去年は何もなかったのに・・・。

よく考えた。


龍太郎との思い出を呼び起こし、気付いた。
24歳の誕生日ということ。


――龍太郎が異動になった時、仮プロポーズを受けた。


『3年後、結婚しよう』


3年後、つまり、24歳。

⏰:10/10/28 00:14 📱:F02A 🆔:O0lsCSSY


#623 [☆]
アカン…
気になってしゃーない

⏰:10/10/28 01:46 📱:F06B 🆔:YlILUD0g


#624 [にゃん]
あげますーっ!!!!

⏰:10/10/28 09:58 📱:SH01B 🆔:OumWKloY


#625 [まり]
気になる

⏰:10/10/28 10:27 📱:F02B 🆔:YV2ivGho


#626 [しぃ]
早く読みたいです頑張ってください

⏰:10/10/29 02:08 📱:SH06A3 🆔:tim7IW2c


#627 [まり]
気になります頑張ってください

⏰:10/10/29 20:38 📱:SH02A 🆔:sToL2M4k


#628 [我輩は匿名である]
感想板に書きましょうよ
他の読者のこと考えてほしいです

⏰:10/10/29 21:54 📱:T001 🆔:9TmrPwhU


#629 [歩美]
またまたたくさんのコメントありがとうございます

bbs1.ryne.jp/r.php/novel/4816/

感想板のURL載せておきますので、ご意見ご感想お待ちしてます

⏰:10/10/30 00:40 📱:F02A 🆔:q7IYJMuw


#630 [歩美]
少し遅れてやってきた、
不可解な贈り物。

疑問符だらけの私は、
それから二度寝することもできず、ただただ贈られてきた小さな花の置物を見ていた。


龍太郎の現状を予想していると、携帯が鳴った。

その音が龍一の着信音なのはわかっている。

だけど、一瞬龍太郎かと思ってしまった・・・。

龍太郎が私の連絡先を残してるはずがない。

でも、住所は残していた。

⏰:10/10/30 00:45 📱:F02A 🆔:q7IYJMuw


#631 [歩美]
とりあえず龍一のメールを見る。
ホヤホヤの私たち。
毎朝龍一からメールが届く。
いつもなら寝てる時間。
でも起きてるからメールを返した。

すぐに着信がきた。

龍一「おはよ!
早いじゃん!(笑)」

私「なんか目が覚めちゃってね。」

龍一「珍しいな。
今週末なんだけど、俺出張入って会えそうにないんだ。」

私「えっ。そうなんだ。」

⏰:10/10/30 00:48 📱:F02A 🆔:q7IYJMuw


#632 [歩美]
しばらく話し、
電話を切った。

龍一の声によって現実に戻った私は、ひとまずもう一度眠ることにした。


龍太郎から着信・・・
そんなことあるはずない・・・
っていうか、
住所が書いてあるのはどういう意図なんだろう。

そこには家族がいるんでしょ?
私じゃない女と築いた、
暖かな家庭がある場所でしょ?

今さらこんな洒落たこと、
しないでよ・・・

⏰:10/10/30 00:51 📱:F02A 🆔:q7IYJMuw


#633 [歩美]
結局眠れず、
睡眠不足で出勤した。


「いらっしゃいませー」


考えるな私。
働け私。
とにかく今日はアフターに出て、1人の時間をできる限り減らそう。

そう思い、
アフターに行けそうな客に声をかけた。
こんな時に限って見つからないんだ。(笑)

頭に1人浮かんだ。


・・・天馬なら・・・

⏰:10/10/30 00:54 📱:F02A 🆔:q7IYJMuw


#634 [歩美]
でも私は最近天馬をフった女。
しかも龍一とのことを色々聞かれたりしたらすごく面倒くさそう。


やっぱ天馬はダメだ。


・・・桜・・・もまだダメだ。
やめとこう。


あまり自分から誘うのが好きじゃない私は、おとなしく帰ることにした。

でも龍一とのこと、
いつかは桜に話さなきゃいけない。
それはわかってる。

⏰:10/10/30 00:58 📱:F02A 🆔:q7IYJMuw


#635 [我輩は匿名である]
あげます、

⏰:10/11/01 15:48 📱:W62H 🆔:.TOAsPos


#636 [我輩は匿名である]
あげます

⏰:10/11/04 13:04 📱:F02B 🆔:rpuGbe3k


#637 [我輩は匿名である]
あげます

⏰:10/11/05 22:38 📱:P02A 🆔:JszlHfdo


#638 [歩美]
お待たせしましたm(_ _)m
更新します!!

⏰:10/11/05 23:57 📱:F02A 🆔:spv2PKSs


#639 [歩美]
龍太郎からの突然の贈り物によって、
私の心はかき乱された。

やっと恋愛をする気になれたのに・・・
障害は多いけど、
龍太郎じゃなく、
龍一を好きになれたのに・・・。


考えないようにしようとすればする程、
頭に浮かんでくる。


龍一とのメールも電話も、
ウキウキ感が一気に激減してしまっていた。

⏰:10/11/06 00:02 📱:F02A 🆔:FMjms2RY


#640 [歩美]
20≫決着。


プレゼントが届いて以来、
龍太郎からは何の音沙汰もなかった。

一週間、
出張の龍一とも会えず、
二週間後に会えた時には、
私の気持ちはすでに冷めてしまっていた。

龍一は私の態度の変化に気付いていた。

龍一「疲れてんのか?」

私「ううん、大丈夫。」

龍一「仕事無理するなよ。」

⏰:10/11/06 00:06 📱:F02A 🆔:FMjms2RY


#641 [歩美]
大人な龍一は、
問いつめてきたりしない。
ただ一言心配してくれるだけ。でもそれがありがたい。

今の私には・・・。



――龍一と付き合って1ヶ月。外は寒くなり始めた


私は店を一週間休み、
ある朝、
新幹線のホームにいた。


手には、
新大阪行きの片道切符。
そして少しの荷物。

⏰:10/11/06 00:17 📱:F02A 🆔:FMjms2RY


#642 [いーちゃん]
>>250-1000

⏰:10/11/06 04:04 📱:SH05B 🆔:ifw5VB1k


#643 [我輩は匿名である]
あげ!

⏰:10/11/08 06:54 📱:F02B 🆔:VgDmFWdE


#644 [ぐりこ]
>522-700

⏰:10/11/08 22:14 📱:P02A 🆔:5d1sw4Yk


#645 [ぐりこ]
>>522-700

⏰:10/11/08 22:15 📱:P02A 🆔:5d1sw4Yk


#646 [我輩は匿名である]
かかんの?

⏰:10/11/11 17:50 📱:F02B 🆔:oW1JwPjk


#647 [我輩は匿名である]
頑張って下さい

⏰:10/11/14 13:06 📱:W62H 🆔:WBOGDLO2


#648 [我輩は匿名である]
書いて欲しいです(´ω`)

⏰:10/11/14 17:08 📱:N01B 🆔:D9s6MyPE


#649 [歩美]
大変お待たせしましたm(_ _)m
また少しづつになりますが更新していきますので、よろしくお願いしますm(_ _)m

⏰:10/11/14 20:09 📱:F02A 🆔:B8YkoYUY


#650 [歩美]
20≫決着。 〜続き〜


新幹線のホームで思い出す。
龍太郎が転勤になったあの頃。寂しくて寂しくて、
おかしくなっちゃいそうだったよ。

遠距離に耐えられる自信はなかった。

だけど、
『――3年後――』
という約束を糧にしていた。

ねぇ、龍太郎?
約束した3年後だよ?
でも、龍太郎は隣にいない。
お互いに過去の人。
だけど、
私は今からあなたに会いに行くよ。

⏰:10/11/14 20:12 📱:F02A 🆔:B8YkoYUY


#651 [歩美]
たった1人、
新幹線で大阪へと向かう。

付き合ってた頃、
私が大阪に行ったことはなかった。

初めて会いに行くのが、
別れた後だなんてね。

しかも、
龍太郎には家庭がある。
だから会える保証もないし、
家庭に割り込む勇気は持ち合わせていなかった。

なぜ会いに行くのか。

それは私にもわからなかった。
でも、
『会いに行くしかない』
と思ったんだ。

⏰:10/11/14 20:15 📱:F02A 🆔:B8YkoYUY


#652 [歩美]
龍一には、
気分転換したいから一週間仕事を休んだ。
と連絡はしておいた。

責めるわけでもなく、
「ゆっくりしろよ」
と言う龍一。

まさか元彼に会いに行くなんて思ってもみないよね。
ごめんなさい・・・。


やがて、
新幹線は新大阪へ到着した。


大阪に知り合いは何人かいるけど、親しい間柄じゃないから会っていくつもりもなく、
あくまで目的は龍太郎だった。
誕生日プレゼントのお礼は言っておきたい。

⏰:10/11/15 11:02 📱:F02A 🆔:o5gk6qNc


#653 [我輩は匿名である]
すっげー面白い!
続き早く書けよ

⏰:10/11/15 16:33 📱:PC 🆔:☆☆☆


#654 [キララ]
更新待ってます

⏰:10/11/15 23:38 📱:P03B 🆔:WiBBWdjQ


#655 [歩美]
匿名さん
キララさん

ありがとうございます

⏰:10/11/16 00:53 📱:F02A 🆔:MbF4GZRQ


#656 [歩美]
メモしてきた龍太郎の住所を見て、駅員さんに行き方を訪ねる。
見慣れない電車を乗り継ぎ、
見慣れない景色を眺め、

龍太郎の家の最寄り駅らしき場所へ着いた。

駅に着くと、
ここでようやく緊張し始めた。
「まじで来てしまった。」

こんな心境だった。


行き交う人は関西弁。
まさか龍太郎も関西弁になってしまってるんだろうか。

⏰:10/11/16 00:57 📱:F02A 🆔:MbF4GZRQ


#657 [歩美]
ネックレスを握りしめ、
龍太郎の住所へとゆっくり歩き始めた。

今日、私の胸にあるのは、
龍一のネックレスじゃなかった。

龍太郎にもらったリングを通したネックレス。


徒歩でたぶん10分くらい経った。
メモとマンションの番地を何度も何度も確認する。


ここだ・・・。


そこは5階建てで、
普通のマンション
・・・じゃなく、
明らかにワンルームマンションだった。

⏰:10/11/16 01:01 📱:F02A 🆔:MbF4GZRQ


#658 [歩美]
マンションの下から見上げた各部屋のベランダは、
一つずつで狭い。

どうしてワンルームマンションなんだろう・・・。

1階の集合ポストで名前を調べる。

201号室。
メモと同じ部屋番号。
龍太郎の名前があった。


間違いない。ここだ。

でもなかなか階段を上がれなかった。
周りから見たらただの不審者だと思う。

⏰:10/11/16 01:04 📱:F02A 🆔:MbF4GZRQ


#659 [歩美]
どれくらい躊躇してか、
ようやく私は階段を登った。
201号室の前に立ち、
心臓なのかなんなのかわからない音を必死に押さえようとした。
でも音は激しさを増す。


死ぬ気でインターホンを押してみた。


ピンポン


応答はない。


今日は平日。
しかも真っ昼間。
仕事か・・・。

⏰:10/11/16 01:07 📱:F02A 🆔:MbF4GZRQ


#660 [歩美]
一分くらい待ってみたけど、
誰も出てこなかった。

ひとまずマンションを出て、
辺りをフラつき喫茶店に入った。
紅茶を頼み、一服した。

そして頭の中で整理した。

あのマンション、
龍太郎、
1人暮らしなんだろうか。
家族は?
家庭は?

離婚したとか・・・?


誕生日に突然の贈り物。
ワンルームマンションに住んでいる。
どう考えても離婚したんだと思った。

⏰:10/11/16 01:11 📱:F02A 🆔:MbF4GZRQ


#661 [歩美]
一家の主なら、
普通に考えて元カノに住所まで書いた贈り物なんてしない。

そっか。
龍太郎、離婚したんだ。

私は勝手に推測し、
龍太郎は離婚して独り身だと決めつけた。

大阪まで押しかけてきて良かった。
そう思った。


独り身なら、なおさら絶対に会って帰りたかった。


夜、
また部屋を訪ねようと思い、
時間を潰すことにした。

⏰:10/11/16 01:17 📱:F02A 🆔:MbF4GZRQ


#662 [774ch]
>>250-300
>>300-400
>>400-500
>>500-600
>>600-700

めっちゃ面白いです

⏰:10/11/16 06:00 📱:SH04A 🆔:☆☆☆


#663 [我輩は匿名である]
面白いし気になる(^O^)

⏰:10/11/16 07:19 📱:auSH3I 🆔:JnfXjHoU


#664 [ゆず]
気になります
頑張って下さい

⏰:10/11/16 18:49 📱:P03A 🆔:iNZFmBBg


#665 [キララ]
ャバィ
気になる

⏰:10/11/16 20:19 📱:P03B 🆔:6FbzLgaA


#666 [るぃ]
めっちゃ続きが気になります頑張って下さい

⏰:10/11/17 00:37 📱:SH01B 🆔:nsgHG9oU


#667 [歩美]
時間潰しのために、
駅前にあったパチンコ屋に入り予想外の大当たり。
ツイてる(笑)

6時頃になり、
もう一度龍太郎のマンションへと向かう。

外から部屋を見ると、
まだ電気はついていなかった。
まだ帰ってないんだ・・・。

それから1時間ほど、マンションの下で待っていた。


少し遠くに、汚れた作業服姿の男が見えた。

⏰:10/11/17 13:32 📱:F02A 🆔:s6O0Fmxo


#668 [歩美]
私は立ち上がり、
目を凝らした。

向こうは携帯をいじっているため、
正面は見えないけど、
・・・龍太郎だ。


・・・会えた。


龍太郎は私に気付いた。
お互い動きは止まり、
まるで、
一瞬時間が止まったみたいだった。


龍太郎「えっ?えっ?・・・えーっっ!??」

龍太郎は相当驚いていた。

⏰:10/11/17 13:35 📱:F02A 🆔:s6O0Fmxo


#669 [歩美]
私「久しぶり。」

軽く笑ってみた。

龍太郎は挙動不審になっていたけど、ようやく状況を把握し、私の顔を両手で触ってこう言った。

龍太郎「本当に歩美か?」


それが面白くて思わず噴き出してしまった。


とりあえず龍太郎は部屋が散らかってるからと、私を連れて近くの居酒屋に向かった。


生ビールを2つ頼み、
龍太郎はタバコに火をつけた。

⏰:10/11/17 13:39 📱:F02A 🆔:s6O0Fmxo


#670 [我輩は匿名である]
気になる!やばい!

⏰:10/11/18 00:24 📱:F02B 🆔:wdMKK9Ww


#671 [我輩は匿名である]
>>1ー100
>>101ー200
>>201ー300
>>301ー400
>>401ー500
>>501ー600
>>601ー700

⏰:10/11/18 17:23 📱:SH01B 🆔:R3GmigVM


#672 [歩美]
ビールが来るまでに、
タバコに火をつける龍太郎の横顔。
その顔は、
大好きだった横顔。

龍太郎と目が合い、
照れたように笑い、
すぐに目をそらす龍太郎。

変わらない彼がそこにいた。


目をそらした龍太郎はすぐに私の方を真っ直ぐ見て言った。

「本当に悪かった・・・」

まさか一言目で謝ってもらえるとは思わなかった。

⏰:10/11/19 09:15 📱:F02A 🆔:1jxOjSoA


#673 [歩美]
色々言いたかった。
めちゃくちゃに攻めたかった。でも私が選んだ言葉は、

「もういいよ。」

だった。
優しくそう答えた。

それは、龍太郎を嫌いになれていないという動かぬ証拠だった。


やがてビールが来て、
龍太郎が慣れたようにポンポン注文する。
私と付き合ってた頃、
頼んでた系統と変わらない。
ちゃんと私の好みも覚えていてくれた。

⏰:10/11/19 09:18 📱:F02A 🆔:1jxOjSoA


#674 [歩美]
諦めた小さな幸せがたくさんあった。

もう、龍太郎と横に並ぶこともないと思っていた。

この横顔を見ることも、
この声を聞くことも。


小さく乾杯し、
少しずつ料理が並ぶと共にお互い話し始めた。

龍太郎「離婚したんだ。」

龍太郎は私と別れてからの事を話してくれた。

結婚して、
たった1年で離婚したこと。

⏰:10/11/19 09:23 📱:F02A 🆔:1jxOjSoA


#675 [歩美]
理由は色々だと濁したけど、
問い詰めると一番の原因は、
嫁の浮気だとか。

元々お水だった嫁は、
よく龍太郎に黙って客と会っていたらしい。

そしてある日、
子供を連れて出て行った。

なんとか話し合うことになったけど、恐らく嫁と子供には、すでに他に住む場所があった。
そして龍太郎は嫁から恐ろしいことを言われた。

「この子も、ほんまにあんたの子かわからへんし」


どんなに辛かっただろう。
そんなこと言われて・・・。

⏰:10/11/19 09:28 📱:F02A 🆔:1jxOjSoA


#676 [℃゜]
すごい経験してますね!

age

⏰:10/11/21 15:43 📱:re 🆔:tXwQu6TY


#677 [歩美]
許せない。
大切な龍太郎を盗られて、
その上そんなひどい話・・・。


話題が話題だけに、
私たちは静かにしんみりと飲んでいた。


龍太郎「歩美は?
元気してたか?」


それもひどい質問だよ。
ボロボロだったよ。

私「大好きな人と別れて元気なわけないじゃんか(笑)」

冗談っぽく笑いながら言ったのに・・・。

⏰:10/11/21 22:44 📱:F02A 🆔:H0pw6/ys


#678 [歩美]
龍太郎は下を向き、
小さく言った。

龍太郎「ごめんな・・・。」

さらに空気は暗くなってしまった。あらあら。

私「でも会いに来て良かった♪プレゼント、ありがとう。」

微笑みながら言った。

龍太郎はホッとした感じで、少し笑ってくれた。


龍太郎「彼氏は・・・
そりゃ、いる・・・よな?」


私「い・・・るよ。」

⏰:10/11/21 22:47 📱:F02A 🆔:H0pw6/ys


#679 [歩美]
言ってしまった。
隠すつもりだったけど。
なぜ真実を話したのかわからなかった。

龍太郎「・・・だよな。
まさか元彼に会いに来たなんて言ってないよな?(笑)」

私「言ってないよ(笑)」


それからお互いにこれまでのことを話した。
龍太郎は順調に仕事も頑張っているみたい。
でも、まだしばらく大阪にいることになりそうとか。

私も、話した。
またホステスをしていることも。

⏰:10/11/21 22:51 📱:F02A 🆔:H0pw6/ys


#680 [歩美]
付き合い始めた頃みたいに、
ホステスという職業に嫌な顔はしなかった。

できないよね、そんな顔。

私と付き合ってたのに、
こっちのホステスとできちゃったんだもんね。


ダメだ。
思い出したくない。
今はまたこうして目の前に龍太郎がいるんだから。

忘れよう、
辛い過去なんて。


二時間くらい居酒屋にいて、
おあいそをした。

⏰:10/11/21 22:53 📱:F02A 🆔:H0pw6/ys


#681 [我輩は匿名である]
>>1-300
>>301-600
>>601-900

⏰:10/11/25 05:31 📱:SH01B 🆔:W9UYt1EE


#682 [歩美]
居酒屋を出て、
龍太郎の部屋に行くことになった。

龍太郎「うち寄ってけよ。」

って誘われた時はすごくドキドキしてしまった。

何かあるかもしれない・・・
ううん、
あってほしい。
そう思ったよ。

できることなら、
もう一度龍太郎に抱きしめられたかった。

叶うなら、
もう一度龍太郎を独り占めしたかった。

⏰:10/11/25 07:37 📱:F02A 🆔:aAeAn2Rg


#683 [歩美]
龍太郎「汚ぇんだけど気にすんなよ(笑)」

覚悟して部屋の中に入ると、
散らかってはいるけど、
そんなに驚くほどではなかった。

朝から仕事に行って、
疲れて帰ってくるだけという生活がにじみ出ているような、
シンプルな部屋だった。


一杯だけ、
とビールを開けて乾杯した。


ふと、視界に入った赤ちゃんの写真・・・。

⏰:10/11/25 09:06 📱:F02A 🆔:aAeAn2Rg


#684 [歩美]
あれはきっと龍太郎の子。

「自分の子かどうかわからない」赤ん坊の写真を、貼っている龍太郎のことがたまらなく健気に思えた。


私は突然後ろから龍太郎を抱きしめた。


龍太郎は何も言わない。


私も何も言わない。


静かすぎて、まるで時間が止まってるようだった。

⏰:10/11/25 09:09 📱:F02A 🆔:aAeAn2Rg


#685 [我輩は匿名である]
リアルタイムで読んでます
なんかドキドキで楽しいです

⏰:10/11/25 09:13 📱:SH01B 🆔:W9UYt1EE


#686 [歩美]
しばらくお互い黙ったのち、
龍太郎が言った。

龍太郎「泊まってけよ。」

私は龍太郎を抱きしめたまま、ちゃんとうなずいた。

龍太郎の
『泊まってけよ』が、
『泊まっていってほしい』
に聞こえたのは、
私が龍太郎のことちゃんと知ってるからだよ。

龍太郎のこと大好きだからだよ。

そう心の中で言った。

⏰:10/11/26 01:31 📱:F02A 🆔:PFHi43qE


#687 [歩美]
龍太郎がお風呂に入ってる間に、携帯を開いた。

龍一からのメールが一件。
いつもと変わらない内容。

簡単に翌日の予定を書き、
おやすみのメール。
いつも通り。

今まさに私が浮気してるなんて思いもしないよね。
私の気持ちが離れかかっていたのに気付いていても。
それが龍一なんだ。


お風呂からあがった龍太郎は、私が携帯を触っているのに気付き心配してきた。

⏰:10/11/26 01:35 📱:F02A 🆔:PFHi43qE


#688 [歩美]
龍太郎「彼氏・・・大丈夫か?」
パンツ一枚姿で、
タオルで髪をワシャワシャとふいてる龍太郎は妙に色っぽかった。

建築関係で引き締まった体、
厚い胸板。


私「大丈夫だよ。」


それ以降、彼氏の話はしてこなくなった。


そして、
私もシャワーを借りた。

⏰:10/11/26 01:39 📱:F02A 🆔:PFHi43qE


#689 [歩美]
――その日、久しぶりに龍太郎の腕の中で眠った。


私は言った。

『大好き』と。

龍太郎は言った。

『愛してる』と。

龍太郎はそんな言葉を言うキャラじゃない。
でも、付き合ってた頃と比べものにならないくらいに優しくて、強く私を抱いてくれたのはわかった。


浮気という形で、
龍太郎をまた抱きしめることができた。

⏰:10/11/26 01:43 📱:F02A 🆔:PFHi43qE


#690 [歩美]
――翌朝、
目が覚めると龍太郎はいなかった。
仕事に行ってしまった。


裸のままの自分に気付き、
昨夜の龍太郎の感触を思い出していた。

まるでドラマのような、
衝撃的な一晩だった。


携帯を開いた。
時間は10時をまわっていて、メールが二件。

一件は龍一から。
おはようメールだった。

⏰:10/11/26 01:50 📱:F02A 🆔:PFHi43qE


#691 [は〜たん♀]
この小説めっちゃ好きで いつも楽しみにしてます(≧∇≦)
更新頑張ってくださいね♪

⏰:10/11/26 23:11 📱:SH004 🆔:.PSepfFo


#692 [我輩は匿名である]
>>691
こーゆーの感想行ってほしい

⏰:10/11/26 23:14 📱:T001 🆔:ELEhEvaA


#693 [我輩は匿名である]
>>692


wwwwwwwww
こまかっwwwww

⏰:10/11/27 12:47 📱:F02B 🆔:xYteNx9o


#694 [歩美]
コメントありがとうございます

感想板です

bbs1.ryne.jp/r.php/novel/4816/

⏰:10/11/29 02:57 📱:F02A 🆔:BNdaVEaQ


#695 [歩美]
20≫決着。 〜続き〜


何も知らない龍一からのおはようメールに、
ようやく罪悪感が湧いた。

でも、罪悪感はすぐに忘れてしまった。

龍太郎からのメール。


〈7時までには帰る。〉


ただそれだけの文章。
愛想もない。
でも、待ってていいんだ、って嬉しくなっちゃったよ。
あなたは私を喜ばせるのが上手だね。

⏰:10/11/29 03:01 📱:F02A 🆔:BNdaVEaQ


#696 [歩美]
夢なら覚めないでほしい。

でも一番の願いは、
龍太郎と別れる前に戻りたい。
こうやって大阪まで来ていれば、他のホステスなんかに盗られなかったかもしれない。

そしたら、
約束どおり、
今ごろ私は龍太郎の奥さんだったかもしれない。

幸せな日々だったかもしれない・・・。


悔しい。
とにかく悔しい。

⏰:10/11/29 03:04 📱:F02A 🆔:BNdaVEaQ


#697 [歩美]
昨夜、
ベッドで龍太郎が言った。

「ごめん」

何度も何度も。

「謝らないで」

って言ったら、
強く抱きしめてきた。


子供ができたなんて、
きっと龍太郎も複雑だったはずなんだ。

きっと私を想っててくれたはずなんだ。

本当に切ない再会。

⏰:10/11/29 03:08 📱:F02A 🆔:BNdaVEaQ


#698 [歩美]
私は近くのスーパーに買い物に行き、夜ご飯の支度をして龍太郎の帰りを待った。

肉じゃがを作った。

龍太郎に食べてもらうのは初めて。

家庭的な料理で迎えてあげたかった。
別れさせ屋は、
実は尽くすタイプなんです。


――7時。
龍太郎が帰ってきた。

私「おかえり」

龍太郎「おぉ。」

⏰:10/11/29 03:11 📱:F02A 🆔:BNdaVEaQ


#699 [歩美]
照れくさくて
「ただいま」
とは言わない龍太郎がまた妙に可愛かった。

それに、
本当は私が待ってるか心配だったと思う。

大阪に着いた時は、
宿泊する気なんて全くなかった。
朝、龍太郎からメールが入ってなかったらきっと帰ってた。


龍太郎とは、
昔からそういうタイミングやフィーリングが合う。

恋愛において最も重要だと私は思う。

⏰:10/11/29 03:14 📱:F02A 🆔:BNdaVEaQ


#700 [歩美]
龍太郎がシャワーを浴びてる間に、料理を並べておいた。

上がってきた龍太郎は驚いていた。

珍しく素直に感情をあらわにして、喜んでくれた。


龍太郎「うまい♪」


あぁー、たまらんこの笑顔。
持って帰りたーーい。(笑)


作って良かった。
いや違う。

会いに来て良かった。
本当に心底思った。

⏰:10/11/29 03:17 📱:F02A 🆔:BNdaVEaQ


#701 [我輩は匿名である]
いつも見てます!
更新頑張ってください

⏰:10/12/01 20:58 📱:SA002 🆔:sD7WLXkc


#702 [歩美]
その日も私はこれでもかってくらい抱きついてくっついて寝た。

龍太郎「なんだよ(笑)」

私「いいのっ♪」

龍太郎の体に触れている間は、まるで昔みたいに、
自分だけのものって思えるんだもん。

シングルベッドなのに、
広く感じるくらい私は龍太郎に寄り添って朝を迎えた。


とは言っても、
生活リズムが狂っているせいでなかなか眠れなかった。

⏰:10/12/03 00:42 📱:F02A 🆔:o1AkIWhg


#703 [歩美]
夜中にトイレに行き、
携帯を見てみた。

珍しく龍一からのお休みメールがなかった。

決着をつけるべきなのは、
龍一の方かもしれない。

そんなことを考えていると、
いつの間にか眠ってしまい、
ふと気付いたら龍太郎が作業服に着替えて出勤するところだった。


龍太郎は私が起きていることに気付き、キスをして言った。

「おはよ」

あぁ至福の目覚め。(笑)

⏰:10/12/03 00:45 📱:F02A 🆔:o1AkIWhg


#704 [歩美]
ベッドから龍太郎を見送り、
もう一度眠った。


起きたら昼だった。


いつまでもこうしてられない。もう2日も泊まってしまった。
それなのにお互い肝心な話はできていなかった。

やり直すのか、
さようならなのか・・・。

でも、私には彼氏がいる。
まずそこが問題で龍太郎は話してこないのかもしれない。
そんな気がして、
ひとまず今日龍太郎に話して明日こそ帰ろうと決めた。

⏰:10/12/03 00:49 📱:F02A 🆔:o1AkIWhg


#705 [歩美]
昨日のようにご飯を作って龍太郎の帰りを待った。


ガチャッとドアの音がして、
龍太郎が帰ってきた。

私「おかえり!」

龍太郎はフッと軽く笑いながら言った。

龍太郎「お前は飼い犬かっ!(笑)」

龍太郎いわく、
自分が帰ってきて嬉しそうに迎える私が飼い犬のように見えたらしい。


シャワーを終え、
食事をした。

⏰:10/12/03 00:52 📱:F02A 🆔:o1AkIWhg


#706 [歩美]
今だ。
と思い私は話した。

今もまだ龍太郎が好きだということ。
だから彼氏と別れると。
ひとまず明日帰って、
来週からまた仕事もあるから、これから私たちどうしますか?とか色々。


龍太郎の表情は明らかに曇っていた。


龍太郎「ごめん歩美・・・。」


え?
なんであやまるの?

⏰:10/12/03 00:58 📱:F02A 🆔:o1AkIWhg


#707 [もも]
きになります

⏰:10/12/03 19:23 📱:SH02A 🆔:☆☆☆


#708 [我輩は匿名である]
>>001-100
>>101-200
>>201-300
>>301-400
>>401-500
>>501-600
>>601-700
>>701-800
>>801-900
>>901-1000

⏰:10/12/03 23:20 📱:N03B 🆔:vFzG7goE


#709 [キララ]
あー気になるッ

⏰:10/12/04 01:35 📱:P03B 🆔:IrC4sH4E


#710 [我輩は匿名である]
面白いε=(>ε<*)プッ

⏰:10/12/04 13:33 📱:SH06A3 🆔:☆☆☆


#711 [歩美]
私「な、
なんであやまるの?」

龍太郎「歩美とこれから先どうするかとか、まだそこまで考えてない・・・。歩美のことはやっぱり好きだけどな。」


私「そっ・・・か。
なんかごめんなさい。」


思い上がっていた。
相手はバツイチになった龍太郎なんだった。

でも1つ腑に落ちなかった。

じゃあ、
どうしてプレゼントなんか送ってきたの?

⏰:10/12/08 08:52 📱:F02A 🆔:vmsQz2kc


#712 [歩美]
私は聞いた。
プレゼントの理由。

龍太郎は真っ直ぐ私を見て言った。

龍太郎「おめでとうって伝えたかったから。」

私「それだけ?」

龍太郎「うん。」


『約束の3年後』にこだわっていたのは私だけだったんだ。
バカじゃん私。
恥ずかしすぎるじゃん私。

情けないじゃん。

⏰:10/12/08 08:54 📱:F02A 🆔:vmsQz2kc


#713 [み-]
おもしろいです
頑張ってください

⏰:10/12/08 18:59 📱:P02B 🆔:☆☆☆


#714 [我輩は匿名である]
感想スレあんだからそっちいけよ
感想まじうざい

⏰:10/12/09 02:24 📱:SA002 🆔:ZrMvHpO.


#715 [歩美]
感想ありがとうございます

感想板のURLです↓↓
bbs1.ryne.jp/r.php/novel/4816/

⏰:10/12/09 19:23 📱:F02A 🆔:TkLMIV1M


#716 [歩美]
復縁する気というか、
復縁した気でいた。

だって、
あの龍太郎が私に愛してるって言ってくれたんだよ?


龍太郎の本当の気持ちがわからなかった。


複雑な心境で食事を終え、
大阪で過ごす最後の夜は、
龍太郎は抱いてくれなかった。


翌朝、
目が覚めたら龍太郎はもういなかった。

⏰:10/12/09 19:28 📱:F02A 🆔:TkLMIV1M


#717 [歩美]
部屋の掃除をしたり、
洗濯をしておいた。

いつかまたここに来れたらいいなって思いながら。

そして昼過ぎになり、
たった1人、
無駄に寂しく新大阪に行き、
新幹線に乗った。


居るはずもないのにホームをキョロキョロし、
龍太郎を捜してみた。

新幹線が発車する瞬間まで、
ドラマのワンシーンを夢みて龍太郎を捜してみた。


虚しく、
新幹線は動き出した。

⏰:10/12/09 19:32 📱:F02A 🆔:TkLMIV1M


#718 [歩美]
龍太郎に会いに行って、
私は決めた。

この想いは貫きたい。
まだ大好きだから。
龍太郎のこと、
忘れられないから。

夜、
龍太郎からメールがきた。
〈来てくれてありがとう〉


電話で、
龍一に別れを告げた。


龍一は引き止めなかった。
まるでこうなるとわかっていたかのように、
すんなりと別れてしまった。

⏰:10/12/09 19:37 📱:F02A 🆔:TkLMIV1M


#719 [我輩は匿名である]
>>714



この小説大好きです!
おもしろい
頑張ってください

⏰:10/12/10 01:39 📱:F02B 🆔:☆☆☆


#720 [我輩は匿名である]
>>719 よかったねIshineばいいのにI

⏰:10/12/10 01:54 📱:SA002 🆔:LUPFPhiA


#721 [我輩は匿名である]
>>714
続き気になる!

⏰:10/12/11 14:49 📱:PC 🆔:rQa0tL5U


#722 [我輩は匿名である]
>>721 おまえもしねよI

⏰:10/12/11 15:34 📱:SA002 🆔:aJOTcM8.


#723 [我輩は匿名である]
なんのための感想スレですかI歩美さんもまじめに感想スレに書いてる人のために注意するべきなんじゃないの?I

⏰:10/12/11 15:36 📱:SA002 🆔:aJOTcM8.


#724 [我輩は匿名である]
死ねって…

⏰:10/12/11 18:33 📱:SH06A3 🆔:☆☆☆


#725 [我輩は匿名である]
>>723
いちいちウザイ
もっとマシな注意の仕方あるやろあんたみたいなん荒らしと一緒

⏰:10/12/11 23:19 📱:D905i 🆔:QvCOkX6c


#726 [歩美]
読者さま

いつもお読みいただきありがとうございます。
感想などコメントをいただき励みになっておりますが、
こちらに書かれると不快に思う方もいらっしゃいます。

ご面倒かとは思いますが、
感想等いただけるのであればぜひ感想板にお願いします。


本当にごめんなさい。

⏰:10/12/12 12:03 📱:F02A 🆔:EBiJpigQ


#727 [歩美]
感想板です↓↓

bbs1.ryne.jp/r.php/novel/4816/


更新はかなり少しずつになっていますが、気長にお付き合い下さい

⏰:10/12/12 12:05 📱:F02A 🆔:EBiJpigQ


#728 [歩美]
21≫寂しさ。


私「おはようございます。」

一週間ぶりの仕事。
まだ龍太郎と過ごした時間の感覚が残っていて、少しふわふわしていた。
まだ感触も残ってる。

どうなるかわからない。
だけど、
やっぱり龍太郎が好き。
今は待つしかない。

だから仕事もちゃんとしようと思った。

だけど、復縁したわけでもない関係は、とにかく不安定。

⏰:10/12/13 10:46 📱:F02A 🆔:V9O8fG56


#729 [歩美]
声が聞きたいと思っても聞けない。
彼氏になら当たり前の権利。
でも彼氏じゃないし、
フラれたし、
私が電話できる時間なんて龍太郎は仕事してるかもう寝てる。

こっちに帰ってきて、
一週間もしないうちに寂しさはだんだん増していた。


せめてメールをしたいけど、
何て送ればいいかわからない。普段ならこんなこと困らないのに、龍太郎相手には何にもできない・・・。

そんな寂しさを紛らわすには、別れさせ屋をジミに楽しむしかなかった。

⏰:10/12/13 10:51 📱:F02A 🆔:V9O8fG56


#730 [我輩は匿名である]
あげます

⏰:10/12/16 01:23 📱:W62H 🆔:8xexHZfQ


#731 [歩美]
私が元気ないと気遣ってくれた、同じ店の元気印、鈴にBARに誘われた。

私がおかしいと感じたのは鈴だけだった。

鈴「そうやったんや・・・
複雑やなぁ。」

私は龍太郎のことを話した。


鈴「そういえば、
なぁ歩美。桜の彼氏と付き合ってたん?」

私「え?なんで?」

鈴「天馬がけっこう前に酔っ払ってそんなようなことゆうてたで?(笑)」

⏰:10/12/16 11:41 📱:F02A 🆔:D7Un1Zjo


#732 [歩美]
私「・・・付き合ってたよ。」

鈴はなぜか笑っていた。

私「なんで笑うの?」

鈴「盗ったったわけやろ?
鈴はそうゆうドロドロ好きやねん(笑)」


なんとなく2人で笑った。


でもそれからすぐにある噂を耳にした。


鈴「まぁ、
結局傷付いたもん同士ひっついたからエエんちゃう?」

⏰:10/12/16 11:44 📱:F02A 🆔:D7Un1Zjo


#733 [歩美]
私「えっ?誰が?」

鈴「あれ?歩美聞いてへん?
桜と天馬付き合ってるらしいで〜?」

私「うそっ!?」

鈴「歩美にフラれた天馬と、
彼氏盗られた桜。
よぉ有るパターンやな!」


だから桜は私と龍一のことを聞いてこなかったんだ。
天馬に満たされてるから。


急に悔しくなった。


自分に好意を持ってた相手が、違う子と付き合ってるなんて。

⏰:10/12/16 11:48 📱:F02A 🆔:D7Un1Zjo


#734 [林檎]
あげます。

⏰:10/12/21 09:10 📱:SH905i 🆔:Cq7PabIc


#735 [歩美]
鈴「もしかして・・・へこんでるん?」

私「別にへこんでないよ。」

鈴「でも、天馬はあんなに歩美にベタぼれやったのに意外やわぁ〜。」

天馬が私に思いを寄せていたことは、鈴も、店のみんなも知ってた。

でも私は天馬をフった。
だからへこみたくない。

それなのに寂しかったのは、
今の私には逃げ場所がなかったから。
寂しくて寂しくて死にそうなのに。

⏰:10/12/22 00:30 📱:F02A 🆔:OV0lT/Ws


#736 [歩美]
自分が勝手すぎるのはわかってる。
わがまま、
自己中、
欲張り、
悪女。

全部わかってる。

だけど、それが私。


せめて今できることは我慢。
本当はすぐにでも天馬に連絡したかった。
でも、桜を裏切れない。
もし裏切ったら、二度目になっちゃうから。

だから我慢する。

⏰:10/12/22 00:35 📱:F02A 🆔:OV0lT/Ws


#737 [歩美]
そう決意し、
ただ少しでも時間が流れていくのを願った。

時々くる龍太郎からのメールや電話のためだけに生きていた。

――2ヶ月が経った。

龍太郎との関係は変わらないまま。
恋人じゃない。
でも友達でもない。
寂しさには慣れてしまった。

『男なんていなくても』

そう思えるようになった。

⏰:10/12/22 08:47 📱:F02A 🆔:OV0lT/Ws


#738 [歩美]
そんな時、
久しぶりに桜からランチに誘われた。

なんとなく予想はしていた。
きっと天馬と付き合ってることを明かしてくる。


桜「もう噂で知ってると思うんだけど、桜ね、天馬と付き合ってるんだぁ。」

ビンゴ。

私「うん。知ってるよ。
良かったね♪」

笑って祝福する私に対して、
桜は暗い表情をした。

⏰:10/12/22 08:51 📱:F02A 🆔:OV0lT/Ws


#739 [歩美]
桜「でも、別れようと思ってるんだぁ・・・。」

私「えっ?」

頭の中は全て
『?』マーク状態になった。

桜「実は・・・龍ちゃんと連絡取り合ってるんだ。
私、やっぱり龍ちゃんが好きで好きで・・・。
こんな気持ちじゃ天馬には悪いと思うから別れようと思うんだ。」


わぁお。予想外。
というかとにかく急展開。
なんだか私の周りもハチャメチャじゃん。

⏰:10/12/23 09:46 📱:F02A 🆔:mDf/Siwo


#740 [我輩は匿名である]
>>1-50
>>51-100
>>101-150
>>151-200
>>201-250
>>251-300
>>301-350
>>351-400
>>401-450
>>451-500
>>501-550
>>551-600
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>>801-850
>>851-900
>>901-950
>>951-1000

⏰:10/12/23 17:27 📱:SH003 🆔:C9mIC6Io


#741 [歩美]
↑↑匿名さん

ありがとうございます

⏰:10/12/24 04:08 📱:F02A 🆔:EvvqDs22


#742 [歩美]
それからはさらに急展開。

桜の暴露のあと、
久しぶりに天馬からメールが入った。


〈最近どう?〉


このタイミングで天馬からメールがきたということは、
何か理由がありそう。

例えば、
桜が自分に気がなくなっているのに気付き、
寂しくなったとか。

例えば、
桜とのことを相談したいとか?

⏰:10/12/24 04:12 📱:F02A 🆔:EvvqDs22


#743 [なつみん(・◇・)]
あげ、
読んでます(・o・)

⏰:10/12/24 11:44 📱:SH03A 🆔:BPNmCOpQ


#744 [我輩は匿名である]
あげ

更新頑張ってください

⏰:10/12/27 08:41 📱:SH01C 🆔:oVIBhLUc


#745 [歩美]
〈元気だよ〉

そう返した。
するとすぐに天馬から電話がかかってきた。


天馬「ちょっと会いたい・・・」

あの超ハイテンション男がまさかの弱々しい声。


私は天馬と会うことにした。


待ち合わせ場所にはすでに天馬がいた。

⏰:10/12/27 20:56 📱:F02A 🆔:u1Gqu7Ls


#746 [歩美]
私「久しぶり!」

天馬「わりぃな。急に。」

私「仕方ないじゃん。
なんかあったんでしょ?」

天馬「・・・。
とりあえず移動しよ!」


私と天馬はひとまず適当にファミレスに入った。

ドリンクバーだけを頼み、
しばらくはお互い店の話とかをしていた。

天馬とこうやって話してるのはイヤじゃない。

⏰:10/12/27 21:00 📱:F02A 🆔:u1Gqu7Ls


#747 [歩美]
私「それで、今日私が呼び出された本題は?」

天馬「・・・ここで話していいのか?」

私「どこで話したいの(笑)
さっさと話しなよ。」

だいたいわかってはいた。
桜とのことだって。
でも全然違った。

天馬「俺、店辞めるんだ。」

私「えっ?そうなの?」

天馬「一応就職が決まったから。それで、歩美ともバイバイだから会いたくなった。」

⏰:10/12/27 21:05 📱:F02A 🆔:u1Gqu7Ls


#748 [歩美]
私「そ、そうなんだぁ。
おめでとう!
ちょっと寂しいけど(笑)」

天馬「寂しい?」

私「そこ拾うの?(笑)
ちょっとは寂しいよ。」

天馬「じゃあ歩美!
俺についてこいよ!」

私「はぁぁぁ??」

天馬「なーんてな。」


そして天馬は桜と付き合っていることを明かしてきた。
でもこの2人はお互い気持ちが離れているみたいで、
天馬も別れるつもりだった。

⏰:10/12/27 21:08 📱:F02A 🆔:u1Gqu7Ls


#749 [我輩は匿名である]
>>201-300
>>301-400
>>401-500
>>501-600
>>601-700
>>701-800
>>801-900
>>901-1000

⏰:10/12/28 07:41 📱:N04A 🆔:HM85AE..


#750 [歩美]
どうかしてたんだよ、私。

天馬がいなくなるって聞いたとたんに、天馬を離したくなくなった。
最初から私のモノだったわけじゃないのに、
いつもいつも私を追いかけてくれた天馬を、まるで自分のモノだと勘違いしていた。

桜と付き合ってたことより、
目の前からいなくなってしまうという危機感は凄まじいものだった。


急におかしくなった私は、
天馬に対してこんなことを言った。

⏰:11/01/02 12:02 📱:F02A 🆔:QcqZfb/I


#751 [歩美]
私「ねぇ、
桜と私どっちが好き?」

天馬「そんなの歩美に決まってんじゃんか。」

私「私も天馬好きだよ。」


自分で発した言葉。
なのにすごく驚いた。
私が好きなのは龍太郎。
だけど、天馬に期待を持たせたくなった。
意地悪だけど、
また私を想って欲しくなった。

だって、
龍太郎は遠いんだもん。
寂しいんだもん・・・。

⏰:11/01/02 12:06 📱:F02A 🆔:QcqZfb/I


#752 [歩美]
それから天馬との何とも不思議な微妙な関係が始まった。

私が龍太郎という元彼を好きなことも、全て話した。
天馬はなんだかんだで、すぐには桜と別れなかった。

だけど、
寂しさは紛れた。

天馬と接して、
天馬の腕で朝も迎えた。

だけど恋人にはならなかった。
天馬はじきに居なくなる。

それまでの限られた時間、
出来る限り癒されたかった。
満たされたかった。

⏰:11/01/02 21:57 📱:F02A 🆔:QcqZfb/I


#753 [歩美]
龍太郎からのメールは週に1回程度だった。
でもそのメールを受け取る瞬間は、他のものとは比べものにならないくらい幸せだった。


龍太郎の中にも、
私という存在があった。

深く強く求めないために、
寂しさは天馬にぶつけた。

これはきっと悪いこと。

だけど、
知らなきゃ誰も傷つかない。

だからこれでいいんだ。

良心との葛藤になると、
こうやって開き直っていた。

⏰:11/01/02 22:01 📱:F02A 🆔:QcqZfb/I


#754 [みぃぽよ]
>>1-100
>>101-200
>>201-300
>>300-400
>>400-500
>>500-600
>>600-700
>>700-800
>>800-900
>>900-1000

⏰:11/01/03 01:00 📱:N07A3 🆔:eHVRgNJI


#755 [我輩は匿名である]
頑張ってください^^あげ

⏰:11/01/04 12:57 📱:P02B 🆔:ArNxB8EA


#756 [歩美]
天馬が店を辞めるまでの期限は1ヶ月。

1ヶ月の間、
私は気付けば天馬と連絡を取り、気付けば天馬と一緒にいた。

龍太郎に会えない気持ちを紛らわせるため、
でも、誰でも良かったわけじゃない。
天馬が良かった。


すっかり行き慣れた天馬の部屋で、ある日こんな話になった。

天馬「ったく歩美は世界一の寂しがり屋だよな!」

⏰:11/01/06 01:07 📱:F02A 🆔:/HKOEXjk


#757 [歩美]
私「なに?急に。」

天馬のベッドで雑誌を読みながら聞いた。

天馬「今、俺といてくれてるのは寂しいからだろ?」

私「・・・うん。」

天馬「素直すぎ〜(笑)
歩美、やっぱり俺より龍太郎が好き?」

私「そうゆう話はしないんじゃないの?」


天馬は少しスネたように黙った。

⏰:11/01/06 01:10 📱:F02A 🆔:/HKOEXjk


#758 [歩美]
天馬「歩美がさ、桜の元彼にハマった時・・・
俺まじで凹んだんだ。」

まさかの昔話を出してきた。
そんなこともありました。

私「今さらなーにー?(笑)」

天馬「なんで俺じゃダメなんだよって思った。」


だって、
あの時の私は
『別れさせ屋』
だったんだもん。
フリーの天馬には興味なかったんだよ。


それに・・・・・

⏰:11/01/06 01:14 📱:F02A 🆔:/HKOEXjk


#759 [歩美]
私「龍太郎に似てたから。」

天馬「元彼に???」

私「うん・・・。
声。声が似てた。
あと車も一緒だった。
極めつけに、桜の元彼の名前、龍一だよ?(笑)」

天馬「そっか・・・。」

顔を見なくてもわかった。
天馬が寂しそうな顔をしてることくらい。

なぜか天馬は突然私に抱きついてきた。

私「うわぁ!びっくりした!」

⏰:11/01/06 01:17 📱:F02A 🆔:/HKOEXjk


#760 [歩美]
天馬「マイネーム イズ
リュウノスケ。」

私「はぁぁぁ?(笑)(笑)
あんた天馬じゃん。(笑)」

天馬「俺がリュウノスケって名前で、黒のオデッセイ乗ってて、龍太郎の声にそっくりだったら・・・付き合ってくれた?」

私「・・・」

天馬のこの発言が、
心に大きく響いた。
まるで、電流を流されたみたいな気分だった。


天馬「わかった!
もうこんな話はしねぇ!
だからもう少し俺と一緒にいてくれよな。」

⏰:11/01/06 01:21 📱:F02A 🆔:/HKOEXjk


#761 [歩美]
これは、
天馬を見る目がガラッと変わった日になった。


天馬は店を辞め、
新たに働き始める日まで二週間あまりプー太郎だった。

プー太郎とはいっても、
それなりに貯金もしていた天馬にとってはただの自由の時間。

就職先は地方だって話だったのに、最初の1年はすぐ近くの事業所になり、結局まだ離れ離れにはならなくなった。

その知らせは、
天馬がサプライズで発表してきた。

⏰:11/01/06 01:26 📱:F02A 🆔:/HKOEXjk


#762 [歩美]
22≫期限付きの幸せ。


――天馬のプー太郎生活後半。

いつまでたっても引っ越しの準備をしない天馬に、
疑問を抱いてはいた。

週末のその日、
天馬がご飯に連れ出してくれた。
平日は私が出勤だから、
夜ご飯にはなかなか行けずにいた。
でも週末だからってことで、
2人で居酒屋に行った。

二軒目のBARで、
まったり飲んでいた。

⏰:11/01/06 01:30 📱:F02A 🆔:/HKOEXjk


#763 [歩美]
ソファーのテーブル席があるそのBARは、初めて行ったけどすごくいい雰囲気だった。


私がトイレに立ち、
戻ってくると、
テーブルに何かが増えていた。

お互い頼んだカクテルのグラスと、ピスタチオ・・・
の横に、
包装された長細い箱。

私「なにっ?なにこれ?」

天馬「開ける前に聞いて。
大事な話するから。」

まさか・・・
と思った。

⏰:11/01/06 01:35 📱:F02A 🆔:/HKOEXjk


#764 [歩美]
天馬「俺、
とりあえず1年は引っ越さないことになったんだ。
会社の指示で。」

私「えっ!?
まじで??」


それを聞いた私は、
すごく素直に嬉しかった。


天馬「ははっ。内緒にしてたんだぁ♪嬉しい!?」

私「う、嬉しいかも。」

天馬「かも?(笑)
それで、
俺はやっぱり歩美が好きだから、俺と付き合ってほしい・・・。」

⏰:11/01/06 01:38 📱:F02A 🆔:/HKOEXjk


#765 [歩美]
つい最近、そういう話はしないって言ったくせに・・・

天馬の目は真剣だった。

色んなことを考えた。

天馬とまるで恋人のように過ごしてきたこの期間。
なんだかんだで楽しくて、
なんだかんだで笑ってた。

そして、
天馬といれば、
寂しくなかった。
龍太郎のことは大好き。
ううん、愛してる・・・。
でも龍太郎は戻ってくるかどうかもわからない相手・・・。


私は天馬からのプレゼントを開けようとした。

⏰:11/01/08 00:51 📱:F02A 🆔:.aWMnnEE


#766 [歩美]
天馬「開けてくれるってことは・・・?」

私「よろしくお願いします。」

1人より2人。
1人で寂しいより、
2人で寂しくない方を選んだ。

中身はネックレス。

龍一と別れてから、
私の胸にもう一度光ってたのは、龍太郎との約束のリング。

そのことを知っていた天馬は、あえてネックレスを選んだんだと思う。

⏰:11/01/08 00:54 📱:F02A 🆔:.aWMnnEE


#767 [歩美]
こうして、
めでたく、身近な存在だった天馬と付き合うことになった。

桜とはすでに別れていた。
そして桜は、
すぐに龍一の元へ戻った。
『結婚を前提』
になんだって。

とにかくそこはハッピーエンドに向かっていた。


天馬と付き合ったことを桜に話すと、
「最初からこうなる運命だったんだろうね♪」
と祝福してくれた。

⏰:11/01/08 00:58 📱:F02A 🆔:.aWMnnEE


#768 [歩美]
天馬はもう店を辞め、
夜の世界からは抜けた人間だし、交際はやりやすかった。


付き合ってすぐ、
私は天馬に言った。

私「まだ天馬のこと、大好きとまではいかないよ?」

天馬「そんなのわかってます!嫌いじゃなきゃいいよ♪」


――そして天馬は無事、
会社員になった。

生活リズムは逆。
でも、少しずつ私の荷物が天馬の部屋に増え、
1ヶ月も経てば半同棲だった。

⏰:11/01/08 01:02 📱:F02A 🆔:.aWMnnEE


#769 [歩美]
だけど、
冷めた気持ちは常にあった。

『どうせ別れる』

そんな想いが消えずにいた。
消そうともしていなかった。

天馬も遠くに行ってしまう。
離れ離れになる。
それはすごく辛いこと。
もう経験した。
だからこそ天馬を愛したくなかった。
愛すれば愛するだけ、
離れるのがイタイ。

一緒にいる時間は限られてる。
1年だけ・・・。
期限付きの幸せ・・・。

⏰:11/01/08 01:16 📱:F02A 🆔:.aWMnnEE


#770 [歩美]
彼氏ができたことは、
龍太郎に言わなかった。

天馬に内緒でメールを返したりもした。

相変わらず、週に1回ペースで愛想のないメール。

たぶん本当にメールが苦手か嫌いなんだろうなぁ。
そんな龍太郎とは打って変わって、天馬のメールは派手。賑やか。もう女子並み。
デコメをふんだんに使う。
さっすが元ホスト(笑)

でもそんなメールのほうが私は楽しかった。
ハートもいっぱいで、めちゃくちゃ愛されてる気がした。

⏰:11/01/08 01:22 📱:F02A 🆔:.aWMnnEE


#771 [歩美]
天馬と付き合ってることを、
1番に話したのは鈴だった。

鈴「あれっ?歩美らがくっついたんや!(笑)」

私「まぁ〜こんなことがあったり・・・―――
で、そうなった。(笑)」

鈴「なんか歩美、
壊し屋みたいやなっ!」

見事な命名。
過去を振り返っても、
別れさせることが好きだったし快感だった。

そして天馬も、
『別れさせた』に近い。

⏰:11/01/08 01:27 📱:F02A 🆔:.aWMnnEE


#772 [歩美]
鈴はどんな話も笑ってくれる。だから話しやすかったし、
いくらでも本当の自分を出せた。

鈴も同じような経験を話し、
似た者同士だって笑った。

鈴「今は期限とか考えんと、天馬と楽しみぃな!!」

背中を押すように、
励ますように、
鈴は私にそう言ってくれた。

ありがとう、鈴。

あんたみたいな友達がいると、ぶっちゃけ楽だよ。

⏰:11/01/10 17:58 📱:F02A 🆔:bJLl6J9U


#773 [我輩は匿名である]
あげる
書いて

⏰:11/01/18 12:52 📱:F02B 🆔:☆☆☆


#774 [我輩は匿名である]
更新待ってます

⏰:11/01/18 15:34 📱:W54S 🆔:aTBv0/OU


#775 [歩美]
お待たせしました!
更新していきます!

⏰:11/01/19 03:16 📱:F02A 🆔:eJee9/Po


#776 [歩美]
天馬は本当に精一杯つくしてくれた。
まるで、龍太郎を忘れさせたいかのように。

天馬のプー生活も終わり、
社会人になり、
私たちはほぼ間逆の生活になったけど、
できるだけ天馬は会おうとしてくれた。

夜中2時すぎに天馬の部屋に帰り、朝は寝てる間に天馬は仕事に行く。

気を使って2日続けて自宅に帰ってしまうと、天馬は怒る。

無理をさせていた。

⏰:11/01/19 03:20 📱:F02A 🆔:eJee9/Po


#777 [歩美]
私が行く日は、
天馬は起きてくれていた。

そのまま寝ずに仕事に行くこともあった。

慣れない仕事で疲れてるはずなのに、睡眠時間まで私に費やした。

私も何かしてあげたくなって、せめて洗濯や掃除をし、
ご飯を用意して出勤した。

いつも欠かさず天馬はありがとうと言ってくれる。
素直で、まっすぐで、
愛らしい彼氏。

だけど、幸せをもらうだけ不安は募っていた。

⏰:11/01/19 03:24 📱:F02A 🆔:eJee9/Po


#778 [歩美]
そろそろこの仕事も辞めるべきかもしれない。
そう思っていた時・・・。


私は生理が遅れていた。


今までもこんなことはあった。高校生の時は、やたらとビビってすぐに検査薬をした。

でも今は検査薬をすることも怖かった。


予感がしたから。


天馬には黙って、
まず鈴に相談した。

⏰:11/01/19 03:28 📱:F02A 🆔:eJee9/Po


#779 [歩美]
鈴「検査薬しぃ!」

鈴にきつく言われ、
薬局に行った。


自宅でするのが嫌で、
近くのスーパーのトイレに入った。


深呼吸をして、
検査薬を取り出した。


検査薬の結果はほぼ確実。
生まれてこのかた、
陽性のラインを見たことはなかったけど、
そのラインはあまりに急に・・・はっきり見えた。

⏰:11/01/19 03:34 📱:F02A 🆔:eJee9/Po


#780 [歩美]
妊娠・・・した・・・。


天馬の顔が浮かび、
困惑もした。


だけど、
その一本のラインを見て言い表せられない幸せな気持ちになった。
母性本能だと思う。
急にお腹に重みを感じた。


私は仕事を休み、
夕方から天馬の部屋で帰りを待った。


鍵が開いてることに気付いた天馬はすぐにバタバタと靴を脱ぎ、飛びついてきた。

⏰:11/01/19 03:38 📱:F02A 🆔:eJee9/Po


#781 [歩美]
23≫天馬の決意。


スーツのネクタイをはずしながら嬉しそうにする天馬。

天馬「仕事は!?
休んだのか!?
体調わりぃのか!?」

私「大事な話があって。」

天馬は一瞬、
イヤな顔をした。
別れ話だと思ったらしい。

私「座って?」

天馬はゆっくり座り、
じーっと私を見た。


私「あのね、妊娠した。」

⏰:11/01/19 03:42 📱:F02A 🆔:eJee9/Po


#782 [葵]
かなり気になる(`・ω・')

⏰:11/01/19 06:57 📱:SH06A3 🆔:☆☆☆


#783 [我輩は匿名である]
やばーい
早く〜うざいコメント
すいません(ρω・`。)

⏰:11/01/19 07:57 📱:F02B 🆔:☆☆☆


#784 [はる☆]
やばい!
めっちゃ気になります(≧ε≦)


更新楽しみにしてます(≧∇≦)

⏰:11/01/19 11:23 📱:SH004 🆔:SBzwBIVI


#785 [歩美]
葵さん
匿名さん
はるさん

ありがとうございます

⏰:11/01/19 12:20 📱:F02A 🆔:eJee9/Po


#786 [歩美]
天馬「・・・えっっ?
妊・・・娠・・・??
まーじーでーっっっ!!」

私が何より驚いたのはね、
天馬が泣き出したこと。
泣いて喜んでくれた。
泣いて抱きしめてくれた。
泣いて、
お腹に優しく手をあててくれたこと。

彼に戸惑いはなかった。

私には少し戸惑いはあったけど、見事にぬぐい去られた。

もし天馬が困惑を見せていたら、私は決意できなかった。

心にはまだ龍太郎がいたから。

⏰:11/01/19 12:25 📱:F02A 🆔:eJee9/Po


#787 [歩美]
妊娠発覚の週末、
天馬が私の親に会いに行くと言ってうちに来た。


スーツを着て、
社会人になってもまだ少し茶色だった髪を真っ黒にして、
別人のようにピシッときめてやってきた。


我が家は全員で迎えた。


天馬「結婚させてください。」

ドラマで見たことある光景がまさに今現実。

⏰:11/01/19 12:29 📱:F02A 🆔:eJee9/Po


#788 [歩美]
お父さんは眉間にしわを寄せていたけど、
「順番が違うけど、子供ができたことはおめでたい。」
と渋々、結婚を認めた。

お母さんは嬉しそうだった。

母「孫が増えるのね♪」

そして夜はみんなでご飯を食べて、天馬とお父さんとお兄ちゃんは楽しそうに呑んでいた。


その日はさすがに天馬も1人で帰って、私は実家にいた。


無事に親への挨拶を済ました。次は天馬の親。

⏰:11/01/19 12:34 📱:F02A 🆔:eJee9/Po


#789 []
>>250-500
失礼します

⏰:11/01/19 13:44 📱:P706ie 🆔:tYc0FfQw


#790 [まぁ]
もうすぐ最終章って感じですね

⏰:11/01/19 23:08 📱:P04B 🆔:GS6LNAtg


#791 [歩美]
天馬は鹿児島出身。
ひとまず電話にて天馬が両親に私とのことを話した。

受話器の向こうでは、
怒鳴り声が聞こえた。

天馬の親も案外堅い人だったみたい。
お母さんに怒鳴られ、
お父さんに怒鳴られ、
クタクタになっていた。

でも電話の最後で、
私の体を気遣って、こっちまで出てきてくれることになった。

妊娠して、
私は仕事を辞めた。

⏰:11/01/20 00:47 📱:F02A 🆔:2uleVFK2


#792 [歩美]
ママ、
鈴、
パチンコ屋時代の奈々子、
それにナオさん、
イオリさん、

知らせたい人にはすぐ知らせた。
みんな祝福してくれた。

鈴は祝福もしながら、
かなり心配してくれた。
それは龍太郎のこと・・・。
でも、もう想い続ける意味がなくなってしまった以上、
忘れるしかなかった。

私は母親になるんだ。
天馬の奥さんになるんだ。

⏰:11/01/20 00:50 📱:F02A 🆔:2uleVFK2


#793 [歩美]
24≫私の決意。


妊娠発覚から一週間、
ようやく産婦人科へ行った。

まだ天馬と籍をいれてなくて、主治医はそこをやけにかなり突っ込んできた。

主治医「彼はちゃんと受け入れてくれましたか?」

私「はい。」

きっと、彼に言えないままココへ来る女が多いんだろうなぁ。ちょっと悲しいな。


エコーをもらい、
一番に天馬に見せた。

⏰:11/01/20 00:56 📱:F02A 🆔:2uleVFK2


#794 [歩美]
天馬は大はしゃぎだった。

赤ちゃんはまだうつってなくて、袋みたいなのの中に小さくある丸が赤ちゃんだと言われた。
「男かなぁ?女かなぁ?」
「名前どうしようか?」
「そのまえに結婚式だ!」

天馬はウキウキで、
コンビニでゼクシィを買ってきた(笑)
こういうのって普通、女が買うのに。


天馬の両親とも顔合わせをして、式の段取りを進めた。

⏰:11/01/20 01:00 📱:F02A 🆔:2uleVFK2


#795 [歩美]
式は安定期に入ってからにしようと決まり、
入籍の日を2人で選んだ。

結果、
11月22日(いい夫婦)
になった。
これも天馬チョイス。

天馬の異動は、
結婚がきめてで白紙になった。優しい会社で良かった。

これから全てが変わる。

全てが新しくなる。

不安もあるけど、
天馬と一緒に頑張りたい。
そう決意した。

⏰:11/01/20 01:05 📱:F02A 🆔:2uleVFK2


#796 [我輩は匿名である]
失礼

>>1-200
>>201-400
>>401-600
>>601-800

⏰:11/01/20 17:04 📱:P10A 🆔:DbE4qvC6


#797 [はる☆]
歩美さん更新心待ちにしていますイ
頑張ってくださいx

⏰:11/01/21 11:06 📱:SH004 🆔:4wfMZZgs


#798 [我輩は匿名である]
あげます。

⏰:11/01/26 12:20 📱:W62H 🆔:K.5L4ppw


#799 [我輩は匿名である]
あげN

⏰:11/01/26 13:10 📱:S004 🆔:QTpG8Lp6


#800 [歩美]
決意と同時期に、
龍太郎からの連絡がぷっつりとなくなった。

まさるには妊娠のことも、
結婚のことも知らせていない。
他に龍太郎と共通の人物はいないから、知ったからではなさそう。

なぜなのかはわからなかったけど、内心寂しさもあり、でもそれ以上にホッとしていた。
連絡がきても、全てを話さないといけないのが苦だったから。

私は龍太郎の連絡先を消した。
お腹に手を当て、
胸に手を当て、
たくさんの思い出も封印した。

⏰:11/01/27 00:41 📱:F02A 🆔:9whEP63U


#801 [歩美]
25≫11月22日。


――私は天馬と役所にいた。

婚姻届を提出した。

役所の人に
「おめでとうございます」
と言ってもらい、
夫婦になったことを少しだけ実感した。

それからすぐに母子手帳の手続きも済ませ、
晴れて人妻になった。

まさか天馬と結婚するなんて、1年前じゃ考えられなかった。ううん、つい数ヶ月前まで考えてなかった。

⏰:11/01/27 00:47 📱:F02A 🆔:9whEP63U


#802 [歩美]
寒さがますます冬らしくなり、天馬はいつも私の体を気遣ってくれていた。

役所を出る時も、
私のマフラーをもう一周巻いてくれた。

そして優しく手を握ってくれる。

天馬「寒いから早く帰ろ♪
お嫁さん♪(笑)」

私「きーもーいー(笑)」

仲良く手をつなぎ、
2人で借りた新居へと帰った。

引っ越しは業者に頼んだおかげで楽だったけど、細々したものの片付けがまだまだだった。

⏰:11/01/27 00:53 📱:F02A 🆔:9whEP63U


#803 [歩美]
そのほとんどを天馬が片付けてくれた。

天馬「重いものはぜーったいに持つなよ!
高い場所のもんも、俺がいない時に勝手にとるなよ!」

父親になる自覚を持ち、
仕事へのやる気もさらに増し、素敵な旦那。
私は幸せな嫁だって思う。


婚姻届を出した後、
天馬は急に会社に行くことになってしまった。

なんかミスして、
電話で怒られてた。

⏰:11/01/27 00:56 📱:F02A 🆔:9whEP63U


#804 [歩美]
天馬はスーツに着替え、
しぶしぶと会社へ行った。
終始、
「結婚初夜なのに・・・」
と悲しんでいた。
ほんと、女子か!!(笑)

天馬「謝り倒してすぐ帰ってくるから待っててね〜チビ天ちゃん♪♪」

とお腹にへばりつく。
チビ天ちゃんとは、
ベビーのあだ名。
天ぷらみたいでイヤって言うのに聞かない。


天馬が会社に行き、
私はとりあえず自分の晩ご飯を作り始めた。

⏰:11/01/27 01:00 📱:F02A 🆔:9whEP63U


#805 [歩美]
ご飯を食べて、
出産で必要なものを書き出したり、テレビを見たりして天馬の帰りを待っていた。

8時・・・
9時・・・
10時・・・・・


思っていたより帰りは遅く、
先にお風呂に入った。

しっかりゆっくり温まって、
お風呂からあがった時だった。


タオルで体を拭いていると、
なんだか下半身に違和感があった。

⏰:11/01/27 01:03 📱:F02A 🆔:9whEP63U


#806 [歩美]
なんだか軽くズキっと痛みもあり、
んっ?
と思ってタオルで拭いてみると、血がついていた。

見た瞬間、
体中がゾクッとした。

生理なはずはない。
妊娠中の出血って・・・?

恐怖で震える手で、
アソコにタオルをあてた。

・・・出血は、
間違いなくそこからだった。

その瞬間、
生理痛のようなビリビリとした痛みが走った。

⏰:11/01/27 01:06 📱:F02A 🆔:9whEP63U


#807 [歩美]
体中が震える。
怖い・・・どうしよう・・・

天馬・・・お母さん・・・


出血をタオルでおさえながら、携帯を取った。

天馬は出てくれない。

すぐお母さんへと電話をした。

私「お母さん!
血が!血が!」

お母さんはすぐに緊急事態だと察して、お父さんとお姉ちゃんと飛んできてくれた。

⏰:11/01/27 01:10 📱:F02A 🆔:9whEP63U


#808 [歩美]
その間にお母さんが救急車を呼んでくれて、
救急車と家族がほぼ同時にうちへと着いた。

何とか服を着て待っている間に、痛みは和らいでいた。

だけど、
お腹のチビ天が心配で心配で、体の震えは止まらなかった。


救急車で運ばれ、
総合病院に着いてすぐに診察をされた。

エコーが怖くてずっと手で顔を隠していた。

天馬・・・天馬・・・
怖いよ・・・

⏰:11/01/27 01:14 📱:F02A 🆔:9whEP63U


#809 [歩美]
主治医がエコーを見ながら問診をしてくる。

どれもあまり覚えていない。
ちゃんと答えられたのかもわからない。

恐怖に震える私の手を、
看護婦さんがギュッと握りしめた。

「大丈夫だからね。
落ち着いて、ママさん。」

ママさん。
と言われ、涙が溢れた。

ママになりたいの!
ママでいたいの!!
私はママなの!!!

⏰:11/01/27 01:19 📱:F02A 🆔:9whEP63U


#810 [歩美]
ベッドを移動させられ、
主治医に告げられた。

「赤ちゃんは大丈夫だよ。」

ガタガタと震えていた体の力が一気に抜けて、もうどこの力も入らなかった。


そして出血や痛みの専門的な説明と、しばらくは絶対安静のため入院だと告げられた。


診察と入院の話、
手続きなどをお母さんとお父さんが受けてくれた。


私はそのまま病室に運ばれ、
お母さんとお父さんが付き添ってくれた。

⏰:11/01/27 01:24 📱:F02A 🆔:9whEP63U


#811 [歩美]
お姉ちゃんに家の鍵を渡し、
必要なものや着替えを持ってきてくれた。

時間はもう0時を回っていた。

お姉ちゃん「もうどこも店はあいてないから、いるもの明日買ってくるよ!」

私「ありがとう。
ごめんね?」

お母さん「天馬くんから連絡は?」

私「わかんない・・・
携帯とって?」

携帯を開くと、
まだ連絡はなかった。
さすがに遅すぎる。

⏰:11/01/27 01:28 📱:F02A 🆔:9whEP63U


#812 [歩美]
お父さん「天馬くんが来るまでお父さんがいてやろうか?」

お母さん「お父さん明日も早いから帰って大丈夫よ!
私が残ってるから。」

両親の優しさと、
気持ちが落ち着いてきたのでまた涙が出てきた。

お母さんは私の髪をなで、
なだめた。

私、
まだまだ子供なんだなぁ。


結局3人とも残っていると、
天馬が病室に駆け込んできた。

⏰:11/01/27 01:32 📱:F02A 🆔:9whEP63U


#813 [歩美]
慌てながら私の両親とお姉ちゃんに深々と頭をさげ、

天馬「歩美!!
ごめんな遅くなって!!」

とかけよった。

安心した私はまた泣き出し、
お母さんは微笑んだ。

お姉ちゃんが天馬にメールをうってくれていたみたい。

お母さんが状況などを説明し、お父さんが天馬を外に連れ出した。
嫌な予感がしたけど、
しばらくして天馬だけ病室に戻ってきた。

⏰:11/01/27 01:35 📱:F02A 🆔:9whEP63U


#814 [歩美]
お母さん「また明日くるね!
おやすみ!」

お姉ちゃん「天ちゃん、歩美よろしく〜!」

と家族は帰った。


私「天馬、お父さんに何て言われたの?」

天馬「もちろん喝いれられたよ。そりゃそうだよ。本当にごめんな歩美。怖かっただろ・・・」


2人でお腹に手を当て、
安心した。

⏰:11/01/27 01:39 📱:F02A 🆔:9whEP63U


#815 [葵]
泣いた(゚ーÅ)ホロリ

⏰:11/01/27 01:57 📱:SH06A3 🆔:☆☆☆


#816 [歩美]
遅くなりましたがご感想ありがとうございます

⏰:11/01/27 03:39 📱:F02A 🆔:9whEP63U


#817 [歩美]
――11月22日

私はめでたく天馬の妻となり、
チビ天を失うかもしれないというとても危険で、恐ろしい体験をした・・・。

天馬は朝まで私の手を握り、
もう片方の手でお腹に触れ、
優しさと愛情をたくさんくれて眠りについた。

家族と天馬のおかげで、
私は眠ることができた。
早く胎動を感じてあげたい。
早く抱きしめてあげたい。
守ってあげたい。
命をかけて守ってみせる。

一生忘れない。
この日のこと。

⏰:11/01/27 03:45 📱:F02A 🆔:9whEP63U


#818 [歩美]
翌朝、
天馬は会社に事情を話し、
一週間の休みをもらった。

お風呂に入ったり、
着替えたりするために一度家に帰り、昼には戻ってきてくれた。

昨夜のことを改めて話しておいた。
天馬は何度も謝り、
何度も鼻をすすっていた。


昨夜、お父さんにこう言われたらしい。

父「大事な娘と孫なんだ。
・・・ちゃんと守ってくれんと困る。」

⏰:11/01/27 03:49 📱:F02A 🆔:9whEP63U


#819 [歩美]
父親をこんなにありがたく思ったのは初めてかもしれない。
私は愛された娘だ。
改めて実感し、
反抗期のことや、
お父さんを悲しませるようなことをしていた自分を恥じた。

『別れさせ屋』
だった自分も恥じた。

家族からこれだけ愛をもらっていたのに、
何が足りなかったのか。

いくら家族と恋人は違うとはいえ、愛には変わりない。
ちっとも飢えてなんかいなかったんだよ私。

天馬も、
私のお父さんのように子供に愛をくれる父親になってね。

⏰:11/01/27 03:55 📱:F02A 🆔:9whEP63U


#820 [歩美]
26≫命の重み。


入院は二週間を予定されていた。
入院が長引く可能性はあるからくれぐれも安静に、と言われていた。

入院して4日目、
主治医にシャワーの許可をもらった。
私の病室は個室で、
トイレとシャワーがついていた。
とにかくシャワーをしたかった私は大喜びで髪を洗った。
天馬は万が一に備え、
シャワー室の前でずっと待ってくれていた。

終始天馬が話しかける。

⏰:11/01/27 04:02 📱:F02A 🆔:9whEP63U


#821 [歩美]
天馬「大丈夫か?」

私「大丈夫!あぁぁ〜スッキリする〜!」

天馬「長湯はダメだからな!」
私「はーい。
もうあがるからね。」

シャワー室のドアを開けると、タオルを持った天馬が立っていた。
天馬は優しく私の体を拭き始めた。

天馬「あ、ちょっとお腹出てきてるじゃん!!!」

本当に少しだけど、
膨らんできていた。

⏰:11/01/27 04:06 📱:F02A 🆔:9whEP63U


#822 [歩美]
2人でチビ天に話しかけた。

幸せな時間。
大好きな時間。

ドライヤーもしてもらい、
スッキリさっぱりしてまたベッドに腰かける。

歩くのもゆっくり。
天馬は病室の中なのに歩幅を合わせてくれる。

だんだん入院生活にも慣れてきて、退屈になっていた。
でも天馬がいてくれれば平気。

会社は一週間休みをもらっていたけど、経過も良かったから仕事復帰してもらった。

⏰:11/01/27 04:10 📱:F02A 🆔:9whEP63U


#823 [歩美]
大黒柱だから、稼いでもらわないと困るしね(笑)

仕事が終わったら必ず顔を出して、夜も家に帰ってもらった。
もう大丈夫。
自分でもそう思ったし、
イスで寝る天馬は絶対にしんどかったはずだから。

それなのに痛いともしんどいとも言わず、態度すら見せずにいてくれた。


天馬が家に帰って、
病棟が静まり夜1人になると、少し離れた所から目の前の廊下までを、苦しそうな声が聞こえたりした。

⏰:11/01/27 04:15 📱:F02A 🆔:9whEP63U


#824 [歩美]
あれが、
陣痛・・・なんだ。

「うぅぅ」
「あぁー」
とか、陣痛に耐えながらゆっくり歩く足音と、
「もうちょっとだから」
とか、
「大丈夫か?」
って聞く旦那さん。

軽く聞こえるそのやり取りは、出産への緊張を高めた。


陣痛って痛いんだよね。
産むのも痛いんだよね。
あー私耐えれるのかな?
って考えたりしながら眠った。

⏰:11/01/27 04:18 📱:F02A 🆔:9whEP63U


#825 [歩美]
病室の外をのぞくと、
他にも3人のママたちがもうじき産まれる子供のために、
一生懸命痛みに耐えていた。

あの人たちは、
もうすぐ会えるんだ。

大切な大切な子に。

なんだか自信をもらった。
勇気がわいた。
頑張れるって思った。


翌朝、
ママたちは新生児と一緒に過ごす隣の病棟へうつった。

その病棟からは、
いつも赤ちゃんたちの泣き声が聞こえる。

⏰:11/01/28 01:46 📱:F02A 🆔:xAVreKCE


#826 [^^]
>>001-100

⏰:11/01/28 03:11 📱:W61P 🆔:YKqQg2R.


#827 [^^]
>>82-100
>>101-150
>>151-200
>>201-250
>>251-300

⏰:11/01/28 03:36 📱:W61P 🆔:YKqQg2R.


#828 [歩美]
出産に対してすごく前向きに、楽しみになれた矢先、
ショックなことがあった。

主治医の都合で、
経過診察を外来にまわって受けた日。

やっぱり慣れないあの股を広げる内診。
足を広げて内診のためのイスに座って順番待ちをしていた時。
隣の診察室からかすかに聞こえた先生と外来妊婦の会話。


「え・・・」

「残念ですが・・・」

「流産って・・・ことですか?」

⏰:11/01/29 01:27 📱:F02A 🆔:eZtdsO4.


#829 [歩美]
その言葉を聞いて、
私は固まってしまった。

赤ちゃん、
ダメだったんだ・・・


やがて妊婦さんのすすり泣く声がした。


辛すぎる。


診察を終えた妊婦さんはしばらく動けなかったのか、
私よりも後に診察室から出てきた。

目を腫らし、
携帯を握りしめていた。

⏰:11/01/29 01:29 📱:F02A 🆔:eZtdsO4.


#830 [歩美]
目があった瞬間、
とっさに自分のお腹をひざ掛けで隠した。

なんだか堂々とはできなくて。
そんな私に気付き、
彼女は睨みながら待合室に戻っていった。

彼女にとって私は憎らしいんだ。


全ての診察を終え、
病棟に戻る途中、トイレの前でさっきの妊婦さんが電話をしながら泣き崩れているのが見えた。

きっと彼か、ご主人に連絡していたんだと思う。

⏰:11/01/29 01:33 📱:F02A 🆔:eZtdsO4.


#831 [歩美]
気の毒だった。

産まれてこれない命があること・・・。

ショックが大きくて、
昼食が喉を通らなかった。

仕事を終えて来てくれた天馬に今日の妊婦さんの話をした。

天馬「なんか、産婦人科って残酷な病棟なんかもな・・・」

うん。
私もそう思った。

幸せばかりじゃない。

もしあの時、チビ天を失っていたらきっと私も妊婦さんが憎らしくなったに違いない。

⏰:11/01/29 01:37 📱:F02A 🆔:eZtdsO4.


#832 [歩美]
――6月1日――


私は2885グラムの女の子を出産した。
痛かった。
泣いた。
そして、嬉しかった。

立ち合った天馬が震える肩で我が子を抱いた。

天馬「やべー。」

天馬も泣いた。

この日を待ち望んでいた。

私の両親も
天馬の両親もかけつけ、
私たちの子供『愛実』の誕生を喜んだ。

⏰:11/01/31 15:18 📱:F02A 🆔:WyQYxbkE


#833 [歩美]
名前を決めたのは天馬だった。
天馬「あいみがいい!!」

私は自分の子供に『愛』とつけるのが嫌だった。

『愛』で私は狂った。
『愛』で私は泣いた。
『愛』がほしくて別れさせ屋をしていた。
そんな私には愛という文字が怖かった。

天馬「じゃあ、
まなみにしよ!
愛はまなとも読めるだろ?
まなみにしよう♪♪」

結局言いくるめられ、
『愛実(まなみ)』
と名付けた。

⏰:11/01/31 15:22 📱:F02A 🆔:WyQYxbkE


#834 [歩美]
愛が実を結んだ。

天馬のおかげで、
私は幸せになれた。

天馬がいたから、
私は母親になれた。

こうなるなんて思っていなかったのに。

人生ってわかんないね。

神様、
あんなひどいことしてきた私を見離さずにいてくれてありがとう。


大嫌いになった『愛』だけど、今私は『愛実』を世界一愛しています。

⏰:11/01/31 15:25 📱:F02A 🆔:WyQYxbkE


#835 [歩美]
≫≫最後のご挨拶≪≪


完結です
今までお読みいただいてありがとうございました。

更新もいつも少しずつで、
申し訳なかったです。

たくさんの応援や感想嬉しかったです



歩美

⏰:11/01/31 15:29 📱:F02A 🆔:WyQYxbkE


#836 [我輩は匿名である]
完結おめでとうございます!

⏰:11/01/31 16:41 📱:SH008 🆔:mtO/FpQY


#837 [葵]
お疲れ様でした。幸せに過ごしてくださいね

⏰:11/01/31 16:53 📱:SH06A3 🆔:☆☆☆


#838 [我輩は匿名である]
お疲れ様!!!!

⏰:11/01/31 17:17 📱:W62H 🆔:/XotlMJg


#839 [(o^〜^o)]
リアルタイムで最初から読んでました!完結お疲れさまでした!

⏰:11/01/31 17:20 📱:F01A 🆔:/QzVtpo6


#840 [な]
わたしもリアルタイムで読んでいました。
ある意味?衝撃的な結末だったと思います。
これからも天馬さんと愛実ちゃんと一緒に
幸せな家庭を築いていってくださいね。

⏰:11/01/31 18:12 📱:S001 🆔:SR65Dex.


#841 [りか]
完結お疲れ様でした
毎回、更新されてるのが楽しみでした
これからもお幸せに

⏰:11/01/31 22:47 📱:N01B 🆔:☆☆☆


#842 [我輩は匿名である]
お疲れ様です!

リアルタイムで読んでました!これからもお幸せにー\(^o^)/

⏰:11/01/31 23:49 📱:SH905i 🆔:OtVBP/Cg


#843 [ゆき]
お疲れ様です。

私は今妊婦で、最後の方は親近感沸きまくりでした!!


天馬さんと愛実ちゃんとお幸せに☆

⏰:11/02/01 00:08 📱:921SH 🆔:drS061e2


#844 [みー]
完結お疲れ様です!!
すごく感動しました
これからも、体に気を付けてお幸せに過ごしてください

⏰:11/02/01 00:44 📱:F04C 🆔:k/RFkb6s


#845 [さや]
ずっと気になって読んでました
まさか最後ゎ天馬サンだとゎ
人生ってわからないものですねお幸せに

⏰:11/02/01 02:00 📱:P02A 🆔:Vs2Cj5gg


#846 [我輩は匿名である]
お疲れさまです!

⏰:11/02/01 03:04 📱:930CA 🆔:ep8Zjrq.


#847 [♂]
お幸せに

⏰:11/02/02 21:18 📱:P02B 🆔:rWNYDuTE


#848 [ミナト]
感動しました

前からずっとよんでました


これからもお幸せに…

⏰:11/02/03 22:09 📱:SH02A 🆔:5BihH9t.


#849 [ちかちん]
泣きましたっ

面白かったです

⏰:11/02/04 14:25 📱:SH01B 🆔:VsO29b.I


#850 [歩美]
皆様!!!
本当に本当にたくさんのご感想ありがとうございます

私の『別れさせ屋』は、今では友人などの間では笑い話にもなっているほど、
今の私は幸せです

ここで小説を書いているのはすごく楽しかったです。
最後まで読んでくださってありがとうございます


話にも出てきた、
関西出身の『鈴』も、私と似たような体験をしてきました。
近々、『鈴version』を書こうかと思っています

ただ私自身の話ではないので、ノンフィクションにしてよいのか、フィクションでいくのかはわかりませんが・・・

一応、事前に宣伝でした。

⏰:11/02/04 22:35 📱:F02A 🆔:PvpaDdqs


#851 [我輩は匿名である]
ちょっと失礼。

>>1-100
>>101-200
>>201-300
>>301-400
>>401-500
>>501-600
>>601-700
>>701-800
>>801-900
>>901-1000

⏰:11/02/05 03:09 📱:SH06A3 🆔:f4.85OGM


#852 [我輩は匿名である]
完結おめでとうございます!!
ずっと読んでました´ω`

天馬とお幸せに*

⏰:11/02/05 21:43 📱:SH005 🆔:7BcnOz56


#853 [まぁみン]



めちゃ
面白かッたです(*´∇`)


こぉゅぅ話
大好きヾ(=^▽^=)ノ


これからも
ぉ幸せに(*´∀`*)

⏰:11/02/05 22:43 📱:N08A3 🆔:pJ/YlLyk


#854 [我輩は匿名である]
感動しました。
おめでとうございますッ
龍太郎さんはどうなったんですか?

⏰:11/02/06 16:21 📱:F03A 🆔:uEDPlT56


#855 [我輩は匿名である]
お疲れさまでした!感動しました
天馬さんとお幸せに次回作も楽しみにしてます

⏰:11/02/11 13:04 📱:P02A 🆔:p/Vx5IPg


#856 [我輩は匿名である]
>>500

⏰:11/02/26 09:55 📱:SH05A3 🆔:yXKvu9yk


#857 [我輩は匿名である]
>>852さんが最後結ばれる人の名前書いたから、話がつまんなくなった

⏰:11/03/02 06:27 📱:auSN3S 🆔:UybubspE


#858 []
何故感動するのかわからん
人を不幸にしてきた性格の悪い女やねんからこんな幸せな最後になってほしないわ

でも子供がいるなら子供だけは幸せにしてあげてください

⏰:11/03/03 17:30 📱:F905i 🆔:☆☆☆


#859 [我輩は匿名である]
>>858はげど

⏰:11/03/03 18:47 📱:D905i 🆔:kHjSU8rE


#860 [C]
お幸せに

⏰:11/03/08 06:11 📱:SH01A 🆔:esPHdWuE


#861 [まゆ]
本当、性格腐ってる。こんな親に育てられる子供が可哀想。
てゆーか、人格異常でしょ

⏰:11/03/09 07:08 📱:P05B 🆔:SGNVc.wY


#862 [みい]
途中までみたけど
主さん最低な女だね(笑)
なのに幸せつかんじゃうとか
本当人間不公平!

こんなこというのは
いけないと思いますが…
最低です。
私はあなたみたいな人許せません

なんていっても
男には恵まれてますからね(笑)
本当うらやましいですよ主さん

本当人間不公平だまじで。

⏰:11/04/07 03:33 📱:F02B 🆔:VeCrV0RQ


#863 [我輩は匿名である]
いやいや皆冷静に考えて。全く幸せじゃないが。友達にホスト上がりとデキ婚なんていたら影で皆の笑いのネタにされちゃうってソ友達といても誰といても常に計算しながら生きるくせがついてるから心から笑ったりできないよ。寂しくて哀れで可哀相な人

⏰:11/04/08 09:50 📱:SH004 🆔:ZvPwMrzw


#864 [a y a]


>>1-100
>>101-200
>>201-300
>>301-400
>>401-500
>>501-600
>>601-700
>>701-800
>>801-900
>>901-999

⏰:11/04/18 22:38 📱:D705i 🆔:jQ2YScIk


#865 [我輩は匿名である]
どんなにイケメンでも年収高くても元ホストは無理!

⏰:11/04/21 02:11 📱:P906i 🆔:☆☆☆


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